JP3037804B2 - ガスタービン燃焼器の制御方法及び制御装置 - Google Patents
ガスタービン燃焼器の制御方法及び制御装置Info
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- JP3037804B2 JP3037804B2 JP3341701A JP34170191A JP3037804B2 JP 3037804 B2 JP3037804 B2 JP 3037804B2 JP 3341701 A JP3341701 A JP 3341701A JP 34170191 A JP34170191 A JP 34170191A JP 3037804 B2 JP3037804 B2 JP 3037804B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
- F23R3/00—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
- F23R3/28—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the fuel supply
- F23R3/34—Feeding into different combustion zones
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F23—COMBUSTION APPARATUS; COMBUSTION PROCESSES
- F23R—GENERATING COMBUSTION PRODUCTS OF HIGH PRESSURE OR HIGH VELOCITY, e.g. GAS-TURBINE COMBUSTION CHAMBERS
- F23R3/00—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel
- F23R3/02—Continuous combustion chambers using liquid or gaseous fuel characterised by the air-flow or gas-flow configuration
- F23R3/26—Controlling the air flow
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ガスタービン燃焼器の
制御方法及び制御装置に係り、特に、起動補助用燃料ノ
ズルを持つガスタービン燃焼器の制御方法及び制御装置
に関する。
制御方法及び制御装置に係り、特に、起動補助用燃料ノ
ズルを持つガスタービン燃焼器の制御方法及び制御装置
に関する。
【０００２】
【従来の技術】ガスタービン用燃焼器に関する従来技術
として、例えば、特開昭２−２０８４１７号公報等に記
載された技術が知られている。
として、例えば、特開昭２−２０８４１７号公報等に記
載された技術が知られている。
【０００３】この従来技術は、主燃料ノズル（以下、Ｆ
1 ノズルという）及び第２段燃料ノズル（以下、Ｆ2 ノ
ズルという）を備え、燃焼ガス内のＮＯX 値を低減させ
ることのできる燃焼器に関するものであり、この燃焼器
は、さらに、ＦS ノズルと呼ばれる起動補助用の燃料ノ
ズルが設けられている。この起動補助用の燃料ノズル
は、通常運転時には用いられず、ガスタービンの起動昇
速時にのみ用いられ、その燃料流量が常に一定に制御さ
れるものである。
1 ノズルという）及び第２段燃料ノズル（以下、Ｆ2 ノ
ズルという）を備え、燃焼ガス内のＮＯX 値を低減させ
ることのできる燃焼器に関するものであり、この燃焼器
は、さらに、ＦS ノズルと呼ばれる起動補助用の燃料ノ
ズルが設けられている。この起動補助用の燃料ノズル
は、通常運転時には用いられず、ガスタービンの起動昇
速時にのみ用いられ、その燃料流量が常に一定に制御さ
れるものである。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】一般に、ガスタービン
は、その起動時、ガスタービンの昇速線に対し、起動昇
速時の燃焼安定域が狭く、燃料の発熱量、大気湿度の変
化等により燃焼状態が不安定となりやすい。このため、
起動時の燃焼安定域を確保するために、燃料流量及び空
気流量を制御する必要がある。
