JP3035625U - ハンガー - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】部屋の高い位置にハンガーは容易に掛止できな
かった。 【解決手段】掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を有
し、上着類掛け部の左右中央の位置に、棒状つかみ部を
連結することを特徴とするハンガー、または掛止部と、
上着類を掛ける上着類掛部を有し、上着類掛け部の左右
中央の下部の位置に、上着類の長さより短い長さ寸法の
棒状つかみ部を屈曲自在、着脱自在にまたは固定して連
結することを特徴とするハンガーによる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、ハンガー（衣紋掛け）に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、ハンガーは、木製、合成樹脂製、金属製等の材質からなり、少なくとも 上着類を掛ける上着類掛部と、上着類掛部の頂部にハンガー自体を掛ける掛止部 とを有しており、掛止部によって洋服ダンス等のハンガー掛けパイプや、釘、部 屋の鴨居などの段差部分など掛けて使用していた。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

そしてハンガーは、通常、人間が手によって扱い、ハンガーをハンガー掛けパ イプや釘に掛けたり、外したり、またハンガー掛けパイプに掛かっているハンガ ーに衣類を掛けたりする為、ハンガー掛けパイプなどの高さは、人間の手が届く 高さの範囲であった。

【０００４】 そして、洋服店、特にスーツ等を多量に販売する量販店などでは大量の洋服を 展示することが必要になるが、洋服等の衣類を掛止して展示する空間が人間の手 の届く高さの範囲に限られていた為、部屋の高さ方向に展示可能な空間があって も、その空間が利用できない課題があった。

【０００５】 また、手の届かない高い位置のハンガー掛けに、ハンガーを掛けるところもあ るが、その場合は、先に取掛部を付けた別な長い棒や棹によって、ハンガーを引 っ掛けて降ろしたり、掛けたりする作業をしていた。そのため、来客が容易にハ ンガーを手に取ることはできなかった。

【０００６】

【課題を解決する為の手段】

これらの課題を解決する為、掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を有し、上 着類掛部の左右中央の位置に、棒状つかみ部を連結することを特徴とするハンガ ーを提案する。

【０００７】 また、掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を有し、上着類掛部の左右中央の 下部の位置に、上着類の長さより短い長さ寸法の棒状つかみ部を屈曲自在に連結 することを特徴とするハンガーを提案する。

【０００８】 さらに掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を有し、上着類掛部の左右中央の 下部の位置に、上着類の長さより短い長さ寸法の棒状つかみ部を固定して連結す ることを特徴とするハンガーを提案する。

【０００９】 さらにまた掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を有し、上着類掛部の左右中 央凸状部の下部の位置に、上着類の長さより短い長さ寸法の棒状つかみ部を屈曲 自在かつ着脱自在に連結することを特徴とするハンガーを提案する。

【００１０】

【考案の実施の形態】

この考案を実施の形態を示す図面、すなわちこの考案のハンガーの正面図であ る図１、同じく側面説明図である図２、図１のＡ部拡大説明図である図３、他の 実施形態であり棒状つかみ部を上着類掛部に固定した状態の側面図である図４、 衣類の上着を掛けた状態の正面図である図５、衣類を上下２段に展示する状態の 展示部屋の説明図である図６に基づいて説明する。

【００１１】 ハンガー１は、上着類掛部２と、掛止部３と、棒状つかみ部４と、補助掛部５ とからなる。

【００１２】 上着類掛部２は、この実施の形態では中央部を高く左右部分を低くした傾斜部 分からなる傘形状としている。左右の傾斜部は、下部にいくにしたがってやや前 方へ屈曲している。上着類掛部２は、中央部をさらに凸部状に高くして、中央凸 部２ａとして形成する。

【００１３】 上着類掛部２は、この実施の形態では材質を合成樹脂製として形成しており、 中央凸部２ａは中空に形成しているが、木製、金属製等でもよく材質は限定され ない。

