JP3038214B1 - パッド印刷機 - Google Patents

パッド印刷機

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JP3038214B1
JP3038214B1 JP11241175A JP24117599A JP3038214B1 JP 3038214 B1 JP3038214 B1 JP 3038214B1 JP 11241175 A JP11241175 A JP 11241175A JP 24117599 A JP24117599 A JP 24117599A JP 3038214 B1 JP3038214 B1 JP 3038214B1
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Abstract

【要約】 【課題】 印刷不良をおこさずに、作業能率を向上させ
るインキポット式のパッド印刷機を提供することを課題
とする。 【解決手段】 パッド印刷機1において、インキポット
13を支持するレバー部材30と、インキポット13を
印版12上に押し付けるレバー押し付け機構40とを備
えると共に、レバー部材30とインキポット13との係
合部を、インキポット13の上面中央に設けられて内部
がテーパー面の凹部にレバー部材30の先端部下面に設
けられて下端が球面のピン部を挿入させた構成とし、印
版12の前方移動時にインキポット13の周側面の縦溝
13bの1つに係合してインキポット13を上記係合部
を中心に回動させる板バネ60と、印版12の前後移動
時にインキポット13の下端部周縁に設けられたブレー
ド部材の外周面に摺接するブラシ部材とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷技術分野、特
に転写パッドを用いたパッド印刷機の分野に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】樹脂成形品を始めとする各種の物品に図
柄や文字等の印刷を施す場合に用いられるパッド印刷機
は、インキが塗布される印版と被印刷物とを隣接して設
置すると共に、これら印版と被印刷物との間でシリコー
ンゴム等でなる転写パッドを門型の経路に沿って往復動
させるように構成されたものであり、まず、上記転写パ
ッドをインキが塗布された印版に押し付けて、その印版
に設けられた所定の印刷パターンを構成する溝内のイン
キを付着させた後、この転写パッドを被印刷物に押し付
けることにより、上記パターンを構成するインキを被印
刷物に転写するようになっている。そして、この種のパ
ッド印刷機には、インキ皿タイプとインキポットタイプ
とがある。
【0003】このうち、インキポットタイプのものは、
印版上に下面が開口されたインキポットを載置し、印版
またはインキポットのいずれか一方を水平移動させるこ
とによりインキポット内に貯留したインキを上記印版に
設けられた印刷パターン構成溝に塗布するように構成さ
れており、これによれば、インキが外気に触れることが
なく、インキに含まれる揮発性溶剤の蒸発が抑えられ
て、作業場の環境が悪化することが防止されると共に、
インキの粘度が一定に保たれて、良好な仕上がりが維持
されるという利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種のパ
ッド印刷機においては、リング状のブレード部材が上記
インキポットの下端の開口部周縁に設けられており、印
版上に塗布されたインキのうち、パターン構成溝からは
み出たインキは、印版とインキポットとの水平方向の相
対移動によって除去されるようになっている。しかしな
がら、このようなブレード部材においては、図7に示す
ように、上記印版100にインキ塗布作業を繰り返し行
うことにより、インキポット101から漏れ出たインキ
や、パターン構成溝102からはみ出たインキが印版1
00上におけるインキポット101の相対移動のストロ
ークの両端部で円弧状に堆積し、このインキ堆積物10
3のインキが上記ブレード部材の外周面に付着してしま
う。さらに、上記ブレード部材にインキが付着したまま
の状態で印刷作業を行うと、インキがある一定の粘度を
保持しているため、印版100とインキポット101と
の水平方向の相対移動によって上記ブレード部材がイン
キ堆積物103からインキを引き出し、上記パターン構
成溝102上が汚れてしまう。このため、この余分なイ
