JP3041285U - セキュリティータグ、これを備えた容器およびセキュリティーシステム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容器の安全（盗難に対する安全性）を改善す
るためのセキュリティータグ、これを備えた容器、およ
び、セキュリティーシステムを提供する。 【解決手段】 ＣＤ用の従来のケース２の安全（盗難防
止）を、セキュリティータグ４によって確保する。セキ
ュリティータグ４は、シート材料から成形されており、
このシート材料は、蓋８およびケース２の基部６の双方
に取り付けられて、ケースを閉じた状態に保持する粘着
面を有している。セキュリティー部材１６は、粘着性を
有するセキュリティータグ４の背部１２に取り付けられ
る。このセキュリティー部材１６は、小売店の出口にお
ける通路構造物に設けられた商品監視装置または他の検
知機によって検知可能な電気的または磁気的部材であ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、容器の安全（盗難防止）を確保するためのセキュリティータグ、こ のように安全確保された容器、および、容器の安全（盗難防止）を確保するため のセキュリティーシステムに関する。

【０００２】

【従来の技術】

ＣＤ等の商品が、安全（盗難防止）対策を講ずることなく、小売店で準備され るケースやパックに入れて陳列されると、これ等の商品は、しばしば盗まれるこ とがある。従って、多くの大規模店舗は、そこで扱われる商品の大半またはすべ てに、外部から検知可能なセキュリティー部材を取り付けている。商品が購入さ れた場合、このセキュリティー部材の作動は、購入時に停止する。しかしながら 、商品を盗もうとすれば、店舗の出口に配置された商品監視装置または他の検知 器が警報を発する。

【０００３】 これ等の盗難防止対策にも拘らず、更なる対策を講ずることなくＣＤをそのケ ース内に納めた状態で陳列することは、ＣＤが陳列されたままの状態でケースか ら抜き取られることがあるので、依然として好ましくない。従って、外部から検 知可能なセキュリティー部材を用いている小売店も、中身が抜き取られないよう に、ケースを収縮性フィルムで包んでいる。従って、各ＣＤが販売のために陳列 される前に、これを、例えば、店舗内または供給者側で、収縮性フィルムで包ま なければならず、その後に、通常は、電磁または音響磁気を利用したタグからな るセキュリティー部材が適用される。

【０００４】 ある小売店における方法においては、各ＣＤがそのケースから取り出され、そ のケースのみが陳列されている。収縮性フィルムで包む場合には、店舗または供 給者の何れかにおいて、従業者は、陳列用の在庫品の準備に時間を必要とする。 更に、ＣＤを取り出した場合には、正しいＣＤを元の状態に戻して、購入者に販 売することには問題がある。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、このような容器の安全性（盗難に対する安全性）を改善するための セキュリティータグ、これを備えた容器、および、セキュリティーシステムを提 供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の第１の特徴によれば、シート材料から成形され、その一方の表面に粘 着剤を有する粘着タグと、商品監視装置および／または電気的または磁気的手段 からなる外部手段によって検知可能であり、前記粘着タグの粘着面によって、容 器に確実に配置されるセキュリティー部材とからなるセキュリティータグが提供 される。

【０００７】 本考案のセキュリティータグは、ＣＤ等の商品をそのケース内に、従来の場合 よりも小売店にとってより簡単な方法で安全（盗難防止）を確保することを可能 にするものである。本考案の実施形態においては、セキュリティータグは、ＣＤ ケースが開けられないように、そのケースに簡単に貼り付けられている。例えば 、ケースが、蓋を備えた容器本体からなっている場合には、セキュリティータグ を貼り付けて、蓋をその閉じた位置に保持する。従って、セキュリティータグを 容器に貼り付けるという１回の必要な操作のみでよく、これによって、容器とそ の中身との双方の安全（盗難防止）の確保がより十分に図られる。

【０００８】 セキュリティータグが粘着性を有するように、シート材料の一方の表面に粘着 剤を設けることが望ましい。このようにすれば、セキュリティータグを、例えば 、その一部分を蓋に、他の一部分をＣＤケースの残りの部分に貼り付けて、これ を閉じた状態に保持することができる。

【０００９】 セキュリティータグの粘着面は、セキュリティー部材を前記容器に同時に貼り 付けるために使用される。 セキュリティー部材は、適宜の外部手段、例えば、商品監視装置および／また は電気的または磁気的手段によって検知可能である。このような電気的または磁 気的手段の例としては、無線周波数電磁または音響磁気手段が挙げられる。例え ば、出口に設けられた検知機によってセキュリティー部材を検知してもよい。

【００１０】 セキュリティー部材は、これが粘着タグによって取り付けられるのに十分小さ く、そして／または十分に平坦な部分であってもよく、または、このような部分 を有していてもよい。

【００１１】 セキュリティー部材は、セキュリティータグと、セキュリティータグが貼り付 けられる容器との間に配置されることが望ましい。このようにして、セキュリテ ィー部材は、容器に取り付けられる。粘着タグとセキュリティー部材とは、セキ ュリティータグの分離した構成要素であってもよいが、通常は、セキュリティー 部材は粘着に取り付けられることが望ましい。この取り付けは、粘着タグの粘着 面によって行ってもよい。付加的にまたは選択的に、粘着タグおよびセキュリテ ィータグを一体的に形成してもよい。

