JP3034461U - 携帯カードケース - Google Patents

携帯カードケース

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JP3034461U
JP3034461U JP1996007833U JP783396U JP3034461U JP 3034461 U JP3034461 U JP 3034461U JP 1996007833 U JP1996007833 U JP 1996007833U JP 783396 U JP783396 U JP 783396U JP 3034461 U JP3034461 U JP 3034461U
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公基 吉野
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 定期券を片手動作で排出及び収納して、自動
改札装置前をスピーディーに通過することができる携帯
カードケース。 【構成】定期券2よりいくらか大きい長方形平板状であ
って、左右の長辺リップ3は定期券2の厚み以上の隙間
を保って内側に短く折り返した形状となっている。した
がって、その短辺の断面を略C字状に形成して、その上
面を開放している。そして、長辺リップ3の内、一方の
長辺リップ3で定期券2の厚み以上の隙間を保って内側
に短く折り返した奥行き寸法と、開放面4の短辺寸法と
を合算すれば、定期券2の短辺の寸法よりも極めて僅か
に大きい寸法に形成されている。一方の短辺にストッパ
ー5を形成し、ここに定期券2を挟んで保持するクラン
プ6を固設している。他方の短辺を開口して定期券2の
排出口7とし、定期券2を片手動作で排出したり、収納
したりすることができる携帯カードケース1。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
今日、都市部において朝夕の交通機関の改札は非常に混雑しており、まさに驚 異的である。最近では自動改札装置が設置され、改札の合理化が行われているが 、利用者側からすると定期券を定期券入れから、わざわざ抜き出さなくてはなら ない。また、鞄を持っていたり、傘を持っていたりで利用者にとっては煩わしさ があり不便である。
【0002】 本考案は、交通機関の中でも鉄道等の自動改札装置に利用できる携帯カードケ ースである。片手動作により携帯カードケースから定期券を排出したり、収納し たりできるので、時間に追われた利用者は、本携帯カードケースを使用すること により自動改札装置前をスピーディーに通過することができる。
【0003】
【従来の技術】
従来、定期券等のカードケースは、皮またはビニール等の材料で財布、名刺入 れ等の形式が多く見受けられる。そして、樹脂製の自動改札装置用として市販さ れている物では、定期券を容易に排出できるが収納時には容易に収納できず、要 領を必要としている。また、皮製の物では、ケースが柔軟すぎるため定期券がス ムーズに排出できない。そして、他のカードや名刺等を収納すると皮ケースが膨 らんで、さらに定期券がスムーズに排出できない等の問題がある。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
自動改札装置前を通過するには、定期券入れから定期券を抜き出す必要があり 、朝夕のラッシュアワーでは、利用者にとって負担となっている。スムーズにス ピーディーに、片手動作で自動改札装置前を通過することができ、しかも、その 他のカードや名刺等を収納できることを課題とした携帯カードケースを提供する ものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
摩擦係数の小さい透明な樹脂等の材料により一体成形された携帯カードケース は、定期券等のカードよりいくらか大きい長方形平板状であって、左右の長辺を 定期券の厚み以上の隙間を保って内側に短く折り返した形状となっている。した がって、その短辺の断面を略C字状に形成し、その上面を開放するとともに、こ の開放面を定期券の短辺よりいくらか狭く形成する。しかし、これでは定期券を この開放面から収納することができない。携帯カードケースの、左右の長辺の内 、一方の長辺で定期券の厚み以上の隙間を保って内側に短く折り返した奥行き寸 法と、開放面の短辺の寸法とを合算すれば、定期券の短辺の寸法よりも極めて僅 かに大きい寸法で形成している。
