JP3041945U - 医療用洗浄消毒乾燥装置 - Google Patents

医療用洗浄消毒乾燥装置

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JP3041945U JP1997002793U JP279397U JP3041945U JP 3041945 U JP3041945 U JP 3041945U JP 1997002793 U JP1997002793 U JP 1997002793U JP 279397 U JP279397 U JP 279397U JP 3041945 U JP3041945 U JP 3041945U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一台の装置で被洗浄物を洗浄・消毒から乾燥
まで一貫して行うことが出来、又設置場所を確保し易
く、人手による清拭作業をなくし、更に被洗浄物の消毒
を確実にし、高い感染防止効果が得られる医療用洗浄消
毒乾燥装置を提供する。 【解決手段】 洗浄室2に洗浄水噴出口10と蒸気・噴
出口とを設け、又洗浄室内に温風を噴出する温風乾燥装
置15を設け、洗浄室2内に排水口8を設け、被洗浄物
を洗浄室2内に収容して蒸気で消毒すると共に洗浄水で
洗浄し、更に温風で乾燥させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は主に医療施設で使用されるベッドのマットレス・枕等の寝具やベッド 台・ベッドサイドテーブル・床頭キャビネット・車椅子・物品搬送カート・ポー タブルトイレ等を一台で洗浄・消毒・乾燥させる医療用洗浄消毒乾燥装置に関す る。
【0002】
【従来の技術】
患者が使用したベッドを洗浄して次の患者に使用する場合、ベッドをベッド台 とマットレスとに分け、ベッド台をベッド洗浄装置で洗浄し、且つマットレスを マットレス消毒装置で消毒している。 このベッド洗浄装置とマットレス消毒装置とは共に大型な装置であるので、一 般的な医療施設においては設置場所の確保がむずかしいという問題点がある。 このため、現実的にはベッド洗浄装置とマットレス消毒装置とのいずれか一方 の装置だけを設置し、設置出来なかった他方の装置の代わりに人手により清拭を 行ったり、消毒剤等の薬品を使用して人手にて消毒しなければならないという問 題点がある。 ベッド洗浄装置はベッド台を洗浄し且つ洗浄水で濡れたベッド台を乾燥させて いく装置であり、又マットレス消毒装置は高温加熱蒸気で消毒する装置である。 従って、この場合ベッド台は加熱消毒がされておらず、一方マットレスは消毒 だけで洗浄及び乾燥が行なわれていない。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案が解決しようとする課題は従来のこれらの問題点を解消し、一台の装置 で被洗浄物を洗浄・消毒から乾燥まで一貫して行うことが出来、又設置場所を確 保し易く、人手による清拭作業をなくし、更に被洗浄物の消毒を確実にし、高い 感染防止効果が得られる医療用洗浄消毒乾燥装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決した本考案の構成は、 1) 搬出入口に気密状に閉じる扉を設けた洗浄室に洗浄水を被洗浄物に向けて 噴射する洗浄水噴出口を複数設け、同洗浄水噴出口に洗浄水を供給する洗浄水供 給装置を設け、前記洗浄室内へ消毒用の高温加熱蒸気を噴射する蒸気噴出口を設 け、前記洗浄室内に温風を噴出して洗浄水や蒸気で濡れた被洗浄物を乾燥させる 温風乾燥装置を設け、前記洗浄室に排水口を設けたことを特徴とする医療用洗浄 消毒乾燥装置 2) 