JP3041503U - 仮設ハウス装置 - Google Patents

仮設ハウス装置

Info

Publication number
JP3041503U
JP3041503U JP1997002310U JP231097U JP3041503U JP 3041503 U JP3041503 U JP 3041503U JP 1997002310 U JP1997002310 U JP 1997002310U JP 231097 U JP231097 U JP 231097U JP 3041503 U JP3041503 U JP 3041503U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curtain
house
inner frame
temporary
curtain device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1997002310U
Other languages
English (en)
Inventor
善春 西本
Original Assignee
善春 西本
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 善春 西本 filed Critical 善春 西本
Priority to JP1997002310U priority Critical patent/JP3041503U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3041503U publication Critical patent/JP3041503U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tents Or Canopies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】仮設ハウスにおいて、必要な時に簡易に仮設面
積を拡張でき不要な時には収納し敷地を有効利用でき、
さらに必要経費を廉価にする仮設ハウス装置を提供す
る。 【構成】仮設ハウス装置10は、ハウス本体12に一端
側が接続され同ハウス本体12から離隔する方向に伸縮
し得る幕体装置14を有し、この幕体装置14は少なく
とも天面を覆う幕体16と、この幕体16の骨格を形成
する内枠機構20と、を有し、前記内枠機構20は、前
記ハウス本体12との接続部分で同幕体装置12の一端
側を立設支持可能される接続部22と、同幕体装置14
を伸長させた状態で他端側を立設支持可能な立設枠部2
6を備えているので、前記幕体装置14を簡易に引き伸
ばして仮設の室内として利用でき、不要な時には収納し
て敷地を他に有効利用できる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、建設、土木工事現場事務所や仮事務所等、その他臨時的に使用され る仮設ハウスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、建設、土木工事現場事務所や仮事務所等、その他臨時的に事務所や倉庫 として広く利用されている仮設ハウスは、例えば、建設リース業者等が所有する 仮設ハウスを必要な期間だけ使用者にリースしている場合が多い。一般的に床面 積2ないし3坪程度の規格の仮設ハウスを、トラック等で現地に運搬し設置して いるものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、一般的な規格の仮設ハウスでは多人数が集中した場合、中に入 れない人は利用できないという問題があった。さらに、一棟余分に又は大きい仮 設ハウスを設置すると敷地が狭くなり、運賃、リース費用等も割高となっていた 。また、仮設ハウス内に収容しきれなかった品物は外部に放置され風雨よけにビ ニールシート等で覆わなければならなかった。
