JP3035656B2 - 末梢循環機能障害診断用皮フ温測定装置 - Google Patents

末梢循環機能障害診断用皮フ温測定装置

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JP3035656B2
JP3035656B2 JP3306802A JP30680291A JP3035656B2 JP 3035656 B2 JP3035656 B2 JP 3035656B2 JP 3306802 A JP3306802 A JP 3306802A JP 30680291 A JP30680291 A JP 30680291A JP 3035656 B2 JP3035656 B2 JP 3035656B2
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史直 谷冨
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有限会社開伸
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、末梢循環機能障害診断
用皮フ温測定装置に係り、詳しくは気体恒温槽内に挿入
して位置決めされた看部の皮フ温を測定するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】振動障害やこう原病、糖尿病などに羅患
すると、末梢循環機能障害を生じることが知られてい
る。末梢循環機能障害が生じると、指尖部などの末梢循
環系に血行障害を生じ、この血行障害は皮フ温の異常と
してあらわれるので、末梢循環機能障害の有無や程度を
診断する方法としては、指尖部などの皮フ温を測定する
ことが有効である。
【0003】そこで本出願人は、先に末梢循環機能障害
診断用皮フ温測定装置を提案した(特開昭63−260
533号)。この装置は、低温の気体恒温槽に、放射温
度計、看部である指尖部の挿入部及び位置決め体、ファ
ン等を設けて構成されており、指尖部を挿入部から挿入
し、位置決め体により指尖部を放射温度計の視野内に位
置決めしたうえで、この指尖部にファンにより冷風を吹
き当てながら、放射温度計により指尖部の皮フ温を測定
するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記装置により指尖部
の皮フ温を測定する場合、その測定中に指尖部の位置が
ずれると、測定結果に狂いを生じることから、指尖部を
位置決め体の所定位置に固定しておく必要がある。
【0005】そこで本発明は、気体恒温槽内に挿入位置
決めされた看部を外方から監視しながら、看部の皮フ温
を正確に測定できる末梢循環機能障害診断用皮フ温測定
装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】このために本発明は、放
射温度計15の視野内に位置決めされた看部fを外方か
ら視認する24を設け、且つこの窓部24の近傍に照明
灯25を設けたものである。
【0007】
【作用】上記構成において、看部fの皮フ温を測定する
にあたっては、看部fを挿入部16から気体恒温槽1内
に挿入し、位置決め体17によりこの看部fを放射温度
計15の視野内に位置決めしたうえで、この看部fにフ
ァン31により冷風を吹き当てながら、放射温度計15
により看部fの皮フ温を測定する。この測定中、看部f
が位置決め体17に正しく位置決めされているか否かを
照明灯25を点灯して窓部24から視認する。また低温
の気体恒温槽1内の水分が窓部24に結露すると、外方
からの視認に支障をきたしやすいが、窓部24の近傍に
照明灯25を設けて、その放熱により窓部24を暖める
ことにより、結露を防止できる。
【0008】
【実施例】次に、図面を参照しながら本発明の実施例を
説明する。図1は皮フ温測定装置の内部斜視図、図2は
断面図であって、1は箱形の低温の気体恒温槽であり、
この恒温槽1は、発泡合成樹脂等から成る断熱材2の外
側にカバー板3を装着して構成されている。恒温槽1
は、隔壁5により皮フ温を測定する測定室6と、空調室
7に仕切られており、隔壁5の一側上部と一側下部に
は、空気の入口8と出口9が開口され、これら8,9に
は、各々ファン11,12が設けられている。
【0009】15は測定室6内の下部に配設された放射
温度計である。16は測定室6の側壁部に開口された手
の挿入部であり、気密性を保持するために、舌片状の弾
性シートから成るカバー部材19が装着されている。1
