JP3042984U - 火葬用副葬品 - Google Patents

火葬用副葬品

Info

Publication number
JP3042984U
JP3042984U JP1997003421U JP342197U JP3042984U JP 3042984 U JP3042984 U JP 3042984U JP 1997003421 U JP1997003421 U JP 1997003421U JP 342197 U JP342197 U JP 342197U JP 3042984 U JP3042984 U JP 3042984U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cremation
prayer
coating layer
component coating
buddha
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997003421U
Other languages
English (en)
Inventor
博巳 横田
博文 横田
宏光 多木
Original Assignee
宏光 多木
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 宏光 多木 filed Critical 宏光 多木
Priority to JP1997003421U priority Critical patent/JP3042984U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3042984U publication Critical patent/JP3042984U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遺体の火葬時に遺体とともに燃やしても破損
や変色もせず輝きを維持し、さらに遺骨塊を内部に収容
可能な神仏像の形状の祈念物からなる火葬用副葬品の提
供。 【解決手段】 アルミナ磁器または黒色化アルミナ磁器
の焼結物から成る、基材2の底辺台座部4に中空体の孔
5を設けた神仏像の形状の祈念物1において、その祈念
物の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層3あるいは銀
白色の焼付型白金成分被膜層3が形成されたことによ
り、火葬時においても高い信頼性が得られる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、遺体の火葬時に遺体とともに燃やしても破損および変色せず、輝き を維持し得る火葬用副葬品
【0002】
【従来の技術】
仏教界においては、仏像あるいは位牌等の祈念物を造つて礼拝供養することが 、最上の善良くどくであるとされており、仏教各宗派のお寺ではそれぞれ固有の 仏像、位牌を造り、これを参拝者の参拝に供している。仏像、位牌の材料として は、白檀や沈香のようないわゆる香木が用いられるもの、金属であれば、金、銀 、銅のような貴金属で光沢を有するものが、またセラミックスであれば光沢のあ るアルミナ磁器が尊いものとして用いられている。
【0003】 一方、遺体を火葬する際、故人の遺品を遺体と共に燃やすことはよく行われて いる、そして故人を偲ぶ有形のものが遺体の火葬後に残っていることを望む声が ある。遺体と共に火葬される副葬品としては、火葬時に消失するものと、火葬後 もその原形を留めているものがある、そして後者の場合は、火葬時の炉内の温度 が、一般的に温度800〜950℃、局所的には温度1000〜1300℃の高 温が想定されることから、耐熱性を有する材料、例えばセラミックス自体あるい は耐熱性金属自体で副葬品を作製することが提案されている(特開昭62−22 648号、実開昭61−121183号、実開昭61−174482号)。しか し、火葬後に燃えずに後に残ればなんでもよいと云うものではなく、火葬しても 黄金色に輝いていれば更にその価値も増すものであつた。 即ち、副葬品には荘厳さや美しさが要求され、材質自体に美観や重量観として の高級感が要求される。そこで耐熱性セラミックスに耐熱性金属をコ−テングし て黄金色を出す方法も提案されている(実開平6−23523号、特公平1−6 1048号)。
【0004】 一方、仏教界において、人骨が他の如何なるものよりも尊く無上の価値をもつ ものとされることに着眼して、これを内部に備えた祈念物も提案されている(特 開平6−133843号、特開平2−71712号、特開昭52−2670号) また一方では、人間の遺体は、国民の宗教的感情に適合し、かつ公衆的衛生そ の他公共の福祉の見地から、火葬場にて火葬された後にその遺骨が骨壷に収納さ れ、お寺の納骨堂に収蔵されたり、あるいは墓地に埋蔵されている、(墓地、埋 蔵等に関する法律)そして一般のお寺や、その他の場所においては、これらの遺 骨や仏像、位牌の祈念物はそれぞれ個別に行われているというのが現状である。