温風乾燥装置からの温風を洗浄水噴出口から噴出可能とし、洗浄水と温風 との噴出を切替える切替え弁を設けた前記1)記載の医療用洗浄消毒乾燥装置 3) 洗浄室内の空気を排出する真空装置を設けた前記1)又は2)記載の医療 用洗浄消毒乾燥装置 4) 洗浄室の内周壁を加熱する加熱装置を設けた前記1)〜3)いずれか記載 の医療用洗浄消毒乾燥装置 5) 加熱装置として、内周壁の一部が内壁と外壁との二重壁構成として該内壁 と該外壁との間に空間を形成し、前記空間内に高温加熱蒸気を送り込むようにし た前記1)〜4)いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装置 6) 洗浄水を貯水する貯水タンクと排水口とを配管を介して連通させ、前記排 水口に集められる洗浄水を前記貯水タンクへ送るポンプを設け、回収された洗浄 水を再度洗浄水として洗浄室内へ供給し、これらを循環させて使用する前記1) 〜5)いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装置 7) 搬入口と搬出口との二つの搬出入口を設けた前記1)〜6)いずれか記載 の医療用洗浄消毒乾燥装置 8) 洗浄水供給装置により洗浄水噴出口から高圧の洗浄水を噴射可能とした前 記1)〜7)いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装置 9) 被洗浄物がカートに乗せたベッドのマットレス及びベッド台である前記1 )〜8)記載の医療用洗浄消毒乾燥装置 10) カートのマットレス載置面に仕切用パイプを複数間隔あけて立設して該 仕切用パイプ間の空間を1つのマットレスの載置空間とし、前記仕切用パイプに 複数の孔を開口し、前記仕切用パイプに連通させた接続口をカートに設け、同接 続口を洗浄水噴出口に接続可能とした前記9)記載の医療用洗浄消毒乾燥装置 11) 被洗浄物が車椅子である前記1)〜8)いずれか記載の医療用洗浄消毒 乾燥装置 にある。
【0005】
【作用】
本考案によれば、被洗浄物を洗浄室内へ入れて搬出入口を扉で気密状に閉じる 。その後洗浄水による洗浄作業と、加熱蒸気による消毒作業と、温風による乾燥 作業とを行ない。被洗浄物を衛生的なものに洗浄する。洗浄作業と消毒作業とは 一般的に洗浄作業を先に行うが逆の流れでもよい。 以下洗浄作業と消毒作業と乾燥作業とを順に説明する。 洗浄作業では洗浄水供給装置から供給される洗浄水を洗浄水噴出口から被洗浄 物に向けて噴射し、被洗浄物を洗浄する。 消毒作業では噴出口により高温加熱蒸気を洗浄室内へ噴射し、洗浄室内を高温 にして被洗浄物を加熱消毒する。 乾燥作業では温風を洗浄室内へ送り込み、洗浄室内を高温にし、洗浄水や蒸気 で濡れた被洗浄物を乾燥させていく。 乾燥作業後は搬出入口の扉を開けて被洗浄物を洗浄室の外へ運び出す。 請求項3記載の考案では、洗浄室内の気圧を下げる真空装置を設けており、ベ ッドのマットレスや枕・毛布の寝具等の被洗浄物の消毒の際に、被洗浄物の中へ 蒸気を浸透させ易くするために、洗浄室内の空気を強制排気して真空状態とし、 この真空状態の洗浄室内へ蒸気を噴射させて、蒸気を被洗浄物内へ十分浸透させ て消毒効果を高めていく。
【0006】 請求項4記載の考案では、洗浄室の内周壁を加熱する加熱装置を設けているの で、洗浄室内の温度を高く保持出来、蒸気や温風の温度低下を防ぐものとする。 又、温水の洗浄水を用いた場合にこの洗浄水の高温低下を防ぐことが出来る。 請求項6記載の考案では、洗浄水を貯水する貯水タンクと排水口とを配管を介 して連通させているので、排水口に集められた洗浄水をポンプで配管を介して貯 水タンクへ回収していく。この回収した液体は消毒した後に再び洗浄水として使 用していく。回収した液体を消毒するには加熱処理が一般的に用いられる。
