JP3042560B2 - 電線製造用回転エンボス印刷装置 - Google Patents

電線製造用回転エンボス印刷装置

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JP3042560B2
JP3042560B2 JP4028154A JP2815492A JP3042560B2 JP 3042560 B2 JP3042560 B2 JP 3042560B2 JP 4028154 A JP4028154 A JP 4028154A JP 2815492 A JP2815492 A JP 2815492A JP 3042560 B2 JP3042560 B2 JP 3042560B2
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康夫 鈴木
廣美 根本
清秋 平賀
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  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は架橋樹脂電線の製造に際
して電線の未架橋樹脂層にエンボス印刷を行う回転エン
ボス印刷装置に関する。
【0002】
【従来の技術】高圧ケーブルとして使用される架橋樹脂
電線には、雪を付きにくくするために架橋樹脂層に螺旋
ひれを形成したものがある。図5はこの電線を示してい
る。図中1はアルミニウム線などを撚り合せた導体、2
は導体1の周囲に被覆されたポリエチレン樹脂などから
なる架橋樹脂層、3は架橋樹脂層2の外周面に形成され
た例えば2条の螺旋ひれで、この螺旋ひれ3は電線に軸
線方向に沿って螺旋状に形成されている。また、架橋樹
脂層2の表面には螺旋ひれ3の間に位置してエンボス印
刷部4が螺旋状に形成されている。このエンボス印刷部
4は製造会社、電線の仕様などを表している。
【0003】従来、螺旋ひれを有する架橋樹脂電線を製
造する製造設備のひとつとして、ダイス回転式のクロス
ヘッドがある。
【0004】この形式のクロスヘッドは、クロスヘッド
本体と、このクロスヘッド本体の内部に回転自在に設け
られたダイスホルダおよびこのダイスホルダに取付けら
れたダイスと、ダイスホルダおよびダイスの内部に組合
されたニップルとを有している。クロスヘッド本体には
樹脂供給口が形成され、ダイスホルダにはクロスヘッド
本体の樹脂供給口とダイスホルダ内部とを連通する連通
孔が形成され、ダイスの内孔にはひれ形成部が形成され
ている。
【0005】そして、このクロスヘッドで電線を製造す
る場合には、ダイスホルダおよびダイスとが回転され、
必要に応じてニップルが回転される。導体がニップルの
内部の孔を通してニップルの軸方向に移送される。樹脂
はクロルスヘッド本体の樹脂供給口からダイスホルダの
連通孔を通ってダイスホルダとニップルとの間の間隙に
送られる。そして、樹脂はダイスとニップルとの間隙お
よびダイスのひれ形成部を通って、ニップルを通り抜け
てきた導体の外周部に被覆される。これにより導体の周
囲には螺旋ひれを持った未架橋樹脂層が形成される。こ
こで未架橋樹脂電線が得られる。次いで、未架橋樹脂電
線はクロスヘッド本体に接続された架橋管の内部に移送
され、ここで導体に被覆された未架橋樹脂層が加熱架橋
されて架橋樹脂電線が製造される。
【0006】回転エンボス印刷装置は架橋管の内部に設
けられている。従来の回転エンボス印刷装置について説
明する。
【0007】すなわち、従来の回転エンボス印刷装置に
は、二対のアームが電線移送方向と平行に配置され、こ
れら二対のアームの夫々の一端がダイスに固定されてい
る。一対のアームの他端にはエンボス印刷ローラが取付
けられるとともに、他の一対のアームの他端には押えロ
ーラが取付けられている。また、エンボス印刷ローラと
押えローラとは引っ張りばねで連結されている。
【0008】そして、この回転エンボス印刷装置でエン
ボス印刷を行う場合には、クロスヘッドで製造されて架
