JP3037283U - 眼 鏡 - Google Patents
眼 鏡Info
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- JP3037283U JP3037283U JP1996011688U JP1168896U JP3037283U JP 3037283 U JP3037283 U JP 3037283U JP 1996011688 U JP1996011688 U JP 1996011688U JP 1168896 U JP1168896 U JP 1168896U JP 3037283 U JP3037283 U JP 3037283U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】枠無し眼鏡において、装飾性を向上させると同
時に、落下等の衝撃に対し、致命的な眼鏡の破損を防止
し得る眼鏡を提供すること。 【解決手段】レンズに衝撃吸収用のスリット91,9
2,93を設けたことを特徴とする。
時に、落下等の衝撃に対し、致命的な眼鏡の破損を防止
し得る眼鏡を提供すること。 【解決手段】レンズに衝撃吸収用のスリット91,9
2,93を設けたことを特徴とする。
Description
【0001】
本考案は、縁無し枠を有する眼鏡或は溝掘り枠を有する眼鏡等の、枠無し眼鏡 に関するものである。
【0002】
従来のこの種の眼鏡としては、例えば特再平6−808276号公報に記載さ れるようなものがある。すなわち、この眼鏡は、レンズをリム以外の眼鏡部品で 支持する眼鏡において前記レンズを把持する把持手段によってレンズを直接支持 するものであり、その技術は、本出願人が、生産性、ファッション性を高める観 点から、提供してきたものである。
【0003】
しかしながら、上記した従来技術の場合には、眼鏡の破損が起こり易いという 問題点を有する。
【0004】 その第1の要因は、レンズはむき出しの状態にあるため、地面等に眼鏡を落し て、レンズの光学表面を除く周縁部(コバ)が、直接地面に衝突した場合等に、 落下の衝撃がレンズ全体に伝わることであり、クラック(亀裂)が生じたり、そ れが成長してヒビになったりすることがよくあった。
【0005】 また、第2の要因は、取付の容易化及び軽量化のため、眼鏡部品、特に、ヨロ イや、ヨロイ取付部の耐衝撃性が低下していることにあり、落下等の衝撃が直接 与えられると、変形したり、レンズにその衝撃が伝わって取付部からクラックが 生じたりすることもあった。
【0006】 しかも、レンズにクラックが生ずれば、それが成長してヒビになった場合、普 通そのヒビはレンズ中心に向かって伸びるため、視野の妨げになり、レンズの交 換を余儀なくされた。
【0007】 また、枠なし眼鏡は、眼鏡の装用に伴う装用者の印象変化が乏しいという欠点 もある。
【0008】 そこで、眼鏡の破損を防止するために、レンズ、或は、他の眼鏡部品を、レン ズ自身によって保護するという観点から、本考案は、枠無し眼鏡において、装飾 性を向上させると同時に、落下等の衝撃に対し、致命的な眼鏡の破損を防止し得 る眼鏡を提供することを目的とする。
【0009】
上記目的を達成するために、本考案にあっては、枠無し眼鏡において、そのレ ンズに少なくとも一つの衝撃吸収用のスリットを設けたことを特徴とする。
【0010】 これにより、眼鏡に対する衝撃をスリット周辺のレンズが吸収し、眼鏡の破損 を防止するとともに、眼鏡の装飾性を向上させる。
【0011】 ここで、枠無し眼鏡とは、レンズ外周端面の全部或は一部が露出した、縁無し 枠を有する眼鏡、或は溝掘り枠を有する眼鏡などを言う。
【0012】 スリットは、レンズの周縁に沿って設けられるとよい。
【0013】 これにより、レンズの落下等でレンズ周縁が受けた衝撃に対して、スリットの 外側に生じた薄肉部が両端支持梁として働き、撓むことによって、衝撃を吸収し て、レンズの破損を防止し、たとえ、レンズにヒビが入っても、レンズ中央部に 伸びることを防止できる。
【0014】 スリットは不連続に複数設けられるとよい。
【0015】 これにより、更に、眼鏡の装用に伴う装用者の印象変化が大きくなり、装飾性 を向上できる。
【0016】 スリットはヨロイ取付部を囲むように設けられることも好適である。
【0017】 これにより、ヨロイに直接外力が加わることを防止できる。
