JP3044690U - プラスチック膜包装機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラスチック膜による電線の包装を自動化
し、電線の外径サイズや太さに関わらず、包装できるプ
ラスチック膜包装機を提供する。 【解決手段】 材料送り装置１、裁断装置２、巻き付け
装置３、電線回転装置４から構成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、プラスチック膜包装機に関するもので、プラスチック膜でタイヤ状 の電線を包覆し、塵、水から電線を守るという、包装機械を指す。

【０００２】

【従来の技術】

従来の包装は人力によるため、作業が遅く、電線は細くて柔らかい電線をうま く包装することができない。かつ多くの人力を必要とする。同時にサイズや規格 が異なると、作業はすぐに影響を受け、プラスチック膜の使用量を掌握すること が難しい。細くて柔らかい電線も縛ってからでないと、プラスチック膜で包装で きないため、作業が増え、浪費が多い。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、プラスチック膜による電線の包装を自動化し、電線の外径サイズや 太さに関わらず、包装できるプラスチック膜包装機を提供する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

通常の長さの電線の包装はまず縛ってタイヤ状にし、塵、湿気、酸化を避ける ため、外側をプラスチック膜で包覆し、その包装方法は包帯を包装するように巻 き付ける方法を採用する。本考案は、１つの材料送り装置でプラスチック膜を送 り出し、１つの裁断装置と巻き付け装置を通過し、さらに下に向かって電線の位 置に送られ、巻き付け装置により巻き付け、１つの電線回転装置で包装したい電 線が円を描いて回転し、全面を包装する。かつ、電線回転装置には気圧調整シリ ンダーがあり、調整ハンドルで電線回転ベルトの張りを調整し、いかなるサイズ の電線にも対応させる。

【０００５】

【考案の実施の形態】

さらに本考案の具体的技術内容を示すため、先ず図１に本考案のプラスチック 膜包装機の正面図を、図２及び図３にそれぞれ本考案の材料送り装置の拡大正面 図及び拡大部分側断面図を、図４及び図５にそれぞれ本案の挟み裁断装置の拡大 部分正断面図及び拡大上面図を、図６に本案の巻き付け装置及び電線回転装置の 上面図を、図７及び図８にそれぞれ本考案の巻き付け装置の拡大部分正断面図及 び図７のＡ−Ａ断面図を、図９及び図１０にそれぞれ本考案の電線回転装置の拡 大部分正断面図及び拡大上面図を、図１１及び図１２にそれぞれ本考案の電線回 転装置の作動状態を説明する拡大正面図及び拡大上面図を、図１３及び図１４に それぞれ本考案の電線回転アーム調整装置の拡大部分正断面図及び拡大部分上断 面図を示す。 図１に示す通り、基本的に本考案は材料送り装置１、挟み裁断装置２、巻き付 け装置３、電線回転装置４から構成される。 図２及び図３に示す通り、材料送り装置１はおもに１つの材料軸１１、張力制 御バー１２及び制動スプリング１３から構成される。その内、材料軸１１は回転 軸で、プラスチック膜のロールをセットするのに供する。プラスチック膜の一端 は引き出され、その前端は回転できる張力制御バー１２を経る。張力制御バー１ ２は斜めに伸びて、制動スプリング１３に連結され、材料は制動スプリング１３ によってその張力が制御される。

【０００６】 図１、図４及び図５に示す通り、挟み裁断装置２は前述の材料送り装置１の下 方に位置し、プラスチック膜（破線で示す）が通過するのに供する。おもに２つ で１組の材料輪２１が互いに反対方向に回転し、プラスチックが平らに通過する のようにする。挟み部品２２で挟み、当該挟み部品２２の可動挟み板２２１は挟 み部品気圧シリンダー２２２によって動かされ、挟んだり、放したりする。上下 及び前後も作動できるよう、それぞれ１つの垂直気圧シリンダー２３と水平指圧 シリンダー２４で動かし、挟み部分２２は上下及び前後に作動する。 挟み部品２２の下方には、カッター２５と挟み部分２５１があり、かつカッタ ー気圧シリンダー２５２で前進させ、前方の切断部分２６に密着し、プラスチッ ク膜を裁断する。同時にプラスチック膜を裁断した後、挟み部分２５１は切断後 のプラスチック膜を挟み、後続の巻き付け作業を行う時、挟み部品２２でプラス チック膜を挟めるようにする。