は、その起動時、ガスタービンの昇速線に対し、起動昇
速時の燃焼安定域が狭く、燃料の発熱量、大気湿度の変
化等により燃焼状態が不安定となりやすい。このため、
起動時の燃焼安定域を確保するために、燃料流量及び空
気流量を制御する必要がある。
【０００５】前記従来技術は、起動時における燃焼状態
の安定化について配慮されておらず、ガスタービンの昇
速線に対し、起動時の燃焼安定域が狭く、燃料発熱量、
大気湿度の変化により燃焼状態が不安定となり易いとい
う問題点を有している。
の安定化について配慮されておらず、ガスタービンの昇
速線に対し、起動時の燃焼安定域が狭く、燃料発熱量、
大気湿度の変化により燃焼状態が不安定となり易いとい
う問題点を有している。
【０００６】すなわち、前記従来技術は、ある空気流
量に対し、燃料が多すぎるために失火する燃料リッチ限
界となる、ある空気流量に対し、燃料が少なすぎるた
めに失火する燃料リーン限界となる等の問題点を有し、
さらに、ガスタービンの回転数Ｈｏｌｄの直後に、必
要燃料流量（Ｆ1ノズルとＦSノズルとからの供給燃料流
量の和）が少なくなるにもかかわらず、ＦSノズルから
の燃料供給が一定のため、Ｆ1ノズルから燃料の供給を
極端に減少させなければならず、燃料リーン限界以下と
なる、ＦS燃料ノズルの消火制御時に瞬時に消火させ
るため、Ｆ1ノズルが失火し、あるいはガスタービンの
状態が急変する等の問題点を有している。
量に対し、燃料が多すぎるために失火する燃料リッチ限
界となる、ある空気流量に対し、燃料が少なすぎるた
めに失火する燃料リーン限界となる等の問題点を有し、
さらに、ガスタービンの回転数Ｈｏｌｄの直後に、必
要燃料流量（Ｆ1ノズルとＦSノズルとからの供給燃料流
量の和）が少なくなるにもかかわらず、ＦSノズルから
の燃料供給が一定のため、Ｆ1ノズルから燃料の供給を
極端に減少させなければならず、燃料リーン限界以下と
なる、ＦS燃料ノズルの消火制御時に瞬時に消火させ
るため、Ｆ1ノズルが失火し、あるいはガスタービンの
状態が急変する等の問題点を有している。
【０００７】本発明の目的は、前述した従来技術の問題
点を解決し、起動昇速運転時における燃焼安定域を確保
し、Ｆ1 ノズルの失火及びガスタービンの状態の急変動
を防止することのできるガスタービン燃焼器の制御方法
及び制御装置を提供することにある。
点を解決し、起動昇速運転時における燃焼安定域を確保
し、Ｆ1 ノズルの失火及びガスタービンの状態の急変動
を防止することのできるガスタービン燃焼器の制御方法
及び制御装置を提供することにある。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明によれば前記目的
は、ＦSノズルの燃料流量を増加させ、かつ、Ｆ1ノズ
ルの燃料流量を減少させて、燃料リッチ限界を拡大して
燃料リッチ限界を避けるようにすることにより、ラッ
パ抽気を行うことにより燃空比を上げ、燃料リーン限界
を拡大して燃料リーン限界を避けるようにすることによ
り、ガスタービンの回転数Ｈｏｌｄ直後に、ＦSノズ
ルの燃料を絞り込むみ、Ｆ1ノズルが燃料リーン限界以
下となることを防止するようにすることにより、また、
ＦS ノズルの消火時におけるＦSノズルの燃料流量を
制御して、Ｆ1ノズルの失火及びガスタービンの状態の
急変動を防止するようにすることにより達成される。具
体的に言えば、前記目的は、ガスタービンの起動時に、
起動補助用燃料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズ
ルが供給する燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器
に供給する燃料流量を制御するガスタービン燃焼器の制
御方法において、前記ガスタービンの起動中に行う前記
ガスタービンの回転数を定格回転数未満の回転数に所定
時間保持する回転数Ｈｏｌｄ運転を開始する直前に、前
記起動補助用燃料ノズルが供給する燃料流量の絞り込み
を開始し、かつ、前記主燃料ノズルが供給する燃料流量
の増加を開始することにより、あるいは、回転数Ｈｏｌ
ｄ運転時に、前記起動補助用燃料ノズルが供給する燃料
流量を絞り込み、かつ、前記主燃料ノズルが供給する燃
料流量を増加させることにより達成される。
は、ＦSノズルの燃料流量を増加させ、かつ、Ｆ1ノズ
ルの燃料流量を減少させて、燃料リッチ限界を拡大して
燃料リッチ限界を避けるようにすることにより、ラッ