【００１４】 上着類掛部２の中央凸部２ａの上部に掛止部３を回転自在に設ける。掛止部３ は、金属製、硬質合成樹脂等の硬度のある材質からなり、上部はハンガー掛けパ イプ１０に掛けることの可能な一部を欠落させた部分円形部３ａである。掛止部 ３の下部は、部分円形部３ａから延長される直線部３ｂであり、直線部３ｂによ って上着類掛部２の中央凸部２ａに回転自在に取り付けられている。

【００１５】 さらに掛止部３は直線部３ｂの下端先端に球状凸部の掛止部連結部３ｃを設け ている。掛止部連結部３ｃは、棒状つかみ部４の上部先端に設けた球状凹部であ る棒状連結部４ａに着脱自在かつ全角度に屈曲自在に係合する。棒状連結部４ａ の下方に押圧螺合部４ｂを設ける。押圧螺合部４ｂは、棒状つかみ部４の表面に 設けた雄ねじ部と、雄ねじ部に螺合する雌ねじ部とからなり、掛止部３と棒状つ かみ部４とを連結した後、雌ねじ部を締め付けることによって棒状つかみ部４を 上着類掛部２の中央凸部２ａの下面に押圧させ密着させる。

【００１６】 棒状つかみ部４は、木製、金属製、合成樹脂製等の材質からなる棒状体であり 、少なくとも下部をグリップ４ｃとして作業者３０の手によって把持し易い太さ の丸棒形状に形成する。棒状つかみ部４は、この実施の形態では長さ寸法を上着 類掛部２に掛ける洋服２０の長さより短く形成する。棒状つかみ部４の他の実施 の形態としては、比較的天井の高い特殊な部屋に使用する場合、部屋の高さに合 わせた長い寸法にしてもよい。

【００１７】 掛止部３と棒状つかみ部４の連結部である掛止連結部３ｃと棒状連結部４ａは 、他の実施の形態では、雄ねじ雌ねじによる螺合でもよい。また掛止部３の下端 と棒状つかみ部４の上端を固定してもよい。

【００１８】 また、棒状つかみ部４は、この実施の形態では掛止部３の下端と連結している が、上着類掛部２の中央凸部２ａ下面部と直接連結する構成でもよい。この場合 、例えば木製の材質からなる上着類掛部２の中央凸部２ａの下面を凹ませて、そ こに球状凸部の連結部２ｂを設け、この連結部２ｂに棒状つかみ部４の先端に設 けた球状凹部の連結部４ｂを着脱自在かつ全角度に屈曲自在に連結させる。

【００１９】 さらに、棒状つかみ部４の請求項３の実施の形態では、上着類掛部２の中央凸 部２ａの下面部と直接固定している。この場合棒状つかみ部４は、上着類掛部２ を掛止部３によってハンガー掛けパイプ１０に掛けた状態で垂直方向にぶら下が るように、上着類掛部２に固定される（図４）。

【００２０】 補助掛部５は、上着類掛部２の下部に水平に取り付られる。上着類掛部２の左 右の下端に設けた吊り金具５ａによって吊りさげられる水平な丸棒状体である。 補助掛部５は、上着類掛部２の下部が前方へ曲がっているので、ハンガー１が掛 止された場合に掛止部３から垂直にぶら下がる棒状つかみ部４とは接触しない位 置にある。棒状つかみ部４が上着類掛部２に固定される実施の形態でも同様に、 補助掛部５が前方の位置にあるので、補助掛部５と棒状つかみ部４は接触しない 。

【００２１】 この考案の作用について説明する。ハンガー１をハンガー掛けパイプ１０に掛 止する場合、ハンガー掛けパイプ１０が設けられる高さ位置が、通常の作業者３ ０の手の届く範囲であれば、衣類２０が掛かったハンガー１を移動させる場合も 、上着類掛部２を持って掛止や取り外しをする。

