JP3044619U - ロール成形機 - Google Patents

ロール成形機

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JP3044619U
JP3044619U JP1997005863U JP586397U JP3044619U JP 3044619 U JP3044619 U JP 3044619U JP 1997005863 U JP1997005863 U JP 1997005863U JP 586397 U JP586397 U JP 586397U JP 3044619 U JP3044619 U JP 3044619U
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JP
Japan
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roll
forming
roll shaft
pair
forming machine
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JP1997005863U
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English (en)
Inventor
昂一 丸野
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ワコーシステムエンジニアリング株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 成形体の成形幅の変更や板厚の変更に的確に
応じてロール成形機の設定変更を迅速かつ容易に行うこ
とのできるロール成形機を提供する。 【解決手段】 ロール軸とこれに配設される成形ロール
を軸方向に2分割し、上ロール軸5と下ロール軸6、上
成形ロール7と下成形ロール8とする。上ロール軸5と
下ロール軸6を軸支する支持スタンド3は、成形幅設定
用送りねじ12により基台1上を軸方向に移動可能であ
る。下ロール軸6は、左右板厚調整用回転軸13により
上ロール軸5に対して軸方向に移動可能で、かつ上ロー
ル軸5は、上下板厚調整用送りねじ16により下ロール
軸6に対し下ロール軸6の軸方向の移動距離に対応する
成形体の板厚に応じた距離を上下に移動可能である。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、金属板体を連続的に曲げ加工するロール成形機において、成形体の 成形幅の変更や板厚の変更に応じてロール成形機の設定変更を迅速かつ容易に行 うことのできるロール成形機に関する。
【0002】
【従来の技術】
ロール成形機は、複数の回転する上下1対の成形ロール間に金属板体を挿通し ながら連続的に曲げ加工を施すことで、各種形状の成形体を成形することができ る。そして、図3〜図5に示す如く、高さ、幅径、板厚が異なる複数種の断面略 コ字形状の成形体20,30,40を成形する場合には、予め複数種の高さ、幅 径の成形体用にセットされたロール成形システムを、成形ラインの側方に複数列 並列しておき、必要に応じてこのロール成形システムを移動して成形ラインにセ ッティングすることが行われている。または、ロール交換、カセット交換により 段取り替えを行っている。
【0003】 この際、成形体の各板厚に応じて成形ロールを調整するために、ロール成形シ ステム内に板厚に応じて例えば1.6mmと3.2mmの隙間に設定された2種 類の成形ロールを並設しておき、3.2mmの板厚成形の場合には、1.6mm 用の成形ロールの隙間を大きく開いて金属板体を通過させ、1.6mmの板厚成 形の場合に3.2mm用の成形ロールはそのままにして、1.6mm用の成形ロ ールの隙間を所定間隔に設定することが行われている。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来のロール成形機にあっては、予め複数列のロール 成形システムを成形ラインに並列させておくことは、多大なスペースを必要とし かつ設備投資的にも多大な出費を要するとともに、段取り替えに多大な労苦と工 数を要するものであった。さらに、板厚調整にあっても、一定数の成形ロールが 複数種の板厚用に兼用されることから、構造的に曲げがあまくなる虞れもあった 。
