JP3034620U - 柩及び柩に取り付ける装飾体 - Google Patents

柩及び柩に取り付ける装飾体

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JP3034620U
JP3034620U JP1996004811U JP481196U JP3034620U JP 3034620 U JP3034620 U JP 3034620U JP 1996004811 U JP1996004811 U JP 1996004811U JP 481196 U JP481196 U JP 481196U JP 3034620 U JP3034620 U JP 3034620U
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JP1996004811U
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Inventor
朝七 岩崎
武弘 樋口
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株式会社友禅丸菱
株式会社樋口商店
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Abstract

(57)【要約】 【課題】柩の面に加工を施すことなく、美しい装飾体を
綺麗にかつ容易に柩に取り付けることができる柩及び柩
に取り付ける装飾体を提供すること。 【解決手段】額縁20は各辺材21A,21Bの裏側の
外側に長手方向に延びる突条部21bがありかつ突条部
21bの内側に底面21c1の平らな凹み21cがあ
り、装飾板30は額縁20の凹み21cに嵌まる大きさ
でかつその表面に柩1にふさわしい絵柄が付けてあり、
装飾板30が額縁20の凹み21cに嵌められて接着剤
層23aを介して額縁20に接合され、額縁20に接合
された装飾板30の裏面31bが接着剤層33aを介し
て柩1の面1a1に接合され、各接着剤層23a,33
a及び装飾板30の端面31cが額縁20の突条部21
bにより隠蔽される。 【効果】柩の面に加工を施す必要がないから、柩の所望
の位置に所望の大きさの装飾体を容易に取り付けること
ができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は柩及び柩に取り付ける額縁と装飾板からなる装飾体に関するもので ある。
【0002】
【従来の技術】
従来の柩の装飾の仕方には、例えば、次の(1)〜(3)のようなものがある。 (1)柩の側面に浅い底面の平な凹みを設け、該凹みの底面に図形等の刺繍を施し た布を紙を介して貼付るもの(例えば、実開昭58−5429号公報参照)。 (2)表面に金箔を押し付けかつエンボス加工を施した基紙の裏面を合成樹脂で補 強して薄い装飾板を作り、柩の側面に浅い底面の平な凹みを設け、前記装飾板を 柩の凹みの底面に貼り付け、装飾板上の前記凹み内の周りに止め桟を取り付ける もの(例えば、実開昭63−68499号公報参照)。 (3)可燃性のプラスチックで額縁と該額縁の内側の透し模様部分とからなる装飾 板をつくり、該装飾板の表側に木目模様層を付け、前記装飾板を柩の面に貼り付 けるもの(例えば、実開昭58−115227号公報参照)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
前記(1)の柩の装飾の仕方は、布の厚さと紙の厚さの和に相当する深さの底面 の平らな凹みを柩の面に形成しないと、図形等の刺繍を施した布及び紙の周囲が 綺麗に処理できない欠点があり、柩の面に所定深さの底面の平らな凹みを形成す るのに手間がかかる欠点がある。 前記(2)の柩の装飾の仕方は、装飾板の厚さよりも幾分か深い底面の平らな凹 みを柩の面に形成しないと、装飾板の周縁の端面及び柩の面と桟との接合部が綺 麗に処理できない欠点があり、柩の面に所定深さの底面の平らな凹みを形成する のに手間がかかる欠点がある。 