JP3044446B2 - 記録媒体テ−プの移送位置検出装置 - Google Patents

記録媒体テ−プの移送位置検出装置

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JP3044446B2
JP3044446B2 JP7142401A JP14240195A JP3044446B2 JP 3044446 B2 JP3044446 B2 JP 3044446B2 JP 7142401 A JP7142401 A JP 7142401A JP 14240195 A JP14240195 A JP 14240195A JP 3044446 B2 JP3044446 B2 JP 3044446B2
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貞次 長谷川
宏和 田中
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株式会社オプトテクノ
宏和 田中
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、磁気テ−プを記録媒
体とした記録再生装置などに備えるところの記録媒体テ
−プの移送位置検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図8は磁気テ−プを記録媒体とする記録
再生装置のテ−プ移送部分を示したもので、装置基板1
0より突出したリ−ル軸11にはテ−プ供給リ−ルが、
リ−ル軸12にはテ−プ巻取りリ−ルが各々装着され
る。
【0003】テ−プ供給リ−ルより送り出される磁気テ
−プはキャプスタン13とピンチロ−ラ14によって定
速度で移送されるが、この場合、ガイドピン15によっ
て案内された磁気テ−プが磁気ヘッド16に接触して磁
気記録された後、ガイドピン17によって案内されてテ
−プ巻取りリ−ルにより巻き取られる。また、記録され
た磁気テ−プを再生する場合には、磁気テ−プを一旦巻
戻し、記録時と同様に定速度でテ−プ巻取りリ−ル側に
送り出される。
【0004】このような記録再生装置は、再生しようと
する情報が磁気テ−プのどこの位置に記録されているか
を検出し、また、追記録する場合に記録可能な磁気テ−
プ位置を検出する等のために、その検出装置がリ−ル軸
11または12を回転駆動する回転軸に設けられてい
る。
【0005】つまり、上記した回転軸の回転数より、テ
−プ供給リ−ルから送り出されたテ−プ量(テ−プ長
さ)、或いは、テ−プ巻取りリ−ルによって巻き取られ
たテ−プ量を検出することによって、記録または再生に
必要となる磁気テ−プの移送位置を検索する構成となっ
ている。
【0006】図9はテ−プ巻取りリ−ルを回転駆動する
回転軸部分を示す断面図である。図示するように、装置
基板10に固定された支持板18に柱状の軸杆19が固
着され、円筒状の回転軸20がこの軸杆19に回転自在
に設けられている。
【0007】回転軸20は、リ−ル軸12を一体的に回
転するように装置基板10より突出させた上側部分にこ
のリ−ル軸12が固着されており、また、下端部には図
10に示すように、ディスク20aが一体形成してあ
り、さらに、このディスク20aの下面にはジ−メンス
タ−21が固着されている。
【0008】ジ−メンスタ−21は、アルミ板などから
なる円形の反射板上に黒色部分21aが放射状に設けら
れている。なお、黒色部分21aは印刷手段などによっ
て等間隔に着色されている。
【0009】また、上記の回転軸20はディスク20a
の上面に摩擦板(フエルト)22を設け、この摩擦板2
2を介して連動歯車23に連結されている。つまり、連
動歯車23は中央凸形部23aより突出形成された軸受
部23bが回転軸20によって回転自在に軸支され、ま
た、凸形部23aの内面に摩擦板22が接触している。
【0010】この連動歯車23は外周囲に歯車形成して
あり、この歯車がモ−タ24の出力歯車25に噛合して
連動駆動される。
【0011】また、上記したジ−メンスタ−21には発
光素子と受光素子とを備える受発光器26が対向配置さ
れ、この受発光器26がジ−メンスタ−21の回転に応
じてパルス出力する。なお、受発光器26は装置一部に
固定され、この受発光器26とジ−メンスタ−21とで
検出装置を構成している。
【0012】この回転軸機構は、モ−タ24の回転駆動
によって連動歯車23が回転し、この連動歯車23の回
転によってディスク20aが摩擦板22を介して連動回
転されるため、回転軸20が回転してリ−ル軸12を回
転駆動し、テ−プ巻取りリ−ルによって磁気テ−プの巻
き取りが行なわれる。
【0013】この場合、連動歯車23がモ−タ24によ
って一定の角速度で回転するに対し、回転軸20の角速
度は定速度で移送される磁気テ−プの巻取量によって変
化する。この角速度の違いが摩擦板22による回転ズレ
によって補正される。
【0014】このことから、磁気テ−プの移送量が巻き
取り始めから回転軸20の回転数によって定量化される
