JP3039371U - テレビジョン - Google Patents

テレビジョン

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JP3039371U
JP3039371U JP1997000030U JP3097U JP3039371U JP 3039371 U JP3039371 U JP 3039371U JP 1997000030 U JP1997000030 U JP 1997000030U JP 3097 U JP3097 U JP 3097U JP 3039371 U JP3039371 U JP 3039371U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 調整作業も仕向地ごとに分けて行わなければ
ならないし、当然のことながら仕向地を変更したい場合
には調整をし直さなければならない。 【解決手段】 仕向地に対応した色温度となるようにホ
ワイトバランスのパラメータである(x,y)値を三組
用意しておき(ステップS212,S214)、オンス
クリーン表示される仕向地をリモコン送信器71による
操作によって選択すると、マイコン40は当該仕向地に
対応した設定が有効化されるように仕向地設定情報をE
EPROM60に書き込むようにしているため、仕向地
に関わらず工場設定課程における調整作業を統一化する
ことができ、仕向地に対応して容易にその設定を選択で
きるようになる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、テレビジョンに関し、特に、仕向地に対応した調整が行われるテレ ビジョンに関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、従来のテレビジョンに対するホワイトバランスの自動調整作業を示 している。テレビジョン1に対して所定の基準画像となるように信号発生器2よ り試験映像信号を送出し、この試験映像信号に対応して当該テレビジョン1が映 し出した映像をカラーアナライザ3にて判定する。カラーアナライザ3の判定結 果は調整用制御装置となるコンピュータ4に入力され、同コンピュータ4はカラ ーアナライザ3からの判定結果が本来の設定値となるようにテレビジョン1に対 して設定信号を送出する。
【0003】 ところで、このテレビジョン1内には図示しない設定値保存用のEEPROM がIICバスに接続されており、同EEPROMの記憶情報に基づいてホワイト バランスも実行されている。従って、上述したコンピュータ4がこのIICバス を介して同EEPROMにデータを書き込むことにより、ホワイトバランスが変 化し、これによってカラーアナライザ3の判定結果も本来の設定値に近づいてい くことになる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上述した従来のテレビジョンにおいては、次のような課題があった。 ホワイトバランスは、仕向地によって変化させる必要がある。一つには地域に よって好まれる色温度が異なるためであり、一つには地磁気による影響のためで ある。 従って、従来のテレビジョンの場合は、調整作業も仕向地ごとに分けて行わな ければならないし、当然のことながら仕向地を変更したい場合には調整をし直さ なければならない。
【0005】 本考案は、上記課題にかんがみてなされたもので、設定作業を簡易化すること が可能なテレビジョンの提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる考案は、表示に関する所定の設定 に応じた表示を実行するテレビジョンにおいて、仕向地に対応した複数の設定を 保持する設定保持手段と、同仕向地で選択して上記設定保持手段における所定の 設定を有効にさせる選択手段とを具備する構成としてある。
【0007】 設定保持手段は仕向地に対応した複数の設定を保持しており、仕向地として選 択する選択手段にて上記設定保持手段における所定の設定を有効にさせる。すな わち、予め複数の仕向地を前提とした設定が可能となっているので、仕向地ごと に分けられた設定作業は行わない。一方、選択手段により仕向地を選択すること により同仕向地に対応した設定が有効となる。 設定保持手段が保持する仕向地に対応した複数の設定は、必ずしも複数の設定 を個別に保持していなければならないわけではない。すなわち、実質的に仕向地 ごとに対応した設定が実現可能であればよく、その具体例として、請求項2にか かる考案は、上記請求項1に記載のテレビジョンにおいて、上記設定保持手段は 、基準値を設定しておくとともにこの基準値と所定の関係にある複数の設定値を 保持する構成としてある。