【0006】 携帯カードケースの一方の短辺を閉塞し、開放面を遮蔽している。こうして、 収納した定期券が外部に飛び出すことを防止するストッパーを形成している。さ らに、ここへ定期券を挟んでその位置を保持するクランプを固設している。そし て、他方の短辺の断面を略C字状のまま開口し定期券の排出口としている。
【0007】 携帯カードケースの、左右の長辺の一部分を削除して、その短辺の断面を凹状 に形成する。すると、削除した部分の開放面の短辺は、定期券の短辺の寸法より 極めて僅かに大きいく形成している。したがって、定期券をこの開放面から差し 込んで収納することができる構成となっている。また、他方の短辺は左右の長辺 を連絡してブリッジ状に形成し、その排出口を末広がりのラッパ状に形成した。
【0008】 携帯カードケース裏面の一方の短辺に手の指先が入る、四分の一半球状の窪み を設ける。そして、定期券等のカードよりいくらか大きい透明な樹脂で成形した 袋状のケースを付設する。
【0009】 携帯カードケースの本体四方の側面を、僅かな厚みをもって延長し、定期券等 のカードが収納できる箱状に形成して、これに開閉自在で透明な樹脂の蓋を設け る。
【0010】 携帯カードケース裏面を定期券等のカードよりいくらか大きな略長方形に浅く 陥没して、これに隙間なく入り込む透明な樹脂で成形したカバーを設ける。そし て、このカバーの対面する両辺中央へ短く凸状に形成した舌を設けるとともに、 本体側にこれと係止する凹状の窪みを設ける。これらカバーの係止手段を構成し て、前記一凹状の上部へ半月状の窪みを設けて、硬貨等でカバーの係止手段を解 除しうる装、着脱手段を構成する。
【0011】 携帯カードケース裏面を、皮等で略長方形立方体に成形したその一辺に、ファ スナーを付けた袋ケースを付設する。
【0012】 携帯カードケースと相似な外形寸法で形成したポケット付ケースは、透明な樹 脂で成形され、その外側を蓋、その内側をポケットに一体成形している。これら は本体と独立して構成され、それぞれに雄雌の開閉継ぎ手を設けることにより、 本体と開閉自在で装、着脱自在となる。
【0013】
【作用】
利用者は、定期券が収納されている携帯カードケースの開放面を上にして掌に 持ち、自動改札装置の入口へ進行する。携帯カードケースを自動改札装置の入券 口に差し出しながら、開放面から親指等の指先で定期券の表面をクランプとは反 対の方向へ押し出す。すると、定期券はクランプから開放され、他方の短辺の排 出口から滑りながら排出していく。したがって、定期券は自動改札装置の入券口 に吸入される。
【0014】 自動改札装置は定期券のデーターを確認しつつ出券口へ排出するが、定期券の 半分ほどを外部に露出させて待機している。そこで利用者は、掌に持った携帯カ ードケースを定期券の裏面にもっていき、定期券を携帯カードケースの開放面に 重ねて出券口から抜き取る。
【0015】 利用者は自動改札装置前を通過した後、定期券を携帯カードケースに収納する ことになる。長方形平板状の携帯カードケースは、その短辺の断面を略C字状に 形成して、その上面を開放している。しかし、この開放面の短辺は定期券の短辺 よりいくらか狭い。したがって、定期券は開放面の上に平行に置いたのでは収納 されない。
【0016】 携帯カードケースの左右の長辺は、定期券の厚み以上の隙間を保って内側に短 く折り返した形状となっている。その一方の長辺で内側に短く折り返した隙間の 奥行寸法と、開放面の短辺の開口寸法との合算寸法は、定期券の短辺よりも極め て僅かに大きな寸法で形成されている。
【0017】 携帯カードケースの中に定期券を収納するには次のとうりである。定期券の一 方の長辺を携帯カードケースの開放面に対し、平行よりも少し傾斜を付け、一方 の長辺で内側に短く折り返した隙間に差し入れる。この時、定期券は多少湾曲す るが柔軟な定期券にあっては何等問題ない。すると、前記合算寸法は定期券より も極めて僅かに大きな寸法で形成しているため、定期券は携帯カードケースの開 放面の中に落ちる。