7は上記挿入部16に連接して測定室6内に設けられた
箱形の手の位置決め体であって、次に図3及び図4を参
照しながら、その詳細な形状を説明する。
【0010】図3は位置決め体17の斜視図、図4は断
面図であって、この位置決め体17は、スポンジや発泡
樹脂などの断熱性の弾性材にて形成されている。18は
手を挿入する挿入孔、20は位置決め体17の一側下部
に設けられた開口部、21は位置決め体17の一側上部
に設けられた覗き部である。また位置決め体17内の上
記開口部20の両側部には、位置決め壁22,23が形
成されている。
【0011】図5に示すように、手を挿入孔18から位
置決め体17内に挿入して、看部である指尖部fを上記
開口部20から部分的に露呈させると、その状態で指尖
部fは位置決め壁22,23に左右から位置決めされ
て、上記放射温度計15の視野内に固定される(図1も
併せて参照)。なお位置決め体17の形状は本実施例に
限定されず、要は指尖部fを放射温度計15の視野内に
正しく位置決めできればよいものであり、更には指尖部
fのみに冷風が当たるようにして指尖部f以外の部分を
冷風から保護できるものが望ましい。
【0012】24は恒温槽1の内部を覗くための窓部で
あって、上記覗き部21の直上に設けられており、指尖
部fが放射温度計15の視野内に正しく位置決めされて
いるかどうかを外方から監視する。なおこの覗き部21
や窓部24の上方にテレビカメラを設け、モニターテレ
ビにより監視するようにしてもよい。25は窓部24の
近傍に設けられた照明灯であり、指尖部fを外方から明
瞭に視認できるように指尖部f付近を照明する。
【0013】図2において、13は上記空調室7を上下
に仕切る仕切壁であり、その下部には冷却装置26が配
設されている。14は通気孔、27はファンである。上
記ファン11により、入口8から空調室7の上方に送り
込まれた空気は、ファン27により上記通風孔14を通
って下方へ送られ、冷却装置26で冷却された後、上記
ファン12により出口9から測定室6へ冷風として送り
出される。恒温槽1内の温度は0℃〜7℃間の任意温度
に設定される。すなわち0℃以下になると被測定者の肉
体的苦痛が増大する問題があり、また7℃以上になると
暖かすぎるので、0℃〜7℃程度が望ましく、更には4
℃〜6℃がより望ましい。
【0014】図1において、30はノズル、31はファ
ンである。このファン31により、上記出口9から送り
出された冷風をノズル30内に吸入し、吹出口30aか
ら位置決めされた指尖部fに冷風を吹き当てる。このよ
うに指尖部fに冷風を吹き当てれば、指尖部fの表面の
空気が停滞して、皮フ温の測定誤差が生じるのを防止で
きる。また上記のように指尖部fのみを開口部20から
部分的に露呈させているので、ノズル30からの冷風は
指尖部fのみに当たり、指尖部f以外の部分は位置決め
体17にガードされて冷風は当らないので、冷却負荷に
よる被測定者の肉体的苦痛を回避できる。
【0015】32は上記ノズル30の先端部に配設され
た温度計測器であり、測定室6内、殊に指尖部f近傍の
雰囲気温度を測定するためのものである。恒温槽1内の
雰囲気温度は、場所によって多少異なるものであるが、
このように温度計測器32を被測定部の近傍であるノズ
ル30の吹出口30aに配設すると、指尖部f近傍の雰
囲気温度を正確に測定することができる。
【0016】33,34は、空調室7の上部と下部に配
設されたヒータである。このヒータ33,34は電球で
あり、上記指尖部f近傍の雰囲気温度が設定温度よりも
下がったことが温度計測器32で計測されると、その出
力信号により自動的に点灯して、入口8から空調室7内
に送り込まれた空気を暖めて、設定温度まで上昇させ
る。勿論、温度計測器32の出力信号により、冷却装置
26を制御して、恒温槽1の温度を調整するようにして
もよい。
【0017】本装置は上記のような構成より成り、次に
看部fの皮フ温の測定方法を説明する。低温の気体恒温
槽1内に手を挿入し、指尖部fを位置決め体17により
放射温度計15の視野内に位置決めする。この気体恒温
槽1の内部は、低温(本実施例では5℃)に保たれてお
り、温度計測器32により指尖部f近傍の雰囲気温度を
測定してその設定温度を保持しながら、放射温度計15
により指尖部fの皮フ温の下降を測定する。
【0018】この場合、上記のようにファン31を駆動
してノズル30から指尖部fに冷風を吹き当て、指尖部
f近傍の空気が停滞しないようにする。なお恒温槽1に
より皮フ温を測定する前に、測定者は一定温度(例えば
