JP3042550U - ホルダー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納される書類を合理的に整理することがで
きるホルダーを提供する。 【解決手段】 ホルダー１０は、２つの面部材１４ａお
よび１４ｂからなるホルダー本体１２を含む。ホルダー
本体１２の表面には、透明なタックシール１６が剥離可
能に貼着される。ホルダー本体１２の表側において、タ
ックシール１６には、コ字型の切込み１８が形成され、
切込み１８で囲まれた部分は、カバー片２０として形成
される。ホルダー本体１２の裏側において、タックシー
ル１６の表面には、表示部２２として、１０年分のカレ
ンダーが印刷される。タックシール１６には、表示部２
２のカレンダーを１月分ごとに区切るように、多数の切
込み２４が形成される。タックシール１６において、こ
れらの切込み２４で囲まれた各部分は、各貼着片２６と
して形成される。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案はホルダーに関し、特に、たとえば書類などを収納するホルダーに関 する。

【０００２】

【従来の技術】

図８は従来のホルダーの一例を示す斜視図である。図８に示すホルダー１は、 たとえばポリプロピレンなどの合成樹脂からなり２つ折に形成される矩形の面部 材２および３を含む。これらの面部材２および３は、一方の長辺部分が互いに接 続され、一方の短辺部分が互いに溶着される。そのため、このホルダー１は、隣 接する２辺部分が開口されている。このホルダー１では、収納される書類を保護 することができる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、図８に示すホルダー１では、収納される書類と関連性がないため、 収納される書類を合理的に整理することが困難である。 また、このホルダー１では、隣接する２辺部分が開口されているので、収納さ れる書類がこぼれやすく、この点においても、収納される書類を合理的に整理す ることが困難である。 さらに、このホルダー１では、それをたとえば２穴用のファイルに綴じて整理 するためには、わざわざパンチで穴を開けなければならなく、この点においても 、収納される書類を合理的に整理することが困難である。 以上のように、従来のホルダーでは、収納される書類を合理的に整理すること が困難である。

【０００４】 それゆえに、この考案の主たる目的は、収納される書類を合理的に整理するこ とができる、ホルダーを提供することである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかるホルダーは、ホルダー本体と、ホルダー本体の表面に剥離可 能に貼着される透明なタックシールと、タックシールの表面に形成される表示部 とを含み、タックシールに表示部を囲むように切込みが形成された、ホルダーで ある。 なお、この考案にかかるホルダーでは、表示部にはたとえば１年分以上のカレ ンダーが表示され、さらに切込みはカレンダーのたとえば１月分ごとを囲むよう に形成される。 また、この考案にかかるホルダーでは、表示部以外のタックシールの一部分で ホルダー本体から剥離可能なカバー片が形成されてもよい。この場合、タックシ ールにカバー片を囲むように他の切込みが形成されてもよい。 さらに、この考案にかかるホルダーでは、ホルダー本体は、２つ折に形成され る矩形の２つの面部材を含み、２つの面部材は１辺部分で接続され、２つの面部 材は１辺部分に隣接する他の１辺部分で溶着され、２つの面部材の一方およびタ ックシールには開口側の１辺部分にファイルの綴じ具に対応して複数の穴が形成 され、２つの面部材の他方およびタックシールには開口側の１辺部分に複数の穴 に対応して複数の別の切込みが形成され、さらに複数の別の切込みで囲まれた部 分で複数の穴に挿入して係止する複数の係止片が形成されてもよい。

【０００６】 この考案にかかるホルダーでは、ホルダー本体にたとえば書類などを収納する ことができる。 また、この考案にかかるホルダーでは、ホルダー本体に収納される書類に関連 した事項たとえば日付を有するカレンダーが表示されている表示部を切込みで剥 離してその書類などに貼着すれば、表示部の抜けている部分によって、その書類 に関連した事項が分かり、その書類を合理的に整理することができる。 さらに、この考案にかかるホルダーでは、ホルダー本体に収納される書類に関 連したタイトルなどを表した片部材や写真などをホルダー本体とカバー片との間 に保持すれば、その書類に関連したタイトルなどが分かり、その書類を合理的に 整理することができる。なお、保持される片部材や写真などは、表面がカバー片 で保護される。 また、この考案にかかるホルダーでは、複数の穴に複数の係止片をそれぞれ挿 入して係止すれば、ホルダー本体を３辺部分を閉じた袋状にすることができるた め、収納される書類がこぼれにくくなり、その書類を合理的に整理することがで きる。 さらに、この考案にかかるホルダーは、複数の穴および複数の別の切込みにフ ァイルの綴じ具をそれぞれ挿通することによって、ファイルに綴じることができ 、ホルダー本体に収納される書類を合理的に整理することができる。