パ抽気を行うことにより燃空比を上げ、燃料リーン限界
を拡大して燃料リーン限界を避けるようにすることによ
り、ガスタービンの回転数Ｈｏｌｄ直後に、ＦSノズ
ルの燃料を絞り込むみ、Ｆ1ノズルが燃料リーン限界以
下となることを防止するようにすることにより、また、
ＦS ノズルの消火時におけるＦSノズルの燃料流量を
制御して、Ｆ1ノズルの失火及びガスタービンの状態の
急変動を防止するようにすることにより達成される。具
体的に言えば、前記目的は、ガスタービンの起動時に、
起動補助用燃料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズ
ルが供給する燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器
に供給する燃料流量を制御するガスタービン燃焼器の制
御方法において、前記ガスタービンの起動中に行う前記
ガスタービンの回転数を定格回転数未満の回転数に所定
時間保持する回転数Ｈｏｌｄ運転を開始する直前に、前
記起動補助用燃料ノズルが供給する燃料流量の絞り込み
を開始し、かつ、前記主燃料ノズルが供給する燃料流量
の増加を開始することにより、あるいは、回転数Ｈｏｌ
ｄ運転時に、前記起動補助用燃料ノズルが供給する燃料
流量を絞り込み、かつ、前記主燃料ノズルが供給する燃
料流量を増加させることにより達成される。
【０００９】
【作用】ガスタービンの起動昇速運転時に、ＦS ノズル
からの燃料流量を制御することにより、起動時の燃焼安
定域を確保することが可能となる。
からの燃料流量を制御することにより、起動時の燃焼安
定域を確保することが可能となる。
【００１０】
【実施例】以下、本発明によるガスタービン燃焼器の制
御方法及び制御装置の実施例を図面より詳細に説明す
る。
御方法及び制御装置の実施例を図面より詳細に説明す
る。
【００１１】図１は本発明が適用されるガスタービン燃
焼器の構造の一例を示す断面図、図２はガスタービンの
起動昇速運転時のタービン回転数と全燃料流量との関係
を示す図、図３は本発明の制御方法を説明するＦSノズ
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係を示す
図、図４はＦS ノズルの消火制御時の本発明の制御方法
を説明するタービン回転数とＦS ノズルの弁開度との関
係を示す図である。図１において、 １はＦSノズル、２
はＦ1ノズル、３はＦ2ノズル、４はラッパ抽気配管であ
る。
焼器の構造の一例を示す断面図、図２はガスタービンの
起動昇速運転時のタービン回転数と全燃料流量との関係
を示す図、図３は本発明の制御方法を説明するＦSノズ
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係を示す
図、図４はＦS ノズルの消火制御時の本発明の制御方法
を説明するタービン回転数とＦS ノズルの弁開度との関
係を示す図である。図１において、 １はＦSノズル、２
はＦ1ノズル、３はＦ2ノズル、４はラッパ抽気配管であ
る。
【００１２】本発明が適用されるガスタービン燃焼器
は、従来公知の構造を備えるもので、図１に示すよう
に、起動補助用燃料ノズル（ＦS ノズル）１、主燃料ノ
ズル（Ｆ1ノズル）２、第２段燃料ノズル（Ｆ2ノズル）
３、及び、ラッパ抽気配管４を備えて構成されている。
そして、ＦSノズル１及びＦ1ノズル２により第１段燃焼
部が構成されている。
は、従来公知の構造を備えるもので、図１に示すよう
に、起動補助用燃料ノズル（ＦS ノズル）１、主燃料ノ
ズル（Ｆ1ノズル）２、第２段燃料ノズル（Ｆ2ノズル）
３、及び、ラッパ抽気配管４を備えて構成されている。
そして、ＦSノズル１及びＦ1ノズル２により第１段燃焼
部が構成されている。
【００１３】この燃焼器は、タービンの起動昇速運転
時、タービン回転数が定格回転数の約６５％になるま
で、ＦSノズル及びＦ1ノズルからの燃料供給を制御する
ことにより、すなわち、第１段燃焼部の燃焼制御により
その運転が制御され、その後、Ｆ1 ノズルのみからの燃
料が供給されて定格回転数に達し、ある程度の負荷が取
り出されるまで運転される。そして、Ｆ2 ノズルに対す
る燃料の供給は、その後の負荷の大きさに対応して制御
される。
時、タービン回転数が定格回転数の約６５％になるま
で、ＦSノズル及びＦ1ノズルからの燃料供給を制御する
ことにより、すなわち、第１段燃焼部の燃焼制御により