【0007】 請求項9記載の考案では、カートに乗せたベッドのマットレスと、ベッド台と を収納出来る広さの洗浄室を備えた考案であり、主に医療施設に設置し、患者が 使用したベッドを次の患者に使用する場合等にベッドのマットレスとベッド台と をそれぞれ本考案の装置の一台でもって洗浄・消毒・乾燥が行える。 請求項10記載の考案では、マットレスを載せるカートの仕切用パイプに複数 の孔を開口しており、且つ仕切用パイプに連通する接続口をカートに設けている ので、カートを洗浄室内へ収容した際にはカートの接続口を洗浄室内の洗浄水噴 出口に接続しておく。これにより、カートの仕切用パイプの孔から隣接するマッ トレス同士の対向する面に洗浄水を噴射することが出来、十分に洗浄出来る。 更に温風乾燥装置からの温風を洗浄水噴出口から噴出可能とすれば、隣接する マットレス同士の対向する面に温風を噴射出来、乾燥時間の短縮が出来る。 請求項11記載の考案では、車椅子を収容出来る広さの洗浄室を備えた考案で あり、主に医療施設に設置し、患者が使用した車椅子を次の患者に使用する場合 等に車椅子を洗浄室内へ収容し、前記同様に洗浄・消毒・乾燥を行う。
【0008】
【考案の実施の形態】
本考案の洗浄室の空間の広さは被洗浄物の大きさによって異なる。この被洗浄 物としては、ベッド台・ベッドのマットレスをカートに載せたもの・車椅子・物 品搬送用カート・ポータブルトイレ・キャビネット・ベッドサイドに置かれるサ イドデーブルや床頭台・寝具等がある。 洗浄室の内壁には、一般的に錆にくく耐熱性のある高級ステンレススチールが 用いられる。 排水口は一般的に洗浄室の床面に設けられ、且つその床面は排水口が低くなる ように傾斜させている。 洗浄水としては、温水・水又はこれらに洗剤・消臭剤等を混ぜ合せたものが用 いられる。又この洗浄水は被洗浄物に向けて高圧力で噴射させることが望ましい 。更に温度が60℃〜100℃程の高温の洗浄水を用いることが望ましい。 洗浄水噴出口は切替弁により温風乾燥装置からの温風を噴射する温風噴出口と して兼用させる場合と、兼用させずにそれぞれ独立して設ける場合とがある。 搬出入口は搬入口と搬出口とに2つに分けて設ける場合と、1つの搬出入口を 設けて搬入口と搬出口とを兼用する場合がある。 蒸気噴出口から噴射させる蒸気は、他の用途に使用される既設のボイラーから の蒸気を導いて噴射させる場合と、専用の蒸気発生装置を設け、この蒸気発生装 置からの蒸気を噴射させる場合とがある。 蒸気の温度は被洗浄物によって異なるが、一般的には90℃〜105℃程の温 度の蒸気を洗浄室内へ噴出させている。尚寝具等耐熱性のない被洗浄物には温度 を下げた蒸気を用いる。 洗浄室の内周壁は加熱しておくことが望ましい。温風乾燥装置からの温風は、 温風噴出口と温風吸気口とを洗浄室に設け湿った空気を温風吸気口から吸気して いくことが望ましく、しかも温風噴出口は洗浄室の下方に設け、温風吸気口を洗 浄室の天井面に設けることが空気の流れをスムーズに出来るので望ましい。 真空装置としては一般的に水封式の真空ポンプが用いられる。
【0009】
【実施例】
以下本考案の実施例を図面に基づいて説明する。 図1は実施例1の正面から見た縦断面、図2は実施例1の右側面図、図3は実 施例1でのベッド台の洗浄作業を示す説明図、図4は実施例1でのベッド台の消 毒作業を示す説明図、図5は実施例1でのベッド台の乾燥作業を示す説明図、図 6は実施例1でのマットレスの洗浄作業を示す説明図、図7は実施例1でのマッ トレスの消毒作業を示す説明図、図8は実施例1でのマットレスの乾燥作業を示 す説明図である。