【０００７】 この考案の上述の目的、その他の目的、特徴および利点は、図面を参照して行 う以下の考案の実施の形態の詳細な説明から一層明らかとなろう。

【０００８】

【考案の実施の形態】

図１はこの考案にかかるホルダーの一例を表側から見た斜視図であり、図２は それを裏面から見た斜視図であり、図３は図１の線ＩＩＩ−ＩＩＩにおける断面 図である。このホルダー１０は、たとえばポリプロピレンなどの合成樹脂からな るホルダー本体１２を含む。ホルダー本体１２は、２つ折に形成される矩形の面 部材１４ａおよび１４ｂを含む。この場合、これらの面部材１４ａおよび１４ｂ は、一方の長辺部分が互いに接続される。また、これらの面部材１４ａおよび１ ４ｂは、一方の短辺部分が互いに溶着される。そのため、このホルダー本体１２ は、他の隣接する２辺部分が開口されている。

【０００９】 ホルダー本体１２の面部材１４ａおよび１４ｂの表面全面には、透明なタック シール１６が剥離可能に貼着される。タックシール１６は、特に図３に示すよう に、たとえばポリプロピレン、塩化ビニル、ポリエチレンテレフタレートなどの 合成樹脂からなるシート１６ａの片面に再接着性の接着剤層１６ｂを形成したも のである。

【００１０】 ホルダー本体１２の表側、すなわち面部材１４ａ側において、タックシール１ ６には、たとえばコ字型の切込み１８が形成される。また、タックシール１６に おいて、切込み１８で囲まれた部分は、カバー片２０として形成される。このカ バー片２０は、図４に示すように、ホルダー本体１２の面部材１４ａから折り位 置２０ａまで剥離することができるとともに、ホルダー本体１２の面部材１４ａ に再び貼着することができる。

【００１１】 ホルダー本体１２の裏側、すなわち面部材１４ｂ側において、タックシール１ ６の表面には、表示部２２として、たとえば１０年分のカレンダーが印刷される 。この場合、表示部２２の各年分のカレンダーは、各月分ごとに縦に並べて１列 に印刷される。また、タックシール１６には、図５に示すように、表示部２２の カレンダーを１月分ごとに区切るように、多数の切込み２４が形成される。さら に、タックシール１６において、これらの切込み２４で囲まれた各部分は、各貼 着片２６として形成される。各貼着片２６は、図６に示すように、ホルダー本体 １２の面部材１４ｂから剥離して他の物に貼着することができる。

【００１２】 ホルダー本体１２の面部材１４ｂおよびタックシール１６には、開口側の長辺 部分に、たとえば２穴用のファイルの綴じ具に対応して、たとえば円形の２つの 穴２８が間隔を隔てて形成される。さらに、２つの穴２８に対応して、ホルダー 本体１２の面部材１４ａおよびタックシール１６には、たとえば略Ｈ型の２つの 切込み３０が形成される。また、ホルダー本体１２の面部材１４ａおよびタック シール１６において、それらの切込み３０で囲まれた各部分は、各係止片３２と して形成される。各係止片３２は、図７に示すように、穴２８に挿入して係止す ることができる。それによって、ホルダー本体１２およびタックシール１６は、 開口側の長辺部分を閉じることができる。さらに、ホルダー本体１２およびタッ クシール１６は、穴２８および切込み３０に２穴用のファイルの綴じ具を挿通す ることによって、２穴用のファイルに綴じることができる。

【００１３】 このホルダー１０を製造するには、たとえば、ホルダー本体１２の材料である 合成樹脂からなるフィルムの一方主面にタックシールが剥離可能に貼着され、そ のタックシールの表面に表示部２２が印刷され、そのタックシールに切込み１８ および２４が形成されるとともに、それらのフィルムおよびタックシールが適当 な形状に切断され、さらに、適当な部分が２つに折り曲げられ、他の適当な部分 がウェルダー加工によって溶着される。

【００１４】 このホルダー１０では、ホルダー本体１２にたとえば書類などを収納すること ができる。

【００１５】 また、このホルダー１０では、ホルダー本体１２に収納される書類に関連した タイトルなどを表した片部材や写真などをホルダー本体１２の面部材１４ａとカ バー片２０との間に保持すれば、その書類に関連したタイトルなどが分かり、そ の書類を合理的に整理することができる。なお、たとえば文字やイラストなどを 表した片部材や写真などを保持すれば、オリジナルなホルダーとすることができ る。また、保持される片部材や写真などは、表面がカバー片２０で保護される。

