JP6960759B2 - 軽量部材を用いた構造物 - Google Patents
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Description
本発明の実施形態に係る軽量部材を用いた構造物は、FRP製部材、ファインセラミックス製部材、軽量金属合金部材、セラミック複合材料等の軽量部材を主たる構造部材としている。この構造部材は柱、梁、壁、床板等となる。そして、構造部材同士を簡易的な接合方法で接合することにより、ラーメン構造、壁ラーメン構造、壁式ラーメン構造、壁式構造のうちの少なくとも一つ又はこれらを組み合わせた構造物(建築構造物および土木分野のラーメン高架橋等)を作成する。なお、軽量部材は、FRP製部材、ファインセラミックス製部材、軽量金属合金部材、セラミック複合材料に限られず、他の軽量な部材を用いることもできる。
本発明の実施形態に係る構造物がラーメン構造である場合の一例について説明する。図1はラーメン構造(タイプ1)の柱部材の斜視図、図2はラーメン構造(タイプ1)の梁部材の斜視図である。このタイプ1では、一方の構造部材10の一端部に、構造部材10から突出した凸部20を形成し、他方の構造部材10であって、一方の構造部材10の一端部に対応する端部に凸部20が嵌まり込む凹部30を形成してある、また、隣り合う構造部材10は、凹部30内に凸部20を嵌め込んだ状態で、複数のスライドコッター40aとコッター40b(接合部材)により接合して締結することにより、一体となる。
本発明の実施形態に係る構造物がラーメン構造である場合の他の例について説明する。図3はラーメン構造(タイプ2)の柱部材の斜視図、図4はラーメン構造(タイプ2)の梁部材の斜視図である。このタイプ2では、構造部材10は格子断面形状となっており、さらなる軽量化が図られている。そして、一方の構造部材10の一端部に、構造部材10から突出した凸部20を形成し、他方の構造部材10であって、一方の構造部材10の一端部に対応する端部に凸部20が嵌まり込む凹部30を形成してある。なお、図3において、他方の構造部材10(上方に位置する構造部材10)において、凹部30を図示していないが、凹部30は、他方の構造部材10(下方に位置する構造部材10)の凸部20の形状に対応して、凸部20が嵌まり込むように形成してある。
壁式構造を構築する構造部材は壁部材100である。この壁部材100は、図5〜図8に示すように、側端面に凹凸部70を備えている。この凹凸部70は、一方の壁部材100と他方の壁部材100を接合する際に、互いに嵌合するように形成してある。互いに嵌合する凹凸部70(嵌合部)は、嵌合前の状態において、互いに密着しない状態であり、嵌合後の状態において、互いに密着した状態となる。すなわち、凹凸部70を嵌め合わせた状態では、隣り合う接合部材100の各凹凸部70の間に数ミリ程度の隙間が生じるようになっており、容易に嵌め合わせを実施することができる。
図5〜図8を参照して、壁式構造の構造物を構築する場合の一例について説明する。壁式構造の構造物を構築するには、下層階90の壁式構造を組み立て、その上層階に壁部材100をセットして(図5)、下層階90の接合部材挿通孔80の全体及び上層階110の接合部材挿通孔80の下層階90側の一部に接合部材50を挿通し、接合部材50にナット120を締め付けることにより、下層階90の壁式構造を構築するとともに、下層階90と上層階110とを一体とする(図6)。
図示しないが、本実施形態の軽量部材を用いた構造物では、構造物全体を軽量部材により構築するのではなく、S構造、RC構造等を組み合わせてもよい。例えば、柱部材として軽量部材を使用し、梁部材として鉄骨を使用することができる。低層階をRC構造とし、高層階では軽量部材を用いて構造物を構築してもよい。また、軽量部材として使用するFRP及びファインセラミックスは、一般的に靱性能に乏しく、脆性的な破壊挙動を示すことが懸念される。したがって、靱性能又は部材強度を向上させるために部材内部に芯材としてH鋼や角型鋼を挿入してもよい。芯材は軽量部材を貫通させて構築することも可能である。さらに、構造物全体を免震構造または制振構造とすることで、構造物(構造部材)に入力される地震力を低減させた設計が可能である。