【0010】 ;実施例1(図1〜8参照) 図中1は洗浄消毒乾燥装置、2は洗浄室、4は洗浄室2の所定位置を内壁5と 外壁6との二重壁形造とし且つその内壁5と外壁6との間に空間を形成した洗浄 室2の室壁、5は耐熱性に優れ且つ錆にくい高級ステンレスを用いた洗浄室2の 室壁4の内壁、6は洗浄室2の外壁、7は洗浄室2の内壁5と外壁6との間の空 間、8は排水口、9はカート52及びベッド台50が通過するメッシュ板、10 は洗浄室2の天井面と両側面と床面とに設けた洗浄水と温風との噴出口を兼ねた 洗浄水噴出口、11は洗浄室2の天井面の室壁4及び洗浄室2の内壁5と外壁6 との間の空間に向けて設けた蒸気噴射口、12は洗浄室2の天井面の室壁4に設 けた温風吸引口、13は洗浄水噴出口10に高圧の洗浄水を供給する洗浄水供給 装置、14は洗浄水供給装置13と洗浄水噴出口10とを接続する洗浄水供給用 配管、15は温風吹出口を兼ねた洗浄水噴出口10より温風を噴射し且つ温風吸 引口12より温風を吸引していく温風乾燥装置、16は洗浄水供給用配管14の 途中と温風乾燥装置15とを連通させる温風供給用配管、17は温風吸引口12 と温風乾燥装置15とを接続する温風吸引用配管、18は洗浄水供給用配管14 と温風供給用配管16との接続箇所に設けた切替弁、19は排水口8と洗浄水供 給装置13とを接続する回収用配管、20は洗浄室2の室壁4の内壁5と外壁6 との間の空間7及び排水口8に設けた吸気口、21は同吸気口20より空気を強 制排気して洗浄室2内を真空状態とする真空装置、22は同真空装置21と吸気 口20とを接続する排気用配管、23は蒸気噴射口11より100℃以上の高温 加熱蒸気を噴射する蒸気発生装置、24は蒸気発生装置23と蒸気噴射口11と を接続する供給用配管、27は洗浄水供給装置13の貯水タンク、28は洗剤を 収容する収容箱、29は同収容箱28内から洗剤を送り出す洗剤ポンプ、30は 洗浄水を送り出す送りポンプ、31は排水口8に集められた洗浄水及び蒸気を回 収する吸引ポンプ、35は温風乾燥装置15のファン、36はコンデンサー、3 9は排水口8より回収される蒸気を冷却する真空装置の冷却装置、40は真空装 置21の吸気ポンプ、41は排気用配管22を介して排気した中の蒸気を冷却装 置39により液化した後その液体を分離する分離器、42は洗浄室2内の温度を 測定する温度センサー、45は洗浄水供給装置13と温風乾燥装置15と真空装 置21と切替弁18とを作動させるタイミング及び作動時間を自動制御する制御 装置、47は搬入口、48は搬出口、50はベッド台、51はベッドのマットレ ス、52はマットレス51を複数載置するカート、53はマットレス51を載置 する面に間隔をあけて立設した仕切用パイプ、54は同仕切用パイプ53に複数 開口した孔、55はカート52の側辺に設けた各仕切用パイプ53と連通する接 続口、56は搬入口47と搬出口48とを気密状に閉じる扉である。
【0011】 図1〜8に示す実施例1の洗浄消毒乾燥装置1ではマットレス51等の寝具類 を取り外した状態のベッド台50を搬入口47から洗浄室2内へ収容し、扉56 で搬入口47を気密状に閉ざす。 このときベッド台50がリクライニング式等ベッド面が傾動可能な場合は、洗 浄水がまんべんなく当る状態に傾動させておく。 ベッド台50を洗浄室2内へ収容した後は、蒸気発生装置23から供給される 100℃以上の高温加熱蒸気を洗浄室2の内壁5と外壁6との間の空間7内へ供 給用配管24と蒸気噴射口11とを介して噴射して充填し、洗浄室2の室壁4を 加熱状態で保持する。 その後、洗浄水供給装置13より供給される90℃程の高温で且つ高圧状態の 洗浄水を洗浄水供給用配管14を介して洗浄水噴出口10からベッド台50へ向 けて噴射し、ベッド台50を洗浄する。 洗浄水の噴射を止めた後は、蒸気発生装置23からの高温加熱蒸気を蒸気噴射 口11から洗浄室2内へ噴射させ、洗浄室2内を高温に保ち、ベッド台50を加 熱消毒する。