【0018】 このスリットは、外周端面に開口していてもよい。
【0019】 スリットは、有効視野の外側に配置されることも好適である。
【0020】 これにより、スリットが視野を狭めることを防止できる。
【0021】 スリットに樹脂を充填したことを特徴とする。
【0022】 スリットの内表面に塗料を塗布したことを特徴とする。
【0023】 これにより、外力によるレンズの撓みをこれら樹脂や塗料が吸収し、レンズク ラックを防止できる。
【0024】
以下に図面を参照して、この考案の好適な実施の形態を例示的に詳しく説明す る。ただし、この実施の形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、そ の相対配置などは、請求の範囲に特定的な記載がない限りは、この考案の範囲を それらのみに限定する趣旨のものではない。
【0025】 (実施の形態1) 図1は、本考案の第1の実施の形態に係る眼鏡を示しており、(A)は要部斜 視図、(B)は平面図、(C)は右側面図、(D)は(B)におけるA−A断面 拡大図である。
【0026】 この眼鏡1において、レンズ2に、ブリッジ3及びヨロイ4がねじ等を用いな いで直接取付けられ、レンズ2をリムを用いないで支持している。
【0027】 ヨロイ4は左右レンズの外側端に取付けられ、このヨロイ4の後端末にはヒン ジ部7を介してテンプル8が取付けられている。そして、ヨロイ4の前端末部に は、U字状に曲げられた第1把持部材5が設けられている。この第1把持部材5 は、レンズ2の外側縁に設けられた第1固定部6に挟みつけて固定されるもので ある。
【0028】 第1固定部6は、レンズ面に設けられた把持受け部としての孔61とレンズ2 の外端面21とによって挟まれたレンズ部分によって構成される。また、第1把 持部材5は、レンズ2に設けられた孔61に差し込まれる把持片としての第1片 部と、この第1片部51と対向してレンズ2の外端面21に係合する把持片とし ての第2片部52とから構成されている。第1片部51と第2片部52はその一 端が連結部53にて一体的に連結されている。
【0029】 第2片部52とヨロイ4の連結部41はU字状に曲げ返されており、ヨロイ4 から第1把持部材5にかけて、全体としてS字状を呈している。この連結部41 はテンプル側から第1把持部材5に伝達される力を緩衝する機能を果たし、レン ズ2に過大な力が作用しないようにしている。
【0030】 また、レンズ2の外端面21には、把持部材5の第2片部52が係合する溝6 2が設けられている。
【0031】 一方、ブリッジ3の左右両端末には、レンズ2の内端面に設けた第2固定部1 6に固定される第2把持部材15が設けられている。
【0032】 レンズ2に設けられている第2固定部16は、把持受け部としての孔161と レンズ2の内端面22とによって挟まれたレンズ部分によって構成される。この 第2把持部材15も、上記第1把持部材5と同様に、レンズ2に設けられた孔1 51に差し込まれる把持片としての第1片部151と、この第1片部151と対 向してレンズ2の内端面22に係合する把持片としての第2片部152とから構 成されている。
【0033】 第1片部151と第2片部152は、その一端が連結部153にて一体的に連 結されており、連結部153をレンズ2の後面側に位置させており、レンズ2の 前面に、レンズ2の孔161に挿入される第2把持部材15の第1片部151の 端部のみが露出することになる。そして、レンズ2の内端面22には、第2片部 152が係合して回り止めを図る溝162が設けられている。また、第2片部1 52には不図示の鼻当て部が接続されている。
【0034】 次に、本願考案の特徴的部分である衝撃吸収のためのスリットについて説明す る。図1(A)に示すように、特に、本実施の形態ではレンズ2の外側周縁に沿 って不連続な複数のスリット91,92,93が設けられている。これらのスリ ットは視野の邪魔にならないようにレンズ周辺に配置されている。
【0035】 このスリットを形成することによりできた薄肉部91a,92a,93aが両 端支持梁として撓むことにより、落下等による衝撃を吸収する。
【0036】 たとえ、吸収し切れない程の衝撃を受けた場合にも、薄肉部に生じたヒビは、 スリットの存在によって、レンズ中心には達せず、視野を妨げないことから、致 命的な破損にはならない。場合によっては、スリット部をカットすればレンズを そのまま利用し続けることもできる。