その運転が制御され、その後、Ｆ1 ノズルのみからの燃
料が供給されて定格回転数に達し、ある程度の負荷が取
り出されるまで運転される。そして、Ｆ2 ノズルに対す
る燃料の供給は、その後の負荷の大きさに対応して制御
される。
【００１４】図２は前述したタービンの起動昇速運転時
における全燃料流量（Ｆ1、ＦSノズルの供給燃料の和）
と、ガスタービンの回転数との関係を示しており、斜線
で示す部分が燃料リッチ限界と燃料リーン限界の領域で
ある。
における全燃料流量（Ｆ1、ＦSノズルの供給燃料の和）
と、ガスタービンの回転数との関係を示しており、斜線
で示す部分が燃料リッチ限界と燃料リーン限界の領域で
ある。
【００１５】ガスタービンの点火後、全燃料の供給は、
図２に示すガスタービン昇速線に沿って行われるが、こ
のガスタービン昇速線は、燃料リッチ限界と燃料リーン
限界との間の燃焼安定領域になければならない。しか
し、燃料リッチ限界と燃料リーン限界の領域は、大気湿
度の上昇、燃料の発熱量の低下により点線で示すような
領域となり、燃焼安定領域が狭くなる。
図２に示すガスタービン昇速線に沿って行われるが、こ
のガスタービン昇速線は、燃料リッチ限界と燃料リーン
限界との間の燃焼安定領域になければならない。しか
し、燃料リッチ限界と燃料リーン限界の領域は、大気湿
度の上昇、燃料の発熱量の低下により点線で示すような
領域となり、燃焼安定領域が狭くなる。
【００１６】このような状態で、タービンが昇速しその
回転数がＨｏｌｄされる（図示しない廃熱回収ボイラ等
の予熱のため、定格速度の約５０％程度の回転数で、所
定時間タービンの運転を行う状態）と、前述した全燃料
流量が一時降下する。このとき、Ｆ1ノズルとＦSノズル
とによる供給燃料が燃焼する第１段燃焼部の燃焼状態
は、燃料リーン限界に近づくことになる。
回転数がＨｏｌｄされる（図示しない廃熱回収ボイラ等
の予熱のため、定格速度の約５０％程度の回転数で、所
定時間タービンの運転を行う状態）と、前述した全燃料
流量が一時降下する。このとき、Ｆ1ノズルとＦSノズル
とによる供給燃料が燃焼する第１段燃焼部の燃焼状態
は、燃料リーン限界に近づくことになる。
【００１７】後述するように、本発明の実施例は、この
ような状態となるのを避けるため、第１段燃焼部の燃空
比を制御して、その燃焼状態が燃料リーン限界に近づく
ことを防止している。
ような状態となるのを避けるため、第１段燃焼部の燃空
比を制御して、その燃焼状態が燃料リーン限界に近づく
ことを防止している。
【００１８】タービンの回転数のＨｏｌｄ後、さらに、
タービンを昇速していく場合、前述の全燃料流量を上昇
させていくが、タービンの回転数が定格回転数の約６５
％となったときに、ＦSノズル１が消火され、その後は
Ｆ1ノズル２のみにより昇速運転が行われる。
タービンを昇速していく場合、前述の全燃料流量を上昇
させていくが、タービンの回転数が定格回転数の約６５
％となったときに、ＦSノズル１が消火され、その後は
Ｆ1ノズル２のみにより昇速運転が行われる。
【００１９】この場合、ＦSノズル１に対する燃料の供
給を急激に停止すると、Ｆ1ノズル２を失火させ、ある
いは、ガスタービンの状態を不安定にするので、これを
防止するため、本発明の実施例は、後述するように、Ｆ
S ノズル１に対する燃料の供給の停止を緩やかに行うよ
うにしている。
給を急激に停止すると、Ｆ1ノズル２を失火させ、ある
いは、ガスタービンの状態を不安定にするので、これを
防止するため、本発明の実施例は、後述するように、Ｆ
S ノズル１に対する燃料の供給の停止を緩やかに行うよ
うにしている。
【００２０】図３は一定空気量（タービン回転数一定）
において、ＦS ノズルの燃料流量の変化に対するＦ1 ノ
ズルの安定燃焼限界の試験結果例を示している。以下、
この図を参照して本発明の実施例による燃焼器の運用方
法を説明する。
において、ＦS ノズルの燃料流量の変化に対するＦ1 ノ
ズルの安定燃焼限界の試験結果例を示している。以下、
この図を参照して本発明の実施例による燃焼器の運用方
法を説明する。
【００２１】いま、起動昇速運転時において、ＦSノズ
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、図３
のＡ点にあるものとする。この状態は、第１段燃焼部の
燃焼状態が燃料リッチ限界に近い。このような場合、本
発明の実施例では、ＦS ノズルの燃料流量を増加させる
