JP3039582U - 折りたたみ傘 - Google Patents

折りたたみ傘

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JP3039582U
JP3039582U JP1997000110U JP11097U JP3039582U JP 3039582 U JP3039582 U JP 3039582U JP 1997000110 U JP1997000110 U JP 1997000110U JP 11097 U JP11097 U JP 11097U JP 3039582 U JP3039582 U JP 3039582U
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沃 文 呉
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呉 増榮
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単純な構造からなる自動開閉機構を有しかつ
スムーズな開閉操作が可能で耐変形性に優れた折りたた
み傘を提供する。 【解決手段】 下ろくろ24の縦方向に形成されて、ロ
ープ450の巻き付けを容易にするロープガイドと、上
ろくろ21に隣接する内部ブロック123と中管15と
の間に、弾性的に保持されるカップリングばね17a
と、元親骨25のプレス加工端部を保持し、傘を開く際
に先親骨26を固定する外側継手27と、耐変形性の屈
曲部材が配置されるU字形補助骨22と、連結リングを
介し補助骨22および先親骨26の間に連結されるばね
骨25aとを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、自動開閉機構を有する折りたたみ傘に関する。
【0002】
【従来の技術および考案が解決しようとする課題】
本出願と同一の考案者(発明者)に対し発行された「シングルプッシュボタン により操作される多段式自動折りたたみ傘」との名称を有する米国特許第5,2 67,583号(1993年1月7日に登録されたドイツ国登録実用新案第92 15806.4号)には、プッシュボタンを押すことにより開閉される自動開閉 機構を有する折りたたみ傘が開示されている。この折りたたみ傘の自動開閉機構 および関連部材の構造は複雑であり操作が容易ではない。そのため、単純化およ び改良により、構造および操作を改善することが望まれている。
【0003】 従来の自動開閉機構を有する折りたたみ傘の骨の連結部は、図24〜図27に 示すように、強度が十分でないため、強風あるいは外力に抵抗できず、比較的容 易に骨に損傷を受けてしまう場合がある。
【0004】 図24および図25に示すように、外側継手27は、先親骨26とばね骨25 aと元親骨25とを連結するために設けられており、二又部270と突出部27 1とを有している。二又部270は、ばね骨25aの端部を旋回自在に連結して いる。突出部271は、元親骨25のプレス加工された端部252を旋回自在に 連結している。外側継手27の突出部271は、十分な長さを有しないため、元 親骨25の端部252を、確実に固定できない。そのため、強風に煽られる場合 、ばね骨25aが連結された二又部270は左右にねじられ、傘の骨を容易に変 形させ損傷を受けてしまう場合がある。
【0005】 図26および図27に示すように、U型の断面形状を有する補助骨22の二又 部222は、補強されておらず、内側には、いかなるパッキング部材も形状保持 部材も設けられていない。そのため容易に変形し、傘のスムーズな開閉操作に悪 い影響を与え、傘の耐用寿命を短くしてしまう可能性がある。
【0006】 図28および図29に示すように、ばね骨25aは、補助骨22に旋回自在に 連結される内側端部251aと、先親骨26に連結された外側継手27に旋回自 在に連結される外側端部252aとを有している。ばね骨25aの中央に位置す るU形状部25uは、連結リング29により、U型の断面形状を有する元親骨2 5にスライド自在に連結される。
