JP3042078B2 - 電気掃除機 - Google Patents
電気掃除機Info
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- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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- Electric Vacuum Cleaner (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧力センサの圧力絶対
値および圧力変化量から床質およびごみ詰まり検出し、
電動送風機の入力制御および床用吸込具の回転ブラシの
回転数制御を行なう電気掃除機に関する。
値および圧力変化量から床質およびごみ詰まり検出し、
電動送風機の入力制御および床用吸込具の回転ブラシの
回転数制御を行なう電気掃除機に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、電気掃除機は掃除する床面、塵埃
量などにより電動送風機の入力を自動的に制御して吸込
力を制御することが求められている。
量などにより電動送風機の入力を自動的に制御して吸込
力を制御することが求められている。
【0003】従来、この種の電気掃除機は図8に示すよ
うな構成が一般的であった。以下、その構成について説
明する。
うな構成が一般的であった。以下、その構成について説
明する。
【0004】図に示すように、掃除機本体(以下、本体
という)1は電動送風機2を内蔵しており、吸い込み口
3にホース4、延長管5および回転ブラシ6を有する電
動式床用吸い込み具7を接続している。ホース4の先端
部には手元スイッチ8を設け、手元スイッチ8を操作す
ることで本体1内に配設した電動送風機2の回転数制御
を行うようにしていた。
という)1は電動送風機2を内蔵しており、吸い込み口
3にホース4、延長管5および回転ブラシ6を有する電
動式床用吸い込み具7を接続している。ホース4の先端
部には手元スイッチ8を設け、手元スイッチ8を操作す
ることで本体1内に配設した電動送風機2の回転数制御
を行うようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の電気
掃除機では、掃除する床面を使用者が判断し、床面に応
じて手動で手元スイッチ7の操作により入力(回転数)
を変化させて吸込力を変化させていた。そのため、操作
が面倒であるという問題を有していた。
掃除機では、掃除する床面を使用者が判断し、床面に応
じて手動で手元スイッチ7の操作により入力(回転数)
を変化させて吸込力を変化させていた。そのため、操作
が面倒であるという問題を有していた。
【0006】本発明は上記従来の課題を解決するもの
で、掃除機本体内の圧力を検知する圧力センサからの出
力を基に、きめ細かな電動送風機の入力制御と電動式床
用吸い込み具の回転ブラシの回転数制御を行ない、使い
勝手や掃除性能の向上を図ることを目的としている。
で、掃除機本体内の圧力を検知する圧力センサからの出
力を基に、きめ細かな電動送風機の入力制御と電動式床
用吸い込み具の回転ブラシの回転数制御を行ない、使い
勝手や掃除性能の向上を図ることを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、電動機で回転する回転ブラシを有する床用
吸込具と、前記床用吸込具から塵埃を吸引する電動送風
機と、この電動送風機の吸引力が作用する集塵室と、こ
の集塵室内に配され前記電動送風機の吸引力により塵埃
を溜める集塵袋と、この集塵袋と前記電動送風機の間の
圧力を検知する圧力センサと、前記圧力センサの圧力絶
対値を検出する圧力絶対値検出手段と、単位時間内での
圧力変化量を検出する圧力変化量検出手段を備え、前記
圧力絶対検出手段と前記圧力変化量検出手段から得られ
る掃除面の床質や前記集塵袋のごみ詰まり状態に応じ
て、前記電動送風機の入力制御および前記電動機の回転
数を制御するものである。