（この場合、Ｆ1ノズルとＦSノズルとの燃料流量の和が
ある一定値であるためＦ1ノズルの燃料流量を減少させ
る）制御を行う。
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、図３
のＡ点にあるものとする。この状態は、第１段燃焼部の
燃焼状態が燃料リッチ限界に近い。このような場合、本
発明の実施例では、ＦS ノズルの燃料流量を増加させる
（この場合、Ｆ1ノズルとＦSノズルとの燃料流量の和が
ある一定値であるためＦ1ノズルの燃料流量を減少させ
る）制御を行う。
【００２２】本発明の実施例は、これにより、ＦSノズ
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、図３
のＢ点に矢印５に沿って移動することになり、第１段燃
焼部の燃料リッチ限界に対する裕度を大きくすることが
できる。
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、図３
のＢ点に矢印５に沿って移動することになり、第１段燃
焼部の燃料リッチ限界に対する裕度を大きくすることが
できる。
【００２３】また、起動昇速運転時において、ＦSノズ
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、第１
段燃焼部の燃焼状態を燃料リーン限界に近い位置にある
場合、例えば、図３のＢ点にある場合、本発明の実施例
では、ラッパ抽気を行いラッパ抽気配管４から燃焼用の
空気を引き抜き、第１段燃焼部の燃空比を上げる制御を
行う。
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、第１
段燃焼部の燃焼状態を燃料リーン限界に近い位置にある
場合、例えば、図３のＢ点にある場合、本発明の実施例
では、ラッパ抽気を行いラッパ抽気配管４から燃焼用の
空気を引き抜き、第１段燃焼部の燃空比を上げる制御を
行う。
【００２４】本発明の実施例は、これにより、ＦSノズ
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、図３
のＣ点に矢印６に沿って移動することになり、第１段燃
焼部の燃料リーン限界に対する裕度を大きくすることが
できる。
ルの燃料流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係が、図３
のＣ点に矢印６に沿って移動することになり、第１段燃
焼部の燃料リーン限界に対する裕度を大きくすることが
できる。
【００２５】次に、縦軸にＦS ノズルの燃料流量調整弁
開度、横軸にガスタービン回転数をとった図４を参照し
て本発明のさらに他の運用方法を説明する。
開度、横軸にガスタービン回転数をとった図４を参照し
て本発明のさらに他の運用方法を説明する。
【００２６】この方法は、図２で説明したように、ター
ビンの回転数Ｈｏｌｄ時に全燃料流量が少なくなり、第
１段燃焼部が燃料リーン限界以下となることを防止する
方法及びＦSノズルの消火制御方法に関するものであ
る。
ビンの回転数Ｈｏｌｄ時に全燃料流量が少なくなり、第
１段燃焼部が燃料リーン限界以下となることを防止する
方法及びＦSノズルの消火制御方法に関するものであ
る。
【００２７】すなわち、この本発明による方法は、ター
ビンの回転数Ｈｏｌｄ直前までの間にＦSノズルの開度
を開き、タービンの回転数Ｈｏｌｄ直前から直後にかけ
てＦSノズルの開度を７として示すように絞り込むよう
にするものである。
ビンの回転数Ｈｏｌｄ直前までの間にＦSノズルの開度
を開き、タービンの回転数Ｈｏｌｄ直前から直後にかけ
てＦSノズルの開度を７として示すように絞り込むよう
にするものである。
【００２８】これにより、タービンの回転数Ｈｏｌｄ時
に第１段燃焼部が燃料リーン限界以下となることを防止
することができる。
に第１段燃焼部が燃料リーン限界以下となることを防止
することができる。
【００２９】また、本発明によるＦS ノズルの消火制御
方法は、タービンの回転数が所定の回転数となって、Ｆ
S ノズルの消火を行う場合、図４に点線で示す従来技術
の場合のように、瞬時に弁を閉じるのではなく、８に示
すようにＦS ノズルの開度を段階的に絞り込むという制
御を行なうものである。
方法は、タービンの回転数が所定の回転数となって、Ｆ
S ノズルの消火を行う場合、図４に点線で示す従来技術