【0005】
【考案が解決しょうとする課題】
ところで、近年、人口の増加とともに、お寺に占める納骨堂や墓地のスペ−ス が急激に狭くなりつつあり、そのスペ−ス等有効利用について種々の模索がなさ れている、その一つの手段として、遺体と共に火葬された仏像、位牌等の祈念物 の副葬品が提案されている。 これらの副葬品としては種々検討されており、特に前記従来の実開平6−235 23号の火葬用仏像の構成にあっては、お棺にいれても変色せずに黄金色を保つ 優れたものが考案されている。それらは仏像本体の材質として耐熱性金属または セラミックスで造り、その表面に透明なガラスまたは石英の薄膜層を設けその表 面に金または窒化チタンを薄く蒸着し黄金層を保ち、この黄金層の表面をガラス または石英をもちいて薄く被覆したものであった。しかし、耐熱性金属と透明ガ ラスと金または窒化チタン等の組合せでは融点が1000℃近くのものが多く、 セラミックスの材質によつては耐熱性、耐スポ−リングに劣り遺体と共に火葬す ると、表面が酸化して黄金色の仏像が紫色に変色し、あるいは破損してしまう欠 点があった。また、窒化チタンコ−テングは耐熱性には優れているが空気中雰囲 気で長時間高温に曝すと窒化チタン自体が酸化し黄金色を呈さず黒色に変色して しまうという問題点があつた。
【0006】 また、耐熱性セラミックス材料として前記従来の実開昭61−174482号 の仏像の構成材料にあってはアルミナ、マグネシア、チタニア、ジルコニア、ジ ルコン、ムライト等があり耐熱性は優れている、しかし、遺体の火葬後に火葬炉 から出てきたときに美観的な色彩は何も施されていず、たんなるセラミックス自 体のものであった。
【0007】 一方、仏教界において、人骨が他の如何なるものよりも尊く無上の価値をもつ ものとされることに着眼して、これを内部に備えた祈念物として前記従来の特開 平6−133843号、の仏像およびその製造方法の構成にあっては火葬後の焼 骨を粉砕してなる粉末状物を粘土と混練して陶土状原材を作製しこの陶土状原材 により仏像を焼成することにより仏像の内部に焼骨を一体的に内包されるものも あるが、焼骨となつた人骨を粉砕したり、粘土と一緒に混合する等は宗教的にも 多くの問題点があつた。
【0008】 本考案は前記従来の問題点を解決するもので、火葬時の高温において耐熱性さ らには耐ス−ポリング性に優れかつ黄金色および銀白色の光沢を失うことなく、 さらには火葬後の遺骨塊を祈念物の内部に収納することもできる火葬用副葬品を 提供することを目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、アルミナ磁器または黒色化アルミナ磁器 の焼結物から成る、基材の底辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の祈念 物にあつて、祈念物の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層および銀白色の焼付 型白金成分被膜層が形成された火葬用副葬品からなるものである。 これにより、火葬時の高温における耐熱性さらには高温時からの取り出に対して も優れ炉内雰囲気条件に左右されず美観および形状を損なうことなく精度よく、 黄金色および銀白色の光沢を失うことなく、さらには火葬された後の遺骨塊を祈 念物の内部に収納することが可能な火葬用副葬品が得られる。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の請求項1に記載の考案は、アルミナ磁器の焼結物から成る、基材の底 辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の祈念物にあつて、前記祈念物の周 縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層が形成された形状の構造物から構成されたも ので、アルミナ磁器の焼結物を用いることにより、火葬時の高温時における破損 さらには発生ガス、不燃焼物あるいは火葬炉構造材料との高温反応が著しく小さ く、耐熱性に優れた作用効果を持った基材となる。
【0011】 基材の底辺台座部に中空体の孔を設けたことによつて、神仏像の形状の祈念物 の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層の形成作業が精度よく容易に成り量産性 に優れている、さらには火葬後の遺骨塊を祈念物の内部に収納することが出来る 作用効果がある。
