JP3042488B2 - Sar装置及びその信号処理方法 - Google Patents

Sar装置及びその信号処理方法

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JP3042488B2
JP3042488B2 JP10051890A JP5189098A JP3042488B2 JP 3042488 B2 JP3042488 B2 JP 3042488B2 JP 10051890 A JP10051890 A JP 10051890A JP 5189098 A JP5189098 A JP 5189098A JP 3042488 B2 JP3042488 B2 JP 3042488B2
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sar
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antenna
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卓史 藤村
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航空機、人工衛星
等から地表の各種情報(二次元情報、三次元情報、偏波
情報、移動速度情報等)を画像として得るための、SA
R(Synthetic Aperture Radar:合成開口レーダ)装置
及びその信号処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のSAR装置として、インターフェ
ロメトリSAR装置及びポラリメトリSAR装置が知ら
れている。
【0003】インターフェロメトリSAR装置では、二
つの画像を干渉させることにより、標高等の地形情報
(クロストラック・インターフェロメトリSAR)又は
移動物体の速度情報(クロストラック・インターフェロ
メトリSAR)を求める。このとき、二枚の画像用とし
て必要になる二つのSARデータを得るために、次の第
一例又は第二例のどちらかの技術が採られていた。第一
例は、二組ずつの受信機及びデータ処理部を用い、各々
でSARデータを取得するものである(図12)。第二
例は、一組ずつの受信機及びデータ処理部を用い、PR
F(Pulse Repetition Frequency:パルス繰り返し周波
数)毎に交互に二つのSARデータを取得するものであ
る(図13及び図14)。
【0004】ポラリメトリSAR装置では、四つの偏波
(HH,HV,VV,VH)のSAR画像を取得する。
これらのSAR画像は、一台の送信機からの二つの送信
波をPRF毎に切り替えて二台のアンテナから交互に送
信し(H偏波送信・V偏波送信)、それを二組ずつのア
ンテナ、受信機、及びデータ処理部で受信し記録した四
組のSARデータを処理することにより、取得していた
(図15及び図16)。
【0005】図12は、SAR装置の第一従来例を示す
ブロック図である。以下、この図面に基づき説明する。
【0006】第一従来例のSAR装置50は、インター
フェロメトリSAR装置の第一例であって、送信波aを
出力する送信機52と、送信機52からの送信波aを送
信するとともにターゲットから戻ってくる反射波b1を
受信するアンテナ541と、ターゲットから戻ってくる
反射波b2を受信するアンテナ542と、アンテナ54
1で受信された反射波b1を入力し周波数変換を行う受
信機561と、アンテナ542で受信された反射波b2
を入力し受信機561と同じ周波数変換を行う受信機5
62と、受信機561,562で周波数変換された出力
信号をそれぞれSARデータc1,c2として記録する
データ処理部581,582と、データ処理部581,
582で記録されたSARデータc1,c2を再生しイ
ンターフェロメトリSAR画像eを取得するインターフ
ェロメトリSAR再生手段60とを備えている。
【0007】インターフェロメトリSAR再生手段60
は、SARデータc1からSAR画像d1を得る反射波
b1用SAR再生処理部601と、SARデータc2か
らSAR画像d2を得る反射波b2用SAR再生処理部
602と、SAR画像d1,d2からインターフェロメ
トリSAR画像eを得るインターフェロメトリ処理部6
03とを備えている。アンテナ541において送信波a
と反射波b1とは、サーキュレータ521によって振り