【0007】 U形状部25uの内側アーム25iの高さhと、外側アーム部25jの高さは 等しい。また、高さhは、連結リング29の内径dからばね骨25aの厚さtを 引いた値(d−t)より若干大きい。したがって、図28に示すように、傘に上 向きの風力Wが加わる場合、ばね骨25aがU型の元親骨25の内部に降下し、 U形状部25uの内側アーム25iは、連結リング29により停止させられる。 これにより、傘のスムーズな操作に影響が及ぼされる。
【0008】 本考案は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、単純な 構造からなる自動開閉機構を有すると共にスムーズな開閉操作が可能で耐変形性 に優れた折りたたみ傘を提供することを目的とする。
【0009】
【考案の概要】
上記目的を達成するための本考案は、下ろくろに一体的に形成されるローラ軸 に回転自在に固定されるガイドローラに対するロープの巻き付けを容易にする、 下ろくろの縦方向に形成されて両側面にロープ溝が設けられるロープガイドと、 上ろくろに隣接する内部ブロックと中管との間に弾性的に保持されるカップリン グばねと、元親骨のプレス加工された端部を保持する対となる突出部が設けられ 、傘を開く際に先親骨を固定する外側継手と、つぶれや変形を防いで耐用寿命を 延長する下向きに屈曲している屈曲部材が、一定の間隔を保って端部の側面の間 に配置される断面がU字形である補助骨と、連結リングを介し元親骨にスライド 自在に連結され、外側アームに比べ大きな内側アームを有するU形状部が設けら れ、上向きの強い風力Wにより傘が上方に湾曲する場合、連結リングにより内側 アームのかみ合いを抑制する、補助骨と先親骨との間に連結されるばね骨とを有 する折りたたみ傘である。
【0010】
【考案の実施の形態】
以下、考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0011】 図1は、本考案の実施の形態に係る自動開閉機構を有する折りたたみ傘を開い た状態の概略断面図、図2は、自動開閉機構の分解図、図3は、自動開閉機構の プッシュボタンを復帰させた状態の傘の手元の概略断面図、図4は、傘を閉じた 状態の概略断面図、図5は、伸展用ばねを圧縮した状態の概略断面図、図6は、 下ろくろの分解図、図7は、傘地をくくり留めた状態の概略断面図、図8は、傘 の露先を手元に収容した状態の概略断面図、図9は、中棒に形成された連結穴を 示している概略図、図10は、図9の線7−7に関する断面図、図11は、傘の 中棒を固定するウェッジ部の断面図、図12は、別の実施の形態に係るウェッジ 部の断面図、図13は、開いた傘に上向きの風力が加わった状態の概略図、図1 4は、ばね骨の概略図、図15は、外側継手の分解図、図16は、組み立てられ た外側継手の底面図、図17は、傘の引込用ばねの固定端部の概略断面図、図1 8は、傘の内側継手の断面図、図19は、補助骨の端部の概略図、図20は、図 13の線15−15に関する断面図、図21は、図13の線16−16に関する 断面図、図22は、図15の線17−17に関する断面図、図23は、図15の 線18−18に関する断面図である。
【0012】 本考案は、図1〜23図に示すように、中棒1、傘地Cを固定するための骨ア センブリ2、手元3、自動開閉機構4、伸展用ばね5、および引込用ばね6を有 している。
【0013】 中棒1は、下部小管11、中管15、上部大管12、下方スリーブ13、上方 スリーブ14、およびカップリングばね17aを有している。下部小管11は、 手元3の第1サイド3a側に位置するロット穴112が形成されて手元3に固定 される下端部111と、上部に設けられる拡張部114とを有している。中管1 5は、下部小管11にスライド自在に連結されており、下部小管11の拡張部1 14と連結される収縮部150およびこの収縮部150から下方にテーパー加工 された先細部151とを有する下部と、上部に設けられた拡張部152とを有し ている。
【0014】 上部大管12は、中管15にスライド自在に連結されており、中管15の拡張 部152と連結される下部に設けられる収縮部120、この収縮部120の下方 に位置する先細部121、下部に形成される上方連結穴122、この上方連結穴 122の下方に位置し、中棒1の縦軸100から外側に向かう方向に湾曲した上 方凸部122a、この上方凸部122aより下方に形成される下方連結穴122 b、手元3の第2サイド3b側に位置しかつ下端部121に隣接する下方連結穴 122bより下方に位置する下方凸部122c(図9〜図12)、上端部に形成 される内部ブロック123、および、この内部ブロック12に回転自在に固定さ れる上方ガイドロール124aを有している。
