JP3037074B2 - 低周波治療器における低周波出力回路 - Google Patents
低周波治療器における低周波出力回路Info
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Description
低周波出力回路に関するものである。
力回路としては、例えば、実開平3−58439号公報
に開示されたようなものがあった。この従来の低周波出
力回路においては、出力パルスの幅や、スイッチングパ
ルスの持続時間あるいは周波数を変えることで、出力の
強弱を変化させている。このような従来公知の低周波出
力回路にあっては、出力パルスが単発の場合には、出力
の強弱の変化を容易に行える。
に対して、いわゆる「押す」感じ、あるいは、いわゆる
「揉む」感じといった感覚を与えるためには、パルス間
隔の比較的狭い出力パルスを連続して発生し、あるい
は、パルス間隔の比較的広い出力パルスを連続して発生
させる必要がある。このように出力パルスを連発して発
生させるような必要がある場合には、前述の従来の低周
波出力回路では、出力の強弱の変化を付ける時に、次の
ような問題がでてきてしまう。
に、出力パルスの幅を変えるという方法では、それに伴
って、「押す」、「揉む」といった感覚までも変化して
しまう。また、スイッチングパルスの持続時間や周波数
を変えるという方法では、コンデンサに蓄えられる電気
量を変えることになるが、出力パルスを連続とすると、
そのコンデンサの電荷が消費されるため出力強度を保て
ない。
力回路の前述したような問題点を解決できるものとし
て、基本的にコイルに流す電流を変えることで出力の強
弱を変化させる方法が従来考えられており、その従来の
回路例としては、添付図面の図7に示すようなものがあ
る。この図7の従来回路においては、CPUからのポー
ト出力aが「H」(高レベル)になると、トランジスタ
Tr1 がオンする。この時、ポート出力iが「H」であ
ると、トランジスタTr9 がオンしているので、インダ
クタンスL1には抵抗r1 によって制限された電流I1
が流れる。ここで、CPUのポート出力iが「H」と
「L」(低レベル)を繰り返し出力すると、トランジス
タTr9 は、オン、オフを繰り返し、結果として電流I
1 はオン、オフを繰り返す。この電流変化によりインダ
クタンスL1には大きな起電力を生じ、ダイオードD1
の整流作用によりコンデンサC1には電荷が蓄えられ
る。このようにして、高電圧Vが生じ、低周波出力用と
して用いられる。
流I2 〜I8 についても同様であり、即ち、インダクタ
ンスL1に流れる電流は、トランジスタTr1 〜Tr8
のうちの幾つがオンしたかにより、そこに流れる電流の
合計値となる。高電圧Vは、この合計の電流値に比例す
るため、ポート出力a〜hの状態で、低周波出力の強さ
を変えることができる。
うな従来考えられる方法では、次のような問題がある。
すなわち、各抵抗各々にアクティブデバイスが必要であ
り、どうしてもコストアップとなってしまう。また、そ
の回路に用いる抵抗r1 〜r8 の各抵抗値を、r 1 =r
2 =・・・・=r8 とする場合、出力は8通りしか切替
えられず、細かい出力調整を行なうには、抵抗r1 〜r
8 の値を変える必要がある。
の問題点を解消しうるような低周波治療器における低周
波出力回路を提供することである。
れば、低周波治療器における低周波出力回路は、CPU
の複数のポート出力に接続されたR−2Rラダー回路
と、該R−2Rラダー回路の出力端に接続されたLC回
路と、該LC回路に接続されて前記CPUの別のポート
出力によってオンオフ制御されてそのLC回路のL部に
生じる起電力によりC部に電荷が蓄えられるようにする
第1のスイッチング素子と、前記CPUのもう1つ別の
ポート出力によってオンオフ制御されて前記LC回路の
前記C部に蓄えられた電荷を放電させて低周波出力を発
生せしめるための第2のスイッチング素子とを備える。
における低周波出力回路は、CPUの複数のポート出力
に接続されたR−2Rラダー回路と、直流電源と、前記
R−2Rラダー回路の出力に応じて導通度を制御される
通電素子と、該通電素子を介して前記直流電源に接続さ
れたLC回路と、該LC回路に接続されて前記CPUの
別のポート出力によってオンオフ制御されてそのLC回
路のL部に生じる起電力によりC部に電荷が蓄えられる
ようにする第1のスイッチング素子と、前記CPUのも
う1つ別のポート出力によってオンオフ制御されて前記
LC回路の前記C部に蓄えられた電荷を放電させて低周
波出力を発生せしめるための第2のスイッチング素子と
を備える。
本発明の実施例について、本発明をより詳細に説明す
る。
治療器における低周波出力回路の構成を概略的に示して
いる。図1に示されるように、この実施例の低周波出力
回路は、CPUの複数のポート出力aからhに接続され
たR−2Rラダー回路10と、このR−2Rラダー回路
10の出力端Aに接続されたLC回路11と、このLC
回路11に接続されてCPUの別のポート出力iによっ
