JP3042432U - 雨水遊水型ガーデンブロツク - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本案雨水遊水型ガーデンブロツクを使用し地表
面の舗装を行う目的の他、降雨時には雨水遊水型ガーデ
ンブロツク上面に降る雨水を集水し、内部に引き込み一
時遊水させて直接排水の流出を抑制すると共に、この遊
水した雨水を直下の地表部に浸透させる。 【構成】舗装には雨水遊水型ガーデンブロツクの側面に
ある接合部の雌雄の結合を相互に行いながら組み立てる
事により舗装面の拡大がなされる。側面の数は六角、四
角辺のため雌雄の構成が成り立つ。 【効果】美しいモザイク模様の舗装面がうまれる 地形に合わせた組込みで自由な舗装が出来る 地表面が密閉されて雑草が生えない 解体が簡単なので修正が効き舗装部分の変更が容易であ
る 敷設敷に降る雨水の直接排水を抑制できる 敷設敷に降る雨水をその地下に浸透させるので地下水の
保全に役立つ

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

雨水遊水型ガーデンブロツクは地表面の舗装等本来の目的を満足させると共に 、敷地内に降る雨水の直接排水の一定量を遊水調整し、遊水をその場に地下浸透 させる装置。

【０００２】

【従来の技術】

従来は各種舗装技術ともに、雨水は舗装面下の土質中への吸収は比較的に困難 であるとされる、住宅敷地や企業敷地内を問わず舗装上面を流れて直接側溝に排 出される状況になつている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案は従来のコンクリート舗装、並びにアスハルト舗装が、降雨水の地表面か らの自然地下浸透の作用を困難にする弊害を改善し、一定量ながらも地下浸透を 助成すると共に、降雨時の雨水を一時その場に遊水させて、急激な雨水流出を抑 制調整する機能を持たせることにより、水環境の保全と本来の地表面の舗装機能 を両立させる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は平坦な敷地の地表面に、雨水遊水型ガーデンブロツクを敷き詰めて舗装 を行う工法とし、これに使用する雨水遊水型ガーデンブロツクは、正六角または 正四角型の立方体とし、側面には雌雄の接合部を設けて相互に結合し組み立てる 事が出来る形状とし、接合を通して舗装面の外力に対し互いに補強し合うよう、 また敷地の形状に沿つて接合組み立てる事により、舗装面を自由に拡大出来る構 造とした、雨水遊水型ガーデンブロツク上面の平坦部中央に小径の雨水流入口を 複数設け、これより内部には留水部がありその下部面は地表の土質に直接接して いるため自然の浸透以外は一定量の雨水は遊水されて直接外部に流出しない手段 とした。

【０００５】

【作用】

本案は上記の手段を構じたので、雨水遊水型ガーデンブロツク上面（１）に降 り注いだ雨水は中央部に設けた流入口（２）より内部の留水部（３）に流れ込み 、ここに遊水されつつ、下部の浸透面（４）より地表の土質へ徐々にではあるが 浸透が始まる。雨水遊水型ガーデンブロツクの個々の遊水能力は一定量に留まる が、全ての個体にこの能力があるので、敷き詰められた個体の総量としての総遊 水量は、初期降雨水の吸収に充分機能し遊水する事が出来、降雨時の急激な雨水 の流出を抑制すると共に、雨水遊水型ガーデンブロツク直下の土質面への地下浸 透に作用する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に示す実施例について詳細に説明する。

【０００７】 この実施例の雨水遊水型ガーデンブロツクの構造体の材質の選択及び寸法は 、強度や利用条件を考慮して様々な選択ができる。

【０００８】 この実施例のものは地表面の舖装本来の目的の他、降雨時の雨水の自然地下 浸透の促進と雨水の直接流出を一時抑制する遊水機能を持たせたものである。

【０００９】

【考案の効果】

本案は各種の住宅や企業の敷地等、地表面の舗装を必要とする場所において 本工法にて舗装した場合、降雨量２０ミリ迄の雨水を吸収する事が可能である。 雨水は遊水部にて遊水の後、その敷地内の地下に浸透が行われる。特に大規模住 宅団地の開発では遊水池の設備が義務付けられて居るが、このブロツクの舗装工 法が行われれば、遊水池の縮小が可能で、自然環境の保全に効果がある。なおブ ロツクの材質は何れの素材を使用しても上記の機能を有すれば問題を生じないの で、石材、コンクリートのみならず、プラスチツク等石油系廃材、ゴムタイヤの 廃材等あらゆる素材を固形化しての活用が出来ることと、さらには室内作業床タ イル張りにも使用出来る効果がある。

