JP3044923B2 - インクジェット噴出装置 - Google Patents
インクジェット噴出装置Info
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Description
ェット式に噴出させて、記録用紙に印刷を施すインクジ
ェット噴出装置に関し、特にインクに磁性流体を用い、
外部磁場の移動によって、該インクの噴出を制御する技
術に関する。
ロセッサ等の出力装置としてインクジェット方式を採用
したインクジェット記録装置が注目されている。かかる
インクジェット記録装置は、静音・高速という利点を有
するが、印字品質に難点があり、改善が求められてい
る。
ヘッド部の主要部としてインクジェット噴出装置を備え
て構成されている。インクジェット噴出装置は、細いノ
ズルが多数設けられて構成され、これらノズルの先端が
印刷面に対向するべく配置される。そして、所定の方法
で駆動されることにより上記ノズルからインクを噴出せ
しめて印刷を行うようになっている。
方法としては、例えば電気エネルギーを機械エネルギー
に変換する圧電素子をインクの流路の一壁面を形成する
振動板に固着し、電圧を印加した際に発生する歪みの力
により流路を圧迫してインクに外圧を与え、これにより
インクを噴出させる加圧方式が知られている。
型化を実現するために積層構造型が多く採用される一
方、全てのノズルに対して1枚の振動板を設けて構成さ
れるのが一般的である。
方式のインクジェット噴出装置の場合、所定のノズルに
対応する圧電素子が駆動されると、1枚で構成される振
動板は駆動源の回りで応力が持たされる。この応力によ
る振動板の歪みは併置された他のノズルから噴出するイ
ンクの噴射速度に影響を与え、噴出ムラが発生するとい
う欠点を有していた。
互作用によるインク噴射速度の影響を完全になくすため
には、振動板をノズル毎に分離する方式が考えられる。
装置全体の部品個数が増加するとともに、特にその小型
化を企図した場合、製造工程や振動板の張り合わせが複
雑になる等の難点がある。
ので、各ノズル間の相互作用によるインクの噴出ムラを
減少させるとともに、装置全体の部品個数を減らして製
造工程を簡素化できる小型化に好適なインク噴出装置を
提供することを目的とする。
噴出装置は、上記目的を達成するために、磁性インク3
1の流路の近傍に複数の導電性パターンP1、P2、・
・・、PNを設け、各導電性パターンP1、P2、・・
・、PNに順次電流を印加することに伴って生じる磁場
の移動により前記流路内の磁性インク31を移動せし
め、ノズル33から噴出させるように構成する。
性パターンP1、P2、・・・、PNに順次電流を印加
することにより、該導電性パターンP1、P2、・・
・、PNによって発生される磁場B1、B2、・・・、
BNを順次移動させる。これにより、流路内の磁性イン
ク31の圧力を増幅させながら移動させ、最終的にノズ
ル33から噴出させるようにしたものである。
では、先ず導電性パターンP1に電流を印加する。これ
により、例えば図2(a−1)に示すように、磁場B1
が流路断面に平行な方向に生ずる。この際、磁束密度
は、場所i付近が最も高くなる。従って、磁性インク3
1の圧力分布(密度)は、同図(a−2)に示すよう
に、場所iに集中する。
性パターンP1に対する電流の印加を止めて、導電性パ
ターンP2に電流を印加する。これにより、場所iから
開放された磁性インク31はノズル33方向に進行波を
生成される。さらに、導電性パターンP2によって生成
される磁場B2により、同図(b−2)に示すように、
進行波の圧力はさらに増幅される。
1)に示すように、最後のN番目の導電性パターンPN
に電流が印加されるに至ると、同図(c−2)に示すよ
うに、インクを噴出するのに充分な圧力が与えられ、磁
性インク31はノズル33から噴射される。
ながら詳細に説明する。
の実施例の構成図である。この実施例では、インクとし
て磁性流体(以下、「磁性インク」という)を用いる。
順に、流路板34、上板35と3層に積層されて構成さ
れる。基盤32は、該インクジェット噴出装置のベース
となるとともに、磁性インク31の流路の一壁面(図中
底面)を構成する。
は、磁性インク31の流路の側面を形成するべく、その
一部が切り欠かれて構成される(図3参照)。この流路
板34の切り欠きは図中右方向へ導かれ、ノズル33が
形成されるようになっている。
る。この上板35は、磁性インク31の他の壁面(図中
上面)を構成する。このようにして形成される流路に収
容される磁性インク31は、流路内を自由に移動できる
ようになっている。
成する面と反対側の面)には、疑似的にループを形成す
るべく、U字形状の相似パターンでN個の電極P1、P
2、…、PNが形成される(図3参照)。
36が積層される。これにより、上記各電極P1、P
2、…、PNが短絡されるのを防止するようになってい
る。
P1、P2、…、PNは、導電性薄膜で作成される。こ
の導電性薄膜の材料としては、金属材料(アルミ、金、
銀、白金等、又はこれらの合金)が使用できる。
縁され、各電極P1、P2、…、PNに電流を印加する
と、U字状に形成された疑似ループの略中央を最高の磁
束密度とする磁場B1、B2、…、BNが発生されるよ
うになっている。
から順番に印加していくように、図示しない制御装置に
より制御される。これにより上記流路板34の断面に平
行な方向に貫通する磁場B1、B2、…、BNは、かか
る電極に印加する電流のスイッチングに対応してB1か
ら順次、B2、…、BNと、流路に沿ってノズル33方
向に平行に移動するようになっている。
響を受けて、これらの動きに対応してノズル33方向に
進行波が生成される。即ち、上記電極P1に代わって、
電極P2、P3、…、にと順次電流を印加すると、前記
進行波の圧力は次第に増幅されていく。そして、電極P
Nに電流が印加されるまでには、充分に磁性インク31
を噴出する圧力が得られ、前記ノズル33から噴出され
るようになっている。
ット噴出装置の実施例の動作について、図2を参照しな
がら説明する。
2(a−1)に示すように、磁場B1が流路断面に平行
な方向に誘導される。この際、磁束密度は、ループの略
中心位置である場所i付近が最も高くなる。したがっ
て、磁性インク31の圧力分布(密度)は、図2(a−
2)に示すように、場所i付近に集中する。
いように、電極P1近傍の所定範囲に収まる程度に小さ
くする。