前記(3)の柩の装飾の仕方は、可燃性のプラスチックでつくった装飾板の表側 に木目模様層を付けても、装飾板の木目模様と柩の表側の木目模様とを一致させ ることは極めて困難であり、また、装飾板を柩の表面に単に貼り付けただけでは 、柩の面と装飾板の額縁と間に介在させた接着材層が外側から見えて、見苦しく なる欠点がある。 この考案の解決しようとする課題は、従来の(1)〜(3)のような柩の装飾の仕方 が具有している欠点をもたない柩及び柩に取り付ける装飾体を提供すること、換 言すると、柩の面に加工を施すことなく、美しい装飾体を綺麗にかつ容易に柩に 取り付けることができる柩及び柩に取り付ける装飾体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
この考案は前記課題を解決するものであり、この考案の柩は、柩の底面を除く 複数の面のうち一又は二以上の面に額縁と装飾板とからなる装飾体を取り付けた 柩において、額縁はその裏側の額縁を構成する辺材の外側の縁に長手方向に延び る突条部がありかつ該突条部の内側に底面の平らな凹みがあり、装飾板は額縁の 裏側の凹みに嵌まる大きさでかつその表側の面に柩にふさわしい絵柄が付けてあ り、装飾板が額縁の裏側の凹みに嵌められて第1の接着剤層を介して額縁に接合 され、額縁に接合された装飾板の裏側の面が第2の接着剤層を介して柩の面に接 合され、第1及び第2の接着剤層並びに装飾板の周囲の端面が額縁の突条部によ り隠蔽されているものである。 好ましい実施形態においては、柩の表層部を構成する木材と同じ木材からなる 裏側の縁に長手方向に延びる突条部のある細長い部材を額縁の辺の長さに合わせ て切断して複数の辺材をつくり、これらの辺材をそれらの端を互いに接合して、 裏側の前記突条部の内側に底面の平らな凹みのある額縁がつくられ、その表側の 面が柩の表層部を構成する木材と同じ木材からなりかつその外形が額縁の裏側の 凹みの外形と一致する薄板の表面に少なくともその一部に金彩プリントを含む柩 にふさわしい絵柄を付けて装飾板がつくられ、装飾板が額縁の裏側の凹みに嵌め られて第1の接着剤層を介して額縁に接合され、額縁に接合された装飾板の裏側 の面が第2の接着剤層を介して柩の面に接合され、第1及び第2の接着剤層並び に装飾板の周囲の端面が額縁の突条部により隠蔽されるようにする。
【0005】 柩と装飾体とは異なった場所で製造され、柩と装飾体とは別個にその消費地に 送られる。そのため、通常は、額縁と装飾板とを接合した装飾体が消費地に向け て出荷される。この状態では、装飾板が額縁の裏側の凹みに嵌められて第1の接 着剤層層を介して額縁に接合され、額縁に接合された装飾板の裏側の面に第2の 接着剤層の一方の面が付けられ、第2の接着剤層の他方の面に離型紙が付けられ ている。 なお、額縁と装飾板とを接合しない状態で出荷する場合には、額縁を、その凹 みの平らな底面に第1の接着剤層の一方の面を付け、第1の接着剤層の他方の面 に離型紙を付けた状態にし、装飾板を、額縁の裏側の凹みに嵌まる大きさでかつ その表面に柩にふさわしい絵柄を付けてつくり、装飾板の裏側の面に第2の接着 剤層の一方の面を付け、第2の接着剤層の他方の面に離型紙を付けた状態にし、 この状態の額縁と装飾板とを組み合わせて出荷する。
【0006】 この考案の好適な実施形態では、第1の接着剤層の厚さと第2の接着剤層の厚 さと装飾板の厚さとの和と、額縁の裏側の凹みの深さとを一致させるようにし、 額縁に接合された装飾板の裏側の面を第2の接着剤層を介して柩の面に接合した とき、額縁の突条部により第1及び第2の接着剤層並びに装飾板の周囲の端面を 隠蔽できるようにする。また、第2の接着剤層を装飾板の裏側面の周縁に近い部 分にのみ付けて、装飾板の裏側面の周縁に近い部分だけを柩の面に接合させるよ うにすると、装飾板の裏側面の周縁に近い部分以外の部分では装飾板の裏面と柩 の表面との間に隙間ができるから、柩内にドライアイスを入れることにより柩の 面が湿っても、装飾体が湿ることがすくなく、装飾板やその絵柄の変色を防止す ることができる。 さらに、好適な実施形態では、額縁を柩の表層部を構成する木材と同じ木材で つくり、装飾板の表面層も柩の表層部を構成する木材と同じ木材で構成する。