JP3036574U - 御殿用収納箱兼駕籠飾り台 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 御殿用収納箱兼駕籠飾り台における御殿及び
雛人形、雛具等の飾り物の収納作業、飾り付け作業を容
易なものにする。 【解決手段】 駕籠の本体を模した箱状体（２１）には
御殿（２３）及び雛人形、雛具等の飾り物（２５）を取
り出し自在に収納し、該箱状体の上端を開口し、該御殿
には駕籠の雨よけを兼ねた屋根（２９）を取り付けると
共に該御殿の上部には駕籠の担ぎ棒を模した棒状体（３
１）を備えさせ、御殿を箱状体内に収納したときにこれ
らの屋根と棒状体が箱状体より突出するようになし、更
に箱状体の上端附近には御殿を支持する御殿支持棒（３
３）を取り外し自在に備えさせる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、御殿用収納箱兼駕籠飾り台に関するものであり、更に詳しくは、常 時は御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を収納する箱となり、桃の節句等には収納 されている御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を取り出してこれを飾る飾り台とし て使用することができるようにした御殿用収納箱兼駕籠飾り台に係るものである 。

【０００２】

【従来の技術】

本出願人は、実用新案登録第３０２８５８３号（平成８年実用新案登録願第２ ２０５号）においてこのような御殿用収納箱兼駕籠飾り台を提案している。この 御殿用収納箱兼駕籠飾り台は、図７〜９に示すように、駕籠の本体を模した箱状 体１には載置板を兼ねた天板部３と担ぎ棒を模した棒状体５と雨よけを模した板 状体７とをそれぞれ取り外し自在に備えさせ、天板部３における一方の面には棒 状体を支持する支持手段１５を備えさせると共に他方の面には御殿の玉砂利を模 した凹凸１９を備えさせ、棒状体５は２分割することにより箱状体１内に収納し 得るものとなし、箱状体１内には御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を 取り出し自在に収納してなるものである。

【０００３】 上記従来の御殿用収納箱兼駕籠飾り台においては、常時は箱状体１内に御殿１ １、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を収納する。この場合には御殿用収納箱兼 駕籠飾り台は御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物をコンパクトに収納す る収納箱となる。この状態における御殿用収納箱兼駕籠飾り台は、駕籠の本体を 模した箱状体１に担ぎ棒を模した棒状体５と雨よけを模した板状体７を備えさせ ているため、全体が駕籠の外観を呈する（図７、図８参照）。箱状体１内に収納 した御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を飾る際には、これらの御殿１ １、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を箱状体１から取り出し、箱状体１の下に 板状体７を敷き、棒状体５を天板部３における一方の面に備えさせた支持手段１ ５から取り外すと共に棒状体構成部５ａ、５ｂに２分割して箱状体１内に収納し 、天板部３を上下反転させ、御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を箱状 体１の天板部３上に載置する。天板部３を上下反転させることにより、天板部３ における一方の面に備えさせた支持手段１５は天板部３の下面に位置するため天 板部３上に御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を載置する際の支障にな らないだけでなく、天板部３における他方の面に備えさせた御殿の玉砂利を模し た凹凸１９が天板部３の上面に表われ、天板部３上に載置した御殿１１の庭を表 現するものとなる（図９参照）。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかるに、上記従来の御殿用収納箱兼駕籠飾り台においては、箱状体１内に収 納した御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を飾る際には、これらの御殿 １１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を箱状体１から取り出し、箱状体１の下 に板状体７を敷き、棒状体５を天板部３における一方の面に備えさせた支持手段 １５から取り外すと共に棒状体構成部５ａ、５ｂに２分割して箱状体１内に収納 し、天板部３を上下反転させ、御殿１１、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を箱 状体１の天板部３上に載置するという面倒な作業が要求される。また、御殿１１ 、雛人形１３、雛具１４等の飾り物を箱状体１内に収納する際には、上記と逆の 面倒な作業が要求される。 本考案は従来の御殿用収納箱兼駕籠飾り台における上述の如き問題を解決し、 箱状体内に収納した御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を飾る際にも、御殿及び雛 人形、雛具等の飾り物を箱状体内に収納する際にも、極めて簡単な作業のみで済 むようにした御殿用収納箱兼駕籠飾り台を提供しようとしてなされたものである 。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は、駕籠の本体を模した箱状体には御殿及 び雛人形、雛具等の飾り物を取り出し自在に収納し、該箱状体の上端を開口し、 該御殿には駕籠の雨よけを兼ねた屋根を取り付けると共に該御殿の上部には駕籠 の担ぎ棒を模した棒状体を備えさせ、御殿を箱状体内に収納したときにこれらの 屋根と棒状体が箱状体より突出するようになし、更に箱状体の上端附近には御殿 を支持する御殿支持棒を取り外し自在に備えさせたことを特徴とする御殿用収納 箱兼駕籠飾り台（請求項１）を提供するものである。