本実施形態の軽量部材を用いた構造物は、構造部材10として、引抜成形法、押出成形法、プレス成形法、射出成形法、又はこれらを組み合わせて成形したリブ構造部材10を用いることができる。この際、構造部材10の全体をリブ構造(中空形状)とするのではなく、一部を中空形状として、他の部分を中実形状とすることができる。また、中実形状と中空形状との組み合わせはどのような態様であってもよく、中実形状/中空形状、中実形状/中空形状/中実形状、中空形状/中実形状/中空形状等のように、種々の態様とすることができる。
20 凸部
30 凹部
40a スライドコッター
40b コッター
50 接合部材
60 ボルト挿通孔
70 凹凸部
80 接合部材挿通孔
90 下層階
100 壁部材
110 上層階
120 ナット
Claims (6)
- 軽量部材を主たる構造部材として構築するラーメン構造の柱用の構造物またはラーメン構造の梁用の構造物であって、
断面の外形形状が矩形状であるとともに、互いに接合する接合部分に、互いに嵌合する嵌合部を設けた構造部材と、
嵌合部を嵌合させた状態の構造部材において、嵌合部同士を機械的に接合する複数のスライドコッター及びコッターからなる接合部材と、
を備え、
前記互いに嵌合する嵌合部は、嵌合前の状態において、互いに密着しない状態であり、嵌合後の状態において、互いに密着した状態となり、
嵌合後の構造部材は、一体となった柱または一体となった梁として機能し、
前記接合部材は、嵌合した際に対向する構造部材の少なくとも一つの側面において複数設けられている、
ことを特徴とする軽量部材を用いた構造物。 - 軽量部材を主たる構造部材として構築するラーメン構造の柱用の構造物またはラーメン構造の梁用の構造物であって、
断面の外形形状が矩形状であるとともに、断面の内部形状が格子状、トラス状、ハニカム状のいずれか一つまたはこれらの組み合わせであって、互いに接合する接合部分に、互いに嵌合する嵌合部を設けた構造部材と、
嵌合部を嵌合させた状態の構造部材において、嵌合部同士を機械的に接合する複数のボルト及びナットからなる接合部材と、
を備え、
前記互いに嵌合する嵌合部は、嵌合前の状態において、互いに密着しない状態であり、嵌合後の状態において、互いに密着した状態となり、
嵌合後の構造部材は、一体となった柱または一体となった梁として機能し、
前記嵌合部は、複数の嵌合面を有し、
前記接合部材は、嵌合した際に対向する構造部材の少なくとも一つの側面において複数設けられている、
ことを特徴とする軽量部材を用いた構造物。 - 軽量部材を主たる構造部材として構築する構造物であって、
互いに接合する接合部分に、互いに嵌合する嵌合部を設けた構造部材と、
嵌合部を嵌合させた状態の構造部材を機械的に接合する接合部材と、
を備え、
前記互いに嵌合する嵌合部は、嵌合前の状態において、互いに密着しない状態であり、嵌合後の状態において、互いに密着した状態となり、
前記接合部材は、嵌合した状態の嵌合部に一連に挿通する棒状部材と、当該棒状部材を嵌合部に固定する固定部材とを備えるとともに、前記固定部材を用いて前記棒状部材の一端部を嵌合部材に固定した状態で前記棒状部材に引っ張り力が付与され、前記固定部材を用いて前記棒状部材の他端部を嵌合部材に固定した状態で引っ張り力を解放することにより嵌合部同士を密着状態とする、
ことを特徴とする軽量部材を用いた構造物。 - 前記構造部材の少なくとも一部は、中空形状である、
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の軽量部材を用いた構造物。 - 前記構造部材は、引抜成形法、押出成形法、プレス成形法、射出成形法、又はこれらを組み合わせて成形したリブ構造を有している、
ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の軽量部材を用いた構造物。 - 前記構造物は、ラーメン構造、壁ラーメン構造、壁式ラーメン構造、壁式構造のうちの少なくとも一つ又はその組み合わせである、
ことを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の軽量部材を用いた構造物。
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