するために、電動機で回転する回転ブラシを有する床用
吸込具と、前記床用吸込具から塵埃を吸引する電動送風
機と、この電動送風機の吸引力が作用する集塵室と、こ
の集塵室内に配され前記電動送風機の吸引力により塵埃
を溜める集塵袋と、この集塵袋と前記電動送風機の間の
圧力を検知する圧力センサと、前記圧力センサの圧力絶
対値を検出する圧力絶対値検出手段と、単位時間内での
圧力変化量を検出する圧力変化量検出手段を備え、前記
圧力絶対検出手段と前記圧力変化量検出手段から得られ
る掃除面の床質や前記集塵袋のごみ詰まり状態に応じ
て、前記電動送風機の入力制御および前記電動機の回転
数を制御するものである。
【0008】
【作用】本発明は上記構成により、圧力絶対検出手段と
圧力変化量検出手段から得られる掃除面の床質や前記集
塵袋のごみ詰まり状態に応じて、電動送風機の入力制御
および電動機の回転数を制御するので、集塵室内の集塵
袋のごみ詰まりや床質(木床・絨毯など)に基づいた最
適な電動送風機の入力制御および電動機の回転数制御を
行なえる。
圧力変化量検出手段から得られる掃除面の床質や前記集
塵袋のごみ詰まり状態に応じて、電動送風機の入力制御
および電動機の回転数を制御するので、集塵室内の集塵
袋のごみ詰まりや床質(木床・絨毯など)に基づいた最
適な電動送風機の入力制御および電動機の回転数制御を
行なえる。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例について図1から図
3を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成の
ものは同一符号を付して説明を省略する。
3を参照しながら説明する。なお、従来例と同じ構成の
ものは同一符号を付して説明を省略する。
【0010】図に示すように、圧力センサ9は本体1の
集塵室内に配された集塵袋10と電動送風機2との間に
設けられており、負圧量の絶対値と変化量を検出するよ
うにしている。圧力センサ9の信号は増幅器11で増幅
し、A/D変換手段12でデジタル信号に変換し、マイ
クロコンピュータ13に出力する。マイクロコンピュー
タ13は、A/D変換手段12からのデジタル量を単位
時間内で平均し圧力絶対値を演算する圧力絶対値検出手
段14と圧力の単位時間内での変化量を平均し圧力変化
量を得る圧力変化量検出手段15とファジィ推論器16
とを備えている。また、記憶手段17は、マイクロコン
ピュータ13に接続され、制御系の電源がオフ状態とな
っても情報が消えない不揮発性のメモリで構成してい
る。記憶手段17には一定時間ごとの圧力絶対値と変化
量の累積値・平均値などの情報が記憶される。マイクロ
コンピュータ13の出力を位相制御手段18が入力し、
電動送風機2の入力制御を行う。ファジィ推論器16は
圧力変化量検出手段15により得られた床質情報と圧力
絶対値検出手段14により得られた集塵袋10内の塵挨
量と記憶手段17の出力とにより電動送風機2の入力を
推論する。
集塵室内に配された集塵袋10と電動送風機2との間に
設けられており、負圧量の絶対値と変化量を検出するよ
うにしている。圧力センサ9の信号は増幅器11で増幅
し、A/D変換手段12でデジタル信号に変換し、マイ
クロコンピュータ13に出力する。マイクロコンピュー
タ13は、A/D変換手段12からのデジタル量を単位
時間内で平均し圧力絶対値を演算する圧力絶対値検出手
段14と圧力の単位時間内での変化量を平均し圧力変化
量を得る圧力変化量検出手段15とファジィ推論器16
とを備えている。また、記憶手段17は、マイクロコン
ピュータ13に接続され、制御系の電源がオフ状態とな
っても情報が消えない不揮発性のメモリで構成してい
る。記憶手段17には一定時間ごとの圧力絶対値と変化
量の累積値・平均値などの情報が記憶される。マイクロ
コンピュータ13の出力を位相制御手段18が入力し、
電動送風機2の入力制御を行う。ファジィ推論器16は
圧力変化量検出手段15により得られた床質情報と圧力
絶対値検出手段14により得られた集塵袋10内の塵挨
量と記憶手段17の出力とにより電動送風機2の入力を
推論する。