【０００６】 前記棒状体は御殿の上部内に収納可能であることが望ましい（請求項２）。

【０００７】 前記箱状体の上端附近に御殿を支持する御殿支持棒を取り外し自在に備えさせ るために、該箱状体における相対向する一対の壁部の上端附近にそれぞれ透孔を 形成し、これらの透孔に御殿支持棒を抜き差し自在に挿嵌することが望ましい（ 請求項３）。

【０００８】 前記御殿の底部には前記御殿支持棒に嵌着する溝を形成することが望ましい（ 請求項４）。

【０００９】

【作用】

［請求項１の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 請求項１の御殿用収納箱兼駕籠飾り台においては、常時は箱状体内に御殿及び 雛人形、雛具等の飾り物を収納する。この場合には御殿用収納箱兼駕籠飾り台は 御殿及び雛人形、雛具等の飾り物をコンパクトに収納する収納箱となる。この状 態における御殿用収納箱兼駕籠飾り台は、駕籠の本体を模した箱状体より駕籠の 担ぎ棒を模した棒状体と駕籠の雨よけを模した御殿の屋根とを突出させているた め、全体が駕籠の外観を呈する。 箱状体内に収納した御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を飾る際には、これらの 御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を箱状体から取り出し、箱状体の上端附近に御 殿支持棒を取り付け、該御殿支持棒上に御殿を載置し、該御殿内に雛人形、雛具 等の飾り物を適宜飾りつければよい。しかるときは、雛人形等が駕籠に乗って所 定の場所に到着し、駕籠から降りて御殿に入ったかの如きシーンを髣髴させるも のである。 御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を再び箱状体内に収納する際には、単に箱状 体の上端附近に取り付けた御殿支持棒を外し、御殿及び雛人形、雛具等の飾り物 を箱状体内に収納すればよい。

【００１０】 ［請求項２の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 請求項２の御殿用収納箱兼駕籠飾り台における棒状体は御殿の上部内に収納可 能である。御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を飾る際に棒状体を御殿の上部内に 収納することにより、御殿は一層見栄えのするものとなる。

【００１１】 ［請求項３の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 請求項３の御殿用収納箱兼駕籠飾り台においては、御殿及び雛人形、雛具等の 飾り物を飾る際には箱状体における相対向する一対の壁部の上端附近に形成され た透孔に御殿支持棒を挿嵌する。御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を箱状体内に 収納する際には、御殿支持棒を箱状体の各透孔より抜き取るのである。

【００１２】 ［請求項４の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 請求項４の御殿用収納箱兼駕籠飾り台においては、御殿の底部には前記御殿支 持棒に嵌着する溝が形成されており、御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を飾る際 には箱状体の上端附近に取り付けた御殿支持棒を御殿底部の溝に嵌着した状態で 御殿を御殿支持棒上に載置する。しかるときは、御殿は御殿支持棒に固定され、 安定する。

【００１３】

【考案の実施の形態】

次に、本考案の実施の形態を添付図面に従って説明する。 符号２１に示すものは駕籠の本体を模した箱状体である。箱状体２１には御殿 ２３及び雛人形、雛具等の飾り物２５を取り出し自在に収納する。箱状体２１の 上端を開口し、御殿２３には駕籠の雨よけを兼ねた屋根２９を取り付けると共に 御殿２３の上部には駕籠の担ぎ棒を模した棒状体３１を備えさせる。御殿２３を 箱状体２１内に収納したときにこれらの屋根２９と棒状体３１が箱状体２１より 突出するようになす。更に箱状体２１の上端附近には御殿２３を支持する御殿支 持棒３３を取り外し自在に備えさせる。

【００１４】 御殿２３の上部に備えさせる棒状体３１は御殿２３の上部内に収納可能とする ことが望ましい。図４における符号２４に示すものは棒状体３１を収納する御殿 ２３の上部内のスペースである。

【００１５】 前記箱状体２１の上端附近に御殿２３を支持する御殿支持棒３３を取り外し自 在に備えさせるために、該箱状体２１における相対向する一対の壁部２１ａ、２ １ｂの上端附近にそれぞれ透孔３５ａ、３５ｂを形成し、これらの透孔３５ａ、 ３５ｂに御殿支持棒３３を抜き差し自在に挿嵌することが望ましい。御殿支持棒 ３３は一例として２本使用し、一端に一方の透孔３５ａを通過し得ない広幅部３ ３’を形成する。図６参照。御殿２３及び雛人形、雛具等の飾り物２５を箱状体 ２１内に収納する際には、御殿支持棒３３も箱状体２１内における適宜の位置に 収納することが望ましい。

