JP3044030B1 - ワイヤカット放電加工機用傾斜サ―キュラテ―ブル - Google Patents

ワイヤカット放電加工機用傾斜サ―キュラテ―ブル

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JP3044030B1
JP3044030B1 JP11006853A JP685399A JP3044030B1 JP 3044030 B1 JP3044030 B1 JP 3044030B1 JP 11006853 A JP11006853 A JP 11006853A JP 685399 A JP685399 A JP 685399A JP 3044030 B1 JP3044030 B1 JP 3044030B1
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学 松本
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株式会社松本製作所
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  • Electrical Discharge Machining, Electrochemical Machining, And Combined Machining (AREA)

Abstract

【要約】 【課題】 比較的大きな傾斜にも対応可能なワイヤカッ
ト放電加工機用テーブル提供。 【解決手段】 ワイヤカット放電加工機用のテーブル1
であって、中心部にワイヤ110が通される大径穴3が
形成されると共に、上面4aに工作物100が載置され
るテーブル本体部2を備え、このテーブル本体部は、傾
斜可能とされてなるワイヤカット放電加工機用傾斜サー
キュラテーブル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイヤカット放
電加工機用のテーブルに関する。
【0002】
【従来の技術】ワイヤカット放電加工機は、細い金属線
(ワイヤ)を電極として、テーブルにXYの二次元の送
りをかけて特定形状を切り出す放電加工機である。な
お、加工中には、ワイヤにスラッジ(チップ)が付着す
るのを防止する等のために、通常、脱イオン化された純
度の高い水等の加工液(スラッジ排出用液)をワイヤに
沿って流しながら加工が行われている。ところで、一般
的なワイヤカット放電加工機では、テーブルをXYに動
かすだけでなく、ワイヤの上方を前後左右に移動させる
こと等により、UV等付加軸をきかして、対象加工物に
傾斜した加工を行うことができるよう構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ワイヤカット放電加工機用テーブルそれ自体は、上述の
とおり、XYの二次元、すなわち水平面内を移動できる
に過ぎず、上方に傾斜させることができなかった。しか
も、UV軸の移動量には制約があり、また、スラッジ排
出用液のかかり方の制約もある等によって、角度の大き
な傾斜を作ることができなかった。
【0004】なお、スラッジ排出用液のかかり方の制約
とは、図6に示すように、ワイヤaが垂直に配置されて
いれば液はワイヤに沿って下方へ流れるのであるが(矢
符b)、UV軸を変化させてワイヤを傾斜させると(a
1)、スラッジ排出用液がワイヤに沿って流れなくなっ
てしまうので(矢符b1)、ワイヤをあまり大きく傾斜
させることができないという制約である。
【0005】このようなことから、従来の方法では、対
象工作物の厚さにもよるが、一般的には、約5〜10度
程度までの傾斜を形成するのが限界であった。本発明
は、上記課題を解決するためになされたものである。す
なわち、本発明では、比較的大きな角度の傾斜にも十分
対応できるワイヤカット放電加工機用のテーブルを提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のワイヤカット放電加工機用のテーブルは、
中心部にワイヤが通される大径穴が形成されると共に、
上面に工作物が載置されるテーブル本体部を備え、この
テーブル本体部は、傾斜可能とされており、前記テーブ
ル本体部は、第2テーブルの上に、第1テーブルが回転
可能に保持されてなり、第1テーブル及び第2テーブル
には、上下方向に貫通して、前記大径穴が形成されてお
り、この大径穴の下端部は、下方に行くに従って拡径し
て形成されてなることを特徴とするワイヤカット放電加
工機用傾斜サーキュラテーブルである。お、第1テー
ブル上に、この第1テーブルのテーブル面に沿って移動