【0012】 祈念物の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層が形成されたことによつて、火 葬時の高温にも耐え変色せず祈念物としての尊い価値観ができ、さらには遺体と 同時に火葬されても変化しな作用を有する。
【0013】 本考案の請求項2に記載の考案は、黒色化アルミナ磁器の焼結物から成る、基 材の底辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の祈念物にあつて、前記祈念 物の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層が形成された形状の構造物から構成さ れたもので、黒色化アルミナ磁器の焼結物を用いることにより、火葬時の高温時 における破損さらには発生ガス、不燃焼物あるいは火葬炉構造材料との高温反応 が著しく小さく、特に炉内の雰囲気(酸化、還元焔)に左右されない耐熱性に優 れており、さらに焼付型金成分被膜層を形成後、遺体と同時に火葬されても黄金 色の光沢を保つ作用効果を持った基材となる。
【0014】 基材の底辺台座部に中空体の孔を設けたことによつて、神仏像の形状の祈念物 の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層の形成作業が精度よく容易に成り量産性 に優れている、さらには火葬後の遺骨塊を祈念物の内部に収納することが出来る 作用効果がある。
【0015】 祈念物の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層が形成されたことによつて、火 葬時の高温にも耐え変色せず祈念物としての尊い価値観ができ、さらには遺体と 同時に火葬されても変化しない作用を有する。
【0016】 本考案の請求項3に記載の考案は、アルミナ磁器の焼結物から成る、基材の底 辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の祈念物にあつて、前記祈念物の周 縁上に銀白色の焼付型白金成分被膜層が形成された形状の構造物から構成された もので、アルミナ磁器の焼結物を用いることにより、火葬時の高温時における破 損さらには発生ガス、不燃焼物あるいは火葬炉構造材料との高温反応が著しく小 さく、耐熱性に優れた作用効果を持った基材となる。
【0017】 基材の底辺台座部に中空体の孔を設けたことによつて、神仏像の形状の祈念物 の周縁上に銀白色の焼付型白金成分被膜層の形成作業が精度よく容易に成り量産 性に優れている、さらには火葬後の遺骨塊を祈念物の内部に収納することが出来 る作用効果がある。
【0018】 祈念物の周縁上に銀白色の焼付型白金成分被膜層が形成されたことによつて、 火葬時の高温にも耐え変色せず祈念物としての尊い価値観ができ、さらには遺体 と同時に火葬されても変化しな作用を有する。
【0019】 以下、本考案の実施の形態について、図1,図2を用いて説明する。 図1は実施の形態における火葬用副葬品の一例を示した仏像の形状をした祈念物 の正面図、図2は本考案の一実施の形態による火葬用副葬品の一例を示した仏像 の形状をした祈念物の全体斜視図aおよび要部を拡大して示した断面図bである 。
【0020】 図2aおよび図2bにおいて、1は本実施の形態における火葬用仏像、仏像本 体部2はアルミナ磁器あるいは黒色化アルミナ磁器の焼結物で形成される基材。 金成分被膜層3(あるいは白金成分被膜層3)は仏像本体部2の周縁上に形成さ れた黄金色の金成分被膜層(あるいは銀白色の白金成分被膜層)、中空体の孔4 は仏像本体2の底辺台座部に設けられたものの構成からなつている。
【0021】 火葬用仏像1は火葬時の高温に置いて耐熱性に優れ、かつ炉内の雰囲気条件に 左右されず美観と形状を保ち黄金色(あるいは銀白色)の光沢を保つ作用を有す る。
【0022】 仏像本体部2はアルミナ系磁器あるいは黒色化アルミナ磁器の焼結物から成る 基材で形成されており、基材の耐熱温度は約1400〜1600℃と高く、特に 火葬時の高温時による破損さらには発生ガス、不燃焼物あるいは火葬炉構造材料 との高温反応が著しく小さく、特に炉内の雰囲気(酸化、還元焔)に左右されな い耐熱性に優れた作用を持っている。しかし、上記磁器成分であっても吸水性が 約5%以上と高い焼結性の悪い基材は、美観のある黄金色の焼付型金成分被膜層 (あるいは銀白色の焼付型白金成分被膜層)を安定して得ることが困難になり、 さらに高温時における破損さらには発生ガス、不燃焼物あるいは火葬炉構造材料 との反応性が大きくなるため好ましくない。