分けられる。
【0008】図13及び図14はSAR装置の第二従来
例を示し、図13は構成のブロック図、図14は動作の
タイミングチャートである。以下、この図面に基づき説
明する。ただし、図12と同一部分は同一符号を付すこ
とにより重複説明を省略する。
【0009】第二従来例のSAR装置62は、インター
フェロメトリSAR装置の第二例であって、送信波aを
出力する送信機52と、送信機52からの送信波aを送
信するとともにターゲットから戻ってくる反射波b1を
受信するアンテナ541と、ターゲットから戻ってくる
反射波b2を受信するアンテナ542と、アンテナ54
1,542で受信された反射波b1,b2をPRF毎に
交互に入力する受信データ切替スイッチ64と、受信デ
ータ切替スイッチ64で入力された反射波b1,b2に
対して同じ周波数変換を行う受信機66と、受信機66
で周波数変換された出力信号をSARデータc1,c2
として記録するデータ処理部68と、データ処理部68
で記録されたSARデータc1,c2を再生しインター
フェロメトリSAR画像eを取得するインターフェロメ
トリSAR再生手段70とを備えている。
【0010】インターフェロメトリSAR再生手段70
は、SARデータc1,c2を分離する分離処理部70
1と、SARデータc1からSAR画像d1を得る反射
波b1用SAR再生処理部601と、SARデータc2
からSAR画像d2を得る反射波b2用SAR再生処理
部602と、SAR画像d1,d2からインターフェロ
メトリSAR画像eを得るインターフェロメトリ処理部
603とを備えている。
【0011】図15及び図16はSAR装置の第三従来
例を示し、図15は構成のブロック図、図16は動作の
タイミングチャートである。以下、この図面に基づき説
明する。
【0012】第三従来例のSAR装置72は、ポラリメ
トリSAR装置であって、送信波a1(V偏波),a2
(H偏波)を出力する送信機74と、送信機74からの
送信波a1,a2をPRF毎に交互に出力する送信波切
替スイッチ76と、送信波a1を送信するとともにター
ゲットから戻ってくる反射波b11(VV),b21
(HV)を受信するアンテナ781(V偏波アンテナ)
と、送信波a2を送信するとともにターゲットから戻っ
てくる反射波b12(VH),b22(HH)を受信す
るアンテナ782(H偏波アンテナ)と、アンテナ78
1で受信された反射波b11,b21を入力し周波数変
換を行う受信機801と、アンテナ782で受信された
反射波b12,b22を入力し受信機801と同じ周波
数変換を行う受信機802と、受信機801,802で
周波数変換された出力信号をそれぞれSARデータc
1’,c2’として記録するデータ処理部821,82
2と、データ処理部821,822で記録されたSAR
データc1’,c2’を再生しポラリメトリSAR画像
e’を取得するポラリメトリSAR再生手段84とを備
えている。
【0013】ポラリメトリSAR再生手段84は、SA
Rデータc1’,c2’をそれぞれSARデータc1
1,c21,c12,c22に分離する分離処理部84
1,842と、SARデータc11,c21,c12,
c22からSAR画像d11,d21,d12,d22
を得る反射波b11用SAR再生処理部861、反射波
b21用SAR再生処理部862、反射波b12用SA
R再生処理部881及び反射波b22用SAR再生処理
部882と、SAR画像d11,d21,d12,d2
2からポラリメトリSAR画像e’を得るポラリメトリ
処理部90とを備えている。アンテナ781において送
信波a1と反射波b11,b21とは、サーキュレータ
741によって振り分けられる。アンテナ782におい
て送信波a2と反射波b12,b22とは、サーキュレ
ータ742によって振り分けられる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
インターフェロメトリSAR装置の第一例では、データ
量が二倍になるという問題がある。
【0015】一方、従来のインターフェロメトリSAR
装置の第二例では、一つのSAR画像にとって、PRF
が低くなることによる画質(アジマスS/A)の劣化と
いう問題がある。これを避けるためにPRFを高くする
と、画質(レンジS/A)の劣化、観測幅の減少、及び
データレートの増大という別の問題が生ずる。更に、、
二つのデータを交互に受信するため、画像間の相関が低