【００１２】 実施形態においては、細長い帯状材料に、上述した複数枚のセキュリティータ グを柱状に形成してもよい。実施形態においては、この細長い帯をリールに巻き 取り、または、扇状に折り畳んで、個々のセキュリティータグの分配能力を向上 する。

【００１３】 付加的にまたは選択的に、保管および分配を容易にするために、複数枚のセキ ュリティータグからなる複数本の列および柱を、１枚のウェブの材料上に形成し てもよい。

【００１４】 本考案は、シート材料から形成され、その一方の表面に粘着剤を有するセキュ リティータグを備えた開閉可能な容器であって、前記セキュリティータグは、前 記容器に貼り付けられて、これを閉じた状態に保持し、前記容器は、更に、外部 手段によって検知可能なセキュリティー部材を有しており、前記セキュリティー 部材は、前記粘着タグの粘着面によって、前記容器に取り付けられている容器に も及んでいる。

【００１５】 実施形態においては、容器は、蓋を有する容器本体からなっており、セキュリ ティータグは、容器本体に貼り付けられて、蓋を閉じた状態に保持している。 上記容器は、基部を有する容器本体と、蓋とからなっており、セキュリティー タグは、基部および蓋の双方に貼り付けられ、かくして、セキュリティータグが 、容器を閉じた状態に保持することが望ましい。

【００１６】 実施形態においては、セキュリティー部材は、これが粘着タグによって取り付 けられるのに十分小さく、そして／または十分に平坦な部分であり、または、こ のような部分を有している。

【００１７】 例えば、セキュリティー部材は、セキュリティータグと容器本体との間に配置 される。 実施形態においては、セキュリティー部材は、セキュリティータグに取り付け られている。

【００１８】 粘着タグおよびセキュリティー部材は、一体的に形成されることが望ましい。 本考案は、更に、上述したセキュリティータグと、これを検知するための外部 手段とからなるセキュリティーシステムにおいて、前記外部手段が、商品監視装 置および／または電気的または磁気的手段からなっていることを特徴とするセキ ュリティーシステムにも及んでいる。

【００１９】

【考案の実施の形態】

以下、添付図面を参照して本考案の一実施形態を説明する。 以下の記述においては、本考案は、ＣＤを収容した容器の安全（盗難防止）の 確保に関して述べている。しかしながら、本考案は、ＣＤ容器に限定されるもの ではなく、実際には、如何なる容器およびその内容物の安全（盗難防止）を確保 するために使用してもよいことが認識されるであろう。しかしながら、本考案は 、特に、ＣＤ、オーディオテープおよびビデオテープ用容器に適用されることが 理解されるであろう。

【００２０】 図１は、本考案のセキュリティータグ４によって安全（盗難防止）が確保され たＣＤ用の従来のケースの斜視図である。公知のように、ケース２は、基部６を 有しており、これに蓋８がヒンジ１０によって連結されている。図示したように 、蓋８が閉じられている状態で、ＣＤはケース２に完全に収容されており、ＣＤ へのアクセスは、ヒンジ１０を中心にして蓋８を開けることによってのみ得られ る。

【００２１】 図１に示した実施形態においては、ＣＤケース２の安全（盗難防止）は、セキ ュリティータグ４によってその閉じられた状態で確保される。この点に関しては 、図示されているように、セキュリティータグ４はシート材料から成形されてお り、その一方の表面は粘着性を有している。粘着面は、蓋８が開けられる前に、 セキュリティータグ４を取り除かなければならないように、蓋８およびケースの 基部６の双方に取り付けられる。背部１２を除き、セキュリティータグ４の適用 表面全体が、ケース２に貼り付けられる。更に、セキュリティータグ４は、角部 よりもむしろ丸い端部を有するように構成されている。従って、例えば、鋏に頼 ることなく、タグ４を取り除くことは困難である。従って、小売店においては、 誰もセキュリティータグ４を取り除くことはできないので、ケース２の中身が直 ちに見られることはない。図１に示されるように、安全（盗難防止）が確保され ていれば、様子を伺う窃盗犯であれば、通常は、ケース２の中身を取り除こうと はしないであろう。

【００２２】 図２および図３は、セキュリティータグ４の構造を示している。図２から明ら かなように、セキュリティータグ４は、その一方の面に粘着性を有するシート材 料から形成されている。セキュリティータグ４の背部１２において、セキュリテ ィー部材１６が粘着性を有するセキュリティータグ４に取り付けられる。この点 に関しては、セキュリティー部材１６を、単に、粘着面に対する粘着性によって 取り付けてもよい。しかしながら、図示した実施形態においては、セキュリティ ータグ４のシート材料は、セキュリティー部材１６を受け入れるための凹部を有 するように成形されている。セキュリティー部材１６を所定の位置に取り付けた セキュリティータグ４の底面図を図３に示す。