ンキが転写パッドに付着し、さらに、被印刷物に付着す
るという印刷不良が生じることになる。
【0005】したがって、上記のような印刷不良を防ぐ
ために、従来では、印刷作業を一旦中断してブレード部
材に付着したインキや、印版に堆積したインキを除去し
なければならなかった。しかも、インキポットは下面が
開口されているために、上記ブレード部材を清掃する際
に、上記インキポットに貯留されたインキが漏れる等の
問題点が生じたり、また、上記のようなインキの無駄を
防ぐためには、上記インキポットを印版上に接触させた
状態でブレード部材に付着したインキを除去しなければ
ならず、このような作業は非常に困難であり、印刷作業
の能率も低下しているのが現状である。
【0006】そこで、本発明は、ブレード部材の外周面
の上記の問題を解決することにより、印刷不良を生じず
に、印刷作業の能率が向上するインキポット式のパッド
印刷機を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の各発明では次のように構成したことを特徴と
する。
【0008】まず、本願の請求項1に記載の発明(以
下、第1発明という)は、上面に所定の印刷パターンが
設けられた印版と、下端の開口部周縁に設けられたリン
グ状のブレード部材とが該印版の上面に接するように配
置されるインキポットが備えられ、これら印版とインキ
ポットのいずれか一方を水平移動させることにより上記
印版の印刷パターンにインキを塗布すると共に、この印
刷パターンに転写パッドを押し付けた後、該パッドを被
印刷物に押し付けることにより、上記パターンを構成す
るインキを被印刷物に転写するパッド印刷機において、
上記インキポットに係合して該ポットを支持するレバー
部材と、該レバー部材を介してインキポットを印版上に
押し付ける付勢部材とを備えると共に、上記レバー部材
とインキポットとの係合部は、インキポットの上面中央
に設けられた凹部にレバー部材の先端部下面に設けられ
たピン部を挿入させた構成としたことを特徴とする。
【0009】次に、請求項2に記載の発明(以下、第2
発明という)は、上記第1発明のパッド印刷機におい
て、印版に板バネを取り付けると共に、インキポットの
周側面に多数の縦溝を形成し、該印版とインキポットと
の所定方向への相対移動時に上記板バネの先端がインキ
ポットの周側面の縦溝の1つに係合することにより、該
インキポットがレバー部材との係合部を中心として回動
するように構成したことを特徴とする。
【0010】また、請求項3に記載の発明(以下、第3
発明という)は、上記第1発明または第2発明のパッド
印刷機において、印版にブラシ部材を備え、該印版とイ
ンキポットとの相対移動時に該インキポットのブレード
部材外周面に上記ブラシ部材が摺接するように構成した
ことを特徴とする。
【0011】そして、請求項4に記載の発明(以下、第
4発明という)は、上記第1発明から第3発明のいずれ
かのパッド印刷機において、インキポット上面中央の凹
部内は上開きのテーパー面とし、レバー部材先端のピン
部の下端は上記テーパー面に接する球面としたことを特
徴とする。
【0012】上記のように構成することにより、本願各
発明によれば次のような作用が得られる。
【0013】まず、上記第1発明によれば、レバー部材
とインキポットとの係合部をインキポットの上面中央に
設けられた凹部にレバー部材の先端部下面に設けられた
ピン部を挿入したので、上記インキポットが上記凹部と
ピン部との係合部を中心に回動可能になる。したがっ
て、インキポットに設けられたブレード部材にインキが
付着しても、上記インキポットを所定のピッチだけ回動
させることによって印版に設けられた印刷パターンを上
記ブレード部材に付着したインキで汚すことがなくな
る。
【0014】次に、上記第2発明によれば、該印版とイ
ンキポットとの所定方向への相対移動時に板バネの先端
をインキポットの周側面の縦溝の1つに係合させて、該
インキポットがレバー部材との係合部を中心として回動
するように構成したので、印版へのインキ塗布作業を行
いながらインキポットを回動することができる。したが
って、上記第1発明と同様の効果が得られると共に、印
刷作業の効率がより向上することになる。
【0015】また、上記第3発明によれば、印版とイン
キポットとの相対移動時に該インキポットのブレード部
材外周面にブラシ部材が摺接するように構成したので、