【0011】ファジィ推論器16は図3に示すように構
成しており、前件部メンバーシップ関数記憶手段19
は、集塵袋10内の塵挨量、床質情報、記憶床質情報に
関するメンバーシップ関数を記憶している。塵挨量適合
度演算手段20、床質情報適合度演算手段21、記憶床
質情報適合度演算手段22は、それぞれ前件部メンバー
シップ関数記憶手段19に記憶されている塵挨量、床質
情報、記憶床質情報に関するメンバーシップ関数と入力
である塵挨量(圧力絶対値)、床質情報(圧力変化
量)、記憶床質情報(記憶手段17の記憶データ)との
適合度を演算する。前件部ミニマム演算手段23は、塵
挨量適合度演算手段20、床質情報適合度演算手段2
1、記憶床質情報適合度演算手段22の出力である3つ
の適合度のMINをとり前件部の結論とする。吸い込み
力推論ルール記憶手段24は、吸い込み力に関する推論
ルールを記憶している。吸い込み力メンバーシップ関数
記憶手段25は、後件部の吸い込み力に関するメンバー
シップ関数を記憶している。後件部ミニマム演算手段2
6は、吸い込み力推論ルール記憶手段24に記憶されて
いる推論ルールに従い、前件部結論と吸い込み力メンバ
ーシップ関数記憶手段25に記憶されている後件部の吸
い込み力メンバーシップ関数のMINをとってそのルー
ルの結論とする。重心手段27は、すべてのルールにつ
いてそれぞれの結論を求めたのち全結論のMAXをと
り、その重心を計算することにより、最終的に吸い込み
力を求める。位相制御手段18では、決定された出力に
基づき、電動送風機2の位相制御量を算出し制御を行
う。
成しており、前件部メンバーシップ関数記憶手段19
は、集塵袋10内の塵挨量、床質情報、記憶床質情報に
関するメンバーシップ関数を記憶している。塵挨量適合
度演算手段20、床質情報適合度演算手段21、記憶床
質情報適合度演算手段22は、それぞれ前件部メンバー
シップ関数記憶手段19に記憶されている塵挨量、床質
情報、記憶床質情報に関するメンバーシップ関数と入力
である塵挨量(圧力絶対値)、床質情報(圧力変化
量)、記憶床質情報(記憶手段17の記憶データ)との
適合度を演算する。前件部ミニマム演算手段23は、塵
挨量適合度演算手段20、床質情報適合度演算手段2
1、記憶床質情報適合度演算手段22の出力である3つ
の適合度のMINをとり前件部の結論とする。吸い込み
力推論ルール記憶手段24は、吸い込み力に関する推論
ルールを記憶している。吸い込み力メンバーシップ関数
記憶手段25は、後件部の吸い込み力に関するメンバー
シップ関数を記憶している。後件部ミニマム演算手段2
6は、吸い込み力推論ルール記憶手段24に記憶されて
いる推論ルールに従い、前件部結論と吸い込み力メンバ
ーシップ関数記憶手段25に記憶されている後件部の吸
い込み力メンバーシップ関数のMINをとってそのルー
ルの結論とする。重心手段27は、すべてのルールにつ
いてそれぞれの結論を求めたのち全結論のMAXをと
り、その重心を計算することにより、最終的に吸い込み
力を求める。位相制御手段18では、決定された出力に
基づき、電動送風機2の位相制御量を算出し制御を行
う。
【0012】また、ファジィ推論器16は、ニュ−ロ技
術の最急降下法などの学習則によりファジィ推論の各種
パラメータを最適化したニューロ・ファジィ推論器で構
成されている。このニューロ・ファジィ推論器はマイク
ロコンピュータ13により容易に実現できる。ニューロ
・ファジィ推論器に含まれる前件部メンバーシップ関数
記憶手段19と吸い込み力推論ルール記憶手段24、吸
い込み力メンバーシップ関数記憶手段24に記憶されて
いるメンバーシップ関数および推論ルールは、塵挨量と
床質情報と記憶床質情報のデータと掃除するときの操作
感を考慮して設定すべき電動送風機2の入力のデータか
ら、予め最急降下法(ニューラルネットワークに用いら
れる学習則の1つで、誤差関数を最小にする方法であ
る)などの学習則によって最適に設定されている。
術の最急降下法などの学習則によりファジィ推論の各種
パラメータを最適化したニューロ・ファジィ推論器で構
成されている。このニューロ・ファジィ推論器はマイク
