JP3035926U - 内圧式イオン発生装置 - Google Patents

内圧式イオン発生装置

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JP3035926U JP1996010220U JP1022096U JP3035926U JP 3035926 U JP3035926 U JP 3035926U JP 1996010220 U JP1996010220 U JP 1996010220U JP 1022096 U JP1022096 U JP 1022096U JP 3035926 U JP3035926 U JP 3035926U
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Inventor
武平 佐藤
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東北機工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噴霧塗装をイオン給気の雰囲気中で行うに当
って、イオン発生器の電極と噴霧塗装によって発生した
溶剤蒸気とが接触しないようにした、対火災用の安全対
策を提供する。 【解決手段】 強制給気が流入するケース体2の底面に
開口した吹出し口2Zを、多孔板10で塞ぎ、この吹出
し口2Zの内側にイオン発生器9を取付ける。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、各種の製品又は部品類を塗装ブース内で噴霧塗装する場合に用いて 好適な内圧式イオン発生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
強制給気の気流中にイオン発生器を取付け、コロナ放電によって中和イオン化 された補助給気の雰囲気中で噴霧塗装するイオン整電塗装方法は、先の特願平8 −114128号の出願によって本出願人によって既に開発済みであって、この イオン整電塗装方法によれば、コロナ放電により空気中の分子を分解してプラス 電子とマイナス電子を共有する中和イオンを発生し、この中和イオンを強制給気 によって被塗装物の塗装面に到達させて、帯電した逆のイオンで引き付けて塗装 面を帯電“0”の状態にし、塗装面へのゴミの付着を防止することができる。
【0003】 更に上述した塗装方法によれば、塗料粒の不安定なプラス電子がイオンによっ ての両極を持った安定したものに変換され、その結果、塗料粒同士が互いに引き 合って整列塗着して、塗布面に凹凸が無く、高密度・高密着性の良好な塗膜を形 成できる利点を発揮することができる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
ところが、上述したイオン整電塗装方法によると、イオン発生器の電極に噴霧 塗装によって塗装ブース内に発生拡散する引火性の溶剤蒸気が接触した場合には 、放電により引火して火災発生の危険があることが判明した。
【0005】 従って本考案の技術的課題は、イオン整電塗装に当って、イオン発生器の電極 と噴霧塗装によって発生した溶剤蒸気とが接触しないように工夫した対火災用の 安全対策を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の技術的課題を解決するために本考案で講じた手段は以下の如くである。
【0007】 (1) 濾過された強制給気が流入するケース体の下部側を細く絞って、その底 面に下方の塗装室に向けて強制空気の吹出し口を開口する一方、この吹出し口を 中央にイオン放射口を細長く開口した多孔板で塞ぎ、且つ、上記吹出し口の内側 には上記放射口に向けてイオンを放射するイオン発生器を取付けること。
【0008】 (2) ケース体に対して濾過された強制給気を送るダクトの途中に、塗装室内 に向けて補助給気を吹き出す補助給気口を開口し、この補助給気口には補助給気 の吹出し方向をケース体の吹出し口側から放出されるイオン給気の方向にガイド して、イオン給気の流れを塗装室内にセットした被塗装物に当る方向に向けるこ とができる角度調節自在なガイド羽根を取付けること。
【0009】 (3) 濾過された強制給気が流入するケース体の下部側を細く絞って構成した 吹出し口を、口先が断面略ラッパ形を成すノズル状に造り、この吹出し口の内部 上側位置にイオン発生器を取付けると共に、同じく吹出し口の内部中央位置には 、イオン発生器を上下に貫いた状態で、イオン発生器の陽電極と陰電極から放射 される陽イオンと陰イオンを、補助給気と一緒に左右にセパレートした状態で上 記の吹出し口に向けてガイドすることができる遮蔽板を取付けること。
【0010】 上記(1)で述べた手段によれば、イオン発生器をケース体の内部に収納して いるため、可燃性有機溶剤等の蒸気から完全に遮断することができ、また、強制 給気の流入によってケース体の空気内圧を均一に高めて、イオン発生器によって イオン化された空気、補助給気の気流に乗せて吹出し口に取付けた多孔板の各小 孔よりある風速を持ったイオン風として下方向、即ち、塗装室の方向に流出する ため、ケース体内に設けたイオン発生器の各電極が塗装室内に発生・拡散する上 記の溶剤蒸気と接触する可能性を完全に無くして、火災発生を確実に防止するこ とを可能にする。