パッド印刷機を停止させてブレード部材に付着したイン
キを除去する必要がなくなると共に、印版へのインキ塗
布作業を行いながらブレード部材に付着したインキを除
去することができるようになる。したがって、作業能率
がさらに向上するようになる。
【0016】そして、上記第4発明によれば、インキポ
ット上面中央の凹部内を上開きのテーパー面とし、レバ
ー部材先端のピン部の下端を上記テーパー面に接する球
面としたので、均一の押し付け力が得られる。さらに、
上記凹部とピン部とは線接触するので、上記インキポッ
トを回転させるために大きな力を必要とすることなく、
インキポットを回転させることができるようになる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。
【0018】まず、図1により本実施の形態に係るパッ
ド印刷機1の全体の概略構成図を説明すると、このパッ
ド印刷機1は、機台2と、該機台2の後部に立設されて
上方が前方(図1の左側)へ突出する側面視逆L字形の
本体フレーム3とを有する。そして、該フレーム3の前
方への突出部内に、前後方向に延びるガイドロッド4が
架設されて、該ガイドロッド4にスライド部材5がスラ
イド自在に支持されていると共に、このスライド部材5
から、転写パッド6が支持ロッド6aを介して垂下され
ている。
【0019】また、本体フレーム3内には、上記ガイド
ロッド4に平行にネジ軸7が架設されて、このネジ軸7
に上記スライド部材5が螺合されていると共に、このネ
ジ軸7を回転させるモータ8が備えられており、該モー
タ8によりネジ軸7が回転駆動されたときに、スライド
部材5が上記転写パッド6と共に前後に移動するように
なっている。
【0020】なお、スライド部材5の前後方向の駆動
は、モータ8に変えて、シリンダ等により行うことも可
能である。この場合、このシリンダによるスライド部材
5の前後方向の移動は、例えばショックアブソーバを用
いたストッパ部材によって所定位置で規制されることに
なる。
【0021】また、上記転写パッド6の支持ロッド6a
は、スライド部材5に対して上下にスライド可能に支持
され、該支持ロッド6aを介して転写パッド6を昇降さ
せるシリンダ9が備えられている。
【0022】そして、機台2の前部には、手前側に突出
する延長台10が設けられて、この延長台10上に受け
台11を介してワーク(被印刷物)Xが載置されるよう
になっている。
【0023】一方、上記機台2の上面中央には、印版1
2と該印版12に塗布するインキが貯留されるインキポ
ット13とが備えられていると共に、印版12を支持す
る印版支持機構20とインキポット13支持用のレバー
部材30とが設けられている。
【0024】これらのうち、上記印版支持機構20は、
図1〜3に示すように、取り付け台21と、該取り付け
台21を介して前後方向に延びるレール部材22と、こ
のレール部材22に係合するガイド部材23,23と、
該ガイド部材23,23が下面に取り付けられたスライ
ド台24とで構成されている。これにより、該スライド
台24がレール部材22上で前後方向に移動可能に支持
されている。そして、このスライド台24上に、前方側
の上面に印刷パターン形成部12a(図6参照)が設け
られた印版12がセットされた構成とされている。
【0025】さらに、上記機台2の上面には、上記印版
12を前後方向に駆動するシリンダ25がシリンダ台2
5aに取り付けられている。このシリンダ25は、レー
ル部材22と平行に設置され、該シリンダ25のピスト
ンロッド25bが上記スライド台24の中央部に設けら
れたブラケット24aに取り付けられていることによ
り、該シリンダ25の作動によってスライド台24が前
後方向に移動するようになっている。
【0026】なお、上記機台2の上面前端部には、ショ
ックアブソーバを用いたストッパ部材26が立設されて
おり、上記スライド台24の先端部にブラケット24b
を介して取り付けられた当たり部材27が該ストッパ部
材26に当接することにより、該スライド台24の前進
が規制されるようになっている。
【0027】次に、インキポット13を支持するレバー
部材30について説明する。
【0028】上記インキポット支持用のレバー部材30
は、後端部が上記フレーム本体3に回動自在に支持され
た回動軸31に枢着されて前方に延びており、該レバー
部材30の前端部には、下方に突設するピン部30aが
備えられている。そして、下面が開口されて上記印版1