【0005】 そこで、本考案にあっては、成形体の成形幅の変更や板厚の変更に的確に応じ てロール成形機の設定変更を迅速かつ容易に行うことのできるロール成形機を提 供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上述した目的を達成すべく、本考案のロール成形機は、基台上に設置された支 持スタンド間に回転自在に軸支された上下1対のロール軸にそれぞれ成形ロール を装着し、この回転する上下の成形ロール間に金属板体を圧接しつつ挿通させて 連続的に曲げ加工するロール成形機において、前記上下1対のロール軸と成形ロ ールを軸方向に2分割し、かつ前記上下1対のロール軸を軸支する支持スタンド の少なくとも一方は前記基台上をロール軸の軸方向に移動自在とするとともに、 前記上下1対のロール軸の内一方のロール軸は他方のロール軸に対して軸方向に 移動自在とし、かつ該他方のロール軸は前記一方のロール軸に対して該一方のロ ール軸における軸方向の移動距離に対応する前記金属板体の板厚に応じた距離を 上下に移動自在とすることを特徴とするものである。
【0007】 または、基台上に設置された支持スタンド間に回転自在に軸支された上下1対 のロール軸にそれぞれ成形ロールを装着し、この回転する上下の成形ロール間に 金属板体を圧接しつつ挿通させて連続的に曲げ加工するロール成形機において、 前記上下1対のロール軸と成形ロールを軸方向に2分割し、かつ前記上下1対の ロール軸を軸支する支持スタンドの少なくとも一方は前記基台上をロール軸の軸 方向に移動自在とするとともに、前記上下1対のロール軸の内一方のロール軸は 他方のロール軸に対して軸方向及び上下方向に前記金属板体の板厚に応じた距離 を移動自在とすることを特徴とするものである。
【0008】 また、上下1対のロール軸を支持する支持スタンドには、前記ロール軸に固設 されて駆動力を伝達する歯車を収納する筐体を配設するとともに、該筐体内には 前記歯車に接する量の潤滑油を封入してもよい。
【0009】
【考案の実施の形態】
本考案のロール成形機は、成形体の走行方向に向かって左右対称な構造である ことから、図1に示す如く右半分の構造について以下に説明する。残りの左半分 は、図1の右半分の構造と左右対称な構造であるとともに、左右で1個のロール 成形機として一体的に動作するものである。図中1は本考案のロール成形機が設 置される基台、2は本考案のロール成形機のユニットベース、3はユニットベー ス2上に一体的に固定された支持スタンド、4は支持スタンド3の外装部分であ る筐体、5は支持スタンド3に回転自在に軸支される上ロール軸、6は同じく支 持スタンド3に回転自在に軸支される下ロール軸、7は上ロール軸5の一端に固 設される上成形ロール、8は下ロール軸6の一端に固設される下成形ロール、9 は筐体4内の上ロール軸5に配設される上駆動歯車、10は筐体4内の下ロール 軸6に配設され上駆動歯車9と咬合する下駆動歯車、11は上成形ロール7と下 成形ロール8との隙間を圧接状態で挿通することで曲げ加工される成形体である 。
【0010】 12は、ユニットベース2に螺合しユニットベース2を左右方向、すなわちロ ール軸の軸方向に移動すべく回転駆動する成形幅設定用送りねじであり、ユニッ トベース2が左右に移動することで成形体の成形幅を自在に設定することができ る。成形体の成形幅を設定するためには、左右のロール成形機のどちらかが移動 可能であればよいが、本実施例にあってはロール成形機の左半分と右半分はそれ ぞれ左右対称に移動する構造としている。そして、図示しない制御装置の操作パ ネルで所望する成形体の成形幅をセットすることで、ACサーボモータ等が成形 幅設定用送りねじ12を回転して支持スタンド3を自動的に所定位置に移動設定 するものである。
【0011】 13は、ACサーボモータ等により回転駆動される左右板厚調整用回転軸、1 4は左右板厚調整用回転軸13により回転駆動され、下ロール軸6を回転自在に 軸支しつつ下ロール軸6に対し軸方向に固定された螺進部材、15はこの螺進部 材14を螺進退自在に螺合する支持スタンド3に固定された軸受部である。左右 板厚調整用回転軸13が螺進部材14を回転駆動することで、螺進部材14が軸 方向に固定されてなる下ロール軸6及び下成形ロール8は左右方向に移動し、上 成形ロール7と下成形ロール8の左右方向の隙間が変化する。ただしこの隙間は 大きく変化する必要はなく、成形体11の板厚を調整することのできる1〜2m m程度の移動量で充分である。