【0008】 例えば、ある基準値に対して「+10」とか「+20」という設定値を出力可 能としておくことにより、基準値を設定すれば「基準値」と「基準値+10」と 「基準値+20」という三つの設定値が可能であり、実質的に三つの設定値を保 持しているといえる。従って、上記のように構成した請求項1にかかる考案にお いては、このような基準となる基準値を設定すると、この基準値と所定の関係に ある複数の設定値が選択可能となり、選択手段にて仕向地に対応して選択される 。
【0009】 このようなある基準値を基準とする設定の具体例として、請求項3にかかる考 案は、上記請求項2に記載のテレビジョンにおいて、上記設定保持手段は、色温 度に対応した複数の設定値を保持する構成としてある。 色温度の場合、あるホワイトバランスに対して色温度を少しだけ上げるとか、 少しだけ色温度を下げるといった仕向地への対応が可能である。従って、設定保 持手段はある地域で要望される色温度を基準値としておくとともに他の仕向地に 対してはその基準値に対しての差などといった情報を保持しておくことにより、 選択手段にて仕向地で選択されたときにその基準値と差とを利用して複数の設定 値を有効化させる。
【0010】 色温度に関する請求項4にかかる考案は、上記請求項2または請求項3に記載 のテレビジョンにおいて、南半球と北半球とに対応したヨークに関連して複数の 設定値を保持する構成としてある。 テレビジョンの場合、地磁気の関係でヨークが南半球と北半球とのそれぞれに 対応していることがあるが、このような場合にもヨークに対応して複数の設定値 を保持しておくことにより、仕向地に応じた設定の変更が可能となる。
【0011】 これまでは設定保持手段が保持するのは基準値であり、他の設定値はこの基準 値に対して所定の関係となるように設定されるものであったが、他の態様として 、請求項5にかかる考案は、上記請求項1に記載のテレビジョンにおいて、上記 設定保持手段は、仕向地ごとに異なるデータセットを備える構成としてある。 このように構成した請求項5にかかる考案においては、設定保持手段が仕向地 ごとに対応したデータセットを備えており、選択手段による指示のもとで仕向地 に対応したデータセットを有効化する。すなわち、仕向地に対応した複数のデー タセットがあるので適宜仕向地に対応したデータセットを利用する。
【0012】 仕向地ごとに備えるデータセットの一例として、請求項6にかかる考案は、上 記請求項5に記載のテレビジョンにおいて、上記設定保持手段は、仕向地の言語 に対応した複数のデータセットを保持する構成としてある。 テレビジョンにおいては、設定ボタンの数を少なくするため、メニュー表示し て各種の選択や調整を実行できるようにしている。むろん、この際の説明的記載 はその地の言語であり、実質的な機能の調整は一致していても説明的記載だけは 仕向地に応じて変更しなければならない。これに対し、上記のように構成した請 求項6にかかる考案においては、仕向地の言語に対応した複数のデータセットを 保持しており、選択手段にて仕向地を選択することにより、同仕向地の言語のデ ータセットが有効化され、メニュー表示において仕向地の人々が読める言語で表 示される。
【0013】 さらに、請求項7にかかる考案は、上記請求項1〜請求項6に記載のテレビジ ョンにおいて、上記選択手段は、リモコン操作で選択する構成としてある。 従って、かかるリモコンを操作して所望の仕向地を選択する。 さらに、請求項8にかかる考案は、上記請求項1〜請求項7に記載のテレビジ ョンにおいて、上記選択手段は、メニュー方式によって選択を行う構成としてあ る。 上述したようにメニュー表示による選択を行うことにより、新たに仕向地専用 の操作スイッチを備えることなく仕向地による選択が可能となる。
【0014】 さらに、請求項9にかかる考案は、上記請求項1〜請求項8に記載のテレビジ ョンにおいて、上記設定保持手段は、複数の設定に対応したデータを記憶し、上 記選択手段は、ソフトウェア的にデータを選択する構成としてある。 このように構成した請求項9にかかる考案においては、設定保持手段が複数の 設定に対応してデータという形態で記憶しているので、選択手段はこれをソフト ウェア的に選択する。
