JP3041566B2 - 全開放型ドア - Google Patents

全開放型ドア

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JP3041566B2
JP3041566B2 JP5320119A JP32011993A JP3041566B2 JP 3041566 B2 JP3041566 B2 JP 3041566B2 JP 5320119 A JP5320119 A JP 5320119A JP 32011993 A JP32011993 A JP 32011993A JP 3041566 B2 JP3041566 B2 JP 3041566B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、旋回扉とスライド扉と
を備え、通常時にはスライド扉が面内方向にスライドし
て開口部の一部を開閉し、非常時等には旋回扉とスライ
ド扉とが面外方向に回動して開口部全体を開放する全開
放型ドアに関する。
【0002】
【従来の技術】全開放型ドアとしては例えば実公平2−
46617号公報や、実公平3−46148号公報に示
すように、窓枠の面内方向一側部に旋回扉をヒンジ等で
面外方向に回動自在に装着し、その窓枠を構成する無目
に沿って吊枠を面内方向にスライド可能に支承し、この
吊枠にスライド扉の吊元側を面外方向に回動自在に連結
し、スライド扉の戸先側と吊枠を係脱自在とし、スライ
ド扉を開放した状態で旋回扉とともに面外方向に回動で
きるようにしたものが知られている。
【0003】かかる全開放型ドアであると、スライド扉
を面外方向に回動した時にスライド扉の戸先側が吊枠か
ら離れ、スライド扉は吊元側のみが吊枠に連結された状
態となり、そのスライド扉は自重によって戸先側が垂れ
下がることがある。
【0004】これを解消するために前述の実公平2−4
6617号公報に示す全開放型ドアにおいては、吊枠に
吊軸を取付け、スライド扉の上框に挿入されたアームを
前記吊軸に取付け、上框に螺合したねじをアーム先端上
部に当接させ、このアームと連結金具でスライド扉の左
右の両縦框吊元側、戸先側を連結し、スライド扉を面外
方向に回動した時に水平姿勢に調整して保持できるよう
にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる全開放型ドアで
あると、面外方向に回動した時のスライド扉の戸先側垂
れ下がりを吊軸とアームで防止することになるからその
吊軸、アームには大きな力が作用するので剛性大で強固
に取付ける必要がある。このために、吊軸,アームが大
型で大重量となるからスライド扉全体の重量が重くなっ
てスライド扉をスライドさせるのに大きな力が必要とな
るし、アーム取付け,ねじ,連結機構を取付けるために
組立作業が面倒となる。
【0006】そこで、本発明は前述の課題を解決できる
ようにした全開放型ドアを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】ドア枠1を構成する無目
2に沿って吊枠23を面内方向に移動自在に設け、この
吊枠23に上框7と下框8と吊元框9と戸先框10を備
えたスライド扉5の吊元側を面外方向に回動自在に連結
してスライド扉5を無目2に沿って面内方向にスライド
移動及び面外方向に回動自在とし、前記ドア枠1の面内
方向一側に、上框12と下框13と吊元框14と戸先框
15を備えた旋回扉6を配設し、この旋回扉6の吊元側
をヒンジ17でドア枠1と基盤18に面外方向に回動自
在に支承した全開放型ドアにおいて、前記スライド扉5
の吊元側下部に吊元側下部回転軸29を設け、前記基盤
18に、スライド扉5が全開位置の時に吊元側下部回転
軸29を面外方向に回動自在でかつ開き側に移動しない
ように支承する支持部材31を取付け、前記吊枠23に
スライド扉5が全開位置の時に吊枠23を無目2にロッ
クする吊枠ロック機構32を取付けた全開放型ドア。
【0008】
【作 用】スライド扉5を面外方向に回動した時に、