【0004】 本考案は、上記従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その第一の目的は 、仮設ハウスにおいて必要な時に簡易に仮設面積を拡張でき不要な時には収納し 敷地を有効利用できる仮設ハウス装置を提供することである。第二の目的は、通 常の仮設ハウスとして運搬でき、運賃、リース費用等の必要経費を廉価にできる 仮設ハウス装置を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本考案に関わる仮設ハウス装置10は、ハウス 本体12に一端側が接続され同ハウス本体12から離隔する方向に伸縮し得る幕 体装置14を有し、この幕体装置14は、少なくとも天面を覆う幕体16と、こ の幕体16の骨格を形成する内枠機構20と、を有し、前記内枠機構20は、前 記ハウス本体12との接続部分で同幕体装置14の一端側を立設支持される接続 部22と、同幕体装置14を伸長させた状態で他端側を立設支持可能な立設枠部 26と、を備えて構成される。
【0006】 また、前記接続部22は前記幕体装置14と前記ハウス本体12を着脱自在に 連結、離開させる着脱連結装置30を備えてなることとしてもよい。
【0007】 また、前記幕体装置14は、出入口部36を備えた天面及び側面部分を遮閉さ せたドーム形の幕体16を備えてなることとしてもよい。
【0008】 また、前記内枠機構18は、前記幕体装置14を伸長させた状態で略水平に保 持する高さ調節部38を備えた内枠部材44を有してなることとしてもよい。
【0009】 また、前記幕体装置14を縮長させた状態で、前記ハウス本体12側に一体的 に結束保持する結束保持部材50を備えてなることとしてもよい。
【0010】 また、前記幕体は16、アコーデオン状に伸縮し得る布又は不織布であること としてもよい。
【0011】
【考案の実施の形態】
本考案の実施例の仮設ハウス装置は、仮設ハウスにおいて必要な時に簡易に仮 設面積を拡張して室内として利用し、不要になれば小さく収納し仮設ハウスの敷 地を有効利用しようとするものである。その為に、該仮設ハウス装置にはハウス 本体に一端側が接続されハウス本体から離隔する方向に伸縮する幕体装置を有し ている。したがって、前記仮設ハウス装置を必要とする時は、ハウス本体から幕 体装置を引離す様に引き伸ばした状態で使用される。前記幕体装置は、通常矩形 状の箱体の仮設ハウス本体の側面に接続して使用するが、その他正面または背面 側に接続する構成としてもよいものである。
【0012】 この幕体装置は、引き伸ばした状態で略矩形の箱体状の骨格を形成する内枠機 構を有している。これにより該幕体装置は、その内部に外形とほぼ同じ形状の室 内として利用可能な室内空間を形成し確保している。該内枠機構は、後述する内 枠部材を間隔をおいて伸縮方向に並列立設させた構成となっている。したがって 、前記幕体装置の外形形状は、前記内枠機構を構成する前記内枠部材の形状に対 応するようにその骨格が形成される。また、前記幕体装置は略矩形の箱体状に限 らず、例えば蒲鉾の様な半円形状や山形状、台形状等に形成されてもよい。
【0013】 また、本考案の実施例では、前記幕体装置は引き伸ばした状態で略矩形の箱体 状に形成される。その大きさは、幅と高さはハウス本体の大きさと同程度が好ま しく、長さは敷地の大きさや使用状況に対応して任意に設定できる。具体的には 、例えば幅高さ共前記ハウス本体より若干小さめの2.2m前後、長さは3.6 m程度が使い易い大きさである。しかし、前述した大きさに限られることはなく 仮設ハウスの大きさに対応させて変更可能である。
【0014】 また、前述したように前記幕体装置は内枠機構を有しその内部に外形とほぼ同 じ形状の室内空間を形成している。そして、前記内枠機構は内枠部材を有し、該 内枠機構は、複数の逆U型状に形成された内枠部材を間隔をおいてハウス本体か ら離隔する方向に直交するように並列立設させて構成される。したがって、幕体 装置の内部の室内空間は、内枠部材が形成していることになる。そして、後述す るように前記内枠部材の間隔を狭くさせながら幕体装置は小さく収納される。
【0015】 前記内枠部材は、長尺材を略矩形状の幕体装置の外周面に沿った逆U型状に曲 げ加工して形成される。また、該内枠部材は逆U型状に曲折させた頂部の上面に 後述する幕体を当着させ少なくとも屋根部分を形成する。さらに、逆U型状に曲 折させた頂部は前記幕体の上に溜る雨の排水を良くするために勾配角を設けるの が好ましい。また、前記幕体装置の並列立設した前記内枠機構の天井面と下部に 例えば索条等を張れば幕体が垂れ下がって水が溜るのを防止し、幕体が風でばた ついたりしない。また、前記内枠部材は、例えば強度、耐久性に優れた鉄やアル ミニウム合金等のパイプ材が曲げ加工等も容易であるが、金属のパイプ材等に限 られることはなく、非金属の材質や棒材でもよい。