そ うすると、柩と装飾体とを容易に一体観のあるものにすることができる。 装飾板の表側の面に付ける柩にふさわしい絵柄としては、好ましい実施形態で は、通常のプリント、金彩プリント及びこれらの組み合わせからなるものを使う 。なお、金彩プリントと呼ばれる手法は、型を使って、板の表面に糊を付け、こ の糊の乾燥後に、付けた糊の上側に金、銀、アルミ等(本金箔、本銀箔、アルミ 箔等)を主体とした転写フイルムを多少の圧力で押し付けて、糊の上にのみ金、 銀、アルミ等のような光輝性のあるものを接着させる手法であり、顔料プリント 、染料プリント等にない光輝性のある豪華な付加価値を生む手法である。
【0007】
【実施例】
実施例を図1〜図17を使って説明する。 柩1は、図11に示すように、長い直方体形の木製の箱体で構成され、この箱 体の少なくとも外側面及び内側面を構成する表層は桐材でつくられ、その側板1 aに装飾体10を貼り付けるようになっている。 装飾体10は、図9及び図10に示すように、額縁20と装飾板30とで構成 されている。 額縁20は、図1〜図5に示すように、断面が略矩形の細長い桐材の表側を円 筒状の面21aに加工し、その裏側をその縁に長手方向に延びる幅の狭い突条部 21bができるように削って、突条部21b、その内側面21b1及び平らな底 面21c1を形成する。 円筒状の面21a、突条部21b及び底面21c1を形成した細長い桐材を、 額縁20の辺の長さに合わせて切断し、額縁20の四辺を構成する辺材21A, 21Bをつくる。この場合に、各辺材21A,21Bの両端が45°の傾斜面2 1Aa,21Baになるように仕上げる。 各辺材21A,21Bの端の傾斜面21Aa,21Baを互いに接触させて、 裏側からホチキスの針22を両者の端部に打ち込んで、各辺材21A,21Bを 矩形状に連結して額縁20とする。このようにすると、額縁20の各辺材21A ,21Bの突条部21bの内側面21b1と平らな底面21c1とからなる凹み2 1cのある額縁20が形成される。なお、凹み21cの深さと、後記の薄板31 の厚さ、第1の接着剤層23aの厚さ及び第2の接着剤層33aの厚さの和とを 一致させるようにする。 額縁20の各辺材21A,21Bの凹み21cの底面21c1に、各辺材21 A,21Bの長手方向に沿って、幅の狭い両面接着テープ23からなる第1の接 着剤層23aの一方の面23a1を貼り付ける。その他方の面23a2は離型紙2 3bを貼り付けたままにしておく。
【0008】 装飾体10の装飾板30は、例えば、ラワン材等からなる合板の表側に桐材か らなる薄い層を貼り付けた薄い合板を矩形した薄板31でつくられ、図6に示す ように、その表側の面31aには花、鳳凰等の少なくともその一部に金彩プリン トを含む絵柄32が付けられている。この絵柄32は通常のプリント、金彩プリ ント及びこれらの組み合わせからなるものでもよい。なお、絵柄32の付け方は 後述する。 図6〜図8に示すように、薄板31の大きさを額縁20の凹み21cの大きさ に一致させる。すなわち、薄板31の縦横の寸法を、額縁21の縦横の辺材21 A,21Bの突条部21bの内側面21b1間の寸法よりも少々小さい寸法にし 、薄板31の表側の周囲の面31a1を額縁21の四つの辺材21A,21Bの 裏側の底面21c1に当てると、薄板31の周囲の部分が額縁21の凹み21c 内に簡単に嵌まるような大きさにする。 薄板31の裏面31bの周囲の各辺31cに沿った部分に、各辺31cに沿っ て幅の広い両面接着テープ33からなる第2の接着剤層33aの一方の面33a 1 を貼り付け、その他方の面33a2は離型紙33bが貼り付けられたままにして おく。
