JP3044623B2 - 歯内治療的に準備された歯根管に充填材料を適用する際に使用される改良器具 - Google Patents

歯内治療的に準備された歯根管に充填材料を適用する際に使用される改良器具

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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、1988年7月19日に発行された、ウイリアム
B.ジョンソンへの「歯内治療的に準備された歯根管に
充填材料を適用する際に使用されるツール」と題する米
国特許第4,758,156号の主題に関連し、この出願を本明
細書において参照のために編入する。
本発明を要約すれば、グッタペルカ又は同等物のよう
な充填材料を歯内治療的に準備された歯根管に適用する
際に使用される改良された器具であり、該器具は高い生
物学的耐性を有する材料から作られた細長いのシャフト
の形態であり、該シャフトは近位端部においてハンドル
部分を有し、シャフトの遠位端部は、形成された充填材
料を保持するのに適した表面形状を有しそして歯根管内
に位置付け可能であり、シャフトの遠位部分と近位部分
は互いに切断可能であり、これによって、遠位部分と充
填材料は歯根管に残される。好ましい態様において、シ
ャフトの遠位部分の表面は螺旋状の溝によって規定され
る。
歯内治療を行うための従来の技術は時間を消費し、そ
してしばしば、全歯根管系が修復材料で充填されること
を適切に保証しない。経験によれば、現在の準備技術で
は歯根管からすべての歯髄の残りや夾雑物を除去するこ
とは可能ではないことが示されている。もしも歯髄の残
りと夾雑物が修復材料に完全に埋没されるならば、歯内
治療は成功するであろう。もしも歯髄の残りと夾雑物が
完全には埋没されないならば、歯内治療の失敗の高い可
能性がある。歯髄の残りと夾雑物の完全な埋没は歯根管
系の完全な堅固さを必要とする。経験によれば、歯根管
系に完全な堅固さを与えないことが歯内治療における失
敗の主要原因であることが示されている。
本発明の器具は近位部分と遠位部分を有する剛性の支
持部材の形態であり、遠位部分はグッタペルカ又は類似
の充填材料により被覆されている。支持部材はテーパー
が付けられた細長い棒である。支持部材は、十分に剛性
であってそして歯根管に残されたとき有毒でない材料か
ら構成することができる。成功裡に使用された材料の1
つはステンレス鋼である。高い生物学的適合性を有する
プラスチック又は金属材料をまた成功裡に使用すること
ができる。
本発明において、器具は特徴的な近位端部と遠位端部
を有し、遠位端部は歯根管の全長内に位置付け可能であ
り、そしてハンドル部分が歯冠の上方に延びている。器
具の遠位部分及び近位部分は、遠位部分が歯根管内に完
全に配置された後それらの部分を互いに分離することが
できるように構成されている。
或る実施態様において、器具は、遠位部分及び近位部
分の間で入れ子式嵌合部を有する。別の実施態様におい
て、器具は、結合セメントによって互いに固定された遠
位部分及び近位部分を有する。更に異なる実施態様にお
いて、強度の低下した領域において器具を壊すために、
遠位部分に対して近位部分を前後に動かすことによって
器具を壊すことができるように、遠位部分及び近位部分
は減少した断面寸法の領域によって隔てられている。
別の実施態様において、遠位部分及び近位部分は規定
された切断点を有さず、そして歯科医は遠位部分が歯根
管内に十分に位置した後器具を切断する。
本発明の器具の一層の改良によれば、少なくとも遠位
部分における器具の断面形状は、三角形、正方形、長円
形等のような円形でない。更に異なる好ましい実施態様
において、遠位部分は、その表面における充填材料の保
持及び歯根管内での充填材料の圧縮に役立つ螺旋状の溝
を有する。別の実施態様は、遠位部分において充填材料
を保持するために役立つ一体となった突起によって形成
された表面の使用を含む。
円板形状の座金が支持部材のシャフトに組み込まれ、
歯根管の冠状開口における止め栓として作用し、こうし
て挿入プロセス中歯根管からのグッタペルカの粘性流を
防止するために役立つ。円板形状の座金は又距離測定の
ために使用される。
充填材料は、テーパ又は円錐形状にて支持部材に成形
され、歯根管の完全な充填とこれにより歯根管の完全な