【0016】 また、前記仮設ハウス装置が不要な時には、前記幕体装置をハウス本体に押し 付ける様に縮長させて小さく収納する。引き伸ばされていた該幕体装置は内枠機 構の並列立設した内枠部材の間隔を狭くしながら、ハウス本体に近付きつつ収納 されていく。この時、前記幕体装置を覆う後述する幕体は前記内枠部材の間にア コーデオン状に折畳まれる。逆に伸長する場合には内枠機構と共に引き伸ばされ て幕体装置を覆うことになる。結果、該幕体装置の大きさは伸長した状態の僅か 数十分の一程度の大きさに縮小される。したがって、同幕体装置はコンパクトに 収納され、該仮設ハウス装置を保管したり運搬する場合は通常の仮設ハウスと全 く同じ様に取り扱うことができる。
【0017】 また、前記幕体装置は少なくとも天面が幕体に覆われ、伸縮する前記幕体装置 を構成する内枠機構を外部から包む様に覆っている。この幕体はアコーデオン状 に伸縮し得る布又は不織布であり、伸縮する前記幕体装置の大きさに追従して被 覆形態を変化させ得る。該幕体は、前述したように内枠機構が形成する略矩形状 の箱体の上面に当着し幕体装置の屋根部分を形成し、該幕体装置の内部の室内空 間Sを外部の直射日光や雨から守る。同幕体は丈夫で柔軟性があって、例えばテ ント用生地等の防水性の高い生地が好ましいが、その他、綿や化繊、ビニール等 の生地でもよい。
【0018】 次に、前記内枠機構は、前記ハウス本体との接続部分で前記幕体装置の一端側 を立設支持される接続部と、同幕体装置を伸長させた状態で他端側を立設支持可 能な立設枠部と、を備えているので同幕体装置の他端側は伸長させた状態で立設 枠部によりほぼ垂直に立設保持される。前記接続部により前記ハウス本体に一端 を接続し立設支持される略矩形状の箱体の幕体装置は、前記内枠機構の中に複数 の内枠部材が間隔をおいて伸縮方向に並列立設し、その間隔間に立設枠部を構成 している。この立設枠部は、例えばその間隔間の両脇をクロス状のブレスで固定 する。したがって、前記幕体装置は強固なトラス状の枠組構成を形成し、該幕体 装置を伸長させた状態でもその他端側を確実に立設支持させる。
【0019】 また、前記ブレスは、例えば建設用足場等に使用される2本の金属パイプ材同 士を中央で軸支し、パイプ材の先端に係合の為の孔が穿孔されたような構成でよ い。該パイプ材の先端の孔を前記内枠部材の上部と下部に設けられた突起等に装 嵌させて係着して枠組を構成する。前記ブレスはクロス状以外に、例えば立設枠 部に水平に中実材やパイプ材を係着してもよいし、また材質も金属以外に木や強 化プラスチック等でもよい。
【0020】 次に、前記内枠機構は、前記幕体装置を伸長させた状態で略水平に保持する高 さ調節部を備えている。同内枠機構は、複数の内枠部材を間隔をおいて前記幕体 装置の伸縮方向に並列立設させて構成され、高さ調節部により前記幕体装置を伸 長させた状態で略水平に保持できる。該高さ調節部は、本考案の実施例では前記 幕体装置の下部であり内枠部材の下端に設けられる。しかし高さ調節部は幕体装 置の上部に設けてもよい。例えば、前記内枠部材を二重にして上下に摺動可能と し上部に調節部を設けてもよい。
【0021】 前記高さ調節部は、例えば、袖管を螺合させた螺子棒を基盤に立設固定し該螺 子棒の先端部を内枠部材の中に挿入した構成としてもよい。そして袖管に突設さ せたハンドルで該袖管を螺合回転し上下移動させ、連動する前記内枠部材を上下 に調節することができる。したがって、仮設ハウス装置の設置場所の凸凹に合わ せて該内枠部材の高さ調節部により前記幕体装置を水平に設置できる。しかし、 上記した様な構成に限られることはなく、例えば油圧ジャッキ等で上下に調節さ せたり、伸縮調整可能な隙間部材を内枠部材と設置面の間に敷き込む構成として もよい。
【0022】 次に、前記幕体装置は、出入口部を備えた天面及び側面部分を遮閉せたトンネ ル形の幕体を備えている。前記幕体は、前記内枠機構が構成した幕体装置の天面 及び側面部分を遮閉させトンネル形の室内空間Sを形成する様に覆いかぶされて いる。この時、天面は屋根部分になるとともに側面部分は側壁部分になるので、 後述する出入口部を除いて全面が覆われ、室内空間Sを外部から隔離し外部の天 候の影響を受けないし、また外部から中が見えない。また、例えば前記幕体装置 の側面部分は必要な面だけを覆ってもよいし、その他側面毎に分割にし必要に応 じ着脱可能とすれば、設置場所の状況に応じて出入口部や開口、換気窓として利 用できる。