【0011】 上記(2)で述べた手段によれば、ガイド羽根の角度を調節して補助給気の流 れを調整することによって、ケース体の吹出し口側(具体的には多孔板の各小孔 )から放出されるイオン給気の流れを、被塗装物に当る方向にガイドすることが できるため、ケース体及び塗装用ブース等の構造や効率、或は、設置条件等に関 係なく、常に被塗装物をイオン給気で覆って塗装効果を高めることを可能にする 。
【0012】 上記(3)で述べた手段によれば、強制給気に乗ってイオン発生器の各電極か ら放射される陽イオンと陰イオンを、その発生源ではなく吹出し口の口先で合流 させるため、この合流点と塗装室内にセットした被塗装物との距離間隔を近くす ることができるから、この距離間隔を離した場合よりも優れた塗装効果を発揮し て、美しい仕上がりの塗膜を得ることができると共に、左右にセパレートされた 各イオンの合流点を吹出し口の口先にした点で、強制給気を含んだこれ等各イオ ンの合成気流がバリアと成り、イオン発生器の各電極と溶剤蒸気との接触を防止 できるものであって、吹出し口に多孔板を取付けなくても、吹出し口のノズル形 状によってケース体内の内圧を均一に高めて、火災発生を確実に防止することを 可能にする。
【0013】 以上の如くであるから、上記(1)〜(3)で述べた手段によって上述した技 術的課題を解決して、前記従来の技術の問題点を解消することができる。
【0014】
【考案の実施の形態】
以下に、本考案に係る内圧式イオン発生装置の実施の形態を、添付した図面と 共に詳細に説明する。
【0015】 図1は本考案に係る内圧式イオン発生装置を備えた塗装室の側断面図、図2は 本考案の要部であるケース体の正断面図、図3はその底面図を示したものであっ て、図1に於いて符号1で全体的に示したのは上記の塗装室、1Hは床面LFと の間に形成した作業空間、IDはその作業空間1Hへの出入り用扉、Wは作業空 間1H内のテーブル19上に載置した被塗装物を示す。
【0016】 また、14は作業空間1Hの一側にカーテン14Aによって仕切り形成された 排気通路、15は排気通路14の下側に設けた水槽、16と17は排気通路14 上に設けたシャワーとエルミネータ、18は排気フアン18Xを内蔵した排気室 であって、この排気フアン18Xが回転すると排気通路14を通して作業空間1 Hに強制的な排気作用が及ぶ仕組に成っている。
【0017】 次に、2は上記塗装室1の上面に取付けたプラスチック製又は金属製のケース 体であって、該ケース体2の下側部2Vは図2に示した断面図の如く細く絞られ て、その底面に吹出し口2Zが開口する一方、この吹出し口2Zを多数の小孔1 0Y…を穿設したプラスチック製又は金属製の多孔板10で塞ぎ、且つ、該多孔 板10の中央長手方向にはイオン放射口10Xが細長く開口形成されている。
【0018】 9は上記ケース体2の内部に、陽電極9Aと陰電極9Bを夫々上記多孔板10 のイオン放射口10Xに向けた状態で取付けたイオン発生器であって、11はそ の電源コード、12は風圧確認用の内圧センサ、8は上記ケース体2内の通路2 H上に設けたプラスチック製又は金属製の整流板、13は風圧確認用の風圧セン サを示す。
【0019】 3は二又に形成した先端口3A,3Bを、上記ケース体2の上面に突設した2 つの接続口に夫々接続した強制給気用のメインダクトで、このメインダクト3の 根端側は接続ダクト4を介して給気フアン6Xを内蔵した給気室6に接続され、 更に給気室6には1次フイルタ5Fを備えた吸込口5に接続されていて、給気フ アン6Xが回転すると、吸込口5より1次フイルタ5Fで濾過されながら吸い込 んだ空気を、2次フイルタ4Fを備える接続ダクト4、及び、3次フイルタ3F を備えるメインダクト3を通して、順次濾過を重ねながらケース体2内に強制給 気するように構成されている。
【0020】 また、上記の如くケース体2内に強制給気された空気は、ここでケース体2の 空気内圧を例えば0.1〜0.5Kg/cm2に高めつつ、通路2Hを通って図 2に示した矢印の如く整流板8によって左右に整流されながら、上記多孔板10 の各小孔10Y…を通って上記塗装室1の作業空間1H内に吹出されるが、この 時、イオン発生器9の各電極9A,9Bから放射されるイオンも、この強制給気 に乗ってイオン放射口10Xから作業空間1H内に矢印E…(図1参照)の如く 放射される仕組に成っている。
【0021】 図1に於いて7Aは、補助給気を上記作業空間1Hに向けて吹出すために上記 接続ダクト4の途中に設けた補助給気口であって、7R…は作業空間1Hに吹出 される補助給気F…の吹出し方向を、上記ケース体2から作業空間1H内に矢印 E…の方向に吹出されるイオン給気に当てることによって、このイオン給気の流 れE…を上記被塗装物WKの方向にガイドをするガイド羽根、7は作動軸、7T はこれ等各ガイド羽根7R…の角度を調節する操作ハンドル、1Sは塗装室1の 内壁面に取付けたプラスチック製又は金属製の整流板を示す。