下し、標高精度が低下するという問題もあった。
【0016】また、従来のポラリメトリSAR装置で
は、四組のSARデータを記録するため、データレート
が増大するという問題点があった。
【0017】
【発明の目的】そこで、本発明の目的は、インターフェ
ロメトリSAR装置やポラリメトリSAR装置等の、同
時に複数の反射波を受信するSAR装置に特有の、デー
タレートの増大、画質の劣化、観測幅の減少、画像間の
相関の低下等の問題を解決することができるSAR装置
を提供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明に係るSAR装置
及びその信号処理方法は、インターフェロメトリSAR
やポラリメトリSAR等の複数の反射波を同時に受信す
るSAR装置において、送信波を送信し、二つの反射波
を二組のアンテナ・受信機で受信し、受信した二つの反
射波を各受信機において異なる周波数変換(ダウンコン
バート)を行うことにより、二つの反射波の周波数変調
特性を互いに逆とし、両者を合成器によって合成(加
算)し、一台のデータ処理部でサンプリング・記録を行
って得た一つのSARデータに対し、二種類の周波数変
換の各々に適したSAR再生処理を行うことにより、二
枚のSAR画像(複素データ)を再生することを特徴と
している。
【0019】この際、各受信機の出力信号及び合成器の
出力信号のいずれも、信号帯域幅は同じである。ナイキ
ストの定理によれば、アナログ信号をデジタルデータに
サンプリングする場合に必要とされるサンプリング速度
は最大周波数の二倍以上であり、各受信機の出力信号を
別々にサンプリングする場合も、合成器の出力信号(合
成信号)をサンプリングする場合も、必要となるサンプ
リング速度は変わらない。したがって、合成信号をサン
プリングする場合は、各受信機の出力信号を別々にサン
プリングする場合に比べ、SARデータのデータ量を半
分にすることができる。これにより、通常必要となるデ
ータレートが半減する。
【0020】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係るSAR装置
の第一実施形態を示すブロック図である。以下、この図
面に基づき説明する。ただし、図12と同一部分は同一
符号を付すことにより重複説明を省略する。
【0021】第一実施形態のSAR装置10は、インタ
ーフェロメトリSAR装置であって、送信波aを出力す
る送信機11と、送信機11からの送信波aを送信する
とともにターゲットから戻ってくる反射波b1を受信す
るアンテナ541と、ターゲットから戻ってくる反射波
b2を受信するアンテナ542と、アンテナ541で受
信された反射波b1を入力し周波数変換を行う受信機1
21と、アンテナ542で受信された反射波b2を入力
し受信機121とは異なる周波数変換を行う受信機12
2と、受信機121,122で周波数変換された出力信
号を合成(加算)する合成器14と、合成器14から出
力される合成信号をサンプリングしSARデータcとし
て記録するデータ処理部16と、データ処理部16で記
録されたSARデータcを再生しインターフェロメトリ
SAR画像eを取得するインターフェロメトリSAR再
生手段18とを備えている。
【0022】インターフェロメトリSAR再生手段18
は、受信機121,122における周波数変換の各々に
対応した2種類のSAR再生処理を行うことで、一つの
SARデータから反射波b1,b2に対応する二枚のS
AR画像d1,d2(複素データ)を再生し、両者を干
渉させる。すなわち、インターフェロメトリSAR再生
手段18は、SARデータcからSAR画像d1を得る
反射波b1用SAR再生処理部181と、SARデータ
cからSAR画像d2を得る反射波b2用SAR再生処
理部182と、SAR画像d1,d2からインターフェ
ロメトリSAR画像eを得るインターフェロメトリ処理
部183とを備えている。
【0023】次に、SAR装置10の動作を説明する。
【0024】図3に示すように、送信機11で発生した
チャープ信号は、同じく送信機11において周波数変換
(アップコンバート)され、アンテナ1から送信波aと
して送信される。送信波aはターゲットで反射され、反
射波b1,b2としてそれぞれアンテナ541,542
で受信される。反射波b1,b2は、SARデータcと
してデジタルデータに変換される前に、ベースバンドに
