JP3035074B2 - イソオキサゾリン誘導体およびそれを有効成分とする抗ウィルス剤 - Google Patents

イソオキサゾリン誘導体およびそれを有効成分とする抗ウィルス剤

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JP3035074B2
JP3035074B2 JP4153926A JP15392692A JP3035074B2 JP 3035074 B2 JP3035074 B2 JP 3035074B2 JP 4153926 A JP4153926 A JP 4153926A JP 15392692 A JP15392692 A JP 15392692A JP 3035074 B2 JP3035074 B2 JP 3035074B2
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直彦 服部
民雄 藤原
秀 尾形
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  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、抗ウィルス活性を有す
る新規イソオキサゾリン誘導体およびその中間体および
それを有効成分とする抗ウィルス剤に関する。
【0002】
【従来の技術】抗ウィルス活性を有する化合物として、
従来より、下記に示す、リバビリン(特公昭55−19
239号公報)、イノシプレクス(特公昭49−217
65号公報)等のヌクレオシド抗生物質;LY−253
963(特開昭62−148476号公報);FCE−
20028(特開昭61−167687号公報);アマ
ンタジン(米国特許3152180)等が知られてい
る。
【0003】
【化3】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように種々の抗
ウィルス剤が開発されているが、その活性は、特にイン
フルエンザウィルスに対しては未だ満足できるものでは
ない。
【0005】本発明は、上記の欠点を解決しようとする
もので、その目的は、抗ウィルス活性、特に抗インフル
エンザ活性に優れた新規物質を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のイソオキサゾリ
ン誘導体は、下記一般式(I)で表され、そのことによ
り上記課題が達成される:
【0007】
【化4】
【0008】(式中、R1、R2およびR3は、それぞれ
独立して水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、または置
換されていてもよいフェニル基もしくはフェニルアルキ
ル基を表し、R4は、水素原子、アルキル基、アルコキ
シアルキル基、アルケニル基、アルキニル基、シクロア
ルキル基、シクロアルケニル基、ハロアルキル基、ハロ
アルケニル基、ハロアルキニル基、シアノアルキル基、
置換されていてもよいフェニル基もしくはフェニルアル
キル基、または置換されていてもよい複素環基もしくは
複素環アルキル基を表し、R5は、シアノ基、アルキル
基またはフェニル基を表す)。
【0009】本発明のイソオキサゾリン誘導体は、下記
一般式(II)で表され、そのことにより上記課題が達成
される:
【0010】
【化5】
【0011】(式中、R1、R2およびR3は、それぞれ
独立して水素原子、アルキル基、アルコキシ基、アルケ
ニル基、シクロアルキル基、ハロアルキル基、または置
換されていてもよいフェニル基もしくはフェニルアルキ
ル基を表す)。
【0012】本発明の抗ウィルス剤は、前記に記載のイ
ソオキサゾリン誘導体を有効成分として含有し、そのこ
とにより上記課題が達成される。
【0013】次に本発明を詳しく説明する。
【0014】本発明のイソオキサゾリン誘導体は、前記
一般式(I)で表される化合物であり、R1、R2および
3は、それぞれフェニル基またはアルキル基が好まし
く、中でもC1〜C5アルキル基が特に好ましい。R4
アルキル基、アルケニル基またはベンジル基が好まし
く、中でもC2〜C7アルケニル基が特に好ましい。R5
はシアノ基、C1〜C5アルキル基またはフェニル基が好
ましく、中でもシアノ基またはメチル基が特に好まし
い。オキシム(=N−OR4)の立体配置はEおよびZ
のいずれでもよく、あるいはEおよびZの混合物でもよ
いが、Eであることが好ましい。