から、回転軸20の回転数を検出装置によって検出する
ことによって磁気テ−プの移送位置を検索することがで
きる。
【0015】検出装置は、受発光器26の発光素子より
ジ−メンスタ−21に向かって投光され、また、ジ−メ
ンスタ−21の反射部で反射された光が受発光部26の
受光素子によって受光される。
【0016】これより、回転軸20の回転に相応したパ
ルス信号が受発光器26より出力されるから、このパル
ス信号のパルス数を知ることによって磁気テ−プの移送
位置を検出することができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来例の検出
装置は、ジ−メンスタ−21を別体部品として用意し、
これを接着剤等を使って回転軸20のディスク20aに
取付けなければならず、部品点数及び組立作業の面にお
いても改善する必要があった。
【0018】また、上記の検出装置は、ジ−メンスタ−
21の反射部と非反射部とにしたがって出力されるパル
ス信号の信号比を大きくすることができないと言う問題
がある。
【0019】つまり、受発光器の26の発光素子を点光
源と考えると、この点光源からジ−メンスタ−21に投
光したときに反射する反射光は一定の角度で広がること
になる。このため、受光素子が所定の受光面積をもって
反射光を受光することとなり、パルス信号の信号比が大
きくならない原因となっている。
【0020】本発明は上記した実情にかんがみ、高精度
の検出信号を得ることができ、その上、部品点数を少な
くすることができる記録媒体テ−プの移送位置検出装置
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ため、本発明では、円周方向に沿って複数の透孔を順次
配列し透孔間を反射面とした円板部材がテ−プ供給リ−
ルまたはテ−プ巻取りリ−ルの回転軸に一体回転するよ
うに設けられ、上記円板部材に向かって発光する発光部
とその反射光を受光する受光部とを有する受発光手段の
出力信号から記録媒体テ−プの移送位置を検出する検出
装置において、上記円板部材の各透孔間の反射面には、
上記受発光手段の受光部を中心とした円弧状の凹溝から
なる湾状溝を円周方向に沿って形成して構成したことを
特徴とする検出装置を提案する。
【0022】また、上記した検出装置において、上記円
板部材の各透孔間の反射面には、上記受発光手段の発光
部と受光部を焦点とする楕円状の凹溝からなる湾状溝を
円周方向に沿って形成して構成したことを特徴とする検
出装置を提案する。
【0023】
【作用】受発光手段の発光部から投光された光は、円板
部材の透孔間の板面によって反射され、この円板部材の
透孔部では非反射となる。
【0024】
【0025】
【0026】したがって、受発光手段の発光部から一定
角度の広がりをもって円板部材に照射された光が、円弧
状或いは楕円状の凹溝からなる湾状溝によって反射され
ることにより集光されて受光部に入射するため、受発光
手段が出力する検出信号の信号比を大きくして信頼性を
高める上に有利となる。
【0027】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面に沿って
説明する。図1は第1実施例であって、テ−プ巻取りリ
−ルの回転軸部分を示す断面図である。なお、この図面
は従来例として示した図8と同様の断面図であるから、
同一部材については同符号を付してその説明を省略す
る。
【0028】図2は本発明の実施例を説明するための参
考図である。回転軸30はディスク(円板部材)30a
を白色に着色すると共に、そのディスク30aには等間
隔に放射状に形成した複数の透孔31が形成してある。
【0029】そして、この実施例では、摩擦板としてフ
エルト等からなる黒色着色の繊維部材32が設けてあ
る。この繊維部材32は回転軸30のディスク30aと
連動歯車23の凸形部23a内面とで挾み込むように組
み込み、回転軸30の角速度と連動歯車23の角速度の
ズレを補正するようにしてある。
【0030】上記のように組み込んだ黒色の繊維部材3
2はディスク30aの各透孔31を被うようになるた
め、回転軸30のディスク30aは各透孔間面となる白
色部分が反射領域、透孔部分が非反射領域となる。
【0031】したがって、受発光器26が備える発光素
子の投光路にディスク30aの透孔間面が順次旋回する
ことにより、その反射光が受発光器26の受光素子によ
り受光され、また、発光素子の投光路に透孔31が順次
旋回したとき無反射となる。
【0032】広く知られているように、フエルト等の黒
色繊維部材32は光の吸収作用が高いから、透孔31を
通ってこの繊維部材32に照射される光はほとんど反射
しない。
【0033】このことから、ディスク30aの回転によ
って生ずる光の反射と非反射とが極力判別されたものと
なるため、反射光を受光して出力する受発光器26のパ
ルス信号が際立ったパルスとなる。この結果、受発光器
26が出力するパルス信号の信号比が大きく、このパル