周波数変換,(ダウンコンバート,)される。
このとき、反射波b1,b2は、受信機121,122
で各々異なる周波数変換が行われることで、チャープ変
調特性が互いに逆となる。すなわち、受信機121の出
力信号は送信機11で生成したチャープ信号と同じチャ
ープ変調特性(アップチャープ)を有するのに対して、
受信機122の出力信号はチャープ変調特性が反転する
(ダウンチャープ)。これらの出力信号は合成器14で
合成(加算)されることで、反射波b1,b2が混在し
た信号となり、これがデータ処理部16でSARデータ
cとしてデジタルデータにサンプリング・記録される。
【0025】この際、図4に示すように、受信機121
の出力信号、受信機122の出力信号、及び合成器14
の出力信号のいずれも、信号帯域幅は同じである。ナイ
キストの定理によれば、アナログ信号をデジタルデータ
にサンプリングする場合に必要とされるサンプリング速
度は最大周波数の二倍以上であり、受信機121,12
2の出力信号を別々にサンプリングする場合も、合成器
14の出力信号(合成信号)をサンプリングする場合
も、必要となるサンプリング速度は変わらない。したが
って、合成信号をサンプリングする場合は、受信機12
1,122の出力信号を別々にサンプリングする場合に
比べ、SARデータcのデータ量を半分にすることがで
きる。
【0026】記録されたSARデータcは、図5に示す
ように二種類のSAR再生処理(反射波b1用と反射波
b2用)を行うことで、反射波b1,b2を分離した二
枚のSAR画像(SAR画像d1,d2)が得られる。
ここで、SAR再生処理は、簡略化すると、図6に示す
ように、チャープ圧縮処理とアジマス圧縮処理から成
り、チャープ圧縮処理では、記録された信号のチャープ
変調特性とは逆のチャープ変調特性を持つマッチドフィ
ルタを通すことで、チャープ圧縮が行われる。従って、
図5の場合、反射波d1用のSAR再生処理のチャー
プ圧縮処理のマッチドフィルタはダウンチャープ特性
を、反射波b2用のSAR再生処理のチャープ圧縮処
理のマッチドフィルタはアップチャープ特性を持つ。
【0027】ところで、受信機121,122では異な
る周波数変換を行うが、各々の周波数変換(ダウンコン
バート)の概要を図7及び図8に示す。中心周波数f0
の周りにアップチャープ特性を有する反射波b1を2波
に分け、各々に周波数−f0の正弦関数,余弦関数を掛
け合わせ、ローパスフィルタを通すことで、反射波b1
から中心周波数f0成分を取り除くことができる。これ
が、通常のSARの受信機で行われている周波数変換で
ある(周波数変換)。一方、周波数変換では、反射
波b2に周波数+f0の正弦関数及び余弦関数を掛け合
わせることで、反射波b2から中心周波数f0成分を取
り除くと共に、チャープ変調特性を逆転させる。なお、
合成器14では受信機121,122からの出力信号を
Iチャンネル,Qチャンネルの各々毎に合成する。
【0028】なお、本実施形態では、送信波aのチャー
プ変調特性がアップチャープの場合について示している
が、これがダウンチャープでも同じことである。また、
本実施形態では、受信機121で周波数変調、受信機
122で周波数変調の場合を示しているが、これが逆
でも同じことである。更に、本実施形態では、受信機1
21,122における周波数変換として、I,Qの二チ
ャンネルに分ける周波数変換例を示しているが、二チャ
ンネルに分けない周波数変換の場合も同じことである。
【0029】図9及び図10はSAR装置の第二実施形
態を示し、図9は構成のブロック図、図10は動作のタ
イミングチャートである。以下、この図面に基づき説明
する。ただし、図15と同一部分は同一符号を付すこと
により重複説明を省略する。
【0030】第二実施形態のSAR装置20は、ポラリ
メトリSAR装置であって、送信波a1(V偏波),a
2(H偏波)を出力する送信機22と、送信機22から
の送信波a1,a2をPRF毎に交互に出力する送信波
切替スイッチ76と、送信波a1を送信するとともにタ
ーゲットから戻ってくる反射波b11(VV),b21
(HV)を受信するアンテナ781(V偏波アンテナ)
と、送信波a2を送信するとともにターゲットから戻っ
てくる反射波b12(VH),b22(HH)を受信す
るアンテナ782(H偏波アンテナ)と、アンテナ78
1で受信された反射波b11,b21を入力し周波数変
換を行う受信機241と、アンテナ782で受信された