堅固さを確実なものとするために、十分な材料により典
型的な歯根管のテーパー部への導入を容易にする。
器具は、標準的な歯内治療用やすりに対応するよう
に、多様な寸法にて製造することができる。
本発明の器具を使用する際に、歯根管は、最初に、歯
内治療用やすりにより穴をあけることにより、標準的な
方法にて準備される。適切な寸法の器具を充填材料と共
に準備する。充填材料が熱可塑性となるように、充填材
料を炎で加熱することができる。次に、加熱された器具
を確実な先端力により歯根管に挿入する。器具の近位部
分を遠位部分から分離して、充填材料を有する遠位部分
を歯根管内に残す。
次に、止め栓又は座金を歯に対して保持しながら近位
部分を除去し、そして歯内治療の残りを従来の手順を用
いて完了する。
器具の別の態様において、シャフトは、近位部分を遠
位部分から切断する規定された手段を有していなくとも
よい。この態様において、充填材料を有する遠位部分
は、歯根管に一杯の深さまで挿入される。次に、回転式
バー(burr)又はカッター・プライヤーを使用して歯科
医は近位部分を遠位部分から切断する。あるいは、歯科
医は、回転式バー又は切断プライヤーによりシャフトに
刻み目を形成することにより強度の低下した点を形成
し、そして強度の低下した点においてシャフトを前後に
曲げることにより近位部分から遠位部分を分離すること
ができる。この方法において、器具は、遠位部分の長さ
を歯根管の深さに一致させることを考慮することなし
に、歯根管の任意の深さにおいて使用することができ
る。
本発明の原理により、支持部材の遠位部分を歯に残す
利点の1つは、使用される充填材料の容積を非常に減少
させ、このため、充填材料の収縮の影響を減少すること
である。
本発明に関するバックグラウンドの材料について更に
詳細には、グッタペルカが歯内治療用やすりの周りに形
成される新しいグッタペルカ技術を記載した、Journal
of Endodontics、第4巻、第6号、1978年6月、の184
〜188ページを参照されたい。
本発明のより良い理解は、添付の図面に関連した、以
下の説明と特許請求の範囲を参照することにより行われ
る。
最初に第1図を参照すると、支持部材である器具が全
体として番号10によって示され、そして近位端部14と遠
位端部16を有する細長いシャフト12として形成されてい
る。シャフトは多様な断面形状とすることができるが、
以後に更に具体的に記載するように、シャフトが歯根管
内に位置付けられたときフレアの付いた端部18がシャフ
トの回転を阻止するように、好ましく旦つ簡単な形状は
円形断面形状である。複数(3つが示されている)の間
隔をあけられた拡大断面部分20A〜20Cがシャフトに一体
的に形成されている。シャフトが好ましくは円形断面で
あるとき、拡大寸法部分20A、20B及び20Cも又、好まし
くは拡大円形断面形状である。
拡大直径部分20Aと近位端部14との間に、減少された
トルク抵抗領域22が位置する。これは、図示のように、
シャフトの周りに形成された溝の形態である。溝22と近
位端部14の間に、シャフト12を滑り可能に収容する開口
24Aを備えた滑り止め具又は座金24がある。
近位端部14において、ハンドル部分26がシャフトに取
付けられている。ハンドル26はシャフト12よりも大きな
直径であり、そしてシャフトと一体とすることができ、
あるいはシャフトに固定され、そしてプラスチックのよ
うな材料から作製することができる。
第2図は、歯内治療的に準備された歯の歯根管に充填
材料を挿入するための準備の整った器具を示す。第2図
は、器具10に形成された充填材料28を断面にて示す。充
填材料28はグッタペルカ等とすることができ、器具10に
手で形成することができる。形成の後、グッタペルカは
適切な段階において炎で暖めることができる。
第3図は、歯根管32と34を有する歯30を示す。歯根管
32は、歯髄を除去し旦つできる限り奇麗な歯根管を準備
するするために、やすりの使用等によって標準的な技術
において歯内治療的に準備される。充填材料28をその上
に成形された器具10は歯根管32に充填される準備ができ
ている。歯根管の頂端は36で示され、歯冠又は冠状部分
が番号38によって示されている。
第4〜6図は、歯根管32を充填する段階を示す。第4
図は歯根管32に挿入された器具を示す。充填材料28は器