そのスライド扉5の自重により吊元側下部回転軸29が
閉じ側に移動することを支持部材31で阻止し、かつ吊
枠23が面内方向に移動することを吊枠ロック機構32
で防止するので、スライド扉5の戸先側が垂れ下ること
を防止でき、しかも、基盤18に支持部材31を取付け
ると共に、吊枠23に吊枠ロック機構32を取付けただ
けであるから、スライド扉5の重量が重くならずにスム
ーズにスライドできるし、スライド扉5の組立が容易と
なる。
【0009】
【実 施 例】図1と図2に示すように、ドア枠1は無
目2と左右竪枠3,3とを備え、その開口部4にはスラ
イド扉5と旋回扉6とが装着され、スライド扉5は上下
框7,8と吊元框9と戸先框10より成る框組体内にガ
ラス11を装着したものであり、旋回扉6は上下框1
2,13と吊元框14と戸先框15より成る框組体内に
ガラス16を装着したものであり、その吊元框14の上
下がピボットヒンジ等のヒンジ17で無目2と基盤18
とに面外方向に回動自在に支承され、前記旋回扉6の戸
先框15には上部ロック杆19と下部ロック杆20と操
作部21より成る旋回扉ロック機構22が設けてあり、
前記上部ロック杆19と下部ロック杆20は戸先框15
内に上下摺動自在に支承され、前記操作部21を一方向
に操作すると上部ロック杆19が上方に摺動して無目2
のロック穴に嵌合し、かつ下部ロック杆20が下方に摺
動して基盤18のロック穴に嵌合して旋回扉6を回動し
ないようにロックし、前記操作部21を他方向に回転す
ると上部ロック杆19が下方に摺動して無目2のロック
穴より抜け出し、かつ下部ロック杆20が基盤18のロ
ック穴より抜け出して旋回扉6のロックを解除する。
【0010】吊枠23はスライド扉5の面内方向長さと
ほぼ同一長さとなり、その吊枠23に取付けた吊車24
が無目2のレール25に沿って走行自在となって吊枠2
3は無目2に沿って面内方向にスライド自在となり、前
記スライド扉5の吊元側上部、例えば上框7における吊
元框9寄りが吊元側上部回転軸26で吊枠23の長手方
向一端部に面外方向に回動自在に連結され、スライド扉
5の戸先側上部、例えば上框7における戸先框10寄り
と吊枠23に亘って面外方向に係脱自在な連結機構27
が取付けられてスライド扉5が吊枠23に支持され、こ
れによりスライド扉5は閉じ位置と開き位置とに亘って
面内方向にスライド自在となって通常開閉するようにな
っている。
【0011】図1に示すように、前記基盤18における
スライド扉5と対向した位置にはガイド凹溝28が面内
方向に連続して形成され、スライド扉5の吊元側下部と
戸先側下部、例えば下框8における吊元框9寄り位置と
戸先框9に設けた吊元側下部回転軸29と戸先側振れ止
めピン30がガイド凹溝28に摺動自在に挿入してお
り、スライド扉5をスライドする際に吊元側と戸先側の
振れ動きを防止すると共に、全開位置までスライドする
と吊元側下部回転軸29がガイド凹溝28に取付けた支
持部材31に嵌合してスライド扉5を面外方向に回動す
る際に吊元側を回動ガイドする。
【0012】前記吊枠23にはスライド扉5を全開位置
までスライドした時に吊枠23を無目2に連結する吊枠
ロック機構32が設けてあり、スライド扉5の戸先框1
0には吊枠ロック機構32を作動する操作機構33が設
けてあり、この操作機構33は吊枠ロック機構32と面
外方向に係脱自在となり、かつ前記戸先側振れ止めピン
30を上下動する機能を有する。
【0013】このようであるから、通常開閉動作時には
操作機構33を操作して吊枠ロック機構32を非ロック
状態とすると共に、戸先側振れ止めピン30をガイド凹
溝28内に臨ませ、スライド扉5を吊枠23とともに全
開位置と全開位置に亘ってスライドする。
【0014】スライド扉5と旋回扉6を面外方向に回動
して開口部4全体を開放する場合には、図2に示すよう
にスライド扉5を仮想線で示す全開位置までスライド
し、操作機構33を操作して吊枠ロック機構32をロッ
ク状態として吊枠23を無目2にロックすると共に、戸
