JP3043953U - 床ずれ防止ベッド - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本考案はベッドの改良を目的としており、特
に寝たきりの看者とか老人の床ずれや寝痛みを防止する
ベッドの改良を目的としている。 【構成】 四本の支柱を介して上下位置変更自在に網体
を張設し、当該網体の下方に上面に多数の突起を形成し
たエアーマットを配設し、網体が降下すれば、突起が網
の目より上方へ突出すべく構成し、更には、四本の支柱
を介して上下位置変更自在に網体を張設し、当該網体の
下方に上面に多数の突起を形成したエアーマットを配設
し、網体が降下すれば突起が網の目より上方へ突出すべ
く構成すると共に、ベッドの一側に配設したロール状の
シーツを他側へ引張して前記網体の上部、またはエアー
マットの上部全面に敷くように構成している。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案はベッドに関するものであり、特に寝たきりの看者とか老人の床ずれや 寝痛みを防止すべく勘案したベッドに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、この種のベッドは数多く市販されている。特に床ずれ防止を目的とした エアーマットは、エアーポンプの空気の流れをコンピュータ制御で、２系統のエ アセルが膨脹と収縮を繰り返し、マット上で水の流れのような感覚を与えるもの 等があり、またマットから空気を噴出させて皮膚の乾燥と皮下刺激を与えて床ず れを防止するもの等がある。しかし、これらのマットは看者がエアーマットの上 に直接に寝るものであることから、看者とマットは全面的に接することになり、 該接触部分が熱をおび、また湿気をさけることはできなかった。この接触部分が 熱をおびることとか湿気をおびることを防止するために、マットから空気を噴出 させるものが考案されているのだが、空気を噴出させるものにあっては、看者の 皮膚の状態等によっては過剰乾燥等をおこす憂いがあった。またこの種のマット は複雑な構造であるがゆえに高価であり、また故障、破損の問題もあった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

このような問題を解決するには、エアーマットと看者が全面的に接することの ないようにすること、また看者の皮膚に与える空気を噴射するのではなく自然の 流れによる空気を与えるようにすることが課題である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案ではこのような課題を解決せんとして、四本の支柱を介して上下位置変 更自在に網体を張設し、当該網体の下方に上面に多数の突起を形成したエアーマ ットを配設し、網体が降下すれば、突起が網の目より上方へ突出すべく構成して なる床ずれ防止ベッドであり、更には、四本の支柱を介して上下位置変更自在に 網体を張設し、当該網体の下方に上面に多数の突起を形成したエアーマットを配 設し、網体が降下すれば突起が網の目より上方へ突出すべく構成すると共に、ベ ッドの一側に配設したロール状のシーツを他側へ引張して前記網体の上部、また はエアーマットの上部全面に敷くように構成してなる床ずれ防止ベッドを呈せん とするものである。

【０００５】

【実施例】

本考案に係る実施例の態様を図面に基づいて説明する。図１はベッド１の側面 図であり、四本の支柱２を介して上下に位置変更自在に網体３を張設している。 網体３は看者が寝ることのできる強度とし、材料としては特に限定を受けるもの ではないが、寝心地を考慮することだけは必要である。４は網体３を張設するた めの金具であり、当該金具に図示しない位置固定装置を設けている。５はエアー マットで、当該エアーマットの上面には多数の突起６を形成している。この突起 ６は、前記網体３の網の目に対応した大きさとし、網体３を降下せしめた際に、 突起６が網体３の網の目より突出するように構成されている。尚、エアーマット ５は二つの空気回路を用いて膨脹と収縮を交互に繰り返すようにすることもでき る。また単に空気圧の調整により、看者が接触する突起６の硬軟を調整するよう に構成することもできるものである。尚、他の実施例においては、当該エアーマ ット５に送込む空気を温度調節するようにし、看者に段冷房効果を与えるよう構 成している。

【０００６】 図５は他の実施例を示すもので、ベッド１の一側にロール状としたシーツ７を 配設し、当該シーツ７をエアーマット５の上部位置で他側へ引張して、前記エア ーマット５の突起６が網体３より突出した際に、看者が直接エアーマット５に触 れることのないように構成している。尚、当該シーツ７はエアーマット５の上部 に限定されず、図８に示すように網体３の上部に敷くこともできる。シーツ７と しては通常のシーツ材でもよいが不織布等により使い捨てとすることもできる。

【０００７】

【考案の効果】 以上のように本考案は、四本の支柱２を介して上下位置変更自在に網体３を張 設し、当該網体３の下方に上面に多数の突起６を形成したエアーマット５を配設 し、網体３が降下すれば、突起６が網の目より上方へ突出すべく構成してなる床 ずれ防止ベッド１であり、更には、四本の支柱２を介して上下位置変更自在に網 体３を張設し、当該網体３の下方に上面に多数の突起６を形成したエアーマット ５を配設し、網体３が降下すれば突起６が網の目より上方へ突出すべく構成する と共に、ベッド１の一側に配設したロール状のシーツ７を他側へ引張して前記網 体３の上部、またはエアーマット５の上部全面に敷くように構成してなる床ずれ 防止ベッド１であるから、図２に示すようにエアーマット５の突起６と網体３の 間隔が開いている際には、当該空間が自然の空気通路８となり、看者の網体３と の接触面が熱をおびたり湿気をおびたりすることはない。また図３及び図４に示 すように網体３を降下させれば、看者はエアーマット５の突起６の上に寝ること となり、この際網体３から突出する突起６の高さとかエアーマット５の空気圧の 調整によって看者の寝心地を調整できる。またエアーマット５に二つの空気回路 を用いて膨脹と収縮を交互に繰り返すようにすると看者の体圧分散が行える。こ の際にも突起６周辺が空気通路８となる。しかも図６に示すように、一側に配備 されたロール状のシーツ７を他側へ引張してエアーマット５の上に敷けば、図７ に示すように網体３が降下して突起６が網の目より突出しても、突出した突起は シーツ７に覆われており衛生状からも効果が得られる。このシーツ７は図８に示 すように網体３の上にも敷くことができる。またエアーマット５に送込む空気を 温度調整すれば看者に段冷房効果をあたえることもでき、しかもエアーマット５ の空気を抜いて浴槽状とし、網体３を降下させれば、看者は寝たままの状態で排 便も可能であるし、湯を入れれば入浴することもできる等、誠に顕著なる実用的 効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案実施例に係るベッドの側面図。

【図２】要部の拡大側面図。

【図３】要部の拡大側面図。

【図４】要部の拡大側面図。

【図５】本考案実施例に係る他の実施例のベッド側面
図。

【図６】他の実施例の要部の拡大側面図。

【図７】他の実施例の要部の拡大側面図。

【図８】他の実施例の要部の拡大側面図。

【符号の説明】

１ ベッド ２ 支柱 ３ 網体 ４ 網体張設金具 ５ エアーマット ６ 突起 ７ シーツ ８ 空気通路

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 四本の支柱を介して上下位置変更自在に
   網体を張設し、当該網体の下方に上面に多数の突起を形
   成したエアーマットを配設し、網体が降下すれば、突起
   が網の目より上方へ突出すべく構成してなる床ずれ防止
   ベッド。
2. 【請求項２】 四本の支柱を介して上下位置変更自在に
   網体を張設し、当該網体の下方に上面に多数の突起を形
   成したエアーマットを配設し、網体が降下すれば突起が
   網の目より上方へ突出すべく構成すると共に、ベッドの
   一側に配設したロール状のシーツを他側へ引張して前記
   網体の上部、またはエアーマットの上部全面に敷くよう
   に構成してなる床ずれ防止ベッド。