【0012】 16は、下ロール軸6に対して上ロール軸5を上下方向に移動させる上下板厚 調整用送りねじであり、ACサーボモータ等により回転駆動されて支持スタンド 3の上枠17(図2参照)に対して螺進退することにより、上ロール軸5とその 軸受を含むフレーム全体を上下させ、これにより上成形ロール7と下成形ロール 8の上下方向の隙間が変化する。ただし、その上下動の幅は、成形体の板厚調整 が可能な範囲でかつ上駆動歯車9と下駆動歯車10の咬合に支障のない1〜2m m程度である。
【0013】 上述した左右板厚調整用回転軸13と上下板厚調整用送りねじ16を回転駆動 する各ACサーボモータ(他の駆動手段でもよい)は、数値制御コンピュータを 用いた適宜な制御装置により左右と上下の移動量がそれぞれ成形体の11の板厚 に対応するように制御され、かつロール成形システムについて全てのロール成形 機のACサーボモータを連動させることで、制御装置の操作パネルで成形体の板 厚をセットするだけで成形ライン全体の板厚調整が自動的に行われることになる 。
【0014】 18は、支持スタンド3の筐体4底部の内面に封入された潤滑油であり、下駆 動歯車10の下端に接することで潤滑油18は下駆動歯車10のみならずこれと 咬合する上駆動歯車9にも充分行き渡らせることができる。これにより、人手に よる注油のメインテナンスの手間が不要となる。
【0015】 図2は、上述した本考案のロール成形機について、成形体の走行方向の隣接す る2台を1ユニットとして1つの支持スタンド3に組み込んだ例を示している。 メーンモータにより駆動される駆動歯車19は、下駆動歯車10,10′を同時 に回転駆動することができる。このように2個の成形ロールを1つのユニットと することで、ロール成形機全体としての部品数の低減、段取り替えに要する工数 の低減等の種々のメリットが生じる。尚、1つのユニットに組み込む成形ロール の数は、2個に限定されることはなく、3個でも1個でも適宜な数に設定してよ い。
【0016】 このような構成からなる本考案のロール成形機の動作を説明する。まず、成形 体の設定外幅径に合わせてACサーボモータ等が成形幅設定用送りねじ12を回 転して支持スタンド3を自動的に所定位置に移動設定する。つぎに、制御装置の 操作パネルで成形体の板厚をセットすることで、ACサーボモータ等が左右板厚 調整用回転軸13を回転駆動して下ロール軸6を左右方向に移動すると同時に、 上下板厚調整用送りねじ16が回転して上ロール軸5を上下方向に移動し、上成 形ロール7と下成形ロール8の隙間を所定板厚に設定する。
【0017】 前記成形体の成形幅と板厚のバリエーションがある程度決まっている場合には 、各成形体をコード化し予め成形体ごとに成形幅設定と板厚調整を設定しておき 、制御装置の操作パネルで成形体のコードを入力するだけで成形ライン全体にお ける成形幅設定と板厚調整が自動的に行われることとしてもよい。これにより、 本考案のロール成形機は、図3〜図5に示す高さ、幅径、板厚が異なる複数種の 成形体20,30,40について、多大な労苦と工数を要していた従来の段取り 替えを行うことなく、制御装置にて成形幅と板厚のセッティングをするだけで迅 速かつ容易に成形することができる。
【0018】 尚、上述した実施例にあっては、左右板厚調整用回転軸13が駆動するのを下 ロール軸6、上下板厚調整用送りねじ16が駆動するのを上ロール軸5としたが 、この構造に限定されることはなく、構造的には複雑になるものの、左右板厚調 整用回転軸と上下板厚調整用送りねじがともに上ロール軸5を駆動する構造とす ることも可能である。
【0019】
【考案の効果】
以上詳述した如く、本考案のロール成形機によれば、上下1対のロール軸と成 形ロールを軸方向に2分割し、かつ上下1対のロール軸を軸支する支持スタンド の少なくとも一方は基台上をロール軸の軸方向に移動自在とするとともに、上下 1対のロール軸の内一方のロール軸は他方のロール軸に対して軸方向に移動自在 とし、かつ該他方のロール軸は一方のロール軸に対して該一方のロール軸におけ る軸方向の移動距離に対応する前記金属板体の板厚に応じた距離を上下に移動自 在とすること、または上下1対のロール軸と成形ロールを軸方向に2分割し、か つ前記上下1対のロール軸を軸支する支持スタンドの少なくとも一方は前記基台 上をロール軸の軸方向に移動自在とするとともに、前記上下1対のロール軸の内 一方のロール軸は他方のロール軸に対して軸方向及び上下方向に前記金属板体の 板厚に応じた距離を移動自在とすることで、従来の如く予め複数列のロール成形 システムを成形ラインに並列させることなく1列のロール成形システムで成形幅 と板厚の異なる各種成形体を成形することができ、かつ成形体の成形幅と板厚を 迅速かつ容易に設定・調整することが可能となることにより、多大な労苦と工数 を要していた従来のロール成形機の段取り替え作業が極めて軽減され、省スペー スで工数を低減する効率的な生産が可能となるものである。
