JP3037284U - 生花または鉢物の梱包容器 - Google Patents

生花または鉢物の梱包容器

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生花の梱包容器を改良し、強度向上と運
搬後の再利用ができるようにした。 【解決手段】 防水処理を施した1枚の段ボール紙を折
り曲げて上方が開口した形の箱本体9に形成し、その四
隅部に、重なり部を把持するとともに、箱本体9に被せ
られる蓋体10のガイドとなる接続器具12を取付け
た。箱本体9に水あるいは水分を含んだシート及び、生
花あるいは鉢物を入れ、蓋体10の下部を接続器具12
に被せる。接続器具12により、ステープラやガムテー
プによらずに水を入れる箱本体9を容易に製作できる。
さらに箱本体9と蓋体10が容易に脱着できるので何回
でも使用することができ、防水処理によって輸送後には
バケツの代用として使用することができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、生花または鉢物を水に入れたまま、または水分を多量に含ませたシ ートまたはスポンジ(以下、吸水シートという)に付けたまま輸送、保管をする ことのできる生花または鉢物の梱包容器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
生花ないし鉢物を梱包して、生産業者から卸問屋へ、あるいは輸入業者から卸 問屋へ、さらに卸問屋から市場あるいは小売店へと運搬するためには、生花や鉢 物全体が収容できる上に、水も入れられる梱包容器が必要になる。そして目的地 に到着後は廃棄処分をするのではなく、上蓋を取って中身の花を検品後、上蓋を 再び被せ、再流通されるなど、再利用できれば、これに越したことはない。しか しながら、現在使用されている梱包容器(カートン)は、そのようにはなってお らず、廃棄するのが普通であった。
【0003】 図15について現在使用されている梱包容器の概要を説明する。1は梱包容器 であり、方形立方体で、4面ある縦壁2と、底部3とからなる箱本体4に、一辺 をヒンジ部5aにして開閉する蓋部5を一体に設けたものである。この梱包容器 1は、図16に示すような形状に裁断した厚手の段ボール紙6を折線6aの部分 で同一方向に折り曲げて形成される。そして重なる部分は、ステープラの針7( 図15参照)で固定される。
【0004】 この梱包容器1は、図15に示すように上部の蓋部5を開き、ここから、茎部 をプラスチック製のバケツに入れた生花(図示せず)を入れる。入れた後は蓋部 5を閉じ、梱包用テープ等で密封する。このように密封した状態でトラック便等 により目的地に発送する。
【0005】 また、現行の梱包容器1は、上記説明のように、ステープルの針7で止めて形 作っているために、運搬された後に他の用途に供することができず、結局、廃棄 処分に付されることになった。処分方法が廃棄しかないとすれば、ごみが多くな ることになって、その扱いが非常に煩雑であった。さらに、梱包容器1自体に防 水性がないことから、生花を梱包するときには、水を入れたプラスチック製のバ ケツを用い、これを梱包容器1の内部に入れていた。
【0006】 また、水及び生花等を直接入れた状態で輸送できる容器として、プラスチック 製の梱包容器がある。この容器は上面視方形をしたもので、底部が開口部より小 さい斜面状になっている。この梱包容器の開口縁部には溝が形成され、この溝に 通常の段ボール箱の開口縁部を嵌合させて蓋をしていた。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
このようにバケツを梱包容器に入れて運搬する場合には、梱包容器の蓋部を開 いてバケツを取り出すときに、非常に取り出しにくいものであった。このため取 り出し易くするために、従来、梱包容器の適当な高さのところに切取りテープを 入れたり、切取線を入れて、梱包容器を上下に取りはずせるようにしている。と ころがこの方法であると、切取られた後は再度上蓋を被せて運搬をすることがで きなくなる。
【0008】 また、従来のものでは、梱包容器とバケツの両方が必要となるため、商品であ る生花の価額に対して梱包材料がコスト高となる問題もあった。さらに、バケツ はかさが張るために生産業者から市場あるいは小売店への輸送時または保管時に スペースが取られ、運賃及び保管コストが高くなる問題もあった。