2上に載置されたインキポット13の上面中央に設けら
れた凹部13a内に上記ピン部30aが挿入係合されて
いる。
【0029】特に、この係合部aについて説明すると、
図4に示すように、上記凹部13a内は上開きのテーパ
ー面13a’とされていると共に、上記レバー部材30
の先端下面に設けられたピン部30aの下端は、上記テ
ーパー面13a’に接するような球面30a’とされて
いる。したがって、上記係合部aは、上記ピン部30a
と凹部13aとが線接触するように構成されている。
【0030】さらに、上記レバー部材30の中央部30
bには、このレバー部材30を下方に押さえ付けるレバ
ー押し付け機構40が設けられている。
【0031】このレバー押し付け機構40は、ロッド部
材41を有すると共に、このロッド部材41の下端部が
上記レバー部材30の中央部30bに固定されて上方に
突出している。そして、このロッド部材41の上端部に
はコ字形部材42が挿通されており、このコ字形部材4
2と上記レバー部材30の中央部30bとの間にバネ4
3が介設されている。
【0032】また、上記コ字形部材42の両下端部に
は、ピン44,44が挿通されていると共に、これらピ
ン44,44にリンク45,45の上端部が挿通されて
おり、これらリンク45,45がピン44,44を支点
として揺動自在に支持されている。そして、上記リンク
45,45の下端部には、別のピン46,46が挿通さ
れていると共に、これらピン46,46に別のコ字形部
材47の両端部が挿通されており、このコ字形部材47
がピン46,46を支点として揺動自在に支持されてい
る。なお、上記ロッド部材41の上端側には、上記コ字
形部材42の上方への移動を規制するストッパ部材48
が設けられている。
【0033】さらに、このコ字形部材47の後端部は、
回動軸49に枢着されている。この回動軸49の一端側
には、ギヤ機構50が備えられており、本体フレーム3
に設けられたギヤボックス51内に内装されている。こ
こで、上記ギヤ機構50は、ピニオンギヤとウォームギ
ヤとで構成されていると共に、該ウォームギヤから前方
に延びる軸52が上記ギヤボックス51の外側に突出
し、この軸52の前端部にノブ53が設けられている。
したがって、該ノブ53を回動させることによって、上
記ギヤ機構50を介して上記回動軸49が回動するよう
に構成されている。
【0034】上記の構成に加えて、このパッド印刷機1
は、インキポット13を回転させる板バネ60を有す
る。
【0035】図2,5に示すように、該インキポット1
3の周側面には、多数の縦溝13b…13bが形成され
ていると共に、上記スライド台24の後方上面には、板
バネ60が取付部材61によって取り付けられている。
そして、上記スライド台24が後方から前方に移動した
所定の位置で、上記板バネ60の先端部がインキポット
13の周側面の所定の縦溝13bに係合し、上記スライ
ド台24がさらに前方へ移動することにより、該インキ
ポット13がレバー部材30のピン部30aと該インキ
ポット13の凹部13aとの係合部aを中心として所定
のピッチだけ図5における矢印A方向に回転するように
なっている。
【0036】さらに、上記スライド台24の側面中央に
は、ブラシ部材70が取付部材71によって取り付けら
れており、上記スライド台24が前後方向に移動するこ
とによって、上記ブラシ部材70もそれに伴って前後移
動し、上記インキポット13の下端の開口部周縁に設け
られたブレード部材14の外周面に上記ブラシ部材70
の先端が摺接するように取り付けられている。
【0037】なお、図2,4に示すように、上記パッド
印刷機1は、インキポット逆回転防止用の爪部材80を
有し、該爪部材80の先端がインキポット13の外周面
に形成された所定の縦溝13bに係合するように上記レ
バー部材30の下面に固設されている。したがって、上
記印版12が後方へ移動するとき、インキポット13が
上記ブラシ部材70との摩擦力によって図5の矢印A方
向と逆方向に回転するのが防止される。
【0038】次に、上記パッド印刷機1の作用について
説明する。
【0039】まず、図2に示すように、印版12を印刷
パターン形成部12aがインキポット13の下方に位置
する位置から、図6に示すように、該印刷パターン形成
部12aとは反対の後方側の上面部がインキポット13
の下方に位置する位置に移動させることにより、印刷パ
ターン形成部12aにインキポット13内のインキが塗