具の挿入によって押しやられて歯の先端領域36まで歯根
管は充填される。第4図に示すように、器具の完全な挿
入の後、回転トルクがハンドル26にかけられ、第5図に
示すように、減少されたトルク抵抗領域22にてシャフト
を切断する。シャフトのフレアの付いた遠位端部28が歯
30に対する回転を阻止するので、これが可能となる。
シャフトが2つの部分に切断された後、近位部分は引
き抜かれる。滑り座金24は、シャフト12の近位端部を引
き抜くとき座金を下方に保持することにより、歯根管内
に充填材料28を保持するために使用される。
第6図は、引き抜かれるつつある器具の近位部分を示
す。次に、座金24が除去され、シャフトの遠位部分は歯
根管32内の所定の位置に残される。歯根管32は、付加的
な充填材料を適用することによって、そして歯根管へと
充填材料を押しやるように充填材料に機械的又は水力学
的圧力を適用することによって、より完全に充填され
る。歯の冠状領域を通常の方法にて充填することができ
る。
第3〜6図における歯30の説明は、歯が個別的である
ために、単に例示であり、そして図面は、歯又は歯根管
の外観を正確に図により表現するよりも、関連した段階
を例示することを意図している。
本発明の器具は、こうして、グッタペルカのような充
填材料を歯内治療的に準備された歯根管に運ぶユニーク
旦つ非常に有効な方法を与える。先行技術は、充填材料
のキャリヤとしてやすりの使用を教示するが、この公知
な方法は意図した目的のために成功裡に機能しながら
も、本発明によって克服される制限と問題を有する。
第7図は本発明の代替的な実施態様を示し、この場
合、器具10は、近位部分40と遠位部分42が互いに一体で
あるシャフトを含む。遠位部分にはテーパーが付けら
れ、そして螺旋状の溝44を含む。溝44は概ね平坦な外側
縁を有する。即ち、溝44は、遠位部分において充填材料
を保持する目的のためにある。更に、螺旋状の溝44の使
用は、その上に充填材料を有する遠位部分が歯根管に挿
入された後、器具が充填材料を更に圧縮し旦つ凝縮する
ように僅かに回転可能であるという利点を有する。
第7図の器具を使用するとき、歯科医は、充填材料を
有する器具を歯内治療的に準備された歯根管に挿入した
後、前述のように、遠位部分を根管に残すよりも、器具
を完全に除去することができる。この技術は次の方法に
おいて達成される。最初に、第2図と第3図に示された
ように、充填材料をその上に有する器具の遠位端部42を
歯根管内に挿入する。次に、歯科医は僅かな力を歯に向
かってかけながら反時計方向にハンドル部分26により器
具を回転させる。遠位部分42を、こうして歯根管から完
全に戻すことができ、充填材料が歯根管内に残る。遠位
部分が歯根管から離れるように進むとき、螺旋状の溝44
の螺旋錐作用が歯根管内の充填材料を圧縮する。
別の技術において、歯科医は、器具を反時計方向に1/
2乃至1回転だけ回転させ、回転を停止させ、そして歯
に向かって圧力を器具にかけ、再び1/2乃至1回転だけ
回転させ、停止させ、そして歯に向かって圧力をかけ、
遠位部分42が歯根管から完全に除去されるまでこの段階
を順次繰り返す。圧縮に続く回転のこの手順は、螺旋状
の溝44の螺旋錐特性を使用し、充填材料による歯根管の
有効な充填を達成する。
遠位部分42における螺旋状の溝44は、螺旋錐作用を達
成そしてドリル作用を抑制するようにに形成される。即
ち、フレア部は、器具が位置しそして器具が螺旋錐作用
の目的のために回転させられる歯に切り込まないように
対称な外側縁を形成される。
こうして、第7図の実施態様は、器具の遠位部分が歯
根管から除かれあるいは遠位部分が完全に除去される技
術において使用することができる。第7図の実施態様の
一層の利点は、螺旋状の溝44の付与が器具の遠位部分を
より柔軟性にし、その結果それが非直線状の歯根管の形
状に容易に順応する点にある。
第7図において、器具は切断点を含まないことに注意
すべきである。第7図の器具は、ここで示された器具の
任意の使用の例示となり、予め選択された切断点を含ま
ず、切断点を備えていない。第7図における器具の使用
において、遠位部分42を歯に挿入した後、歯科医は、高
速バーの使用あるいは切断プライヤーによりシャフトを
切断することができる。切断は強度が低下した点を単に
形成するために行うことができ、そしてその後、切断さ