【0023】 また、前記出入口部は前記幕体装置の側面の一部を矩形状に開口させて出入口 とし、前記仮設ハウス装置を利用する人がそこから出入りしたり品物を出し入れ できる。そして、該出入口に開閉可能なカーテンの様な構成を設けてもよい。例 えば、開口を設けた側面の内枠部材の略頂部に線条体を張り係着させ、開口より 若干大きめの生地等を係止しカーテンの様にスライドして開閉させればよい。そ の他、生地を巻上げる様に開閉させる構成や前記内枠部材に開閉ドア等を組み付 けてもよい。また、前記線条体は、鋼線やロープ等が好適であるが、その材質は 問われるものではない。
【0024】 次に、前記幕体装置と前記ハウス本体との接続部分には接続部を備え、同接続 部には前記幕体装置と前記ハウス本体とを着脱自在に連結、離開させる着脱連結 装置を備えている。よって、前記幕体装置は仮設ハウス装置を必要とするハウス 本体に着脱自在に取付けたり、取外すことができる。前記着脱連結装置は、前記 幕体装置とハウス本体を接続する場合に取付け位置が固定一致するように取り付 けられている。したがって、前記着脱連結装置は前記幕体装置をハウス本体に連 結、離開する作業が簡易に行なえる。
【0025】 また、前記着脱連結装置は、上部連結金具と下部連結金具が設けられ、前記幕 体装置とハウス本体の接続部のそれぞれの接続面側に係着された1組の連結金具 である。前記上部連結金具は、幕体装置のハウス本体側の内枠部材の上部付近に 係着固定された平板金具とハウス本体の上部に係着固定されたL型金具とからな る。幕体装置の平板金具をL型金具に載せかけて幕体装置の重量を支持させるの で取付けの時軽くて済み簡単である。そして係止孔が挿通状態の時に係止ピン等 を挿入して割ピン等で抜けないように固定する。本実施例では、平板金具を内枠 部材にU型棒鋼で溶接したり、L型金具をハウス本体に螺子止めしているが、金 具形状係着方法共にこれに限られる事はない。
【0026】 また、前記下部連結金具は、幕体装置のハウス本体側の内枠部材の下部付近に 係着固定されたパイプ金具とハウス本体の上部に係着固定されたL型金具からな る。幕体装置の平板金具をL型金具に載せかけて幕体装置の重量を支持させるの で取付けの時軽くて済み簡単である。そして、係止孔が挿通状態の時に係止ピン 等を挿入して割ピン等で抜けないように固定する。本実施例では、パイプ材とL 型金具を溶接したり、L型金具をハウス本体に螺子止めしているが、金具形状係 着方法共にこれに限られる事ない。さらに、上部連結金具、下部連結金具共に確 実に連結固定できるのであれば、その他、例えばボルトナットや螺子止めして連 結するような構成としてもよい。
【0027】 次に、前記幕体装置を縮長させた状態で、前記ハウス本体側に一体的に結束保 持する結束保持部材が該幕体装置の上部と下部付近にそれぞれ設けられる。 前記結束保持部材は一対の帯状の帯体から構成され、帯体の端部同士を締結し て前記幕体装置を縮長状態で固定する。例えば、帯体の先端に面ファスナを縫い 付けて使用すると係脱が簡単で便利である。腰ベルトの様な締結金具やラッチ機 構のジョイントを用いてもよい。また、帯体は帯状以外に紐体でも良いし、材質 も織布、その他皮革や合成樹脂等の材質でも良い。
【0028】
【実施例】
以下、添付図面に基づき、本考案の好適な実施例を説明する。 図1は本考案の実施例の仮設ハウス装置10の一実施例を示す斜視説明図であ る。本考案の実施例の仮設ハウス装置10は、ハウス本体12に一端側が接続さ れ同ハウス本体12から離隔する方向に伸縮し得る幕体装置14を有している。 図からも分かる様に前記幕体装置14は設置されたハウス本体12の側面に接 続され、該ハウス本体12から引離す様に伸長されている。前記仮設ハウス装置 10を必要とする時は通常この状態で使用する。本実施例では、前記幕体装置1 4をハウス本体12の側面に接続しているが、正面または背面側に接続する構成 としてもかまわない。
【0029】 また、前記仮設ハウス装置12が不要な時には、図5に示すように幕体装置1 4はハウス本体12に押し付けた様に縮長した状態で接続されている。引き伸ば されていた該幕体装置14は後述する内枠機構20の並列立設した内枠部材44 の間隔を狭くしながら、ハウス本体12に近付きつつ縮長する。この時、前記幕 体装置14を覆う後述する幕体16は、前記複数の内枠部材44の間にアコーデ オン状に折畳まれ、逆に伸長する場合には内枠機構44と共に引き伸ばされて幕 体装置14を覆うことになる。したがって、該幕体装置14の大きさは伸長した 状態の数十分の一程度に縮小される。該仮設ハウス装置12を保管したり運搬す る場合にはこの状態であり、通常の仮設ハウスと全く同じ様に取り扱える。