【0015】 さらに、請求項10にかかる考案は、上記請求項1〜請求項9に記載のテレビ ジョンにおいて、上記設定保持手段は、複数の設定を実現するハードウェアセッ トを備えており、上記選択手段は、スイッチ操作で同複数のハードウェアセット を選択する構成としてある。 このように構成した請求項10にかかる考案においては、複数の設定を実現す るハードウェアセットで設定保持手段が構成されており、ハードウェアのスイッ チ操作で実現される選択手段によって同複数のハードウェアセットからいずれか を選択する。
【0016】
【考案の効果】
以上説明したように本考案は、仕向地に対応した複数の設定を仕向地に応じて 選択して有効化できるため、仕向地ごとに別の調整作業をしたり、仕向地の変更 で調整作業をやり直したりすることを防止することが可能なテレビジョンを提供 することができる。 また、請求項2にかかる考案によれば、ある基準値に対して複数の設定が可能 であり、各仕向地ごとに個別に設定していくのに比べて作業性が向上するし、基 本となる基準値だけを保持すればよいので、設定を保持する手段も簡略化できる 。
【0017】 さらに、請求項3にかかる考案によれば、仕向地に応じた複数の色温度を極め て容易に設定可能となる。 さらに、請求項4にかかる考案によれば、仕向地に応じて利用されるヨークを 使用しつつ、設定の選択が可能となる。 さらに、請求項5にかかる考案によれば、仕向地に応じた複数のデータセット を保持しており、データセットごと選択可能となるため、広範囲な選択が可能と なる。 さらに、請求項6にかかる考案によれば、仕向地の言語に容易に変更できる。
【0018】 さらに、請求項7にかかる考案によれば、本体で設定を選択する場合に比べて 選択スイッチなどが集中するリモコンであれば操作しやすい。また、他の設定操 作もリモコンで行われる今日においては、作業を集中させて効率を向上させる効 果もある。 さらに、請求項8にかかる考案によれば、メニュー方式で設定を選択するので 、スイッチを増やす必要がないし、設定操作が集中して分かりやすくなる。
【0019】 さらに、請求項9にかかる考案によれば、設定をデータとして記憶するととも にソフトウェアで選択するため、ソフトウェアで設定を行う既存のテレビジョン には容易に適用可能となる。 さらに、請求項10にかかる考案によれば、スイッチ操作で複数のハードウェ アセットを選択するので、構成が簡素であるし、基準値に対して所定の差を保持 する場合においても、わずかな素子などによって極めて簡単に実現できる。
【0020】
【考案の実施の形態】
以下、図面にもとづいて本考案の実施形態を説明する。 図1は、本考案の一実施形態にかかるテレビジョンを計測システムとともに概 略ブロック図により示している。 同図において、1chipIC(以下、単にICと呼ぶ)10はカラーテレビ ジョン受像機の小信号処理回路を1チップのICで構成したものであり、外部の チューナ20が接続されるとともに、内部には映像中間周波増幅回路、音声信号 処理回路、カラー信号処理回路、映像信号処理回路、偏向信号処理回路などが備 えられている。
【0021】 図においてはほとんどの信号端子を省略しているが、上記チューナ20に接続 される入力端子とともに、映像信号処理回路の出力となるビデオ信号端子(V) 、カラー信号処理回路の出力となるクロマ信号端子(CR,CG,CB)、およ び偏向信号処理回路の出力となる垂直出力端子(SV)と水平出力端子(SH) などの映像関係出力端子が備えられている。そして、図示しない高圧回路を介し てブラウン管30に対してテレビジョン放送の映像を表示可能となっている。
【0022】 IC10には上述した信号端子の他に、オンスクリーン表示用の入力端子(O SDR,OSDG,OSDB,OSDY)が備えられている。各入力端子は、そ れぞれ赤信号(OSDR)、緑信号(OSDG)、青信号(OSDB)に対応し ており、ハイレベルとローレベルの入力に対応している。また、ブリンク信号( OSDY)についてもハイレベルとローレベルの入力に対応しており、各入力端 子のレベルに関わらず、ブリンク信号がハイレベルとなったときのみ映像の表示 に優先してオンスクリーン表示が可能となる。