れるまで近位部分を前後に動かすことにより、あるいは
高速バーや切断プライヤー又は2つの部分を完全に切断
するための他の手段の使用により、近位部分は遠位部分
から分離される。シャフトは、第5図に見られるよう
に、歯冠領域38の下で、即ち、歯根管と穴をあけられた
歯冠領域の部分が完全に充填されるとき遠位部分42が歯
内に完全に保持されているように、歯の内部領域内で切
断すべきである。
遠位部分と近位部分との間の予め選択された分離点が
使用されない第7図の態様を実施する方法において、歯
内治療的に準備された歯根管を充填する段階は、最初
に、充填材料が、高い生物学的耐性を有する材料から形
成された細長いほっそりしたシャフトの遠位端部に形成
されることを含む。次に、充填材料をその上に有するシ
ャフトは、シャフト近位部分に固定されたハンドル部分
を使用して歯根管内に位置付けられる。最終段階は、シ
ャフト近位部分を遠位部分から切断し、遠位部分及びそ
れに保持された充填材料を歯根管内に残す。遠位部分か
らの近位部分の切断は、シャフトに保持された切断手段
の動作によって実施することができる。この切断手段
は、第1図を参照して記載したとおり、周囲の溝又は脆
弱領域22か、あるいは以後に記載するとおりの別の手段
である。遠位部分からシャフト近位部分を切断する段階
は、高速回転バーによるかあるいは切断プライヤー又は
類似の機械的手段の使用によってシャフトへ切断力をか
けることを含む。
第8図は、本発明の更に代替的な実施態様を示し、こ
の実施態様は切断手段の有り又は無しのいづれかで使用
することができるが、随意的な切断点22を含む。遠位部
分42は表面から延びている一体的な毬(burr)46を含
み、遠位部分において充填材料を支持する補助をする。
第9図は、随意的な切断点22を有する実施態様を示
し、この場合遠位部分42は非円形断面形状である。
第12A図、第12B図及び第12C図は、そのような非円形
断面形状の例を示す。第12A図は、遠位部分42が三角形
断面である態様を示す。第12B図は長円形断面形状を示
す。そして第12C図は正方形断面形状を示す。このよう
な非円形断面形状は遠位部分における充填材料の保持を
増強させる。
第10図は、規定された分離点を含む本発明の別の実施
態様を示す。第10図において、遠位部分42は上方端部42
Aにおいて凹部48を有する。シャフトの近位部分40は、
凹部48内に入れ子式に収容され得る減少した外径の拡張
部分50を有する。この方法において、遠位部分42及び近
位部分40は軸方向に整合して保持され、一方、充填材料
28は遠位部分に固定され、そして充填材料を有する遠位
部分は歯根管に挿入される。その後、近位部分40を遠位
部分から容易に分離することができる。
第11図は、分離を達成する更に異なる手段を示す。こ
の実施態様において、遠位部分の上方端部42Aは接着剤5
2により近位部分の端部40Aに固定されている。接着剤
は、充填材料28が適用されそして付着された充填材料を
有する遠位部分が歯根管に挿入される間、遠位部分42及
び近位部分40を軸方向に整合して保持するのに十分であ
るが、遠位部分に対して近位部分を曲げることにより接
着剤52を壊して部分を分離させる。
こうして、第7〜11図は、まず、シャフトの遠位部分
において充填材料の保持を改良する多様な手段を示す。
第2に、それらは、本発明を実施する2つの方法を示
し、1つは、第7図に示すとおり、予め選択された分離
部分を設けずそして歯科医は遠位部分が歯根管に挿入さ
れた後分離を行う場合であり、第8〜11図においては、
多様な形式の態様が予め選択された分離点のために与え
られている。第7図の態様は、主な考慮が歯根管の深さ
ではなくむしろ歯根管の直径に対して払われている器具
を設計することができる利点を有するが、第8〜11図の
態様において、器具は、好ましくは、歯根管の深さと共
に歯根管の直径に適応するように予め設計されている。
歯根管の直径に適応するということは、歯内治療的に準
備された歯根管に容易に適応することができる最大直径
を歯科医が容易に選択することができこれによって充填
材料の量を減少させるように、多様な直径の器具を製造
することができることを意味するが、しかしながら、器
具の遠位部分の直径が歯根管の直径に密接に一致すると
いう必須の要求条件がないので制限された数の直径のみ