【0020】 また、上下1対のロール軸を支持する支持スタンドに、ロール軸に固設されて 駆動力を伝達する歯車を収納する筐体を配設するとともに、筐体内に歯車に接す る量の潤滑油を封入した場合には、人手による注油のメインテナンスの手間が不 要となって工数が低減されるとともに、ロール成形機自体の性能も好適に維持さ れるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案のロール成形機の要部断面図である。
【図2】本考案のロール成形機の他の実施例を示す側面
図である。
【図3】成形体の一例を示す正面図である。
【図4】成形体の他の一例を示す正面図である。
【図5】成形体の他の一例を示す正面図である。
【符号の説明】
1 基台 2 ユニットベース 3 支持スタンド 4 筐体 5 上ロール軸 6 下ロール軸 7 上成形ロール 8 下成形ロール 9 上駆動歯車 10 下駆動歯車 11 成形体 12 成形幅設定用送りねじ 13 左右板厚調整用回転軸 14 螺進部材 15 軸受部 16 上下板厚調整用送りねじ 17 上枠 18 潤滑油 19 駆動歯車 20,30,40 成形体

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基台上に設置された支持スタンド間に回
    転自在に軸支された上下1対のロール軸にそれぞれ成形
    ロールを装着し、この回転する上下の成形ロール間に金
    属板体を圧接しつつ挿通させて連続的に曲げ加工するロ
    ール成形機において、前記上下1対のロール軸と成形ロ
    ールを軸方向に2分割し、かつ前記上下1対のロール軸
    を軸支する支持スタンドの少なくとも一方は前記基台上
    をロール軸の軸方向に移動自在とするとともに、前記上
    下1対のロール軸の内一方のロール軸は他方のロール軸
    に対して軸方向に移動自在とし、かつ該他方のロール軸
    は前記一方のロール軸に対して該一方のロール軸におけ
    る軸方向の移動距離に対応する前記金属板体の板厚に応
    じた距離を上下に移動自在とすることを特徴とするロー
    ル成形機。
  2. 【請求項2】 基台上に設置された支持スタンド間に回
    転自在に軸支された上下1対のロール軸にそれぞれ成形
    ロールを装着し、この回転する上下の成形ロール間に金
    属板体を圧接しつつ挿通させて連続的に曲げ加工するロ
    ール成形機において、前記上下1対のロール軸と成形ロ
    ールを軸方向に2分割し、かつ前記上下1対のロール軸
    を軸支する支持スタンドの少なくとも一方は前記基台上
    をロール軸の軸方向に移動自在とするとともに、前記上
    下1対のロール軸の内一方のロール軸は他方のロール軸
    に対して軸方向及び上下方向に前記金属板体の板厚に応
    じた距離を移動自在とすることを特徴とするロール成形
    機。
  3. 【請求項3】 上下1対のロール軸を支持する支持スタ
    ンドには、前記ロール軸に固設されて駆動力を伝達する
    歯車を収納する筐体を配設するとともに、該筐体内には
    前記歯車に接する量の潤滑油を封入することを特徴とす
    る請求項1又は2記載のロール成形機。
JP1997005863U 1997-06-20 1997-06-20 ロール成形機 Expired - Lifetime JP3044619U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011036916A (ja) * 2009-07-21 2011-02-24 Olimpia 80 Srl 連続して四角形の管を成形するための線形物形状可変装置
JP2014176855A (ja) * 2013-03-13 2014-09-25 Aida Engineering Co Ltd ロールスタンド

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