25℃)の室温に一定時間(例えば15分間)待機した
り、あるいは高温(例えば25℃)の恒温槽を別個に設
け、この恒温槽内に一定時間(例えば15分間)手を入
れておくなどして、初期条件を一定にすることが望まし
い。
【0019】また窓部24から内部を視認して、指尖部
fが位置決め体17に正しく位置決めされているか否か
を監視する。この場合、照明灯25を点灯することによ
り、内部を明るくするとともに、この照明灯25の放熱
により窓部24を暖めて結露を防止し、明瞭に視認す
る。
【0020】図6はこのようにして手を5℃に保たれた
恒温槽1に挿入した場合の指尖部fの皮フの温度曲線で
あって、実線は健常者の曲線、破線は末梢循環機能障害
者の曲線である。これらの温度曲線から明らかなよう
に、健常者の場合、指尖部fの皮フ温がある温度まで下
がっても、末梢循環系の寒冷血管拡張反応により、ある
程度の温度まで再び上昇する。
【0021】これに対して障害者の場合は、恒温槽1に
手を入れると同時に急激に下がりはじめ、10分後には
恒温槽1の室温付近(5℃)まで下がる。すなわち障害
者の場合、上記のような寒冷血管拡張反応はみられず、
一旦下がった指尖部fの皮フ温は上昇することはない。
このようにこの皮フ温測定方法によれば、寒冷血管拡張
反応の有無により、健常者と末梢循環機能障害者を区別
することができる。
【0022】なお低温の恒温槽1により指尖部fの皮フ
温を測定する場合、指尖部fに加える冷風負荷の大きさ
を変えながら皮フ温を測定すると、より有効に末梢循環
機能障害の有無を診断することができる。すなわちファ
ン31の回転数を下げたり、あるいはノズル30の先端
口30aの絞りを大きくするなどして冷風負荷を小さく
しても寒冷血管拡張反応が認められない場合は、被測定
者は障害者である可能性が高く、逆にファン31の回転
数を上げたり、あるいは上記吹出口30aの絞りを小さ
くするなどして冷風負荷を大きくしても寒冷血管拡張反
応が認められる場合は、被測定者は健常者である可能性
が高いと診断できる。
【0023】また障害者と健常者の中間にあるものにつ
いては、冷風負荷を更に様々に変えながら、寒冷血管拡
張反応が認められるか否かを検査すればよい。なお冷風
負荷の大きさの調整手段は種々考えられるのであって、
例えば測定室6の温度を変えることにより調整してもよ
いものである。
【0024】なお本発明に係る皮フ温測定装置は種々の
設計変更が考えられるものであり、例えば人指し指の指
尖部と親指や薬指などの指尖部の皮フ温を同時に測定で
きるようにし、2つの結果を比較することにより、指尖
部の末梢循環機能障害の有無やその程度を診断してもよ
く、あるいは足指の皮フ温を測定するようにしてもよい
ものである。
【0025】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、照
明灯25を点灯してその放熱により窓部24の結露を防
止するとともに、看部fが位置決め体17に正しくされ
ているか否かを窓部24から明瞭に視認しながら、看部
fの皮フ温を正確に測定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】皮フ温測定装置の内部斜視図
【図2】同断面図
【図3】位置決め体の斜視図
【図4】同断面図
【図5】同内部斜視図
【図6】温度測定図
【符号の説明】
1 気体恒温槽 15 放射温度計 16 挿入部 17 位置決め体 24 窓部 25 照明灯 26 冷却装置 31 ファン

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷却装置26により冷却される低温の気
    体恒温槽1の内部に放射温度計15を配設して成り、こ
    の気体恒温槽1に、看部fの挿入部16と、挿入された
    看部fを上記放射温度計15の視野内に位置決めするた
    めの位置決め体17と、位置決めされた看部fに冷風を
    吹き当てるファン31と、位置決めされた看部fを外方
    から視認する窓部24を設け、且つこの窓部24の近傍
    に照明灯25を設けたことを特徴とする末梢循環機能障
    害診断用皮フ温測定装置。
JP3306802A 1991-10-25 1991-10-25 末梢循環機能障害診断用皮フ温測定装置 Expired - Lifetime JP3035656B2 (ja)

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