【0023】 通常火葬炉の温度は最高1000〜1300℃位まで昇温されるが、その過程 で炉の構造材料や台車、遺骨等に溶着したり反応しないこと、かつ炉内の雰囲気 条件に左右されない基材が要求されている、しかし前述した従来より知られてい る材質では安定した充分なものは得られなかった。
【0024】 金成分被膜層3(あるいは白金成分被膜層3)は仏像本体部2の周縁上に形成 された黄金色の焼付型金成分被膜層(あるいは銀白色の焼付型白金成分被膜層) で厚みが約0.3〜3.0μmで均一に強固に形成されている。これはアルミナ磁 器あるいは黒色化アルミナ磁器の焼結物から成る基材との結合性が著しく良く黄 金色(あるいは銀白色)の光沢を保つ作用をもつている。
【0025】 中空体の孔4は仏像本体2の底辺台座部に設けられており、底辺台座部に設け ることによって金成分あるいは白金成分の被膜層の形成時において、中空体の孔 に支持体を挿入することで仏像、位牌等の祈念物を保持することが可能になり金 成分あるいは白金成分のペ−スト溶液を塗布、吹き付け等の作業が精度よく容易 に成り量産性に優れている、さらには火葬後の遺骨塊を祈念物の内部に容易に収 納することが出来る作用効果がある。そして、中空体の孔の大きさは祈念物の台 座部の約1/2以下が好ましい、それは機械強度的に置いて安定している。 尚、必要に応じてセラミツクス、金属、木材等の材料で固定台座機能を備えた 部材を用い、その上端部が凹凸またはネジやま等が形成された支持台に固定する ことによつてさらに価値観が向上する。
【0026】
【実施例】
次に、本考案の具体例を説明する。 本考案における祈念物である火葬用副葬品の作り方について説明する。まず、ア ルミナ磁器として酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化珪素を。黒色化アル ミナ磁器として酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化珪素、酸化マンガン等 の原材料を用い98%の磁器に成るように配合し、その後、湿式混合で均一に混 合を行なつた。次にメチルセルロ−ズ溶液からなるバインダを3重量パ−セント と水ガラスを0.5重量パ−セント添加し均一に分散後、石膏型を用い祈念物の 一例として全体の高さ65mm、幅12mm、奥行16mm、底辺台座部(台座部の高 さ12mm)の中空体の孔(6mm丸穴)の寸法形状をした仏像(図1)を鋳込み方 法で成形した、次に、乾燥後、温度1500〜1650℃で焼成を行いアルミナ 磁器および黒色化アルミナ磁器の焼結物の基材である仏像本体2を得た。次に、 黄金色の焼付型金成分被膜層3および銀白色の焼付型白金成分被膜層3を形成す るため、仏像の底辺部の中空体の孔4に固定出来る様に設計された回転式塗布装 置を用い金液ペ−ストおよび白金液ペ−ストを仏像の周縁上に厚みが約0.5〜 4.0μmで均一に吹き付け塗布を行った。次に、乾燥後、温度1250〜13 50℃で焼付を行い厚みが約0.3〜3.0μmの黄金色の焼付型金成分被膜層3 および銀白色の焼付型白金成分被膜層3を形成した。次に、上記で得られた仏像 1を用い肉骨片とともに炉内に入れ温度1200℃で2時間熱処理(酸化および 還元焔)を施し亀裂や破損さらには変色の無いことを確認した。
【0027】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案に係る火葬用副葬品によれば、アルミナ磁器または黒 色化アルミナ磁器の焼結物から成る基材を用いることによって火葬時の高温にお いて耐熱性に優れ炉内の雰囲気条件(酸化、還元焔)に左右されず美観および形 状を損なうことなく精度よく、黄金色および銀白色の光沢を維持する効果が得ら れる、また基材の底辺台座部に中空体の孔を設けた形状にすることで、火葬後の 遺骨塊を祈念物の内部に収納することもでき、さらに神仏像の形状の祈念物の周 縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層あるいは銀白色の焼付型白金成分被膜層の形 成作業が精度よく容易に成り作業性さらには量産性に優れていることから、コス トダウンを図る有効な効果がある。
【0028】 また、祈念物の周縁上に黄金色の焼付型金成分被膜層あるいは銀白色の焼付型 白金成分被膜層がが形成されたことによつて、火葬時の高温にも耐え変色せず祈 念物としての尊い価値観ができ、さらには遺体と同時に火葬されても変化しない 有効な効果がある。
【0029】 そして仏教界において、他の如何なるものよりも尊い無上の価値をもつものと される人骨(遺骨)を、仏教における礼拝供養の対象である神仏像の形状の祈念 物と一体化させることもでき、仏教の基本精神と祖先崇拝の思想とが融合された 祈念物を提供することができ、この祈念物を拝むことで各自の先祖の供養もする ことが可能となり、そらには、納骨堂や墓地の有効利用も図ることができる。
