JP3039641U - 振動式マッサージ器の伝動装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 騒音を発生せず、損壊しにくく、振動力が大
きく、マッサージ効果が良好であり、製品の薄型化の要
求に対応できる、振動式マッサージ器の伝動装置の提
供。 【解決手段】 振動式マッサージ器の伝動装置を、マッ
サージ器の上蓋内部に設置されると共に、一つの電磁コ
イルと一つの固定軸を具え、電気を電磁コイルに流すこ
とで、電磁コイルと固定軸の間に電磁を発生し、以て電
磁コイルとその外周の可動シートに前後の往復運動を行
わせて振動効果を発生するものとした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、一種の振動式マッサージ器の伝動装置に関し、特に、振動式マッサ ージ器を、無騒音で、損壊しにくく、大きな振動力を提供でき、マッサージ効果 を良好とし、製品の薄型化の要求に対応できるものに関する。

【０００２】

【従来の技術】

一般の振動式マッサージ器は、その内部に一つの伝動機構を具えており、該伝 動機構は、一つのモータの原動軸上に偏心ローラを設けて、モータで偏心ローラ を駆動して回転させ、偏心振動の効果を発生させることを利用し、マッサージ器 に設けた突起で人体の足裏の各部に対するマッサージを行っていた。

【０００３】 しかし、上述の周知の振動式マッサージ器は、モータ原動軸で偏心ローラを駆 動しているためにモータ原動軸が偏心ローラの振動の負荷を受けるため、回転時 に騒音が発生しやすく、またモータ原動軸の損壊を形成しやすく、そのためにモ ータが運転不能となることもあった。また、この周知の振動式マッサージ器は、 振動力が比較的小さいためにマッサージ効果が劣っていたが、その振動力を大き くしようとすれば、モータ、偏心ローラを大きくしなければならず、そうすると マッサージ器の体積は相対的に大きくなるため、製品の薄型化の要求に対応する ことができなくなった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は上述の振動式マッサージ器の有する欠点に対し、その改善のためにな されたものであり、ゆえに、本考案は、無騒音で、損壊しにくく、大きな振動力 を提供でき、マッサージ効果を良好とし、製品の薄型化の要求に対応できる、一 種の振動式マッサージ器の伝動装置を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】 請求項１の考案は、一つの固定軸１２を具え、その左右の側壁にそれぞれ一つ の凹所１８が設けられ、該凹所１８内にそれぞれ一つの回転柱１９が一部外部に 突出して組み合わされ、固定軸１２の一端が一つの連接軸１３に固定され、連接 軸１３のもう一端が、ゴム或いはその他の材料で製造された一つの中間弾性体１ ４を介して一つのネジ１５に連接し、ネジ１５に一つのワッシャ１６が嵌められ 、別にマッサージ器の上蓋１１底面に一つの中間固定座１７が凸設されて、該中 間固定座１７が、上記中間弾性体１４とワッシャ１６の間に置かれ、ネジ１５で 固定され、一つの電磁コイル２０が固定軸１２の外周に嵌められ、電磁コイル２ ０の外周が一つの可動シート２１内に連接され、可動シート２１の左右二側がそ れぞれ一つの挟持部材２２中に置かれてネジ２３で固定され、挟持部材２２のも う一端が側弾性体２４で一つのネジ２５と連接し、ネジ２５外周に一つのワッシ ャ２６が嵌められ、別にマッサージ器の上蓋１１の底面に二つの側固定座２７が 突設され、側弾性体２４とワッシャ２６間に側固定座２７が置かれてネジ２５で 固定され、可動シート２１内壁が固定軸１２の左右の側壁とスライド自在に組み 合わされ、可動シート２１と固定軸１２間に回転柱１９が位置し、可動シート２ １が一つの受台２８に連接し、連接軸１３が受台２８を貫通し、受台２８に嵌め こまれた円筒２９が受台２８と連接軸１３の間に位置づけられ、受台２８と可動 シート２１間の連接軸１３外周に一つのばね３０が装着され、電磁コイル２０が リード線３１を介して電力供給を受けることで、電磁コイル２０と可動シート２ １が前後の振動を形成するものとされてなる、振動式マッサージ器の伝動装置と している。

【０００６】 請求項２の考案は、マッサージ器の上蓋１１の上面に、大きさと形状が異なり 、上端に磁石が設けられるか或いは設けられていない、複数のマッサージ突起が 設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の振動式マッサージ器の伝動装置 としている。

