JP3043836B2 - 非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法 - Google Patents

非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法

Info

Publication number
JP3043836B2
JP3043836B2 JP3149592A JP14959291A JP3043836B2 JP 3043836 B2 JP3043836 B2 JP 3043836B2 JP 3149592 A JP3149592 A JP 3149592A JP 14959291 A JP14959291 A JP 14959291A JP 3043836 B2 JP3043836 B2 JP 3043836B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl chloride
sheet
chloride sheet
ammonia
metal ion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP3149592A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04349307A (ja
Inventor
浩 治 森
友 敏 雄 長
石 謙 二 輿
原 憲 一 増
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Nisshin Co Ltd
Original Assignee
Nisshin Steel Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nisshin Steel Co Ltd filed Critical Nisshin Steel Co Ltd
Priority to JP3149592A priority Critical patent/JP3043836B2/ja
Publication of JPH04349307A publication Critical patent/JPH04349307A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3043836B2 publication Critical patent/JP3043836B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Elimination Of Static Electricity (AREA)
  • Non-Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Coating Of Shaped Articles Made Of Macromolecular Substances (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【001】
【産業上の利用分野】本発明は、表層にイオン移動性の
アンモニウム塩の導電層を形成して、帯電性を防止した
塩化ビニルシ−トの製造方法に関する。
【002】
【従来技術】プラスチック部材を使用する精密産業、例
えば、電子産業、バイオ産業などの分野では、帯電静電
気が半導体素子を破壊したり、塵や埃の付着を招いて歩
留まりを低下させたりするので、大きな問題になってい
る。特に半導体素子にプラスチックのパッケ−ジを使用
する場合などは、プラスチックに高い静電気帯電防止性
が要求される。
【003】従来、この半導体素子のプラスチックパッケ
−ジとしては、帯電防止処理を施した塩化ビニルシ−ト
を使用していたが、その帯電防止処理は、金属や金属酸
化物などの導電性フィラ−を分散させた塗膜を表面に形
成する方法によっていた。この場合、金属や金属酸化物
にアルカリ金属やアルカリ土類金属などの導電性フィラ
−を用いると、品質の低下を招くので、使用していな
い。
【004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
法で帯電性を防止するには、高価な導電性フィラ−を有
機バインダ−と同重量以上配合しなければならないた
め、処理費が高価になり、また、透明性、光線透過性な
どが低下したり、塗膜が剥離し易いという問題があっ
た。本発明は、これらの欠点を解消した帯電防止性塩化
ビニルシ−トの製造方法を提供するものである。
【005】
【課題を解決するための手段】本発明は、塩化ビニルシ
−ト表面にアクリル酸、メタクリル酸の一方または両
方、あるいはこれらを25wt%以上含む溶液を塗布し
た後、塗布面側から電子線を20〜100kGy照射し
て、塗布モノマ−を塩化ビニルシ−トにグラフト重合さ
せ、その後、塩化ビニルシ−ト表面に残存するモノマ−
または溶液を洗浄して、塩化ビニルシ−トをアンモニア
で処理するようにした。
【006】
【作用】塩化ビニルシ−ト(以下塩ビシ−トという)表
面にアクリル酸、メタクリル酸の一方または両方、ある
いはこれらを含む溶液を塗布した後、塗布面側から電子
線を照射すると、アクリル酸のアクリロイル基やメタク
リル酸のメタクリロイル基の二重結合部分が塩ビシ−ト
にグラフト重合するので、塩ビシ−ト表面にカルボキシ
ル基を有するグラフト層が形成される。このグラフト層
の形成された塩ビシ−トを洗浄して、表面に残存するモ
ノマ−または溶液を除去した後、塩ビシ−トをアンモニ
アで処理すると、グラフト層中のカルボキシル基がアン
モニアと反応して、カルボン酸アンモニウム(−COO
-NH4 +)になる。
【007】このカルボン酸アンモニウムのアンモニウム
イオンは、グラフト層のカルボン酸アンモニウムの存在
する層中を自由移動できるので、塩ビシ−ト表面の電気
抵抗が低下し、静電気が漏洩し易くなって帯電防止性が
付与される。このアンモニウムイオンの移動性は、本発
明ではアクリル酸やメタクリル酸をグラフト重合させて
いるため、カルボン酸アンモニウムが連鎖しており、移
動が容易である。
【008】本発明における塩ビシ−トは、主樹脂が塩ビ
ホモポリマ−であるもののほかに、酢酸ビニルエチレン
などのような塩ビと共重合可能なモノマ−と塩ビとの共
重合体、塩ビホモポリマ−と相溶するポリマ−を塩ビに
ブレンドしたものを含む。また、塩ビには、通常、可塑
剤を添加するが、この可塑剤を添加しないものでもよ
い。さらに、必要に応じて、エポキシ化合物、安定剤、
顔料、紫外線吸収剤、酸化防止剤などを添加する場合も
あるが、本発明での塩ビシ−トはこれらの添加有無を問
わないものである。
【009】塩ビシ−ト表面に塗布するモノマ−は、電子
線反応性官能基であるアクリロイルもしくはメタクリロ
イル基と、アンモニアとの反応によりアンモニウムを形
成するカルボキシル基とを備えていることが必要である
が、アクリル酸またはメタクリル酸以外で、これらの官
能基を有するものであっても、アクリル酸やメタクリル
酸以外のもの、例えば、次のようなものはグラフト重合
が十分起こらないので、使用できない。 CH2=C(CH3)−CO−OCH2CH2−R R; −OCO(CH22−COOH −OCOC64−COOH −OCH2CH2−COOH
【010】アクリル酸やメタクリル酸は、単独で塗布し
ても、混合して塗布してもよい。また、溶液にして塗布
しても本発明の目的を達成できる。この場合、アクリル