【0009】 さらに、プラスチック製のバケツや梱包容器の場合は、成形品であるためこれ においてもコストが高くなった。さらに、このようなバケツ及び梱包容器の不要 のものは廃棄することになるが、この場合、公害を引き起こさないように処理し なければならず、処置が難しかった。また、リサイクルする場合、手間が多くか かって煩雑でありコスト高となる問題があった。
【0010】 本考案はこれらの点に鑑みてなされたものであり、バケツを使用することなく 直接に水や吸水シートを入れることができ、また運搬中に変形することがなく、 複数段重ねることにも耐えられ、さらに段ボール加工業者から生産者あるいは花 束加工業者への納入は耐水段ボールをフラットのまま供給し、かつ、保管するこ とができる生花または鉢物の梱包容器を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本考案は、上記課題を解決するための手段として、請求項1に記載された考案 では、防水処理を施した1枚の紙を折り曲げて上方が開口した方形の箱本体に形 成し、該箱本体の上縁四隅部に、紙の重ね合わせ部を把持するとともに、該箱本 体に被せられる蓋体のガイドとなる接続器具を取付けたことを特徴とする。
【0012】 請求項2に記載された考案は、請求項1に記載されたものにおいて、前記折り 曲げる1枚の紙が方形であり、箱本体にでき上がったときに底部となる部分をそ の中央に位置させると共に、該底部を形成する4辺を延長して折線に形成し、該 折線に沿って立ち上げた部分で縦壁を形成し、該縦壁を形成する部分の間を内側 または外側に折り曲げたことを特徴とする。
【0013】 請求項3に記載された考案は、請求項1に記載されたものにおいて、前記接続 器具が、上面視L字状の縦壁と、該縦壁の外側中間部分から外方に向けた板部と 、該板部の端部から前記縦壁に沿って上下に延び前記縦壁に平行になる外壁とを 備えたものであることを特徴とする。
【0014】 請求項4に記載された考案は、請求項1に記載されたものにおいて、前記接続 器具が、上面視I字状の縦壁と、該縦壁の外側中間部分から外方に向けた板部と 、該板部の端部から前記縦壁に沿って上下に延び前記縦壁に平行になる外壁とを 備えたものであることを特徴とする。
【0015】 請求項5に記載された考案は、請求項1または2に記載されたものにおいて、 前記折り曲げる紙が段ボール紙であることを特徴とする。
【0016】 請求項6に記載された考案は、請求項1または2に記載されたものにおいて、 前記縦壁となる部分の対向する2面の同一位置に指掛け用の開口部を設けると共 に、前記蓋体にも対向する2面の同一位置に指掛け用の開口部を設け、これら開 口部の同一面となるものどおしの間にバンドを通して結合したことを特徴とする 。
【0017】 請求項7に記載された考案は、請求項1または2に記載されたものにおいて、 前記縦壁となる部分の対向する2面の同一位置に指掛け用の開口部を設けると共 に、前記蓋体にも対向する2面の同一位置に指掛け用の開口部を設け、これら箱 本体と蓋体の開口部を設けた面あるいは他の面の対向する部分の外面に円板を取 付け、該箱本体と蓋体の円板間に紐を巻付けるように構成したことを特徴とする 。
【0018】 請求項8に記載された考案は、請求項3または4に記載されたものにおいて、 前記接続器具の縦壁と外壁との間の寸法を、折り曲げる紙の厚み寸法より僅かに 小さく設定したことを特徴とする。
【0019】 請求項9に記載された考案は、請求項4に記載されたものにおいて、前記接続 器具の縦壁と外壁の少なくとも一端部を接続する横壁を設けると共に、箱本体お よび蓋体に、該横壁が嵌入する切込みを設けたことを特徴とする。
【0020】 請求項10に記載された考案は、請求項6に記載されたものにおいて、前記 前記バンドを適度の硬さと弾性を有するプラスチック板で形成してその一端にバ ンドの長手方向に沿う長孔を設け、他端に該長孔に係合するための溝を設けたこ とを特徴とする。
