JP3044529U - 収納ツインベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 占有空間が小さく、いずれの使用者にも好ん
で使用され得る多床式ベッドを提供する。 【解決手段】 それぞれの寝具を載置する架台部11、21
と該架台部を支える支柱部12、22とを備える第１のベッ
ド10および第２のベッド20から成り、第２のベッド20の
支柱部22が、その架台部21に軸着されて、第２のベッド
の使用時には垂直方向に立設されることにより、第２の
ベッドを第１のベッドとほぼ同じ高さに設置し得るよう
な長さを有しており、さらに、第２のベッドの不使用時
には水平方向に配置されることにより、第２のベッドを
第１のベッドの架台部下方の空間に収納し得るようにな
っているツインベッド。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、占有空間を節減でき、使用感においても満足できる新しいタイプの 二床式ベッド（ツインベッド）に関する。

【０００２】

【従来の技術とその課題】

限られた居住空間において複数の就寝場所を確保するためには、従来より各種 の多床式ベッドが用いられている。最も一般的な形式のものは、固定したフレー ム構造内に垂直方向に２段、場合によっては３段の寝台を設けたものである。こ のような固定２段式または３段式ベッドにおいては、上方のベッドは一般に約１ ｍ以上の高さになるので、安心感が得られないとして使用を好まない人もいる。 他方、下方のベッドに就寝する人にとっても、上方のベッドからの音が安眠を妨 げる可能性がある。また、これらの多段式ベッドは、天井近くまでを固定的に占 有しているので、居住空間に狭小感を与えることは否めない。

【０００３】 別の形式の多床式ベッドとして、床面から寝台までの距離を大きくした（一般 に約１ｍ以上）ベッドの下方に、床面からの高さがそれよりも低い別のベッドを そのまま移動式に収納できるようにしたものも見られる。このような多床式ベッ ドにおいては、２つのベッドは、就寝使用時には離して使用されるので、前述の 固定多段式ベッドにおけるように下方ベッドの就寝者の安眠が上方からの音で妨 げられるというような問題はなくなる。しかしながら、一方のベッドは依然とし て高いままであるので使用を好まない者もいるであろうし、他方、低い方のベッ ドの使用者は高いベッドから見おろされたような圧迫感を覚えることも考えられ る。特に、このようなベッドも天井近くまで到達するような空間を占有している ことには変わりがないので、該ベッドを置いている居住場所の狭小感を解消する ことはできない。

【０００４】

【課題を解決するための手段】 本考案の目的は、上述したような問題を解決し、占有空間が小さく、且つ、い ずれの使用者にも好んで使用され得るような新しいタイプの多床式ベッドを提供 することにある。

【０００５】 本考案のこの目的は、それぞれ寝具を載置する架台部と該架台部を支える支柱 部とを備える第１のベッドおよび第２のベッドから成り、第２のベッドの支柱部 が、その架台部に軸着されて、第２のベッドの使用時には垂直方向に立設される ことにより、第２のベッドを第１のベッドとほぼ同じ高さに設置し得るような長 さを有しており、さらに、第２のベッドの不使用時には水平方向に配置されるこ とにより、第２のベッドを第１のベッドの架台部下方の空間に収納し得るように なっていることを特徴とするツインベッドによって達成される。好ましい態様に おいては、第２のベッドの支柱部はベッドの横方向に延在する連結部材によって 連結され、該連結部材の裏面に車輪が取り付けられている。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、図面に示す本考案の好ましい例に沿って本考案の特徴を詳述する。 本考案に従う収納タイプのツインベッドは、第１のベッド10と第２のベッド20 とから構成され、第１のベッド10は寝具（マットレス、布団など）を載置するた めの架台部11と、該架台部を支える支柱部12とを有し、また、第２のベッド20は 寝具を載置するための架台部21と該架台部を支えるための支柱部22とを有してい る（図１参照）。第１のベッド10および第２のベッド20の架台部には、一般に張 出し部13、23が設けられ、この上に寝具が載せられる（図３参照）。

【０００７】 第１のベッド10は、架台部に対して支柱部が固定された通常のベッドであり、 床面から架台部までの距離も通常のベッドに見られるように大略３０ｃｍ〜１ｍ の範囲にある。 しかしながら、本考案のツインベッドにおいては、第２のベッド20の支柱部は 架台部に軸着、すなわち、軸によって回転可能に取り付けられている。例えば、 図に示す実施例においては、支柱部22は、架台部21（一般的には架台部の側枠24 ）に軸25を介して回転可能に取り付けられている（図２参照）。回転可能な支柱 部22は、通常は、図示するように第１のベッド20の前部および後部に取り付けら れる（図３）が、場合によっては前部と後部の間に追加の支柱部を設けてベッド がより安定化するようにしてもよい。