【0030】 この幕体装置14は、少なくとも天面を覆う幕体16と、この幕体16の骨格 を形成する内枠機構20と、を有している。図1、2からも分かる様に、前記内 枠機構20は、幕体装置14が矩形状の箱体を形成する様に構成され、さらに幕 体16を支持し、その内部に室内空間Sを形成している。また、前記内枠機構2 0は、後述する内枠部材44が等間隔をおいて並列立設され、これにより室内空 間Sは幕体装置14の矩形状の箱体の内部全体に相当している。また、前記幕体 装置14の大きさは、正面から見て例えば幅高さ共2.2m前後、長さ3.6m 程度の大きさが適切である。幅と高さはハウス本体12の大きさと同程度にする のが好ましいが、奥行は任意の長さに設定できる。
【0031】 さらに、前記幕体装置14の少なくとも天面を覆う様に幕体16が張られてい る。該幕体16を前記内枠機構20が形成する骨格の上面に当着させ、前記幕体 装置14の屋根部分を構成している。前記内枠機構20の上面は勾配を設け幕体 16の上面に水が溜らないようにしてもよい。また、前記幕体16は、アコーデ オン状に伸縮し得る布又は不織布であり、伸縮する前記幕体装置14の大きさに 追従して被覆形態を変化させる。同幕体16は、例えばテント生地の様に丈夫で 防水性の高い生地を使用すれば、直射日光や雨を確実に遮断できる。
【0032】 次に、前記内枠機構20は、前記ハウス本体12との接続部分で前記幕体装置 14の一端側を立設支持される接続部22と、同幕体装置14を伸長させ状態で 他端側を立設支持可能な立設枠部26と、を備えている。図1、3に示す様に、 前記接続部22は前記ハウス本体12と前記幕体装置14の接続部分に設けられ 、同接続部22より前記幕体装置14の一端側はハウス本体12に接続された状 態で同ハウス本体12により確実に立設支持される。
【0033】 また、前記幕体装置14の他端側は伸長した状態で立設枠部26により立設支 持されている。さらに、ハウス本体12に接続される前記幕体装置14の内枠機 構20の接続部22側の後述する内枠部材44に対して他端側の内枠部材44を 並列立設させている。また、図3を見ると分かるように、前記立設枠部26は内 枠部材44が間隔をおいて並列立設して構成され、その間隔間をクロス状のブレ ス28で確実に固定している。したがって、前記内枠機構20は強固な枠組構成 を形成し傾いたりがたついたりしない。また、前記ブレス28は、2本の長尺材 同士を中央で軸支した一般的なもので先端に穿孔された係合用の孔を内枠部材4 4に設けられた突起等に装嵌させて係止する。
【0034】 次に、前記内枠機構20は、前記幕体装置14を伸長させた状態で略水平に保 持する高さ調節部40を備えている。前記内枠機構20は、複数の内枠部材44 を等間隔をおいて伸縮方向に並列立設させて構成され、ハウス本体12に接続さ れた内枠部材44に対して幕体装置14を略水平に伸長できる。また、前記内枠 部材44は図2に示すように矩形状の幕体装置14の外周面に沿った逆U型状に 曲折させた長尺材で形成されている。前記内枠部材44は、幕体16を当着させ 少なくとも天井面を形成し、逆U型状に曲折させた頂部は該幕体16の上に溜る 雨の排水を良くするための勾配角を設けるのが好ましい。前記内枠部材44の長 尺材は、強度、耐久性に優れた金属パイプ製、例えば鉄やアルミニウム合金等で あるのが好ましいが、金属のパイプに限られることはなく、非金属の材質や棒材 でもよい。
【0035】 また、高さ調節部40は、前記幕体装置14の下部であり図4に示す様に内枠 部材44の下端に設けられている。実施例では、袖管43を螺合させた螺子棒4 2を基盤41に立設固定して構成され、該螺子棒42の先端部を内枠部材44の 中に挿入している。そして螺子棒42に螺合させた袖管43に突設固定させたハ ンドル等で該袖管43を螺合回転し上下移動させ、前記内枠部材44に対して上 下調節される。しかし、上記した様な構成に限られることはなく、例えば油圧ジ ャッキや伸縮調節可能な隙間部材を敷き込む構成としてもよい。