【提出日】平成9年5月20日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0020
【補正方法】変更
【補正内容】
【0020】 図2aおよび図2bにおいて、1は本実施の形態における火葬用仏像、仏像本 体部2はアルミナ磁器あるいは黒色化アルミナ磁器の焼結物で形成される基材。 金成分被膜層3(あるいは白金成分被膜層3)は仏像本体部2の周縁上に形成さ れた黄金色の金成分被膜層(あるいは銀白色の白金成分被膜層)、中空体の孔5 は仏像本体2の底辺台座部4に設けられたものの構成からなつている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】 中空体の孔5は仏像本体2の底辺台座部4に設けられており、底辺台座部に設 けることによって金成分あるいは白金成分の被膜層の形成時において、中空体の 孔に支持体を挿入することで仏像、位牌等の祈念物を保持することが可能になり 金成分あるいは白金成分のペ−スト溶液を塗布、吹き付け等の作業が精度よく容 易に成り量産性に優れている、さらには火葬後の遺骨塊を祈念物の内部に容易に 収納することが出来る作用効果がある。そして、中空体の孔の大きさは祈念物の 台座部の約1/2以下が好ましい、それは機械強度的に置いて安定している。 尚、必要に応じてセラミツクス、金属、木材等の材料で固定台座機能を備えた 部材を用い、その上端部が凹凸またはネジやま等が形成された支持台に固定する ことによつてさらに価値観が向上する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正内容】
【0026】
【実施例】
次に、本考案の具体例を説明する。 本考案における祈念物である火葬用副葬品の作り方について説明する。まず、ア ルミナ磁器として酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化珪素を。黒色化アル ミナ磁器として酸化アルミニウム、炭酸カルシウム、酸化珪素、酸化マンガン等 の原材料を用い98%の磁器に成るように配合し、その後、湿式混合で均一に混 合を行なつた。次にメチルセルロ−ズ溶液からなるバインダを3重量パ−セント と水ガラスを0.5重量パ−セント添加し均一に分散後、石膏型を用い祈念物の 一例として全体の高さ65mm、幅12mm、奥行16mm、底辺台座部(台座部の高 さ12mm)の中空体の孔(6mm丸穴)の寸法形状をした仏像を鋳込み方法で成形 した。次に、乾燥後、温度1500〜1650℃で焼成を行いアルミナ磁器およ び黒色化アルミナ磁器の焼結物の基材である仏像本体2を得た。次に、黄金色の 焼付型金成分被膜層3および銀白色の焼付型白金成分被膜層3を形成するため、 仏像の底辺台座部4の中空体の孔5に固定出来る様に設計された回転式塗布装置 を用い金液ペ−ストおよび白金液ペ−ストを仏像の周縁上に厚みが約0.5〜4. 0μmで均一に吹き付け塗布を行った。次に、乾燥後、温度1250〜1350 ℃で焼付を行い厚みが約0.3〜3.0μmの黄金色の焼付型金成分被膜層3およ び銀白色の焼付型白金成分被膜層3を形成した。次に、上記で得られた仏像1を 用い肉骨片とともに炉内に入れ温度1200℃で2時間熱処理(酸化および還元 焔)を施し亀裂や破損さらには変色の無いことを確認した。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態による火葬用副葬品の一
例を示した仏像の形状をした祈念物の正面図
【図2】本考案の一実施の形態による火葬用副葬品の一
例を示した仏像の形状をした祈念物の全体斜視図aおよ
び焼付型金成分被膜層(あるいは焼付型白金成分被膜
層)要部を拡大して示した断面図b、底辺台座部を拡し
た断面図c、
【符号の説明】
1 火葬用仏像(祈念物) 2 仏像本体部(基材) 3 焼付型金成分被膜層(あるいは焼付型白金成分被膜
層) 4 台座部に設けた中空体の孔 5 底辺台座部に設けた中空体の孔
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成9年5月20日
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施の形態による火葬用副葬品の一
例を示した仏像の形状をした祈念物の正面図
【図2】本考案の一実施の形態による火葬用副葬品の一
例を示した仏像の形状をした祈念物の全体斜視図aおよ
び焼付型金成分被膜層(あるいは焼付型白金成分被膜
層)要部を拡大して示した断面図b、底辺台座部を拡し
た断面図c、
【符号の説明】 1 火葬用仏像(祈念物) 2 仏像本体部(基材) 3 焼付型金成分被膜層(あるいは焼付型白金成分被膜
