JP3040315U - 自走式4導体宙乗機 - Google Patents

自走式4導体宙乗機

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JP3040315U
JP3040315U JP1997001008U JP100897U JP3040315U JP 3040315 U JP3040315 U JP 3040315U JP 1997001008 U JP1997001008 U JP 1997001008U JP 100897 U JP100897 U JP 100897U JP 3040315 U JP3040315 U JP 3040315U
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JP
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roller
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rollers
electric wire
hydraulic
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JP1997001008U
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聖悟 森下
知久 西村
利昭 佐竹
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Fujii Denko Co Ltd
Original Assignee
Fujii Denko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 送電線への乗架に際し、大きな労力と長時間
を要していた。又、機外へ突出した駆動部を電線にセッ
トする必要があり、機外へ突出しているだけに困難でも
あり、又危険でもあった。 【解決手段】 駆動部を外側方向へ回動するローラー枠
体にそれぞれ設けて突出を無くして、電線へのローラー
乗架時に駆動部のローラーも乗架するようにして作業性
を高めると共に、駆動部を構成するローラーの一方をア
イドルローラーの一つと兼用して軽量化を図った。又、
油圧駆動の特性を生かして機体内の制動装置を削除し、
搭乗場所を確保すると共に軽量化を図った。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本願は線上の移動装置に係るものであり、特に送電線上を移動する工事用宙乗 機に関するものである。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来より、送電線の架設において用いられていた工事用の宙乗機は、図6に示 すよう、作業員が位置するゴンドラより支柱を伸ばし、送電線の導体数に応じた ローラーを設け、当該ローラーを電線に乗架して、手漕ぎによって線上を移動す るものであった。 送電線路は地形、線路の方向によって鉄塔が適所に配されるものであり、鉄塔間 の電線はその中央が低く、鉄塔際では登り勾配である。その為鉄塔より電線上へ 乗り出す時には下り勾配であり、加速しないようにブレーキ操作で進行すればよ いのであるが、鉄塔間の中央部を過ぎるとそれ以降は登り勾配となり、重量の大 きい宙乗機を手で漕いで登ることは困難な作業であった。 宙乗機を用いる作業のうち主なものは、複導体電線の接触を防止するために所定 間隔に配置するスペーサーの設置であるが、電力需要の増大による送電設備の大 型化に伴い、導体数の増加、導体束の大径化等が進展し、スペーサー単体が大型 化すると共に、ローラー間が長くなることによって、宙乗機自体も当然大重量と なってきた。 よって、スペーサーの取付作業では、スペーサーの重量、宙乗機の重量、それに 搭乗者の重量を含めると相当な重量となり、人力で登ることは不可能とも言える ものであった。
