JP3043837U - 医療廃棄物用容器 - Google Patents
医療廃棄物用容器Info
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- JP3043837U JP3043837U JP1997004424U JP442497U JP3043837U JP 3043837 U JP3043837 U JP 3043837U JP 1997004424 U JP1997004424 U JP 1997004424U JP 442497 U JP442497 U JP 442497U JP 3043837 U JP3043837 U JP 3043837U
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- medical waste
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 医療廃棄物用の紙製の箱体から成る容器にお
いて、内容物を見えにくくすると共に、容器が倒れたと
きの内容物の飛び出しを抑制し、更に、持ち運び中は容
器上面の投入口が確実に閉鎖されるようにする。 【解決手段】 箱体1の上端の把手12a付きの1対の
蓋片121,121に、把手12aに連続する舌片状の遊
離部12bを形成し、遊離部12bを外方に折り返えし
て投入口1aを開設する。
いて、内容物を見えにくくすると共に、容器が倒れたと
きの内容物の飛び出しを抑制し、更に、持ち運び中は容
器上面の投入口が確実に閉鎖されるようにする。 【解決手段】 箱体1の上端の把手12a付きの1対の
蓋片121,121に、把手12aに連続する舌片状の遊
離部12bを形成し、遊離部12bを外方に折り返えし
て投入口1aを開設する。
Description
【0001】
本考案は、手術や治療の際に発生する使用済みの注射器やガーゼ等の医療廃棄 物を入れる容器に関する。
【0002】
医療廃棄物を一般のゴミと同様にポリ袋に入れて捨てると、医療廃棄物に混入 した注射針が体に刺ってB型肝炎等の感染事故を生ずる可能性がある。
【0003】 そのため、最近は、手術室等に医療廃棄物を投入する専用の容器を置き、容器 が満杯になったところで医療廃棄物を容器ごと焼却処理するようにしている。
【0004】 このような医療廃棄物用の容器は焼却処分が容易なダンボール紙や厚紙等の紙 製とすることが望まれる。然し、紙製容器では注射針が貫通し易く、また、液漏 れを生じ易い。そこで、従来、容器を紙製の外箱と同じく紙製の内箱とから成る 内外2重構造として注射針が貫通しないようにし、更に、外箱内に内箱を包むポ リ袋を収納して液漏れを防止したものが知られている。
【0005】 ここで、従来の容器の外箱は、紙製の箱体の上端の1対の対辺に開閉自在な1 対の第1上蓋片を連設すると共に、箱体の上端の他の1対の対辺に第1上蓋片に 折り重ね自在な1対の第2上蓋片とを連設している。そして、1対の第1上蓋片 の先端に把手部を突設し、両第1上蓋片を閉じたときに両者の把手部が合掌して 容器を持ち上げる把手が構成されるようにしている。そして、常時は、第1と第 2の全ての上蓋片を開放した状態に保持し、容器に医療廃棄物を投入している。
【0006】
上記従来の容器では、外箱の上面が全面に亘って開放されるため、内容物が丸 見えとなって体裁が悪くなると共に臭気が発散し易く、また、容器が倒れた場合 、内容物が容器から飛び出し易い。
【0007】 本考案は、以上の点に鑑み、医療廃棄物の投入口の開口面積を狭めて、内容物 を見えにくくすると共に、臭気の発散や内容物の飛び出しを抑制し、更には、持 ち運び際し投入口を確実に閉鎖できるようにした医療廃棄物用容器を提供するこ とを課題としている。
【0008】
上記課題を解決すべく、本考案では、医療廃棄物を入れる容器であって、紙製 の箱体の上端の1対の対辺に開閉自在な1対の第1上蓋片を連設し、両第1上蓋 片の先端に、両第1上蓋片を閉じたときに互に合掌する把手部を突設するものに おいて、各第1上蓋片に把手部に連続する所定長さの舌片状の遊離部を形成し、 遊離部を折り返すことで医療廃棄物の投入口が開設されるようにしている。