【0009】 実施例の装飾体10の使い方を説明する。 額縁20の凹み21cの底面21c1の第1の接着剤層23aの面23a2に貼 り付けられている離型紙23bを剥がす。それから、図9及び図10に示すよう に、装飾板30の薄板31の表側の周囲の面31a1が額縁21の裏側の凹み2 1cの平らな底面21c1に当たるように、装飾板30を額縁20の凹み21c 内に嵌め、装飾板30の薄板31の表側の周囲の面31a1を第1の接着剤層2 3aを介して額縁21の裏側の底面21c1に貼り付け、一つの装飾体10にま とめる。 上記の装飾板30と額縁20とを第1の接着剤層23aを介して貼り付けてな る装飾体10は、1箇又は複数箇まとめて梱包し、消費地の葬儀屋等に送られる 。必要時に、葬儀屋等において、梱包を解き、装飾体10の装飾板30の裏面の 部分31bに付けた第2の接着剤層33aに貼り付けられている離型紙33bを 剥がず。 それから、図11及び図12に示すように、この装飾体10を他の場所で製造 された柩1の側板1aの所望位置1a1の外側に位置させ、その装飾板30の裏 面を柩1の側板1aに押し付け、装飾体10の装飾板30の裏面31bを第2の 接着剤層33aを介して柩1の側板1aに貼り付ける。そうすると、装飾体10 の額縁20の突条部21bの面21b2が柩1の側板1aの面に当たり、装飾体 10の装飾板30の周囲の端面31c及び接着剤層33aが隠蔽され、装飾体1 0が綺麗に柩1に取り付けられる。 また、第2の接着剤層33aが装飾板30の裏面の周縁に近い部分にのみ貼り 付けられ、装飾板30の裏面の周縁に近い部分だけを柩1の面に接合されている から、装飾板30の裏面の周縁に近い部分以外の部分では装飾板30の裏面31 bと柩1の表面1a1との間にわずかな隙間ができるから、柩1内にドライアイ スを入れることにより柩1の面が湿っても、装飾体10が湿ることが少なく、装 飾板30やそれに付けた絵柄32が変色することがない。
【0010】 絵柄32の付け方の第1例は、通常のプリントで付ける例であり、この例を図 13〜図15を使って説明する。説明が簡単になるように、図13に五つの円で 示す位置にそれぞれ異なる色(3色)の部分A,B,Cがある絵柄32の付け方 ついて説明する。なお、色数を3色に限定するものではない。 図13の中心の円に対応する位置に孔A1のある図14の(a)に示す型41 、図13の中心の円の上下にある円に対応する位置に孔B1のある図14の(b )に示す型42、及び図13の中心の円の左右にある円に対応する位置に孔C1 のある図14の(c)に示す型43を用意する。 (1)図15に(a)に示すように、薄板31の表面上の所定位置に、型41を 載せて、第1色の糊材を型41の上側から薄板31上に施し、型41を取り除く 。こうすると、図15に(b)に示すように、薄板31の表面上の所定位置に第 1色の糊材が付着する。この付着させた第1色の糊材を加熱乾燥させると、図柄 32の部分Aがプリントされる。 (2)図柄32の部分Aがプリントされたら、図15に(c)に示すように、薄 板31の表面上の所定位置に、型42を載せて、第2色の糊材を型42の上側か ら薄板31上に施し、型42を取り除く。こうすると、図15に(d)に示すよ うに、薄板31の表面上の所定位置に第2色の糊材が付着する。この付着させた 第2色の糊材を加熱乾燥させると、図柄32の部分Bがプリントされる。 (3)図柄32の部分A,Bがプリントされたら、図15に(e)に示すように 、薄板31の表面上の所定位置に、型43を載せて、第3色の糊材を型43の上 側から薄板31上に施し、型43を取り除く。こうすると、図15に(f)に示 すように、薄板31の表面上の所定位置に第3色の糊材が付着する。この付着さ せた第3色の糊材を加熱乾燥させると、図柄32の部分Cがプリントされる。 上記の(1)〜(3)工程を経ることにより、薄板31の表面に図13の五つ の円の位置に第1色の部分A、第2色の部分B、第3色の部分Cのある図柄32 がプリントされた装飾板30が得られる。