【0018】 ここで、定期券を開放面から親指等で携帯カードケースの一方の短辺に固設し たクランプの方向に引き込んでこれに挟みこむ。以上で定期券を携帯カードケー スの中に収納したことになる。
【0019】 もう一つの収納方法として。携帯カードケースの左右の長辺は、内側に短く折 り返した一部分を削除している。この開放面は定期券の短辺の寸法より極めて僅 かに大きい寸法で形成している。したがって、この削除した部分の開放面から、 定期券の短辺を差し込んで、これを親指等でクランプ側へ引き込む。これで定期 券を携帯カードケースの中に収納したことになる。
【0020】 さらにもう一つの収納方法として。自動改札装置の出券口に、半分ほどを外部 に露出させて待機している定期券を、携帯カードケースの末広がりのラッパ状に 形成した排出口を下に向け差し込む。定期券が開放面にのぞいたところを親指等 でクランプして自動改札装置の出券口から抜き取る。その後、定期券を親指等で クランプの方向に引き込んでこれに挟みこむ。以上で定期券を携帯カードケース の中に収納したことになる。
【0021】 携帯カードケースを透明な樹脂等で成形して、たとへ定期券の一部を携帯カー ドケースが覆っても、印刷された表示文字を外から確認することが可能とする。 今日、定期券を利用する人々は、複数のカードを持つことが常識化している。例 へば、自宅からバスで鉄道の駅までいく。バスではバス定期券を運転手に提示す るのが一般的であるから、その定期券は排出及び収納が不要となる。したがって 、この定期券は携帯カードケース裏面に付設した透明なビニールの袋状のケース に収納しておく。そして、鉄道駅からは電車に乗るので、鉄道定期券は本考案の 携帯カードケースに収納しておき、前記説明の如く片手動作で自動改札装置前を 通過することができる。
【0022】 または、携帯カードケース裏面を箱状に形成し、透明な樹脂で成形した開閉自 在な蓋を設ける。あるいは、携帯カードケース裏面を略長方形に浅く陥没して形 成し、これに隙間なく入り込む透明な樹脂で成形したカバーを装、着脱自在に設 ける。さらに、携帯カードケース裏面にファスナー付きの袋ケースを付設する。
【0023】
【実施例】
本考案に係わる実施例を図面により詳細に説明する。 図1において、摩擦係数の小さい透明な樹脂等の材料により一体成形した携帯カ ードケース1は、定期券2よりいくらか大きい長方形平板状である。そして、左 右の長辺リップ3は定期券2の厚み以上の隙間を保って内側に短く折り返した形 状となっている。したがって、携帯カードケース1の短辺の断面を略C字状に形 成し、その上面を開放している。そして、この開放面4は定期券2の短辺より僅 かに狭いが、携帯カードケース1の左右の長辺リップ3の内、一方の長辺リップ 3で定期券2の厚み以上の隙間を保って内側に短く折り返した奥行き寸法と、開 放面4の短辺寸法とを合算すれば、定期券2の短辺の寸法よりも極めて僅かに大 きい寸法となっている。したがって、定期券2をこの開放面4から収納すること が可能である。
【0024】 携帯カードケース1の一方の短辺を閉塞して、定期券2が外部に飛び出すこと を防止するストッパー5を形成している。さらに、ここへ定期券2を挟んでその 位置を保持するクランプ6を固設している。そして、他方の短辺は、断面を略C 字状のまま開口して定期券2の排出口7となっている。
【0025】 図2において、排出口の左右の長辺リップ3を連結しブリッジ8状に形成して 、携帯カードケース1の強度を高め。さらに、この排出口7aを末広がりのラッ パ状に形成した。また、クランプ6の周りを構造体で囲い、窓9を形成して指等 が負傷されない形状とした。
【0026】 携帯カードケース1の左右の長辺リップ3を一部分削除する。削除した部分の 短辺の断面を凹状に形成し、その開放面4の短辺寸法を、定期券2の短辺の寸法 より極めて僅かに大きく形成する。したがって、定期券2の短辺を、この削除し た開放面4から携帯カードケース1の中へ差し入れて収納することができる。