【0009】 容器の使用時は、両第1上蓋片を閉じた状態で遊離部を折り返すことにより箱 体の上面中央部に投入口を開設する。この場合、箱体の上面の投入口以外の部分 は第1上蓋片で閉鎖されているから、内容物が見えにくくなると共に臭気の発散 が軽減され、また、容器を倒したときの内容物の飛び出しも抑制される。 容器を持ち運ぶ場合は、両第1上蓋片の把手部同士を合掌させた状態で把手部 を握る。この際、把手部に連続する遊離部が折り返し位置から内方の閉じ位置に 反転されて投入口が閉鎖される。そして、把手部を握っている限り遊離部は閉じ 位置に保持されるから、持ち運び中に不用意に投入口が開くことはない。
【0010】 ところで、容器の使用中に第1上蓋片が開くことがないように、両第1上蓋片 をホチキスやテープ等で閉じ状態に結着しておくことも考えられるが、両第1上 蓋片を閉じたときに両第1上蓋片が把手部の両脇で重ね合わされるようにし、こ の重ね合わせ部分に両第1上蓋片を互に係止する第1差し込み片を形成しておけ ば、他の道具や材料を用いることなく両第1上蓋片を閉じ状態に保持でき、有利 である。
【0011】 また、上記箱体を容器の外箱としてこれに液漏れ防止のためのポリ袋を収納す る場合は、ポリ袋の口元部を投入口を通して引き出して箱体の周囲に折り返えし 、遊離部を折り返し位置に押え付けるようにして両第1上蓋片を口元部で覆う。 この場合、両第1上蓋片にポリ袋の口元部を上方から押し込んで係止する押し込 み部を形成しておけば、口元部が投入口に引き摺り込まれることを防止できる。
【0012】 また、箱体の上端の前記対辺とは異なる1対の対辺に、前記両第1上蓋片に前 記遊離部に亘って折り重ね自在な1対の第2上蓋片を連設し、各第2上蓋片に、 該各第2上蓋片を両第1上蓋片に係止する第2差し込み片を形成しておけば、容 器を廃棄する際に、箱体の上面をホチキスやテープといった他の道具や材料を用 いることなく簡単に、且つ、確実に封緘でき、有利である。
【0013】
図1は医療廃棄物用容器の納品状態を示している。容器は、外箱1と、外箱1 に入れたポリ袋2と、ポリ袋2に入れた内箱3とで構成されている。
【0014】 外箱1は、ダンボール紙や厚紙等の紙製の箱体であって、その展開形状は図2 に示す通りであり、箱体の胴部の1対の対面を構成する1対の第1胴片101, 101と、他の1対の対面を構成する1対の第2胴片102,102とを第1胴片 101と第2胴片102とが交互に並ぶように図中点線で示す折曲げ線を介して連 設している。そして、第1胴片101と第2胴片102との下端に夫々折曲げ線を 介して第1と第2の各底蓋片111,112を連設すると共に、第1胴片101と 第2胴片102との上端に夫々折曲げ線を介して第1と第2の各上蓋片121,1 22を連設している。
【0015】 胴片の連設方向一側の第1胴片101の外側縁にはのり代部分10aが突設さ れており、該部分10aを連設方向他側の第2胴片102に貼着して胴部を構成 している。また、第1底蓋片111に略三角形の折り曲げ部11aを設け、この 折り曲げ部11aの上に第2底蓋片112の図中仮想線で囲われた部分11bを 貼着して、折畳み自在な底蓋を構成している。そして、胴部を対角線に沿って押 し潰すと底蓋が胴部内に畳み込まれ、胴部を対角線に沿って広げたときに底蓋が 展開して胴部の底面が閉鎖されるようにしている。
【0016】 内箱3は上蓋片121,122を具備しないが他は外箱1と同様に構成されてい る。そして、納品時は、スペースを取らないように、内箱3を押し潰した状態で ポリ袋2に入れ、押し潰した状態の外箱1にポリ袋2と共に収納している。尚、 内箱3を胴部と底蓋との2部材で構成し、使用時に底蓋の上に胴部を立てるよう にしても良い。
【0017】 外箱1の各第1上蓋片121には、先端中央部に把手部12aが突設されてい る。そして、各第1上蓋片121に、把手部12aの基端の折曲げ線の両側から 各第1上蓋片121の基端側にのびる1対の切込みを入れて、把手部12aに連 続する所定長さの舌片状の遊離部12bを形成している。更に、各第1上蓋片1 21の基端寄りの部分の中央にスリット12cと、該部分の両側部に放射状の切 込みを入れた1対の押し込み部12d,12dとを形成している。また、各第1 上蓋片121の両側部を把手部12aの基端よりも先方に延出し、この延出部分 12e,12eに切込みを入れて略台形の第1差し込み片12f,12fを形成 している。