【0015】 下方スリーブ13は、下部小管11の内部に配置されると共に手元3に固定さ れ、下方かつ内向きに傾斜して形成された三角ブロック131と、この三角ブロ ック131より下方に形成されかつ手元3の第1サイド3a側に位置するロット 穴112に隣接するロット穴132と、上端部135とを有している。上方スリ ーブ14は、傘を開く際に中管15の中に突出する下端部141と、上部大管1 2の内部ブロック123に固定される上端部142とを有している。また、伸展 用ばね5が、スライド自在に取り囲んで配置されており、伸展用ばね5のもつれ を抑制している。
【0016】 カップリングばね17aは、中管15の拡張部152の上方に保持される下端 部171aと、内部ブロック123の下方に保持される上端部172aとを有し ている。なお、中管15の先細部151は、手元3の下部に保持される。また、 凸部122a,122cを有するため、連結穴122,122bは、傘を折りた たむ際に、自動開閉機構4のウェッジ部422と安定して連結される。なお、図 9〜図11に示される凸部122a,122cは、図12に示すように、下向き にテーパー勾配を有するように形成することも可能である。
【0017】 骨アセンブリ2は、図1〜図13に示すように、上部大管12の上端部に固定 された上ろくろ21に旋回自在に固定される補助骨22、この補助骨22に旋回 自在に固定されると共に、中管15および上部大管12にスライド自在に保持さ れる下ろくろ24に旋回自在に固定される受骨23、内側継手28を介して前記 補助骨22に旋回自在に固定される元親骨25、この元親骨25の外側端部およ びばね骨25aの外側端部に旋回自在に固定される外側継手27に、固定される 内側端部を有する先親骨26、および、受骨23の外側端部に旋回自在に固定さ れる内側端部と元親骨25が固定される内側継手28に旋回自在に固定される外 側端部とを有する連結骨22aを有している。
【0018】 補助骨22は、図18および図19に示すように、断面がU字形であり、縦方 向の側面の間に一定の間隔を保って配置される、外側端部(二又部)222から 下向きに屈曲している屈曲部材222aを有しており、耐変形性を向上させてつ ぶれを防いでいる。外側継手27は、図13,図15,図16および図20〜2 3図に示すように、ピン272により旋回自在に連結される元親骨25のプレス 加工された端部252を固定する、分岐して下向きに延長する突出部271と、 ばね骨25aの外側端部を連結する、前方に突出する二又部270とを有してい る。
【0019】 したがって、元親骨25のプレス加工された端部252を固定する突出部27 1は、例えば、図13に示すように、上向きの強い風力Wにより傘が上方に湾曲 する場合であっても、骨アセンブリ2がねじれることを抑制し、骨アセンブリ2 および傘全体の耐用寿命をを延長する。外側継手27は、図15に示すように、 穿孔して、ひだが付けられた複数のエッジ部273,274,275を形成し、 先親骨26の内側端部を固定し、先親骨26が外れて離れないようにすることも 可能である。
【0020】 ばね骨25aは、補助骨22の外側端部に連結される内側端部251aと、外 側継手27に連結される外側端部252aとを有している。ばね骨25aは、図 13および図14に示すように、連結リング29を介し元親骨25にスライド自 在に連結されたU形状部25uを有している。U形状部25uは、内側アーム2 5iと外側アーム25jとを有しており、この内側アーム25iと外側アーム2 5jの間には、連結リング29が配置され、動きが制限される。
【0021】 また、U形状部25uの外側アーム25jの元親骨25の底部からの高さhは 、内側アーム25iの元親骨25の底部からの高さHより小さく、かつ、連結リ ング29の内径dから元親骨25の底部の厚さtを減じた値より大きい。したが って、上向きの風力Wにより傘の骨が上方に湾曲する場合、連結リング29の内 向き移動は、大きな内側アーム25iにより妨害され、U形状部25uと連結リ ング29とのかみ合いが抑制される。