【0036】 次に、前記幕体装置14は、出入口部34を備えた天面及び側面部分を遮閉さ せたトンネル形の幕体16を備えている。図1、2に示す様に、前記幕体16は 、内枠機構20が形成した幕体装置14の天面及び側面部分を遮閉させトンネル 形の室内空間Sを形成する様に覆いかぶされている。後述する出入口部34を除 いて全面が覆われるので、外部と室内空間Sを遮断し外部の天候の影響を受けな いし、また外部から中が見えない。また、前記幕体装置14の内枠機構20を構 成する並列立設した前記内枠部材44の天井面と下部に索条48を張り幕体16 を支持させ垂れ下がりやばたつきを防止する。図4に示す様に前記内枠部材44 の頂部と下端に索条48、例えばロープ等を係止する。実施例において前記幕体 装置14は矩形のトンネル状に幕体16で覆われているが、蒲鉾の様な半円形状 やその他の形状でもよい。また、天井面以外の他側面は必要な面だけを覆っても よいし、面毎に分割にし着脱可能としてもよい。
【0037】 また、出入口部34は、図1、2に示すように前記幕体装置14の側面の一部 を矩形状に開口させて出入口とし、そこから人間が出入りする。そして、開閉可 能なカーテン38を設けた構成にすると便利である。例えば、図4の断面構成か らも分かるように、線条体37の両端を内枠部材44の略頂部の両内側に係着さ せ金属性の輪環39を装嵌しておき、幕体16と同等の矩形状の生地の上端付近 に間隔をおいて係着し横にスライドして開閉させる。該線条体37は、鋼線やロ ープ等が好適であるが、係着方法、材質は問われない。
【0038】 次に、前記幕体装置14と前記ハウス本体12との接続部分には接続部22を 備え、同接続部22には前記幕体装置14と前記ハウス本体12とを着脱自在に 連結、離開させる着脱連結装置30を備えている。図6において、前記着脱連結 装置30には上部連結金具32と下部連結金具34が設けられている。それぞれ 前記幕体装置14とハウス本体12の上部付近と下部付近に係着固定された1組 の連結金具である。
【0039】 前記上部連結金具32は、幕体装置14の接続部22側に係着固定された平板 金具32aとハウス本体12の接続部22側に係着固定されたL型金具32bか らなる。それぞれに穿孔された係止孔が挿通状態の時に係止ピン35を挿入して 割ピン等で抜けないように固定する。本実施例では、上部連結金具32の係着固 定はU型棒鋼を溶接したり螺子止めしているが、ボルトナットや螺子止めその他 の構成としてもよい。
【0040】 また、下部連結金具34は、幕体装置14の接続部22側に係着固定されたパ イプ金具34aとハウス本体12の接続部22側に係着固定されたL型金具34 bからなる。それぞれに穿孔された係止孔が挿通状態の時に係止ピン35を挿入 して割ピン等で抜けないように固定する。本実施例では、下部連結金具34の係 着固定はパイプ材を溶接や螺子止めしているが、これに限られる事ない。さらに 、上部連結金具32、下部連結金具34共に幕体装置14とハウス本体12を確 実に連結固定できるのであれば、金具の形状や連結形態は上記した構成に限られ ない。
【0041】 次に、前記幕体装置14を縮長させた状態で、前記ハウス本体12側に一体的 に結束保持する結束保持部材50が設けられている。図5、6からも分かるよう に、前記結束保持部材50は、前記幕体装置14の上部と下部付近にそれぞれ設 けられる。しかしながら、本実施例に限られず少なくとも一カ所以上設ければ良 いものである。前記結束保持部材50は一対の帯状の帯体51から構成され、帯 体51の端部同士を締結して前記幕体装置14を縮長状態で固定する。例えば、 布製の帯体51の先端に面ファスナ等を縫い付けて使用すると係脱が簡単で便利 である。また、確実に固定できるのであれば帯体51は帯体以外に紐体、その他 鎖状の索条でもよいし、皮革やビニール等の材質でもよい。
【0042】
【考案の効果】
以上説明した様に、本考案の仮設ハウス装置によれば、ハウス本体に一端側が 接続され同ハウス本体から離隔する方向に伸縮し得る幕体装置を有し、この幕体 装置は、少なくとも天面を覆う幕体と、この幕体の骨格を形成する内枠機構と、 を有し、該幕体装置は、前記ハウス本体との接続部分で一端側を立設支持される と共に伸長した状態で他端側を立設支持可能な立設枠部を備えてなることにより 、仮設ハウス装置は、必要な時だけ簡易に幕体装置を伸長させ仮設の室内として 利用でき、この室内は天面を覆われた室内空間を確保しているから、例えば急に 雨が降っても濡れることはない。また、幕体装置はハウス本体に固定され一端側 の立設支持が強固であるとともに、伸長した幕体装置の端部も立設枠部により立 設支持されるので実質的に仮設のハウス本体と同等の機能を行なえ簡易の増設、 収納を自在に行なえる。また、傾いたりがたついたりもしない。