電極P2に電流を印加する。このスイッチング操作によ
り、場所i付近の磁束密度が最も高くなるように形成さ
れていた磁場B1は、ノズル33方向に移動し、新しい
磁場B2を形成する。
いた前記磁性インク31は、ノズル33方向に開放さ
れ、進行波を生成する。更に電極P2に電流を印加する
ことにより生成される磁場B2の作用で、前記進行波の
圧力は前段階(電極P1に電流が印加されていた当時)
よりも増幅される。
最後のN番目の電極PNに電流が印加されるまでには、
磁性インク31には、充分にインクを噴出する圧力が得
られ、前記磁性インク31は、前記ノズル33から噴出
する。
の複数の電極を、流路板を上側から覆う上板上に形成
し、これらに順次に電流を印加することにより、誘導磁
場を平行に移動させて、流路内の磁性インクの圧力を徐
々に増幅してインクを噴出させるようにしたので、隣接
ノズル間での相互作用を減少させることができ、安定な
インク噴射速度と均質で良好な印字品質が得られる。
34及び上板35を3層に重ねて流路を形成し、上板3
5に電極を設ける3層構造の場合を例にとって説明した
が、本発明は層構成である必要はなく、また電極を設け
る位置も上板35に限定されない。
の電極P1、P2、…、PNを設け、各電極P1、P
2、…、PNに順次電流を印加することにより移動磁場
を形成し、該移動磁場により磁性インク31が移動され
る構成であれば本発明の目的を達成できる。
する電極パターンは、U字状に形成する場合について説
明したがこれに限定されるものではなく、所定部位を最
高磁束密度とする磁場を形成できれば如何なる形状であ
っても良い。
するように構成したが、積層して構成することも可能で
ある。かかる積層構造によれば、任意の大きさの任意の
形状のループを形成することができ、該インクジェット
噴射装置に最適な移動磁場を構成できるという利点があ
る。
ェット噴出装置によれば、各ノズル間の相互作用による
インクの噴出ムラを減少させるとともに、装置全体の部
品個数を減らして製造工程を簡素化できる小型化に好適
なインク噴出装置を提供することができる。
成図である。
作を説明するための図である。
明するための上面図である。
誘導される磁場
Claims (5)
- 【請求項1】 磁性インク(31)の流路の近傍に複数
の導電性パターン(P1、P2、・・・、PN)を設
け、各導電性パターン(P1、P2、・・・、PN)に
順次電流を印加することに伴って生じる磁場の移動によ
り前記流路内の磁性インク(31)を移動せしめ、ノズ
ル(33)から噴出させることを特徴とするインクジェ
ット噴出装置。 - 【請求項2】 磁性インク(31)の流路の一壁面を形
成する基盤(32)と、 該基盤(32)上に積層されて磁性インク(31)の流
路の側面を形成するとともに、該流路に続くノズル(3
3)を形成する流路板(34)と、 該流路板(34)上に積層されて磁性インク(31)の
流路の他壁面を形成するとともに、所定の電流が印加さ
れた際に、その磁束中心位置を異にした磁場を形成する
複数の導電性パターン(P1、P2、・・・、PN)が
設けられた上板(35)とを具備したことを特徴とする
インクジェット噴出装置。 - 【請求項3】 請求項2において、前記上板(35)上
の複数の導電性パターン(P1、P2、・・・、PN)
は、前記流路の所定位置からノズル(33)方向へと順
次設けられ、前記所定位置の導電性パターン(P1)か
らノズル(33)方向の導電性パターン(P2、・・
・、PN)に順次電流が印加されることを特徴とするイ
ンクジェット噴出装置。 - 【請求項4】 請求項2又は3において、上板(35)
上に設けられる導電性パターン(P1、P2、・・・、
PN)は、導電性薄膜であることを特徴とするインクジ
ェット噴出装置。 - 【請求項5】 請求項3において、上板(35)上に設
けられる導電性パターン(P1、P2、・・・、PN)
は、導電性薄膜材料として金属材料を用いたことを特徴
とするインクジェット噴出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15194092A JP3044923B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | インクジェット噴出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15194092A JP3044923B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | インクジェット噴出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05338179A JPH05338179A (ja) | 1993-12-21 |
JP3044923B2 true JP3044923B2 (ja) | 2000-05-22 |
Family
ID=15529537
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15194092A Expired - Fee Related JP3044923B2 (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | インクジェット噴出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3044923B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5377961A (en) * | 1993-04-16 | 1995-01-03 | International Business Machines Corporation | Electrodynamic pump for dispensing molten solder |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP15194092A patent/JP3044923B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05338179A (ja) | 1993-12-21 |
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