JP3040192U - ミニチュアボール製印鑑 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】全体が非常にコンパクトで持ち運ぶのに都合が
よく、しかも使用時に他人から意外性を持って見られる
ようにしたミニチュアボール製印鑑を提供しようとする
ものである。 【解決手段】球技用ボールのミニチュアを分割した状態
とし、一方の分割体には印鑑体を分割面から突き出るよ
うに取り付け、他方の分割体には印鑑体を収納する蓋部
をその分割面に取り付けたことを特徴とする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、全体が非常にコンパクトで持ち運ぶのに都合がよく、しかも使用 時に他人から意外性を持って見られるミニチュアボール製印鑑に関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

一般に印鑑は、象牙や水牛、水晶、柘材、樹脂、チタン等の金属その他の材質 で円柱状に加工され、その一端に氏名等を彫刻した印面を形成することによって 使用に供せられている。

【０００３】 また最近、薄いプラスチック基板の表面上に印面を成形等によって施し、これ を所定のケースに出し入れ自由として、携帯に便利なように考案されたものや、 ボールペン等の筆記具の後端に浸透印を取り付けて携帯可能としたもの等も使用 されてきている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら上記各印鑑において、象牙や水牛、水晶、柘材、樹脂、チタン等 の金属その他の材質で円柱状に加工し、その一端に氏名等を彫刻した印面を形成 したものにおいては、別途印鑑ケースが必要であって、印鑑ケースからの出し入 れや携帯に手間がかかるという欠点があった。

【０００５】 また、薄いプラスチック基板の表面上に印面を成形等によって施し、所定のケ ースに出し入れ自由としたものにおいては、基板表面の印面が指で押しにくく、 また使用中に印面が変形したり、破損しやすいという欠点があった。

【０００６】 さらにボールペン等の筆記具の後端に浸透印を取り付けて携帯可能としたもの においては、携帯のためには服のポケット等に吊り下げることが必要で、ポケッ ト内に収納したり、バッグ類の中に投入して簡単に携帯することができないとい う欠点があった。

【０００７】 この考案は従来例の上記欠点を解消して、全体が非常にコンパクトで持ち運ぶ のに都合がよく、しかも使用時に他人から意外性を持って見られるようにしたミ ニチュアボール製印鑑を提供しようとするものである。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

すなわちこの考案のミニチュアボール製印鑑は、球技用ボールのミニチュアを 分割した状態とし、一方の分割体には印鑑体を分割面から突き出るように取り付 け、他方の分割体には印鑑体を収納する蓋部をその分割面に取り付けたことを特 徴とするものである。

【０００９】 この考案のミニチュアボール製印鑑は、上記印鑑体が、浸透印からなるもので あることをも特徴としている。

【００１０】 この考案のミニチュアボール製印鑑はまた、上記蓋部が、他方の分割体の側面 を保持する弾性保持機構を内蔵していることをも特徴とするものである。

【００１１】 この考案のミニチュアボール製印鑑は、蓋体と一体でありながら非常に構造が 簡単なので安価であり、しかも持ち運ぶのに都合のよい印鑑を提供することがで きるようになった。

【００１２】 またこの考案のミニチュアボール製印鑑は、球技用ボールのミニチュアとして の外観を備えているため、使用時に他人から意外性を持って見られる、非常に楽 しいミニチュアボール製印鑑を提供することができるようになった。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、この考案のミニチュアボール製印鑑の実施例を図面に基いて詳細に説明 する。

【００１４】 図１ないし図３に示すミニチュアボール製印鑑において、１，２は球技用ボー ル、図ではゴルフボールのミニチュアを分割したそれぞれ半割りの分割体である 。各分割体１，２は、プラスチック等で成形され、ゴルフボールと同様にコア３ とカバー４とで構成されている。

【００１５】 そして第１の分割体１には、印鑑体６をコア３部分の分割面５から突き出るよ うに取り付けてある。この印鑑体６は、象牙や水牛、水晶、柘材、樹脂、チタン 等の金属その他の材質で構成することもできるが、コア３と同じプラスチック等 を使用することが望ましい。