【0021】 1枚の紙を折り曲げて上方が開口した方形の箱に形成するとき、紙の元の形状 を方形とし、その中央部分を箱本体が形成されたときの底部になるようにすれば 、その底部となる部分から辺(外周部)までの部分が4枚の起立した縦壁になる 。底部を方形としたとき縦壁は4枚になり、これが放射状に延びることになって 、その間の部分は箱の構成上は不要になるが、この部分は内側または外側に折り 込むことによって、補強部とすることができる。
【0022】 この折り込み部は、4枚の縦壁の境界部(角部)に上面視L字形の接続器具を 取付けることにより、あるいは折り込んだ紙が重なり合う対向する2辺に上面視 I字形の接続器具を取付けることにより、保持することができる。
【0023】
【考案の実施の形態】
以下本考案の一実施形態を、材料の厚さ部分を省略して模式的に示した図1に ついて説明する。符号8は本発明に係る梱包容器である。この梱包容器8は、箱 本体9とこの箱本体9に被される蓋体10とからなる。箱本体9は防水加工を施 したした段ボール紙11(図5参照)を折り込んで形成したものであり、蓋体1 0は防水加工をしてない一般の段ボール紙を折り込んで段ボール箱(カートン) に形成したものである。なお、防水加工の具体例としては、段ボール紙11に高 分子塗料を吹き付けるもの、またはプラスチック膜を貼着するなどの手段を考え ることができる。
【0024】 箱本体9は、この中に水または吸水シートを収容するのに十分な高さH1 を有 するものである。一方、この箱本体9に被せられる蓋体10の高さH2 は、箱本 体9内の生花や鉢物の高さに応じて選定する。すなわち、1種類の箱本体9に対 して、生花の高さに応じて高さを変えた複数種類の蓋体10が必要になる。この 蓋体10及び箱本体9の側面には指掛け用の開口部10a,9bが形成されてい る(図1参照)。
【0025】 箱本体9の上縁四隅部には、後述のように重ね合わせた段ボール紙11の重ね 合わせ部を把持するとともに、蓋体10を被せるときにその内側を滑らせてガイ ドとなる接続器具12が嵌着によって取付けられている。その詳細は次に説明す る。
【0026】 図2に示すものは、請求項3に対応する接続器具12である。この接続器具1 2は合成樹脂でできており、上面視L字状の縦壁12aと、この縦壁12aの外 側中間部分から外方に向けた板部12b、この板部12bの端部から縦壁12a に沿って上下に延び縦壁12aに平行になる外壁12cとを備えた、縦断面形状 がH字形のものである。この接続器具12は、縦壁12aと外壁12cの間の板 部12bの下部に形成される空間部に箱本体9の上縁が挿入され把持される。図 3は、図2のA−A線で断面を示した接続器具12を箱本体9に差し込み、その 接続器具12に蓋体10を被せた状態を示す。
【0027】 接続器具12の大きさは、これを使用する箱本体9の大きさにより適宜定める が、一例として、縦壁12aの屈折した部分から片方の長さが5cm程度(全長 10cm程度)、高さは板部12bの上方と下方にそれぞれ3〜5cm程度、板 部12bは箱本体9および蓋体10の厚みに応じて決めるが、1cm程度にし、 外壁12cの高さは、上方に2cm程度、下方に3〜5cm程度のものを製作し た。
【0028】 図4は、このような形状の接続器具12を箱本体9の四隅に嵌合して取付けた 状態を示す。このように取付けると、縦壁12aが上方を向き、箱本体9の上縁 より突出するので、蓋体10を上方から降ろして箱本体9に被せるとき、この部 分を滑らせることによって蓋体10を円滑に被せるガイドとして機能する。
【0029】 箱本体9は、防水処理をした段ボール紙11を折り込んで製作する。図5につ いて箱本体9の折り順を説明する。図示するものは段ボール紙11の内面側であ る。形状は方形(図示するものは正方形であるが、長方形であってもよい)であ る。
【0030】 図示する内面には、縦横等間隔な平行で、図の上辺から下辺に、左辺から右辺 に至る各2本の折線11aと11bが直交するように設けられており、これらに 囲まれた部分が、箱本体9を完成したときの底部9a(図1参照)になる。各2 本の折線11a,11bが直交するところから段ボール紙11の角の部分に向け ては、斜めの折線11c,11dがある。なお、これらの折線11a〜11dは 、プレス機等で段ボール紙11にあらかじめ設けておいてもよいが、単に線を記 載しておいてもよい。