酸やメタクリル酸の濃度は単独または合計で25wt%
以上にする必要がある。これより濃度が低いと、グラフ
ト重合が十分起こらないため、十分なる帯電防止性が得
られない。これは、グラフト重合量が少ないと、塩ビシ
−トの表層に導入されたカルボキシル基の濃度が低くな
るため、アンモニア処理で生成するカルボン酸アンモニ
ウム濃度も低くなり、電気抵抗が十分低下しないからで
ある。
【011】アクリル酸、メタクリル酸などの溶液の溶媒
としては、水、有機溶媒、モノマ−、オリゴマ−、ポリ
マ−などあらゆるものを用いることができるが、その選
択にあたっては、粘度調整性、塩ビシ−トへの溶解性、
膨潤能力などを考慮することが重要である。アクリル酸
やメタクリル酸をそのまま、あるいは溶液で塗布するに
しても、アクリル酸やメタクリル酸のホモ重合を抑制す
るために、モ−ル塩などの重合禁止剤を添加してもよ
い。
【012】アクリル酸、メタクリル酸、その溶液の塩ビ
シ−トへの塗布は、公知方法、例えば、スプレ−法、カ
−テンフロ−法、ロ−ルコ−ト法などで行えばよい。
【013】アクリル酸、メタクリル酸の塩ビシ−トへの
グラフト重合は、表層のみに行えば静電気の帯電を防止
できるので、照射電子線は、エネルギ−が一般に低エネ
ルギ−型と呼ばれている300keV未満の電子線で十
分であるが、それ以上のエネルギ−を有する電子線も使
用でき、またγ線も使用できる。
【014】照射電子線の線量は、20〜100kGyに
するが、これは、20kGy未満であると、アクリル酸
やメタクリル酸が十分グラフト重合しないため、塩ビシ
−ト表層に導入されたカルボキシル基の濃度が低くな
り、アンモニア処理後のカルボン酸アンモニウム濃度が
不足して、電気抵抗が十分低下しないからである。一
方、100kGyを越えると、塩ビシ−トに劣化が起こ
り、黄変して商品価値が大きく低下し、また、表面にタ
ッキング性が生じてしまう。
【015】電子線照射後は、塩ビシ−ト表面に残存する
モノマ−やその溶液を洗浄し、アンモニアで処理する。
電子線照射後の溶液中にはアクリル酸やメタクリル酸の
ホモポリマ−が含まれているので、洗浄、除去しない
と、タッキング性が残り、また、アルカリ処理であるア
ンモニア処理工程に酸を持ち込み、pHの低下、異物の
混入をきたし、アンモニウム塩の形成が困難になる。洗
浄には、通常、水を使用するが、有機溶媒でもよい。
【016】アンモニア処理は、アンモニアを水、アルコ
−ルなどの溶媒に溶解した溶液に塩ビシ−トを浸漬する
方法、アンモニアガスと接触させる方法などによればよ
いが、溶液に浸漬する場合、溶液のアンモニア濃度、温
度が高い程、また、アンモニアガスと接触させる場合は
アンモニア蒸気圧が高い程短時間にカルボキシル基をカ
ルボン酸アンモニウムにすることができる。
【017】
【実施例】可塑剤添加量の異なる塩ビシ−トの表面にバ
−コ−タ−#20で種々のモノマ−またはその溶液を塗
布して、その塗布面側から電子線を加速電圧200kV
で線量を変化させながら照射した。その後、塩ビシ−ト
を水で洗浄して、表面に残存する溶液を除去し、種々の
濃度のアンモニア水(40℃)に1分間浸漬するか、ア
ンモニア飽和蒸気中に10分間静置し、水洗、乾燥し
た。
【018】乾燥後、各シ−トの表面固有抵抗(JIS
K 6911)、帯電圧(JISL 1094)を温度2
3℃、湿度50%の条件で測定した。また、目視でシ−
トの透明性を評価した。表1、表2に実施例を、表3、
表4に比較例を処理条件とともに示す。なお、比較例で
用いたモノマ−のうち、モノマ−A、BおよびCは次の
ものである。 モノマ−A; CH2=C(CH3)−CO−OCH2CH2−OCO(CH22−COOH モノマ−B; CH2=C(CH3)−CO−OCH2CH2−OCOC64−COOH モノマ−C; CH2=C(CH3)−CO−OCH2CH2−OCH2CH2−COOH
【019】また、アンモニア処理でのアルカリA、Bお
よびCは次のような構造のものである。 アルカリA;10wt%(CH34N・OH水溶液 アルカリB;40wt%C65CH2N(CH33・O
H水溶液 アルカリC;90wt%NH2NH2・H2O水溶液
【020】
【表1】
【021】
【表2】
【022】
【表3】
【023】
【表4】 (注1)*印のものは酸臭が残存していた。 (注2)★印のものは黄変していた。 (注2)不透明なものはいずれも表面にタッキング性が
認められた。
【024】
【発明の効果】以上のように、本発明法は、塩ビシ−ト
表層にアクリル酸やメタクリル酸をグラフト重合させた
後、アンモニアで処理して、表層に導電層を形成するの
であるから、従来の導電性フィラ−を充填した塗膜を塩
ビシ−ト表面に形成する場合に比べて、処理費が安価
で、塩ビシ−トの透明は保持される。また、導電層は、
塩ビシ−トと化学結合しているので、剥離することがな
く、塩ビシ−トの物性は、導電層を形成してもほとんど
変化しない。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08K 5/20 C08K 5/20 H01B 13/00 503 H01B 13/00 503Z H05F 1/02 H05F 1/02 K (72)発明者 増 原 憲 一 千葉県市川市高谷新町7番地の1 日新 製鋼株式会社 新材料研究所内 (56)参考文献 特開 昭64−36639(JP,A) 特開 昭63−166465(JP,A) 特開 昭63−196774(JP,A) 特公 昭38−16337(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01B 5/14 B05D 5/12 B32B 27/08 C08F 259/04 C08J 7/04 C08K 5/20 H01B 13/00 503 H05F 1/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化ビニルシ−ト表面にアクリル酸、メ
    タクリル酸の一方または両方、あるいはこれらを25w
    t%以上含む溶液を塗布した後、塗布面側から電子線を
    20〜100kGy照射して、塗布モノマ−を塩化ビニ
    ルシ−トにグラフト重合させ、その後、塩化ビニルシ−
    ト表面に残存するモノマ−または溶液を洗浄して、塩化
    ビニルシ−トをアンモニアで処理することを特徴とする
    非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方
    法。
JP3149592A 1991-05-24 1991-05-24 非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法 Expired - Lifetime JP3043836B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3149592A JP3043836B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3149592A JP3043836B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04349307A JPH04349307A (ja) 1992-12-03
JP3043836B2 true JP3043836B2 (ja) 2000-05-22

