JP3038406U - 液体せっけん用可撓性取り出し容器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 洗面台の外観を損なうことがない形状をし
ており、せっけんの取り出し量を相当レベルで確保でき
つつ全体の寸法が小さくなった、取り出し容器を提供す
る。 【構成】 取り出し容器は、本体１と、その内側にあ
る室３であって、液体せっけんを収容するものとからな
り、本体１は、可撓性があり、内側にある室３と接続し
た少なくとも１個の孔１２を表面に備え、本体１に対
し、本体を構成する部分５、６、７の少なくとも１つに
加わる押圧作用を与えることによって、液体せっけん
が、孔１２から出る。

Description

【考案の詳細な説明】 【考案の属する技術分野】

この考案は、本体と、その内側にある室であって、液体せっけんを収容した ものとからなる、液体せっけん用取り出し容器に関する。

【従来の技術】

液体せっけん用取り出し容器は、かなり前から知られている。公知の取り出 し容器は、全体が小さな瓶の形状をした、少なくとも一部が硬質の本体からなり 、本体には、液体せっけんを収容した内側室内に入れられた公知のポンプ型送り 出し部材を設けてある。送り出し部材の公知のボタン（または類似の部材）を押 すと、液体せっけんが、送り出し口に向かってくみ出され、取り出し容器から取 り出される。

【考案が解決しようとする課題】

このような構造は、使用が極めて簡便であるけれども、取り出し容器を小さ な洗面台またはそのそばにある棚に置くことができない程、取り出し容器のサイ ズが大き過ぎること、本体を洗面台またはそのそばにある棚に置くと、本体の形 状は、洗面台の外観を損なうものであること、ポンプ型の送り出し部材を用いる ことにより費用かかさむことなど、種々の欠点がある。 本考案の目的は、こうした公知の取り出し容器の欠点を解消する、液体せっ けん用取り出し容器を提供することにある。 具体的には、本考案の目的は、洗面台の外観を損なうことがない形状をして おり、せっけんの取り出し量を相当レベルで確保できつつ、全体の寸法が小さく なった、上述したタイプの取り出し容器を提供することにある。 本考案のその他の目的は、構造及び使用が簡単で、価格が低くて済む、上述 したタイプの取り出し容器を提供することにある。

【課題を解決するための手段】

これら、及び当業者には明かとなる他の目的は、本体と、その内側にある室 であって、液体せっけんを収容するものとからなる、液体せっけん用取り出し容 器において、前記本体は、可撓性があり、前記内側にある室と接続した少なくと も１個の孔を表面に備え、本体に対し、本体を構成する部分の少なくとも１つに 加わる押圧作用を与えることによって、液体せっけんが、孔から出ることを特徴 とする、本考案の取り出し容器によって達成される。

【考案の実施の形態】

本考案を、非限定的な例を示した添付図面を参照しながら、さらに明らかに する。 添付図を参照しながら説明すると、本発明による取り出し容器は、好ましく は、ゴム（天然または合成ゴム）から形成された本体１を備え、任意の側から加 わる力（図１において、矢印Ｆ、Ｇ及びＫで示す）により、内容物をすっかり押 し出すことができる。本体１は、公知の液体せっけんを収容する内部空間３を構 成する、可撓性外側殻２を有する。図示の実施の形態において、外側殻２は、環 状縁部５と上蓋６と下蓋７とからなり、下蓋は、公知の方法で環状縁部５に固定 されるか、または環状縁部と一体となす。上蓋６は、環状縁部５のアンダカット １０に弾性的にはまるのに役立つ周囲フランジ９を備える。これにより、上蓋と 環状縁部５と下蓋５とが、一緒に結合される。 上蓋には、複数個の孔１２が形成され、孔は、上蓋に形成された導管１３と 接続される。導管は、本体１の内部空間、すなわち内側室と連通する。導管の長 さは、上蓋６の厚さにより決まり、導管は、上蓋の厚さが薄いと、実質的には存 在しない。この場合、孔１２により、内側室３と取り出し容器の外部との実質的 な直接連通を行う。 下蓋７は、好ましくは、これから突出した複数個の吸盤１５を備え、吸盤は 、支持面１６（例えば、通常の洗面台）と組み合うように設けられ、取り出し容 器を洗面台に容易に着脱自在にしっかりと固定できる。 すでに述べたように、内部空間３には、液体せっけんを収容する。液体せっ けんは、取り出し容器の製造業者によって、（上蓋６を環状縁部５に固定する前 に）、この内部空間に入れるか、使用者によって入れる（または、詰め替える） 。液体せっけんの収容を製造業者が行う場合、取り出し容器は、ディスポザル型 であり、一方、液体せっけんの収容を使用者が行う場合、取り出し容器は、複数 回の使用が可能となる。取り出し容器が、ディスポザル型である場合、液体せっ けんを収容した後で、上蓋６を環状縁部５に固定する。液体せっけんの収容を使 用者が行う場合（詰め替え可能型の取り出し容器の場合）、上蓋６は、環状縁部 ５に単にパチンと入り込み、液体せっけんを入れるには、使用者により、上蓋を 外すことができる。この代わりに、上蓋を、環状縁部５に固定し、詰め替え穴２ ０を（例えば、環状縁部５に）設け、ここを通じて、液体せっけんを内部空間３ に供給してもよい。 詰め替え穴２０は、下蓋７に、特に吸盤１５の一つに設けてもよい。吸盤に 設けると、吸盤が、詰め替え穴用の閉塞部材としても機能することになる。 取り出し容器の使用は、簡単である。本体１を押すと、内側室３に入ってい る液体せっけんが、孔１２から流れ出される。したがって、使用者は、両手で本 体を持つことによって、適量のせっけんを得る。 好ましくは、本体１は、固形せっけんの典型的な形状をしており、このため 、取り出し容器の使用中、押し動作は、実質的に上下の蓋６及び７だけを押すこ とにより、通常の固形せっけんを用いるのと同様に行えるので、固形せっけんと 同様に、取り出し容器の使用は容易である。 好ましくは、本体１は、中に収容したせっけんの香りに応じて色を異にする とよい。また、本体１は、透明にし、取り出し容器内に残っている液体せっけん の量を見ることができるようにするとよい。 好ましくは、上下の蓋６及び７には、複数個の突起２５を設けて、取り出し 容器の使用中、本体が、突起によるマッサージ効果を兼ね備えた洗い作用も行え るようにする。 本考案の実施の形態の１例について、説明を行った。この説明に基づき、他 の実施の形態（例えば、孔１２が、本体の異なる箇所に設けられる場合など）を 取ることも可能であるので、これら他の実施の形態も、本考案の要旨の範囲内に 入ると解されるべきである。

