JP3039370B2 - 電子機器の緩衝装置 - Google Patents

電子機器の緩衝装置

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JP3039370B2
JP3039370B2 JP8113441A JP11344196A JP3039370B2 JP 3039370 B2 JP3039370 B2 JP 3039370B2 JP 8113441 A JP8113441 A JP 8113441A JP 11344196 A JP11344196 A JP 11344196A JP 3039370 B2 JP3039370 B2 JP 3039370B2
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英樹 原田
伊三男 島田
義弘 福川
彰 岩本
猛 森
雅之 中山
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Panasonic Holdings Corp
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Panasonic Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ディスク状記憶媒
体を有する記憶装置を備えた携帯用電子機器に関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】従来、ディスク状記憶媒体を有する記憶
装置は、その一部または全部を包囲するケースに収納さ
れ、ネジ、爪、ガイドなどで電子機器本体内部に固定さ
れ一体化される構造が用いられている。電子機器のディ
スク状記憶媒体を有する記憶装置を一体として組み込む
ための構造を図4に示しており、図4(a)に示すよう
に、ディスク形状媒体を有する記憶装置12は電子機器
10内部に組み込むため、ディスク状記憶媒体を有する
記憶装置12を包囲するケース24、ふた25で覆われ
直接ネジ23で固定される。
【0003】これら一体化した形状で、図4(b)に示
すように、電子機器10本体に着脱可能な状態で内蔵さ
れる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来用
いられている、ディスク状記憶媒体を有する記憶装置を
備えた携帯用電子機器のディスク状記憶媒体を有する記
憶装置は、読み書きをする磁気ヘッドを書き込み部分か
らの退避するなどで一応の対策はなされているが十分で
なく記憶装置が破損する場合があった。さらに、大きな
衝撃、振動等の外力を緩和する装置を具備していないた
め、机上等安定した場所で静的に使用することを余儀な
くされ、運搬にあっても梱包するなどでディスク状記憶
媒体を保護する必要があった。
【0005】一方、ディスク状記憶媒体を有する記憶装
置の記録密度は著しい向上が達成され、小型化や、軽量
化がなされており、公衆電話にもデジタル回線が設けら
れるなど、携帯用電子機器を携帯する機会が増え、また
記憶容量の増大とともに記憶装置損傷時の被害も大きく
なることから、安心して持ち歩ける携帯用電子機器の提
供が要求されている。
【0006】そこで、本発明は、このような要求を実現
するために提供されたものであって、動作中、携帯中の
衝撃、振動(以下外力)に影響を受けないディスク状記
憶媒体を有する記憶装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明は、上記のような目的を達成するため、ディス
ク状記憶媒体を有する記憶装置が外力を受けると、弾性
体に設けられた複数個の凸部が前記弾性体を包囲するケ
ースの嵌合部分で変形するように構成し、さらに大きな
外力が加わると、前記記憶装置の一部または全部に包囲
された弾性体が前記接触部分以外の弾性体部分がケース
と接触するように構成したのである。
【0008】これにより、外力を受けた場合、弾性体変
形で衝撃が吸収、減勢されることで衝撃や、振動により
記憶装置に影響を及ぼさないないという効果が得られ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、ディスク状記憶媒体を有する記憶装置と、前記記憶
装置の一部または、全部を包囲する弾性体を具備し、前
記弾性体をさらに包囲するケースで構成するとともに、
前記弾性体を複数箇所の嵌合部で前記ケースと嵌合させ