Family

ID=15478576

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3149592A Expired - Lifetime JP3043836B2 (ja) 1991-05-24 1991-05-24 非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3043836B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6110801B2 (ja) 2014-03-07 2017-04-05 富士フイルム株式会社 有機薄膜トランジスタ

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04349307A (ja) 1992-12-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US2907675A (en) Process of coating polymeric substrates
DE2205660C3 (de) Verfahren zum Antistatischausrüsten eines Kunststoffüms oder einer Kunststoffolie
US3111424A (en) Process of coating irradiated polymer substrates
DE69722083T2 (de) Dauerhafte antistatische Beschichtung und beschichtete Polymerfolie
US3772063A (en) Process for the production of pressure-sensitive adhesive materials
JPH03122165A (ja) 導電性樹脂組成物
US4123278A (en) Polyester film coated with adhesive polymer composition
JP3043836B2 (ja) 非金属イオン型帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法
EP0147959B1 (en) Process for producing radiation curable adhesive tape
US2961340A (en) Process for coating hydrophilic films
JP2968019B2 (ja) 樹脂付着防止剤
JP4584404B2 (ja) 表面保護フィルム
Seto et al. Thermosensitive surface properties of polyethylene film with poly (N‐isopropylacrylamide) chains prepared by corona discharge induced grafting
US3738924A (en) Process for the solvent casting of cellulose films using radiation,and products thereof
JP3147385B2 (ja) 帯電防止性アクリル樹脂組成物
JPH04349306A (ja) 帯電防止性塩化ビニルシ−トの製造方法
KR0149054B1 (ko) 소수성 고분자 표면의 친수화방법
JP3138098B2 (ja) 液晶基板の帯電防止方法
US4129487A (en) Process for improving the properties of an aqueous emulsion type coating composition
JPH06287476A (ja) 帯電防止性塗料組成物
JPS62138244A (ja) 帯電防止性積層材
JPH0261969B2 (ja)
JPH04348140A (ja) カチオン交換塩化ビニル樹脂成形体の製造方法
JPS5924727A (ja) 活性表面を有する糸、フイルムあるいは成形品及びその製造方法
JPH06184391A (ja) 帯電防止性アクリル樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20000229