橋管内を移送される未架橋樹脂電線がエンボス印刷ロー
ラと押えローラとの間を通過する。各対のアームに支持
されたエンボス印刷ローラと押えローラは、電線の直径
方向において対向する位置から電線を挟みその未架橋樹
脂層の表面に接触する。
【0009】そして、ダイスの回転とともに各対のアー
ムが電線軸線を中心として回転され、エンボス印刷ロー
ラと押えローラも同様に回転される。電線はその軸線方
向に沿って直線移動する。このため、未架橋樹脂層に接
触するエンボス印刷ローラと押えローラは、電線の移送
とともに回転される。従って、エンボス印刷ローラによ
り電線の未架橋樹脂層の表面にエンボス印刷部が軸線方
向に沿ってスパイラル状に形成される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の回
転エンボス印刷装置には次に述べる問題がある。
【0011】すなわち、エンボス印刷ローラと押えロー
ラは、未架橋樹脂電線の未架橋樹脂に適切に接触して良
好なエンボス印刷を行えるように間隔位置が設定され
る。また、各ローラを支持するアームは、これら各ロー
ラを所定位置に保持するようにダイスの中心軸線に対す
る位置を決められてダイスに固定されている。
【0012】そして、従来の回転エンボス印刷装置で
は、エンボス印刷ローラと押えローラを支える一対のア
ームが、外部の力による変形を押えることを目的として
剛性が大きい金属で形成されている。すなわち、アーム
は剛体として形成されている。クロスヘッドで電線を製
造する場合に、ダイスから出た導体は自重による下方へ
の「たわみ」があり、ダイスの中心軸線から外れてずれ
ることが多い。ここで、エンボス印刷ローラと押えロー
ラには電線の「たわみ」によりその変位方向の力が加わ
り、さらに各アームも各ローラを介して電線の変位方向
に応じた力を受ける。
【0013】しかし、各ローラを支えるア−ムは剛性が
大きいために電線の変位方向に応じた力を受けても変形
しない。このため、各アームに支持された各ローラも一
定位置に固定されて変位することがない。このため、各
ア−ムおよび各ローラは電線の「たわみ」に追従して変
位することができない。
【0014】そして、電線の中心軸線がダイスの中心軸
線よりエンボス印刷ローラ側によっている場合には、未
架橋樹脂層の表面に印刷されるエンボス印刷部が潰れて
読みにくくことがあり、逆に電線の中心軸線がダイスの
中心軸線よりエンボス印刷ローラから離れている場合に
は、未架橋樹脂層の表面にはエンボスが充分印刷されさ
れず読みにくいことがある。
【0015】本発明は前記事情に基づいてなされたもの
で、クロスヘッドから押出された未架橋樹脂電線の軸線
方向に対する変位にかかわらず、エンボス印刷ローラが
常に未架橋電線の未架橋樹脂層に適正な状態で接触して
良質なエンボス印刷を行う電線製造用の回転エンボス印
刷装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に本発明の電線製造用回転エンボス印刷装置は、クロス
ヘッド本体の内部にダイスを設けるとともにこのダイス
の内部にニップルを設け、少なくとも前記ダイスを回転
し、前記ニップルの内部に導体を通すとともに前記ダイ
スと前記ニップルとの間に樹脂を供給して、前記導体の
周囲に旋回ひれを有する未架橋樹脂層を形成して電線を
製造するクロスヘッドに組合せた装置において、前記ダ
イスに対して電線移送方向下流側に位置して前記電線移
送方向と平行に配置され前記ダイスと一体に回転される
アームと、このアームの一方に取付けられ前記電線の未
架橋樹脂層の表面にエンボス印刷を行うエンボス印刷ロ
ーラおよびこのエンボス印刷ローラと組んで前記未架橋
樹脂層を挟んで押える押えローラと、このエンボス印刷
ローラと押えローラとに前記未架橋樹脂層を挟む方向に
力を加えるばねとを具備し、前記アームは前記電線移送
方向に対して直角な方向に沿った変形が可能であること
を特徴とする。
【0017】