【００２３】 図１において、明らかなように、セキュリティータグ４は、セキュリティー部 材１６が取り付けられる、その背部１２が、ケース２の隙間における端部または 背に隣接するように、ＣＤケース２に貼り付けられることが理解されるであろう 。しかしながら、セキュリティー部材１６をＣＤケースの端部または背にそって 位置することができず、または、このように位置することに不都合がある場合が ある。このような状況においては、セキュリティー部材１６を、ＣＤケースの基 部または蓋の表面に配置し、セキュリティータグ４の残りの部分を、ケース２の 隙間を渡して貼り付けて、蓋８の開放を防止してもよい。

【００２４】 複数枚のセキュリティータグ４を、図４に示すような帯２０上において、単一 の柱状に配置したり、図５に示すような、一枚のウェブ２２上において、複数本 の列をなした柱状に配置してもよい。図示しない保護シートを設けて、セキュリ ティータグ４を使用する必要があるときまで、セキュリティータグ４の粘着面を 保護してもよい。図４および図５の何れの配置方法においても、必要な場合にタ グ４を容易に供給するために、帯２０またはウェブ２２をリールに巻き付けても よい。通常は、複数枚のタグ４からなる単一の列を有する帯２０はリール上に形 成される。また、選択的に、複数枚のタグ４からなる単一の柱を有する帯を、扇 状に折り畳んでもよい。

【００２５】 使用する場合には、小売店において陳列に供されるべき各ＣＤの安全（盗難防 止）は、セキュリティータグ４を閉じられたケース２に貼り付けることによって 、閉じられたケース２内で確保される。これによって、ケースの蓋がその基部に 固定されるのみならず、セキュリティー部材１６がケースに取り付けられる。こ のセキュリティー部材１６は、適宜の外部検知部材であってもよい。近年では、 音響磁気セキュリティー部材または電磁セキュリティー部材の使用が可能であり 、これ等は、小売店の出口における通路構造物に設けられた検知機によって検知 可能である。

【００２６】

【考案の効果】

上述した本考案のセキュリティータグおよびこれを備えた容器によれば、容器 にセキュリティータグを貼り付けるという極めて簡単な作業で、容器の中身を、 盗難から回避して、安全に保管し、かくして、安全性（盗難に対する安全性）を 向上することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のセキュリティータグによって安全（盗
難防止）が確保されたＣＤケースの斜視図である。

【図２】本考案のセキュリティータグの構成要素を示す
分解図である。

【図３】本考案のセキュリティータグの底面図である。

【図４】複数枚のセキュリティータグの柱を有する細長
い帯を示す図である。

【図５】複数枚のセキュリティータグが柱状に列を形成
して配置されたウェブを示す図である。

【符号の説明】

２：ケース ４：セキュリティータグ ６：基部 ８：蓋 １０：ヒンジ １２：背部 １４：表面 １６：セキュリティー部材 ２０：帯 ２２：ウェブ

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (73)実用新案権者 597033203 Ｂｌｙｔｈ Ｒｏａｄ，Ｈａｙｅｓ，Ｍｉ ｄｄｌｅｓｅｘ ＵＢ３ １ＤＮ，Ｕｎｉ ｔｅｄ Ｋｉｎｇｄｏｍ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 シート材料から成形され、その一方の表
   面に粘着剤を有する粘着タグと、商品監視装置および／
   または電気的または磁気的手段からなる外部手段によっ
   て検知可能であり、前記粘着タグの粘着面によって、容
   器に取り付けられるべきセキュリティー部材とからなる
   セキュリティータグ。
2. 【請求項２】 前記セキュリティー部材が、前記粘着タ
   グに貼り付けられていることを特徴とする請求項１に記
   載したセキュリティータグ。
3. 【請求項３】 シート材料から形成され、その一方の表
   面に粘着剤を有するセキュリティータグを備えた開閉可
   能な容器であって、前記セキュリティータグは、前記容
   器に貼り付けられて、これを閉じた状態に保持し、前記
   容器は、更に、外部手段によって検知可能なセキュリテ
   ィー部材を有しており、前記セキュリティー部材は、前
   記粘着タグの粘着面によって、前記容器に取り付けられ
   ていることを特徴とする容器。
4. 【請求項４】 前記容器は、基部を有する容器本体と、
   蓋とからなっており、前記セキュリティータグは、前記
   基部および前記蓋の双方に貼り付けられ、かくして、前
   記セキュリティータグは、前記容器を閉じた状態に保持
   することを特徴とする請求項３に記載した容器。
5. 【請求項５】 シート材料から成形され、その一方の表
   面に粘着剤を有する粘着タグ、および、前記粘着タグの
   粘着面によって、容器に取り付けられるべきセキュリテ
   ィー部材からなるセキュリティータグと、前記セキュリ
   ティー部材を検知するための外部手段とからなるセキュ
   リティーシステムにおいて、前記外部手段が、商品監視
   装置および／または電気的または磁気的手段からなって
   いることを特徴とするセキュリティーシステム。