【0022】 開いた傘を閉じるための引込用ばね6は、図13および図17に示すように、 連結骨22aの内側部に穿孔して形成された突起221aに固定される内部端部 61と、内側継手28に隣接する補助骨22の外側部に固定される外部端部62 とを有している。傘を開くための伸展用ばね5は、下方スリーブ13の上端部1 35の上方に保持される下部端部51と、補助骨22の内部ブロック123の下 方に保持される上部端部52とを有している。
【0023】 自動開閉機構4は、プッシュボタン41、オープン部材42、クローズ部材4 3、固定ヘッド部材440、およびロープ450を有している。
【0024】 プッシュボタン41は、図2に示すように、手元3の第1サイド3a側に形成 されるボタン穴31にスライド自在に支持されるショルダー部413、ボタン内 面410に凹状に形成されたソケット411、このソケット411に回転自在に 取り付けられる軸ピン430a、および、クローズ部材43のプッシュロッド4 30が下方に偏る際に収容する、ボタン内面410に凹状に形成されたくぼみ部 412を有している。
【0025】 オープン部材42は、手元3の前記第1サイド3aに向かい分岐している二又 部421と、先細のウェッジ部422と、再セットばね423とを有している。 二又部421は、手元3の中央部に形成された中央横断穴32にスライド自在に 支持され、通常はプッシュボタン41のボタン内面410に接触し、上部大管1 2の外周面をスライド自在に配置されている。ウェッジ部422は、二又部42 1の後方に形成され、中棒1の縦軸100に向かい内向きかつ下方に傾斜してい る。再セットばね423は、手元3の第2サイド3b側に形成されるばねソケッ ト34に支持され、傘を閉じる際に、中央横断穴32を介してウェッジ部422 を付勢して、上部大管12の連結穴122,122bと連結させる一方、二又部 421を前方に付勢して、プッシュボタン41を外側に突出させ、復帰(再セッ ト)させる。
【0026】 クローズ部材43は、軸ピン430aを介しプッシュボタン41のソケット4 11に旋回自在に固定され、通常は、プッシュボタン41の復元ばね430bに より水平方向に保持されるプッシュロッド430を有している。なお、復元ばね 430bの下部は、プッシュボタン41のくぼみ部412の下部に対して保持さ れ、上部は、プッシュロッド430に対して保持される。プッシュロッド430 は、ボタン内面410から手元3の第2サイド3b側に突出しており、内側の端 部には、弓形先端430cを有している。弓状先端430cは、閉じた傘を折り たたむ際に、中管15の先細部151により、下方に押し下げられる。
【0027】 固定ヘッド部材440は、底部が弓形である固定ヘッド441を有している。 ロープ450は、固定ヘッド部材440に連結される下端部と、上ろくろ21に 隣接する内部ブロック123に連結される上端部とを有している。また、ロープ 450は、中棒1の中央部および上方スリーブ14の内部を通過し、上方ガイド ロール124aに巻き付けられて偏向し、下ろくろ24に向かい延長し、下ろく ろ24に一体的に形成されたローラ軸241cに回転自在に固定された下方ガイ ドロール241aに巻き付けられて偏向し、最終的に、上ろくろ21に隣接する 内部ブロック123に延長している。
【0028】 下ろくろ24は、図6に示すように、縦方向に形成されたロープガイド240 aを有している。ロープガイド240aは、中央の仕切部240cとこの仕切部 240cの両側面に位置するロープ溝240bが形成されており、下ろくろ24 に一体的に形成されたローラ軸241cに回転自在に固定される下方ガイドロー ル241aに対するロープ450の巻き付けを容易にしている。下ろくろ24は さらに、下方ガイドロール241aを覆うために、ローラ軸241cが挿入され る軸穴241dが形成されたローラカバー241bを有している。ローラカバー 241bは、下ろくろ24に固定されるために、仕切部240cと連結する対の 上方突起241eと、下ろくろ24の下部に形成される凹形状のソケット部24 1gにはめ込まれる下方突起241fとが形成される。
【0029】 固定ヘッド441は、通常は上方スリーブ14の下端部141の保持される弓 形底部が設けられている。また、固定ヘッド441は、図5に示すように、傘を 折りたたむために下方スリーブ13に降下する場合、図2に示される弾性板13 4bにより偏向させられ、手元3の第1サイド3a側に突出し、三角ブロック1 31にロックされる。