【0015】本発明のイソオキサゾリン誘導体は、前記
一般式(II)で表される化合物であり、前記一般式
(I)で表されるイソオキサゾリン誘導体の中間体であ
る。R1、R2およびR3はそれぞれC1〜C5アルキル基
が好ましい。
【0016】本発明のイソオキサゾリン誘導体は以下に
示すタイプの構造(I-1)および(I-2)を有する化合物
を挙げることができる。
【0017】
【化6】
【0018】本発明のイソオキサゾリン誘導体について
説明する。
【0019】本発明のイソオキサゾリン誘導体の好適に
タイプのひとつである、前記一般式(I-1)で表される
化合物は、以下の方法により製造される。
【0020】
【化7】
【0021】まず、J. Org. Chem ,48 336-372 (1983)
に記載の方法に準じて、上記一般式(III)で表される
オキシム誘導体と上記一般式(IV)で表される化合物と
を反応させて、上記一般式(V)で表されるイソオキサ
ゾリン誘導体を得る(工程1)。
【0022】ここで、上記一般式(III)において、R6
はアルキル基を表し、中でもメチル基またはエチル基が
好ましい。そして上記一般式(IV)において、R1、R2
およびR3は、それぞれ上記一般式(I)におけるR1
2およびR3と同じ意味を表し、上記一般式(V)にお
いて、R1、R2、R3およびR6は、それぞれ上記一般式
(I)におけるR1、R2、R3およびR6と同じ意味を表
す。得られた上記一般式(V)で表されるイソオキサゾ
リン誘導体は、そのまま次の工程に使用してもよいが、
カラムクロマトグラフィー等の通常の方法により単離精
製してもよい。
【0023】次に、上記一般式(V)で表されるイソオ
キサゾリン誘導体を、適当な溶媒中、還元剤を用いて還
元することにより、上記一般式(VI)で表されるイソオ
キサゾリン誘導体を得る(工程2)。
【0024】ここで、上記一般式(VI)において、
1、R2およびR3は、前記と同じ意味を表す。
【0025】この反応において、上記還元剤として、水
素化ホウ素ナトリウムが好適に使用され、その使用量
は、上記一般式(V)で表されるイソオキサゾリン誘導
体1当量に対して1〜20当量が好ましく、1〜10当
量がより好ましい。上記溶媒として、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等のアルコールが好適に使用
される。反応温度は−10〜130℃が好ましく、0〜
100℃がより好ましい。反応時間としては0.5〜2
4時間が好ましく、1〜8時間がより好ましい。
【0026】上記一般式(VI)で表されるイソオキサゾ
リン誘導体は、Angew. Chem., 93 576-578 (1981)に記
載の方法で製造することもできる。このようにして得ら
れた上記一般式(VI)で表されるイソオキサゾリン誘導
体は、そのまま次の工程に使用してもよいが、カラムク
ロマトグラフィー等の通常の方法により単離精製しても
よい。
【0027】次に、上記一般式(VI)で表されるイソオ
キサゾリン誘導体を、適当な溶媒中、ハロゲン化剤を用
いてハロゲン化することにより、上記一般式(VII)で
表されるイソオキサゾリン誘導体を得る(工程3)。
【0028】ここで、上記一般式(VII)において、
1、R2およびR3は、前記と同じ意味を表し、かつX
はハロゲン原子を表し、中でも塩素原子または臭素原子
が好ましい。
【0029】この反応において、上記ハロゲン化剤とし
て、塩化チオニル、オキシ塩化リン、臭化チオニル等が
好適に使用され、その使用量は、上記一般式(VI)で表
されるイソオキサゾリン誘導体1当量に対して1〜5当
量が好ましく、1〜2当量がより好ましい。上記溶媒と
して、ベンゼン、トルエン、ジクロロエタン、ジクロロ
メタン等が好適に使用される。反応温度は−10〜13
0℃が好ましく、0〜100℃がより好ましい。反応時
間としては、0.5〜20時間が好ましく、1〜8時間
がより好ましい。このようにして得られた上記一般式
(VII)で表されるイソオキサゾリン誘導体は、そのま
ま次の工程に使用してもよいが、カラムクロマトグラフ
ィー等の通常の方法により単離精製してもよい。
【0030】次に、上記一般式(VII)で表されるイソ
オキサゾリン誘導体を、適当な溶媒中、イミド誘導体金
属塩と反応させることにより、上記一般式(VIII)で表
されるイソオキサゾリン誘導体を得る(工程4)。
【0031】ここで、上記一般式(VIII)において、R