反射波b12,b22を入力し受信機241とは異なる
周波数変換を行う受信機242と、受信機241,24
2で周波数変換された出力信号を合成(加算)する合成
器26と、合成器26から出力される合成信号をサンプ
リングしSARデータcとして記録するデータ処理部2
8と、データ処理部28で記録されたSARデータc
1'',c2''を再生しポラリメトリSAR画像e’を取
得するポラリメトリSAR再生手段30とを備えてい
る。
【0031】ポラリメトリSAR再生手段30は、受信
機241,242における周波数変換の各々に対応した
二種類のSAR再生処理を行うことにより、SARデー
タc’から反射波b11,b21,b12,b22のそ
れぞれに対応するSAR画像d11,d21,d12,
d22を再生し、SAR画像d11,d21,d12,
d22を干渉させることにより、ポラリメトリSAR画
像e’を取得する。すなわち、ポラリメトリSAR再生
手段30は、データ処理部28で記録されたSARデー
タc’をSARデータc1'',c2''に分離する分離処
理部301と、SARデータc1''からSAR画像d1
1,d21を得る反射波b11用及び反射波b12用S
AR再生処理部321,322と、SARデータc2''
からSAR画像d21,d22を得る反射波b21用及
び反射波b22用SAR再生処理部323,324と、
SAR画像d11,d21,d12,d22からポラリ
メトリSAR画像e’を得るポラリメトリ処理部30と
を備えている。分離処理部301は、データ処理部28
で記録されたSARデータc’に対してPRF毎に分離
処理を行い、反射波b11,b12が記録されているS
ARデータc1''と反射波b21,b22が記録されて
いるSARデータc2''とに分離する。
【0032】次に、SAR装置20の動作を説明する。
【0033】アンテナ781,782からPRF毎に交
互に送信波a1,a2を送信し、受信機241で反射波
b11,b21(VV偏波,HV偏波)、受信機242
で反射波b12,b22(VH偏波,HH偏波)を交互
に受信する。受信機241で受信した反射波b11,b
21と受信機242で受信した反射波b12,b22と
は、各々周波数変換,を経て互いに逆のチャープ変
調特性となり、合成器26で一つの信号に合成され、デ
ータ処理部28でSARデータc’として記録される。
記録したSARデータc’には、反射波b11,b12
のデータと反射b21,b22のデータが交互に(PR
F毎に)記録されている。そのため、ポラリメトリSA
R処理手段30では、まず、PRF毎に分離処理を行
い、反射波b11,b12が記録されているSARデー
タc1''と反射波b21,b22が記録されているSA
Rデータc2''とに分離する。SARデータc1'',c
2''の各々に、それぞれの反射波のチャープ変調特性に
適したSAR再生処理を行うことで、SARデータc
1'',c2''を各々二つの偏波の画像に分離し、ポラリ
メトリSAR画像e’を具現化する。なお、反射波b1
1,b12は送信波a1に対する反射波であり、反射波
b21,b22は送信波a2に対する反射波である。
【0034】また、SAR再生処理では、図6とは逆
に、図11に示すようにアジマス圧縮を先にチャープ圧
縮を後にしても良く、この場合、アジマス圧縮処理が半
分で済むため、SAR再生処理速度が速くなる。
【0035】
【発明の効果】本発明に係るSAR装置によれば、次の
効果を奏する。
【0036】(1)複数の反射波を一つのSARデータ
に混在させることができるため、性能劣化を引き起こす
ことなく、従来のインターフェロメトリSAR装置やポ
ラリメトリSAR装置の約半分のデータレートを実現で
きる。
【0037】(2)受信機二台に対し、データ処理部が
一台で良いため、従来のインターフェロメトリSAR装
置やポラリメトリSAR装置で受信機・データ処理部を
各二台用意する場合に比べ、重量・消費電力が軽減され
る。
【0038】(3)複数のSARデータを同時に取得し
てインターフェロメトリSARを実現するため、PRF
毎に受信機・送信機を切り替えて実現する場合に比べ、
画像間の相関の低下による性能劣化が防げる。
【0039】(4)SAR再生処理においてアジマス圧
縮を先に行う場合では、SAR再生処理に要する処理量
を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るSAR装置の第一実施形態を示す