ロコンピュータ13により容易に実現できる。ニューロ
・ファジィ推論器に含まれる前件部メンバーシップ関数
記憶手段19と吸い込み力推論ルール記憶手段24、吸
い込み力メンバーシップ関数記憶手段24に記憶されて
いるメンバーシップ関数および推論ルールは、塵挨量と
床質情報と記憶床質情報のデータと掃除するときの操作
感を考慮して設定すべき電動送風機2の入力のデータか
ら、予め最急降下法(ニューラルネットワークに用いら
れる学習則の1つで、誤差関数を最小にする方法であ
る)などの学習則によって最適に設定されている。
【0013】上記構成において動作を説明すると、圧力
絶対値検出手段14では、圧力センサ9で検出した圧力
値を所定時間積算し平均値を求め、圧力絶対値から集塵
袋10内の塵挨の詰まり量がわかる。また、圧力の単位
時間内での変化量を平均し圧力変化量を得る圧力変化量
検出手段15によってその時点の床面の質が判る。これ
ら2つの情報量をファジィ推論の入力とする。
絶対値検出手段14では、圧力センサ9で検出した圧力
値を所定時間積算し平均値を求め、圧力絶対値から集塵
袋10内の塵挨の詰まり量がわかる。また、圧力の単位
時間内での変化量を平均し圧力変化量を得る圧力変化量
検出手段15によってその時点の床面の質が判る。これ
ら2つの情報量をファジィ推論の入力とする。
【0014】図4は、掃除を継続して行っている場合の
圧力値の変化の度合いを示している。図4において掃除
面が木床やクッションフロアなどの密着性が少ない床は
圧力絶対値は低く、平面に近い床材であるため変化量は
小さい関係がある。また、床面が絨毯の場合は、床用吸
い込み具7と絨毯との密着性は高いため圧力絶対値は高
く、圧力変化量は大きい関係がある。このように圧力絶
対値と圧力変化量を検出することにより集塵袋10内の
ごみ詰まりと現在掃除をしている床面の質とを推定する
ことができる。ここで、床面情報としては指数化した値
(たとえば0〜7)を設定する。この指数をファジィ推
論の一つの入力とする。圧力変化量が小さいというの
は、木床などの平坦な床面であることを示しており、圧
力変化量が大きいというのは、毛足の長い凹凸絨毯面で
あるということを示している。
圧力値の変化の度合いを示している。図4において掃除
面が木床やクッションフロアなどの密着性が少ない床は
圧力絶対値は低く、平面に近い床材であるため変化量は
小さい関係がある。また、床面が絨毯の場合は、床用吸
い込み具7と絨毯との密着性は高いため圧力絶対値は高
く、圧力変化量は大きい関係がある。このように圧力絶
対値と圧力変化量を検出することにより集塵袋10内の
ごみ詰まりと現在掃除をしている床面の質とを推定する
ことができる。ここで、床面情報としては指数化した値
(たとえば0〜7)を設定する。この指数をファジィ推
論の一つの入力とする。圧力変化量が小さいというの
は、木床などの平坦な床面であることを示しており、圧
力変化量が大きいというのは、毛足の長い凹凸絨毯面で
あるということを示している。
【0015】また、圧力変化量検出手段15から得られ
る床質情報を定期的に記憶手段17に記憶する。この記
憶手段17は電源をオフしても記憶内容が残る不揮発性
メモリなどを用い、本体1が使用された都度、床面情報
の指数ごとに度数が加えられ、掃除機を使用したすべて
の床面の情報が得られる。記憶床面情報適合度手段22
で適合度を求める前処理として、たとえば記憶床面情報
の指数とその度数より平均床質情報を求め、ファジィ推
論の他の入力とする。
る床質情報を定期的に記憶手段17に記憶する。この記
憶手段17は電源をオフしても記憶内容が残る不揮発性
メモリなどを用い、本体1が使用された都度、床面情報
の指数ごとに度数が加えられ、掃除機を使用したすべて
の床面の情報が得られる。記憶床面情報適合度手段22
で適合度を求める前処理として、たとえば記憶床面情報
の指数とその度数より平均床質情報を求め、ファジィ推
論の他の入力とする。
【0016】掃除を行う場合の最適な吸い込み力は、床
面の特性などによって決まるものであり、圧力絶対値検
出手段14と圧力変化量検出手段15と記憶手段17の