ることにより、前記記憶装置を包囲する前記弾性体が前
記ケースに支持されることを特徴としたものであり、外
力の衝撃吸収を弾性体とケースの複数箇所の嵌合部で行
い、この嵌合部の変形を利用しているため、衝撃を受け
た場合の記憶装置に対する直接的な影響を少なくできる
という作用を有する。
【0010】本発明の請求項2に記載された発明は、弾
性体は前記弾性体に設けられた複数の箇所の凸部と、ケ
ースに設けられた同数の孔とを嵌合させることにより、
ケースに支持されるとしたものであり、凸部と孔の嵌合
部分で弾性体が変形することで外力を吸収減勢させる作
用がある。本発明の請求項3に記載の発明は、弾性体
は、前記弾性体に設けられた複数箇所の凹部と、ケース
に設けられた同数の凸部とを嵌合させることにより、ケ
ースに支持されるとしたものであり、凸部と孔の嵌合部
分で弾性体が変形することで外力を吸収減勢させる作用
がある。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、弾性体
は請求項2または請求項3に示される部分でのみケース
と接触し、大きな外力によりさらに変形したとき前記接
触部分以外の弾性体部分がケースと接触するとしたもの
であり、請求項2、請求項3の弾性体で吸収できない大
きな外力に対して、前記接触部以外の弾性体部分が変形
することで外力を吸収減勢させる作用がある。
【0012】以下、本発明の実施の形態について図1か
ら図4を用いて説明する。 (実施の形態1)図1(a)はディスク状記憶媒体を有
する記憶装置を包囲する弾性体とケースを示す斜視部品
構成図を示し、図1(a)において12はディスク状記
憶媒体を有する記憶装置12で電子機器10本体と電気
的交信するコネクター部13を有し、前記コネクター部
13と記憶装置12間で電気的交信を行うフレキシブル
基板14によりユニットとして構成されている。
【0013】前記記憶装置12を包囲する弾性体11が
冠着され、前記弾性体11には複数箇所の弾性体凸部1
1aが同一材質で一体に形成されている。前記弾性体凸
部11aは天蓋を肉抜きにして弾性率の調整をしてい
る。前記弾性体11に包囲された記憶装置12を更に包
囲するケース15及びふた16を有し、前記ケース15
の端面には前記弾性体11の弾性体凸部11aが嵌合す
るためのケース凹部15aが設けられ、、前記ケース凹
部15aは弾性体凸部11aの直径より大きいか等しい
ように形成される。
【0014】図1(b)はディスク状記憶媒体を有する
記憶装置12を包囲する弾性体11とケース15及びふ
た16を示す組立縦断面図を示し、12は記憶装置で、
前記記憶装置12を包囲する弾性体11で構成し、前記
弾性体11の弾性体凸部11aは、ケース15端面に形
成されたケース凹部15a及びふた16に嵌合されてい
る。前記弾性体凸部11aは前記ケース凹部15a及び
ふた16の嵌合部のみ接触しており、接触部分以外の弾
性体11は吊設した状態で構成される。
【0015】次にこの動作について説明する。図2の
(a)、(b)、(c)はディスク状記憶媒体を有する
記憶装置12を包囲する弾性体11とケース15及びふ
た16を示す組立横断面図を示し、図2(a)は外力が
加わっていない平時の状態で、記憶装置12に包囲され
た弾性体11の弾性体凸部11aがケース15及びふた
16に嵌合し弾性体の嵌合部以外の弾性体11は吊設さ
れ、前記弾性体11は前記ケース15及びふた16に接
触しない状態になるように構成される。
【0016】図2(b)は外力が加わった状態であり、
記憶装置12に包囲された弾性体11の弾性体凸部11
aのケース15及びふた16と嵌合している弾性体凸部
11aが変形することで、外力を吸収減勢することか
ら、ディスク状記憶媒体を有する記憶装置12を保護
し、外力が無くなれば弾性体凸部11aは自身の弾性に
より図2(a)の状態に復帰することができる。
【0017】図2(c)は図2(b)より大きな外力が
加わった状態であり、記憶装置12に包囲された弾性体
11の弾性体凸部11aがケース15及びふた16と嵌
合している弾性体凸部11aが変形し、弾性体凸部11
aの弾性許容範囲越えて外力を吸収減勢できない場合に
は、前記弾性体凸部11a以外の弾性体11が、ケース
15または、ふた16に接触し、弾性体11自身の弾性
で外力を吸収減勢することから、ディスク状記憶媒体を
有する記憶装置12を保護し、外力が無くなれば、弾性
体11自身の弾性により図2(b)の状態に復帰しさら
に、弾性体凸部11a自身の弾性により図2(a)の状