【0018】 各第2上蓋片122には、その先端中央部に把手部12aを挟むスリット12 gと、その両側に1対の第2差し込み片12h,12hとが形成されている。尚 、一方の第2上蓋片122は、その先端部が他方の第2上蓋片122の上に折り重 ねられるように、他方の第2上蓋片122よりも長く形成されている。
【0019】 容器を使用する際は、先ず、図3(A)に示す如く、外箱1の胴部を押し潰し 状態から広げると共に、ポリ袋2の口元部2aを外箱1の上方に引き出す。尚、 外箱1の胴部を広げると同時に内箱3の胴部も広げられる。
【0020】 次に、図3(B)に示す如く、外箱1の1対の第1上蓋片121,121を閉じ る。この際、両第1上蓋片121,121の延出部分12e,12eが把手部12 aの両脇で重ね合わされる。そして、第1差し込み片12f,12fを下方に押 し込んで重ね合わされた延出部分12e,12eを互に係止する。これによれば 、両第1上蓋片121,121は閉じ状態に保持される。また、両第1上蓋片12 1 ,121の遊離部12b,12bを外方に折り返えして、外箱1の上面中央部に 投入口1aを開設する。この際、ポリ袋2の口元部2aは投入口1aから引き出 された状態になる。
【0021】 次に、図3(C)に示す如く、ポリ袋2の口元部2aの先端を外箱1の胴部外 面に折り返し、口元部2aによって遊離部12b,12bと第2上蓋片122, 122とを折り返し状態に押え付ける。そして、第1上蓋片121,121の上面 に接する口元部2aの部分の4箇所を上方から各押し込み部12dに押し込む。 これによれば、口元部2aが第1上蓋片121,121に係止され、口元部2aが 投入口1aに引き摺り込まれなくなる。
【0022】 以上で容器の組立てが完了し、手術室等に容器を置いて注射器やガード等の医 療廃棄物を投入口1aから容器に投入する。ここで、投入口1aは外箱1の上面 中央部の限られた開口面積のものになっているから、内容物が見えにくくなり、 また、容器を倒したときの内容物の飛び出しも抑制される。
【0023】 容器が満杯になったときは、ポリ袋2の口元部2aを折り畳んで投入口1aに 押し込み、次に、両第1上蓋片121,121の遊離部12b,12bを内方に反 転して投入口1aを閉鎖する。この際、両第1上蓋片121,121の把手部12 a,12a同士が合掌した状態になる。次に、図3(D)に示す如く、長さの短 い第2上蓋片122を内方に反転させて両第1上蓋片121,121の一側の半部 上に折り重ね、該第2上蓋片122の各第2差し込み片12hを両第1上蓋片1 21,121のスリット12cに差し込む。
【0024】 最後に、図3(E)に示す如く、長さの長い第2上蓋片122を内方に反転さ せて両第1上蓋片121,121の他側の半部上に折り重ね、該第2上蓋片122 の各第2差し込み片12hを各スリット12cに差し込む。この状態では、両第 2上蓋片122,122により両第1上蓋片121,121が両第2上蓋片122, 122のスリット12g,12gに係合する把手部12a,12aを除いて全面 に亘り上方から押えられ、容器が確実に封緘される。
【0025】 尚、使用途中で置き場所を変えるべく、第2上蓋片122,122を閉じずに把 手部12a,12aを握って容器を持ち運ぶことがある。この場合、把手部12 a,12aを握っている限り遊離部12b,12bは内方の閉じ位置に保持され るから、持ち運び中に投入口1aが開いて内容物が飛び出すことはない。
【0026】 以上、容器を外箱1とポリ袋2と内箱3とで構成した実施形態について説明し たが、内箱3を省略した容器にも同様に本考案を適用できる。
【0027】
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、投入口の開口面積が狭めら れるため、内容物が見えにくく清潔感があると共に臭気の発散が軽減され、また 、容器を倒したときの内容物の飛び出しも抑制でき、更に、把手部を握るときは 自動的に投入口が閉鎖されるため、持ち運び中に投入口が不用意に開いて内容物 が飛び出すことはなく、安全である。