【提出日】平成８年１０月１８日

【手続補正２】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】考案の詳細な説明

【補正方法】変更

【補正内容】 【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

雨水遊水型ガーデンブロツクは地表面の舗装等本来の目的を満足させると共に 、敷地内に降る雨水の直接排水の一定量を遊水調整し、遊水をその場に地下浸透 させる装置。

【０００２】

【従来の技術】

従来は各種舗装技術ともに、雨水の舗装面下の地層への即時の吸収は比較的に 困難であるとされる、住宅敷地や企業敷地内を問わず舗装上面を流れて直接側溝 に排出される状況になつている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本案はコンクリート舗装、並びにアスハルト舗装が、降雨時に雨水を即時に自 然地下浸透させる作用を困難にしている弊害を改善し、一定量ながらも降雨水を 一時その場に遊水させて、急激な雨水流出を抑制し調整した後、遊水を直下の地 層に徐々に地下浸透させる機能を持たせたもので、水環境の保全と本来の地表面 舗装の機能とを両立させる。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本案は平坦な敷地の地表面に、雨水遊水型ガーデンブロツクを敷き詰めて舗装 を行う工法とし、これに使用する雨水遊水型ガーデンブロツクは、正六角または 正四角型の角柱体とし、側面に雌雄の接合部を設けて相互に嵌合しつつ組み立て る事が来る形状とする。接合部が嵌合することで舗装面が外力に対し互いに補強 し合うよう、また敷地の形状に沿つて嵌合し組み立てる事により、舗装面を自由 に拡大出来る構造とした。 雨水遊水型ガーデンブロツク上面の平坦部には傘骨状に六本の集水溝があり、 集水溝は中心部に小径で窄孔された六つの穴から成る流入口のそれぞれに連結し ており、上面に降つた雨水は集水溝から流入口に入り、直下して本体内部の空洞 の留水部に流れ込むようになつている。留水部下面の浸透面は、地表の土に直接 接しているため雨水は地層に自然浸透する以外、一定量の雨水が一時、ガーデン ブロツク本体内に遊水するよう直接外部に流出させない手段とした。

【０００５】

【作用】

本案は上記の手段を構じたので、雨水遊水型ガーデンブロツク上面（１）に降 り注いだ雨水は中央部に設けた流入口（２）より内部の留水部（３）に流れ込み 、ここに遊水されつつ、下部の浸透面（４）より地表の地層へ徐々に浸透が始ま る。雨水遊水型ガーデンブロツク本体の個々の遊水能力は一定量に留まるが、全 ての個体にこの能力があるので、敷き詰められたガーデンブロックの総量から総 遊水量は、初期降雨水の吸収に充分機能し遊水する事が出来、降雨時の急激な雨 水の流出を抑制する事が出来ると共に、雨水遊水型ガーデンブロック直下の地層 への雨水の浸透に作用する。

【０００６】

【実施例】

以下、図面に示す実施例について詳細に説明する。

【０００７】 この実施例の雨水遊水型ガーデンブロツクの構造体の材質の選択及び寸法は、 強度や利用条件を考慮して様々な選択が可能である。

【０００８】 この実施例は地表面の舗装本来の目的の他、降雨時に雨水の自然地下浸透の促 進と、雨水が直接で急激な河川への流出を一時抑制する遊水機能を持たせたもの である。

【０００９】

【考案の効果】

住宅や企業の敷地等、地表面の舗装を必要とする場所において本工法で舗装し た場合、降雨量約２０〜３０ミリ迄の雨水を吸収する事が可能である。雨水は留 水部に遊水の後、その敷地内の地層に浸透が行われる。特に大規模住宅団地の開 発では遊水池の設備が義務付けられて居るが、この舗装工法が行われれば、遊水 池の縮小が可能で、自然環境の保全特に、地下水の醸成に効果がある。なお雨水 遊水型ガーデンブロツクの材質は何れの素材を使用しても上記の機能を有すれば 問題を生じないので、陶器、煉瓦、石材、コンクリートのみならず、廃土、プラ スチツク等石油系廃材、ゴムタイヤの廃材、木材等あらゆる素材をも固形化して 活用が可能であることと、さらには舗装面の変更解体が容易である事から、繰り 返して再利用出来る効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例を示す一個の雨水遊水型ガーデン
ブロツクの断面図である。

【図２】本案の実施例を示す舗装展開図で雨水遊水型ガ
ーデンブロツク正六角型の場合を示す。正四角型の場合
も同様の接合で舗装の展開が可能である。

【符号の説明】

１‥上面 ２‥流入口 ３‥留水部 ４‥浸透口 ５‥接合部（雌） ６‥接合部（雄）

─────────────────────────────────────────────────────

【手続補正書】

【提出日】平成８年１０月１８日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

【手続補正３】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】図面の簡単な説明

【補正方法】変更

【補正内容】

【図面の簡単な説明】

【図１】本案の実施例を示す雨水遊水型ガーデンブロツ
クの立体図、断面図及び裏面図である。

【図２】本案の実施例を示す舗装展開図で雨水遊水型ガ
ーデンブロツク正六角型、正四角型を示す。何れの場合
も雌雄の嵌合で舗装の展開が可能である。

【符号の説明】 １‥上面 ２‥流入口 ３‥留水部 ４‥浸透面 ５‥
雌型接合部Ｍ ６‥雄型接合部Ｏ ７‥ブロツク本体 ８‥
集水溝

【手続補正４】

【補正対象書類名】図面

【補正対象項目名】全図

【補正方法】変更

【補正内容】

【図１】

【図２】

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】上面（１）に合わせ複数の配列を接合部
   （５）（６）の組合せで行い、地表面の舗装を行うほ
   か、上空より降る自然の雨水を上面（１）に於て集水
   し、個々の流入口（２）より留水部（３）に流入させ
   る、ここで一定量の雨水は一時的に貯留遊水された後、
   時間を掛けて徐々に浸透口（４）より地下に浸透する、
   以上の構造の雨水遊水型ガーデンブロツク。