【0023】 これらの入力端子(OSDR,OSDG,OSDB,OSDY)にはマイコン 40におけるオンスクリーン用の出力端子(R,G,B,Y)が接続されており 、また、水平同期信号入力端子(SH)と垂直同期信号入力端子(SV)とを備 えている。すなわち、マイコン40は上記IC10から水平同期信号と垂直同期 信号とを入力し、これに同期して上述したオンスクリーン表示用の信号を出力す ることにより、表示設定などの際にはメニュー表示などが可能となっている。
【0024】 これらのIC10とマイコン40はシリアル転送バスであるIICバス50に 接続され、また、同IICバス50には設定値などの保存のためのEEPROM 60も接続されている。 後述するように、テレビジョンの製造工程における最終段階には工場設定課程 が組み込まれており、同EEPROM60には設定時に行われる調整に基づいて 所定のデータが書き込まれる。本実施形態においては、色温度の基準となるホワ イトバランスの基準値と、仕向地の設定などが記録可能となっている。なお、こ の設定の操作の際にも利用するため、上記マイコン40にはリモコン送信器71 からの操作を受信するリモコン受信器72が接続されている。
【0025】 ここでホワイトバランスの具体的な調整について説明する。 ホワイトバランスを調整するときには図1に示す計測システムを利用する。こ の計測システムは上記チューナ20に対して調整のための試験信号を発生する試 験信号発生器80と、上記ブラウン管30の画面の表示色を計測して数値化する カラーアナライザ91を備えた計測用コンピュータ90とから構成されており、 同計測用コンピュータ90は上記IICバス50に接続可能となっている。
【0026】 この計測用コンピュータ90の計測手順を図2のフローチャートに示している 。ステップS102にて計測を開始したら、ステップS104にてカラーアナラ イザ91を利用してブラウン管30における表示映像の色を計測し、数値化する 。続くステップS106ではこの数値が所望の色になっているか否かについて判 断する。ここで所望の色はホワイトバランスとしての(X0 ,Y0 )値として表 現されており、この(X0 ,Y0 )値と計測値との差であるX変位とY変位を演 算する。
【0027】 (X0 ,Y0 )値と計測値との間に差がなければ修正は不要であるが、差があ る以上は修正する必要があり、ステップS108の判断を経てステップS110 にて修正信号をIICバス50へ出力する。この修正信号は、例えばX値を増加 させてY値を減少させるといったように修正対象と修正方向を指示するものであ り、具体的に所定値を指示するものではない。 一方、マイコン40の側ではこのようにして送出されるIICバス50からの 修正信号を受信してホワイトバランスの修正を行う。この修正を含む同マイコン 40の処理手順を図3のフローチャートに示している。
【0028】 工場設定課程の場合には、リモコン送信器71にて工場モードにする。工場モ ードは普通は操作しないような組み合わせの複数の操作ボタンを同時に押すこと により実行可能であり、マイコン40はステップS202にてリモコン操作を入 力したときにステップS204にてそのような組み合わせの操作であると判断す れば工場モードに入る。工場モードにもいくつかのモードがあり、リモコン送信 器71の操作をステップS206にて判断してこの計測システムを利用する調整 モードを示していれば、ステップS208にてIICバス50からの信号を入力 待ちする。
【0029】 IICバス50の信号入力があった場合に、ステップS210にてホワイトバ ランスの修正を指示するものであると判断したら、ステップS212にてホワイ トバランスの基準値として設定されている(x,y)値を修正する。上述したよ うにこの修正信号は、修正する対象と修正方向を指示するものであるから、例え ばX値を増加させるといった修正信号であれば予め設定されている増加分を同( x,y)値に加える。むろん、減少を指示するものであれば減少させる。この基 準値はEEPROM60に書き込まれるとともにIC10にて参照され、カラー 信号処理回路で利用される。すなわち、この(x,y)値に基づいてホワイトバ ランスが変化する。むろんこのホワイトバランスの変化はカラーアナライザ91 を介して計測用コンピュータ90にフィードバックされるので、徐々に(X0 , Y0 )値と計測値との差が縮小していく。そして、その差がなくなったときに計 測用コンピュータ90ではステップS108にて修正不要と判断し、計測処理を 中止する。