【０００７】 請求項３の考案は、マッサージ器の上蓋１１の上面に、赤外線マッサージ装置 ３４が設けられたことを特徴とする、請求項１に記載の振動式マッサージ器の伝 動装置としている。

【０００８】

【考案の実施の形態】

本考案の振動式マッサージ器の伝動装置は、マッサージ器の上蓋内部に設置さ れ、一つの電磁コイルと一つの固定軸を具え、電気を電磁コイルに流すことで、 電磁コイルと固定軸の間に電磁を発生し、以て電磁コイルとその外周の可動シー トに前後の往復運動を行わせて振動効果を発生するもので、騒音を発生せず、損 壊しにくく、振動力が大きく、マッサージ効果が良好であり、製品の薄型化の要 求に対応できるという効果を有する。

【０００９】

【実施例】

図１、図２、図３はそれぞれ本考案の斜視図、分解斜視図、断面図である。本 考案は、一種の振動式マッサージ器の伝動装置を提供するものであり、該伝動装 置１０は、マッサージ器の上蓋１１内部に設けられ、マッサージ器の伝動に用い られてマッサージ器に前後の振動を形成させるのに用いられる。該伝動装置１０ は一つの固定軸１２を具え、該固定軸１２は略方形の柱体とされ、その左右の側 壁にそれぞれ一つの凹所１８が設けられ、該凹所１８内にそれぞれ一つの回転柱 １９が組み合わされ、回転柱１９の直径はやや凹所１８の深さより大きく設けら れて、ゆえに回転柱１９は凹所１８よりやや突出させられている。固定軸１２の 一端は一つの連接軸１３に固定され、連接軸１３のもう一端は、ゴム或いはその 他の材料で製造された一つの中間弾性体１４を介して一つのネジ１５に連接して いる。ネジ１５には一つのワッシャ１６が嵌められる。また上蓋１１底面に、一 つの中間固定座１７が凸設されて、該中間固定座１７が、上記中間弾性体１４と ワッシャ１６の間に挟み置かれ、ネジ１５が締めつけられることで、固定軸１２ が中間弾性体１４により弾性的に上蓋の中間固定座１７に弾性的に連接されてい る。

【００１０】 一つの電磁コイル２０が固定軸１２の外周に嵌められ、電磁コイル２０の外周 が一つの可動シート２１内に連接され、可動シート２１の左右二側がそれぞれ一 つの挟持部材２２中に置かれてネジ２３で固定され、挟持部材２２のもう一端が ゴム或いはその他の弾性材料で製造された側弾性体２４で一つのネジ２５と連接 し、ネジ２５外周に一つのワッシャ２６が嵌められ、また上蓋１１の底面に二つ の側固定座２７が突設され、側弾性体２４とワッシャ２６間に側固定座２７が挟 みおかれ、ネジ２５が締められて固定され、電磁コイル２０と可動シート２１が 側弾性体２４により弾性的に上蓋１１の二つの側固定座２７に連接されている。 可動シート２１内壁は固定軸１２の左右の側壁とスライド自在に組み合わされ、 可動シート２１と固定軸１２間の回転柱１９により摩擦が減少されている。

【００１１】 電磁コイル２０の外周の可動シート２１は一つの受台２８に連接しており、連 接軸１３が受台２８を貫通し、受台２８と連接軸１３の間に、受台２８と連接軸 １３間の摩擦を減少するための潤滑用の円筒２９が設けられている。また受台２ ８と可動シート２１間の連接軸１３外周に一つのばね３０が装着されている。電 磁コイル２０はリード線３１により電力供給を受けて該伝動装置１０を駆動する のに用いられる。

【００１２】 図４の本考案の動作表示図を参照されたい。リード線３１の入力した電力が電 磁コイル２０に至ると、電磁コイル２０と固定軸１２の間に電磁作用が発生し、 電磁コイル２０と可動シート２１が駆動されて前後に運動し、即ち振動効果を発 生し、電磁コイル２０と可動シート２１が側弾性体２４を介して上蓋１１の二つ の側固定座２７に弾性的に連接されているため、電磁コイル２０と可動シート２ １は滑らかに前後に運動を行う。

