JP3039445U - 表面図柄遮蔽部及び被遮蔽部の図柄が変化するカード - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本考案は、カード表面に、シールやゴム、粘
土、スクラッチインキなどによる図柄遮蔽部と被遮蔽部
を設け、それらの遮蔽部及び被遮蔽部の文字や図柄など
が変化することにより、利用者の注意を引けるようにし
たカードである。 【解決手段】カード基体５表面に、被遮蔽部８を設け、
その上をアンカー層７で被覆し、遮蔽部６で隠す。カー
ド使用状況などに応じて熱や光、圧力、高周波などを加
えることで遮蔽部６、場合によっては被遮蔽部８も同時
あるいは独立に発色あるいは変色させ、遮蔽部６を除去
すれば被遮蔽部８が現れるようにする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、カード表面に設けた遮蔽部及び被遮蔽部の文字や図柄、表示情報な どが変化することを特徴とした磁気情報記録カードに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

各種サービスカードなど、爪等でこすって遮蔽部を除去して被遮蔽部の文字や 図柄を表示するものは、最初から印刷された文字や図柄を遮蔽部で隠すだけのも のであり、その被遮蔽部及び遮蔽部自体の色や文字、図柄などが変化する物はな い。また、プリペイドカードなどの磁気情報を記憶したカードの使用中又は使用 後に表面に文字や図形を表示する場合、特別な印刷機構や専用装置を用いて行う 方法や、実用新案登録第３０２２６６０号のように、カード上に設けられた密封 部分に密封された物質を変化及び変質させる方法が考案されている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような技術の場合、カード利用者は被遮蔽部に最初から印刷された文字 や図形を見るだけか、カード表面の図柄が変化したかどうかの結果を見るだけし かできない。そのため、カード表面の図柄等が変化することと、遮蔽物を除去し て被遮蔽部の図柄等を見ることの両方の楽しみを持たせることが目的である。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記の目的のため、表面図柄遮蔽部自体あるいは遮蔽部と被遮蔽部両方に、熱 や光（可視、不可視を問わず）、圧力、高周波などで変化する塗料等で文字や図 案（目視できないものも含む）を記録することで、遮蔽部のスクラッチインキな どの図柄の変化と、その遮蔽部を除去して被遮蔽部の隠された情報を見ることの ２つの楽しみを同時に持たせる。

【０００５】

【考案の実施の形態】 磁気情報を記録するカードの表面に、シールやゴム、粘土、スクラッチインキ などによって遮蔽部を設けるが、その遮蔽部の文字や図柄が熱や光、圧力、高周 波などによって発色または変色するようにする。また、被遮蔽部にも同様の発色 または変色するもので文字や図案を記入し、遮蔽部と被遮蔽部の図柄などを同時 に、あるいは（発色条件を別個にすれば）独立に発色させることも可能である。 以上のような構成により、カードの使用頻度や使用度数などによって、カード 読み書き装置から熱や光、圧力、高周波などをカードに与えれば、遮蔽部及び被 遮蔽部の文字や図案を発色あるいは変色させ、カード利用者が遮蔽部を除去すれ ば被遮蔽部の文字や図案が表示されるようになる。 このことにより、例えば、カードの使用状況に応じて、遮蔽部に「ここを削って 下さい」のような情報を表示したり、あるいは、被遮蔽部に「あたり」などと表 示することができる。

【０００６】

【実施例】

以下、添付図面に従って実施例を説明する。 図１のカード基体１において、最初は表面図柄２及び遮蔽部３が見えるように なっているとする。カードの利用状況や利用頻度によって、遮蔽部３に熱や光、 圧力、高周波などを加えることにより、遮蔽部の色や図柄あるいは文字と、場合 によっては被遮蔽部４の文字や図柄も現れるように特殊塗料等で印刷しておく。 その結果、カードの利用状況によってカード表面の遮蔽部が変化し、かつ被遮蔽 部の図柄も変化させることができる。このため、従来は遮蔽部の色や厚さによっ て被遮蔽部の文字や図柄が透けて見えたような場合でも、本考案では最初は表示 されていないようにできるため、問題になることがない。

【０００７】 図２の断面図において、カード基体５の表面に、被遮蔽図柄８を設け、その上 をアンカー層７で被覆する。こうすることで、スクラッチインキなどの遮蔽部６ の除去時に、同時に被遮蔽部まで剥離しないようにすることが可能となる。カー ドの使用状況などに応じて熱や光、圧力、高周波などを加えることによって、遮 蔽部６、場合によっては被遮蔽部８も同時あるいは独立に発色あるいは変色させ ると、遮蔽部６を除去すれば被遮蔽部８が現れることになる。

【０００８】 遮蔽部などは複数設けることも可能であるほか、遮蔽部及び被遮蔽部の文字や 図柄などは自由に変更することが可能である。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上述とおり構成されているので、通常のプリペイドカードなどのカー ドとして用いることは勿論であるが、くじ付きのカードにすることなどにより、 販売の拡大や促進にも役立つ。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案によるカードの一実施例を示す平面図で
ある。

【図２】本考案によるカードの一実施例を示す断面図で
ある。

【符号の説明】

１、５ カード基体 ２ カード表面に最初から印刷されている図柄 ３、６ カード表面に設けられた遮蔽部 ４、８ 被遮蔽部図柄 ７ アンカー層

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 磁気記録部を有するカード基体の少なく
   とも一方の表面に、シールあるいはゴム、粘土、スクラ
   ッチインキ等による遮蔽部を設け、その遮蔽部及び被遮
   蔽部に熱や光（可視、不可視を問わず）、圧力、高周波
   などで変化する塗料等で文字や図案（目視できないもの
   も含む）を記録し、カードの使用状況などに応じて遮蔽
   部、場合によっては被遮蔽部と両方の文字や図案を同時
   または独立に変化または表示することを特徴とするカー
   ド。