【0030】 ところで、このように修正された(x,y)値は図4に示す色温度のNORM ALに該当しており、EEPROM60に書き込むときには色温度を高くしたH IGHと色温度を低くしたLOWに該当する(xH ,yH )値と(xL ,yL ) 値とを同時に書き込んでいる。ただし、これらにおいて xH =x+10 xL =x−10 yH =y−10 yL =y+10 という関係を満たすように演算された値となっている。ここにおいてHIGHの 設定に基づくホワイトバランスはNORMALの設定に基づくホワイトバランス よりも赤みがかっており、色温度としてはHIGHの方がNORMALよりも高 くなっている。また、同様にしてLOWの設定に基づくホワイトバランスはNO RMALの設定に基づくホワイトバランスよりも青みがかっており、色温度とし てはLOWの方がNORMALよりも低くなっている。このようなホワイトバラ ンスの差は仕向地に対応している。すなわち、日本で要求される色温度、米国で 要求される色温度、欧州で要求される色温度というのが各国民の感受性に対応し て異なっており、上記のようにして三つの色温度の設定を保持することにより選 択可能としている。すなわち、このEEPROM60には仕向地に対応した複数 の設定値が保存されるようになっており、この意味で本実施形態における設定保 存手段を構成する。
【0031】 本実施形態においては、このようにして基準値とその一定差にある複数の設定 値を選択可能としているが、むろん、それぞれの設定値を個別に調整するなどし て保持できるようにしても良い。また、(x,y)値はある表示設定に要する一 部のパラメータであるが、マイコンがオンスクリーン表示で行なうメニュー表示 の際には言語を表示する必要があるので、図5に示すように、仕向地に応じて言 語を異ならせるようにそれぞれの言語のセットといったデータセットを保持する ものであっても良い。さらには、色温度以外の他のパラメータにも適用可能なこ とはいうまでもない。
【0032】 ところで、EEPROM60は半導体記憶素子であるため、複数の設定という のは複数の選択可能なデータを保持してソフトウェア的に選択することを意味す る。しかしながら、このようなソフトウェア的にデータを保持するものに限られ る必要はなく、図6に示すようにハードウェア的に複数の設定を保持するもので あっても良い。 同図に示すものにおいては、IC10にホワイトバランスを調整するためのX 入力端子とY入力端子とが備えられており、それぞれの端子には基準電圧を分圧 して所定電圧を供給できるように可変抵抗61,62を接続してある。また、こ の可変抵抗61,62に直列抵抗63,64および直列抵抗65,66を介在せ しめるとともに、これらの各抵抗63〜66を実質的に省略したり介在せしめる ためのセレクトスイッチ67,68を備えている。例えば、セレクトスイッチ6 7,68で中間値を選択すれば、可変抵抗61,62に対してそれぞれ一つの抵 抗63,65を接続した状況になるし、セレクトスイッチ67,68を図示右方 に変化させたらX入力端子には可変抵抗61と直列抵抗63,64とを介在させ ることになるものの、Y入力端子には可変抵抗62だけを介在させることになる 。
【0033】 従って、セレクトスイッチ67,68の選択位置によって三つの設定を与える ことが可能となり、この意味で仕向地に対応した複数のハードウェアセットに複 数の設定が保持されていることと同等となる。 一方、上述したようにして選択可能な設定値がEEPROM60に保持される としたとき、工場設定課程の最後には仕向地に応じた設定状態とする。例えば、 工場モードの中における設定モードでは、マイコン40は図7に示すように仕向 地をメニュー方式で表示する。そして、リモコン送信器71を操作して「1.ニ ホン」を選択したとすると図3に示すフローチャートにおけるステップS218 にて仕向地として日本用に用意されているNORMALの設定を選択するための 仕向地設定情報をEEPROM60に書き込む。このようにすることにより、工 場モードを終えた通常使用時にはNORMALの設定が表示に活かされる。一方 、仕向地がアメリカであるのならリモコン送信器71を操作して「2.アメリカ 」を選択する。すると、図3に示すフローチャートにおけるステップS218に て仕向地としてアメリカ用に用意されているLOWの設定を選択するための仕向 地設定情報をEEPROM60に書き込む。従って、通常使用時にはLOWの設 定が表示に活かされる。同様にしてヨーロッパについても設定を選択可能となる 。