を必要とするよいうことを意味する。
第7図、第8図及び第9図は、遠位部分42に形成され
た充填材料を有する器具10を示すが、そのような器具
は、通常、充填材料が第10図と第11図に示すように遠位
部分に予め形成された状態で歯科医に供給され得ること
が理解されよう。
前述のように、歯内治療的に準備された歯根管に堅固
さを与えるために使用される充填材料はグッタペルカ等
とすることができる。グッタペルカは、100年前の導入
以来、このような目的のために最も一般に使用されてき
た充填材料である。グッタペルカはアカテツ科樹木のラ
テックスから得られ、そしてポリイソプレンのトランス
異性体であり、結晶構造により天然ゴムとは異なる。
原料状態におけるグッタペルカは、「アルファ」結晶
形態であるが、65°以上に加熱されると、それはアモル
ファスになりそして溶融する。冷却すると、非常に低速
で冷却されたのでないならば、「ベータ」結晶状態に戻
る。こうして、歯内治療学において一般に使用されるの
は「ベータ」結晶形態である。更に、歯内治療学のため
に商業的に準備されたグッタペルカ材料は、通常、グッ
タペルカのベータ結晶形態と、酸化亜鉛のような充填剤
との混合物であり、最終製品の所望の特性を達成するた
めに、重金属硫酸塩、ワックス又は樹脂を含む他の微量
成分を有する。
更に、グッタペルカは、歯内治療学における使用のた
めの物理的特性を変化させるために、時々機械的に処理
される。米国特許第4,632,977号は、その物理的特性を
変化させるために、グッタペルカを含む熱可塑性ポリマ
ーを可塑化する方法を教示している。
本発明は、歯根管に堅固さを与える使用に適した物理
的及び生物的耐性を有する組成又は処方の充填材料の使
用を熟考している。ここで使用される用語「充填材料」
は、アルファ又はベータ結晶状態のいづれかにおけるグ
ッタペルカを含み、そしてグッタペルカと他の材料の混
合物を含み、あるいは歯内治療的に準備された歯根管の
充填の際に使用される類似の特性を有する他の充填材料
を含む。
特許請求の範囲及び発明の詳細な説明は、提示された
本発明を記載し、そして特許請求の範囲において使用さ
れる用語は、発明の詳細な説明におけるそのような用語
の使用からその意味を引き出す。先行技術において使用
される同一用語は、ここで具体的に使用されたよりも意
味が広いであろう。先行技術において使用されるそのよ
うな用語の広い定義と本明細書の用語の特定の使用との
間に問題がある時は、特定の意味が意図される。
本発明を、ある程度の特殊性を有して記載したが、本
発明の開示の精神と範囲を逸脱することなしに、多数の
変形を構造の詳細と構成要素の態様について行うことが
できることは明らかである。本発明は例示のために提示
された実施態様に制限されず、各要素が関連した等価性
の全範囲を含み、特許請求の範囲によってのみ制限され
ることが理解されよう。
本発明の主なる特徴及び態様は以下のとおりである。
1.グッタペルカ又は同等物のような充填材料を歯内治療
的に準備された歯根管に適用する器具において、 (a)遠位部分と近位部分を有し、遠位部分が歯根管の
少なくとも実質的に全長内に位置付け可能な長さである
細長いシャフトであって、少なくとも遠位部分は高い生
物学的耐性を有する材料で作られ、そして遠位部分は外
側表面に形成された螺旋状の溝を有する細長いシャフト
と、 (b)該遠位部分に形成された充填材料であって、前記
螺旋状の溝は、充填材料の保持を改良し、そして器具が
歯根管への挿入の後回されたとき充填材料を歯根管に押
しやるために役立つ充填材料と、 (c)前記シャフトの近位部分におけるハンドル部分と を具備することを特徴とする器具。
2.前記シャフトの遠位部分は、シャフトの遠位部分から
シャフトの近位部分を切断する手段を形成する入れ子式
嵌合によって前記シャフトの近位部分に固定されている
上記1に記載の器具。
3.前記シャフトの遠位部分は、シャフトの遠位部分から
シャフトの近位部分を切断する手段を形成する結合接着
剤によって前記シャフトの近位部分に固定されている上
記1に記載の器具。
4.前記シャフトは、シャフトの遠位部分からシャフトの
近位部分を切断する手段を形成する前記シャフトの遠位
部分と近位部分との間の減少した断面領域部分を含む上
記1に記載の器具。
5.前記近位部分は、前記遠位部分が歯根管に挿入された