【0003】 よって、大重量に対処すべく油圧駆動によって2個のローラーを反転させ、両 ローラー間に電線を挟んで駆動力を得る、図7のような油圧駆動式の宙乗機が開 発された。 特公昭57−26042号、特公昭60−14566号に示されるものがそれで ある。これらの先願は、それなりの目的を達するものであるが、また、課題も有 するものであった。 油圧によって駆動されるローラー、およびチェーンによって反対方向の回転を伝 達される他のローラーで構成される駆動部は、機体より伸びたアームによって機 体外に設置されており、また、機体内には人力で制動力を得るブレーキが設けら れていた。 駆動部のローラーには油圧モーターが同一軸上に設けられており、チェーンによ って回転を伝達されるローラーも含めると相当な重量であり、これを機体外へ突 出状態に支持するアームは当然頑丈な構成となり、重量的な負担となり、また、 油圧駆動の有する制動特性があるに関わらず、機体内に制動装置を設けることは 無駄な面もあり、これも重量負担となるものであった。 このように大重量の宙乗機を鉄塔上へ吊り上げ、ローラーを支持する支柱を導体 幅の外方へ開いて電線上へ乗架させることは、大きな労力を要するものであった 。 また、この乗架の際には、機外へ突出した駆動部のローラー間に電線を所定の抵 抗をもってセットする必要があり、機外へ突出しているだけに困難でもあり、危 険でもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本願では以上のような課題を解決するため、駆動部を外側方向へ回動するロー ラー枠体にそれぞれ設けて突出を無くして作業性を高めると共に、駆動部を構成 するローラーの一方をアイドルローラーの一つと兼用して軽量化を図るものであ る。 また、油圧駆動の特性を生かして機体内の制動装置を削除し、搭乗場所を確保す ると共に軽量化を図るものである。
【0005】
【実施例】
本願の実施例を述べる。 軽量のパイプ材とアルミ板等によって構成した機体5 の底部に、空冷2サイクル エンジン1 、油圧ポンプ2 、作動油タンク3 、油圧制御機器等の動力部4 を配置 する。 動力部4 の上位置には、作業床6 を設けて搭乗可能とする。 方形の機体5 枠の4隅にはローラー枠体座71を設け、機体5 前後方向のローラー 枠体座71間にそれぞれローラー枠体7 を設置する。 ローラー枠体7 は、機体5 枠の外方へ回動自在であり、通常は機体5 枠より直立 する位置に固定して使用される。 それぞれのローラー枠体7 の対向する内側面の所定位置にはローラー8 を片持ち 軸支する。この位置は送電線の導体配置に対応した位置であり、本実施例では4 導体送電線に対応して図示する。 4導体の下層にはローラー枠体7 の前後に対応してローラー8 を設け、上層には 後方に設けるだけであり、下層に重量を負担させて、上層では姿勢の安定を図る ものである。 左右のローラー枠体7 間は連結棒72で連結して回動するローラー枠体7 の直立位 置固定、補強を行うと共に、搭乗者の手摺りの目的も有しており、電線C上を走 行する状態で連結するものである。また、電線Cへの乗架の際、つまりローラー 枠体7 をそれぞれ外方へ回動させる際にはこの連結を解除して行うものである。 また、上層をガイドするローラー8 の下位置には補助ローラー81を設けて、両ロ ーラー8,81間に電線Cを位置させ、脱線防止とする。 ローラー枠体7 の前後の支柱73間には駆動部12を設ける。 一方の支柱73よりアーム14によって支持し、他方の支持は機体5 枠の上端より行 う。 この両方向からの支持は、2つの駆動力を持つローラー8,10で電線Cを挟持する 際に駆動力が効率よく伝達されるよう、適度の抵抗をもって配置させるための微 調整を可能とするためのものであり、電線Cへの乗架時には作業性より充分な間 隔を保っておき、走行に際しては前記の微調整が必要となるため、このような構 造とするものである。 この駆動部12のローラー位置調整の状態は図4,5に示す。 油圧モーター9 を直結した駆動ローラー10は、ローラー枠体7 の支柱73より出た アーム14によって支持され、駆動ローラー10とチェーン11によって連動されるロ ーラー8 は支柱73に軸支されている。また、アーム14端は機体5 上部に設けた調 節部15と係合支持されており、調節部15の操作でアーム14端を上下することによ って駆動部12の両ローラー8,10間の距離調節を行うものである。 駆動ローラー10とチェーン11連動されるローラー8 は、下層に乗架するローラー 8 の一つを利用し、従来行われていたように別体のローラーを設けるものではな い。よって軽量化に貢献すると共に、支柱73に固定されていることによって、電 線を挟持する際にも一方が固定点であるため、操作が容易となるものである。従 来では2つのローラーが固定点ではなかったため、操作上の難点があった。 一方のローラー枠体7 の上部には、操作部13を設け、油圧関係の計器、運転関係 のスイッチ類、走行関係のレバーを設けるものである。 