布される。そして、転写パッド6を転写位置まで下降さ
せて、上記印版12の印刷パターン形成部12aに押し
付けることにより該転写パッド6に印刷パターンを構成
するインキを付着させることになる。
【0040】次に、印刷パターンを構成するインキが付
着された転写パッド6を印刷位置の上方位置に移動さ
せ、該転写パッド6を下降させて印刷位置に載置された
ワークXに押し付ける。これにより、該転写パッド6か
らワークXにインキが転写されて、該ワークXに所定の
印刷パターンの印刷が施されることになる。
【0041】ところで、上記印版12が図2における位
置から図6における位置、すなわち後方から前方に移動
するとき、スライド台24の後方に取り付けられた板バ
ネ60もそれに伴って前方へ移動する。ここで、図5に
示すように、上記印版12が後方から前方へ移動する途
中の所定の位置に到達したときに、上記板バネ60の先
端部がインキポット13の周側面の所定の縦溝13bに
係合する。そして、上記印版12がさらに前方へ移動す
るのに伴って、板バネ60の先端が係合された縦溝13
bが前方へ押されることにより、該インキポット13が
レバー部材30との係合部aを中心として図5の矢印A
方向に所定のピッチだけ回転する。そのことにより、上
記インキポット13のブレード部材14も所定のピッチ
だけ回転することになる。
【0042】次に、上記印版12が図6の位置から再び
図2の位置、すなわち前方から後方に移動するときに上
記板バネ60もそれに伴って後方へ移動する。このと
き、該板バネ60の先端部は、係合していた縦溝13b
から離反して後方へ移動する。したがって、上記インキ
ポット13は回転せずに、上記印版12が後方へ移動す
ることになる。
【0043】そして、再び上記印版12の前方移動時
に、該板バネ60の先端が別の縦溝13bに係合し、上
記印版12がさらに前方へ移動するのに伴って、上記別
の縦溝13bが前方へ押されて、該インキポット13が
再び所定のピッチだけ回転することになる。
【0044】したがって、上記インキポット13から漏
れ出たインキやパターン形成部12aからはみ出たイン
キが、印版12の前後移動によって該印版12上にイン
キポット13のストロークの両端部で円弧状に堆積し、
この堆積したインキが上記ブレード部材14の外周面の
一部に付着しても、インキポット13は印版12の前後
移動によって所定のピッチずつ回転するので、この付着
したインキが印版12上との当接位置がずれながらイン
キ塗布作業が行われることになり、印刷作業を一旦中断
して、ブレード部材14の外周面に付着したインキを除
去する回数が減少する。
【0045】また、上記スライド台24上に設けられた
ブラシ部材70も印版12の移動に伴って移動するの
で、該印版12が図2の位置と図6の位置の間を前後移
動することにより、ブラシ部材70が上記ブレード部材
14の外周面に摺接しながら移動することになる。した
がって、上記ブレード部材14にインキが付着しても上
記ブラシ部材70によって除去されるので、上記ブレー
ド部材14の外周面に付着したインキを除去するために
印刷作業を中断することがなくなり、作業能率が向上す
ることになる。
【0046】なお、インキポット13を取り外すときに
は、上記ノブ53を回動させることによってギヤ機構5
0を介して上記回動軸49が回動する。それにより、上
記コ字形部材42が上方へ持ち上げられてロッド部材4
1の上端部に設けられたストッパ部材48に当接する。
そして、上記ノブ53をさらに回動させることにより、
コ字形部材42がロッド部材41を介してレバー部材3
0を持ち上げて、レバー部材30のピン部30aとイン
キポット13の凹部13aとの係合が解除され、上記イ
ンキポット13を簡単に取り外すことができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、上記第1発明によれば、
レバー部材とインキポットとの係合部をインキポットの
上面中央に設けられた凹部にレバー部材の先端部下面に
設けられたピン部を挿入したので、上記インキポットが
上記凹部とピン部との係合部を中心に回動可能になる。
したがって、インキポットに設けられたブレード部材に
インキが付着しても、上記インキポットを所定のピッチ
だけ回動させることによって印版に設けられた印刷パタ
ーンを上記ブレード部材に付着したインキで汚すことが
なくなる。