後、切断力をかけることによって遠位部分から切断され
る上記1に記載の器具。
6.グッタペルカ又は同等物のような充填材料を歯内治療
的に準備された歯根管に適用するための器具において、 (a)高い生物学的耐性を有する材料から作られ、歯根
管の少なくとも実質的に全深さに延びる長さであり、充
填材料を受け取るのに適した外側表面を有し、そして第
1の端部及び第2の端部を有するシャフトの第1の遠位
部分と、 (b)ハンドル部分を形成し、第1の端部及び第2の端
部を有するシャフトの近位部分であって、シャフトの遠
位部分の第2の端部はそこに凹部を有し、そしてシャフ
トの近位部分は、遠位部分の凹部に入れ子式に除去可能
に収容され得る減少した断面領域の一体部分を有するシ
ャフトの近位部分と、 (c)前記シャフトの遠位部分に形成された充填材料と を具備することを特徴とする器具。
7.前記シャフトの近位部分及び遠位部分は、前記減少し
た断面領域部分が前記凹部に十分に収容されていると
き、実質的に整合されている上記6に記載の器具。
8.前記シャフトの近位部分の第1の端部はそこに凹部を
有し、そして該シャフト遠位部分の第2の端部は、近位
部分の該凹部に除去可能に入れ子式に収容され得る減少
した直径の端部を有する上記6に記載の器具。
9.前記シャフトの近位部分及び遠位部分は、前記減少し
た断面領域部分が前記凹部に十分に収容されていると
き、実質的に整合されている上記8に記載の器具。
10.前記シャフトの遠位部分は三角形断面である上記6
に記載の器具。
11.前記シャフトの遠位部分は長円形断面である上記6
に記載の器具。
12.前記シャフトの遠位部分は正方形断面である上記6
に記載の器具。
13.前記シャフトの遠位部分はその外側表面に螺旋状の
溝を有する上記6に記載の器具。
14.前記シャフトの遠位部分は、外側表面から延びてい
る一体の突起を有する上記6に記載の器具。
15.グッタペルカ又は同等物のような充填材料を歯内治
療的に準備された歯根管に適用するために使用される器
具において、 (a)高い生物学的耐性を有する材料から作られ、歯根
管の少なくとも実質的に全深さに延びる長さであり、充
填材料を受け取るのに適した外側表面を有し、そして第
1の端部及び第2の端部を有するシャフトの第1の遠位
部分と、 (b)ハンドル部分を形成し、第1の端部及び第2の端
部を有するシャフトの近位部分であって、シャフトの遠
位端部の第2の端部とシャフトの近位部分の第1の端部
は、互いに嵌合係合するように形造られているシャフト
の近位部分と、 (c)前記シャフト部分の嵌合表面の間の切断可能な結
合材料と、 (d)前記シャフトの遠位部分に形成された充填材料と を具備することを特徴とする器具。
16.前記シャフトの近位部分及び遠位部分は、前記遠位
部分の第2の端部が前記近位部分の第1の端部に前記結
合材料によって固定されているとき、実質的に整合して
いる上記15に記載の器具。
【図面の簡単な説明】
第1図は、断面で示された滑り可能な止め具又は座金を
含む、本発明の器具又は支持部材の拡大正面図。 第2図は、歯内治療的に準備された歯根管の充填のため
の使用の準備のできた、グッタペルカのような充填材料
の円錐形状の或る量によって包まれた器具の下方部分を
示す、第1図と同様の正面図。 第3図は、歯内治療的に準備された歯の断面、及び充填
材料を歯内治療的に準備された歯根管の1つに適用する
ために使用されつつある縮小したスケールにおける本発
明の器具を示す図。 第4図は、歯根管に挿入された器具を示す、第3図と同
様の歯の断面図。 第5図は、遠位部分から近位部分を切断するために器具
が回転された、充填材料を歯根管に適用する手順の次の
段階を示す図。 第6図は、遠位部分が充填材料と共に歯根管に保持さ
れ、器具の近位部分が除去させる状態を示す図。 第7図は、器具の遠位部分が充填材料の改良された保持
のために螺旋状の溝を形成された、本発明の代替的な実
施態様を示す図であり、器具の遠位端部を近位端部から
切断し又は分離するための予め選択された点がなく、代
わりに、歯科医は、遠位部分を歯根管内に十分に挿入し
た後、回転式バー又はカッター・プライヤーを使用して
近位部分を切断し、あるいは近位端部を前後に移動させ
ることにより分離されるように脆弱点を少なくとも形成
する。 第8図は、遠位部分に充填材料の保有を増強するために