【0030】 弾性板134bは、内側に向かう方向に湾曲した凸面からなり、自動開閉機構 4の固定ヘッド441を弾性的に偏向させて傘を開閉する際の変形を防ぐために 、中央の平面部134cおよび両端の屈曲部134dを有している。固定ヘッド 441はまた、開いた傘を閉じるためにプッシュロッド430により押圧される と、下方スリーブ13の三角ブロック131との連結が解消される。
【0031】 次に、折りたたみ傘の開閉動作に関し説明する。
【0032】 図5に示している傘を閉じて折りたたんだ状態から図1に示している開いた状 態にするためには、まずプッシュボタン41を方向D(図5)に押し込んでウェ ッジ部422を引っ込め、上部大管12の上方連結穴122あるいは下方連結穴 122bとの連結を解消させる。
【0033】 伸展用ばね5は、上部大管12の内部ブロック123を上方に付勢する。内部 ブロック123は、中管15の上部を引きずり、中管15自体を上方に引き上げ る。そして、中管15の収縮部150は、下部小管11の拡張部114と連結さ れる。その結果、骨アセンブリ2と傘地Cは、図1に示すように広がり、傘が開 くことになる。下ろくろ24は、中棒1に沿って上方にスライドし、上ろくろ2 1、下ろくろ24、および固定ヘッド部材440の間に張られたロープ450に テンションを与える。なお、固定ヘッド部材440の固定ヘッド441は、下方 スリーブ13の三角ブロック131に連結されて固定される。
【0034】 一方、引込用ばね6は、傘が開く際にテンションが与えられ、弾性エネルギー を蓄える。この弾性エネルギーは、傘を折りたたむあるいは閉じる際に、下ろく ろ24を降下させるために使用される。
【0035】 図1に示している傘が開いた状態から図4に示している閉じた状態にするため には、まずプッシュボタン41を方向D’(図1)に押し込んで、プッシュロッ ド430を移動させる。押されたプッシュロッド430は、下方スリーブ13の 三角ブロック131と固定ヘッド部材440の固定ヘッド441との連結を解消 させる。その結果、引込用ばね6は、下ろくろ24を降下させ、骨アセンブリ2 を後退させ、図2に示すように、傘が閉じることになる。
【0036】 手元3は、図4から図5の状態に移行する際に、押し下げられ、伸展用ばね5 をリセットして圧縮する。上部大管12、中管15、および下部小管11は、折 り重ねられ、ウェッジ部422を押し込み、上部大管12の下方連結穴122b と連結させる。そして、上部大管12、中管15、および下部小管11は、最終 的に、図5に示される折りたたみ状態となる。一方、固定ヘッド441は、下方 スリーブ13の三角ブロック131に、再び連結されて固定される。
【0037】 固定ヘッド441は、下部小管11および下方スリーブ13のそれぞれに形成 されるロット穴112,132に面するように位置決めされる。プッシュロッド 430は、中管15の下部の先細部151により下向きに押されて偏向している ため、固定ヘッド441の変形が阻止される。また、中管15の先細部151は 、ロット穴112,132を保護しているため、固定ヘッド441と三角ブロッ ク131との連結の解消が阻止される。
【0038】 このような効果は、図7からも理解することができる。つまり、折りたたんだ 傘をバンドBで留めている場合、ウェッジ部422の連結を解消するためにプッ シュボタン41を押し込んでも、傘地CはバンドBで固定されると共に固定ヘッ ド441は三角ブロック131に固定されるため、傘は開かない。また、プッシ ュボタン41を過度に押し込んでも効果はない。つまり、プッシュロッド430 は、中管15により下向きに押され、拘束されると共に偏向しているため、固定 ヘッド441と三角ブロック131との連結を解消することは不可能であり、プ ッシュボタン41の誤動作が阻止される。
【0039】 開いている傘を閉じるために、図5に示すように、自動開閉機構4のウェッジ 部422を上部大管12の下方連結穴122bと連結させる場合、傘をさらに引 っ込ませ、先親骨26の露先261を手元3の中央部30に引込んで、図8に示 すように、折りたたんだ傘のサイズを最小化することができる。この場合、上部 大管12は、上ろくろ21の下方に位置する内部ブロック123と中管15との 間に弾性的に保持されるカップリングばね17aが圧縮されることにより、降下 している。一方、自動開閉機構4のウェッジ部422は、図8に示すように、上 方連結穴122と連結しており、折りたたまれた中棒1のおよび骨アセンブリ2 を固定している。