【0034】 このような設定の選択は、必ずしも工場モードでのみ可能とするのではなく、 家庭で選択できるようにすることもできる。例えば、図8に示すように通常のオ ンスクリーン表示で実行する設定メニューの中に「ピクチャーセレクト」の項目 を設け、さらにその中で図9に示すように「ハイ」、「ノーマル」、「ロー」を 選択できるようにしておくといったことも可能である。 すなわち、このようなオンスクリーンでメニュー表示しつつリモコン送信器7 1の操作をリモコン受信器72で受信することにより、仕向地に対応した複数の 設定のいずれかを選択してそれを表示の際に有効化させている。従って、これら のリモコン送受信器71,72とマイコン40などによって選択手段を構成する 。
【0035】 むろん、このような選択手段は極めて容易に変形可能であり、マイコン40が 実施する選択のためのソフトウェアも適宜変更可能であるし、上述したセレクト スイッチ67,68で実現することもできるし、テレビジョン本体の筺体に操作 スイッチなどを配置することもできる。いずれにしても仕向地に対応して用意さ れている設定値から選択可能となるからである。むろん、メニュー方式で選択す る場合にはソフトウェアの変更だけで実現できるので、ハードウェアの変更にか かるコストが生じない。また、リモコンを利用する場合にも既存の操作ボタンの 組み合わせ操作で行えるようにすれば新たなハードウェアの必要性は生じない。 特に、リモコンは他の調整操作にも利用されることが多いため、操作性を統一さ せる効果もある。
【0036】 ところで、仕向地に応じた複数の設定というのは次のように考えることも可能 である。例えば、北半球と南半球とでは地磁気の違いによってそれぞれ別個のヨ ークを選択することがある。この場合でも仕向地ごとにホワイトバランスを調整 するのではなく、一括してホワイトバランスが基準値となるように調整する。し かし、このときに選択可能としておく設定は、南半球のヨークを設定したテレビ ジョンを南半球に搬送したときに表示されるホワイトバランスが所望の色温度と なるようにする(X,Y)値であったり、設定値の日本と同じ北半球であっても 欧米のそれぞれにて好まれる色温度なるようにする(X,Y)値を設定しておく 。このようにすれば、調整作業を仕向地に依存させる必要がなくなり、図10に 示すようにして仕向地を選択可能としておき、設定作業だけで仕向地に対応させ ることができるようになる。
【0037】 次に、上記構成からなる本実施形態の動作を順を追って説明する。 テレビジョンの製造工程における最終段階の工場設定課程において、ホワイト バランスを調整する際、図1に示すようにブラウン管30の前にカラーアナライ ザ91を対面設置するとともに、チューナ20には試験信号発生器80を接続し 、さらに計測用コンピュータ90をIICバス50に接続する。 試験信号発生器80から試験信号を発生させ、計測用コンピュータ90にて計 測を開始させるとともに、テレビジョンに対してはリモコン送信器71における 所定の組み合わせの操作を行うと、マイコン40もステップS202,S204 ,S206を経て調整モードに入り、ステップS208にてIICバス50から の入力待ちとなる。
【0038】 計測用コンピュータ90からの修正信号をマイコン40がIISバス50を介 して入力し、(x,y)値を修正していくことにより、ホワイトバランスは基準 用の所望のバランスとなり、修正終了時には基準値と選択可能な設定値がEEP ROM60に書き込まれる。 この後、工場モードで表示される複数の仕向地からリモコン送信器71で所定 の仕向地を選択すると、マイコン40はステップS202,S218を経て同操 作に対応した仕向地の設定が有効化されるようにEEPROM60に仕向地設定 情報を書き込む。
【0039】 このようにして調整及び設定を終えたテレビジョンが所定の仕向地の家庭など に設置されたとすると、電源をオンにしたときにEEPROM60に書き込まれ た仕向地設定情報に基づいてどの設定値を有効化するかが判断され、当該仕向地 に対応した色温度の設定値が有効となって表示が行われる。 このように、仕向地に対応した色温度となるようにホワイトバランスのパラメ ータである(x,y)値を三組用意しておき(ステップS212,S214)、 オンスクリーン表示される仕向地をリモコン送信器71による操作によって選択 すると、マイコン40は当該仕向地に対応した設定が有効化されるように仕向地 設定情報をEEPROM60に書き込むようにしているため、仕向地に関わらず 工場設定課程における調整作業を統一化することができ、仕向地に対応して容易 にその設定を選択できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態にかかるテレビジョンを計