【００１３】 図５は本考案を運用したマッサージ器の斜視図である。本考案の伝動装置１０ はマッサージ器の上蓋１１内部に設けられて、マッサージ器に前後の振動を形成 させるのに用いられ、マッサージ器の上蓋１１の上面には複数の、大きさと形状 の異なるマッサージ突起３２が、マッサージ効果を増進するために設けられてい る。マッサージ突起３２の上端には磁石３２を嵌め込んでもよく、また上蓋１１ の上面中間に、円弧形を呈して突出する赤外線マッサージ装置３４を設ければ、 赤外線マッサージ効果を提供できる。また、リード線３１と連接するスイッチ３ ５及び定時調整つまみ３６を設けて電気回路の制御を行うものとしてもよい。上 述の赤外線マッサージ装置３４、スイッチ３５及び定時調整つまみ３６などの電 気回路の制御は周知の技術に属するため、ここでは詳細に説明しない。

【００１４】

【考案の効果】

本考案の振動式マッサージ器の伝動装置は、電磁作用を利用して、前後の振動 を発生しており、このような直線式の往復運動は伝動装置の受ける負荷が比較的 低く、そのため騒音を発生しにくく、周知の技術におけるモータが損壊しやすく また騒音を発生するという欠点を改善するのに有効であり、また本考案の振動力 は比較的大きく、マッサージ効果は比較的良好であり、またモータを設置してい ないため、製品の超薄型化の要求に対応することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の斜視図である。

【図２】本考案の分解斜視図である。

【図３】本考案の断面図である。

【図４】本考案の動作表示図である。

【図５】本考案を運用した振動式マッサージ器の斜視図
である。

【符号の説明】

１０ 伝動装置 １１ 上蓋 １２ 固定軸 １３ 連接軸 １４ 中間弾性体 １５ ネジ １６ ワッシャ １７ 中間固定座 １８ 凹所 １９ 回転柱 ２０ 電磁コイル ２１ 可動シート ２２ 挟持部材 ２３ ネジ ２４ 側弾性体 ２５ ネジ ２６ ワッシャ ２７ 側固定座 ２８ 受台 ２９ 円筒 ３０ ばね ３１ リード線 ３２ マッサージ突起 ３３ 磁石 ３４ 赤外線マッサージ装置 ３５ スイッチ ３６ 定時調整つまみ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 一つの固定軸１２を具え、その左右の側
   壁にそれぞれ一つの凹所１８が設けられ、該凹所１８内
   にそれぞれ一つの回転柱１９が一部外部に突出して組み
   合わされ、固定軸１２の一端が一つの連接軸１３に固定
   され、連接軸１３のもう一端が、ゴム或いはその他の材
   料で製造された一つの中間弾性体１４を介して一つのネ
   ジ１５に連接し、ネジ１５に一つのワッシャ１６が嵌め
   られ、別にマッサージ器の上蓋１１底面に一つの中間固
   定座１７が凸設されて、該中間固定座１７が、上記中間
   弾性体１４とワッシャ１６の間に置かれ、ネジ１５で固
   定され、一つの電磁コイル２０が固定軸１２の外周に嵌
   められ、電磁コイル２０の外周が一つの可動シート２１
   内に連接され、可動シート２１の左右二側がそれぞれ一
   つの挟持部材２２中に置かれてネジ２３で固定され、挟
   持部材２２のもう一端が側弾性体２４で一つのネジ２５
   と連接し、ネジ２５外周に一つのワッシャ２６が嵌めら
   れ、別にマッサージ器の上蓋１１の底面に二つの側固定
   座２７が突設され、側弾性体２４とワッシャ２６間に側
   固定座２７が置かれてネジ２５で固定され、可動シート
   ２１内壁が固定軸１２の左右の側壁とスライド自在に組
   み合わされ、可動シート２１と固定軸１２間に回転柱１
   ９が位置し、可動シート２１が一つの受台２８に連接
   し、連接軸１３が受台２８を貫通し、受台２８に嵌めこ
   まれた円筒２９が受台２８と連接軸１３の間に位置づけ
   られ、受台２８と可動シート２１間の連接軸１３外周に
   一つのばね３０が装着され、電磁コイル２０がリード線
   ３１を介して電力供給を受けることで、電磁コイル２０
   と可動シート２１が前後の振動を形成するものとされて
   なる、振動式マッサージ器の伝動装置。
2. 【請求項２】 マッサージ器の上蓋１１の上面に、大き
   さと形状が異なり、上端に磁石が設けられるか或いは設
   けられていない、複数のマッサージ突起が設けられたこ
   とを特徴とする、請求項１に記載の振動式マッサージ器
   の伝動装置。
3. 【請求項３】 マッサージ器の上蓋１１の上面に、赤外
   線マッサージ装置３４が設けられたことを特徴とする、
   請求項１に記載の振動式マッサージ器の伝動装置。