JP3036850U

JP3036850U - 栽培土への施水時期表示物

Info

Publication number: JP3036850U
Application number: JP1996011307U
Authority: JP
Inventors: 和彦折原
Original assignee: 株式会社エレム
Priority date: 1996-10-16
Filing date: 1996-10-16
Publication date: 1997-05-06
Anticipated expiration: 2002-10-16

Abstract

(57)【要約】【課題】一般家庭等において手軽に利用することがで
き、水やりを行うべき時期を確実に知らしめる手段がな
かったので、本考案はそのような手段として土中水分の
多寡によって変色することにより水やりを行うべき時期
を知らしめる栽培土への施水時期表示物を提供すること
を課題とする。【解決手段】塩化コバルトに塩化リチウムを混合した
インキを紙、プラスチック又は木製の板材１に含浸さ
せ、あるいは、塩化コバルトに塩化リチウムを混合した
インキを吸着させたシリカゲルをボ−ル状に成形し、あ
るいは、塩化コバルトに塩化リチウムを混合したインキ
を混入して鉢状にプラスチック成形し、あるいは、塩化
コバルトに塩化リチウムを混合したインキを吸着させた
シリカゲルを顆粒状にする。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、植木鉢、プランタ−、屋上やベランダの家庭菜園等大地に接していない栽培容器にて花や観葉植物、野菜等を栽培する場合に、植木鉢等の土中の水分が不足しているか否かを表示する栽培土への施水時期表示物に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

室内外における花、観葉植物、野菜等の鉢植え栽培、プランタ−植え栽培等が盛んであるが、それらの栽培において最も大切で且つ難しいのが栽培上の湿度管理である。水の供給過剰も根腐れを起こすので注意しなければならないが、それ以上に注意しなければならないのが水不足である。水不足は植物の生育に致命傷となるものである。従来、温室等においては、温度計や湿度計を用いて室内の温度や湿度を計測することにより施水時期を知るということはしばしば行われていたが、一般家庭等で個々の鉢やプランタ−につき、簡単且つ確実に施水時期を知らしめる手段はなかった。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上述したように従来は、一般家庭等において手軽に利用することができ、水やりを行うべき時期を確実に知らしめる手段がなかったので、本考案はそのような手段として土中水分の多寡によって変色することにより水やりを行うべき時期を知らしめる栽培土への施水時期表示物を提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

本考案は、塩化コバルトに塩化リチウムを混合したインキを紙、プラスチック又は木製の板材に含浸させ、あるいは、塩化コバルトに塩化リチウムを混合したインキを吸着させたシリカゲルをボ−ル状に成形し、あるいは、塩化コバルトに塩化リチウムを混合したインキを混入して鉢状にプラスチック成形し、あるいは、塩化コバルトに塩化リチウムを混合したインキを吸着させたシリカゲルを顆粒状にして成る栽培土への施水時期表示物、を以て上記課題を解決した。

【０００５】

【考案の実施の形態】

本考案に係る栽培土への施水時期表示物は、基本的には湿度の多寡によって色変化するインキ、即ち塩化コバルトに塩化リチウムを混合したインキを含浸させたもので、これを種々の形態に利用したものである。このインキの場合、塩化コバルトと塩化リチウムの混合比率を変えることにより、下記表のように種々の色変化が見られるが、通例、色変化が鮮明となる塩化コバルト７５％、塩化リチウム２５％近辺の混合比率のインキが用いられる。

【表１】

【０００６】図は本考案の種々の実施形態を示すものであり、図１に示すものは、上記インキを含浸させた紙、プラスチック又は木片で以て名札スティック１としたもので、通例下端を尖らせて土中に突き刺しやすくする。名札スティック１の表面には適宜花名等を書き入れることができる。

【０００７】図２に示すものは、上記インキを吸着させたシリカゲルを接着剤を用いて直径数ｍｍのボ−ル２としたもので、ボ−ル２は肥料に混ぜて土の表面にまいたりする。近時流行のハイドロカルチャ−の鉢の場合にも同様に使用できる。図３に示すものは、鉢３等の栽培容器を上記インキを混入してプラスチック成形することにより、容器自体を変色可能にしたものである。更に、図４に示すものは、上記インキを吸着させたシリカゲルを顆粒状物４とし、これを土に混入するようにしたもので、この場合好ましくは、ガラスビン等の透明容器５を用いる。

【０００８】以上いずれの場合も、湿度の度合により名札スティック１、ボ−ル２、鉢３及び顆粒状物４の色が変化する。従って、これらの色の変化を見ることにより、水やりを行なうべきか否かを何人も容易に判断することができる。また、色の変化を楽しむこともできる。

【０００９】

【考案の効果】

本考案は上述した通りであって、本考案に係る表示物は湿度の変化に対応して変色するため、その色の変化によって植物の鉢栽培、プランタ−栽培等において水やりを行うべき時期を確実に知ることができ、以て何人も容易に湿度管理を行うことができ、植物を順調に良好な状態に生育させることが可能となり、植物栽培をより一層楽しむことができる効果がある。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の斜視図である。

【図２】本考案の他の実施例の斜視図である。

【図３】本考案の更に他の実施例の斜視図である。

【図４】本考案の更に他の実施例の斜視図である。

【符号の説明】

１名札スティック２ボ−ル３鉢４顆粒状物５透明容器

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】塩化コバルトに塩化リチウムを混合した
インキを紙、プラスチック又は木製の板材に含浸させて
成る栽培土への施水時期表示物。
【請求項２】塩化コバルトに塩化リチウムを混合した
インキを吸着させたシリカゲルをボ−ル状に成形して成
る栽培土への施水時期表示物。
【請求項３】塩化コバルトに塩化リチウムを混合した
インキを混入して鉢状にプラスチック成形した栽培土へ
の施水時期表示物。
【請求項４】塩化コバルトに塩化リチウムを混合した
インキを吸着させたシリカゲルを顆粒状にして成る栽培
土への施水時期表示物。