【0040】 以上のように本考案は、米国特許第5,267,583号(ドイツ国登録実用 新案第9215806.4号)に開示されている折りたたみ傘と比較し、次のよ うな優れた特徴を有している。
【0041】 自動開閉機構4は、構造が単純であるため、確実で信頼性が高い効率的な動作 が可能であり、また、製造コストを削減することが可能である。また、重複する 部材や複雑な部材を除去しており、メカニズムが単純であるため、コンパクトで 軽量の折りたたみ傘を低コストで製造することが可能である。
【0042】 骨アセンブリ2は、補強されるため、安定した開放が可能であり、耐用寿命を 延長することが可能である。
【0043】 また、ロープ450は、下ろくろ24のロープ溝240bに、容易に巻き付け ることが可能である。これは、ロープ溝240bを周囲に対し開放し、ロープ4 50の接近を容易にしたためである。
【0044】 弾性板134bは、中央の平面部134cと両端の屈曲部134dとを備えて いるため、耐変形性を有している。
【0045】 上部大管12に連結穴122,122bを形成すると共に中棒1に保持される カップリングばね17aを設けたため、図5および図8に示すように、中棒1の 2段階の引き込みが可能になり、先親骨26の露先261を手元3に引込んで閉 じることにより、折りたたんだ傘のサイズを最小化することができる。
【0046】 ばね骨25aのU形状部25uは、大きな内側アーム25iを有するため、連 結リング29とのかみ合いが阻止され、傘の円滑な動作が確保される。
【0047】 本考案は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、実用新案登録請求 の範囲内で種々改変することができる。
【0048】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、単純な構造からなる自動開閉機構を有しか つスムーズな開閉操作が可能で耐変形性を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の実施の形態に係る自動開閉機構を有
する折りたたみ傘を開いた状態の概略断面図である。
【図2】 自動開閉機構の分解図である。
【図3】 自動開閉機構のプッシュボタンを復帰させた
状態の傘の手元の概略断面図である。
【図4】 傘を閉じた状態の概略断面図である。
【図5】 伸展用ばねを圧縮した状態の概略断面図であ
る。
【図6】 下ろくろの分解図である。
【図7】 傘地をくくり留めた状態の概略断面図であ
る。
【図8】 傘の露先を手元に収容した状態の概略断面図
である。
【図9】 中棒に形成された連結穴を示している概略図
である。
【図10】 図9の線7−7に関する断面図である。
【図11】 傘の中棒を固定するウェッジ部の断面図で
ある。
【図12】 別の実施の形態に係るウェッジ部の断面図
である。
【図13】 開いた傘に上向きの風力が加わった状態の
概略図である。
【図14】 ばね骨の概略図である。
【図15】 外側継手の分解図である。
【図16】 組み立てられた外側継手の底面図である。
【図17】 傘の引込用ばねの固定端部の概略断面図で
ある。
【図18】 内側継手の断面図である。
【図19】 補助骨の端部の概略図である。
【図20】 図13の線15−15に関する断面図であ
る。
【図21】 図13の線16−16に関する断面図であ
る。
【図22】 図15の線17−17に関する断面図であ
る。
【図23】 図15の線18−18に関する断面図であ
る。
【図24】 従来の折りたたみ傘の外側継手の分解図で
ある。
【図25】 組み立てられた外側継手の概略図である。
【図26】 補助骨の二又部の概略図である。
【図27】 補助骨の断面図である。
【図28】 開いた傘に上向きの風力が加わった状態の
概略図である。
【図29】 ばね骨の概略図である。
【符号の説明】
3…手元、 5…伸展用ばね、6…引
込用ばね、 4…自動開閉機構、11…下部