態に復帰することができる。
【0018】尚、以上の説明では、ケース15の端面に
は前記弾性体11の弾性体凸部11aが嵌合するための
ケース凹部15aが設けられ前記ケース凹部15aは弾
性体凸部11aの直径より大きいか等しいように形成さ
れる構成とした例で説明したが、ここで図3に示すよう
ケース凹部15aをケース凸部15a、及び弾性体凸
部11aを弾性体凹部11aと読み替えて、ケース15
の端面には前記弾性体11の弾性体凹部11aが嵌合す
るためのケース凸部15aが設けられ前記ケース凸部1
5aは弾性体凹部11aの直径より大きいか等しいよう
に形成される構成についても同様に実施可能である。
た、弾性体自身の弾性力によっては、凸部や凹部を設け
ず弾性体全体で衝撃を吸収するようにしてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ディスク
状記憶媒体を有する記憶装置と、前記記憶装置の一部ま
たは、全部を包囲する弾性体を具備し、前記弾性体をさ
らに包囲するケースで構成され、前記弾性体は前記弾性
体に設けられた複数の箇所の凸部と、ケースに設けられ
た同数の孔とを嵌合させることでケースを支持するこよ
により、弾性体の嵌合部分が変形して外力を吸収し、さ
らに大きな外力を受けたときに、前記嵌合部分以外の弾
性体部分がケースと接触し外力を吸収することで、ディ
スク上記憶媒体の記憶装置の破損を防ぐことができると
いう有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明の一実施の形態による電子機器の
緩衝装置を示す斜視部品構成図 (b)本発明の一実施の形態による電子機器の緩衝装置
を示す組立縦断面図
【図2】本発明の一実施の形態による電子機器の緩衝装
置の動作説明横断面図
【図3】(a)本発明の一実施の形態による電子機器の
緩衝装置を示す斜視部品構成図 (b)本発明の一実施の形態による電子機器の緩衝装置
を示す組立縦断面図
【図4】従来のディスク状記憶媒体を有する記憶装置の
斜視部品構成図
【符号の説明】
10 電子機器 11 弾性体 11a 弾性体の凸部 12 ディスク状記憶媒体を有する記憶装置 13 コネクター部 14 フレキシブル基板 15 ケース 15a ケース凹部 16 ふた
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩本 彰 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 森 猛 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 中山 雅之 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−29363(JP,A) 特開 平7−45057(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 33/08

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ディスク状記憶媒体を有する記憶装置と、
    前記記憶装置の一部または、全部を包囲する弾性体を具
    備し、前記弾性体をさらに包囲するケースで構成すると
    ともに、前記弾性体を複数箇所の嵌合部で前記ケースと
    嵌合させることにより、前記記憶装置を包囲する前記弾
    性体が前記ケースに支持されることを特徴とする電子機
    器の緩衝装置。
  2. 【請求項2】弾性体は前記弾性体に設けられた複数箇所
    の凸部とケースに設けられた同数の孔とを嵌合させるこ
    とにより、前記ケースに支持されることを特徴とする請
    求項1記載の電子機器の緩衝装置。
  3. 【請求項3】弾性体は前記弾性体に設けられた複数箇所
    の凹部と、ケースに設けられた同数の凸部とを嵌合させ
    ることにより、前記ケースに支持されることを特徴とす
    る請求項1記載の電子機器の緩衝装置。
  4. 【請求項4】弾性体は請求項2または請求項3に示され
    る部分でのみケースと接触し、大きな外力(衝撃、振動
    等)によりさらに変形したとき前記接触部分以外の弾性
    体部分が前記ケースと接触することを特徴とする請求項
    2または請求項3記載の電子機器の緩衝装置。
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