【0012】 消毒後は洗浄室2内への蒸気の供給を止め、温風乾燥装置15から供給される 温風を切替弁18を切替えて洗浄水供給用配管14を介し、洗浄水噴出口10よ り105℃程の温風を噴出させ、且つ吸気口20より洗浄室2内の空気を吸気し ていく。洗浄水及び蒸気で濡れたベッド台50は温風により乾燥状態とし、且つ 吸気口20から蒸気を含んで、湿った空気を洗浄室2外へ排気して乾燥効率を良 くしている。 吸気口20と温風吸気用配管17とを介して吸気した湿った空気は、途中温風 乾燥装置15のコンデンサー36により冷却して空気中の水分を凝縮して取り去 り、この乾燥させた空気を再度加熱して洗浄水噴出口10より洗浄室2内へ噴出 させていく。 ベッド台50を乾燥させた後は、搬出口48の扉56を開けて、ベッド台50 を洗浄室2内から外へ搬出し、ベッド台50の洗浄消毒乾燥を終わる。 洗浄室2内へ噴出した洗浄水は排水口8に集められ、その後排水口8と連通し た回収用配管19を介して吸引ポンプ31で洗浄水供給装置13の貯水タンク2 7内へ送り込み貯水する。 貯水タンク27内に貯水した液体は高温加熱により消毒し且つこの液体の中に 洗剤の収容箱28内から洗剤ポンプ29により洗剤を混入して洗浄水を作り出し 、再び洗浄水として洗浄室2内へ送りポンプ30で送り込んでいく。
【0013】 次にマットレス51を洗浄していく場合は、カート52の仕切用パイプ53間 の空間にマットレス51を個別に入れて載置し、この状態のまま搬入口47を介 して洗浄室2内へカート52を収容する。 洗浄室2内ではカート52の側辺に設けた接続口55とこの接続口55と対向 するいずれか一つの洗浄水噴出口10とを接続させて、カート52の各仕切用パ イプ53に開口させた孔54と洗浄水噴出口10とを連通状態とする。 洗浄室2内では、ベッド台50の洗浄作業と同じ要領でマットレス51を洗浄 していくが、カート52の仕切用パイプ53の孔54から洗浄水を噴射させてい くので、隣接するマットレス51同士が対向する対向面にも洗浄水を十分に噴射 出来、十分な洗浄が行える。 次に蒸気発生装置23からの高温加熱蒸気を洗浄室2内へ噴射させる場合は、 先に真空装置21によって洗浄室2内の空気を吸気ポンプ40で排気用配管22 を介して外へ強制排気を行ない、洗浄室2内を700mmHg程の真空状態とし 、この真空状態の洗浄室2内へ前記ベッド台50の消毒作業と同じ要領で蒸気を 噴射させてマットレス51の消毒を行う。 洗浄室2内を真空状態とすることでマットレス51の中へ蒸気が浸透し易くな り、マットレス51の中まで十分に消毒出来る。洗浄室2内の湿った空気を真空 装置21の吸気ポンプ40で吸気した場合、途中冷却装置39によって蒸気を液 化し、分離器41で液化した液体を分離していく。 このマットレス51の消毒作業においては、洗浄室2内を真空状態とした後に 蒸気を洗浄室2内へ噴射し、再び洗浄室2内を真空状態とした後に再び蒸気を洗 浄室2内へ噴射する作業を複数回繰り返していく。
【0014】 次にマットレス51を乾燥させるには、前記記載したベッド台50を乾燥させ る要領と同じようにして、温風乾燥装置15からの温風を切替弁18を切替えて 洗浄水噴出口10から洗浄室2内へ送り込み、マットレス51を乾燥させていく 。 洗浄水噴出口10とカート52の接続口55とを接続しているので、カート5 2の仕切用パイプ53の孔54から温風を噴射させることが出来、隣接するマッ トレス51同士が対向する対向面にも温風を十分に当てて乾燥させることが出来 、乾燥効率が良く乾燥時間が短縮される。 乾燥させた後は、前記記載のベッド台50と同じ要領でカート52を搬出口4 8から外へ搬出する。