小管、 12…上部大管、15…中管、
17a…カップリングばね、22…補助
骨、 23…受骨、24…下ろくろ、
25…元親骨、25a…ばね骨、
25u…U形状部、25i…内側アーム、 29
…連結リング、122,122b…連結穴、 134b
…弾性板、240b…ロープ溝、 261…露
先、450…ロープ。

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中管(15)に入れ子式に連結されてス
    ライド自在の上部大管(12)、手元(3)に固定され
    ると共に前記中管(15)に入れ子式に連結されてスラ
    イド自在の下部小管(11)、前記上部大管(12)の
    上端部に形成される内部ブロック(123)、当該内部
    ブロック(123)に回転自在に固定される上方ガイド
    ロール(124a)、前記下部小管(11)の内部に配
    置されると共に前記手元(3)に固定される下方スリー
    ブ(13)、前記下部小管(11)に下方かつ内向きに
    傾斜して形成される三角ブロック(131)、および前
    記内部ブロック(123)に固定される上方スリーブ
    (14)を有し、縦軸(100)を規定する中棒(1)
    と、 前記上部大管(12)の上端部に旋回自在に固定される
    補助骨(22)、当該補助骨(22)と前記中棒(1)
    にスライド自在の下ろくろ(24)とに旋回自在に固定
    される受骨(23)、前記補助骨(22)に旋回自在に
    固定される内側継手(28)に固定される元親骨(2
    5)、当該元親骨(25)に旋回自在に固定される外側
    継手(27)に固定される先親骨(26)、前記受骨
    (23)と前記内側継手(28)との間に旋回自在に固
    定される連結骨(22a)、および前記補助骨(22)
    と前記外側継手(27)との間に連結されるばね骨(2
    5a)を有する骨アセンブリ(2)と、 前記内部ブロック(123)と前記下方スリーブ(1
    3)との間に位置し、前記上方スリーブ(14)の周囲
    に配置される、傘を開く伸展用ばね(5)と、 前記連結骨(22a)に固定される内側端部(61)、
    および前記補助骨(22)に固定される外側端部(6
    1)を有し、開いた傘を閉じる引込用ばね(6)と、 前記手元(3)の第1サイド(3a)側にスライド自在
    に支持されるプッシュボタン(41)、オープン部材
    (42)、クローズ部材(43)、底部に固定ヘッド
    (441)が形成される固定ヘッド部材(440)、お
    よびロープ(450)を有する自動開閉機構(4)とが
    設けられており、 前記オープン部材(42)は、前記手元(3)の中央部
    にスライド自在に支持され、前記プッシュボタン(4
    1)に接触し得ると共に前記上部大管(12)の外周面
    をスライド自在に配置される、前記手元(3)の前記第
    1サイド(3a)側に向かい分岐した二又部(421)
    と、当該二又部(421)の後方に形成され、前記上部
    大管(12)に形成される上方連結穴(122)および
    下方連結穴(122b)に連結し得る、前記中棒(1)
    の前記縦軸(100)に向かい内向きかつ下方に傾斜す
    る先細のウェッジ部(422)と、前記手元(3)の第
    2サイド(3b)側に形成されるばねソケット(34)
    に支持され、傘を閉じる際に、前記ウェッジ部(42
    2)を付勢して前記連結穴(122,122b)と連結
    させる再セットばね(423)とを有し、 前記クローズ部材(43)は、前記プッシュボタン(4
    1)に旋回自在に固定され、前記下部小管(11)およ
    び前記下方スリーブ(13)のそれぞれに形成されるロ
    ット穴(112,132)を経由し、前記手元(3)の
    前記第2サイド(3b)に向かい水平方向に突出するプ
    ッシュロッド(430)を有し、 前記ロープ(450)は、前記固定ヘッド部材(44
    0)に連結される下端部と、上ろくろ(21)に隣接す
    る前記内部ブロック(123)に連結される上端部とを
    有し、前記中棒(1)の中央部および前記上方スリーブ