役立つ一体の突起を設けた、第7図と同様の器具の正面
図。 第9図は、遠位部分が非円形断面形状を有する、第7図
及び第8図と同様の器具の実施態様を示す図。 第10図は、遠位部分が、遠位部分と近位部分との間の入
れ子式内側連結によって近位部分から切断され得る態様
を示し、旦つ遠位部分に固定された充填材料を示す器具
の正面図。 第11図は、遠位部分が結合セメントにより近位部分に固
定された配置を示す、第10図と同様の正面図。 第12A図は、遠位部分の非円形断面形状が三角形である
態様を示す、第9図の断面図。 第12B図は、遠位部分の断面形状が長円形である、第9
図の断面図。 第12C図は、遠位部分の断面形状が正方形である、第9
図の断面図。 第13図は、外側表面における螺旋状の溝を示す、第7図
の器具の遠位部分の断面図。 図中、10……器具、12……シャフト、14……近位端部、
16……遠位端部、20A〜20C……拡大断面部分、22……
溝、24……座金、26……ハンドル部分、28……充填材
料、30……歯、40……近位部分、42……遠位部分、44…
…螺旋状の溝、46……毬、48……凹部、50……拡大部
分、52……接着剤、である。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭53−45095(JP,A) 特開 平1−270864(JP,A)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】グッタペルカ又は同等物のような充填材料
    を歯内治療的に準備された歯根管に適用する器具におい
    て、 遠位部分と近位部分を有し、遠位部分が歯根管の少なく
    とも実質的に全長内に位置付け可能な長さである細長い
    シャフトであって、少なくとも該遠位部分は高い生物学
    的耐性を有する材料で作られており、該遠位部分が、外
    側表面に形成された螺旋状の溝を有する細長いシャフト
    と、 該遠位部分に形成された充填材料とを具備し、 前記螺旋状の溝は、充填材料の保持を改良し、器具が歯
    根管への挿入の後回されたとき充填材料を歯根管に押し
    やるために役立ち、 該シャフトの該遠位部分が、該近位部分から切断するこ
    とができ、 該遠位部分が、該歯根管に残り、該管を満たすのに役立
    つように、該充填材と結合し、 更に、前記シャフトの近位部分における手動操作可能な
    ハンドル部分を具備する ことを特徴とする器具。
  2. 【請求項2】グッタペルカ又は同等物のような充填材料
    を歯内治療的に準備された歯根管に適用するための器具
    であって、 高い生物学的耐性を有する材料から作られ、歯根管の少
    なくとも実質的に全深さに延びる長さであり、充填材料
    を受け取るのに適した外側表面を有し、そして第1の端
    部及び第2の端部を有するシャフトの遠位部分と、 ハンドル部分を形成し、第1の端部及び第2の端部を有
    するシャフトの近位部分とを具備し、 シャフトの遠位部分の第2の端部はそこに凹部を有し、 シャフトの近位部分の第1の端部は、遠位部分の凹部に
    入れ子式に除去可能に収容され得る減少した断面領域の
    一体部分を有し、 更に、前記シャフトの遠位部分に形成された充填材料を
    具備する ことを特徴とする器具。
  3. 【請求項3】グッタペルカ又は同等物のような充填材料
    を歯内治療的に準備された歯根管に適用するために使用
    される器具であって、 高い生物学的耐性を有する材料から作られ、歯根管の少
    なくとも実質的に全深さに延びる長さであり、充填材料
    を受け取るのに適した外側表面を有し、そして第1の端
    部及び第2の端部を有するシャフトの第1の遠位部分
    と、 ハンドル部分を形成し、第1の端部及び第2の端部を有
    するシャフトの近位部分とを具備し、 シャフトの遠位部分の第2の端部とシャフトの近位部分
    の第1の端部は、互いに嵌合係合するように形造られ、 更に、前記シャフトの部分の嵌合表面の間の切断可能な
    結合材料と、 前記シャフトの遠位部分に形成された充填材料とを具備
    する ことを特徴とする器具。
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