の場合のように、瞬時に弁を閉じるのではなく、８に示
すようにＦS ノズルの開度を段階的に絞り込むという制
御を行なうものである。
【００３０】これにより、ＦSノズルの瞬時消火による
Ｆ1ノズルの失火及びガスタービンの状態の急変動を防
ぐことができる。
Ｆ1ノズルの失火及びガスタービンの状態の急変動を防
ぐことができる。
【００３１】前述した本発明の実施例によれば、ＦS ノ
ズルの開度を制御することにより、ガスタービンの起動
昇速運転時における燃焼安定域を確保し、ＦS ノズルの
消火制御時に、Ｆ1 ノズルの失火を防止し、ガスタービ
ンの状態の急変動を防止することができる。
ズルの開度を制御することにより、ガスタービンの起動
昇速運転時における燃焼安定域を確保し、ＦS ノズルの
消火制御時に、Ｆ1 ノズルの失火を防止し、ガスタービ
ンの状態の急変動を防止することができる。
【００３２】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、起
動昇速運転時における燃焼安定域を確保し、ガスタービ
ンの状態の急変動を防止することができる。
動昇速運転時における燃焼安定域を確保し、ガスタービ
ンの状態の急変動を防止することができる。
【図１】本発明が適用されるガスタービン燃焼器の構造
の一例を示す断面図である。
の一例を示す断面図である。
【図２】ガスタービンの起動昇速運転時のタービン回転
数と全燃料流量との関係を示す図である。
数と全燃料流量との関係を示す図である。
【図３】本発明の制御方法を説明するＦSノズルの燃料
流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係を示す図である。
流量とＦ1ノズルの燃料流量との関係を示す図である。
【図４】ＦSノズルの消火制御時の本発明の制御方法を
説明するタービン回転数とＦSノズルの弁開度との関係
を示す図である。
説明するタービン回転数とＦSノズルの弁開度との関係
を示す図である。
１ 起動補助用燃料ノズル（ＦSノズル） ２ 主燃料ノズル（Ｆ1ノズル） ３ 第２段燃料ノズル（Ｆ2ノズル） ４ ラッパ抽気管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 黒田 倫夫 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 飯塚 信之 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 熊田 和彦 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 広瀬 文之 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 志村 明 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 鷹羽 稔 茨城県日立市幸町三丁目１番１号 株式 会社 日立製作所 日立工場内 (72)発明者 高橋 正衛 茨城県日立市大みか町五丁目２番１号 株式会社 日立製作所 大みか工場内 (56)参考文献 特開 平２−208417（ＪＰ，Ａ) 特開 平３−207917（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−167419（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−267836（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−52523（ＪＰ，Ａ) 特開 昭63−61725（ＪＰ，Ａ) (58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名) F02C 9/28 F02C 7/26 F23R 3/26 F23R 3/28 F23R 3/34
Claims (5)
- 【請求項１】 ガスタービンの起動時に、起動補助用燃
料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズルが供給する
燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器に供給する燃
料流量を制御するガスタービン燃焼器の制御方法におい