出力からファジィ推論器16で推論する。
面の特性などによって決まるものであり、圧力絶対値検
出手段14と圧力変化量検出手段15と記憶手段17の
出力からファジィ推論器16で推論する。
【0017】つぎに、吸い込み力の推論の過程について
説明する。本実施例のファジィ推論の推論ルールは「圧
力絶対値が低め(集塵袋内のごみ詰まり量が少ない状
態)で、圧力変化量が小さい床質(木床やクッションフ
ロアなどの平坦な床)で、過去掃除を行った床面も比較
的圧力変化量が小さい床質が多ければ、吸い込み力をと
ても低く設定する」といった一般的な判断を基に形成さ
れている。圧力絶対値が「低め」とか、圧力変化量が
「小さい」とか、吸い込み力を「とても高く」といった
定性的な概念は図5(a) 、(b) 、(c) に示すようなメン
バーシップ関数により定量的に表現される。塵挨量適合
度演算手段20では、圧力絶対値検出手段14からの入
力と前件部メンバーシップ関数記憶手段19に記憶され
ているごみ量に関するメンバーシップ関数に対する適合
度を両者のMAXをとることにより求める。床質情報適
合度演算手段21では、圧力変化量検出手段15からの
入力と前件部メンバーシップ関数記憶手段19に記憶さ
れているごみ変化率のメンバーシップ関数に関して同様
に適合度を求める。記憶床質情報適合度演算手段22で
は、記憶手段17からの入力と前件部メンバーシップ関
数記憶手段19に記憶されている記憶床面情報のメンバ
ーシップ関数に関して同様に適合度を求める。前件部ミ
ニマム演算手段23では、これら3つの適合度のMIN
をとり前件部の結論とする。後件部ミニマム演算手段2
6では、吸い込み力推論ルール記憶手段24に記憶され
ているルールに従い、前件部結論と吸い込み力メンバー
シップ関数記憶手段25に記憶されている後件部の吸い
込み力メンバーシップ関数のMINをとってそのルール
の結論とする。すべてのルールについて、それぞれの結
論を求めたのち、重心演算手段27では全結論のMAX
をとり、その重心を計算することにより、最終的に吸い
込み力が求まる。位相制御手段18では決定された吸い
込み力に基づき、電動送風機2の位相制御量を算出し制
御を行う。
説明する。本実施例のファジィ推論の推論ルールは「圧
力絶対値が低め(集塵袋内のごみ詰まり量が少ない状
態)で、圧力変化量が小さい床質(木床やクッションフ
ロアなどの平坦な床)で、過去掃除を行った床面も比較
的圧力変化量が小さい床質が多ければ、吸い込み力をと
ても低く設定する」といった一般的な判断を基に形成さ
れている。圧力絶対値が「低め」とか、圧力変化量が
「小さい」とか、吸い込み力を「とても高く」といった
定性的な概念は図5(a) 、(b) 、(c) に示すようなメン
バーシップ関数により定量的に表現される。塵挨量適合
度演算手段20では、圧力絶対値検出手段14からの入
力と前件部メンバーシップ関数記憶手段19に記憶され
ているごみ量に関するメンバーシップ関数に対する適合
度を両者のMAXをとることにより求める。床質情報適
合度演算手段21では、圧力変化量検出手段15からの
入力と前件部メンバーシップ関数記憶手段19に記憶さ
れているごみ変化率のメンバーシップ関数に関して同様
に適合度を求める。記憶床質情報適合度演算手段22で
は、記憶手段17からの入力と前件部メンバーシップ関
数記憶手段19に記憶されている記憶床面情報のメンバ
ーシップ関数に関して同様に適合度を求める。前件部ミ
ニマム演算手段23では、これら3つの適合度のMIN
をとり前件部の結論とする。後件部ミニマム演算手段2
6では、吸い込み力推論ルール記憶手段24に記憶され
ているルールに従い、前件部結論と吸い込み力メンバー
シップ関数記憶手段25に記憶されている後件部の吸い
込み力メンバーシップ関数のMINをとってそのルール
の結論とする。すべてのルールについて、それぞれの結
論を求めたのち、重心演算手段27では全結論のMAX
をとり、その重心を計算することにより、最終的に吸い
込み力が求まる。位相制御手段18では決定された吸い
込み力に基づき、電動送風機2の位相制御量を算出し制
御を行う。
【0018】つぎに、本発明の他の実施例を図6および