【０００８】 また、第２のベッドの支柱部は、架台部にそれぞれ独立して軸着されても所望 の機能を発揮するが、好ましくは、ベッドの横方向に延在する連結部材を介して 連結されている。例えば、図に示すように、支柱部22は、ベッドの横方向に延び る連結板26および27によって連結される。このようにすれば、支柱部を立設して 第２のベッドを組み立てる作業が容易となる。また、連結板の裏面に車輪28を取 り付けることのより第２のベッドの取り出しおよび収納が容易となる（図２参照 ）。

【０００９】 本発明の第２のベッド20の支柱部22の重要な特徴は、さらに、第２のベッドを 使用時には第１のベッドとほぼ同じ高さにし得るような長さ（Ｌ）を有している ことである（図３参照）。

【００１０】 以上の構成のツインベッドの不使用時には、第２のベッド20はその支柱部22が 水平方向に回転、設置されて、通常の大きさの第１のベッド10の架台部下方の空 間に収納されている（図４参照）。したがって、該ツインベッドが占有する空間 は、通常の単一の低いベッドが占める空間と変わらない。

【００１１】 使用時には、第１のベッド10の下方空間から第２のベッド20を取り出す（図１ 参照）。この際、支柱部を連結する連結板の裏面に設けられた車輪28が第２のベ ッドの取り出しを容易にする。第２のベッドを取り出した後、軸25の周りに支柱 部を回転させて垂直方向に立設させる（図２、図３参照）。ベッド後部の支柱部 も同様に立設させることにより、第２のベッドが組み立てられる。組み立て後は 、架台部と支柱部を適当な締結部材で互いに固定して安定化することが好ましい 。

【００１２】 支柱部22の長さにより組み立て後の第２のベッド20は、第１のベッド10とほぼ 同じ高さになる。すなわち、単一の低いベッドに相当する占有空間から、同じ高 さの２個のベッドが得られることになる（図３参照）。

【００１３】 使用終了時には、再び第２のベッドの支柱部を回転させ、水平方向に配置する ことにより、第２のベッドは高さが低くなり、第１のベッドの下方に収納され得 る（図４参照）。

【００１４】 なお、本考案のツインベッドは、柔らかい木目調の外観を呈する点などにおい て全体的な審美性を考慮すると木製とするのが特に好ましいが、本考案の技術思 想は、他の材料、例えば、金属、プラスチックなどから構成されるツインベッド にも同様に適用され得るものである。

【００１５】

【考案の効果】

本発明のツインベッドは、第２のベッドの不使用時または収納時には単一の低 いベッドと同じ空間しか占有せず、ベッド上方の空間の有効利用が可能であり、 また、ベッドを配置する場所の狭小感も減少される。しかも、第２のベッドの使 用時には、就寝に際して安心且つ快適な使用感を与える比較的低い同じ高さの独 立した２台のベッドが提供される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のツインベッドにおいて、第１のベッド
の下方から第２のベッドを取り出し、または第１のベッ
ドの下方に第２のベッドを収納する様子を示す図であ
る。

【図２】本考案のツインベッドにおいて、第２のベッド
の使用時に支柱部を回転させ、立設する過程を示す図で
ある。

【図３】本考案のツインベッドの第１のベッドと第２の
ベッドの使用時の形態を示すもので、第２のベッドは前
部のみが立設されている状態を示している。

【図４】本考案のツインベッドにおいて、第２のベッド
の不使用時の収納状態を示す。

【符号の説明】

10 第１のベッド 11 第１のベッドの架台部 12 第１のベッドの支柱部 20 第２のベッド 21 第２のベッドの架台部 22 第２のベッドの支柱部 25 回転軸 28 車輪

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 それぞれ寝具を載置する架台部と該架台
   部を支える支柱部とを備える第１のベッドおよび第２の
   ベッドから成り、第２のベッドの支柱部が、その架台部
   に軸着されて、第２のベッドの使用時には垂直方向に立
   設されることにより、第２のベッドを第１のベッドとほ
   ぼ同じ高さに設置し得るような長さを有しており、さら
   に、第２のベッドの不使用時には水平方向に配置される
   ことにより、第２のベッドを第１のベッドの架台部下方
   の空間に収納し得るようになっていることを特徴とする
   ツインベッド。
2. 【請求項２】 第２のベッドの支柱部がベッドの横方向
   に延在する連結部材によって連結され、該連結部材の裏
   面に車輪が取り付けられていることを特徴とする請求項
   １のツインベッド。