JP3044316U - 骨折整復に用いる穴開き鋼線 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 鋼線を用いた骨折整復において、髄内に通し
た鋼線を固定する。 【解決手段】 穴をあけ糸を通した鋼線を骨髄に挿入、
骨折を復元したのち糸を引きながら鋼線を骨折部に係る
ように導き、骨折片と共に結紮する。こうすることによ
り髄内の鋼線を固定することができる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は骨折整復手段に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、骨折の整復は、骨にプレートを当てそれをスクリューネジで締め付けて 固定するか、骨髄内に鋼線を通して（ピンニング）行われます。 上記整復法のうち鋼線を使用して行う場合、骨髄内に通した鋼線を固定するた めの効果的な方法がなく、特に動物の骨折の場合は、起居などで挿入した鋼線が ずれたり脱落したりして目的を達しないことがあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記課題を解決するためこの考案は、骨髄内に挿入する鋼線に縫合糸を通す細 い複数の穴をあけることとした。

【０００４】

【考案の実施形態】

前述の鋼線を骨折の状況に合わせて２ケ所の穴を選び切断し、その穴にそれぞ れ材質や色等で区別した縫合糸（イ）、（ロ）を通す。 糸を通した鋼線を骨折した片方の骨髄に挿入（図２）する。 骨折を復元したら、つぎに、糸を引きながら鋼線をもう一方の骨髄に送りこむ （図３）。この場合、糸（ロ）は鋼線を引き寄せるためのもので対側に鋼線が入 ったら抜き去ってもよい。 糸（イ）が骨折部の近くに導かれた所で骨折片とともに結紮、鋼線を固定する （図４）。

【０００５】

【実施例】

この考案による実施例を（図４）に示す。

【０００６】

【考案の効果】

上述のようにすることにより髄内に挿入された鋼線は、ずれたり脱落すること りなく固定できる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案を施した鋼線 Ａ 穴を鋼線に交叉してあけたもの Ｂ 穴を鋼線に平行にあけたもの

【図２】この考案の実施状態を示す側面図

【図３】この考案の実施状態を示す側面図

【図４】この考案の実施状態を示す平面図

【符号の説明】

１ 穴 イ 鋼線の穴に通された糸 ロ 鋼線の穴に通された糸 Ｃ この考案の使用状態を示す鋼線

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 骨折整復の際、骨髄に挿入する複数の穴
   を開けた鋼線