【００１６】 また、御殿２３の底部２３ａには御殿支持棒３３に嵌着する溝３７を御殿支持 棒３３に対応させて形成することが望ましい（図２、図５参照）。

【００１７】

【考案の効果】

［請求項１の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 箱状体内に収納した御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を飾る際には、単にこれ らの御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を箱状体から取り出し、箱状体の上端附近 に御殿支持棒を取り付け、該御殿支持棒上に御殿を載置し、該御殿内に雛人形、 雛具等の飾り物を適宜飾りつければよい。また、御殿及び雛人形、雛具等の飾り 物を再び箱状体内に収納する際には、単に箱状体の上端附近に取り付けた御殿支 持棒を外し、御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を箱状体内に収納すればよい。こ のように、御殿及び雛人形、雛具等の飾り物の飾り付け作業と収納作業は極めて 簡単である。

【００１８】 ［請求項２の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 棒状体は御殿の上部内に収納可能である。御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を 飾る際に棒状体を御殿の上部内に収納することにより、御殿は一層見栄えのする ものとなる。

【００１９】 ［請求項３の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 御殿を支持する御殿支持棒は、箱状体における相対向する一対の壁部の上端附 近に形成された透孔に抜き差しするだけで極めて簡単に取り付け、取り外しを行 なうことができる。

【００２０】 ［請求項４の御殿用収納箱兼駕籠飾り台］ 御殿及び雛人形、雛具等の飾り物を飾る際には箱状体の上端附近に取り付けた 御殿支持棒を御殿底部の溝に嵌着した状態で御殿を御殿支持棒上に載置すること により、御殿を御殿支持棒に固定させ、安定させることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案による御殿用収納箱兼駕籠飾り台を収納
箱として使用した状態を示す斜視図である。

【図２】同上の断面図である。

【図３】同上御殿用収納箱兼駕籠飾り台を飾り台として
使用した状態を示す斜視図である。

【図４】同上御殿用収納箱兼駕籠飾り台を飾り台として
使用したときに棒状体を御殿の上部内に収納した状態を
示す斜視図である。

【図５】同上御殿用収納箱兼駕籠飾り台を飾り台として
使用した状態を示す断面図である。

【図６】箱状体の上端附近に御殿支持棒を取り付けた状
態を示す斜視図である。

【図７】従来の御殿用収納箱兼駕籠飾り台を収納箱とし
て使用した状態を示す斜視図である。

【図８】同上の断面図である。

【図９】従来の御殿用収納箱兼駕籠飾り台を飾り台とし
て使用した状態を示す断面図である。

【符号の説明】

１ 箱状体 ３ 天板部 ５ 棒状体 ５ａ 棒状体構成部 ５ｂ 棒状体構成部 ７ 板状体 １１ 御殿 １３ 雛人形 １４ 雛具 １５ 支持手段 １９ 御殿の玉砂利を模した凹凸 ２１ 箱状体 ２１ａ 壁部 ２１ｂ 壁部 ２３ 御殿 ２４ 御殿の上部内のスペース ２５ 雛人形、雛具等の飾り物 ２９ 駕籠の雨よけを兼ねた屋根 ３１ 駕籠の担ぎ棒を模した棒状体 ３３ 御殿支持棒 ３３’ 広幅部 ３５ａ 透孔 ３５ｂ 透孔 ３７ 溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駕籠の本体を模した箱状体には御殿及び
   雛人形、雛具等の飾り物を取り出し自在に収納し、該箱
   状体の上端を開口し、該御殿には駕籠の雨よけを兼ねた
   屋根を取り付けると共に該御殿の上部には駕籠の担ぎ棒
   を模した棒状体を備えさせ、御殿を箱状体内に収納した
   ときにこれらの屋根と棒状体が箱状体より突出するよう
   になし、更に箱状体の上端附近には御殿を支持する御殿
   支持棒を取り外し自在に備えさせたことを特徴とする御
   殿用収納箱兼駕籠飾り台。
2. 【請求項２】 前記棒状体は御殿の上部内に収納可能で
   あることを特徴とする請求項１の御殿用収納箱兼駕籠飾
   り台。
3. 【請求項３】 前記箱状体の上端附近に御殿を支持する
   御殿支持棒を取り外し自在に備えさせるために、該箱状
   体における相対向する一対の壁部の上端附近にそれぞれ
   透孔を形成し、これらの透孔に御殿支持棒を抜き差し自
   在に挿嵌したことを特徴とする請求項１又は２の御殿用
   収納箱兼駕籠飾り台。
4. 【請求項４】 前記御殿の底部には前記御殿支持棒に嵌
   着する溝を形成したことを特徴とする請求項１、２又は
   ３の御殿用収納箱兼駕籠飾り台。