    (14)の内部を通過し、前記上方ガイドロール(12
    4a)を経由し前記下ろくろ(24)に向かい延長し、
    前記下ろくろ(24)に回転自在に固定された下方ガイ
    ドロール(241a)を経由し前記上ろくろ(21)に
    隣接する前記内部ブロック(123)に向かい延長して
    おり、 傘を折りたたむ際に、前記固定ヘッド(441)を、前
    記手元(3)の前記第2サイド(3b)側の前記下方ス
    リーブ(13)から内側に向かい突出している弾性板
    (134b)により偏らせて、前記手元(3)の前記第
    1サイド(3a)側に位置する前記三角ブロック(13
    1)に連結させ、 開いた傘を閉じる際に、前記固定ヘッド(441)を、
    前記プッシュロッド(430)により押圧し、前記下方
    スリーブ(13)の前記三角ブロック(131)との連
    結を解消させる折りたたみ傘において、 前記下ろくろ(24)は、ローラ軸(241c)に回転
    自在に固定される前記下方ガイドロール(241a)に
    対する前記ロープ(450)の巻き付けを容易にする、
    中央の仕切部(240c)と当該仕切部(240c)の
    両側面に位置するロープ溝(240b)とが設けられる
    ロープガイド(240a)を有し、 前記上ろくろ(21)に隣接する前記内部ブロック(1
    23)と前記中管(15)の上部(152)との間に
    は、カップリングばね(17a)が弾性的に保持されて
    おり、 前記上部大管(12)は、前記ウェッジ部(422)と
    連結自在の前記上方連結穴(122)の下方に位置し、
    前記縦軸(100)から外側に向かう方向に湾曲した上
    方凸部(122a)と、当該上方凸部(122a)より
    下方に形成され、前記ウェッジ部(422)と連結自在
    の前記下方連結穴(122b)より下方に位置する下方
    凸部(122c)とを有し、 前記固定ヘッド(441)を弾性的に偏らせる前記弾性
    板(134b)は、前記縦軸(100)から内側に向か
    う方向に湾曲した凸面からなり、中央の平面部(134
    c)と両端の屈曲部(134d)とを有し、 前記補助骨(22)は、断面がU字形であり、前記内側
    継手(28)に隣接すると共に縦方向の側面の間に一定
    の間隔を保って配置される、下向きに屈曲している屈曲
    部材(222a)を有し、 前記外側継手(27)は、分岐して下向きに延長する突
    出部(271)を有し、旋回自在に連結される前記元親
    骨(25)のプレス加工された端部(252)を保持し
    ており、 前記ばね骨(25a)は、連結リング(29)を介し前
    記元親骨(25)にスライド自在に連結されたU形状部
    (25u)を有し、当該U形状部(25u)は、傘が上
    方に湾曲する際に前記連結リング(29)とかみ合うこ
    とを抑制する、前記連結リング(29)より大きな内側
    アーム(25i)を有することを特徴とする折りたたみ
    傘。
  2. 【請求項2】 前記下ろくろ(24)は、前記下方ガイ
    ドロール(241a)を覆って固定されるローラカバー
    (241b)を有し、 当該ローラカバー(241b)は、前記ローラ軸(24
    1c)が挿入される軸穴(241d)と、前記仕切部
    (240c)に連結する対の上方突起(241e)と、
    前記下ろくろ(24)の下部に形成される凹形状のソケ
    ット部(241g)にはめ込まれる下方突起(241
    f)とを有することを特徴とする請求項1に記載の折り
    たたみ傘。
  3. 【請求項3】 前記ばね骨(25a)の前記U形状部
    (25u)の外側アーム(25j)の前記元親骨(2
    5)の底部からの高さ(h)は、 前記内側アーム(25i)の前記元親骨(25)の底部
    からの高さ(H)より小さく、かつ、前記連結リング
    (29)の内径(d)から前記元親骨(25)の前記底
    部の厚さ(t)を減じた値より大きいことを特徴とする
    請求項1に記載の折りたたみ傘。
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