先側振れ止めピン30をガイド凹溝28より抜き出し、
旋回扉6の操作部21を操作して上部ロック杆19,下
部ロック杆20を上下に移動してロック穴より抜き出し
て旋回扉6のロックを解除する。
【0015】この状態でスライド扉5と旋回扉6を矢印
で示すように面外方向に回動して開口部4全体を開放す
る。スライド扉5を面外方向に回動することによりスラ
イド扉5は戸先側がフリー状態となって自重により戸先
側を垂れ下げようとする力が作用し、スライド扉5の吊
元側下部を開き側、吊元側上部を閉じ側にそれぞれ移動
する力が作用する。その吊元側下部を開き側に移動する
力は吊元側下部回転軸29と支持部材31の嵌合部によ
って支持され、吊元側上部を閉じ側に移動する力は吊枠
23で支持されることになり、吊枠23が無目2に沿っ
て面内方向に閉じ側にスライドし、これによってスライ
ド扉5は戸先側が垂れ下がってしまうが、前述の吊枠ロ
ック機構32によって吊枠23を無目2にロックしたの
で吊枠23が無目2に沿って面内方向にスライドしない
からスライド扉5の戸先側が垂れ下がることを防止でき
る。
【0016】次に各部の詳細を説明する。 (連結機構27の具体的構造)図3と図4と図5に示す
ように、吊枠23の下板23aにビス40で取付けた取
付ブロック41と、吊枠23の下板23a,縦板23b
の切欠部23cより前記取付ブロック41にビス42で
取付したL字状の扉荷重受けフック43と、スライド扉
5の上框7の上板7aに裏板44を介してビス45で取
付けた下向コ字状のフック受け片46より成り、扉荷重
受けフック43の横片43aにフック受け片46の下向
凹部46aが面外方向より係合して吊枠23と上框7を
連結し、スライド扉5を面外方向に回動するとフック受
け片46の下向凹部46が扉荷重受けフック43の横片
43aより面外方向に離脱する。
【0017】前記裏板44に螺合したネジ杆47の上端
面に球状の凸部48が一体的に設けられ、扉荷重受けフ
ック43の横片43aの下面には球状の凹部49が形成
されており、フック受け片46の下向凹部46aと扉荷
重受けフック43の横片43aが係合した時に凸部48
と凹部49が係合して振動などによりフック受け片46
と扉荷重受けフック43の係合が離脱しないようにして
ある。
【0018】(吊元側上部回転軸26の取付構造)図3
に示すように、スライド扉5の上框7の上板7aに裏板
50を介して取付板51をビス52で取付け、この取付
板51に吊元側上部回転軸26の取付台座26aをビス
53で取付け、その軸部26bを前記吊枠23の下板2
3aにビス54で取付けた受けブロック55の縦孔56
にブッシュ57を介して回転自在に嵌合し、かつナット
58を螺合して抜け止めしてある。このようであるか
ら、スライド扉5の吊元側上部を吊枠23にスムーズに
回動できると共に、戸先側が垂れ下がることがないよう
に強固に支承できる。
【0019】(吊元側下部回転軸29と支持部材31の
具体的構造)図3と図6と図7に示すように、吊元側下
部回転軸29は取付台座29aと大径の上部軸部29b
と中間径の中間軸部29cと小径の下部軸部29dより
成り、その中間軸部29cの外周面における径方向に相
対向した部分60,60は直線状に面取りされてスライ
ド扉5のスライド方向に平行なる平行面部61を有し、
下部軸部29dにローラ62が回転自在に設けてあり、
前記取付台座29aがスライド扉5の下框8の下板8a
に裏板63を介してボルト64で取付けられてローラ6
2がガイド凹溝28内に臨んでいる。なお、取付台座2
9aをピンとしてスライド扉5の下框8の下板8aにボ
ルト止めした取付基板の穴にピンを嵌合して取付けても
良い。
【0020】前記支持部材31は幅広の横板65と幅狭
な縦板66より成り、その横板65の幅方向中間部には
円形穴67と、その円形穴67と連続した切欠68が形
成され、その横板65がガイド凹溝28の開口縁両側に
ビス69で取付けられて縦板66がガイド凹溝28内に
突出している。前記円形穴67は吊元側下部回転軸29
の中間軸部29cより若干大きな径となり、前記切欠6