ブロック図である。
【図2】図1のSAR装置の動作概要を示すフローチャ
ートである。
【図3】図1のSAR装置の動作概要を示す波形図であ
る。
【図4】図1のSAR装置における各ベースバンド信号
の周波数分布を示すグラフであり、図4〔1〕は第一の
受信機の出力信号、図4〔2〕は第二の受信機の出力信
号、図4〔3〕は合成器の出力信号である。
【図5】図1のSAR装置におけるインターフェロメト
リSAR再生手段の動作概要を示す波形図である。
【図6】図1のSAR装置におけるSAR再生処理を示
すフローチャートである。
【図7】図1のSAR装置における周波数変換(ダウ
ンコンバート)を示す説明図である。
【図8】図1のSAR装置における周波数変換(ダウ
ンコンバート)を示す説明図である。
【図9】本発明に係るSAR装置の第二実施形態を示す
ブロック図である。
【図10】図9のSAR装置の動作を示すタイミングチ
ャートであり、図10〔1〕は送信受信ゲート、図10
〔2〕は送信波切替スイッチ、図10〔3〕は第一のア
ンテナ、図10〔4〕は第二のアンテナ、図10〔5〕
はSARデータを示す。
【図11】図9のSAR装置におけるアジマス先行方式
によるSAR再生処理を示すフローチャートである。
【図12】SAR装置の第一従来例を示すブロック図で
ある。
【図13】SAR装置の第二従来例を示すブロック図で
ある。
【図14】図13のSAR装置の動作を示すタイミング
チャートであり、図14〔1〕は送信受信ゲート、図1
4〔2〕は受信データ切替スイッチ、図14〔3〕は第
一のアンテナ、図14〔4〕は第二のアンテナ、図14
〔5〕はSARデータを示す。
【図15】SAR装置の第三従来例を示すブロック図で
ある。
【図16】図15のSAR装置の動作を示すタイミング
チャートであり、図16〔1〕は送信受信ゲート、図1
6〔2〕は送信波切替スイッチ、図16〔3〕は第一の
アンテナ、図16〔4〕は第二のアンテナ、図16
〔5〕はSARデータを示す。
【符号の説明】
10,20 SAR装置 11,22 送信機 14,26 合成器 16,28 データ処理部 18 インターフェロメトリSAR再生手段 30 ポラリメトリSAR再生手段 76 送信波切替スイッチ 121,122,241,242 受信機 181 反射波b1用SAR再生処理部 182 反射波b2用SAR再生処理部 183 インターフェロメトリ処理部 301 分離処理部 321 反射波b11用SAR再生処理部 322 反射波b12用SAR再生処理部 323 反射波b21用SAR再生処理部 324 反射波b22用SAR再生処理部 541,542,781,782 アンテナ a,a1,a2 送信波 b1,b2,b11,b12,b21,b22 反射波 c,c’,c1,c2,c1’,c2’,c1'',c
2'' SARデータ d1,d2,d11,d12,d21,d22 SAR
画像 e インターフェロメトリSAR画像 e’ ポラリメトリSAR画像
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−48329(JP,A) 特開 平9−178846(JP,A) 特開 平8−166447(JP,A) 特開 平9−178847(JP,A) 特開 平5−87919(JP,A) 特許3019829(JP,B2) 特許3001405(JP,B2) 特許2877106(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 7/00 - 7/42 G01S 13/00 - 13/95

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信波を出力する送信機と、この送信機
    からの送信波を送信するとともにターゲットから戻って
    くる第一の反射波を受信する第一のアンテナと、前記タ
    ーゲットから戻ってくる第二の反射波を受信する第二の
    アンテナと、前記第一のアンテナで受信された前記第一
    の反射波を入力し周波数変換を行う第一の受信機と、前
    記第二のアンテナで受信された第二の反射波を入力し前
    記第一の受信機とは異なる周波数変換を行う第二の受信
    機と、前記第一及び第二の受信機で周波数変換された出
    力信号を合成する合成器と、この合成器から出力される
    合成信号をSARデータとして記録するデータ処理部
