JP3043000B2 - 立体トラス複合板 - Google Patents

立体トラス複合板

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JP3043000B2
JP3043000B2 JP10237085A JP23708598A JP3043000B2 JP 3043000 B2 JP3043000 B2 JP 3043000B2 JP 10237085 A JP10237085 A JP 10237085A JP 23708598 A JP23708598 A JP 23708598A JP 3043000 B2 JP3043000 B2 JP 3043000B2
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dimensional
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truss
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侃 田代
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侃 田代
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、工業生産に適し
た立体トラス複合板に関するものである。この立体トラ
ス複合板は、建設工事のコンクリート型枠、ハーフプレ
キャストコンクリート板、仮設床板、足場板および運送
用パレット等に利用できる。また建築の屋根、壁、床、
建具の構造あるいは面を構成するパネルや板としても利
用できる。さらにフェンス、家具、容器、車体、船体、
機体等の平面および曲面の構成にも利用することができ
る。
【0002】
【従来の技術】 従来の立体トラス骨組は、トラスの一
辺を単独部材としてトラスの結節点にコネクターを介し
て多数の部材を結集して一つ一つ溶接、ボルトあるいは
ねじ等で結合して構成している。立体トラス骨組の背が
小さくなると、寸法の2乗に比例して節点数が飛躍的に
増加する。そのために背の小さな立体トラス骨組を作る
ことは経済的に不可能である。一般に建設されている立
体トラス骨組の背は300mm以上である。従来300
mmより小さな背の立体トラス骨組は製造されていな
い。特に数mmから数10mmの背の立体トラスの大量
生産は不可能であったので、立体トラス複合板も製造さ
れていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】 立体トラス骨組は力
学的に有利な構造骨組であるが構成が困難である。本発
明の目的は、所要の構造的強度を有し、能率良くかつ経
済的に生産できる立体トラス複合板を提供することであ
る。
【0004】
【課題を解決するための手段】 以下、添付図面中の参
照符号を用いて説明すると、本発明の立体トラス複合板
では、連続した三角形の格子よりなる格子体5を、三角
形の格子の基辺部5aを通る平行な格子線L1 ,L2
,L3,L4 ・・・・において交互に山と谷に折曲げ
加工して、隣り合う6個の三角形が共有する4個の対辺
部5bの先端部が当該格子線上において結合し、各対辺
部5bが四角錐の稜線部となるように波形格子の立体コ
ア6を形成し、前記稜線部が板状部材7に対して斜めに
配置されるように、前記立体コア6の両面に板状部材7
を結合する。格子体5としては、パンチングメタル、エ
キスパンドメタル、あるいは所要角度で交差配置した複
数の直線材を各交点で溶接したもの等が使用される。
【0005】立体コアと板状部材との結合は全節点を一
括して同時に行える。特に板状部材の材料として固結性
混合物または固結性流動物を選択し、これに立体コア
同一面内に整列した各節点を埋め込んで固結するように
すれば、節点の結合が自動的かつ能率良く行われる。こ
の立体コアと板状部材との結合によって立体トラス複合
板が構成され、軽量かつ高強度の性能を発揮する。
【0006】
【発明の実施の形態】 図示の実施例では、格子体5と
しては三角形開口のパンチングメタルが使用されてい
る。パンチングシートの材質は金属、合成樹脂、FR
P、紙等の折曲げ加工のできる素材であればよい。格子
体5は横方向に平行な格子線L1 ,L3 ,L5 ,L
7 ,L9 が谷に来て、格子線L2 ,L4 ,L6 ,
L8 が山に来るように交互に折曲げられて波形格子の
立体コア6となる。この折曲げの角度を変化させること
によって波形格子を曲面に構成することもできる。波形
格子の立体コア6の両面は、板状部材7となるセメント
モルタルに埋め込まれ、セメントの硬化によって立体コ