1、R2およびR3は、前記と同じ意味を表す。
【0032】この反応において、イミド誘導体金属塩と
して、フタルイミドカリウムが好適に使用され、その使
用量は、上記一般式(VII)で表されるイソオキサゾリ
ン誘導体1当量に対して1〜5当量が好ましく、1〜2
当量がより好ましい。上記溶媒として、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、アセ
トン等が好適に使用される。反応温度は0〜150℃が
好ましく、15〜80℃がより好ましい。反応時間とし
ては、1〜100時間が好ましく、3〜24時間がより
好ましい。このようにして得られた上記一般式(VIII)
で表されるイソオキサゾリン誘導体は、そのまま次の工
程に使用してもよいが、カラムクロマトグラフィー等の
通常の方法により単離精製してもよい。
【0033】次に、上記一般式(VIII)で表されるイソ
オキサゾリン誘導体を、適当な溶媒中、加水分解するこ
とにより、上記一般式(II)で表されるイソオキサゾリ
ン誘導体を得る(工程5)。
【0034】この反応において、上記の加水分解に使用
される塩基として、ヒドラジン、水酸化カリウム、水酸
化ナトリウムが好適に使用され、特にヒドラジンが好適
に使用される。その使用量としては、上記一般式(VII
I)で表されるイソオキサゾリン誘導体1当量に対し
て、1〜10当量が好ましく、1〜3当量がより好まし
い。さらに上記の加水分解は塩酸等の酸を用いて行って
もよく、その使用量としては、上記一般式(VIII)で表
されるイソオキサゾリン誘導体1当量に対して、1〜1
0当量が好ましく、1〜3当量がより好ましい。上記溶
媒として、メタノール、エタノール等のアルコールおよ
び水が好適に使用される。反応温度としては、0〜10
0℃が好ましく、0〜70℃がより好ましい。反応時間
としては、0.5〜100時間が好ましく、1〜24時
間がより好ましい。このようにして得られた上記一般式
(II)で表されるイソオキサゾリン誘導体は、そのまま
次の工程に使用してもよいが、カラムクロマトグラフィ
ー等の通常の方法により単離精製してもよい。
【0035】最後に、上記一般式(II)で表されるイソ
オキサゾリン誘導体と、上記一般式(IX)で表されるオ
キシム誘導体を、適当な溶媒中、反応させることによ
り、上記一般式(I-1)で表される、本発明のイソオキ
サゾリン誘導体を得る(工程6)。
【0036】ここで、上記一般式(IX)において、R4
およびR5は前記と同じ意味を表し、かつYはハロゲン
原子またはアルコキシ基を表し、中でも塩素原子、メト
キシ基またはエトキシ基が好ましい。また上記一般式
(IX)で表されるオキシム誘導体において、R5がシア
ノの化合物は、特開昭63−35553号公報、特開昭
63−35554号公報、およびJ.Gotoet al., J.Anti
biot., 37, 557 (1884)に記載の方法により製造するこ
とができる。
【0037】この反応において、上記一般式(IX)で表
されるオキシム誘導体の使用量は、上記一般式(II)で
表されるイソオキサゾリン誘導体1当量に対して、1〜
10当量が好ましく、1〜5当量がより好ましい。必要
に応じて、塩基存在下で反応させることもでき、上記塩
基として、トリエチルアミン、ピリジン等が好適に使用
され、その使用量は、上記一般式(II)で表されるイソ
オキサゾリン誘導体1当量に対して、1〜5当量が好ま
しく、1〜2当量がより好ましい。上記溶媒として、メ
タノール、エタノール等のアルコール、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン等が好適に使用される。反応温
度としては、−10〜100℃が好ましく、0〜80℃
がより好ましい。反応時間としては、0.5〜100時
間が好ましく、1〜24時間がより好ましい。このよう
にして得られた上記一般式(I-1)で表されるイソオキ
サゾリン誘導体は、カラムクロマトグラフィー等の通常
の方法により単離精製してもよい。
【0038】前記一般式(I-1)で表されるイソオキサ
ゾリン誘導体の製造は、以下の方法により製造すること
もできる。
【0039】
【化8】
【0040】上記一般式(VII)で表されるイソオキサ
ゾリン誘導体と、上記一般式(X)で表されるオキシム
誘導体を、塩基の存在下、適当な溶媒中、反応させるこ
とにより、上記一般式(I-1)で表される本発明のイソ