8の幅は吊元側下部回転軸29の平行面部61の幅より
も若干大きく、かつ中間軸部29cの径よりも小さくな
っている。
【0021】このようであるから、スライド扉5を全開
位置までスライドすると吊元側下部回転軸29の平行面
部61が横板65の切欠68より円形穴67内に入り込
んでローラ62が縦板66に当接して位置決めする。こ
の状態でスライド扉5が面外方向に45度以上回動する
と吊元側下部回転軸29も回転してその中間軸部29c
の平行面部61が切欠68に対して45度以上回転して
円孤部が切欠68と対向する。これにより吊元側下部回
転軸29は横板65の円形穴67より抜け出しできなく
なり、スライド扉5が面外方向と90度以上回動した時
にスライド扉5の吊元側下部が閉じ側に移動することを
防止する。
【0022】つまり、スライド扉5が面外方向に90度
以内の範囲で回動した時には自重によってスライド扉5
の吊元側下部に開き方向に移動する力が作用するが、9
0度以上回動すると閉じ方向に移動する力が作用するの
で、前述のように吊元側下部回転軸29の中間軸部29
cに平行面部61を形成してスライド扉5が面内方向に
スライドする時には横板65の切欠68より円形穴67
内に入り込むが、90度以上回動した時には閉じ側に移
動しないようにしてある。
【0023】(吊枠ロック機構32と操作機構33の具
体的構造)図3と図8と図9に示すように、吊枠23の
上板23dにブロック70をビス71で取付け、このブ
ロック70に縦杆72を上下摺動自在に嵌挿し、その縦
杆72を吊枠23の上板23dよりも上方に突出してリ
ンク73が取付けてある。
【0024】前記リンク73は縦杆72に枢着した第1
リンク74と、この第1リンク74にピン75で枢着し
た一対の第2・第3リンク76,77より成り、その第
2リンク76が吊枠23の上板23dに設けた受け体7
8にピン79で枢着され、かつ一対の第3リンク77の
先端部が一体的に連結されて無目2の面外方向内側下部
面80と対向して第2・第3リンク76,77はピン7
5を中心として山形状となり、これによって縦杆72を
下方に摺動しても図10に示すように第3リンク77が
無目2の面外方向内側下部面80に接して縦杆72が摺
動することを阻止している。前記無目2の面外方向一側
下部面80には図11と図12に示すようにスライド扉
5を全開した時に第3リンク77が係合する被係合部8
1が形成され、これによって縦杆72を下方に摺動する
と第3リンク77と第2リンク76が図12に示すよう
にピン75を中心として一直線状となり、第3リンク7
7が無目2の面外方向内側下部面80の被係合部81に
係合して吊枠23が面内方向にスライドすることをロッ
クする。
【0025】前記操作機構33は図3と図8に示すよう
に、スライド扉5の戸先框10に設けられて前記縦杆7
2に面外方向に係脱自在なる摺動杆90と、戸先框10
に設けられてこの摺動杆90を上下動する操作部91よ
り成り、その摺動杆90には上端面と面外方向両側面に
開口した凹溝92が形成され、前記縦杆72の下端部に
は凹溝92に嵌合する突部93が形成してあり、この突
部93は凹溝92内に面外方向に挿通するが上下方向に
は抜け出ないように嵌合している。
【0026】前記操作部91は戸先框10に設けたハウ
ジング95に回転子96を回転自在に設け、その回転子
96に突片97を形成したもので、この回転子96にグ
レモン機構等の回転動を上下動に変換する機構を介して
ロッド98が連結され、そのロッド98が摺動杆90に
連結してあると共に、前記戸先側振れ止めピン30に連
結してあり、突片97を手で持って回転子96を回転す
るとロッド98を介して摺動杆90が上下動すると同時
に戸先側振れ止めピン30がガイド凹溝28に嵌合する
下方位置とガイド凹溝28より抜け出す上方位置とに亘
って上下摺動する。前記スライド扉5の戸先框10の上
部には図9に示すように前記縦杆72の突部93が挿通
する切欠部99が形成されている。
【0027】このようであるから、スライド扉5を全開