【0011】 絵柄32の付け方の第2例は、金彩プリントを付ける例であり、この例を図1 6及び図17を使って説明する。説明が簡単になるように、図16に五つの円で 示す位置にそれぞれ異なる金彩色(3色)の部分A’,B’,C’がある絵柄3 2の付け方について説明する。型としては図13の(a)〜(c)に示すもの4 1,42,43を使用する。 (1)図17に(a)に示すように、薄板31の表面上の所定位置に、型41を 載せて、糊材を型41の上側から薄板31上に施し、型41を取り除く。こうす ると、図17に(b)に示すように、薄板31の表面上の所定位置A2に糊材が 付着する。付着させた糊材を加熱して乾燥させる。 付着させた糊材がある程度乾燥したら、図17に(c)に示すように、薄板3 1の表面上の所定位置に、第1の金彩色の転写フイルム44を載せて、糊材が付 着している部分に手で押し付ける。そうすると、第1の転写フイルム44の金彩 色のものが薄板31の表面の糊材の付着した部分に転写され、図17に(d)に 示すように、図16に中央の円の位置に第1の金彩色の部分A’がプリントされ る。 型42を使って、上記と同じやり方で、図16の中央の円の上下の円の位置に 第2の金彩色の部分B’を転写し、また、型43を使って、上記と同じやり方で 、図16の中央の円の左右の円の位置に第3の金彩色の部分C’を転写すると、 図16に示す3種の金彩色の部分A’,B’,C’のある絵柄32がプリントさ れた装飾板30が得られる。 なお、金彩色の部分A’,B’,C’は、本金彩、本銀彩、本金又は本銀以外 の金彩色、あるいは通常の顔料による彩色であってもよい。色数も3色に以上で あってもよい。
【0012】
【考案の作用効果】
この考案は、実用新案登録請求の範囲の各請求項に記載した要件を備えること により、次の(イ)〜(チ)の作用効果を奏する。 (イ)請求項1記載の柩は、額縁はその裏側の額縁を構成する辺材の外側の縁に 長手方向に延びる突条部がありかつ該突条部の内側に底面の平らな凹みがあり、 装飾板は額縁の裏側の底の平らな凹みに嵌まる大きさでかつその表側の面に柩に ふさわしい絵柄が付けてあり、装飾板が額縁の裏側の凹みに嵌められて第1の接 着剤層を介して額縁に接合され、額縁に接合された装飾板の裏側の面が第2の接 着剤層を介して柩の面に接合され、第1及び第2の接着剤並びに装飾板の周囲の 端面が額縁の縁の突条部により隠蔽されているから、柩の面に加工を施すことな く、美しい装飾体を綺麗にかつ容易に柩に取り付けることができる。 柩の面に加工を施す必要がないから、柩の所望の面に所望の大きさの装飾体を 容易に取り付けることができる。所定形状の薄板の表面に柩にふさわしい絵柄を 付けるから、絵柄付け作業が容易になり、その作業能率の向上が図れ、安価で提 供することができる。 (ロ)請求項2記載の柩は、柩の表層部を構成する木材と同じ木材で額縁がつく られ、かつその表面が柩の表層部を構成する木材と同じ木材からなる薄板で装飾 板がつくられているから、柩に取り付けた装飾体と柩とが一体観のあるものにす ることがでる。 また、薄板の表面に少なくともその一部に金彩プリントを含む柩にふさわしい 絵柄を付けて装飾板をつくるから、光輝性のある豪華な絵柄の付いた装飾体が容 易に得られ、従来品の彫刻のある柩、エンボス加工を施した装飾板を付けた柩、 刺繍布を貼り付けた柩等では得られなかった極楽浄土等へのはなむけにふさわし い色彩豊かな装飾の柩を得ることができる。
【0013】 (ハ)請求項3記載の装飾体は、これを構成する額縁及び装飾板の製造場所から その消費地に送るときの占有空間が小さくなり、輸送費を軽減することができる 。そのうえ、装飾板の裏面の第2の接着剤層の面に付けた離型紙を剥がすことに より、容易に柩に貼り付けることができる。また、所定形状の薄板の表面に柩に ふさわしい絵柄を付けるから、絵柄付け作業が容易になり、その作業能率の向上 が図れ、装飾体を安価で提供することができる。 (ニ)請求項4記載の装飾体は、上記(ハ)と同じ作用効果を奏するだけでなく 、額縁を柩の表層部を構成する木材と同じ木材でつくり、かつ装飾板をその表面 が柩の表層部を構成する木材と同じ木材からなる薄板でつくるから、柩に取り付 けたときに、装飾体と柩とが一体観のあるものになる。また、薄板の表面に通常 のプリント、金彩プリント又はこれらの組み合わせからなる柩にふさわしい絵柄 を付けるから、豪華な絵柄の付いた装飾体が容易に得られ、極楽浄土等へのはな むけにふさわしい色彩豊かな装飾の柩を容易に得ることができる。 (ホ)請求項5記載の装飾体は、上記(ハ)及び(ニ)と同じ作用効果を奏する だけでなく、額縁を柩の表層部を構成する桐と同じ材料でつくり、かつ装飾板を その表面が柩の表層部を構成する桐と同じ材料からなる薄板でつくるから、柩に 取り付けたときに、装飾体と柩とが一体観があり、落ち付いた豪華さのある柩が 容易に得られる。 また、柩の表層部を構成する桐と同じ材料からなる表側が曲面になっていて裏 側の縁に長手方向に延びる突条部のある細長い部材を額縁の辺の長さに合わせて 切断しかつその両端に傾斜面を形成して複数の辺材をつくり、これらの辺材をそ れらの端の傾斜面を接触させて裏側からホチキス止めして互いに接合して、裏側 の突条部の内側に底面の平らな凹みのある額縁をつくるから、柩と一体観のある 額縁を容易に製作することができる。 さらに、額縁は細長い辺材を接合してつくるから、無垢の桐材を使っても、高 価にならないし、額縁は細長い辺材をホチキス止めして互いに接合するから、製 作が非常に容易である。 そのうえ、薄板の表面に少なくとも金彩プリントを含む柩にふさわしい絵柄を 付けて装飾板をつくるから、光輝性のある豪華な絵柄の付いた装飾体が容易に得 られ、極楽浄土等へのはなむけにふさわしい色彩豊かな装飾の装飾体を得ること ができる。
【0014】 (ヘ)請求項6及び請求項7記載の組合せは、額縁と装飾板とを別個の場所で製 作し個別に保管しておくような場合には、装飾板とそれに対応する額縁とを単に まとめるだけで出荷することができ、出荷時の手数を省くことができる。 (ト)請求項8に記載されているように、第1及び第2の接着剤層の厚さと装飾 板の厚さの和と額縁の裏側の突条部の内側に底面の平らな凹みの深さとを一致さ せるようにすると、額縁に接合された装飾板の裏側の面を第2の接着剤層を介し て柩の面に接合したとき、縁の裏側の突条部を柩の表面に接触させることができ る。そのため、額縁の突条部により第1及び第2の接着剤層並びに装飾板の周囲 の端面を完全に隠蔽することができる。 (チ)請求項9に記載されているように、第2の接着剤層を装飾板の裏面の周縁 に近い部分にのみ付けて、装飾板の裏面の周縁に近い部分だけを柩の面に接合す るようにすると、装飾板の裏面の周縁に近い部分以外の部分では装飾板の裏面と 柩の表面との間に隙間ができるから、柩内にドライアイスを入れることにより柩 の面が湿っても、装飾体が湿ることが少なく、装飾板やこれに付けた絵柄が変色 することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の装飾体の額縁を裏側からみた平面図
【図2】実施例の装飾体の額縁を表側からみた平面図
【図3】図2の額縁をそのA−A線で断面し矢印方向に
みた正面図
【図4】実施例の裏面の凹みに離型紙の付いた第1の接
着剤層を付けた装飾体の額縁を裏側からみた平面図
【図5】図4の装飾体の額縁をそのB−B線で断面し矢
印方向にみた正面図
【図6】実施例の装飾体の装飾板を表側からみた平面図
【図7】実施例の裏面に離型紙の付いた第2の接着剤層
を付けた装飾板を裏側からみた平面図
【図8】図7の装飾板をそのC−C線で断面し矢印方向
にみた正面図
【図9】実施例の額縁に装飾板を嵌めて貼り付けた装飾
体を表側からみた平面図
【図10】図9の装飾体をそのD−D線で断面し中央の
一部を除いた正面図
【図11】実施例の側面に装飾体を貼り付けた柩の斜視
【図12】実施例の装飾体を貼り付けた柩を縦断し中央
の部分を除いた正面図
【図13】実施例の絵柄を付けた装飾板の平面図
【図14】(a)〜(c)の絵柄付けに使う型の平面図
【図15】(a)〜(f)の通常のプリントによる絵柄
の付け方を示す平面図
【図16】実施例の金彩プリントにより絵柄を付けた装
飾板の平面図
【図17】(a)〜(d)の金彩プリントとによる絵柄
の付け方を示す図
【符号の説明】
1 柩 1a 側板 10 装飾体 20 額縁 21A,21B 辺材 21Aa,21Ba 傾斜面 21a 円筒状の面 21b 突条部 21b1 内側面 21c 凹み 21c1 底面 23,33 両面接着テープ 23a,33a 接着層 23b,33b 離形紙 30 装飾板 31 薄板 31a 表面 31b 裏面 32 模様 41〜43 型 44 転写フイルム A〜C 通常のプリントによる着色部分 A’〜C’ 金彩プリントによる着色部分