【００２２】 大量の衣類２０を部屋の上下２段にして展示する場合の高い方の位置や、部屋 のアクセントとして高い位置にハンガー掛けパイプ１０を設けた場合は、来客や 店員等の作業者３０は棒状つかみ部４のグリップ４ｃを持って、高い位置のハン ガー掛けパイプ１０等にハンガー１を掛止し、また取り外すことができる。

【００２３】 棒状つかみ部４の長さを上着類の長けより短くすることで、ハンガー掛けパイ プ１０に掛けた状態で、棒状つかみ部４は衣類の上着類２０に隠れて外からは見 えない。

【００２４】 棒状つかみ部４が、掛止部３あるいは上着類掛部２と全角度に屈曲自在に連結 しているので、どのような位置からもハンガー１をハンガー掛けパイプ１０に掛 けることが容易である。

【００２５】 また補助掛部５に掛けるスラックス等の衣類２１は、ハンガー１をハンガー掛 けパイプ１０に掛止した状態で、棒状つかみ部４は自重により垂直にぶら下がる ので、棒状つかみ部４より前方に位置する補助掛部５に掛かるスラックス等の衣 類２０ａとは接触しない。

【００２６】

【考案の効果】

したがって、この考案によれば、部屋の高い部分の空間にハンガーを掛け、ま た取り外すことが誰でも１人で容易にできる。

【００２７】 その為、従来ハンガーが掛止できないような天井に近い部分の空間をハンガー 掛けに利用できるので、洋服等の量販店はもとより、会社の事務室や、一般の家 屋の部屋をより広く効率的に利用することができる。

【００２８】 特にスーツ等の衣類を大量に展示する場合、ハンガー掛けパイプを部屋の上 下２段に設けることによって、従来と同じ大きさ容積の部屋に倍数のスーツ等の 衣類を展示することが可能になる。

【００２９】 さらに、棒状つかみ部を上着類掛部に掛ける上着類の長けより短い長さ寸法に することにより、ハンガーを掛止しているときには棒状つかみ部が全く外からは 見えず、外観上は通常の展示状態と変わらない。

【００３０】 加えて、棒状つかみ部を着脱自在に形成すれば、保管時、運搬時に作業性が向 上する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案のハンガーの正面図

【図２】この考案のハンガーの側面図

【図３】図１のＡ部拡大説明図

【図４】この考案の他の実施形態のハンガーの側面図

【図５】衣類の上着類を掛けた状態のハンガーの正面図

【図６】ハンガーをに上下２段に展示した状態の説明図

【符号の説明】

１ ハンガー（衣紋掛け） ２ 上着類掛部 ２ａ 中央凸部 ２ｂ 連結部 ３ 掛止部 ３ａ 部分円形部 ３ｂ 直線部 ３ｃ 掛止部連結部 ４ 棒状つかみ部 ４ａ 棒状連結部 ４ｂ 押圧螺合部 ４ｃ グリップ ５ 補助掛部 ５ａ 吊り金具 １０ ハンガー掛けパイプ ２０ 上着類の衣類 ２１ スラックス等の衣類 ３０ 作業者

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を
   有し、上着類掛部の左右中央の位置に、棒状つかみ部を
   連結することを特徴とするハンガー。
2. 【請求項２】 掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を
   有し、上着類掛部の左右中央の下部の位置に、上着類の
   長さより短い長さ寸法の棒状つかみ部を屈曲自在に連結
   することを特徴とするハンガー。
3. 【請求項３】 掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を
   有し、上着類掛部の左右中央の下部の位置に、上着類の
   長さより短い長さ寸法の棒状つかみ部を固定して連結す
   ることを特徴とするハンガー。
4. 【請求項４】 掛止部と、上着類を掛ける上着類掛部を
   有し、上着類掛部の左右中央凸状部の下部の位置に、上
   着類の長さより短い長さ寸法の棒状つかみ部を屈曲自在
   かつ着脱自在に連結することを特徴とするハンガー。