ス信号をカウント処理し磁気テ−プの移送位置を検出す
ることができる。
【0034】
【0035】図3は本発明の実施例として示した回転軸
40の斜視図である。この回転軸40は上記した回転軸
30と同様のディスク40aを備えている他、各透孔4
1間面に湾状溝(反射面)42を形成したことが特徴と
なっている。なお、この回転軸40も連動歯車23との
間に繊維部材32を介在させて図1に示す回転軸30と
同様に組付ける。
【0036】そして、この湾状溝42は図4〜図7より
明らかである通り、ディスク40aの下面に円周方向に
沿って形成し、各々の透孔41の間となるようにして切
り込み形成した凹溝となっている。
【0037】また、受発光器26の発光素子26aと受
光素子26bとを図4に示すように配設する場合、つま
り、これら発光素子26aと受光素子26bとをディス
ク40aの直径方向に対して直交するように並べて配設
する場合には、図5に示すように、受光素子26bの受
光部を中心とした円弧状の切り込み凹溝からなる湾状溝
42として形成する。
【0038】受発光器26の発光素子26aと受光素子
26bとを図6に示すように、ディスク40aの直径方
向に並べて配設する場合は、図7に示した如く、発光素
子26aの発光部と受光素子26bの受光部とを2つの
焦点とした楕円形状の切り込み凹溝からなる湾状溝42
として形成する。
【0039】ディスク40aにこのような湾状溝42を
設ければ、発光素子26aより一定角度の広がりをもっ
て投光された光がこの湾状溝42により反射されること
で集光されて受光素子26bに入射する。この結果、受
光素子26bの光電変換電流が増大し、受発光器26が
出力する検出信号の信号比を大きくして信頼度を高める
ことができる。
【0040】お、上記実施例では、テ−プ巻取りリ−
ルの回転軸に設けた検出装置について説明したが、テ−
プ供給リ−ルの回転軸についても同様に実施することが
できる。
【0041】
【発明の効果】上記した通り、本発明の検出装置は、回
転軸の円板部材が、透孔間面と各透孔とによって、反射
と非反射とを繰り返す構成としたので、発光部の投光の
反射光と非反射光との分別精度が高く、簡単な信号処理
手段で精度の高いテ−プ位置検出が可能になる。
【0042】また、本発明の検出装置は、回転軸の円板
部材に設けた各透孔間面に、受発光手段の受光部を中心
とした円弧状の凹溝或いは、受発光手段の発光部と受光
部とを焦点とした楕円状の凹溝からなる湾状溝を設ける
ことから、発光部からの投光がこの反射面の反射によっ
て集光されて受光されるため、検出信号レベルが増大さ
れ信号比の大きい信頼性の高い検出装置となる。
【0043】さらに、本発明の検出装置は従来から使用
されているジ−メンスタ−を必要としないので、部品点
数と組立作業の面でも有利となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例として示したテ−プ巻取りリ−ルの
回転軸部分を示す断面図である。
【図2】本発明の実施例を説明するための参考図であ
る。
【図3】本発明の実施例の回転軸を示す斜視図である。
【図4】上記実施例の回転軸を示す平面図である。
【図5】図4上のA−A線部分断面図である。
【図6】他の実施例の回転軸を示す平面図である。
【図7】図6上のB−B線部分断面図である。
【図8】記録再生装置の磁気テ−プ移送部分を示す斜視
図である。
【図9】従来例として示したテ−プ巻取りリ−ルの回転
軸部分を示す断面図である。
【図10】従来例として示した回転軸の斜視図である。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 15/093 311

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に沿って複数の透孔を順次配列
    し透孔間を反射面とした円板部材がテ−プ供給リ−ルま
    たはテ−プ巻取りリ−ルの回転軸に一体回転するように
    設けられ、上記円板部材に向かって発光する発光部とそ
    の反射光を受光する受光部とを有する受発光手段の出力
    信号から記録媒体テ−プの移送位置を検出する検出装置
    において、上記円板部材の各透孔間の反射面には、上記
    受発光手段の受光部を中心とした円弧状の凹溝からなる
    湾状溝を円周方向に沿って形成して構成したことを特徴
    とする検出装置。
  2. 【請求項2】 上記円板部材の各透孔間の反射面には、
    上記受発光手段の発光部と受光部を焦点とする楕円状の
    凹溝からなる湾状溝を円周方向に沿って形成して構成し
    ことを特徴とする請求項1に記載した検出装置。
JP7142401A 1995-05-18 1995-05-18 記録媒体テ−プの移送位置検出装置 Expired - Fee Related JP3044446B2 (ja)

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