JP3035669U - 外耳道装用気導骨導両用受話器 - Google Patents

外耳道装用気導骨導両用受話器

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JP3035669U
JP3035669U JP1996010464U JP1046496U JP3035669U JP 3035669 U JP3035669 U JP 3035669U JP 1996010464 U JP1996010464 U JP 1996010464U JP 1046496 U JP1046496 U JP 1046496U JP 3035669 U JP3035669 U JP 3035669U
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JP
Japan
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conduction
hearing
ear canal
bone
eardrum
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Application number
JP1996010464U
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Inventor
清明 掛川
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SHIMADA MANAGE DEVELOPMENT CO.,LTD.
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SHIMADA MANAGE DEVELOPMENT CO.,LTD.
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Abstract

(57)【要約】 【目的】外耳道の内壁が、骨導聴力に対して比較的高い
感度と優れた伝音声を有する事を利用して、鼓膜を通し
て聴く気導聴力と、頭部骨格を通して聴く骨導聴力の相
方に適応し、鼓膜がなくても相当程度に聞こえる不思議
な耳栓型イヤホンを提供する。 【構成】音声信号ASを音声振動に変換する部分SP
と、このSPに生じた音声振動を受け取って外耳道E1
に挿入され、外耳道内壁に是を伝える接触子P1からな
り、再生された音声振動の一部を鼓膜に伝送し、一部を
外耳道壁を形成する軟骨組織を通して感音器官に伝送す
る事により、健常な聴取者には気導再生型のイヤホンと
同等にはたらき、伝音系の障害をもつ難聴者に対しては
骨導再生型のイヤホンとしてはたらく様に構成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は気導骨導両用受話器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
外耳道に装用し、或いは近接して用いられる従来の受話器は、振動板によって 生じた再生音圧を、外耳道内の空気を媒体として鼓膜に伝達する、いわゆる気導 聴力に対応した構造のものが大半を占め、一部に骨導型受話器と呼ばれ、振動板 に生じた音声振動を、耳介後部の乳様突起付近から骨格を通じて直接感音器官に 伝える様にした、いわゆる骨導聴力に対応したものがあり、特に補聴器など難聴 者向けの音響機器に一部利用されている。 しかし、前記気導再生型の受話器は、正常耳に対しては良い性能をあらわす半 面、鼓膜にかかる再生音圧が過大となり易く、また中耳に障害がある難聴者には 聞こえにくいという問題があり、他方の骨導型受話器には、正常耳から伝音性難 聴に渡って相当程度に聞こえる半面、骨格に音声振動を与えるという関係上ある 程度の自重を必要とし、比較的重くならざるを得ないという問題と共に、受話器 を当てる場所の安定性が得にくく、当てる場所と当て方とによって聞こえ方に大 きな違いがでる等の不安定要素が多く、音質の問題とあいまって、なを普及し得 ない現状にある。
【0003】
【この考案が解決すべき課題】
しかし、音質がよく鼓膜を傷める恐れのないイヤホン、鼓膜に障害があっても 聞こえるイヤホンは、一般から聴覚障害者にいたる迄かなりの広範囲にわたって 常々望まれているのであって、情報化社会、高齢化社会の到来に向かって一刻も はやい開発が期待されているのである。
【0004】
【解決の手段】
骨導型受話器では、その振動面を耳介後部の乳様突起付近に当てる事により皮 下の骨格を通して内部の感音器官に音声振動を到達させ、聴取を可能としている 。 特に耳介後部の乳様突起に振動面を当てる理由は、その内部に蝸牛と呼ばれる 感音器官が内臓される為で、他の部位よりも効率的に、音声振動を到達させ得る と考えられるからにほかならない。 しかし、外耳道深部をほぼ完全に近い状態まで密封し、鼓膜を外部の音声と遮 断した状態において、外耳道入口の内壁に対して音声振動を加えた実験によれば 、この場合、少なくとも乳様突起に振動面を当てる従来の方法と同等か、それ以 上の音量感ならびに明瞭度が得られ、その振動方向が聴取者の左右方向をX/− X、前後方向をY/−Y、とするとき、この双方と直交する上下方向Z/−Zで ある場合に、音量感/明瞭度ともに最大となる事が分かった。 この現象を利用して、気導聴力と骨導聴力の双方に対して働くイヤホン、即ち 外耳道装用/気導骨導両用受話器が得られる。 以下図面に基いて実験の方法ならびに作用を説明する。
【0005】
【作 用】