てオンオフ制御されてそのLC回路11のL部としての
インダクタンスL1に生じる起電力によりC部としての
コンデンサC1に電荷が蓄えられるようにする第1のス
イッチング素子としてのトランジスタTr1 と、CPU
のもう1つ別のポート出力jによってオンオフ制御され
てLC回路のC部であるコンデンサC1に蓄えられた電
荷を放電させて低周波出力を発生せしめるための第2の
スイッチング素子としてのトランジスタTr2 とを備え
る。
るに、周知のとおりR−2Rラダー回路10は、D/A
変換を行ない、ポート出力aをMSB、ポート出力hを
LSBとしたときの8ビットデジタル値をアナログ電圧
値として出力端Aに出力する。以後、ポート出力iの状
態が「H」と「L」との間で繰り返し変化することによ
り、トランジスタTr1 がオン、オフし、インダクタン
スL1に生じた起電力によりコンデンサC1に電荷が蓄
えられる。こうしてコンデンサC1端に高電圧Vが生
じ、この高電圧Vは、ポート出力jの状態が「H」と
「L」との間で繰り返し変化することにより、トランジ
スタTr2 がオン、オフすることで、人体の部位にパル
ス電流を流すことができる。
化は非常に高い周波数でなされ、ポート出力jの状態変
化は、低周波でなされるので、コンデンサC1に電荷が
蓄えられていない状態において、トタンジスタTr2 が
オンとさせられるようなタイミングとなるようなことは
ない。
R−2Rラダー回路10であって、抵抗素子のみから構
成されるものであるから、非常に安価なものとすること
ができる。また、R−2Rラダー回路10は、Rと2R
との2種の抵抗で細かい出力調整が可能である。図1の
回路構成の場合には、256通りの調整が可能である。
したがって、図7に関して前述したような従来の回路の
問題点は解消できる。
る回路構成では、LC回路11のコンデンサC1への充
電が常にR−2Rラダー回路の抵抗Rを通して行われる
ため、この抵抗Rにより電流が制限されるため、強い出
力を得たい場合には充分には対応できない。できるだけ
強い出力が得られるようにするために抵抗Rを小さくす
ることが考えられるが、CPUのドライブ能力に限界が
あるため、充分な方法とはならない。
インピーダンスについては、下記のように考えられる。
図2において、Z−a間のインピーダンスは、 {(2R)−1+(2R)−1}−1=R 図3において、Z−b間のインピーダンスは、 〔[{(2R)−1+(2R)−1}−1+R]−1+
(2R)−1〕−1 ={(R+R)−1+(2R)−1}−1 =R 図4において、Z−C間のインピーダンスは、 〔{([{(2R)−1+(2R)−1}−1+
R−1〕 +(2R)−1)−1+R}−1+(2R)−1 ={(R+R)−1+(2R)−1}−1 =R 同様にして、図5のようにR−2Rが数段重なった場合
でも、常にインピーダンスはRとなる。よって、R−2
Rラダー回路においては、ビット数にかかわらず抵抗R
が介在することになる。
ないような強い出力を必要とするような場合に適した本
発明の別の実施例としての低周波出力回路の構成を概略
的に示している。図6に示されるように、この実施例の
低周波出力回路は、CPUの複数のポート出力aからh
に接続されたR−2Rラダー回路20と、直流電源V PB
と、R−2Rラダー回路20の出力に応じて導通度を制
御される通電素子としてのトランジスタTr2 およびT
r3 と、このトランジスタTr3 を介して直流電源VPB
に接続されたLC回路21と、このLC回路21に接続
されてCPUの別のポート出力iによってオンオフ制御
されてそのLC回路21のL部であるインダクタンスL
1に生じる起電力によりC部であるコンデンサC1に電
荷が蓄えられるようにする第1のスイッチング素子とし
てのトランジスタTr1 と、CPUのもう1つ別のポー
ト出力jによってオンオフ制御されてLC回路21のC
部であるコンデンサC1に蓄えられた電荷を放電させて
低周波出力を発生せしめるための第2のスイッチング素
子としてのトランジスタTr4 とを備える。
の抵抗Rの値は、ラダー回路全体をCPUが充分にドラ
イブできる程度に大きく、例えば、100kΩ程度に設
定されている。図1の実施例の回路では、R−2Rラダ
ー回路10からの出力電流を直接LC回路11のインダ
クタンスL1に流すようにしているのであるが、図6の
実施例の回路では、R−2Rラダー回路20の出力は、
トランジスタTr2 の導通度を変えるようにドライブす
るのに使用されており、トランジスタTr2 はさらにト
ランジスタTr3 の導通度を変えるようにドライブす
る。そして、LC回路21のインダクタンスL1へ流す
電流は、直流電源VPBよりトランジスタTr3 の導通度
に応じて直接に供給されるのである。
明するに、前述したR−2Rラダー回路10と同様に、
R−2Rラダー回路20は、D/A変換を行ない、ポー
ト出力aをMSB、ポート出力hをLSBとしたときの
8ビットデジタル値をアナログ電圧値として出力端Aに