【0027】 図3の(a)及び(b)において、携帯カードケース1を使用して自動改札装 置10前を通過する場合の動作説明をする。利用者は定期券2が既に収納されて いる携帯カードケース1の開放面4を上にして掌に持ち、自動改札装置10の入 口へ進行する。定期券2はクランプ6に挟まれ、その収納位置を保持している。 携帯カードケース1を自動改札装置10の入券口11に差し出しながら、開放面 4から親指等の指先で、定期券2の表面をクランプ6とは反対の方向へ押し出す 。定期券2はクランプ6から開放されると、排出口7から滑りながら排出してい く。すると、定期券2は自動改札装置10の入券口11に吸い込まれていく。
【0028】 自動改札装置10は定期券2のデーターを確認しつつ出券口(図示略)へ排出 するが、定期券2の半分ほどを外部に露出させて待機している。そこで利用者は 、掌に持った携帯カードケース1を定期券2の裏面にもっていき、携帯カードケ ース1の開放面4に定期券2を重ねて出券口(図示略)から抜き取る。
【0029】 つぎに、図4の(a)(b)(c)において、自動改札装置前を通過した利用 者が、定期券2を携帯カードケース1へ収納する場合の動作説明をする。長方形 平板状の携帯カードケース1は、短辺の断面を略C字状に形成して、その上方の 一面を開放している。しかし、この開放面4は定期券2の短辺よりいくらか狭い 。したがって、定期券2を開放面4の上へ平行に置いたのでは収納されない。
【0030】 (a)において、開放面4から親指等で、定期券2の表面を挟み止めながら、定 期券2の一方の長辺を携帯カードケース1の開放面4に少し傾斜をつけて押し入 れる。 (b)において、定期券2の長辺を携帯カードケース1の、一方の長辺リップ3 の内側に短く折り返した隙間に差し入れる。この時、定期券2は多少湾曲するが 柔軟な定期券2にあっては何等問題ない。 (c)において、一方の長辺リップ3の内側に短く折り返した隙間の奥行寸法と 、開放面4の短辺の開口寸法との合算寸法は、定期券2の短辺よりも極めて僅か に大きな寸法で形成している。したがって、定期券2は携帯カードケース1の中 に落ちていく。つぎに定期券2を親指等で携帯カードケース1の一方の短辺に固 設したクランプ6の方向に引き込んでこれに挟み込む。これで定期券2を携帯カ ードケース1の中に収納したことになる。
【0031】 図2において、上記とは別の収納方法を説明する。携帯カードケース1の排出 口7aは、末広がりのラッパ状に形成している。したがって、自動改札装置の出 券口(図示略)に、半分ほどを外部に露出させて待機している定期券2を、この 末広がりのラッパ状に形成した排出口7aから差し込んで、定期券2が開放面4 にのぞいたところを、親指等で挟み止めて自動改札装置の出券口(図示略)から 抜き取る。その後、定期券2を親指等で携帯カードケース1の一方の短辺に固設 したクランプ6の方向に引き込んでこれに挟みこむ。以上で定期券2を携帯カー ドケース1の中に収納したことになる。
【0032】 図5において、複数の路線を乗り換える必要から、2枚の定期券2を所持する 利用者もいる。したがって、2つの携帯カードケース1を背中合わせに一体成形 して、それぞれの定期券2を収納できるようにした実施例である。
【0033】 図6において、携帯カードケース1裏面に透明なビニールの袋ケース14を付 設する。そして、これに抜き差し不要なバス等を利用する定期券2を収納すると ともに、ストッパー5裏面の中央に手の指先が入る、四分の一半球状の窪み15 を設けることにより、2本の指先で容易に定期券2を抜き出すことができる実施 例である。
【0034】 図7において、携帯カードケース1裏面を箱形ケース16に成形して、これに 開閉自在な蓋17を設けた実施例である。例えば、この箱形ケース16の蓋17 を透明な樹脂で成形すれば、図6の実施例同様に収納した定期券2を外から確認 することができる。また、この箱形ケース16の中には回数券、あるいは名刺等 を収納することが可能である。
【0035】 図8において、携帯カードケース1裏面に、ファスナー19付きの皮袋ケース 20を付設すれば小銭入れとなる実施例である。