図7を参照しながら説明する。なお、上記実施例と同じ
構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
図7を参照しながら説明する。なお、上記実施例と同じ
構成のものは同一符号を付して説明を省略する。
【0019】図に示すように、マイクロコンピュータ2
8は、A/D変換手段12からのデジタル量を単位時間
内で平均し圧力絶対値を演算する圧力絶対値検出手段1
4と圧力の単位時間内での変化量を平均し圧力変化量を
得る圧力変化量検出手段15とファジィ推論器29とを
備えている。マイクロコンピュータ28の出力は位相制
御手段18に出力し、電動送風機2の入力を制御し、さ
らに、位相制御手段30に出力して床用吸い込み具の回
転ブラシ6の回転数を制御する。ファジィ推論器29は
圧力変化量検出手段15により得られた床質情報と圧力
絶対値検出手段14により得られた集塵袋10内の塵挨
量と記憶手段17の出力とにより電動送風機2の入力と
回転ブラシ6の回転数を推論し決定する。
8は、A/D変換手段12からのデジタル量を単位時間
内で平均し圧力絶対値を演算する圧力絶対値検出手段1
4と圧力の単位時間内での変化量を平均し圧力変化量を
得る圧力変化量検出手段15とファジィ推論器29とを
備えている。マイクロコンピュータ28の出力は位相制
御手段18に出力し、電動送風機2の入力を制御し、さ
らに、位相制御手段30に出力して床用吸い込み具の回
転ブラシ6の回転数を制御する。ファジィ推論器29は
圧力変化量検出手段15により得られた床質情報と圧力
絶対値検出手段14により得られた集塵袋10内の塵挨
量と記憶手段17の出力とにより電動送風機2の入力と
回転ブラシ6の回転数を推論し決定する。
【0020】ファジィ推論器29において、回転ブラシ
回転数推論ルール記憶手段31は、回転ブラシ6の回転
数に関する推論ルールを記憶している。回転ブラシ回転
数メンバーシップ関数記憶手段32は、回転ブラシ6の
回転数に関するメンバーシップ関数を記憶している。そ
の他の構成は、上記実施例とと同様の構成である。
回転数推論ルール記憶手段31は、回転ブラシ6の回転
数に関する推論ルールを記憶している。回転ブラシ回転
数メンバーシップ関数記憶手段32は、回転ブラシ6の
回転数に関するメンバーシップ関数を記憶している。そ
の他の構成は、上記実施例とと同様の構成である。
【0021】また、ファジィ推論器29は、ニュ−ロ技
術の最急降下法などの学習則によりファジィ推論の各種
パラメータを最適化したニューロ・ファジィ推論器で構
成されている。ニューロ・ファジィ推論器に含まれる前
件部メンバーシップ関数記憶手段19と回転ブラシ回転
数推論ルール記憶手段31、回転ブラシ回転数メンバー
シップ関数記憶手段32に記憶されているメンバーシッ
プ関数および推論ルールは、塵挨量と床質情報と記憶床
質情報のデータと掃除するときの操作感を考慮した設定
すべき回転ブラシ6の回転数のデータから、予め最急降
下法(ニューラルネットワークに用いられる学習則の1
つで、誤差関数を最小にする方法である)などの学習則
によって最適に設定されている。
術の最急降下法などの学習則によりファジィ推論の各種
パラメータを最適化したニューロ・ファジィ推論器で構
成されている。ニューロ・ファジィ推論器に含まれる前
件部メンバーシップ関数記憶手段19と回転ブラシ回転
数推論ルール記憶手段31、回転ブラシ回転数メンバー
シップ関数記憶手段32に記憶されているメンバーシッ
プ関数および推論ルールは、塵挨量と床質情報と記憶床
質情報のデータと掃除するときの操作感を考慮した設定
すべき回転ブラシ6の回転数のデータから、予め最急降
下法(ニューラルネットワークに用いられる学習則の1
つで、誤差関数を最小にする方法である)などの学習則
によって最適に設定されている。
【0022】回転ブラシ6の回転数の決定は上記吸い込
み力の決定の過程と同様に前件部の結論を算出し、回転
ブラシ回転数推論ルール記憶手段31と回転ブラシ回転
数メンバーシップ関数記憶手段32とから回転ブラシ6
の回転数を決定する。位相制御手段18、30では、決
