JP3037400U - 機能付き防災ロッカー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 暗闇でも位置確認が容易にでき、格納品
の盗難の防止が可能な機能付き防災用ロッカーを提供す
るものである。 【構成】 ロッカーの扉の表面に、蓄光材および反
射材を使用した自らの発光と光の反射機能を備えたステ
ッカーを貼り付け、暗闇でも、位置確認が容易にでき、
さらに、格納品の盗難防止のため、扉を開けると、自動
的にベルが鳴る警報装置を設けた機能付き防災用ロッカ
ーである。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、防災用の備品を格納する機能付き防災ロッカーに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来の金属製ロッカーは種々の形式のものがあるが、夜や停電時の暗闇でも、 位置確認が容易にでき、扉を開けたとき、警報装置が稼働するような特別機能を 備えた防災用ロッカーは見当たらないのが現状である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

本考案が解決しようとする課題は、災害時に暗闇でも、ただちに、食料、飲料 水のような避難生活に必要な物資や、人命救助や避難活動に不可欠の必需品を格 納したロッカーの存在が確認でき、速やかに防災活動が可能であり、また、ロッ カーに格納される、手斧、カッター、ハンマー等の危険物の盗難防止のため、警 報装置を設けた特別の機能付き防災ロッカーを提供しようとするものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案の機能付き防災ロッカー（以下ロッカーという）は、上記の課題を解決 するために、（１）ロッカーの扉の表面に、蓄光材または反射材、蓄光材と反射 材の組合せにより、自ら光を発光したり、光の反射により、その存在が確認でき る蓄光材および反射材を用いて、「防災、救助、救命、避難、災害救助用品」等 の名称を付けた、ステッカーを作成し、貼り付ける。（２）扉が開くと、ベルが 鳴る警報装置をロッカーの内部に設置する。これらの手段により、上記の課題を 解決した。

【０００５】

【作用】

本考案に係わるロッカーは、災害時に必要な手斧、バール、のこぎり、ハンマ ー、シャベル、カッター、ジャッキ、ブルーシート、ロープ、防煙マスク、手袋 、ヘルメット、キャップライト、懐中電灯、救急箱、四つ折り担架、飲食物等が 格納されており、災害時に、暗闇になっても、ただちにロッカーの位置確認がで きるので、速やかに必要な品物を取り出して救助活動ができる。また、本件ロッ カーは、ロッカーに格納されている手斧やカッターのような危険物の盗難防止の ため、扉を開けると、ベルが鳴る警報装置を設けているので安心して使用できる 。

【０００６】

【実施例１】 本考案のロッカーを図面に基づいて説明する。 図１は、実施例１の金属製ロッカー１の構造を示す斜視図である。 図中１はロッカー、２は左、右の扉、３は蓄光材および反射材を用いて作成した ステッカーである。 図２は、図１のステッカー３の拡大図である。 図中４は蓄光材（黄色）、５は反射材（赤色）、６は文字（黒色）である。 ステッカー３は、縦１０ｃｍ、横４０ｃｍの貼り札で、図２に示すように、黒イ ンキで「防災救助用品」の文字６をえがき、この文字６の周辺を日本ケミテック （株）製の蓄光材４（粉末）を接着剤の上にチリバメることにより縁取りし、そ の外側を反射材５で囲み、さらに二重の外枠７の中間を蓄光材４で縁取りしたも のである。 このステッカー３に使用した蓄光材は、室内照明で約２０分程度光を照射すると 、連続１０時間、発光する機能がある。１０時間以上経過すると、発光が弱くな るが、再度、蛍光灯やその他の光を当てると、蓄光し、発光の機能を回復する。 また、反射テープ５が使用されているので、懐中電灯や、その他の光を当てると 光を反射する。

【０００７】

【実施例２】 実施例１の本考案のロッカーに格納されている災害救助用品の中には、手斧や カッター等の一部危険物も含まれているので、これらの品物の盗難を防止するた め、監視用の警報装置をロッカーに設置した。 この警報装置は、日本ドライケミカル（株）製で、警報装置本体とスイッチがコ ードで結合されている。 その使用方法は、本体をロッカーの内部に固定し、スイッチを扉の内側にマグネ ットにより貼り付けると、スイッチは切れた状態に保たれる。扉を開けると、マ グネットの部分が扉からはずれて、スイッチは接続の状態になり、ベルが鳴ると いう構造のものである。

【０００８】

【考案の効果】

本考案のロッカーは、上記のような構造を有するものであるから、次のような 優れた効果をもたらすものである。 １．蓄光材や反射材を使用した災害救助用品のようなステッカーをロッカーの扉 の表面に貼り付けることにより、夜や停電時の暗闇の中でも、ロッカーの位置確 認が可能となる。 ２．ロッカーの扉が開くと、警報装置が稼働し、ベルが鳴るので、格納品の盗難 防止が可能となる。 また、非常時には緊急を知らせることも可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例１の斜視図である。

【図２】図１の部分拡大図である。

【符号の説明】

１ ロッカー ２ 扉 ３ ステッカー ４ 蓄光材 ５ 反射材 ６ 文字 ７ 外枠。

フロントページの続き (72)考案者 浅野 八郎 東京都品川区西五反田２丁目10番８号207 株式会社シナジー・インターナショナル 内 (72)考案者 遠藤 清 東京都板橋区東新町１丁目１番21号 クレ ストハウス505号 Ｍ＆Ｋコレクション内

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 金属製ロッカー本体の左右いずれかの
   扉の表面の任意の位置に、蓄光材を用いたステッカーを
   設けたことを特徴とする機能付きロッカー。
2. 【請求項２】 金属製ロッカー本体の左右いずれかの
   扉の表面の任意の位置に、反射材を用いたステッカーを
   設けたことを特徴とする機能付き防災ロッカー。
3. 【請求項３】 金属製ロッカー本体の左右いずれかの
   扉の表面の任意の位置に、蓄光材および反射材を用いた
   ステッカーを設けたことを特徴とする機能付き防災ロッ
   カー。
4. 【請求項４】 金属製ロッカー本体の左右いずれかの
   扉を開けると、ベルが鳴る警報装置を設けたことを特徴
   とする請求項１，２，または３記載の機能付き防災ロッ
   カー。