【0037】 また、このスリットにより、眼鏡の装用に伴って、装用者の印象を大きく変化 させることができる。
【0038】 (実施の形態2) 図2は本考案の第2の実施の形態に係る眼鏡を示すもので、(A)は平面図、 (B)は正面図、(C)は右側面図である。
【0039】 上記第1の実施の形態では、外側周縁に沿って、閉じたスリットがレンズに設 けられていたが、本実施の形態では、レンズの外側端面に開口したスリット10 が設けられている。
【0040】 特に本実施の形態では、ヨロイ4を保護するために、レンズのヨロイ取付位置 をカットするようなスリット10を設けてある。
【0041】 このように、把持部材5の第2片部52が係合する溝62から、ヨロイ4の幅 以上に外側に伸びるようにスリット10が設けられているので、眼鏡の落下等の 場合にも、スリット10の両側に形成される肩部10a,bにより、直接外力が ヨロイ4に伝わることはなく、その破損を防止できる。
【0042】 また、このスリット10の下側には、レンズ保護用のスリット11が設けられ ている。このスリット11は連続且つ単数であり、特に、肩部10bを保護する ために、上部は肩部10bに沿った形状で、下部に行くに従い幅の狭まるような 形状のスリットとなっている。
【0043】 上記第1の実施の形態と同様に、このスリットを形成することで肩部10bが 両端支持梁となって撓むことにより、落下等による衝撃を吸収する。
【0044】 たとえ、吸収し切れない程の衝撃を受けた場合にも、肩部10bに生じたヒビ は、スリットの存在によって、レンズ中心には達せず、視野を妨げないことから 、致命的な破損にはならない。場合によっては、スリット部をカットすればレン ズをそのまま利用し続けることもできる。
【0045】 その他の構成および作用については第1の実施の形態と同一なので、同一の構 成部分については同一の符号を付して、その説明は省略する。
【0046】 (その他の実施の形態) 以上二つの実施の形態において、スリットは、単に、レンズ部をカットしたも のであったが、樹脂を充填してもよく、レンズ素材に比べて低い弾性の樹脂であ れば、外力によるレンズの撓みを他部材が吸収することでレンズクラックを防止 できる。
【0047】 更に、スリット内表面に、油性塗料或はエポキシ樹脂等を塗布してもよく、前 記樹脂や、この塗料の色を変化させることで、非常に変化に富んだ雰囲気を楽し むことができる。
【0048】 また、上記実施の形態においては、スリットを、レンズの外側の周縁部の下側 に設けたが、本考案はこれに限定するものではなく、眼鏡に対する衝撃吸収用と して働くあらゆる位置に適宜応用できるものである。
【0049】
以上説明したように、枠無し眼鏡において、そのレンズに少なくとも一つの衝 撃吸収用のスリットを設けたので、眼鏡に対する衝撃をスリット周辺のレンズが 吸収し、眼鏡の破損を防止するとともに、眼鏡の装飾性を向上させる。
【0050】 スリットは、レンズの周縁に沿って設けられると、レンズの落下等でレンズ周 縁が受けた衝撃に対して、スリットの外側に生じた薄肉部が両端支持梁として働 き、撓むことによって、衝撃を吸収して、レンズの破損を防止し、たとえ、レン ズにヒビが入っても、レンズ中央部に伸びることを防止できる。
【0051】 スリットは不連続に複数設けられると、更に、眼鏡の装用に伴う装用者の印象 変化が大きくなり、装飾性を向上できる。
【0052】 スリットはヨロイ取付部を囲むように設けられると、ヨロイに直接外力が加わ ることを防止でき、落下時などにも、スリットの両側の肩部が先に地面等に衝突 し、衝撃を吸収するため、フレーム形状(軽量化を図るためスリム化したフレー ム)を保つことができる。この場合、スリットはレンズ外周端面に開口していて もよい。
【0053】 スリットは、有効視野の外側に配置されると、レンズ有効視野を確保すること ができる。
【0054】 スリットに樹脂を充填したり、スリットの内表面に塗料を塗布したりすれば、 外力によるレンズの撓みをこれら樹脂や塗料が吸収し、レンズクラックを防止で きる。
【図1】図1は本考案の実施の形態1にかかる眼鏡を示
すもので、(A)は要部斜視図、(B)は平面図、
(C)は右側面図、(D)は(B)におけるA−A断面
拡大図である。
すもので、(A)は要部斜視図、(B)は平面図、