測システムとともに示す概略ブロック図である。
【図2】計測用コンピュータの処理手順を示すフローチ
ャートである。
【図3】マイコンの処理手順を示すフローチャートであ
る。
【図4】複数の色温度に対応した設定値の表を示す図で
ある。
【図5】複数の言語に対するデータセットを保持するR
OMを示す図である。
【図6】ハードウェアによって複数の設定を保持する変
形例にかかるテレビジョンの要部回路図である。
【図7】仕向地に対応して選択するメニュー表示を示す
図である。
【図8】家庭内で選択可能とするための第1のメニュー
表示を示す図である。
【図9】家庭内で選択可能とするための第2のメニュー
表示を示す図である。
【図10】仕向地に対応して選択する他のメニュー表示
を示す図である。
【図11】従来のテレビジョンを計測システムとともに
示す概略ブロック図である。
【符号の説明】
10…1chipIC 40…マイコン 50…IICバス 60…EEPROM 61,62…可変抵抗 63〜66…抵抗 67,68…セレクトスイッチ 71…リモコン送信器 72…リモコン受信器

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示に関する所定の設定に応じた表示を
    実行するテレビジョンにおいて、 仕向地に対応した複数の設定を保持する設定保持手段
    と、 同仕向地で選択して上記設定保持手段における所定の設
    定を有効にさせる選択手段とを具備することを特徴とす
    るテレビジョン。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載のテレビジョンにお
    いて、上記設定保持手段は、基準値を設定しておくとと
    もにこの基準値と所定の関係にある複数の設定値を保持
    することを特徴とするテレビジョン。
  3. 【請求項3】 上記請求項2に記載のテレビジョンにお
    いて、上記設定保持手段は、色温度に対応した複数の設
    定値を保持することを特徴とするテレビジョン。
  4. 【請求項4】 上記請求項2または請求項3に記載のテ
    レビジョンにおいて、南半球と北半球とに対応したヨー
    クに関連して複数の設定値を保持することを特徴とする
    テレビジョン。
  5. 【請求項5】 上記請求項1に記載のテレビジョンにお
    いて、上記設定保持手段は、仕向地ごとに異なるデータ
    セットを備えることを特徴とするテレビジョン。
  6. 【請求項6】 上記請求項5に記載のテレビジョンにお
    いて、上記設定保持手段は、仕向地の言語に対応した複
    数のデータセットを保持することを特徴とするテレビジ
    ョン。
  7. 【請求項7】 上記請求項1〜請求項6に記載のテレビ
    ジョンにおいて、上記選択手段は、リモコン操作で選択
    することを特徴とするテレビジョン。
  8. 【請求項8】 上記請求項1〜請求項7に記載のテレビ
    ジョンにおいて、上記選択手段は、メニュー方式によっ
    て選択を行うことを特徴とするテレビジョン。
  9. 【請求項9】 上記請求項1〜請求項8に記載のテレビ
    ジョンにおいて、上記設定保持手段は、複数の設定に対
    応したデータを記憶し、上記選択手段は、ソフトウェア
    的にデータを選択することを特徴とするテレビジョン。
  10. 【請求項10】 上記請求項1〜請求項9に記載のテレ
    ビジョンにおいて、上記設定保持手段は、複数の設定を
    実現するハードウェアセットを備えており、上記選択手
    段は、スイッチ操作で同複数のハードウェアセットを選
    択することを特徴とするテレビジョン。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3416613B2 (ja) 2000-04-26 2003-06-16 三洋電機株式会社 表示装置
JP2013101223A (ja) * 2011-11-08 2013-05-23 Funai Electric Co Ltd 画像表示装置

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