【0022】 また、図4はケース体2の他の構成を説明したものであって、図中2Wは細く 絞った上記ケース体2の下側部2Vの底面に設けたノズル状の吹出し口であって 、この吹出し口2Wはその口先2Waを断面略ラッパ状に造っているため、強制 給気によってケース体2の内圧を均一に高めることができ、而かも、吹出し口2 Wの内側で、且つ、口先2Waよりも少し上側位置にイオン発生器9を取付ける と共に、このイオン発生器9を上下に貫いた状態で吹出し口2Wの内部を陽電極 9A側と陰電極9B側にセパレートする遮蔽板20を取付けることによって、強 制給気に乗せて各電極9A,9Bから放射される陽イオンと陰イオンをその発生 源で合流させずに、塗装室1に近い口先2Waで合流させるように構成して、各 電極9A,9Bと溶剤蒸気との接触を防止している。
【0023】 従って、請求項1に記載した考案によれば、図1乃至図3に例示されているよ うに、強制給気と多孔板10がイオン発生器9の各電極9A,9Bと、塗装室1 内に発生・拡散する溶剤蒸気との接触を遮断するため、火災発生を確実に防止す る一方、請求項2に記載した考案によれば、図1に例示されているように、ケー ス体2から吹出されるイオン給気の流れを確実に被塗装物WKの面に当てて、塗 装効果を高める利点を発揮することができ、更に、請求項3に記載された考案に よれば、図4に例示されているように上述した多孔板10を用いなくても、イオ ン発生器9の各電極9A,9Bと溶剤蒸気との接触を断って、火災発生を確実に 防止することができる。
【0024】
【考案の効果】
以上述べた如く、本考案に係る内圧式イオン発生装置によれば、火災発生を確 実に予防しつつ、イオン給気によって噴霧塗装の仕上がりを向上させる利点を発 揮できるものであって、構成が簡単で実施が容易な点と相俟って、各種製品及び 部品類の噴霧塗装に用いてその実用的価値は洵に高い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る内圧式イオン発生装置を備えた塗
装室の構成を説明した側断面図である。
【図2】イオン発生器を内蔵したケース体の正断面図で
ある。
【図3】ケース体の吹出し口に取付けた多孔板の底面図
である。
【図4】ケース体の他の構成を説明した正断面図であ
る。
【符号の説明】
1 塗装室 1H 作業空間 2 ケース体 2Z 吹出し口 2V 細く絞ったケース体の下側部 2W ノズル状に形成した吹出し口 2Wa 口先 3 メインダクト 6X 給気フアン 7A 補助給気口 7R ガイド羽根 9 イオン発生器 9A,9B 電極 10 多孔板 10X イオン放射口

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 濾過された強制給気が流入するケース体
    の下部側を細く絞って、その底面に下方の塗装室に向け
    て強制空気の吹出し口を開口する一方、この吹出し口を
    中央にイオン放射口を細長く開口した多孔板で塞ぎ、且
    つ、上記吹出し口の内側には上記放射口に向けてイオン
    を放射するイオン発生器を取付けたことを特徴とする内
    圧式イオン発生装置。
  2. 【請求項2】 ケース体に対して濾過された強制給気を
    送るダクトの途中に、塗装室内に向けて補助給気を吹き
    出す補助給気口を開口し、この補助給気口には補助給気
    の吹出し方向をケース体の吹出し口側から放出されるイ
    オン給気の方向にガイドして、イオン給気の流れを塗装
    室内にセットした被塗装物に当る方向に向けることがで
    きる角度調節自在なガイド羽根を取付けたことを特徴と
    する請求項1記載の内圧式イオン発生装置。
  3. 【請求項3】 濾過された強制給気が流入するケース体
    の下部側を細く絞って構成した吹出し口を、口先が断面
    略ラッパ形を成すノズル状に造り、この吹出し口の内部
    上側位置にイオン発生器を取付けると共に、同じく吹出
    し口の内部中央位置には、イオン発生器を上下に貫いた
    状態で、イオン発生器の陽電極と陰電極から放射される
    陽イオンと陰イオンを、補助給気と一緒に左右にセパレ
    ートした状態で上記の吹出し口に向けてガイドすること
    ができる遮蔽板を取付けたことを特徴とする内圧式イオ
    ン発生装置。
JP1996010220U 1996-09-19 1996-09-19 内圧式イオン発生装置 Expired - Lifetime JP3035926U (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005340515A (ja) * 2004-05-27 2005-12-08 Alps Electric Co Ltd スプレーコート装置及びこれを用いたスプレーコート方法
JP2016112560A (ja) * 2014-12-17 2016-06-23 パロ アルト リサーチ センター インコーポレイテッド ポリマースプレー付着装置のスプレー帯電及び放電システム
CN107024442A (zh) * 2015-12-15 2017-08-08 株式会社堀场制作所 多重反射型单元、分析装置、排气分析装置和光的射入方法

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