【0048】次に、上記第2発明によれば、該印版とイ
ンキポットとの所定方向への相対移動時に板バネの先端
をインキポットの周側面の縦溝の1つに係合させて、該
インキポットがレバー部材との係合部を中心として回動
するように構成したので、印版へのインキ塗布作業を行
いながらインキポットを回動することができる。したが
って、上記第1発明と同様の効果が得られると共に、印
刷作業の効率がより向上することになる。
【0049】また、上記第3発明によれば、印版とイン
キポットとの相対移動時に該インキポットのブレード部
材外周面にブラシ部材が摺接するように構成したので、
パッド印刷機を停止させてブレード部材に付着したイン
キを除去する必要がなくなると共に、印版へのインキ塗
布作業を行いながらブレード部材に付着したインキを除
去することができるようになる。したがって、作業能率
がさらに向上するようになる。
【0050】そして、上記第4発明によれば、インキポ
ット上面中央の凹部内を上開きのテーパー面とし、レバ
ー部材先端のピン部の下端を上記テーパー面に接する球
面としたので、均一の押し付け力が得られる。さらに、
上記凹部とピン部との接触部分が少ないので、上記イン
キポットを回転させるために大きな力を必要とすること
なく、インキポットを回転させることができるようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るパッド印刷機の1
部破断側面図である。
【図2】 図1のア方向からの矢視図である。
【図3】 図1のイ−イ線に沿う拡大断面図である。
【図4】 図2のウ−ウ線に沿う拡大断面図である。
【図5】 インキポットの外周縁の拡大平面図である。
【図6】 インキ塗布作業を説明する図である。
【図7】 従来のパッド印刷機を説明する図である。
【符号の説明】
1 パッド印刷機 6 転写パッド 12 印版 12a 印刷パターン形成部 13 インキポット 13a 凹部 13b 縦溝 14 ブレード部材 30 レバー部材 30a ピン部 43 バネ 60 板バネ 70 ブラシ部材 a 係合部 X ワーク(被印刷物)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上面に所定の印刷パターンが設けられた
    印版と、下端の開口部周縁に設けられたリング状のブレ
    ード部材とが該印版の上面に接するように配置されるイ
    ンキポットが備えられ、これら印版とインキポットのい
    ずれか一方を水平移動させることにより上記印版の印刷
    パターンにインキを塗布すると共に、この印刷パターン
    に転写パッドを押し付けた後、該パッドを被印刷物に押
    し付けることにより、上記パターンを構成するインキを
    被印刷物に転写するパッド印刷機であって、上記インキ
    ポットに係合して該ポットを支持するレバー部材と、該
    レバー部材を介してインキポットを印版上に押し付ける
    付勢部材とが備えられていると共に、上記レバー部材と
    インキポットとの係合部は、インキポットの上面中央に
    設けられた凹部にレバー部材の先端部下面に設けられた
    ピン部を挿入させた構成とされていることを特徴とする
    パッド印刷機。
  2. 【請求項2】 印版に板バネが取り付けられていると共
    に、インキポットの周側面には多数の縦溝が形成され、
    該印版とインキポットとの所定方向への相対移動時に上
    記板バネの先端がインキポットの周側面の縦溝の1つに
    係合することにより、該インキポットがレバー部材との
    係合部を中心として回動するように構成されていること
    を特徴とする請求項1に記載のパッド印刷機。
  3. 【請求項3】 印版にブラシ部材が備えられ、該印版と
    インキポットとの相対移動時に該インキポットのブレー
    ド部材外周面に上記ブラシ部材が摺接するように構成さ
    れていることを特徴とする請求項1または請求項2に記
    載のパッド印刷機。
  4. 【請求項4】 インキポット上面中央の凹部内は上開き
    のテーパー面とされ、レバー部材先端のピン部の下端は
    上記テーパー面に接する球面とされていることを特徴と
    する請求項1から請求項3のいずれかに記載のパッド印
    刷機。
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