出力する。トランジスタTr2 およびTr3 は、R−2
Rラダー回路20の出力端Aにおけるアナログ電圧値に
応じた導通度にて導通して、その導通度に応じた電流を
直流電源VPBからインダクタンスL1に流すことにな
る。以後、ポート出力iの状態が「H」と「L」との間
で繰り返し変化することにより、トランジスタTr1 が
オン、オフし、インダクタンスL1に生じた起電力によ
りコンデンサC1に電荷が蓄えられる。こうしてコンデ
ンサC1端に高電圧Vが生じ、この高電圧Vは、ポート
出力jの状態が「H」と「L」との間で繰り返し変化す
ることにより、トランジスタTr4 がオン、オフするこ
とで、人体の部位にパルス電流を流すことができる。
2Rラダー回路20からの出力電流はわずかで済み、従
って、CPUにて充分にドライブできる。一方、インダ
クタンスL1の電流は、直流電源VPBより供給されるた
め大きくとることができる。よって、CPUによる細か
い出力設定が可能になるとともに、強い出力も得ること
ができる。
パルスでも、連発する出力パルスでも、容易に出力の強
弱の変化を行わせることができる。
らなるR−2Rラダー回路であるので、非常に簡単な構
成とすることができ、安価なものとすることができる。
細かな出力調整を行えると同時に、非常に強い出力を得
ることもできる。
る低周波出力回路の構成を概略的に示す図である。
ンピーダンスについて説明するための回路図である。
ンピーダンスについて説明するための回路図である。
ンピーダンスについて説明するための回路図である。
ンピーダンスについて説明するための回路図である。
ける低周波出力回路の構成を概略的に示す図である。
一例を示す概略回路図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 CPUの複数のポート出力に接続された
R−2Rラダー回路と、該R−2Rラダー回路の出力端
に接続されたLC回路と、該LC回路に接続されて前記
CPUの別のポート出力によってオンオフ制御されてそ
のLC回路のL部に生じる起電力によりC部に電荷が蓄
えられるようにする第1のスイッチング素子と、前記C
PUのもう1つ別のポート出力によってオンオフ制御さ
れて前記LC回路の前記C部に蓄えられた電荷を放電さ
せて低周波出力を発生せしめるための第2のスイッチン
グ素子とを備えることを特徴とする低周波治療器におけ
る低周波出力回路。 - 【請求項2】 CPUの複数のポート出力に接続された
R−2Rラダー回路と、直流電源と、前記R−2Rラダ
ー回路の出力に応じて導通度を制御される通電素子と、
該通電素子を介して前記直流電源に接続されたLC回路
と、該LC回路に接続されて前記CPUの別のポート出
力によってオンオフ制御されてそのLC回路のL部に生
じる起電力によりC部に電荷が蓄えられるようにする第
1のスイッチング素子と、前記CPUのもう1つ別のポ
ート出力によってオンオフ制御されて前記LC回路の前
記C部に蓄えられた電荷を放電させて低周波出力を発生
せしめるための第2のスイッチング素子とを備えること
を特徴とする低周波治療器における低周波出力回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6181438A JP3037074B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 低周波治療器における低周波出力回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6181438A JP3037074B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 低周波治療器における低周波出力回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0838622A JPH0838622A (ja) | 1996-02-13 |
JP3037074B2 true JP3037074B2 (ja) | 2000-04-24 |
Family
ID=16100781
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6181438A Expired - Lifetime JP3037074B2 (ja) | 1994-08-02 | 1994-08-02 | 低周波治療器における低周波出力回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3037074B2 (ja) |
-
1994
- 1994-08-02 JP JP6181438A patent/JP3037074B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0838622A (ja) | 1996-02-13 |
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