【０００７】 図６に示された巻き付け装置３と電線回転装置４の上面図からもわかる通り、 互いに作動しあっている。 その内巻き付け装置３（図７及び図８により詳細に示す）は主に巻き付けベル ト３１により、若干の巻き付けローラー３１１に設置され、巻き付けモーター３ １２で作動させる。巻き付けベルト３１の内側には前述の巻き付けローラー３１ １と接触する巻き付けリング３２があり、その内側には若干のリング輪３２１を 設置し、回転をスムーズにする。巻き付けリング３２の上には若干のプラスチッ ク膜ローラー３２２があり、プラスチック膜を巻き付けるのに使用する。このた め、巻き付けモーター３１２を起動すると、巻き付けベルト３１の回転は巻き付 けリング３２に伝わり、同じ速度で回転する。さらに巻き付けリング上のプラス チック膜ローラー３２２を動かし、プラスチック膜が円周の内側と外側を呈して 、一緒に回転する。プラスチック膜はプラスチック膜ローラー３２２の円周の外 側部分は保存され、内側部分は電線の包装に使用される。巻き付けリング３２の 一方にはベルト調整ローラー３１３を設置し、上下に作動して、ベルトの張り具 合を調整する。

【０００８】 図９ないし図１２に示す通り、本考案の電線回転装置４は主に電線回転台４１ があり、その上に電線回転アーム４２が設置され、同時に包装したい電線を回転 させる。電線回転モーター４３で伝動チェーン４３１を駆動し、伝動チェーン４ ３１は５つの電線回転輪４５で支えられている。かつ電線回転モーター４３のも う一方には２つの電線回転輪４５があり、電線回転アーム基板４６の下に電線回 転ベルトローラー４５１を設置し、電線回転ベルト４４に伝動する。さらにコイ ル状の電線も回転し、若干の電線回転ベルトローラー４５１はすべて電線回転ア ーム４２上のねじでその前後および左右の距離を調整でき、巻き付けたい電線の 規格に対応する。このほか、電線回転ベルト４４を異なる外径サイズの電線に対 応させるため、一方に２つの調整軸４４１を設置し、調整気圧シリンダーで動か す。このため、包装したい電線のサイズが小さい場合、調整気圧シリンダーを縮 め、電線回転ベルト４４がきつく電線に密着するようにする。すべての制御は自 動化の設計により行い（これは周知の技術）、ここでは触れない。２つの電線回 転アーム４２の中間において、人手でシールを貼ってもよい。 図１３及び図１４に示す通り、電線回転アーム基板４６の下には２つのギア軸 ４６１があり、それは電線回転アーム基板４６が包装したい電線のサイズにより 前進または後退するのに供される。電線回転アーム４２は電線内径の中心に合わ せられ、かつハンドル４６２でコントロールされる。ギア軸４６１の下には滑動 軸４６３を設置し、電線回転アーム基板４６が前進、後退するのをリードする。 ２つのギア軸４６１は同時に作動し、チェーンの回転と同じ速度で回転する。

【０００９】 図に示したように、本考案のプラスチック膜包装機を実際に操作する場合、先 ず包装したい電線のサイズにより、プラスチック膜の回転数と長さを設定する。 さらにプラスチック膜を材料軸１１に取り付け、初めにプラスチック膜を２つの 材料輪２１に通し、平らにする。挟み部品２２で挟み込み、さらにプラスチック 膜はカッター２５と巻き付け装置３を通り、最後に包装したい電線の上方に到達 する。スイッチを入れると、電線回転アーム４２は自動的に電線を包み込む。巻 き付けモーター３１２と電線回転モーター４３は回転を開始し、半回転だけ巻き 付いた時点で、挟み部品２２は後退し、半回転に達すると開いて、待機位置に上 昇する。この時プラスチック膜はプラスチック膜ローラー３２２が円周内側を旋 動し、プラスチック膜が電線上に巻かれる。同時にプラスチック膜ローラー３２ ２の円周外側はプラスチック膜を保存し、必要な長さでカッター２５が切断する 。同時に挟み部分２５１がプラスチック膜を裁断部分２６に固定し、プラスチッ ク膜は同時に停止する。この時、プラスチック膜ローラー３２２は円周外側に保 存したプラスチック膜を放出し、電線に巻き付ける。このようにプラスチック膜 は電線全体に巻かれ、包装される。包装された後、電線回転アーム４２が開き、 包装された製品を取り出し、まだ包装されていない電線に置き換える。この時挟 み部品２２がプラスチック膜を挟み、カッター気圧シリンダー２５２が縮んで後 退し、挟み部分２５１とカッター２５が離れる。プラスチック膜はカッター２５ と巻き付け装置３により、最終的に包装したい電線の上方に到達する。起動スイ ッチを入れると、２つの電線回転アーム４２も電線を包み込み、プラスチック膜 の巻き付け作業が始まり、次の包装が行われる。