【0015】 洗浄水供給装置13・温風乾燥装置15・真空装置21・蒸気発生装置23・ 切替弁18・扉56の作動タイミング及び作動時間は全て制御装置45で制御さ れている。又制御装置45は温度センサー42で洗浄室2内の温度管理を行って いる。
【0016】
【考案の効果】
本考案によれば、洗浄室内に収容した被洗浄物に洗浄水・高温加熱蒸気を噴射 して被洗浄物を洗浄・消毒し、且つその後洗浄水及び蒸気で濡れた被洗浄物を温 風で乾燥させていくことが出来るので、本考案の装置一台の設置で被洗浄物を洗 浄・消毒・乾燥までを一貫して行うことが出来る。 このため、本考案の装置一台の設置場所だけの確保で良くなり、設置場所の確 保を行ない易くなり、設置し易い装置となる。 又被洗浄物は洗浄水による洗浄と、高温加熱蒸気による消毒とが人手を使わず に自動的に且つ確実に行なわれるので、作業スピードが向上し且つ洗浄効果が高 く大変衛生的に洗浄出来、細菌・ウイルス等の伝染防止の効果を大幅に向上出来 るものとなった。 洗浄室の内周壁を加熱する加熱装置を設け、洗浄室の内周壁を温めておけば、 高温加熱蒸気及び温風の温度低下を確実に防止出来、効率のよい消毒・乾燥が行 え、作業時間の短縮が行えるものとなった。又洗浄水が温水である場合も洗浄水 の温度低下が防止出来る。搬出入口を搬入口と搬出口とに独立させた場合、被洗 浄物の洗浄室内への搬出入が大変スムーズに行えるものとなり、作業効率が向上 するものとなった。 請求項10記載の考案では、本考案の装置一台でカートに載せたベッドのマッ トレス及びベッド台を共に洗浄・消毒・乾燥させることが出来るので、設置場所 の確保がむずかしい医療施設への設置に最適である。又ベッドのマットレスを載 置するカートの仕切用パイプに孔を設け、且つ仕切用パイプに連通する接続口を カートに設けたカートを用いれば、隣接するマットレスの対向する面にも洗浄水 を噴射させて洗浄出来、洗浄効果を向上出来た。更に、温風乾燥装置からの温風 を洗浄水噴出口から噴出し可能としていれば、カートの仕切用パイプの孔から隣 接するマットレスの対向面に温風を噴射させて乾燥させていくことが出来るので 、乾燥効率を向上させ、乾燥時間の短縮が行えるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1の正面から見た縦断面である。
【図2】実施例1の右側面図である。
【図3】実施例1でのベッド台の洗浄作業を示す説明図
である。
【図4】実施例1でのベッド台の消毒作業を示す説明図
である。
【図5】実施例1でのベッド台の乾燥作業を示す説明図
である。
【図6】実施例1でのマットレスの洗浄作業を示す説明
図である。
【図7】実施例1でのマットレスの消毒作業を示す説明
図である。
【図8】実施例1でのマットレスの乾燥作業を示す説明
図である。
【符号の説明】
1 洗浄消毒乾燥装置 2 洗浄室 4 室壁 5 内壁 6 外壁 7 空間 8 排水口 9 メッシュ板 10 洗浄水噴出口(温風噴出口) 11 蒸気噴射口 12 温風吸引口 13 洗浄水供給装置 14 洗浄水供給用配管 15 温風乾燥装置 16 温風供給用配管 17 温風吸引用配管 18 切替弁 19 回収用配管 20 吸気口 21 真空装置 22 排気用配管 23 蒸気発生装置 24 供給用配管 27 貯水タンク 28 収容箱 29 洗剤ポンプ 30 送りポンプ 31 吸引ポンプ 35 ファン 36 コンデンサー 39 冷却装置 40 吸気ポンプ 41 分離器 42 温度センサー 45 制御装置 47 搬入口 48 搬出口 50 ベッド台 51 マットレス 52 カート 53 仕切用パイプ 54 孔 55 接続口 56 扉