ア6と板状部材7の結合が自動的に行われ、立体トラス
複合板が構成される。
【0007】本発明の立体トラス複合板に用いる板状部
材としては、セメント、石膏、石灰、粘土または合成樹
脂等のバインダーによる固結性混合物あるいは液体合成
樹脂、溶融金属または溶融ガラス等の固結性流動物等を
用いることができる。固結性混合物または固結流動物に
は、補強繊維、補強筋、ネット、格子またはシートを混
合あるいは挿入することもできる。また、各種素材の
紙、織布、不織布、ネット、格子、シート、板等の面部
材を緊結、接着または溶接等の方法で結合してもよい。
本発明の立体トラス複合板を複数重ねて結合することに
よって複層立体トラス複合板にすることもできる。ま
た、同一断面内に波形格子を複数組み合わせて用いるこ
ともできる。
【0008】
【発明の効果】 本発明では、立体コア6は打ち抜き目
部が三角形であるパンチングメタルなどの格子体5の折
曲げ加工によって当初から一体物に作製され、コア構成
部分相互間の結合作業が本来的に必要ないため、立体コ
ア6の生産が自動化機械によって能率良く経済的に行え
る。また、立体コア6の両面に板状部材7を接合して形
成された立体トラス複合板は、隣り合う6個の三角形が
共有する4個の対辺部5bが格子線上において結合し、
四角錐の稜線部となるとともに該稜線部が板状部材7に
対して斜めに配置されているため、力学的に優れたトラ
ス構造が提供できる。しかも、四角形稜線部は立体トラ
ス複合板の全域にわたって連続して形成されているた
め、局部的な弱点がなくて構造的な強度が高い。
【0009】このように本発明では、立体コアは最初か
ら一体形成されているか、構成部分相互の結合点が表面
側または裏面側の同一面内に揃えられているため、構成
部分相互間の結合作業が全く不要であるか、作業性良く
的確に行えるため、従来に比べて格段に背の低い立体ト
ラス複合板でも容易かつ経済性良く工業生産できること
になり、構造力学的に優れている立体トラスの有用性を
建築土木の分野だけでなく、家具、容器、車体、船体、
機体等の広範な分野においても最大限に活用することが
できる。本発明の立体トラス複合板は、従来から生産さ
れていた他種の複合板より軽量で高強度である。この立
体トラス複合板によって新しい産業分野が開拓されると
ともに、その製品の広い利用分野において生産性と性能
向上をもたらすものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例に用いる格子体の正面図であ
る。
【図2】 図1の格子体の折曲げ加工によって形成され
た立体コアの正面図である。
【図3】 図2の立体コアの底面図である。
【図4】 図2の立体コアのI−I線断面図である。
【図5】 図2の立体コアの右側面図である。
【図6】 図2の立体コアのJ−J線断面図である。
【図7】 図2の立体コアに板状部材を結合した立体ト
ラス複合板の正面図である。
【図8】 図7の立体トラス複合板の底面図である。
【図9】 図7の立体トラス複合板の右側面図である。
【符号の説明】 5 格子体 6 立体コア 7 板状部材 8 格子体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−120895(JP,A) 特開 昭48−2731(JP,A) 特開 昭52−86474(JP,A) 特開 昭62−228547(JP,A) 特開 昭58−25832(JP,A) 特開 平4−198546(JP,A) 特開 平8−261395(JP,A) 実開 昭53−141812(JP,U) 実開 昭52−132110(JP,U) 特公 昭60−38507(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04C 2/00 - 2/54 E04C 5/00 - 5/20

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 連続した三角形の格子よりなる格子体5
    を、三角形の格子の基辺部5aを通る平行な格子線L1
    ,L2 ,L3 ,L4 ・・・・において交互に山と谷
    に折曲げ加工して、隣り合う6個の三角形が共有する4
    個の対辺部5bの先端部が当該格子線上において結合
    し、各対辺部5bが四角錐の稜線部となるように波形格
    子の立体コア6を形成し、前記稜線部が板状部材7に対
    して斜めに配置されるように、前記立体コア6の両面に
    板状部材7を結合した立体トラス複合板。
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