【作用】クロスヘッドから押出された未架橋樹脂電線が
軸線方向に対して変位すると、未架橋樹脂電線に接触す
るエンボス印刷ローラおよび押えローラを介して一対の
アームが未架橋樹脂電線の変位方向に柔軟に追従して変
形する。これによりエンボス印刷ローラおよび押えロー
ラが未架橋樹脂電線の変位方向に追従して変位する。従
って、エンボス印刷ローラが常に未架橋電線の未架橋樹
脂層に適正な状態で接触して良質なエンボス印刷を行う
ことが可能である。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0019】本発明の第1の実施例について図1および
図2を参照して説明する。
【0020】この実施例に用いるダイス回転式の電線製
造用クロスヘッドについて図1を参照して説明する。
【0021】図中11は両端を開放した円筒体をなすク
ロスヘッド本体で、水平に配置されている。このクロス
ヘッド本体11の上部には樹脂供給口12が形成されて
いる。クロスヘッド本体11の内部には両端を開放した
円筒体をなすダイスホルダ13が同一軸線上に位置して
配置され、クロスヘッド本体11の内部に装備された軸
受48に回転自在に支持されている。ダイスホルダ13
の外周面はクロスヘッド本体11の内周面に接触してい
る。ダイスホルダ13の外周面にはクロスヘッド本体1
1の樹脂供給口12と連通する溝14aが円周方向全体
にわたって形成され、ダイスホルダ13の周壁には、円
周方向に等間隔を存した複数の位置に溝14aと内部と
を連通する連通孔14が夫々形成されている。クロスヘ
ッド本体11から外部に突出されたダイスホルダ13の
端部にはダイス15が挿入されている。ダイス15は押
えナット16によりダイスホルダ13に固定されてい
る。このダイス15にはテーパ孔15aが形成されてお
り、またひれ形成部が形成されている。
【0022】ダイスホルダ13およびダイス15の内部
にはニップル17が挿入され、ニップル17の後部はそ
の外周面がダイスホルダ13の内周面に接触してダイス
ホルダ13に保持されている。ニップル17は両端が開
放された円筒体をなすもので、ダイス15の内部に位置
する一端部はダイス15のテーパ孔15aに対応したテ
ーパ部17aとなっている。ニップル17のテーパ部1
7aの外径はダイス15のテーパ孔15aの内径より小
さく、このテーパ部17aから複数の連通孔14に対応
する部分までの外径はダイスホルダ13の内径に比較し
て小さい。このため、ニップル17のテーパ部17aと
ダイス15のテーパ孔15aとの間、およびニップル1
7のテーパ部17aから複数の連通孔14に対応する部
分とこれに対応するダイスホルダ13との間に樹脂が通
る間隙が形成されている。
【0023】ダイスホルダ13とニップル17はクロス
ヘッド本体11の外部に位置する円盤18に夫々固定さ
れている。円盤18には鎖車19が取付けられ、この鎖
車19と電動機20により回転される鎖車21とにチェ
ーン22が巻き掛けられている。円盤18と鎖車19に
はニップル17の内部の孔に連通する孔が形成されてい
る。これによりダイスホルダ13およびダイス17とニ
ップル17が一体に回転される。これによりダイスホル
ダ13およびダイス17は一体に回転される。なお、ニ
ップル17はダイスホルダ13とは別の支持部材(図示
せず)に支持させて回転させないようにしても良い。
【0024】なお、図中23はクロスヘッド本体11に
装着された電気ヒータである。24はクロスヘッド本体
11から突出したダイスホルダ13およびダイス15を
囲んで設けられたジャケットカバーで、冷却水を内部に
入れる冷却水入口25および冷却水を外部に出す冷却水
出口26が夫々形成されている。27はジャケットカバ
ー24とダイス15とをシールするガスケットである。
【0025】28は架橋管で、ジャケットカバー24に
対して電線移送方向に対し下流側において設けられ電線
移送方向と平行に設けられてジャケットカバー24に接
続されている。そして、導体(図示せず)は円盤18と