位置までスライドした状態で操作機構33の突片97を
持って回転子96を一方向に回転することで摺動杆90
とともに縦杆72が下方に摺動し、第1リンク74を介
して第2,第3リンク76,77が図11と図12に示
すように直線状となって第3リンク77が無目2の面外
方向内側下部面80に形成した被係合部81に臨んで吊
枠23を無目2にロックし、この状態でスライス扉5を
面外方向と回動すると摺動杆90の凹溝92が縦杆72
の突部93より抜け出すと共に、戸先框10の切欠部9
9が縦杆72の突部94を挿通してスライド扉5を面外
方向に回動できる。
【0028】また、スライド扉5を全開位置までスライ
ドしない状態では操作機構33を操作しても第3リンク
77が無目2の面外方向内側下部面80に図10に示す
ように当接するだけで吊枠23を無目2にロックできな
いから、誤まって操作機構33を操作しても吊枠23が
ロックされることがない。
【0029】前述のようにスライド扉5を面外方向に回
動した状態では吊枠ロック機構32の縦枠72が外力で
自由に上下動するし、吊枠23の下板23aよりも下方
に突出しているので、誤まって縦杆72を押し上げると
第3リンク77が無目2の面外方向一側下部面80に形
成した切欠部81より外れて吊枠23が面内方向にスラ
イドすることがあるので、その縦杆72が上方に移動し
ないようにする安全機構100が設けてある。
【0030】前記安全機構100は図3と図8と図9と
図13に示すように、ロックプレート101を備え、こ
のロックプレート101は前記吊枠23にビス止めした
ブロック70のガイド溝70aに面外方向に移動自在に
設けられ、かつ前記縦杆72が挿通する穴102が形成
してあり、そのロックプレート101はブロック70の
穴70bに設けたスプリング103で面外方向に押され
て穴102が縦杆72に当接していると共に、その縦杆
72には係合凹部104が形成されており、ロックプレ
ート101がスプリング103で押された状態で縦杆7
2が下方に摺動するロックプレート101の穴102周
縁部が係合凹部104に係合して縦杆72が上下に摺動
しないようにロックする。
【0031】前記スライド扉5の上框7における面外方
向外側上部にはプレート105が取付けられ、このプレ
ート105は吊枠23の切欠23eよりロックプレート
101と対向し、スライド扉5が通常開閉位置の時には
ロックプレート101をスプリング103に抗して面外
方向内側に押して穴102周縁部が縦杆72の係合凹部
104より離脱するようにしてある。
【0032】このようであるから、スライド扉5を通常
開閉動作する時には操作機構33により縦杆72を上下
摺動できるし、スライド扉5を面外方向に回動した時に
は縦杆72を上下摺動できなくなり、誤まって縦杆72
を上方に移動して吊枠ロック機構32をロック解除状態
とすることを防止できる。
【0033】次に第2実施例を図14ないし図19に基
づいて説明する。吊枠23は図14に示すように吊元側
部材110と戸先側部材111と中央連結部材112よ
り成り、その吊元側部材110と戸先側部材111は図
15に示すようにL字状の横板113とコ字状の縦板1
14を固着したもので、その各縦板114に長孔115
が形成してあり、前記中央連結部材112はコ字状の表
側横板116とコ字状の裏側横板117より成って前記
長孔115よりボルト118で各縦板114に連結され
ている。
【0034】このようであるから、長孔115の長さ分
だけ吊枠23の長さを調整できるし、中央連結部材11
2を長さの異なるものと変更することで吊元側部材11
0、戸先側部材111を共通として長さの異なる吊枠2
3となるから汎用性が向上する。
【0035】図14において、竪枠3にはストッパー1
19が取付けてあり、スライド扉5を全開位置とした時
に吊元側部材110の縦板114の上部折曲片114a
にストッパー119が接してスライド扉5を回動した時
に吊枠23の戸先側に浮き上ることを防止するようにし
てある。
【0036】図14において、戸先側部材111の縦板