するXY補助テーブルを設けてもよい。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、この発明のワイヤカット放
電加工機用傾斜サーキュラテーブル1について、さらに
詳細に説明する。図1から図4は、この発明のテーブル
1の一実施例を示す図であり、図1は正面図、図2は右
側面図、図3は一部を切り欠いたテーブル本体部2の正
面図(図1の一部を切り欠いた部分拡大図)、図4はテ
ーブル本体部2の縦断面図(図1のA−A断面図)であ
る。
【0008】この発明のテーブル1は、テーブル本体部
2の中心部に、大径のワイヤ挿通穴3を形成し、そのワ
イヤ挿通穴3の下端部が、下方に行くに従って拡径した
テーパー穴3aに形成されてなり、且つ、そのテーブル
本体部2の上面4aが水平面から傾斜可能に構成された
傾斜サーキュラテーブルとされてなる点に特徴を有す
る。なお、図1〜3においては、テーブル本体部2を約
45度傾斜させた状態を示している。
【0009】この実施例のテーブル本体部2は、工作物
100が載置されて取り付けられる第1テーブル4と、
この第1テーブル4を回転可能に且つ傾斜可能に保持す
る第2テーブル5とを備えてなる。
【0010】第1テーブル4は、円板状に形成されてな
り、その上面4aは、対象加工物100が載置されて取
り付けられる水平面に形成されている。第1テーブル4
の中心部には、上下方向に貫通して、ワイヤカット放電
加工機のワイヤ110が挿通されるワイヤ挿通穴3が形
成されている。このワイヤ挿通穴3は、一般的な普通C
NC等の傾斜サーキュラテーブルの中心穴(モールステ
ーパMT2〜MT3スリーブ用穴)よりも十分大径に形
成されており、例えば図示の例では、第1テーブル4の
半径よりも大径に形成されている(特に限定される訳で
はないが、例えば第1テーブル直径の約40〜70%、
好ましくは約50〜60%)。なお、比較的大径の穴を
形成しても、ワイヤカット放電加工機ではマシニングセ
ンタ等と比較して、剛性を必要としないので、不都合は
ない。
【0011】第1テーブル4の上面には、ワイヤ挿通穴
3から外周面に向けて径方向に沿って、断面略逆T字形
状の溝4bが複数個形成されている。第2テーブル5の
中心部にも、ワイヤ挿通穴3が形成されており、この第
2テーブル5のワイヤ挿通穴3は、前記第1テーブル4
のワイヤ挿通穴3と同軸に形成されている。なお、第2
テーブル5のワイヤ挿通穴3は、上端部が第1テーブル
4のワイヤ挿通穴3の下端部と連続した円筒形状に形成
される一方、下端部は、下方に行くに従って拡径したテ
ーパー穴3aに形成されている。図示の例では、θ=約
45度の角度で拡径するよう形成されている。
【0012】第2テーブル5の上面には、上方に開口し
て円環状溝5aが形成されており、この円環状溝5aに
は、円筒形状の回転部材6が設けられている。この回転
部材6は、断面略L字形状に形成されている。すなわ
ち、上下方向に沿って配置される円筒部6aと、この円
筒部6aの下端部に連設され、下方に行くに従って径方
向外側に傾斜した傾斜部6bと、この傾斜部6bの下端
部に連設され、径方向外側に水平状に延びる鍔部6cと
からなる。そして、回転部材6の鍔部6cの径方向外側
面には、ウォーム歯車6dが形成されている。
【0013】回転部材6は、鍔部6cの下端面が第1軸
受7を介して円環状溝5aの底部に保持される一方、円
筒部6aの内周面が第2テーブル5の上部外周面に第2
軸受8を介して保持されて取り付けられる。これによ
り、回転部材6は、第2テーブル5と同心に、第2テー
ブル5上を回転可能に構成されている。そして、回転部
材6の円筒部6aの上端面には、第1テーブル4が載置
され、両者4,6は複数個のボルト9によって一体化さ
れている。
【0014】第1テーブル4は、回転手段によって第2
テーブル5上を回転可能とされ、また第2テーブル5
は、傾斜手段によって、水平状態のテーブル面4aを傾
斜可能に構成されている。傾斜手段は、この実施例で
は、テーブル本体部2(第2テーブル5)の左右両端部
を保持軸10,10によって揺動可能に保持することに
よって構成している。つまり、テーブル本体部2は、左
右方向に沿う保持軸10,10により、取付台11に回
転(傾斜)可能に保持されている。
【0015】すなわち、取付台11は、左右両端部に支
柱12,12が立設されており、各支柱12には左右方
向内側に向けて保持軸10,10が設けられており、こ
の保持軸10に第2テーブル4が保持されている。そし
て、保持軸10を第1モーター13によって回転させる
ことにより、テーブル本体部2を保持軸10まわりに回