油圧回路においては、エンジン1 の回転によって油圧ポンプ2 を回し、発生した 圧油を油圧モーター9 へ送り、この圧油によってブレーキを解除すると同時に軸 に回転力を与えるという、いわゆる安全確認型の駆動特性があるため、ブレーキ は必要ない。エンジン停止時、アイドリング時には、軸は多板式のディスクブレ ーキによって制動されており、所定量の圧油が送られて初めてこのブレーキが解 除されるため、走行中のエンジン不調があれば、圧油の伝送が無くなり、即時停 止する。 また、定位置作業による長時間の走行停止でエンジンを停止する際にも定位置制 動は行われているものである。このように油圧駆動を採用することによって別の 制動装置は必要なく、従来の手動による制動装置は設けずに軽量化を図るもので ある。 機体5 の後方には作業台16を連設する。 作業台16は、スペーサー取付作業の際に機体より乗り出しての作業に使用するも のであり、また、両側に設けたスペーサーハンガー17でスペーサーの運搬を行う ものである。
【0006】 以上の構成の本願実施例であるが、先ず鉄塔上の送電線位置まで吊り上げ、左 右のローラー枠体7 を外方へ回動開放して、送電線導体を抱持状態とする。 徐々にローラー枠体7 を閉じ、駆動部12の両ローラー8,10間を開くと共に各ロー ラー8 上(間)に電線Cを位置させ、枠体間を連結棒72で連結固定し、駆動部12 は調節部15の操作によって電線Cを所定圧に挟持する。従来においては、この機 体の電線乗架を行った後に、機体に外装された駆動部を線に装着するものであっ た。 エンジン1 を始動して走行を開始し、電線C上の所定位置で停止すると、エンジ ンがアイドル状態となり、圧油の伝送が停止して油圧モーター9 の軸、つまり駆 動ローラー10の軸が制動され定位置制動状態が保持される。 鉄塔間の作業が終了して、次の鉄塔に至ると逆の手順で吊り降ろし、次径間の作 業へと移動するものである。
【0007】
【考案の効果】
本願自走式4導体宙乗機を採用することによって次の効果がある。 駆動部12を機体5 内に設けることによって全体形状が小型化する。 駆動部12をローラー枠体7 に設けることによって電線への乗架時間が短縮され、 工事の効率が向上する。 駆動部12のローラーの1つを、電線乗架用のものと兼用することにより軽量化が 図れる。 油圧回路の信頼性を高めることにより、手動制動装置を設ける必要が無く、大幅 な軽量化が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願宙乗機の正面図。
【図2】本願宙乗機の右側面図。
【図3】本願宙乗機の平面図。
【図4】本願駆動部への送電線嵌合前説明図。
【図5】本願駆動部への送電線嵌合後説明図。
【図6】従来の手漕ぎ式宙乗機の正面図。
【図7】従来の自走式宙乗機の正面図。
【符号の説明】 1 エンジン 2 油圧ポンプ 3 作動油タンク 4 動力部 5 機体 6 作業床 7 ローラー枠体 8 ローラー 9 油圧モーター 10 駆動ローラー 11 チェーン 12 駆動部 13 操作部 14 アーム 15 調節部 16 作業台 17 スペーサーハンガー 71 ローラー枠体座 72 連結棒 73 支柱 81 補助ローラー C 電線
フロントページの続き (72)考案者 佐竹 利昭 兵庫県加東郡滝野町上滝野1573番地の2藤 井電工株式会社内

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン1 、油圧ポンプ2 、作動油タン
    ク3 等の動力部4 を機体5 底部に収容し、上位置に搭乗
    用の作業床6 を設けた機体5 枠の上部端位置に、左右方
    向の両側外方へ回動可能なローラー枠体7 を設け、それ
    ぞれのローラー枠体7 内側には所定の導体に応じた配置
    となるようローラー8 を軸固定すると共に、ローラー枠
    体7 の前後間に、油圧モーター9 を同軸に備えた駆動ロ
    ーラー10を2方向より支持して位置調節自在に配置し、
    他の1つのローラー8 とチェーン11結合して駆動力を伝
    達し、両ローラー8,10間に挟圧保持した電線C上を移動
    する駆動力を有する駆動部12を構成し、機体5 に設置し
    た操作部13により油圧を操作して前後進することを特徴
    とする自走式4導体宙乗機。
JP1997001008U 1997-02-07 1997-02-07 自走式4導体宙乗機 Expired - Lifetime JP3040315U (ja)

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