オキサゾリン誘導体を得る(工程7)。
【0041】ここで上記一般式(X)において、R4およ
びR5は前記と同じ意味を表す。
【0042】この反応において、上記一般式(VII)で
表されるオキシム誘導体の使用量は、上記一般式(X)
で表されるイソオキサゾリン誘導体1当量に対して、1
〜1.5当量が好ましく、1.0〜1.1当量がより好
ましい。上記塩基として、水素化ナトリウムが好適に使
用され、その使用量は上記一般式(X)で表されるイソ
オキサゾリン誘導体1当量に対して、1〜5当量が好ま
しく、1〜1.2当量がより好ましい。上記溶媒とし
て、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド等が
好適に使用される。反応温度としては、10〜50℃が
好ましく、10〜24℃がより好ましい。反応時間とし
ては、1〜5時間が好ましく、1時間がより好ましい。
このようにして得られた上記一般式(I-1)で表される
本発明のイソオキサゾリン誘導体は、カラムクロマトグ
ラフィー等の通常の方法により単離精製してもよい。
【0043】本発明のイソオキサゾリン誘導体の好適に
タイプのもうひとつである、前記一般式(I-2)で表さ
れる化合物は、以下の方法により製造される。
【0044】
【化9】
【0045】まず、上記一般式(IX)で表されるオキシ
ム誘導体と上記一般式(XI)で表されるアミン誘導体と
を、適当な溶媒中、上記一般式(XII)で表されるアミ
ド誘導体を得る(工程8)。
【0046】ここで、上記一般式(XI)におけるR2
よびR3、および上記一般式(XII)におけるR2、R3
4およびR5は、前記と同じ意味を表す。
【0047】反応において、上記一般式(XI)で表され
るアミン誘導体の使用量は、上記一般式(IX)で表され
るオキシム誘導体1当量に対して1〜10当量が好まし
く、1〜5当量がより好ましい。必要に応じて、塩基存
在下で反応させてもよく、塩基として、トリエチルアミ
ン、ピリジン等が好適に使用され、その使用量は、上記
一般式(IX)で表されるオキシム誘導体1当量に対して
1〜5当量が好ましく、1〜2当量がより好ましい。上
記溶媒として、メタノール、エタノール、アセトニトリ
ル、テトラヒドロフラン等が好適に使用される。反応温
度は−10〜100℃が好ましく、0〜80℃がより好
ましい。反応時間としては、0.5〜100時間が好ま
しく、1〜24時間がより好ましい。上記一般式(XI
I)で表されるアミド誘導体において、R5がシアノの化
合物は特開昭61−243057号公報に記載の方法で
製造することもできる。このようにして得られた上記一
般式(XII)で表されるアミド誘導体は、そのまま次の
工程に使用してもよいが、カラムクロマトグラフィー等
の通常の方法により単離精製してもよい。
【0048】最後に、上記一般式(XII)で表されるア
ミド誘導体と上記一般式(XIII)で表されるヒドロキサ
ム酸クロリドとを、適当な溶媒中、塩基存在下、上記一
般式(I-2)で表される本発明のイソオキサゾリン誘導
体を得る(工程9)。
【0049】ここで、上記一般式(XIII)において、R
1は前記と同じ意味を表す。
【0050】反応において、上記一般式(XIII)で表さ
れるヒドロキサム酸クロリドの使用量は、上記一般式
(XII)で表されるアミド誘導体1当量に対して1〜2
0当量が好ましく、1〜5当量がより好ましい。上記塩
基として、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウム等の無機塩基およびトリエチルアミン、ピリジ
ン等の有機塩基が好適に使用され、その使用量は、上記
一般式(XII)で表されるアミド誘導体1当量に対して
1〜5当量が好ましく、1〜2当量がより好ましい。上
記溶媒として、メタノール、エタノール、プロパノー
ル、イソプロパノール、ブタノール等のアルコールが好
適に使用される。反応温度は−10〜120℃が好まし
く、0〜80℃がより好ましい。反応時間としては、1
〜200時間が好ましく、3〜48時間がより好まし
い。このようにして得られた上記一般式(I-2)で表さ
れる本発明のイソオキサゾリン誘導体は、カラムクロマ
トグラフィー等の通常の方法により単離精製してもよ
い。
【0051】本発明のイソオキサゾリン誘導体を有効成
分として含有する組成物は、抗ウィルス剤、特に抗イン
フルエンザ活性を有する薬剤として投与される。投与形
態は、経口または非経口投与である。投与の形態として