【００１６】 さらに、このホルダー１０では、ホルダー本体１２に収納される書類に関連し た日付を有する表示部２２の貼着片２６を剥離してその書類などに貼着すれば、 貼着片２６が剥離されて抜けている部分によって、その書類に関連した日付がだ いたい分かり、その書類を合理的に整理することができる。

【００１７】 また、このホルダー１０では、穴２８に係止片３２を挿入して係止すれば、ホ ルダー本体１２を３辺部分を閉じた袋状にすることができるため、収納される書 類がこぼれにくくなり、その書類を合理的に整理することができる。

【００１８】 さらに、このホルダー１０は、穴２８および切込み３０に２穴用のファイルの 綴じ具を挿通することによって、２穴用のファイルに綴じることができ、ホルダ ー本体１２に収納される書類を合理的に整理することができる。

【００１９】 なお、上述のホルダー１０では切込み１８がコ字型に形成されるとともにカバ ー片２０が長方形に形成されているが、切込み１８およびカバー片２０は他の形 状に形成されてもよい。

【００２０】 また、上述のホルダー１０では表示部２２として１０年分のカレンダーが印刷 されているが、表示部２２としては、たとえば、１年分のカレンダー、会社のマ ーク、氏名、印などホルダー本体１２に収納される書類に関連する他の事項が表 示されてもよい。

【００２１】 さらに、上述のホルダー１０は２穴用のファイルに綴じることができるように 形成されているが、２穴用に限らず４穴用や２６穴用などのファイルに綴じるこ とができるように形成されてもよい。

【００２２】

【考案の効果】

この考案によれば、収納される書類を合理的に整理することができるホルダー が得られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案にかかるホルダーの一例を表側から見
た斜視図である。

【図２】図１に示すホルダーを裏側から見た斜視図であ
る。

【図３】図１の線ＩＩＩ−ＩＩＩにおける断面図であ
る。

【図４】図１に示すホルダーのカバー片をホルダー本体
から剥離した状態を示す斜視図である。

【図５】図１に示すホルダーの要部図解図である。

【図６】図１に示すホルダーの貼着片をホルダー本体か
ら剥離した状態を示す図解図である。

【図７】図１に示すホルダーの穴に係止片を挿入して係
止した状態を示す要部斜視図である。

【図８】従来のホルダーの一例を示す斜視図である。

【符号の説明】

１０ ホルダー １２ ホルダー本体 １４ａ，１４ｂ 面部材 １６ タックシール １８ 切込み ２０ カバー片 ２２ 表示部 ２４ 切込み ２６ 貼着片 ２８ 穴 ３０ 切込み ３２ 係止片

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 ホルダー本体、前記ホルダー本体の表面
   に剥離可能に貼着される透明なタックシール、および前
   記タックシールの表面に形成される表示部を含み、 前記タックシールに前記表示部を囲むように切込みが形
   成された、ホルダー。
2. 【請求項２】 前記表示部には１年分以上のカレンダー
   が表示され、さらに前記切込みは前記カレンダーの１月
   分ごとを囲むように形成される、請求項１に記載のホル
   ダー。
3. 【請求項３】 前記表示部以外の前記タックシールの一
   部分で前記ホルダー本体から剥離可能なカバー片が形成
   される、請求項１または請求項２に記載のホルダー。
4. 【請求項４】 前記タックシールに前記カバー片を囲む
   ように他の切込みが形成される、請求項３に記載のホル
   ダー。
5. 【請求項５】 前記ホルダー本体は、２つ折に形成され
   る矩形の２つの面部材を含み、 前記２つの面部材は１辺部分で接続され、 前記２つの面部材は前記１辺部分に隣接する他の１辺部
   分で溶着され、 前記２つの面部材の一方および前記タックシールには開
   口側の１辺部分にファイルの綴じ具に対応して複数の穴
   が形成され、 前記２つの面部材の他方および前記タックシールには開
   口側の１辺部分に前記複数の穴に対応して複数の別の切
   込みが形成され、さらに前記複数の別の切込みで囲まれ
   た部分で前記複数の穴に挿入して係止する複数の係止片
   が形成される、請求項１ないし請求項４のいずれかに記
   載のホルダー。