(C)は右側面図、(D)は(B)におけるA−A断面
拡大図である。
【図2】図2は本考案の実施の形態2に係る眼鏡を示す
もので、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右
側面図である。
もので、(A)は平面図、(B)は正面図、(C)は右
側面図である。
1・・・眼鏡 2・・・レンズ 3・・・ブリッジ 4・・・ヨロイ 5・・・第1把持部材 15・・・第2把持部材 6・・・第1固定部 16・・・第2固定部 7・・・ヒンジ部 8・・・テンプル 91,92,93,10,11・・・衝撃吸収用のスリ
ット 10a,10b・・・肩部 21・・・外端面 41,53,153・・・連結部 51,151・・・第1片部 52,152・・・第2片部 61,161・・・孔 62・・・溝
ット 10a,10b・・・肩部 21・・・外端面 41,53,153・・・連結部 51,151・・・第1片部 52,152・・・第2片部 61,161・・・孔 62・・・溝
Claims (8)
- 【請求項1】枠無し眼鏡において、そのレンズに少なく
とも一つの衝撃吸収用のスリットを設けたことを特徴と
する眼鏡。 - 【請求項2】前記スリットは、レンズの周縁に沿って設
けられるものを含むことを特徴とする請求項1に記載の
眼鏡。 - 【請求項3】前記スリットは不連続に複数設けられるこ
とを特徴とする請求項1または2に記載の眼鏡。 - 【請求項4】前記スリットはヨロイ取付部を囲むように
設けられることを特徴とする請求項1,2または3に記
載の眼鏡。 - 【請求項5】前記スリットはレンズの外周端面に開口す
ることを特徴とする請求項4に記載の眼鏡。 - 【請求項6】前記スリットは、有効視野の外側に配置さ
れることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記
載の眼鏡。 - 【請求項7】前記スリットに樹脂を充填したことを特徴
とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の眼鏡。 - 【請求項8】前記スリットの内表面に塗料を塗布したこ
とを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の眼
鏡。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996011688U JP3037283U (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 眼 鏡 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1996011688U JP3037283U (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 眼 鏡 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3037283U true JP3037283U (ja) | 1997-05-16 |
Family
ID=43172009
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1996011688U Expired - Lifetime JP3037283U (ja) | 1996-10-29 | 1996-10-29 | 眼 鏡 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037283U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018174737A (ja) * | 2017-04-05 | 2018-11-15 | 松山株式会社 | 耕耘爪 |
-
1996
- 1996-10-29 JP JP1996011688U patent/JP3037283U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018174737A (ja) * | 2017-04-05 | 2018-11-15 | 松山株式会社 | 耕耘爪 |
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