は、注射剤(静脈注射、筋肉注射、点滴、皮下注射用ア
ンプル剤、バイヤル剤、液剤、懸濁剤等)、外用剤、局
所投与剤(点耳剤、点鼻剤、点眼剤、軟膏剤、スプレー
剤、坐剤等)、経口投与剤等がある。注射による投与、
経皮、経粘膜投与等が好適である。上記製剤は、イソオ
キサゾリン誘導体を0.1重量%以上の割合で含有し、
投与形態に応じて適当な賦形剤、助剤、安定剤、浸潤
剤、乳化剤、その他の添加剤等を含有する。それらは、
製剤学的、薬理学的に利用可能で、カルバペネム誘導体
に対しても影響を与えない物質であることが必要であ
る。例えば、経口用の製剤には、乳糖、ステアリン酸、
ステアリン酸マグネシウム、白土、シュークロース、コ
ーンスターチ、タルク、ゼラチン、寒天、ペクチン、落
花生油、オリーブ油、カカオ油、エチレングリコール、
酒石酸、クエン酸、フマル酸等が含有される。非経口用
の製剤には、溶剤(アルコール、緩衝剤、オレイン酸メ
チル、水等)、緩衝剤、分散剤、溶解補助剤、安定化剤
(p−ヒドロキシ安息香酸メチルまたはp−ヒドロキシ
安息香酸エチル、ソルビン酸等)、吸収促進剤(グリセ
リンのモノまたはジオクタン酸エステル等)、抗酸化
剤、芳香剤、鎮痛剤、懸濁剤、副作用抑制剤、作用増強
物質(吸収排泄調節剤、酵素分解防止剤、β−ラクタメ
ース阻害剤、他種抗菌剤等)等が含有される。
【0052】本発明のイソオキサゾリン誘導体の投与量
は、患者の年齢、疾患の種類および状態、使用する化合
物の種類等によって異なる。一般的には、患者に一日当
り50〜5000mg/個体の量であり、必要に応じて
それ以上の量が投与され得る。
【0053】
【実施例】次に本発明を実施例および比較例を挙げて説
明する。
【0054】本発明において、1H−NMRは270M
Hzで測定し、重クロロホルム中、テトラメチルシラン
を内部標準としてδ値(ppm)で表し、結合定数
(J)はHzで表した。sは一重線、dは二重線、tは
三重線、qは四重線、septは七重線、brsは幅の
広い一重線、mは多重線を意味する。
【0055】(実施例1)5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン
酸エチルの調製 (工程1) 2−クロロ−2−ヒドロキシイミノ酢酸エチル6.06
g(0.04mol)に、イソプロパノール40ml、
3,3−ジメチル−1−ブテン6.73g(0.08m
ol)と炭酸水素ナトリウム4.03g(0.048m
ol)とを加え、40℃で22時間攪拌した。反応後、
水250mlを加え、次いで塩化メチレンで抽出し、抽
出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮する
ことにより無色液体の5−t−ブチル−2−イソオキソ
ゾリン−3−カルボン酸エチル7.81gを得た(収率
98.0%)。この化合物の1H−NMRを以下に示
す。
【0056】1H-NMR (CDCl3) δppm : 0.94 (9H, s),
1.37 (3H, t, J=6.8), 2.96 (1H, dd, J=17.6, 9.8),
3.09 (1H, dd ,J=17.6, 11.7), 4.34 (2H, q, J=6.8),
4.52 (1H, dd, J=11.7, 9.8)。
【0057】5−t−ブチル−2−ヒドロキシメチル−
2−イソオキサゾリンの調製(工程2) 5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−3−カルボン
酸エチル25.91g(0.13mol)をメタノール
260mlに溶解した。この溶液に、氷冷下15分間に
わたって水素化ホウ素ナトリウム29.51g(0.7
8mol)を加え、その後1時間加熱還流した。反応
後、水1000mlを加えて、次いで、塩化メチレンで
抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減
圧濃縮することにより、無色結晶の5−t−ブチル−2
−ヒドロキシメチル−2−イソオキサゾリン19.5g
を得た(収率95.5%)。この化合物の1H−NMR
を以下に示す。
【0058】1H-NMR (CDCl3) δppm : 0.92 (9H, s),
2.04 (1H, brs), 2.79 (1H, dd, J=17.6, 9.8), 2.93
(1H, dd, J=17.6, 10.7), 4.35 (1H, dd, J=10.7, 9.