【００１６】 また、コア３と一体的に筒状本体７を作成し、この筒状本体７内に印肉を含浸 させたスポンジ状弾性体８を取り付けて、いわゆる浸透印からなる印鑑体６とす ることが可能である。この浸透印としての印鑑体６は、捺印時にいちいち印肉を 必要としないので携帯用として大変便利である。

【００１７】 次に、上記第２の分割体２には、上記印鑑体６を収納する蓋部９が凹状に形成 されている。そしてこの蓋部９は、上記第１の分割体１の側面を保持する弾性保 持機構１０を上記凹所の内壁に内蔵している。図では弾性保持機構１０は側壁に 複数のスリット１２を縦長に形成し、底を備えた筒状の枠体１１と、枠体１１の 側壁に設けたスリット１２から中央部分の膨らみを突出させた板バネ１３とで構 成されている。

【００１８】 この考案のミニチュアボール製印鑑の使用に際しては、結合して図２の外観が ほぼゴルフボールの形状を呈する状態に保持した第１および第２の分割体１，２ を手で割って、図１のように開き、分割面４から突き出た印鑑体６で所定位置に 捺印するだけでよいのである。

【００１９】 捺印後は、第１および第２の分割体１，２を、印鑑体６を蓋部９に収納するこ とによって結合し、図２の外観がほぼゴルフボールの形状を呈する状態に組み付 ければよい。このようにすれば、服のポケット等に難なく収納することができ、 簡単に持ち運ぶことができる。

【００２０】 図４はこの考案のミニチュアボール製印鑑の他の実施例を示すものである。図 において第１および第２の分割体１，２は組み付けると長円形の断面を有し、ラ グビーボールのような外観を備えている。

【００２１】 図５はこの考案のミニチュアボール製印鑑の他の実施例を示し、第１および第 ２の分割体１，２は組み付けるとテニスボールのような外観を備えている。

【００２２】 図６はこの考案のミニチュアボール製印鑑の他の実施例を示し、第１および第 ２の分割体１，２は組み付けるとサッカーボールのような外観を備えている。

【００２３】

【考案の効果】

この考案のミニチュアボール製印鑑は、蓋体と一体でありながら非常に構造が 簡単なので安価であり、しかも持ち運ぶのに都合のよい印鑑を提供することがで きるようになった。

【００２４】 またこの考案のミニチュアボール製印鑑は、球技用ボールのミニチュアとして の外観を備えているため、使用時に他人から意外性を持って見られる、非常に楽 しいミニチュアボール製印鑑を提供することができるようになった。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のミニチュアボール製印鑑の一実施例
を示す、分解状態の斜視図である。

【図２】組み付けた状態の側面図である。

【図３】組み付けた状態を示す断面図である。

【図４】この考案のミニチュアボール製印鑑の他の実施
例を示す、分解状態の斜視図である。

【図５】この考案のミニチュアボール製印鑑の別の実施
例を示す、分解状態の斜視図である。

【図６】この考案のミニチュアボール製印鑑のさらに別
の実施例を示す、分解状態の斜視図である。

【符号の説明】

１，２ 分割体 ３ コア ４ カバー ５ 分割面 ６ 印鑑体 ７ 筒状本体 ８ スポンジ状弾性体 ９ 蓋部 １０ 弾性保持機構 １１ 枠体 １２ スリット １３ 板バネ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 球技用ボールのミニチュアを分割した状
   態とし、一方の分割体には印鑑体を分割面から突き出る
   ように取り付け、他方の分割体には印鑑体を収納する蓋
   部をその分割面に取り付けたことを特徴とするミニチュ
   アボール製印鑑。
2. 【請求項２】 印鑑体が、浸透印からなる請求項１に記
   載のミニチュアボール製印鑑。
3. 【請求項３】 蓋部が、他方の分割体の側面を保持する
   弾性保持機構を内蔵してなる請求項１または２に記載の
   ミニチュアボール製印鑑。