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成8年9月2日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】実用新案登録請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【実用新案登録請求の範囲】

Claims (9)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】柩の底面を除く複数の面のうち一又は二以
    上の面に額縁と装飾板とからなる装飾体を取り付けた柩
    において、額縁はその裏側の額縁を構成する辺材の外側
    の縁に長手方向に延びる突条部がありかつ該突条部の内
    側に底面の平らな凹みがあり、装飾板は額縁の裏側の凹
    みに嵌まる大きさでかつその表側の面に柩にふさわしい
    絵柄が付けてあり、装飾板が額縁の裏側の凹みに嵌めら
    れて第1の接着剤層を介して額縁に接合され、額縁に接
    合された装飾板の裏側の面が第2の接着剤層を介して柩
    の面に接合され、第1及び第2の接着剤層並びに装飾板
    の周囲の端面が額縁の突条部により隠蔽されていること
    を特徴とする柩。
  2. 【請求項2】柩の底面を除く複数の面のうち一又は二以
    上の面に額縁と装飾板とからなる装飾体を取り付けた柩
    において、柩の表層部を構成する木材と同じ木材からな
    る裏側の縁に長手方向に延びる突条部のある細長い部材
    を額縁の辺の長さに合わせて切断して複数の辺材をつく
    り、これらの辺材をそれらの端を互いに接合して、裏側
    の前記突条部の内側に底面の平らな凹みのある額縁がつ
    くられ、その表側の面が柩の表層部を構成する木材と同
    じ木材からなりかつその外形が額縁の裏側の凹みの外形
    と一致する薄板の表面に少なくともその一部に金彩プリ
    ントを含む柩にふさわしい絵柄を付けて装飾板がつくら
    れ、装飾板が額縁の裏側の凹みに嵌められて第1の接着
    剤層を介して額縁に接合され、額縁に接合された装飾板
    の裏側の面が第2の接着剤層を介して柩の面に接合さ
    れ、第1及び第2の接着剤層並びに装飾板の周囲の端面
    が額縁の突条部により隠蔽されていることを特徴とする
    柩。
  3. 【請求項3】額縁と装飾板とからなる柩に取り付ける装
    飾体において、額縁はその裏側の額縁を構成する辺材の
    外側の縁に長手方向に延びる突条部がありかつ該突条部
    の内側に底面の平らな凹みがあり、装飾板は額縁の裏側
    の凹みに嵌まる大きさでかつその表面に柩にふさわしい
    絵柄が付けてあり、装飾板は額縁の裏側の凹みに嵌めて
    第1の接着剤層層を介して額縁に接合され、額縁に接合
    された装飾板の裏側の面に第2の接着剤層の一方の面が
    付けられ、第2の接着剤層の他方の面に離型紙が付けら
    れていることを特徴とする柩に取り付ける装飾体。
  4. 【請求項4】額縁と装飾板とからなる柩に取り付ける装
    飾体において、柩の表層部を構成する木材と同じ木材か
    らなる裏側の縁に長手方向に延びる突条部のある細長い
    部材を額縁の辺の長さに合わせて切断して複数の辺材を
    つくり、これらの辺材をそれらの端を互いに接合して、
    裏側の前記突条部の内側に底面の平らな凹みのある額縁
    がつくられ、その表側の面が柩本体の表層部を構成する
    木材と同じ木材からなりかつその外形が額縁の裏側の凹
    みの外形と一致する薄板の表側の面に通常のプリント、
    金彩プリント又はこれらの組み合わせからなる柩にふさ