転させて、テーブル面(第1テーブル上面)4aを傾斜
させることができる構成とされている。
【0016】一方、回転手段は、この実施例では、回転
部材6の鍔部6cの径方向外側面に形成されたウォーム
歯車6dを、ウォーム14にて回転させることにより構
成している。つまり、第2テーブル5の後端部には、左
右方向に沿ってウォーム軸15が配置されており、この
ウォーム軸15に形成されたウォーム部14に、回転部
材6のウォーム歯車6dが係合されている。よって、第
2モーター16によって、ウォーム軸15を回転させる
ことにより、回転部材6及びこれと一体の第1テーブル
4を回転させることができる。
【0017】図5は、本発明の傾斜サーキュラテーブル
1を用いてワイヤカット放電加工を行っている状態を示
す概念図であるが、この図に示すように、本発明のサー
キュラテーブル1は、第1テーブル4の上面4aに工作
物100を保持して、中心部のワイヤ挿通穴3にワイヤ
110を通して使用される。
【0018】そして、工作物100にテーパー穴等の傾
斜面を形成する際には、傾斜手段によってテーブル本体
部2を回転させればよい。ワイヤ挿通穴3は、大径に形
成されているのみならず、その下端部が下方に行くに従
って拡径して形成されているので(3a)、急な角度の
傾斜面にも対応可能である。対象工作物100の移動範
囲にもよるが、例えば45度以上の極端な加工にも十分
に対応することができるものである。しかも、ワイヤ自
体110を垂直方向に沿って配置して使用するこができ
るから、スラッジ排出用液はワイヤ110に沿って流れ
ることになり、スラッジの排出は円滑且つ確実である。
【0019】なお、テーブル本体部2(第1テーブル
4)の上面4aに、XY補助テーブルを取り付けて、そ
のXY補助テーブルに工作物100を取り付けて使用し
てもよい。これにより、ワイヤ110をテーブル本体部
2のワイヤ挿通穴3内に配置しつつ、テーブル上面4a
上でXY補助テーブルを移動させることができ、細長い
工作物に傾斜面を形成する際でも、大きなテーブル本体
部2を用意せずに対応することができて便利である。
【0020】また、本発明の傾斜サーキュラテーブル1
を、ワイヤカット放電加工機用のXYテーブル上に配置
して使用することにより、これまで通りのワイヤカット
放電加工ができることは勿論である。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明のワイヤ
カット放電加工機用傾斜サーキュラテーブルによれば、
比較的大きな角度の傾斜にも十分対応することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のワイヤカット放電加工機用傾斜サー
キュラテーブルの一実施例を示す正面図である。
【図2】図1のテーブルの右側面図である。
【図3】図1のテーブルのテーブル本体部を拡大して示
す図であり、一部を切り欠いて示している。
【図4】図1のテーブルのテーブル本体部の縦断面図
(図1のA−A断面図)である。
【図5】図1のテーブルを用いてワイヤカット放電加工
を行っている状態を示す概念図である。
【図6】従来のテーブルを用いてワイヤカット放電加工
を行っている状態を示す概念図である。
【符号の説明】
1 傾斜サーキュラテーブル 2 テーブル本体部 3 ワイヤ挿通穴(大径穴) 3a テーパー穴(ワイヤ挿通穴の下端部) 4 第1テーブル 4a テーブル本体部の上面 5 第2テーブル 100 工作物 110 ワイヤ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワイヤカット放電加工機用のテーブルで
    あって、 中心部にワイヤが通される大径穴が形成されると共に、
    上面に工作物が載置されるテーブル本体部を備え、 このテーブル本体部は、傾斜可能とされており、 前記テーブル本体部は、第2テーブルの上に、第1テー
    ブルが回転可能に保持されてなり、 第1テーブル及び第2テーブルには、上下方向に貫通し
    て、前記大径穴が形成されており、この大径穴の下端部
    は、下方に行くに従って拡径して形成されてなることを
    特徴とするワイヤカット放電加工機用傾斜サーキュラテ
    ーブル。
  2. 【請求項2】 前記第1テーブル上に、この第1テーブ
    ル面に沿って移動するXY補助テーブルを設けてなるこ
    とを特徴とする請求項に記載のワイヤカット放電加工
    機用傾斜サーキュラテーブル。
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