鎖車19の孔からニップル17の内部の孔を通してX方
向に向けて移送される。樹脂がクロスヘッド本体11の
樹脂供給口12からその内部に供給される。樹脂供給口
12から供給された樹脂はダイスホルダ13の複数の連
通孔14を通ってダイスホルダ13とニップル17との
間の間隙に導かれる。さらに、樹脂はダイス15とニッ
プル17との間およびダイス15のひれ形成部を通って
ニップル17の内部を抜け出た導体の外周部に被覆され
る。これにより図5に示すように導体の周囲に螺旋ひれ
を有する未架橋樹脂層が被覆される。これにより未架橋
樹脂電線61が形成される。次いで、未架橋樹脂電線6
1はクロスヘッド本体11に接続された架橋管28の内
部に移送され、導体に被覆された樹脂層が加熱架橋され
て架橋電線が形成される。
【0026】次に本実施例の回転エンボス印刷装置につ
いて図1および図2を参照して説明する。
【0027】図中31は金属棒材からなる剛性を持った
4本の固定アームで、架橋管28の内部に電線移送方向
と平行に配置されている。これら4本の固体アーム31
の一端はダイス15に固体され、他端には支持リング3
2が固定されている。この支持リング32は中央に電線
が通る孔32aが形成されている。33は一対の第1の
可動アーム、34は一対の第2の可動アームである。こ
れら一対の各可動アーム33、34は支持リング32に
対して電線移送方向前側において、移動する電線に対し
て直径方向の対向する両側に間隔を存して位置し、電線
移送方向に沿って配置されている。各可動アーム33、
34の一端は支持リング32の図示上部および下部に夫
々ボルト35により電線軸線方向に対して直角な方向に
回動可能に支持されている。
【0028】一対の第1の可動アーム33の他端には軸
36が挿通され、軸36は両端にナット49が螺合され
て抜け止めされている。この軸36の中央にはエンボス
印刷ローラ37が回転自在に嵌合され、このエンボス印
刷ローラ37の両端と各第1の可動アーム33の他端と
の間に位置して軸36に設けられた一対の圧縮コイルば
ね38によりエンボス印刷ローラ37が支持されてい
る。これによりエンボス印刷ローラ37は水平方向の移
動をばね38により抑制される。エンボス印刷ローラ3
7は電線の直径の対応した幅をもち、円周方向にエンボ
ス印刷用の突起が並べて形成されている。従って、一対
の第1の可動アーム33が軸36を中心として電線移送
方向(電線軸線方向)に対して直角な方向に揺動するこ
とによりエンボス印刷ローラ37が電線移送方向に対し
て直角な方向に変位する。このようにしてエンボス印刷
ローラ37を支持するアームは固定アーム31と第1の
可動アーム33とで構成され、未架橋樹脂電線61の移
送方向に対して直角な方向に変形することが可能であ
る。
【0029】一対の第2の可動アーム34の他端には軸
39が挿通され、軸39は両端にナット40が螺合され
て抜け止めされている。この軸39の中央には押えロー
ラ41が回転自在に嵌合され、この押えローラ41の両
端と各第2の可動アーム34の他端との間に位置して軸
39に設けられた一対の圧縮コイルばね42により押え
ローラ41が支持されている。これにより押えーラ41
は水平方向の移動をばね42により抑制される。押えロ
ーラ41は電線の直径に対応した幅を持っている。従っ
て、一対の第2の可動アーム34が軸39を中心として
電線移送方向に対して直角な方向に揺動することにより
押えローラ41が電線移送方向に対して直角な方向に変
位する。このようにして押えローラ41を支持するアー
ムは固定アーム31と第2の可動アーム34とで構成さ
れ、未架橋樹脂電線61の移送方向に対して直角な方向
に変形することが可能である。
【0030】軸36の両端と軸39の両端には一対の引
っ張りコイルばね43が張設されている。この引っ張り
コイルばね43により各軸を介して一対の第1の可動ア
ーム33と一対の第2の可動アーム34は一端を中心と
して互いに引合う方向に向けて傾いている。すなわち、