8), 4.39(2H, s)。
【0059】1−(5−t−ブチル−2−イソオキサゾ
リン−3−イルメチル)フタルイミドの調製(工程3お
よび4) 5−t−ブチル−3−ヒドロキシメチル−2−イソオキ
サゾリン19.53g(0.124mol)に乾燥ベン
ゼン200mlと塩化チオニル19.04g(0.1m
ol)を加え、室温で1時間攪拌し、その後1時間加熱
還流した。反応液を減圧濃縮し、次いで乾燥N,N−ジ
メチルホルムアミド200mlとフタルイミドカリウム
29.91g(0.16mol)とを加え、室温で19
時間攪拌した。反応後、エチルエーテル700mlを加
え、有機層を水洗後、減圧濃縮した。得られた残渣をシ
リカゲルクロマトグラフィーで精製することにより、淡
褐色結晶の1−(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリ
ン−3−イルメチル)フタルイミド20.00gを得た
(収率56.3%)。この化合物の1H−NMRを以下
に示す。
【0060】1H-NMR (CDCl3) δppm : 0.88 (9H, s),
2.71 (1H, dd, J=17.6, 9.8), 2.86(1H, dd, J=17.6, 1
0.7), 4.33 (1H, dd, J=10.7, 8.8), 4.57 (2H, s), 7.
71-7.90 (4H, m)。
【0061】3−アミノメチル−5−t−ブチル−2−
イソオキサゾリンの製造(工程5) 1−(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−3−イ
ルメチル)フタルイミド10.32g(0.036mo
l)にメタノール72mlと80%ヒドラジン1水和物
2.74g(0.0432mol)とを加え、60℃で
15時間攪拌した。反応後、この溶液に1N苛性ソーダ
水溶液200mlを加え、次いで、塩化メチレンで抽出
し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃
縮することにより、褐色油状物の3−アミノメチル−5
−t−ブチル−2−イソオキサゾリン(化合物番号1)
4.53gを得た(収率80.5%)。
【0062】上記の実施例1に準じて調製された一般式
(II)で示されるイソオキサゾリン誘導体の1H−NM
Rを表1に示す。
【0063】
【表1】
【0064】(E)−2−アリルオキシイミノ−2−シ
アノ−N−(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−
3−イルメチル)アセトアミドの調製(工程6) 3−アミノメチル−5−t−ブチル−2−イソオキサゾ
リン0.31g(2.0mmol)に、メタノール4m
lと、(E)−2−アリルオキシイミノ−2−シアノ酢
酸エチル0.40g(2.2mmol)と、トリエチル
アミン0.24g(2.4mmol)とを加え、室温で
15時間攪拌した。反応後、この溶液に水80mlを加
え、次いで濃塩酸を加えてpH2に調製した。次いで、
この溶液にエーテルを加えて抽出した。抽出液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによ
り、淡褐色結晶の(E)−2−アリルオキシイミノ−2
−シアノ−N−(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリ
ン−3−イルメチル)アセトアミド(化合物番号13)
0.38gを得た(収率65.0%)。
【0065】上記の実施例1に準じて調製された一般式
(I)で示される、イソオキサゾリン誘導体(化合物番
号5〜18)の物性を表2に、1H−NMRデータを表
3に示す。
【0066】(実施例2)(E)−2−アリルオキシイミノ−2−フェニル−N−
(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−3−イルメ
チル)アセトアミドの調製 (工程6) 3−アミノメチル−5−t−ブチル−2−イソオキサゾ
リン160mg(1mmol)に、(E)−2−アリル
オキシイミノ−2−フェニル−酢酸エチル293mg
(1.3mmol)を加え、150℃で2時間攪拌し
た。反応後この混合物をシリカゲルクロマトグラフィー
で精製することにより、油状物の(E)−2−アリルオ