    わしい絵柄を付けて装飾板がつくられ、装飾板が額縁の
    裏側の凹みに嵌められて第1の接着剤層を介して額縁に
    接合され、額縁に接合された装飾板の裏側の面に第2の
    接着剤層の一方の面が付けられ、第2の接着剤層の他方
    の面に離型紙が付けられていることを特徴とする柩に取
    り付ける装飾体。
  5. 【請求項5】額縁と装飾板とからなる柩に取り付ける装
    飾体において、柩の表層部を構成する桐材と同じ材料か
    らなる表側が曲面になっていて裏側の縁に長手方向に延
    びる突条部のある細長い部材を額縁の辺の長さに合わせ
    て切断しかつその両端に傾斜面を形成して複数の辺材を
    つくり、これらの辺材をそれらの端の傾斜面を接触させ
    て裏側からホチキス止めして互いに接合して、裏側の前
    記突条部の内側に底面の平らな凹みのある額縁がつくら
    れ、その表面が柩の表層部を構成する桐材と同じ材料か
    らなりかつその外形が額縁の裏側の凹みの外形と一致す
    る薄板の表面に少なくともその一部に金彩プリントを含
    む柩にふさわしい絵柄を付けて装飾板がつくられ、装飾
    板が額縁の裏側の凹みに嵌められて第1の接着剤層を介
    して接合され、額縁に接合された装飾板の裏側の面に第
    2の接着剤層の一方の面が付けられ、第2の接着剤層の
    他方の面に離型紙が付けられていることを特徴とする柩
    に取り付ける装飾体。
  6. 【請求項6】柩に取り付ける額縁と装飾板との組合せに
    おいて、額縁はその裏側の額縁を構成する辺材の外側の
    縁に長手方向に延びる突条部があり、この突条部の内側
    に底面の平らな凹みがあり、凹みの底面に第1の接着剤
    層の一方の面が付けられ、第1の接着剤層の他方の面に
    離型紙が付けられてあり、装飾板は額縁の裏側の凹みに
    嵌まる大きさでかつその表面に柩にふさわしい絵柄が付
    けてあり、装飾板の裏側の面に第2の接着剤層の一方の
    面が付けられ、第2の接着剤層の他方の面に離型紙が付
    けられていることを特徴とする柩に取り付ける額縁と装
    飾板との組合せ。
  7. 【請求項7】柩に取り付ける額縁と装飾板との組合せに
    おいて、柩の表層部を構成する木材と同じ木材からなる
    裏側の縁に長手方向に延びる突条部のある細長い部材を
    額縁の辺の長さに合わせて切断して複数の辺材をつく
    り、これらの辺材をそれらの端を互いに接合して、裏側
    の前記突条部の内側に底面の平らな凹みのある額縁がつ
    くられ、凹みの底面に第1の接着剤層の一方の面が付け
    られ、第1の接着剤層の他方の面に離型紙が付けられて
    あり、その表面が柩の表層部を構成する木材と同じ木材
    からなりかつその外形が額縁の裏側の凹みの外形と一致
    する薄板の表面に通常のプリント、金彩プリント又はこ
    れらの組み合わせからなる柩にふさわしい絵柄を付けて
    装飾板がつくられ、装飾板の裏側の面に第2の接着剤層
    の一方の面が付けられ、第2の接着剤層の他方の面に離
    型紙が付けられていることを特徴とする柩に取り付ける
    額縁と装飾板との組合せ。
  8. 【請求項8】第1及び第2の接着剤層の厚さと装飾板の
    厚さとの和と、額縁の裏側の突条部の内側の底面の平ら
    な凹みの深さとが一致していることを特徴とする請求項
    1〜7のいずれかに記載のもの。
  9. 【請求項9】第2の接着剤層が装飾板の裏側面の周縁に
    近い部分にのみ配されていることを特徴とする請求項1
    〜8のいずれかに記載のもの。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005137851A (ja) * 2003-11-07 2005-06-02 Sho Komatsu 装飾板付き保冷棺

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