【００１０】

【考案の効果】

本考案のプラスチック膜包装機によれば、包装が均一に行われるほか、不良な 状況が発生せず、プラスチック膜を浪費することがない。塵、水などから電線を 守りことができるほか、位置設定や調整が確実で、異なった外径サイズの電線に 対応でき、太さの異なる電線も完全に包装できる。従来の技術では細い電線を包 装できなかったが、本考案の包装機では包装することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプラスチック膜包装機の正面図であ
る。

【図２】本考案のプラスチック膜包装機における材料送
り装置の拡大正面図である。

【図３】同拡大部分側断面図である。

【図４】本考案のプラスチック膜包装機における裁断装
置の拡大部分正断面図である。

【図５】同拡大上面図である。

【図６】本考案のプラスチック膜包装機における巻き付
け装置および電線回転装置の上面図である。

【図７】本考案のプラスチック膜包装機における巻き付
け装置の拡大部分正断面図である。

【図８】図７のＡ−Ａ断面図である。

【図９】本考案のプラスチック膜包装機における電線回
転装置の拡大部分正断面図である。

【図１０】同拡大上面図である。

【図１１】本考案のプラスチック膜包装機における電線
回転装置の作動状態を説明する拡大正面図である。

【図１２】同拡大上面図である。

【図１３】本考案のプラスチック膜包装機における電線
回転アーム調整装置の一部破断拡大部分正面図である。

【図１４】図１３における同拡大部分のＢ−Ｂ断面図で
ある。

【符号の説明】

１ 材料送り装置 １１ 材料軸 １２ 張力制御バー １３ 制動スプリング ２ 裁断装置 ２１ 材料輪 ２２ 挟み部品 ２２１ 可動挟み板 ２２２ 挟み部品気圧シリンダー ２３ 垂直気圧シリンダー ２４ 水平気圧シリンダー ２５ カッター ２５１ 挟み部分 ２５２ カッター気圧シリンダー ２６ 裁断部分 ３ 巻き付け装置 ３１ 巻き付けベルト ３１１ 巻き付けローラー ３１２ 巻き付けモーター ３１３ ベルト調整ローラー ３２ 巻き付けリング ３２１ リング輪 ３２２ プラスチック膜ローラー ４ 電線回転装置 ４１ 電線回転台 ４２ 電線回転アーム ４３ 電線回転モーター ４３１ 伝動チェーン ４４ 電線回転ベルト ４４１ 調整軸 ４４２ 調整気圧シリンダー ４５ 電線回転輪 ４５１ 電線回転ベルトローラー ４６ 電線回転アーム基板 ４６１ ギア軸 ４６２ ハンドル ４６３ 滑動軸

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】ロール状にしたプラスチック膜を設置する
   材料軸から斜めに張力制御バーが伸び、さらに制動スプ
   リングで材料の送り出しを制御する材料送り装置、 材料送り装置の下にあり、互いに反対方向に回転する２
   つの材料輪があり、さらに挟み部品でプラスチック膜を
   挟み、当該挟み部品の可動挟み板は挟み部品気圧シリン
   ダーで動かされ、かつ垂直気圧シリンダーと水平気圧シ
   リンダーがあり、前後、左右へ動かすことができ、挟み
   部品の下にはカッターと挟み部分があり、カッター気圧
   シリンダーによって動かされ、裁断部分に前進して、プ
   ラスチック膜の裁断と固定を行う挟み裁断装置、 巻き付けベルトが巻き付け輪に支持され、モーターによ
   り駆動され、且つ巻き付けベルトの内側にはＣ型巻き付
   けリングがあり、内側にも若干のリング輪があり、巻き
   付けリングには若干のプラスチック膜ローラーがある巻
   き付け装置、 電線回転台の上方に開くことができる電線回転アームが
   あり、電線回転モーターで伝動チェーンを駆動し、且つ
   伝動チェーンは５つの電線回転輪で支持し、電線回転モ
   ーターのもう一方には２つの電線回転輪があり、電線回
   転アーム基板の下に電線回転ベルトローラーを設置し、
   電線回転ベルトで若干のその他の位置固定ベルトローラ
   ーを駆動するほか、調整気圧シリンダーで動かす調整軸
   があり、電線回転ベルトの一方に連結し、ベルトの張り
   を調整し、かつ電線回転アーム基板の下に２つのギア軸
   と滑動軸を設置し、ハンドルの回転により、チェーンで
   電線回転アーム基板を前または後へ移動させる電線回転
   装置、から構成されることを特徴とするプラスチック膜
   包装機。