て、 前記ガスタービンの起動中に行う前記ガスタービンの回
転数を定格回転数未満の回転数に所定時間保持する回転
数Ｈｏｌｄ運転を開始する直前に、前記起動補助用燃料
ノズルが供給する燃料流量の絞り込みを開始し、かつ、
前記主燃料ノズルが供給する燃料流量の増加を開始する
ことを特徴とするガスタービン燃焼器の制御方法。 - 【請求項２】 ガスタービンの起動時に、起動補助用燃
料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズルが供給する
燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器に供給する燃
料流量を制御するガスタービン燃焼器の制御方法におい
て、 前記ガスタービンの起動中に行う前記ガスタービンの回
転数を定格回転数未満の回転数に所定時間保持する回転
数Ｈｏｌｄ運転時に、前記起動補助用燃料ノズルが供給
する燃料流量を絞り込み、かつ、前記主燃料ノズルが供
給する燃料流量を増加させることを特徴とするガスター
ビン燃焼器の制御方法。 - 【請求項３】 ガスタービンの起動時に、起動補助用燃
料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズルが供給する
燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器に供給する燃
料流量を制御するガスタービン燃焼器の制御方法におい
て、 前記ガスタービンの起動中に前記起動補助用燃料ノズル
が供給する燃料流量と前記主燃料ノズルが供給する燃料
流量との合計である全燃料流量が減少するときに、前記
起動補助用燃料ノズルが供給する燃料流量を絞り込み、
かつ、前記主燃料ノズルが供給する燃料流量を増加させ
ることを特徴とするガスタービン燃焼器の制御方法。 - 【請求項４】 ガスタービンの起動時に、起動補助用燃
料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズルが供給する
燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器に供給する燃
料流量を制御するガスタービン燃焼器の制御装置におい
て、 前記ガスタービンの起動中に行う前記ガスタービンの回
転数を定格回転数未満の回転数に所定時間保持する回転
数Ｈｏｌｄ運転時に、前記起動補助用燃料ノズ ルが供給
する燃料流量を絞り込み、かつ、前記主燃料ノズルが供
給する燃料流量を増加させることを特徴とするガスター
ビン燃焼器の制御装置。 - 【請求項５】 ガスタービンの起動時に、起動補助用燃
料ノズルが供給する燃料流量と主燃料ノズルが供給する
燃料流量とを制御し、ガスタービン燃焼器に供給する燃
料流量を制御するガスタービン燃焼器の制御装置におい
て、 前記ガスタービンの起動中に前記起動補助用燃料ガスが
供給する燃料流量と前記主燃料ノズルが供給する燃料流
量との合計である全燃料流量が減少するときに、前記起
動補助用燃料ノズルが供給する燃料流量を絞り込み、か
つ、前記主燃料ノズルが供給する燃料流量を増加させる
ことを特徴とするガスタービン燃焼器の制御装置。
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|---|---|---|---|
| JP3341701A JP3037804B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | ガスタービン燃焼器の制御方法及び制御装置 |
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Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP3341701A JP3037804B2 (ja) | 1991-12-02 | 1991-12-02 | ガスタービン燃焼器の制御方法及び制御装置 |
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1992
- 1992-12-02 US US07/984,483 patent/US5319919A/en not_active Expired - Lifetime
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