【図1】 本考案容器の一例の納品状態の斜視図
【図2】 図1の容器の外箱の展開図
【図3】 (A)〜(E)図1の容器の組立手順及び封
緘手順を示す斜視図
緘手順を示す斜視図
1 外箱 1a 投入口 2 ポリ袋 2a 口元部 121 第1上蓋片 122 第2上蓋
片 12a 把手部 12b 遊離部 12d 押し込み部 12f 第1差し
込み片 12h 第2差し込み片
片 12a 把手部 12b 遊離部 12d 押し込み部 12f 第1差し
込み片 12h 第2差し込み片
Claims (4)
- 【請求項1】 医療廃棄物を入れる容器であって、紙製
の箱体の上端の1対の対辺に開閉自在な1対の第1上蓋
片を連設し、両第1上蓋片の先端に、両第1上蓋片を閉
じたときに互に合掌する把手部を突設するものにおい
て、 各第1上蓋片に把手部に連続する所定長さの舌片状の遊
離部を形成し、遊離部を折り返すことで医療廃棄物の投
入口が開設されるようにしたことを特徴とする医療廃棄
物用容器。 - 【請求項2】 前記両第1上蓋片を閉じたときに両第1
上蓋片が把手部の両脇で重ね合わされるようにし、この
重ね合わせ部分に両第1上蓋片を互に係止する第1差し
込み片を形成したことを特徴とする請求項1に記載の医
療廃棄物用容器。 - 【請求項3】 前記箱体に収納したポリ袋の口元部を前
記投入口を通して引き出し可能とし、前記両第1上蓋片
にポリ袋の口元部を上方から押し込んで係止する押し込
み部を形成したことを特徴とする請求項1又は2に記載
の医療廃棄物用容器。 - 【請求項4】 前記箱体の上端の前記対辺とは異なる1
対の対辺に、前記両第1上蓋片に前記遊離部に亘って折
り重ね自在な1対の第2上蓋片を連設し、各第2上蓋片
に、該各第2上蓋片を両第1上蓋片に係止する第2差し
込み片を形成したことを特徴とする請求項1乃至3の何
れか1項に記載の医療廃棄物用容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997004424U JP3043837U (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 医療廃棄物用容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1997004424U JP3043837U (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 医療廃棄物用容器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3043837U true JP3043837U (ja) | 1997-12-02 |
Family
ID=43178283
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1997004424U Expired - Lifetime JP3043837U (ja) | 1997-05-28 | 1997-05-28 | 医療廃棄物用容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3043837U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019156625A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 日本郵便株式会社 | 箱及び溶解処理方法 |
-
1997
- 1997-05-28 JP JP1997004424U patent/JP3043837U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2019156625A (ja) * | 2018-03-16 | 2019-09-19 | 日本郵便株式会社 | 箱及び溶解処理方法 |
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