層) 4 底辺台座部 5 底辺台座部に設けた中空体の孔

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミナ磁器の焼結物から成る、基材の
    底辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の祈念物
    にあつて、前記祈念物の周縁上に黄金色の焼付型金成分
    被膜層が形成されたことを特徴とする火葬用副葬品。
  2. 【請求項2】 黒色化アルミナ磁器の焼結物から成る、
    基材の底辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の
    祈念物にあつて、前記祈念物の周縁上に黄金色の焼付型
    金成分被膜層が形成されたことを特徴とする火葬用副葬
    品。
  3. 【請求項3】 アルミナ磁器の焼結物から成る、基材の
    底辺台座部に中空体の孔を設けた神仏像の形状の祈念物
    にあつて、前記祈念物の周縁上に銀白色の焼付型白金成
    分被膜層が形成されたことを特徴とする火葬用副葬品。
JP1997003421U 1997-04-30 1997-04-30 火葬用副葬品 Expired - Lifetime JP3042984U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997003421U JP3042984U (ja) 1997-04-30 1997-04-30 火葬用副葬品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997003421U JP3042984U (ja) 1997-04-30 1997-04-30 火葬用副葬品

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3042984U true JP3042984U (ja) 1997-11-04

Family

ID=43177452

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997003421U Expired - Lifetime JP3042984U (ja) 1997-04-30 1997-04-30 火葬用副葬品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3042984U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
Asharaf et al. Zirconia: properties and application" a review
JPH10201771A (ja) 歯冠修復物
JPS5881976A (ja) 装飾体の製造法
EP0993422B1 (en) Dental restorations
JP3042984U (ja) 火葬用副葬品
JP3045475U (ja) 火葬用副葬品
JPH05228161A (ja) 歯科補綴物
JP3042985U (ja) 火葬用副葬品
JP3057534U (ja) 火葬用副葬品
JP3057240U (ja) ペット用火葬副葬品
US4358271A (en) Method of preparing ceramic-coated dental prosthetic constructions
US5475912A (en) Method for making dental prostheses
JP3062608U (ja) 装飾品を兼ねた火葬用副葬品
JP2001046449A (ja) 装飾品を兼ねた火葬用副葬品およびその製造方法
JP3203480B2 (ja) 火葬用副葬品およびその製造方法
Stavreva Zirconia as a biomaterial in dental prosthetics
KR200298217Y1 (ko) 금속박을 내주면 및 외주면에 피착한 납골함
RU97100346A (ru) Способ изготовления металлокерамических зубных протезов
JP2729360B2 (ja) 火葬用副葬品の製造方法
JPH0886418A (ja) 火葬炉熱による陶製記念物の製造方法及びその保護ケース
JPH02190429A (ja) 金属・セラミックス歯科修復材用金属箔
JPH04269917A (ja) 陶製位牌の製造方法
JPH0161048B2 (ja)
WO2019093334A1 (ja) 靭性を向上させた歯科用製品
JP3052748U (ja) 食器及び装飾品用焼物