Claims (11)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬出入口に気密状に閉じる扉を設けた洗
    浄室に洗浄水を被洗浄物に向けて噴射する洗浄水噴出口
    を複数設け、同洗浄水噴出口に洗浄水を供給する洗浄水
    供給装置を設け、前記洗浄室内へ消毒用の高温加熱蒸気
    を噴射する蒸気噴出口を設け、前記洗浄室内に温風を噴
    出して洗浄水や蒸気で濡れた被洗浄物を乾燥させる温風
    乾燥装置を設け、前記洗浄室に排水口を設けたことを特
    徴とする医療用洗浄消毒乾燥装置。
  2. 【請求項2】 温風乾燥装置からの温風を洗浄水噴出口
    から噴出可能とし、洗浄水と温風との噴出を切替える切
    替え弁を設けた請求項1記載の医療用洗浄消毒乾燥装
    置。
  3. 【請求項3】 洗浄室内の空気を排出する真空装置を設
    けた請求項1又は2記載の医療用洗浄消毒乾燥装置。
  4. 【請求項4】 洗浄室の内周壁を加熱する加熱装置を設
    けた請求項1〜3いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装
    置。
  5. 【請求項5】 加熱装置として、内周壁の一部が内壁と
    外壁との二重壁構成として該内壁と該外壁との間に空間
    を形成し、前記空間内に高温加熱蒸気を送り込むように
    した請求項1〜4いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装
    置。
  6. 【請求項6】 洗浄水を貯水する貯水タンクと排水口と
    を配管を介して連通させ、前記排水口に集められる洗浄
    水を前記貯水タンクへ送るポンプを設け、回収された洗
    浄水を再度洗浄水として洗浄室内へ供給し、これらを循
    環させて使用する請求項1〜5いずれか記載の医療用洗
    浄消毒乾燥装置。
  7. 【請求項7】 搬入口と搬出口との二つの搬出入口を設
    けた請求項1〜6いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装
    置。
  8. 【請求項8】 洗浄水供給装置により洗浄水噴出口から
    高圧の洗浄水を噴射可能とした請求項1〜7いずれか記
    載の医療用洗浄消毒乾燥装置。
  9. 【請求項9】 被洗浄物がカートに乗せたベッドのマッ
    トレス及びベッド台である請求項1〜8記載の医療用洗
    浄消毒乾燥装置。
  10. 【請求項10】 カートのマットレス載置面に仕切用パ
    イプを複数間隔あけて立設して該仕切用パイプ間の空間
    を1つのマットレスの載置空間とし、前記仕切用パイプ
    に複数の孔を開口し、前記仕切用パイプに連通させた接
    続口をカートに設け、同接続口を洗浄水噴出口に接続可
    能とした請求項9記載の医療用洗浄消毒乾燥装置。
  11. 【請求項11】 被洗浄物が車椅子である請求項1〜8
    いずれか記載の医療用洗浄消毒乾燥装置。
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CN108273091A (zh) * 2018-03-22 2018-07-13 辽宁省肿瘤医院 一种全自动止血带消毒装置
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