【図面の簡単な説明】

【図１】液体せっけんで満杯になった、本発明による取
り出し容器の側面図である。

【図２】図１と同様の図であるが、液体せっけんの一部
が使われた、取り出し容器の側面図である。

【図３】図２の線３ー３における断面図である。

【図４】本発明による取り出し容器を上方から見た図で
ある。

【符号の説明】

１ 本体 ３ 内側にある室 ５ 本体を構成する部分 ６ 本体を構成する部分 ７ 本体を構成する部分 １２ 孔

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【手続補正書】

【提出日】平成８年１２月２６日

【手続補正１】

【補正対象書類名】明細書

【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲

【補正方法】変更

【補正内容】

【実用新案登録請求の範囲】

Claims (12)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体（１）と、その内側にある室
   （３）であって、液体せっけんを収容するものとからな
   る、液体せっけん用取り出し容器において、 前記本体（１）は、可撓性があり、前記内側にある室
   （３）と接続した少なくとも１個の孔（１２）を表面に
   備え、本体（１）に対し、本体を構成する部分（５、
   ６、７）の少なくとも１つに加わる押圧作用を与えるこ
   とによって、液体せっけんが、孔（１２）から出ること
   を特徴とする取り出し容器。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の取り出し容器におい
   て、前記本体（１）は、２個の向かい合う部分（６、
   ７）と周囲縁部（５）とを備えた殻（２）からなり、こ
   れら向かい合う部分（６、７）の少なくとも１個（６）
   には、前記孔（１２）が設けられ、殻（２）は、前記内
   側にある室（３）を囲むことを特徴とする取り出し容
   器。
3. 【請求項３】 請求項２に記載の取り出し容器におい
   て、前記向かい合う部分（６、７）は、前記周囲縁部
   （５）とは固さを異にすることを特徴とする取り出し容
   器。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の取り出し容器におい
   て、前記向かい合う部分（６、７）と前記周囲縁部
   （５）は、一体構造をなすことを特徴とする取り出し容
   器。
5. 【請求項５】 請求項２に記載の取り出し容器におい
   て、前記向かい合う部分（６、７）の少なくとも一方
   は、前記周囲縁部（５）に着脱自在に取り付けられるこ
   とができることにより、取り出し容器へのせっけんの詰
   め替えを行えるようにしたことを特徴とする取り出し容
   器。
6. 【請求項６】 請求項２に記載の取り出し容器におい
   て、前記殻（２）は、前記内側にある室（３）にせっけ
   んを詰め替えることができる穴（２０）を備えることを
   特徴とする取り出し容器。
7. 【請求項７】 請求項６に記載の取り出し容器におい
   て、前記詰め替え穴は、下部分（７）に設けられ、この
   穴用の閉塞部材は、吸盤形状の部材であることを特徴と
   する取り出し容器。
8. 【請求項８】 請求項２に記載の取り出し容器におい
   て、前記向かい合う部材（６、７）と前記周囲縁部のう
   ちの少なくとも１個は、前記内側にある室（３）から取
   り出すせっけんと一緒になって、使用者の体を洗うのに
   役立つように設けた突起（２５）を備えることを特徴と
   する取り出し容器。
9. 【請求項９】 請求項１に記載の取り出し容器におい
   て、前記本体（１）は、吸盤型の支持体（１５）を備え
   ることを特徴とする取り出し容器。
10. 【請求項１０】 請求項１に記載の取り出し容器にお
    いて、前記本体（１）は、固形せっけんの形状をしてい
    ることを特徴とする取り出し容器。
11. 【請求項１１】 請求項１に記載の取り出し容器にお
    いて、前記本体（１）は、そこに収容したせっけんの香
    りを表示する色が着けられていることを特徴とする取り
    出し容器。
12. 【請求項１２】 請求項１に記載の取り出し容器にお
    いて、前記本体（１）は、透明であることを特徴とする
    取り出し容器。