114は短かくなって横板113が突出し、その横板1
13の突出した部分に吊枠ロック機構32が取付けてあ
る。該吊枠ロック機構32は取付板120と取付ブロッ
ク121とリンク122とリンク押し下げ機構123と
ロック確認用安全ピン124より構成してある。
【0037】次に吊枠ロック機構32の詳細を説明す
る。図16と図17に示すように、取付板120が吊枠
23の横板113に取付けられ、取付ブロック121は
取付板120に取付けた第1・第2ブロック121a,
121bにより成って縦空間125を有し、リンク12
2は第1リンク126と第2リンク127をピン128
で枢着してあり、そのリンク122は前記縦空間125
内に設けられて第1リンク126が取付ブロック121
にピン129で枢着されてリンク122は略山型状と一
直線上に揺動可能となっている。
【0038】前記リンク押し下げ機構123は第2ブロ
ック121bに取付けた支柱130を有し、その支柱1
30にレバー131をピン132で上下揺動自在に支承
し、そのレバー131の一端部に押し下げローラ133
を取付け、他端部にロック確認用安全ピン124をリン
ク134を介して連結し、第2ブロック121bに上下
動自在に嵌合した押杆135をスプリング136で上方
に押し上げてレバー131を押し下げローラ133が下
がるように揺動付勢し、ロック確認用安全ピン124は
第2ブロック121bの縦孔137、取付板120の孔
138、横板113の孔139を貫通して戸先框10に
取付けた受片140の切欠部141に出没自在となって
いる。
【0039】図14と図18に示すように、戸先框10
に設けた操作部91によって上下動されるロッド98に
は押杆142が連結され、この押杆142はガイドブロ
ック143によってガイドされて横板113の孔14
4、取付板120の孔145より縦空間125内に突出
してリンク123と対向している。
【0040】前記無目2の面外方向一側下部面80には
図18と図19に示すようにスライド扉5を全開した時
に第2リンク127が係合する被係合部81が形成さ
れ、これによって押杆142を下方に摺動すると第1リ
ンク126と第2リンク127が図19に示すようにピ
ン128を中心として一直線状となり、第2リンク12
7が無目2の面外方向内側下部面80の被係合部81に
係合して吊枠23が面内方向にスライドすることをロッ
クする。
【0041】次に吊枠ロック機構32の動作を説明す
る。スライド扉5をスライドさせる時には操作部91を
操作して戸先側振れ止めピン30をガイド凹溝28に摺
動自在に挿入するので、この操作によって押杆142が
上方に移動しリンク122を押し上げるからリンク12
2が山形状となり、第2リンク127が無目2の面外方
向内側下部面80と離隔する。
【0042】これと同時にリンク122でレバー131
がスプリング136を抗する方向に揺動し、それによっ
てロック確認用安全ピン124がスライド扉5の戸先框
10に設けた受片140の切欠部141に嵌合して吊枠
23とスライド扉5を連結してスライド扉5が面外方向
に回動しないように確実にロックする。
【0043】スライド扉5を全開位置までスライドして
面外方向に回動する時には操作部91を操作して戸先側
振れ止めピン30をガイド凹溝28より抜き出すので、
この操作によって押杆142が下方に移動してリンク1
22と離れる。
【0044】これにより、レバー131がスプリング1
36の力で揺動して押下げローラ133によってリンク
122を押し下げ、リンク122が一直線状となって図
19に示すように無目2の面外方向内側下部面80の被
係合部81に臨み、吊枠23を無目2にロックする。
【0045】これと同時に、ロック確認用安全ピン12
4が上方に移動して受け140の切欠部141より抜け
出して吊枠23内に収納され、吊枠23とスライド扉5
のロックを解除するので、スライド扉5を面外方向に回
動できる。
【0046】
【発明の効果】スライド扉5を面外方向に回動した時