エンボス印刷ローラ37と押えローラ41が未架橋樹脂
電線61に接触して押えるように互いに接近する向きに
変位される。
【0031】このように構成された回転エンボス印刷装
置の作動について説明する。
【0032】固定アーム31はダイス15の回転ととも
に架橋管28の軸線を中心として回転する。このため、
各可動ア−ム33,34、軸36,39および各ローラ
37,41も同様に回転する。
【0033】クロスヘッドから押出されてきた未架橋樹
脂電線61は架橋管28の内部を軸方向に移動し、支持
リング32の孔32aを挿通した後にエンボス印刷ロー
ラ37と押えローラ41との間を通過する。引っ張りコ
イルばね43により引っ張られたエンボス印刷ローラ3
7と押えローラ41は未架橋樹脂電線61をその軸線を
対向する両側から挟んで未架橋樹脂層の表面に接触して
未架橋樹脂電線61を保持する。未架橋樹脂電線61の
軸方向への移動とともにエンボス印刷ローラ37と押え
ローラ41が電線61のまわりを回転し、エンボス印刷
ローラ37の突起が未架橋樹脂層に螺旋方向に沿ってエ
ンボス印刷部を形成する。なお、エンボス印刷ローラ3
7が常に未架橋樹脂電線61の未架橋樹脂層に適正な状
態で接触するように設定されるように、引っ張りコイル
ばね43のばね力などの条件が設定される。
【0034】ところで、未架橋樹脂電線61は自重によ
る下方への「たわみ」を生じて、その中心軸線が支持リ
ング32の中心軸線から外れるように変位することがあ
る。このように未架橋樹脂電線61が変位すると、その
変位に伴いエンボス印刷ローラ37と押えローラ41が
未架橋樹脂電線61を押えたまま未架橋樹脂電線61の
変位と同じ方向に同じ度合いだけ変位する。エンボス印
刷ローラ37と押えローラ41の変位に伴い一対の第1
の可動アーム33と一対の第2の可動アーム34が支持
リング32に支持された一端を中心として未架橋樹脂電
線61の変位と同じ方向に同じ度合いだけ変位する。す
なわち、エンボス印刷ローラ37を支持するアームおよ
び押えローラ41を支持するアームは未架橋樹脂電線6
1の変形に追従して変形する。これによりエンボス印刷
ローラ37および押えローラ41は未架橋樹脂電線61
を押えたまま未架橋樹脂電線61の変位方向に追従して
変位する。従って、エンボス印刷ローラ37が常に未架
橋樹脂電線61の未架橋樹脂層に適正な状態で接触して
良質なエンボス印刷を行うことが可能である。
【0035】図3は第2の実施例を示している。
【0036】図3において図2と同じ部分は同じ符号を
付して示している。
【0037】この実施例では、一対の第1の可動アーム
33と一対の第2の可動アーム34が自在継手の形式で
支持リング32に上下方向に揺動可能に支持されてい
る。すなわち、各ア−ム33、34の一端部に球部50
が夫々形成され、支持リング32には各ア−ム33、3
4の一端部を支持する位置に円形の凹部51が形成され
ている。各ア−ム33、34の球部50は支持リング3
2の各凹部51に自由に動く状態で組合され各凹部51
に螺合されたナット52によりに押えられている。 な
お、エンボス印刷ローラ37および押えローラ41は軸
36、39に固定され、軸36、39が各ア−ム33、
34の他端に回転自在に支持されている。
【0038】この実施例の回転エンボス印刷装置の作動
は第一の実施例と同じであるために説明を省略する。
【0039】図4は第3の実施例を示している。
【0040】図4において図2と同じ部分は同じ符号を
付して示している。
【0041】この実施例では、可動アームの代りに弾性
をもった固定アームが使用されている。ばね鋼などの金
属ばね材、グラスファイバーなどの弾性をもった一対の
第一の固定アーム53と一対の第2の固定アーム54が
設けられ、これら固定アーム53、54の一端はダイス
15(図4では図示せず)に固定されている。第1の固
定アーム53にはエンボス印刷ローラ37を固定した軸
36が回転自在に支持され、第2の固定アーム54には
押えローラ41を固定した軸39が回転自在に支持され