定された入力および回転ブラシの回転数に基づき、電動
送風機2および回転ブラシ6の位相制御量を算出し制御
を行う。
み力の決定の過程と同様に前件部の結論を算出し、回転
ブラシ回転数推論ルール記憶手段31と回転ブラシ回転
数メンバーシップ関数記憶手段32とから回転ブラシ6
の回転数を決定する。位相制御手段18、30では、決
定された入力および回転ブラシの回転数に基づき、電動
送風機2および回転ブラシ6の位相制御量を算出し制御
を行う。
【0023】なお、本実施例では推論方法の中にMAX
−MIN合成法、重心法を用いているがその他の方法で
も可能であり、また後件部である吸い込み力をメンバー
シップ関数で表現したが、実数値や線形式でも表現する
ことができることはいうまでもない。
−MIN合成法、重心法を用いているがその他の方法で
も可能であり、また後件部である吸い込み力をメンバー
シップ関数で表現したが、実数値や線形式でも表現する
ことができることはいうまでもない。
【0024】
【発明の効果】以上の実施例から明かなように本発明に
よれば、圧力絶対検出手段と圧力変化量検出手段から得
られる掃除面の床質や前記集塵袋のごみ詰まり状態に応
じて、 電動送風機の入力制御および電動機の回転数を制
御するので、最適な吸い込み力および回転ブラシの回転
数を決定でき、掃除を行う床面によらず効率よくごみが
とれ、しかも非常に操作感がよく、使い勝手を向上でき
る。
よれば、圧力絶対検出手段と圧力変化量検出手段から得
られる掃除面の床質や前記集塵袋のごみ詰まり状態に応
じて、 電動送風機の入力制御および電動機の回転数を制
御するので、最適な吸い込み力および回転ブラシの回転
数を決定でき、掃除を行う床面によらず効率よくごみが
とれ、しかも非常に操作感がよく、使い勝手を向上でき
る。
【図1】本発明の一実施例の電気掃除機の制御装置のブ
ロック図
ロック図
【図2】同制御装置を備えた電気掃除機の断面図
【図3】同電気掃除機の制御装置のファジィ推論器のブ
ロック図
ロック図
【図4】同電気掃除機の制御装置の圧力センサの圧力変
化を示す図
化を示す図
【図5】(a) 〜(c) 同電気掃除機の制御装置のファジ
ィ推論器のメンバーシップ関数を示す図
ィ推論器のメンバーシップ関数を示す図
【図6】本発明の他の実施例の電気掃除機の制御装置の
ブロック図
ブロック図
【図7】同電気掃除機の制御装置のファジィ推論器のブ
ロック図
ロック図
【図8】従来の電気掃除機の斜視図
1 掃除機本体 2 電動送風機 9 圧力センサ 12 A/D変換手段 14 圧力絶対値検出手段 15 圧力変化量検出手段 16 ファジィ推論器 17 記憶手段
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−294285(JP,A) 浅見 直樹,今井 拓司、家電業界に 新たな潮流,ニューラル・ネットとファ ジイを組み合わせる、「日経エレクトロ ニクス」,1991.5.27、NO.528、 PP.165−168 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47L 9/28
Claims (1)
- 【請求項1】 電動機で回転する回転ブラシを有する床
用吸込具と、前記床用吸込具から塵埃を吸引する電動送
風機と、この電動送風機の吸引力が作用する集塵室と、
この集塵室内に配され前記電動送風機の吸引力により塵
埃を溜める集塵袋と、この集塵袋と前記電動送風機の間
の圧力を検知する圧力センサと、前記圧力センサの圧力
絶対値を検出する圧力絶対値検出手段と、単位時間内で
の圧力変化量を検出する圧力変化量検出手段を備え、前
記圧力絶対検出手段と前記圧力変化量検出手段から得ら
れる掃除面の床質や前記集塵袋のごみ詰まり状態に応じ
て、前記電動送風機の入力制御および前記電動機の回転