【0031】 段ボール紙11は、これら複数本の折線11a〜11dの部分を順次折り込ん で箱本体9に形成されることになる。まず折線11aの部分からその両側が上方 に向くように折ると、図6に示すようなコ字状になる。次にその状態でこれを図 6の右方から見た図7の位置にし、これを折線11bと同時に折線11c,11 dを内側ないし外側に折り込むと(図8参照)、平面を示した図9のように各辺 に折線の重なり部分を有し、折線に沿って立ち上げた部分が縦壁となる箱本体9 ができる。この重なり部分の端部は接続器具12で把持される。
【0032】 図10ないし図12に示すものは、接続器具12の変形例であって請求項4に 対応するものである。この接続器具12は、先の接続器具12の上面視形状がL 字形であったのに対し、I字形であることと、その一端(両端でもよい)に横壁 12dが設けられている点のみが相違し、縦断面形状もH字形で同一であるから 、同一の符号を付す。この形状の接続器具12は、折り込んだ紙が重なり合う対 向する2辺に嵌着して取付けることにより、折込み部分を保持して箱本体の形状 を維持することができる。
【0033】 この接続器具12はI字形であることから、箱本体9および蓋体10に嵌着し ても長手方向に移動する可能性がある。そこで箱本体9に切込み9cを設け、こ の切込み9cに横壁12dを嵌入して取付ける。図10は嵌入前の状態を、図1 1は嵌入途中の状態を、図12は嵌入終了状態を示す。このように横壁12dを 切込み9cに嵌入することにより、接続器具12の長手方向の移動を防ぐことが できる。図示しないが蓋体10側も同様の構造にする。
【0034】 使用方法を説明する。箱本体9は両面が防水処理されていることおよび段ボー ル紙11の輪郭線が箱本体9の上縁に位置することから、横向きにしない限り、 中に水を入れても洩れることはない。そこでこの内部に水または吸水シートを収 容し、これに生花または鉢物を縦方向に収容する。このとき、前述のように接続 器具12の縦壁12aが上方に向けて突出するから、蓋体11を上方からこれに ガイドさせて箱本体9に被せる。被せたのち、後述するプラスチックバンド13 あるいは紐により、箱本体9と蓋体10とは離れないように紐掛けする。
【0035】 図13に示すものは、箱本体9と蓋体10を結合するプラスチックバンド13 である。このプラスチックバンド13は、箱本体9の開口部9bと蓋体10の開 口部10aとの間に掛け渡して双方を止める。掛け渡し方は、たとえば、上側の 蓋体10の開口部10aにプラスチックバンド13の係合片13a側を通し、下 側の箱本体9の開口部9bから通した係合片13aをつまみ出し、それを係合孔 13bに通しこの係合孔13bに係合部13cを係合させて止める。このプラス チックバンド13の係合片13a側には2段階の係合部13cが設けてあり、長 さ調節ができるようになっている。
【0036】 このように梱包の後、トラック便等で輸送されることになるが、段ボール紙1 1で形成された箱本体9と蓋体10であるが、四隅部が接続器具12で補強され るので、複数段積み重ねても、これに十分耐えることになる。目的地に到着した ら、蓋体11を上方に除去すれば、バケツ同様の箱本体9のみとなるので、その まま陳列して販売することもできる。
【0037】 以上説明した段ボール紙11は、その中央部で箱本体9の底部9aとなる部分 の一辺と、箱本体9の深さになる一辺が同じ長さであったため、折線11c,1 1dによって折り込んだとき、その先端が箱本体9の内面に納まったが、底部9 aの一辺が箱本体9の深さになる一般よりも短ければ、箱本体9の内面に納まら ないことになる。このときには、方形の段ボール紙11の隅を適宜切り取ってお くとよい。また、縦壁を形成する部分の間を内側に折り込んだが、これは外側に 折り曲げても同一の機能を得ることができる。
【0038】 図14に示すものは、プラスチックバンド13を使用しないで箱本体9と蓋体 10とを結合する実施形態である。この実施形態では、箱本体9と蓋体10の同 一面(図示できないが、対向する向こう側の面も同様)に、鳩目14により円板 15を取付け、上下それぞれの円板15の間に紐16を掛け渡すようにしたもの である。図示するものでは、円板15を設ける位置を、指掛け用の開口部9b、 10aを設けた面と異なる面にしてあるが、同一の面としてもよい。
【0039】
【考案の効果】