ている。
【0042】そして、未架橋樹脂電線61の変位に応じ
て第1の固定アーム53と第2の固定アーム54が同じ
方向に同じ度合いだけ弾性変形し、これによりエンボス
印刷ローラ37および押えローラ41が未架橋樹脂電線
61を押えたまま未架橋樹脂電線61の変位方向に追従
して変位する。
【0043】なお、本発明は前記実施例に限定されずに
種々変形して実施することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、エ
ンボス印刷ローラを支持アームと押えローラを支持する
アームが未架橋樹脂電線の変位に追従して変形するの
で、未架橋樹脂電線の変位にかかわらずエンボス印刷ロ
ーラが常に未架橋樹脂電線の未架橋樹脂層に適正な状態
で接触して良質なエンボス印刷を行う電線製造用の回転
エンボス印刷装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例における回転エンボス印
刷装置およびクロスヘッドを示す断面図。
【図2】(a)は同実施例における回転エンボス印刷装
置を示す正面図。(b)は(a)のA矢視方向から見た
図。(c)は(b)のB矢視方向から見た図。(d)は
(a)のC矢視方向から見た図。
【図3】(a)は第2の実施例における回転エンボス印
刷装置を示す正面図。(b)は(a)のA矢視方向から
見た図。
【図4】第3の実施例における回転エンボス印刷装置を
示す図。
【図5】旋回ひれ付き未架橋樹脂電線を示す断面図。
【符号の説明】
1…導体、2…未架橋樹脂層、3…ひれ、4、…エンボ
ス印刷部、11…クロスヘッド本体、13…ダイスホル
ダ、15…ホルダ、17…ニップル、31…固定アー
ム、32…支持リング、33,34…可動アーム、37
…エンボス印刷ローラ、41…押えローラ、61…未架
橋樹脂電線。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鶴渕 和男 東京都千代田区丸の内2丁目6番1号 古河電気工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭57−140137(JP,A) 特開 昭51−42976(JP,A) 特開 昭49−37185(JP,A) 特開 昭58−66212(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 47/02 B29C 59/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロスヘッド本体の内部にダイスを設け
    るとともにこのダイスの内部にニップルを設け、少なく
    とも前記ダイスを回転し、前記ニップルの内部に導体を
    通すとともに前記ダイスと前記ニップルとの間に樹脂を
    供給して、前記導体の周囲に旋回ひれを有する未架橋樹
    脂層を形成して電線を製造するクロスヘッドに組合せた
    装置において、 前記ダイスに対して電線移送方向下流側に位置して前記
    電線移送方向と平行に配置され前記ダイスと一体に回転
    されるアームと、このアームの一方に取付けられ前記電
    線の未架橋樹脂層の表面にエンボス印刷を行うエンボス
    印刷ローラおよびこのエンボス印刷ローラと組んで前記
    未架橋樹脂層を挟んで押える押えローラと、このエンボ
    ス印刷ローラと押えローラとに前記未架橋樹脂層を挟む
    方向に力を加えるばねとを具備し、前記アームは前記電
    線移送方向に対して直角な方向に沿った変形が可能であ
    ることを特徴とする電線製造用回転エンボス印刷装置。
JP4028154A 1992-02-14 1992-02-14 電線製造用回転エンボス印刷装置 Expired - Fee Related JP3042560B2 (ja)

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