JP3040338U - 挟持解体装置のアームへの取付け構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 油圧ショベルカー等建設機械のアーム先端
に取付けて構築物を解体する一対の上爪部材と下爪部材
よりなる挟持解体装置において、軽量で着脱容易な挟持
解体装置のアームへの取付け構造を提供する。 【構成】 上爪部材の基端部と下爪部材の基端部を回
動自在に連結し、上爪部材内側に設けられた取付け孔を
アーム先端の取付け孔に軸着し、同じく上爪部材外側に
設けられた取付け孔を油圧シリンダーロッドに軸着し、
かつ下爪部材外側に設けられた取付け孔をアーム備えつ
けの作動リンク部材に軸着してなる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、油圧ショベルカー等建設機械のアーム先端に取付けて構築物を解体 する、挟持解体装置のアームへの取付け構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、油圧ショベルカー等のアーム先端に取付けて構築物を解体する挟持解体 装置としては、実用公告平成４年２８３７１号に開示されている装置が知られて おり、すでに広く用いられている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、こうした従来の挟持解体装置は油圧ショベルカー等のアーム先 端に、取付けブラケットを連結し、そのブラケットに挟持用爪部材を取付ける構 造であるため、部品点数も多くその分重量がかさみ、油圧ショベルカー本体にか かる負担も増し、着脱作業にも手間を要するという欠点があった。

【０００４】 本考案は、こうした欠点を解消するためになされたもので、すなわち取付けブ ラケットを用いず、油圧ショベルカー等のアーム先端の取付け孔と、備えつけの 作動リンク部材を用いて挟持用爪部材を直に取付けることのできる、挟持解体装 置のアームへの取付け構造を提供するものである。

【０００５】

【問題を解決するための手段】

すなわち、本考案による挟持解体装置のアームへの取付け構造は、上爪部材の 基端部と下爪部材の基端部を回動自在に連結し、上爪部材内側に設けられた取付 け孔をアーム先端の取付け孔に軸着し、同じく上爪部材外側に設けられた取付け 孔を油圧シリンダーロッドに軸着し、かつ下爪部材外側に設けられた取付け孔を アーム備えつけの作動リンク部材に軸着してなることを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

したがって、本考案による挟持解体装置のアームへの取付け構造によれば、油 圧シリンダーロッドのストロークによって上爪部材内側に設けられた取付け孔を 支点とした上爪部材の回動が生じ、それに伴い連結した下爪部材も連結部を支点 として回動するので結果として一対の上下爪部材よりなる挟持解体装置の開閉が 可能となる。

【０００７】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図面に沿って説明すると、図１は本考案による挟持解 体装置の開いた状態を示す側面図であり、図２は閉じた状態を示す側面図である 。図において、（３）は油圧ショベルカー等建設機械のアームであり、その先端 には周知のように各種アタッチメント取付け用の取付け孔が設けられており、ま た作動リンク（９）が回動自在に軸着されている。

【０００８】 他方、本考案による挟持解体装置は一対の上爪部材（１）と下爪部材（２）で なり、上爪部材の基端部と下爪部材の基端部は回動自在に連結され（７）、上爪 部材の内側と外側にはそれぞれ取付け孔（５）及び（６）が、また下爪部材の外 側には取付け孔（８）が設けられている。

【０００９】 よって、その取付けに際しては上爪部材の内側に設けられた取付け孔（５）を アーム（３）先端のアタッチメント取付け孔に、同じく上爪部材の外側に設けら れた取付け孔（６）を油圧シリンダロッドに、そして下爪部材の外側に設けられ た取付け孔（８）を作動リンク（９）に、合計３か所をピンにて回動自在に軸着 する。

【００１０】

【考案の効果】

以上の如く本考案による挟持解体装置のアームへの取付け構造によれば、従来 のように取付けブラケットを用いず挟持爪本体を直にアームに軸着できるので、 その分部品点数も重量も減り油圧ショベルカー本体にかかる負担が軽減できるだ けでなく、着脱作業も容易となり、搬送時にもコンパクトな姿勢を保持できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による挟持解体装置の開いた状態を示す
側面図。

【図２】本考案による挟持解体装置の閉じた状態を示す
側面図。

【符号の説明】

１ 上爪部材 ２ 下爪部材 ３ アーム ４ 油圧シリンダロッド ５ 上爪部材内側取付け孔 ６ 上爪部材外側取付け孔 ７ 上下爪連結部 ８ 下爪部材外側取付け孔 ９ 作動リンク部材

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 油圧ショベルカー等建設機械のアーム先
   端に取付けて構築物を解体する一対の上爪部材と下爪部
   材よりなる挟持解体装置において、上爪部材の基端部と
   下爪部材の基端部を回動自在に連結し、上爪部材内側に
   設けられた取付け孔をアーム先端の取付け孔に軸着し、
   同じく上爪部材外側に設けられた取付け孔を油圧シリン
   ダーロッドに軸着し、かつ下爪部材外側に設けられた取
   付け孔をアーム備えつけの作動リンク部材に軸着してな
   ることを特徴とする、挟持解体装置のアームへの取付け
   構造。