本考案は、以上説明したように構成した梱包容器であるから、次のような効果 がある。請求項1および2に記載された考案によれば、生花または鉢物を水や吸 水シートを入れたまま輸送することができ、コストを低減することができる。ま た、1枚の紙を折り込むだけでステープラ等の固定手段によることなく、防水性 に優れた梱包容器を得ることができる。そして接続器具を用いたことにより輸送 の点でも有利になる。さらに輸送後も従来のもののように廃棄処分をせず植木鉢 の代用になり、必要があればそのまま再利用をすることができる。
【0040】 また、段ボール加工業者から生産者や花束加工業者等へ、あるいは輸入業者か ら卸問屋へ梱包容器を輸送する際は、容器をフラットにして輸送し、保管すれば よいので、スペースが取られることがなく運賃及び保管コストの面でも有利であ る。さらに、従来のプラスチック梱包容器の場合は、底部に対して上縁部が拡開 する形状であったので、これを床に並べた場合、床側に隙間ができて、スペース に無駄が生ずるが、本梱包容器の場合は、上縁面積が底部の面積に等しいので、 床に並べてもスペースに無駄がなく、上記形状の従来の容器を積載するのに比し 、35パーセント程度増しの梱包容器を積むことができた。
【0041】 請求項3および4に記載された考案によれば、前記請求項1のものの効果に加 え、この形状の接続器具により、1枚の紙を折り込んだだけのものを強固に把持 して箱状に維持することができ、またその上に蓋体を被せるときにもそのガイド になって、作業を容易にし、被せた蓋体の位置決めも確実に行える。そして請求 項4に記載のものでは、請求項3に記載のものより製作が簡単となる。そして対 向する2箇所(折り曲げた紙が重なる部分)にセットすれば足りるので、請求項 に記載のものが4個必要なのに比べ、コスト面でも有利となる。
【0042】 請求項5に記載された考案によれば、前記請求項1または2に記載のものの効 果に加え、梱包容器が耐水性の段ボール紙で形成されることにより適度の厚さと 弾力性を有するので、内部に生花または鉢物を入れて運搬するときに、振動や揺 れから収容物の保護をすることができる。またプラスチック製のバケツのように 成形加工をする必要がないので、従来使用されていたプラスチック製のバケツに 比べ、製造コストを大幅に低減することができる。
【0043】 請求項6に記載された考案によれば、前記請求項1または2に記載のものの効 果に加え、箱本体と蓋体とを指掛け用の開口部を通したバンドで固定することに よって、蓋体に手をかけて全体を容易に運搬できることになる。
【0044】 請求項7に記載された考案によれば、前記請求項1または2に記載のものの効 果に加え、箱本体と蓋体とを固定する構造を、請求項6のバンドより簡単に製作 することができる。
【0045】 請求項8に記載された考案によれば、前記請求項3または4に記載のものの効 果に加え、接続器具を取付けるとき、段ボール紙が接続器具に圧入状態で嵌合す るから、接続器具が容易には脱落しないことになる。
【0046】 請求項9に記載された考案によれば、前記請求項4に記載のものの効果に加え 、横壁が箱本体等の切込みに嵌入することにより、接続器具が長手方向に移動し ないことになる。
【0047】 請求項10に記載された考案によれば、前記請求項6に記載のものの効果に加 え、適度の硬さと弾性を有するプラスチック板で形成されたバンドにより、箱本 体と蓋体との結合を、なんら道具を使用することなく、手作業で容易に行うこと ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施形態の斜視図である。
【図2】本考案に係る接続器具の斜視図である。
【図3】箱本体に接続器具を嵌合により取付けた状態を
図2のA−A断面部分で示す断面図である。
【図4】箱本体に接続器具を嵌合により取付けた状態を
示す斜視図である。
【図5】箱本体を製作する前の段ボール紙の平面図であ
る。
【図6】図5のものの一部折り込んだところを示す側面
図である。
【図7】図6のものを右方から見た正面図である。
【図8】図7のものの折り順を示す説明図である。
【図9】段ボール紙を折終わって形成された箱本体の平
面図である。
【図10】接続器具の他の例と箱本体の一部を示す斜視
図である。
【図11】図10の接続器具を箱本体に取付ける過程を
示す斜視図である。