【0043】 また、前記幕体装置と前記ハウス本体との接続部分には、これらを着脱自在に 連結、離開させる着脱連結部を備えてなることにより、仮設ハウス装置として使 用しない場合、幕体装置を外し通常の仮設ハウスとしても利用できる。また、仮 設ハウスを設置した後でも幕体装置のみを運び現場で取り付けられるし、幕体装 置が壊れて補修の必要がある時には幕体装置のみを交換すれば良いので運搬に便 利である。
【0044】 また、前記幕体装置は、出入口部を備えた天面及び側面部分を遮閉させたトン ネル形の幕体を備えてなることにより、出入口部より机、椅子等を中に運び込ん で会議、休憩場所として利用できる。また、出入口以外が遮蔽されたドーム形の 内部全部を使え、たくさんの品物等を保管することができる。さらに、雨や横風 などの影響も受けず、休憩場所、倉庫として用いることができる。
【0045】 また、前記内枠機構は、前記幕体装置を伸長させた状態で略水平に保持する高 さ調節部を備えた内枠部材を有することにより、仮設ハウス装置の設置場所に凸 凹があっても幕体装置を水平に保ち安定しているからぐらつかない。したがって 、仮設ハウス装置は足場の悪い建設現場の様な所でも設置できる。
【0046】 また、前記幕体装置を縮長させた状態で、前記ハウス本体側に一体的に結束保 持する結束保持部材が設けられてなることにより、幕体装置をコンパクトに縮め た状態でハウス本体に固定するので、通常の仮設ハウスと同じ運送費で運搬でき る。さらに、運搬中に不用意に伸長しないので安全である。また、幕体装置のみ を運搬する時に持ちやすく、まとめてトラックに積み込めるので運送費が節約で きる。
【0047】 また、前記幕体は、アコーデオン状に伸縮し得る布又は不織布であることによ り、幕体装置を覆ったままでも収納する時に邪魔にならないし、幕体装置が伸長 状態から伸縮状態まで完全に追従して覆うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例に係る仮設ハウス装置の一実施
例を示す斜視説明図である。
【図2】仮設ハウス装置の正面図である。
【図3】図2のA−A線断面図である。
【図4】図2のB−B線部分拡大断面図である。
【図5】仮設ハウス装置を縮長した状態の斜視説明図で
ある。
【図6】仮設ハウス装置の着脱連結部の斜視説明図であ
る。
【符号の説明】
10 仮設ハウス装置 12 ハウス本体 14 幕体装置 16 幕体 20 内枠機構 22 接続部 26 立設枠部 30 着脱連結部 36 出入口部 40 高さ調節部 44 内枠部材 50 結束保持部材

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ハウス本体に一端側が接続され同ハウス
    本体から離隔する方向に伸縮し得る幕体装置を有し、 この幕体装置は、少なくとも天面を覆う幕体と、この幕
    体の骨格を形成する内枠機構と、を有し、 前記内枠機構は、前記ハウス本体との接続部分で同幕体
    装置の一端側を立設支持される接続部と、同幕体装置を
    伸長させた状態で他端側を立設支持可能な立設枠部と、
    を備えてなる仮設ハウス装置。
  2. 【請求項2】 前記接続部は、前記幕体装置と前記ハウ
    ス本体を着脱自在に連結、離開させる着脱連結装置を備
    えてなる請求項1記載の仮設ハウス装置。
  3. 【請求項3】 前記幕体装置は、出入口部を備えた天面
    及び側面部分を遮閉させたトンネル形の幕体を備えてな
    る請求項1又は2記載の仮設ハウス装置。
  4. 【請求項4】 前記内枠機構は、前記幕体装置を伸長さ
    せた状態で略水平に保持する高さ調節部を備えた内枠部
    材を有する請求項1ないし3のいずれかに記載の仮設ハ
    ウス装置。
  5. 【請求項5】 前記幕体装置を縮長させた状態で、前記
    ハウス本体側に一体的に結束保持する結束保持部材を備
    えてなる請求項1ないし4のいずれかに記載の仮設ハウ
    ス装置。
  6. 【請求項6】 前記幕体は、アコーデオン状に伸縮し得
    る布又は不織布である請求項3ないし5のいずれかに記
    載の仮設ハウス装置。