キシイミノ−2−フェニル−N−(5−t−ブチル−2
−イソオキサゾリン−3−イルメチル)アセトアミド
(化合物番号19)60mgを得た(収率17%)。こ
の化合物の物性を表2に、1H−NMRデータを表3に
示す。
【0067】(実施例3)5−t−ブチル−3−クロロメチル−2−イソオキサゾ
リンの調製 (工程3) 5−t−ブチル−3−ヒドロキシメチル−2−イソオキ
サゾリン300mg(1.9mmol)に乾燥ジクロロ
メタン3mlと、塩化チオニル680mg(5.7mm
ol)とを加えて、50℃で1時間加熱した。この反応
液を減圧濃縮し、得られた残渣に炭酸水素ナトリウム1
gを加えて中和し、次いで、ジエチルエーテルを加えて
抽出した。得られた抽出液を水洗し、無水硫酸ナトリウ
ムで乾燥させ、減圧濃縮することにより、5−t−ブチ
ル−3−クロロメチル−2−イソオキサゾリン301m
gを得た(収率90%)。
【0068】(E)−2−アリルオキシイミノ−N−
(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−3−イルメ
チル)プロピオンアミドの調製(工程7) (E)−2−アリルオキシイミノ−プロピオンアミド2
71mg(1.9mmol)と、乾燥ジメチルホルムア
ミド2.7mlと、水素化ナトリウム92mg(2.3
mmol、60%オイル分散物)とを反応させた溶液
に、5−t−ブチル−3−クロロメチル−2−イソオキ
サゾリン301mg(1.71mmol)を加え、室温
で15分間反応させた。その後、この溶液に氷水を加
え、ジエチルエーテルで抽出した。抽出液を水洗し、無
水硫酸ナトリウムで乾燥させ、減圧濃縮した。得られた
残渣をカラムクロマトグラフィーで精製することによ
り、油状物の(E)−2−アリルオキシイミノ−N−
(5−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−3−イルメ
チル)プロピオンアミド(化合物番号20)50mgを
得た(収率10%)。この化合物の物性を表2に、1
−NMRデータを表3または表4に示す。
【0069】
【表2】
【0070】
【表3】
【0071】
【表4】
【0072】(実施例4)(E)−2−メトキシイミノ−2−シアノ−N−アリル
アセトアミドの調製 (工程8) (E)−2−メトキシイミノ−2−シアノ酢酸エチル
1.56g(10mmol)に、アリルアミン0.69
g(12mmol)と、メタノール20mlと、トリエ
チルアミン1.21g(12mmol)とを加え、室温
で24時間攪拌した。反応後、この溶液に水200ml
を加え、次いで濃塩酸でpH2に調製した。その後、塩
化メチレンで抽出し、抽出液を無水硫酸マグネシウムで
乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残渣をシリカゲルク
ロマトグラフィーで精製することにより、淡黄色油状物
の(E)−2−メトキシイミノ−2−シアノ−N−アリ
ルアセトアミド1.21gを得た(収率72.5%)。
この化合物の1H−NMRを以下に示す。
【0073】1H-NMR (CDCl3) δppm : 4.01 (2H, t, J=
5.9), 4.25 (3H, s), 5.20-5.28 (1H, m), 5.79-5.94
(1H, m), 6.87 (1H,brs)。
【0074】(E)−2−メトキシイミノ−2−シアノ
−N−(3−t−ブチル−2−イソオキサゾリル−5−
イルメチル)アセトアミドの調製(工程9) (E)−2−メトキシイミノ−2−シアノ−N−アリル
アセトアミド0.5g(3mmol)に、1−クロロ−
2,2−ジメチルプロピオンアルデヒド オキシム0.
76g(5.6mmol)と、イソプロパノール5ml
と、炭酸水素ナトリウム0.5g(6mmol)を加
え、室温で65時間攪拌した。反応後、この溶液に、水
150mlを加えてエーテルで抽出し、抽出液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥させ、減圧濃縮した。得られた残
渣をシリカゲルクロマトグラフィで精製することによ
り、無色油状物の(E)−2−メトキシイミノ−2−シ
アノ−N−(3−t−ブチル−2−イソオキサゾリン−
5−イルメチル)アセトアミド(化合物番号21)0.