【図12】接続器具の箱本体への取付完了状態を示す斜
視図である。
【図13】箱本体と蓋体の結合に使用するプラスチック
バンドの正面図である。
【図14】箱本体と蓋体を円板と紐で結合した状態を示
す斜視図である。
【図15】従来の梱包容器の斜視図である。
【図16】図15のものの製作手順を説明する説明図で
ある。
【符号の説明】
8 梱包容器 9 箱本体 10 蓋体 11 ダンボール紙 11a 折線 11b 折線 11c 折線 11d 折線 12 接続器具 12a 縦壁 12b 板部 12c 外壁 12d 横壁

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防水処理を施した1枚の紙を折り曲げて
    上方が開口した方形の箱本体に形成し、該箱本体の上縁
    四隅部に、紙の重ね合わせ部を把持するとともに、該箱
    本体に被せられる蓋体のガイドとなる接続器具を取付け
    たことを特徴とする生花または鉢物の梱包容器。
  2. 【請求項2】 前記折り曲げる1枚の紙が方形であり、
    箱本体にでき上がったときに底部となる部分をその中央
    に位置させると共に、該底部を形成する4辺を延長して
    折線に形成し、該折線に沿って立ち上げた部分で縦壁を
    形成し、該縦壁を形成する部分の間を内側または外側に
    折り曲げたことを特徴とする請求項1に記載の生花また
    は鉢物の梱包容器。
  3. 【請求項3】 前記接続器具が、上面視L字状の縦壁
    と、該縦壁の外側中間部分から外方に向けた板部と、該
    板部の端部から前記縦壁に沿って上下に延び前記縦壁に
    平行になる外壁とを備えた縦断面形状がH字形のもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の生花または鉢物
    の梱包容器。
  4. 【請求項4】 前記接続器具が、上面視I字状の縦壁
    と、該縦壁の外側中間部分から外方に向けた板部と、該
    板部の端部から前記縦壁に沿って上下に延び前記縦壁に
    平行になる外壁とを備えた縦断面形状がH字形のもので
    あることを特徴とする請求項1に記載の生花または鉢物
    の梱包容器。
  5. 【請求項5】 前記折り曲げる紙が段ボール紙であるこ
    とを特徴とする請求項1または2に記載の生花または鉢
    物の梱包容器。
  6. 【請求項6】 前記縦壁となる部分の対向する2面の同
    一位置に指掛け用の開口部を設けると共に、前記蓋体に
    も対向する2面の同一位置に指掛け用の開口部を設け、
    これら開口部の同一面となるものどおしの間にバンドを
    通して結合したことを特徴とする請求項1または2に記
    載の生花または鉢物の梱包容器。
  7. 【請求項7】 前記縦壁となる部分の対向する2面の同
    一位置に指掛け用の開口部を設けると共に、前記蓋体に
    も対向する2面の同一位置に指掛け用の開口部を設け、
    これら箱本体と蓋体の開口部を設けた面あるいは他の面
    の対向する部分の外面に円板を取付け、該箱本体と蓋体
    の円板間に紐を巻付けるように構成したことを特徴とす
    る請求項1または2に記載の生花または鉢物の梱包容
    器。
  8. 【請求項8】 前記接続器具の縦壁と外壁との間の寸法
    を、折り曲げる紙の厚み寸法より僅かに小さく設定した
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の生花または
    鉢物の梱包容器。
  9. 【請求項9】 前記接続器具の縦壁と外壁の少なくとも
    一端部を接続する横壁を設けると共に、箱本体および蓋
    体に、該横壁が嵌入する切込みを設けたことを特徴とす
    る請求項4に記載の生花または鉢物の梱包容器。
  10. 【請求項10】 前記バンドを適度の硬さと弾性を有す
    るプラスチック板で形成してその一端にバンドの長手方
    向に沿う長孔を設け、他端に該長孔に係合するための溝
    を設けたことを特徴とする請求項6に記載の生花または
    鉢物の梱包容器。
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