第1図は左右の耳介を背後から見た場合の模型的断面図。第2図は其の右の耳 介J1。第3図に、其の右の耳介J1の外耳道E1に、エボナイト製の丸棒EB の一端を挿入し耳栓として外耳道を密閉した状態を示す。 この状態では、到来音声は比較的質量の高いエボナイト棒EBに遮られて鼓膜 T1には到達せず。従って何も聞こえて来ない。 しかし、このとき第4図の様に、比較的剛性の高い振動板を有するスピーカー 、ここでは圧電素子SPの振動板をエボナイト棒EBの一端に接触させると、こ の瞬間から圧電素子SPの再生音はエボナイト棒EBを通して非常によく聞こえ る様になる。 第5図は、この時の聞こえが気導聴力によるものか骨導聴力によるものかを調 べる為に行ったもので、鼓膜の直前にワセリンを十分に染込ませた音声遮断材S Tを装填してある。この場合にも圧電素子SPの再生音は、振動板をエボナイト 棒EBの一端に接触させた瞬間からよく聞こえる。 この事はエボナイト棒EBを通しての音声振動が、鼓膜を経由することなく直 接感音器官に到達した事を意味し、音質を大きく損なう事なく骨導再生が可能で ある事を意味する。 第6図は、エボナイト棒EBに加わる音声振動の、振動方向と聞こえのとの間 に何等かの関係があるかどうかを調べる為に行ったもので、左右方向をX/−X ,前後方向をY/−Y,上下方向をZ/−Z、とする時、周波数特性の高域部分 に関する聞こえが、上下方向つまりZ/−Z方向から振動板を当てた場合に最良 となった。この状態を第7図に示した。
【0006】
【実施例1】 第8図、第9図に実施例を示した。第8図では接触子P1が圧電素子SPの中 央に取付けられ、接触子の振動方向は第6図のX/−X方向となる。内部構造の 断面図を第10図(イ)に、正面図を第10図(ロ)に示した。 第9図では接触子P1が圧電素子SPの中央上部に取付けられ、接触子の振動 方向は第6図のX/−X方向にZ/−Zの方向が加わったものとなる。内部構造 は接触子の取付け位置が上部に移る以外第10図に同じ。 第11図は第10図の接触子取付け位置を中心部から周辺部に移動した場合の 実施例で原理的に同じものである。 図中、圧電素子SP、で代表される剛性振動板のスピーカーは、マグネチック 型イヤホンでもよく、接触子自体を振動体とする場合には圧電素子SPは不要と なる。 また接触子P1エボナイト棒EBはプラスティック、樹脂類など、軽量で適度 の剛性があれば大抵のものが利用できる。
【0007】
【考案の効果】
現在市販されているイヤホンおよびヘッドホンは、その大半が気導聴力を対象 としたもので、骨導聴力を対象としたものは、ほとんど市販されていなかった。 しかし高齢化がすすみ、国民の平均聴力が次第に低下し、学習教材等の多くに イヤホンが用いられる様になった現状においては、鼓膜に過度の負担をかける事 なく、手軽に利用できる骨導聴力を対象としたイヤホン類の開発が急がれ、現在 おける其の潜在需要は相当な数が見込まれている。 本考案は、これに応えるべく行われたもので、従来の耳栓型イヤホンとほぼ同 形で、鼓膜にかかる再生音圧が従来の数分の一と小さいながら、正常な聴力の場 合には通常のイヤホンと同等に働き、難聴の場合には骨導型のイヤホンと同等に 働き、さらに外耳道が閉塞していても大差なく聞こえるという、極めて意外性の 高い不思議なイヤホンとなった。 また骨導聴力のみで聴取する難聴者の場合には、加える振動方向が上下方向で ある場合の方が聴感上の高域特性が伸び、明瞭度が高まる。
【図面の簡単な説明】
【第1図】背後から見た耳介の模型的断面図
【第2図】 右耳介の模型的断面図
【第3図】 右耳介と耳栓部の模型的断面図 実験図
【第4図】 右耳介と耳栓部の模型的断面図 実験図
【第5図】 右耳介と耳栓部の模型的断面図 実験図
【第6図】 右耳介と耳栓部の模型的断面図 実験図
【第7図】 右耳介と耳栓部の模型的断面図 実験図
【第8図】 右耳介と実施例の模型的断面図
【第9図】 右耳介と実施例の模型的断面図
【第10図】実施例の断面図(イ)と正面図(ロ)
【第11図】実施例の断面図(イ)と背面図(ロ)
【符号の説明】
J1 右 耳 介 J2 左 耳 介 B1 耳 小 骨 C1 右 鼓 室 C2 左 鼓 室 E1 右 外 耳 道 E2 左 外 耳 道 T1 右 鼓 膜 T2 左 鼓 膜 K1 蝸 牛 EB エボナイト棒 SP 圧電素子 AS 音声信号 ST 音声遮断材 LS 信号ケーブル GS 制動用重錘 P1 接 触 子

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】音響振動を主に外耳道の内壁に加える構造
    である事を主なる特徴とする外耳道装用気導骨導両用受
    話器。
  2. 【請求項2】音響振動を主に外耳道内壁の上下方向に加
    える構造である事を主な特徴とする外耳道装用気導骨導
    両用受話器。
  3. 【請求項3】音響振動の発生部分に電磁歪素子を用いた
    事を特徴とする請求項1および請求項2に記載の外耳道
    装用気導骨導両用受話器。
JP1996010464U 1996-09-11 1996-09-11 外耳道装用気導骨導両用受話器 Expired - Lifetime JP3035669U (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010534978A (ja) * 2007-07-23 2010-11-11 エイシアス テクノロジーズ, エルエルシー ダイアフォニック音響変換連結器およびイヤホン
JP5691012B1 (ja) * 2014-05-15 2015-04-01 角元 純一 環境騒音の遮音用イヤホンアタッチメント

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JP2010534978A (ja) * 2007-07-23 2010-11-11 エイシアス テクノロジーズ, エルエルシー ダイアフォニック音響変換連結器およびイヤホン
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