19gを得た(収率23.8%)。この化合物の1H−N
MRを以下に示す。
【0075】1H-NMR (CDCl3) δppm : 1.19 (9H, s),
2.72 (1H, dd, J=17.6, 5.9), 3.10(1H, dd, J=17.6, 1
0.7), 3.39-3.48 (1H, m), 3.58-3.67 (1H, m), 4.25
(3H,s), 4.67-4.76 (1H, m), 6.87 (1H, brs)。
【0076】(実験例)上記実施例で得られた化合物5
〜14および化合物19〜21について以下に示す生物
試験を行った。その結果を表5に示す。
【0077】抗ウィルス活性 Influenza AO/WSN株を鶏発育卵で増殖させ、感染価を測
定して保存した。これとは別に、MDBK細胞(ウシ腎
由来)細胞を96穴マイクロテストプレートに入れ、1
0%牛胎児血清を添加し、次いで、E−MEM培地にて
5%炭酸ガス中、37℃で一夜培養した。その後、各実
施例で得られたイソオキサゾリン化合物10mgをジメ
チルスルホキシド0.5mlに溶解し、さらにE−ME
M(Eagle's mimimum essential medium)培地で50〜
5000倍に希釈した液を、50μlづつ上記プレート
の各ウェルに加えた。次いで上記ウィルスのE−MEM
培地による希釈液50μl(1×104 plaque forming
unit)を上記プレートの各ウェルに加え、5%炭酸ガ
ス中、37℃で48時間培養した。ウィルスによる、M
DBK細胞障害を50%抑制するイソオキサゾリン化合
物の濃度をEC50とした。
【0078】細胞毒性 ウィルスのE−MEM培地による希釈液50μlの代わ
りに、E−MEM培地50μlを加えたこと以外は、上
記抗ウィスル活性の評価と同様に行った。イソオキサゾ
リン化合物により細胞が50%死滅する濃度をCC50
とした。
【0079】
【表5】
【0080】表5より、実施例で得られた化合物は、抗
インフルエンザ活性が高く、かつ毒性が低いことがわか
る。
【0081】
【発明の効果】以上の説明で明かなように、本発明によ
れば、抗ウィルス活性、特に抗インフルエンザ活性に優
れ、且つ毒性が低い新規なイソオキサゾリン誘導体およ
びこのイソオキサゾリン誘導体を含有する抗ウィルス剤
を提供することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤原 民雄 兵庫県神戸市東灘区青木2−2−1− 1017 (72)発明者 尾形 秀 兵庫県神戸市東灘区住吉山手8−20−8 (72)発明者 松本 博 大阪府茨木市山手台5−10−25 (56)参考文献 特開 平4−234857(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07D 261/04 A61K 31/42 CA(STN) REGISTRY(STN)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記一般式(I)で表されるイソオキサゾ
    リン誘導体: 【化1】 (式中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立して水素
    原子、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、シク
    ロアルキル基、ハロアルキル基、または置換されていて
    もよいフェニル基もしくはフェニルアルキル基を表し、
    4は、水素原子、アルキル基、アルコキシアルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、シクロアルキル基、
    シクロアルケニル基、ハロアルキル基、ハロアルケニル
    基、ハロアルキニル基、シアノアルキル基、置換されて
    いてもよいフェニル基もしくはフェニルアルキル基、ま
    たは置換されていてもよい複素環基もしくは複素環アル
    キル基を表し、R5は、シアノ基、アルキル基またはフ
    ェニル基を表す)。
  2. 【請求項2】下記一般式(II)で表されるイソオキサゾ
    リン誘導体: 【化2】 (式中、R1、R2およびR3は、それぞれ独立して水素
    原子、アルキル基、アルコキシ基、アルケニル基、シク
    ロアルキル基、ハロアルキル基、または置換されていて
    もよいフェニル基もしくはフェニルアルキル基を表す)
  3. 【請求項3】請求項1に記載のイソオキサゾリン誘導体
    を有効成分として含有する、抗ウィルス剤。
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