数を制御する電気掃除機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257538A JP3042078B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 電気掃除機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3257538A JP3042078B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 電気掃除機 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0595878A JPH0595878A (ja) | 1993-04-20 |
JP3042078B2 true JP3042078B2 (ja) | 2000-05-15 |
Family
ID=17307678
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3257538A Expired - Fee Related JP3042078B2 (ja) | 1991-10-04 | 1991-10-04 | 電気掃除機 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3042078B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110863461A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-03-06 | 张思祺 | 一种智能保洁机器人 |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0636340A1 (fr) * | 1993-07-28 | 1995-02-01 | Laboratoires D'electronique Philips S.A.S. | Aspirateur avec des moyens de détection de sol |
FR2708188A1 (fr) * | 1993-07-28 | 1995-02-03 | Philips Laboratoire Electroniq | Aspirateur avec des moyens de détection des sols et de réglage de la puissance du moteur en fonction du sol détecté. |
TW330907B (en) * | 1996-09-09 | 1998-05-01 | Riso Kagaku Corp | The ink container and ink supplied device for packing ink container |
TW332188B (en) * | 1996-11-06 | 1998-05-21 | Riso Kagaku Corp | The ink-supplying apparatus for printer |
JP3750703B2 (ja) * | 1997-02-10 | 2006-03-01 | 日本紙パック株式会社 | 液用可撓容器 |
-
1991
- 1991-10-04 JP JP3257538A patent/JP3042078B2/ja not_active Expired - Fee Related
Non-Patent Citations (1)
Title |
---|
浅見 直樹,今井 拓司、家電業界に新たな潮流,ニューラル・ネットとファジイを組み合わせる、「日経エレクトロニクス」,1991.5.27、NO.528、PP.165−168 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN110863461A (zh) * | 2019-11-22 | 2020-03-06 | 张思祺 | 一种智能保洁机器人 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0595878A (ja) | 1993-04-20 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |