JP3090125U - テレビジョン受信装置 - Google Patents

テレビジョン受信装置

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JP3090125U
JP3090125U JP2002002943U JP2002002943U JP3090125U JP 3090125 U JP3090125 U JP 3090125U JP 2002002943 U JP2002002943 U JP 2002002943U JP 2002002943 U JP2002002943 U JP 2002002943U JP 3090125 U JP3090125 U JP 3090125U
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】白バランスの調整に要する時間の短縮と、画質
が未調整の場合にも、画像内容の確認が容易な画像の表
示とを可能にする。 【解決手段】マイクロコンピュータ3は、フラグ11
が、映像信号処理回路2における白バランスの調整が済
んでいないことを示すときには、調整値として設定可能
な値の範囲の中央値を調整値と見なして、映像信号処理
回路2の動作点を設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、EEPROMに記憶された調整値に従って、画質に関する信号回路 の動作点を設定するテレビジョン受信装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
テレビジョン受信装置では、CRTに表示される画像を白黒画像としたときに 無彩色とするため、黒レベル側と白レベル側とのそれぞれにおいて、白バランス を調整するようになっている。すなわち、黒レベル側の白バランスを調整するた めに、3つの原色色信号のそれぞれについて、黒レベルにおけるCRTのカソー ド電位を調整している。また、白レベル側の白バランスを調整するために、少な くとも2つの原色色信号のそれぞれについて、ドライブ回路のゲインの調整を行 っている。つまり、白バランスの調整に関しては、6つの要素に関する調整が必 要となる。このため、近年の装置においては、リモートコントローラによって各 要素に関する調整が可能なように構成されている。
【0003】 すなわち、3つの原色色信号の回路のそれぞれについての、黒レベルにおける CRTのカソード電位とドライブ回路のゲインとは、マイクロコンピュータから 与えられる調整値に従って変更可能に構成されている。つまり、赤色の原色色信 号の黒レベルにおけるCRTのカソード電位の調整を一例として説明すると、マ イクロコンピュータは、EEPROMに記憶された調整値に従って、赤色の原色 色信号の黒レベルにおけるCRTのカソード電位を設定する。そして後、リモー トコントローラのアップキーが操作されると、信号回路に与える調整値を増加さ せることによって、赤色の原色色信号の黒レベルにおけるCRTのカソード電位 を下降させ、輝度を上昇させる。また、ダウンキーが操作されると、信号回路に 与える調整値を減少させることによって、前記カソード電位を上昇させ、輝度を 下降させる。
【0004】 このため、出荷前の白バランスの調整においては、CRTにテストパターンを 表示させる。次いで、CRTの管面の状態を測定する測定器の値を参照しつつ、 リモートコントローラを用いて、信号回路に与える調整値を変更することにより 、黒レベルにおけるカソード電位の調整や、ドライブ回路のゲインの調整を行っ ている。そして、調整が終了すると、マイクロコンピュータは、前記した6つの 要素のそれぞれに対応する調整値をEEPROMに記憶する。そして、以後では 、マイクロコンピュータは、EEPROMに記憶された調整値に従って、原色色 信号回路の動作点を設定する(第1の従来技術とする)。
【0005】 また、調整に関する従来技術として、特開平10−243262号として提案 された技術がある。すなわち、この技術では、撮像を行う撮像手段と、撮像手段 により撮像された映像信号を、映像処理用パラメータに基づいて処理する映像処 理手段とが設けられている。また、映像処理手段には、撮像手段の撮像特性に応 じた映像処理用パラメータと、映像処理手段に予め付与されている識別情報とを 、接続手段を介して撮像手段に送る送信手段を設けている。また、撮像手段には 、映像処理手段から送られた識別情報に基づき、それに対応付けられている映像 処理用パラメータが内部に保持されているかどうかを判定する判定手段を設けて いる。且つ、撮像手段には、判定結果が、映像処理手段から送られた識別情報に 対応付けられた映像処理用パラメータが保持されていることを示す場合、対応付 けられた映像処理用パラメータを映像処理手段に通知する通知手段が設けられて いる。このため、撮像手段を交換したときには、手間をかけることなく、交換さ れた撮像手段が必要とする映像処理用パラメータの設定を簡単に行うことができ る。その結果、任意の撮像手段と映像処理手段とを組み合わせた場合でも、色再 現性の良い映像を得ることができるようになっている(第2の従来技術とする) 。
【0006】 また、特開2000−194029号として提案された従来技術では、判別手 段を設けることによって、絞り制御手段の調整が完了しているかどうかを判別し ている。そして、絞り調整手段の調整が完了していないと判別した場合、絞りを 強制的に開放にした状態において、シャッタにより露出を制御するようになって いる。このため、絞り調整前であっても、確実に適正な露出を得ることができる 。従って、撮像装置の調整前の画角合わせにおいて、画角合わせが不能となるよ うな事態の発生をなくすことができるようになっている(第3の従来技術とする )。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
上記した第1の従来技術では、白バランスの調整が開始される場合、マイクロ コンピュータは、EEPROMに記憶された値がどのような値であるときにも、 そのときにEEPROMに記憶された値を調整値として、信号回路の動作点を設 定する。一方、調整値については、最適となる値が、調整可能な値の範囲(00 H〜FFH)のうち、なるべく中央の値となるように、回路の定数が設定されて いる。また、EEPROMは、素子の特性から、データの書き込みが一度も行わ れていない状態では、記憶された値はFFHとなっている。このため、以下に示 す問題が生じることになる。
【0008】 いま、赤色の原色色信号のドライブ回路のゲインの調整が開始されたとする。 調整が開始されると、マイクロコンピュータは、この調整項目の調整値を格納す るためのエリアからデータを読み出し、読み出した値に従ってドライブ回路のゲ インの設定する。このとき読み出される調整値は、書き込みが一度も行われてい ない状態におけるデータであるため、その値はFFHとなっている。従って、ド ライブ回路のゲインは最大となるように設定される。一方、このドライブ回路の ゲインに対応する調整値が、80Hの近傍において最適になるように設計されて いるとすると、調整時では、リモートコントローラを操作することによって、調 整値を、FFHから80Hの近傍まで大まかに減少させた後、測定器の測定値を 確認しながら、調整値を細かく変更して、ドライブ回路のゲインを最適値に設定 することになる。つまり、調整の手順が、調整値を最適値の近傍まで大まかに変 化させるための手順と、最適値の近傍において細かく調整値を変更する手順との 2つの手順を要するので、調整に長い時間を要することになる。
【0009】 また、黒レベルにおけるカソード電位の調整やドライブ回路のゲインの調整を 行わない場合では、調整値のすべてがFFHとなり、画面が白っぽくなり過ぎる ので、表示される画像の確認が困難となる。このため、試験項目が、良好な画質 を要求されない試験項目の場合であっても、黒レベルにおけるカソード電位やド ライブ回路のゲインが未調整の場合では、試験を行うことが困難となる。このた め、試験項目が、良好な画質を要求されない試験項目となるときにも、試験の順 序を、画質の調整の後に行わなければならず、試験の順序が制限されるという問 題が生じていた。
【0010】 また、上記した第1の従来技術における問題を解決する観点から第2の従来技 術や第3の従来技術を見る場合には、これらの技術は、適用することが困難な技 術となっていた。
【0011】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、白バ ランスが未調整の場合には、調整値の値範囲の中央値近傍の値を調整値と見なし て、白バランスに関した信号回路の動作点を設定することにより、白バランスの 調整に要する時間を短縮するとともに、画質が未調整の場合にも、画像内容の確 認が容易な画像を表示させることのできるテレビジョン受信装置を提供すること にある。
【0012】 また本考案の目的は、画質が未調整の場合には、調整値の値範囲の中央値近傍 の値を調整値と見なして、画質に関した信号回路の動作点を設定することにより 、画質の調整に要する時間を短縮するとともに、画質が未調整の場合にも、画像 内容の確認が容易な画像を表示させることのできるテレビジョン受信装置を提供 することにある。
【0013】 また本考案の目的は、画質が未調整の場合には、調整終了後の調整値の分布に おける中央値近傍の値を調整値と見なして、画質に関した信号回路の動作点を設 定することにより、画質の調整に要する時間を短縮するとともに、画質が未調整 の場合にも、画像内容の確認が容易な画像を表示させることのできるテレビジョ ン受信装置を提供することにある。
【0014】 また、画像の白バランス調整において、上記目的の達成を容易にすることので きるテレビジョン受信装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係るテレビジョン受信装置は、黒レベルにお けるCRTのカソード電位とCRTのカソードを駆動する回路のゲインとに関す る信号回路の動作点を設定する値であり、ユーザにとっては変更不能な値である 調整値を記憶するEEPROMと、前記動作点をEEPROMから読み出した調 整値が示す状態に設定するとともに、調整モードとなったときには、リモートコ ントローラからの指示に従って調整値を変更し、且つ、変更した調整値が示す状 態に前記動作点を設定するマイクロコンピュータとを備え、マイクロコンピュー タは、調整モードが終了したときには、そのときの調整値をEEPROMに記憶 させるテレビジョン受信装置において、調整モードによる調整が済んでいるかど うかを示すフラグを備え、マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことを フラグが示すときには、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値を調 整値と見なして前記動作点の設定を行い、調整が済んでいることをフラグが示す ときには、EEPROMに記憶された調整値に従って前記動作点の設定を行うよ うにしている。
【0016】 すなわち、黒レベルにおけるCRTのカソード電位とCRTのカソードを駆動 する回路のゲインとに関する信号回路の動作点の設定は白バランスの設定となる 。一方、調整値については、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値 が最良値となるように回路が設計される。従って、調整が済んでいないことをフ ラグが示すとき、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値を調整値と 見なして動作点を設定すると、白バランスは、ほぼ最良に近い状態に設定される 。従って、調整値を少し変更するだけで、白バランスは最良となる。
【0017】 また、本考案に係るテレビジョン受信装置は、画質に関した信号回路の動作点 を設定する値であり、ユーザにとっては変更不能な値である調整値を記憶するE EPROMと、前記動作点をEEPROMから読み出した調整値が示す状態に設 定するとともに、調整モードとなったときには、リモートコントローラからの指 示に従って調整値を変更し、且つ、変更した調整値が示す状態に前記動作点を設 定するマイクロコンピュータとを備え、マイクロコンピュータは、調整モードが 終了したときには、そのときの調整値をEEPROMに記憶させるテレビジョン 受信装置において、調整モードによる調整が済んでいるかどうかを示すフラグを 備え、マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフラグが示すときに は、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値を調整値と見なして前記 動作点の設定を行い、調整が済んでいることをフラグが示すときには、EEPR OMに記憶された調整値に従って前記動作点の設定を行うようにしている。
【0018】 すなわち、調整値については、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍 の値が最良値となるように回路が設計される。従って、調整が済んでいないこと をフラグが示すとき、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値を調整 値と見なして動作点を設定すると、画質は、ほぼ最良に近い状態に設定される。 従って、調整値を少し変更するだけで、画質は最良となる。
【0019】 また、本考案に係るテレビジョン受信装置は、画質に関した信号回路の動作点 を設定する値であり、ユーザにとっては変更不能な値である調整値を記憶するE EPROMと、前記動作点をEEPROMから読み出した調整値が示す状態に設 定するとともに、調整モードとなったときには、リモートコントローラからの指 示に従って調整値を変更し、且つ、変更した調整値が示す状態に前記動作点を設 定するマイクロコンピュータとを備え、マイクロコンピュータは、調整モードが 終了したときには、そのときの調整値をEEPROMに記憶させるテレビジョン 受信装置において、調整モードによる調整が済んでいるかどうかを示すフラグを 備え、マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフラグが示すときに は、調整終了後の調整値の分布における中央値近傍の値を調整値と見なして前記 動作点の設定を行い、調整が済んでいることをフラグが示すときには、EEPR OMに記憶された調整値に従って前記動作点の設定を行うようにしている。
【0020】 すなわち、調整終了後の調整値の分布における中央値近傍の値は、調整値とし ては最良値に近い値となる。従って、調整が済んでいないことをフラグが示すと き、調整終了後の調整値の分布における中央値近傍の値を調整値と見なして動作 点を設定すると、画質は、ほぼ最良に近い状態に設定される。従って、調整値を 少し変更するだけで、画質は最良となる。
【0021】 また、上記構成に加え、前記動作点は、黒レベルにおけるCRTのカソード電 位とCRTのカソードを駆動する回路のゲインとに関する信号回路の動作点とな っている。すなわち、黒レベルにおけるCRTのカソード電位とCRTのカソー ドを駆動する回路のゲインとに関する信号回路の動作点の設定は白バランスの設 定となる。
【0022】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係るテレビジョン受信装置の一実施形態の電気的構成を示す ブロック線図である。
【0023】 図において、図示されないアンテナからの信号21が導かれた受信回路1は、 マイクロコンピュータ3によって指示されたチャンネルを受信するブロックとな っており、受信したチャンネルの映像信号を映像信号処理回路2に出力する。
【0024】 映像信号処理回路2は、受信回路1から出力される映像信号に所定処理を施す ことによって、3つの原色色信号2R、2G、2Bを生成し、出力するブロック となっている。また、その内部には、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R ,7G,7Bのそれぞれの電位と、カソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆動 する回路のゲインとを、マイクロコンピュータ3により指示された値に設定する ための信号回路を備えている。
【0025】 ドライブ回路8は、映像信号処理回路2から出力される赤色の原色色信号2R を増幅し、増幅した原色色信号でもって、CRT7のカソード7Rを駆動するブ ロックとなっている。
【0026】 このため、映像信号処理回路2から出力される原色色信号2Rは、ベース電流 を制限する抵抗R1を介して、トランジスタQ1のベースに導かれている。また 、トランジスタQ1のエミッタは、抵抗R4を介して接地されるとともに、周波 数特性を補正するため、抵抗R5とコンデンサC1とからなる直列回路を介して 接地されている。また、エミッタの電位を所定分だけ変移させるため、エミッタ は、抵抗R3を介して、プラス電源に接続されている。また、トランジスタQ1 のコレクタは、負荷となる抵抗R2を介して、プラス電源に接続されるとともに 、CRT7のカソード7Rに導かれている。
【0027】 なお、ドライブ回路8と同一の回路構成からなるドライブ回路が、映像信号処 理回路2から出力される原色色信号2Gとカソード7Gとの間、および、原色色 信号2Bとカソード7Bとの間にも設けられているが、これら2つのドライブ回 路は図示が省略されている。
【0028】 入力回路4は、装置本体のパネルに設けられた複数のキースイッチや、リモー トコントローラ6から出力される赤外線を受光するためのユニット等からなるブ ロックとなっており、ユーザからの指示が入力される。そして、入力された指示 をマイクロコンピュータ3に送出する。
【0029】 EEPROM5は、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R,7G,7Bの 各電位を指示する調整値、CRT7のカソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆 動する回路のゲインを指示する調整値などを記憶するブロックとなっている。ま た、その内部には、調整モードによる調整が終了したかどうかを示すフラグ11 が設けられている。なお、調整値の値の範囲は、00H〜FFHの256段階と なっている。
【0030】 マイクロコンピュータ3は、テレビジョン受信装置としての主要動作を制御す るブロックとなっている。また、種々の設定を行う。すなわち、電源オン状態に 移行したときに、フラグ11が調整の済んでいることを示す場合には、EEPR OM5に記憶された調整値に従って、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R ,7G,7Bの各電位の設定と、CRT7のカソード7R,7G,7Bのそれぞ れを駆動する回路のゲイン設定とを行う。つまり、映像信号処理回路2における 画質に関した信号回路の動作点を、調整値に従って変更することにより、CRT 7の白バランスを、予め調整されたバランスに設定する。
【0031】 一方、電源のオン状態に移行したときに、フラグ11が調整が済んでいないこ とを示す場合には、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値(例えば 、80H等)を調整値と見なして、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R, 7G,7Bの各電位の設定と、CRT7のカソード7R,7G,7Bのそれぞれ を駆動する回路のゲインの設定とを行う。つまり、白バランスを、最良となるバ ランスに近いバンラスに調整する。言い換えるなら、白バランスを、CRT7に 表示される画像を確認するのに支障のない程度のバランスに調整する。
【0032】 また、白バランスの調整モードとなったときには、リモートコントローラ6か らの指示に従って調整値を変更し、且つ、変更した調整値に従って、白バランス の変更を行う。そして、調整モードが終了したときには、そのときの調整値をE EPROM5に記憶する。
【0033】 図2は、電源オン時の実施形態の主要動作を示すフローチャート、図3は、調 整モードにおける実施形態の主要動作を示すフローチャートである。必要に応じ て同図を参照しつつ、実施形態の動作を説明する。
【0034】 電源がオンになって動作状態に移行した場合(ステップS1)、マイクロコン ピュータ3は、EEPROM5内のフラグ11の状態を調べる。そして、フラグ 11が、白バランスの調整が済んでいないことを示すときには、黒レベルにおけ るCRT7のカソード7R,7G,7Bの各電位の調整値が80Hであるとして 、映像信号処理回路2の設定を行う。また、CRT7のカソード7R,7G,7 Bのそれぞれを駆動する回路のゲインの調整値が80Hであるとして、映像信号 処理回路2の設定を行う(ステップS2,S3)。
【0035】 すなわち、EEPROM5内の調整値を記憶するエリアのデータが、書き込み が行われていないため、FFHとなっているにもかかわらず、調整値が80Hで あるとして、CRT7の白バランスが設定される。その結果、白バランスは、そ れなりにバランスのとれた状態となり、CRT7に表示される画像は、表示内容 を確認するのに支障のない画像となる。
【0036】 一方、フラグ11が、白バランスの調整が済んでいることを示すときには、白 バランスを最良とする調整値がEEPROM5に既に記憶されていることを意味 している。このため、マイクロコンピュータ3は、黒レベルにおけるCRT7の カソード7R,7G,7Bの各電位の調整値、および、CRT7のカソード7R ,7G,7Bのそれぞれを駆動する回路のゲインの調整値をEEPROM5から 読み出す。そして後、読み出した調整値に従って映像信号処理回路2の設定を行 う(ステップS2,S4)。その結果、CRT7の白バランスは、調整モードに おいて調整されたバランス、つまり、最良の白バランスに設定される。
【0037】 いま、フラグ11は、調整が済んでいないことを示している(調整値を80H とする白バランスの設定が行われている)とする。この状態において、調整モー ドに移行すると、マイクロコンピュータ3は、映像信号処理回路2内のオンスク リーンディスプレイ回路(図示を省略)を制御することによって、調整項目と、 調整項目における調整値とをCRT7に表示する(ステップS11)。従って、 CRT7には、『白バランス調整』の文字が表示されるとともに、黒レベルにお けるCRT7のカソード7R,7G,7Bの各電位の調整値、および、CRT7 のカソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆動する回路のゲインの調整値の6つ の調整値が表示される(ステップS11)。なお、表示されるこれら6つの調整 値は、80Hとなる。
【0038】 この状態において、リモートコントローラ6を操作することにより、黒レベル におけるCRT7のカソード7R,7G,7Bの各電位の調整値と、CRT7の カソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆動する回路のゲインの調整値との6種 の調整値のうちから、1つの調整値を選択する。そして、測定器の数値を参照し つつ、調整値が最良となるように、リモートコントローラ6を操作して調整値を 変更する。このとき、マイクロコンピュータ3は、調整値が変更される毎に、変 更された調整値に従って、映像信号処理回路2の動作点を変更する。この操作に よって、選択した調整値の調整が終了したときには、次の調整値を選択するとと もに、同様の方法を用いて調整値を調整する。以下、同様の方法を繰り返すこと によって、残る調整値の調整を行う(ステップS12〜S14)。
【0039】 上記操作によって白バランスの調整が終了したときには、動作は、ステップS 14からステップS15に移行し、マイクロコンピュータ3は、そのときの6種 の調整値をEEPROM5に記憶する。そして後、マイクロコンピュータ3は、 フラグ11を、調整済に変更する(ステップS16)。
【0040】 補足的な説明を行うと、調整値の最良値が70H〜90Hの範囲にあるとする と、上記した白バランスの調整においては、調整作業が開始された時点において 、6種の調整値のそれぞれが、既に最良値に近い値となっている。従って、調整 値を少し変更するだけで、調整値は最良となる値に設定される。このため、調整 値を最良値に変更するのに要する時間が短縮される。すなわち、白バランスの調 整に要する時間が短縮されることになる。
【0041】 以上で第1の実施形態の説明を終了し、以下に、第2の実施形態について説明 する。なお、第2の実施形態の電気的構成は、ブロック線図として示すときには 、第1の実施形態と同一であり、マイクロコンピュータ3の構成のみが異なる。 このため、構成についての説明は、マイクロコンピュータ3の構成における第1 の実施形態との相違点のみとする。
【0042】 過去において同一種のテレビジョン受信装置を製造していた場合では、白バラ ンスを最良に設定したときの黒レベルにおけるCRT7のカソード7R,7G, 7Bの各電位の調整値、および、CRT7のカソード7R,7G,7Bのそれぞ れを駆動する回路のゲインの調整値の6種の調整値の分布具合は既知である。従 って、分布の中央値も既知である。このため、マイクロコンピュータ3のプログ ラム領域には、予め、上記した6種の既知の調整値が記憶されている。
【0043】 また、マイクロコンピュータ3は、電源オン状態に移行したときに、フラグ1 1が調整が済んでいないことを示す場合、上記した6種の既知の調整値に従って 、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R,7G,7Bの各電位と、CRT7 のカソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆動する回路のゲインとを設定する。 つまり、調整終了後の調整値の分布における中央値近傍の値を調整値と見なして 、白バランスを設定する。従って、設定される白バランスは、最良となるバラン スに極めて近いバランスとなる。
【0044】 一方、電源オン状態に移行したときに、フラグ11が調整の済んでいることを 示す場合には、第1の実施形態の同様に、EEPROM5に記憶された調整値に 従って、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R,7G,7Bの各電位の設定 と、CRT7のカソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆動する回路のゲイン設 定とを行う。つまり、映像信号処理回路2における画質に関した信号回路の動作 点を、調整値に従って変更することにより、CRT7の白バランスを、予め調整 されたバランスに設定する。
【0045】 上記構成からなる第2の実施形態の動作は、第1の実施形態の動作と比較する 場合、ステップS3の動作が異なるのみとなる。すなわち、電源がオンになり、 動作状態に移行した場合(ステップS1)、マイクロコンピュータ3は、EEP ROM5内のフラグ11の状態を調べる。そして、フラグ11が、白バランスの 調整が済んでいないことを示すときには、プログラム領域に予め格納された上記 6種の値(調整終了後の調整値の分布における中央値近傍の値)を調整値と見な して、黒レベルにおけるCRT7のカソード7R,7G,7Bの各電位と、CR T7のカソード7R,7G,7Bのそれぞれを駆動する回路のゲインとを設定す る。なお、その他の動作については、第1の実施形態と同一となるので、詳細な 説明を省略する。
【0046】 第2の実施形態について補足的な説明を行うと、フラグ11が、調整が済んで いないことを示す場合、マイクロコンピュータ3は、調整終了後の調整値の分布 における中央値近傍の値を調整値と見なして、白バランスを設定している。この ため、調整を行わない状態であっても、CRT7に表示される画像は、充分な画 質を備えた画像となる。また、白バランスの調整作業が開始された時点において は、6種の調整値のそれぞれが、既に最良値に近い値となっている。従って、調 整値を少し変更するだけで、調整値は最良の値となる。このため、調整値を最良 値に変更するのに要する時間が短縮される。すなわち、白バランスの調整に要す る時間が短縮されることになる。
【0047】 なお、本考案は上記実施形態に限定されず、上記した6種の値については、マ イクロコンピュータ3内のプログラム領域に予め格納する構成とした場合につい て説明したが、EEPROM5に予め格納した構成とすることができる。
【0048】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るテレビジョン受信装置においては、調整値 は、黒レベルにおけるCRTのカソード電位とCRTのカソードを駆動する回路 のゲインとに関する信号回路の動作点を設定する値となっている。そして、マイ クロコンピュータは、調整が済んでいないことをフラグが示すときには、調整値 として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値を調整値と見なして動作点の設定を 行う。このため、調整が行われていない場合にも、白バランスは、ほぼ最良に近 い状態に設定される。従って、調整値を少し変更するだけで、白バランスは最良 となるので、白バランスの調整に要する時間を短縮することができるとともに、 画質が未調整の場合にも、画像内容の確認が容易な画像を表示させることができ る。
【0049】 また、本考案に係るテレビジョン受信装置においては、調整値は、画質に関し た信号回路の動作点を設定する値であり、ユーザにとっては変更不能な値となっ ている。そして、マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフラグが 示すときには、調整値として設定可能な値の範囲の中央値近傍の値を調整値と見 なして動作点を設定するので、調整が行われていない場合にも、画質は、ほぼ最 良に近い状態に設定される。従って、調整値を少し変更するだけで、画質は最良 となるので、画質の調整に要する時間を短縮することができるとともに、画質が 未調整の場合にも、画像内容の確認が容易な画像を表示させることができる。
【0050】 また、本考案に係るテレビジョン受信装置においては、調整値は、画質に関し た信号回路の動作点を設定する値であり、ユーザにとっては変更不能な値となっ ている。そして、マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフラグが 示すときには、調整終了後の調整値の分布における中央値近傍の値を調整値と見 なして動作点を設定するので、調整が行われていない場合にも、画質は、ほぼ最 良に近い状態に設定される。従って、調整値を少し変更するだけで、画質は最良 となるため、画質の調整に要する時間を短縮することができるとともに、画質が 未調整の場合にも、画像内容の確認が容易な画像を表示させることができる。
【0051】 また、さらに、前記動作点は、黒レベルにおけるCRTのカソード電位とCR Tのカソードを駆動する回路のゲインとに関する信号回路の動作点となっている 。従って、調整値に基づいて信号回路の動作点を設定すると、調整が行われてい ない場合にも、白バランスが最良に近い状態に設定されるので、白バランスの調 整において、より好適となっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るテレビジョン受信装置の実施形態
の電気的構成を示すブロック線図である。
【図2】実施形態の電源オン時の主要動作を示すフロー
チャートである。
【図3】実施形態の調整モードにおける主要動作を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
2 黒レベルにおけるCRTのカソード電位とCRTの
カソードを駆動する回路のゲインとに関する信号回路を
備えた映像信号処理回路 3 マイクロコンピュータ 5 EEPROM 6 リモートコントローラ 7 CRT 8 ドライブ回路 11 フラグ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 黒レベルにおけるCRTのカソード電位
    とCRTのカソードを駆動する回路のゲインとに関する
    信号回路の動作点を設定する値であり、ユーザにとって
    は変更不能な値である調整値を記憶するEEPROM
    と、 前記動作点をEEPROMから読み出した調整値が示す
    状態に設定するとともに、調整モードとなったときに
    は、リモートコントローラからの指示に従って調整値を
    変更し、且つ、変更した調整値が示す状態に前記動作点
    を設定するマイクロコンピュータとを備え、 マイクロコンピュータは、調整モードが終了したときに
    は、そのときの調整値をEEPROMに記憶させるテレ
    ビジョン受信装置において、 調整モードによる調整が済んでいるかどうかを示すフラ
    グを備え、 マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフ
    ラグが示すときには、調整値として設定可能な値の範囲
    の中央値近傍の値を調整値と見なして前記動作点の設定
    を行い、調整が済んでいることをフラグが示すときに
    は、EEPROMに記憶された調整値に従って前記動作
    点の設定を行うことを特徴とするテレビジョン受信装
    置。
  2. 【請求項2】 画質に関した信号回路の動作点を設定す
    る値であり、ユーザにとっては変更不能な値である調整
    値を記憶するEEPROMと、 前記動作点をEEPROMから読み出した調整値が示す
    状態に設定するとともに、調整モードとなったときに
    は、リモートコントローラからの指示に従って調整値を
    変更し、且つ、変更した調整値が示す状態に前記動作点
    を設定するマイクロコンピュータとを備え、 マイクロコンピュータは、調整モードが終了したときに
    は、そのときの調整値をEEPROMに記憶させるテレ
    ビジョン受信装置において、 調整モードによる調整が済んでいるかどうかを示すフラ
    グを備え、 マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフ
    ラグが示すときには、調整値として設定可能な値の範囲
    の中央値近傍の値を調整値と見なして前記動作点の設定
    を行い、調整が済んでいることをフラグが示すときに
    は、EEPROMに記憶された調整値に従って前記動作
    点の設定を行うことを特徴とするテレビジョン受信装
    置。
  3. 【請求項3】 画質に関した信号回路の動作点を設定す
    る値であり、ユーザにとっては変更不能な値である調整
    値を記憶するEEPROMと、 前記動作点をEEPROMから読み出した調整値が示す
    状態に設定するとともに、調整モードとなったときに
    は、リモートコントローラからの指示に従って調整値を
    変更し、且つ、変更した調整値が示す状態に前記動作点
    を設定するマイクロコンピュータとを備え、 マイクロコンピュータは、調整モードが終了したときに
    は、そのときの調整値をEEPROMに記憶させるテレ
    ビジョン受信装置において、 調整モードによる調整が済んでいるかどうかを示すフラ
    グを備え、 マイクロコンピュータは、調整が済んでいないことをフ
    ラグが示すときには、調整終了後の調整値の分布におけ
    る中央値近傍の値を調整値と見なして前記動作点の設定
    を行い、調整が済んでいることをフラグが示すときに
    は、EEPROMに記憶された調整値に従って前記動作
    点の設定を行うことを特徴とするテレビジョン受信装
    置。
  4. 【請求項4】 前記動作点は、黒レベルにおけるCRT
    のカソード電位とCRTのカソードを駆動する回路のゲ
    インとに関する信号回路の動作点であることを特徴とす
    る請求項3記載のテレビジョン受信装置。
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