に、そのスライド扉5の自重により吊元側下部回転軸2
9が閉じ側に移動することを支持部材31で阻止し、か
つ吊枠23が面内方向に移動することを吊枠ロック機構
32で防止するので、スライド扉5の戸先側が垂れ下る
ことを防止できる。しかも、基盤18に支持部材31を
取付けると共に、吊枠23に吊枠ロック機構32を取付
けただけであるから、スライド扉5の重量が重くならず
にスムーズにスライドできるし、スライド扉5の組立が
容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す全体正面図である。
【図2】図1の概略横断面図である。
【図3】吊枠とスライド扉の縦断面図である。
【図4】図3のA−A断面図である。
【図5】連結機構の分解斜視図である。
【図6】スライド扉吊元側下部の断面図である。
【図7】図3のB−B断面図である。
【図8】図3の左側面図である。
【図9】吊枠ロック機構の分解斜視図である。
【図10】吊枠ロック機構の動作説明図である。
【図11】吊枠ロック機構のロック動作説明用平面図で
ある。
【図12】吊枠ロック機構のロック動作説明用縦断面図
である。
【図13】図3のC−C断面図である。
【図14】第2実施例を示すスライド扉と吊枠部分の縦
断面図である。
【図15】図14のD−D断面図である。
【図16】吊枠ロック機構部分の拡大断面図である。
【図17】吊枠ロック機構の分解斜視図である。
【図18】吊枠ロック機構部分の動作説明図縦断面図で
ある。
【図19】吊枠ロック機構部分の動作説明図平面図であ
る。
【符号の説明】
1…ドア枠、2…無目、5…スライド扉、6…旋回扉、
7…上框、8…下框、9…吊元框、10…戸元框、12
…上框、13…下框、14…戸元框、15…戸元框、1
7…ヒンジ、18…基盤、23…吊枠、29…吊元側下
部回転軸、31…支持部材、32…吊枠ロック機構、3
3…操作機構。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ドア枠1を構成する無目2に沿って吊枠
    23を面内方向に移動自在に設け、この吊枠23に上框
    7と下框8と吊元框9と戸先框10を備えたスライド扉
    5の吊元側を面外方向に回動自在に連結してスライド扉
    5を無目2に沿って面内方向にスライド移動及び面外方
    向に回動自在とし、 前記ドア枠1の面内方向一側に、上框12と下框13と
    吊元框14と戸先框15を備えた旋回扉6を配設し、こ
    の旋回扉6の吊元側をヒンジ17でドア枠1と基盤18
    に面外方向に回動自在に支承した全開放型ドアにおい
    て、 前記スライド扉5の吊元側下部に吊元側下部回転軸29
    を設け、前記基盤18に、スライド扉5が全開位置の時
    に吊元側下部回転軸29を面外方向に回動自在でかつ開
    き側に移動しないように支承する支持部材31を取付
    け、 前記吊枠23にスライド扉5が全開位置の時に吊枠23
    を無目2にロックする吊枠ロック機構32を取付けたこ
    とを特徴とする全開放型ドア。
  2. 【請求項2】 前記吊枠ロック機構32をロック状態と
    非ロック状態に作動し、かつスライド扉5が全開放位置
    の時にのみロック状態に作動可能とし、前記スライド扉
    5の戸先框10に吊枠ロック機構32を作動する操作機
    構33を設け、この操作機構33と前記吊枠ロック機構
    32を面外方向に係脱自在とした請求項1記載の全開放
    型ドア。
  3. 【請求項3】 前記吊枠ロック機構32を、ロック状態
    と非ロック状態に作動し、かつスライド扉5が全開放位
    置の時にのみロック状態に作動可能とし、前記スライド
    扉5の戸先框10に設けた操作部91によってロック機
    構32をロック状態,非ロック状態に作動できるように
    した請求項1記載の全開放型ドア。
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