JP1997002310U 1997-03-14 1997-03-14 仮設ハウス装置 Expired - Lifetime JP3041503U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997002310U JP3041503U (ja) 1997-03-14 1997-03-14 仮設ハウス装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1997002310U JP3041503U (ja) 1997-03-14 1997-03-14 仮設ハウス装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3041503U true JP3041503U (ja) 1997-09-22

Family

ID=43176032

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1997002310U Expired - Lifetime JP3041503U (ja) 1997-03-14 1997-03-14 仮設ハウス装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3041503U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2051591C (en) Scaffold enclosure
US10364588B2 (en) Shelter system
EP0795068B1 (en) Temporary protective covering system
US20050194030A1 (en) Shelter having an extendable roof
US4285355A (en) Tent
US5335685A (en) Hold down channel assembly for tents, canopies or awnings
US20070215192A1 (en) Center hub slide-way portable enclosure system
US4191361A (en) Lockbar for fence post mounting
US20190032339A1 (en) Privacy and weather protection barrier
US5655340A (en) Stable open-sided shelter
US10858856B1 (en) Modular tent construction and components thereof
US11560733B2 (en) Ten-device-in-one reconfigurable adjustable carport, capable of functioning as privacy screen, wind screen, cabana, dog run, retail-tradeshow booth, attic, storage, picnic table, kennel, and carport
KR200408267Y1 (ko) 비계의 안전망 설치용 접이식 지지대
JP3041503U (ja) 仮設ハウス装置
GB2355751A (en) Scaffold guard having tensionable safety screen
US20050139423A1 (en) Enclosure system for scaffolding
US20060175131A1 (en) Protective weather-frame canopy enclosure for scaffolding
EP1186696A2 (en) Washing line unit
AU629276B2 (en) Rotary clothes hoist umbrella
JP2620681B2 (ja) 仮設屋根
JP3709173B2 (ja) 屋根上工事用日よけ装置
AU693196C (en) Temporary protective covering system
WO2011061407A1 (en) An apparatus for covering a wall
JP2834060B2 (ja) 建設用折畳み屋根盤
JPH0577468U (ja) すごもりテント