    と、このデータ処理部で記録されたSARデータを再生
    しインターフェロメトリSAR画像を取得するインター
    フェロメトリSAR再生手段とを備えたSAR装置。
  2. 【請求項2】 前記インターフェロメトリSAR再生手
    段は、前記第一及び第二の受信機における周波数変換の
    各々に対応した二種類のSAR再生処理を行うことによ
    り、前記SARデータから前記第一及び第二の反射波の
    それぞれに対応する二枚のSAR画像を再生し、これら
    のSAR画像を干渉させることにより、前記インターフ
    ェロメトリSAR画像を取得する、請求項1記載のSA
    R装置。
  3. 【請求項3】 前記インターフェロメトリSAR再生手
    段は、前記SARデータから第一のSAR画像を得る前
    記第一の反射波用の第一のSAR再生処理部と、前記S
    ARデータから第二のSAR画像を得る第二の反射波用
    の第二のSAR再生処理部と、前記第一及び第二のSA
    R画像から前記インターフェロメトリSAR画像を得る
    インターフェロメトリ処理部とを備えている、請求項2
    記載のSAR装置。
  4. 【請求項4】 前記インターフェロメトリSAR再生手
    段は、アジマス圧縮を先にチャープ圧縮を後に行う、請
    求項1,2又は3記載のSAR装置。
  5. 【請求項5】 第一及び第二の送信波を出力する送信機
    と、この送信機からの第一の送信波を送信するとともに
    ターゲットから戻ってくる第一及び第二の反射波を受信
    する第一のアンテナと、前記送信機からの第二の送信波
    を送信するとともに前記ターゲットから戻ってくる第三
    及び第四の反射波を受信する第二のアンテナと、前記第
    一のアンテナで受信された前記第一及び第二の反射波を
    入力し周波数変換を行う第一の受信機と、前記第二のア
    ンテナで受信された第三及び第四の反射波を入力し前記
    第一の受信機とは異なる周波数変換を行う第二の受信機
    と、前記第一及び第二の受信機で周波数変換された出力
    信号を合成する合成器と、この合成器から出力される合
    成信号をSARデータとして記録するデータ処理部と、
    このデータ処理部で記録されたSARデータを再生しポ
    ラリメトリSAR画像を取得するポラリメトリSAR再
    生手段とを備えたSAR装置。
  6. 【請求項6】 前記ポラリメトリSAR再生手段は、前
    記第一及び第二の受信機における周波数変換の各々に対
    応した二種類のSAR再生処理を行うことにより、前記
    SARデータから前記第一乃至第四の反射波のそれぞれ
    に対応する四枚のSAR画像を再生し、これらのSAR
    画像を処理することにより、前記ポラリメトリSAR画
    像を取得する、請求項5記載のSAR装置。
  7. 【請求項7】 前記ポラリメトリSAR再生手段は、前
    記データ処理部で記録されたSARデータを第一及び第
    二のSARデータに分離する分離処理部と、前記第一の
    SARデータから第一及び第二のSAR画像を得る第一
    及び第二のSAR再生処理部と、前記第二のSARデー
    タから第三及び第四のSAR画像を得る第三及び第四の
    SAR再生処理部と、前記第一乃至第四のSAR画像か
    ら前記ポラリメトリSAR画像を得るポラリメトリ処理
    部とを備えている、請求項6記載のSAR装置。
  8. 【請求項8】 前記ポラリメトリSAR再生手段は、ア
    ジマス圧縮を先にチャープ圧縮を後に行う、請求項5,
    6又は7記載のSAR装置。
  9. 【請求項9】 複数の反射波を複数のアンテナ及び複数
    の受信機で受信する、インターフェロメトリSAR装置
    やポラリメトリSAR装置等のSAR装置の信号処理方
    法において、 前記複数の反射波に対し、それぞれ異なる周波数変換を
    行って、これらを合成してSARデータとし、 このSARデータに対し、前記周波数変換の各々に適し
    たSAR再生処理を行うことによりSAR画像を再生す
    る、 ことを特徴とするSAR装置の信号処理方法。
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