【0036】 図9において、携帯カードケース1裏面を定期券2等のカードよりいくらか大 きな略長方形に浅く陥没して収納スペース22を形成する。そして、これに隙間 なく入り込む透明な樹脂で成形したカバー23を設け、このカバー23の対面す る両辺中央へ短く凸状に形成した舌24を設ける。携帯カードケース1本体側に これと係止する凹状の窪み25を設け、その一凹状の窪み25の上部へ硬貨の外 縁が僅かに差し込める半月状の窪み26を設ける。
【0037】 (a)及び(b)において、前記カバー23の係止手段を解除しうる装、着脱 手段を説明する。 (a)において、携帯カードケース1裏面の収納スペース22に隙間なく入り込 む、透明な樹脂で成形したカバー23は、その対面する両辺中央へ短く凸状に形 成した舌24と、携帯カードケース1本体の凹状の窪み25とが嵌入している。 このように、透明な樹脂で成形したカバー23は収納スペース22に装着してい る。そして、一凹状の窪み25の上部へ設けた半月状の窪み26に硬貨27を差 し込む。
【0038】 (b)において、ここで硬貨27を僅かに矢印の方向へ傾斜すると、透明な樹脂 で成形したカバー23の一辺は押し上げられる。すると、この一辺は湾曲し、嵌 入した短く凸状に形成した舌24は、一凹状の窪み25から外れることになる。 したがって、他辺の本体の凹状の窪み25に嵌入した、短く凸状に形成した舌2 4は、この凹状の窪み25からも外れることになり、透明な樹脂で成形したカバ ー23は収納スペース22から取り外すことができる。
【0039】 図10において、携帯カードケース1と相似な寸法で成形したポケット付ケー ス28は、透明な樹脂で、その外側を蓋29、その内側をポケット30に成形し ている。そして、これらは携帯カードケース1と独立して成形し、さらに、雄雌 の開閉継ぎ手を設けて装、着脱自在に構成している。
【0040】 Bは雄雌の開閉継ぎ手を拡大した部分図である。ポケット付きケース28の下 部左右に固設したアーム31、31は、その先端部に短軸32、32を一体成形 している。この短軸32、32は、外周を軸心と平行に2面を切削し、その断面 は長方形となる。そして、この2面を僅かに回転したところでアーム31、31 と一体成形している。
【0041】 携帯カードケース1の本体側左右には、前記短軸32、32が嵌入できる回転 穴33、33を設けている。この回転穴33、33には、携帯カードケース1本 体の一側面と回転穴33、33とを連絡して通路34、34を設けている。この 通路34、34は、その縦断面を長方形に形成して、上下の幅を短軸32、32 の外周を軸心と平行に切削した2面幅より微妙に大きく成形している。
【0042】 以上のとうり、短軸32、32と回転穴33、33とは、それぞれ雄雌のごと く開閉継ぎ手を構成しているので、ポケット付きケース28は、携帯カードケー ス1に対し、90度以上に開いたところで装、着脱自在となる。
【0043】
【考案の効果】
本考案は、上述のとうり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 従来、利用者は利用区間及び有効期限の印刷面を表にした定期券を、透明な窓付 きケースに収納して係員に提示すれば改札口を通過することができた。しかし、 自動改札装置の出現により、利用者は定期券をこの装置に入券する必要が新たに 生じている。
【0044】 今日、利用者は従来から使用していた定期券ケースから定期券を抜き出し、自 動改札装置の入券口に差し込み、同装置の出券口から排出された定期券を抜き取 り、再び定期券ケースに収納していた。したがって、これらの動作は両手を使用 する必要があり、朝夕のラッシュアワーや、鞄を片手に下げたり、傘を持ったり で両手による動作が不都合となっている。
【0045】 請求項1の携帯カードケースにおいては、定期券の排出を片手で容易に行へる 。また、収納動作においては、大きく開いた開放面から定期券を片手で簡単に差 し込むことができるので、手荷物があり両手が使えなくともスピーディーに自動 改札装置前を通過することができる。また、透明な樹脂等で成形することにより 、定期券を裏返しに収納したとしても、定期券の印刷表示は、透明な樹脂を透過 して見ることができるので、改札係員のいる改札口をも容易に通過することがで きる。
【0046】 請求項2の携帯カードケースにおいては、左右の長辺リップの一部分を削除し たことにより、この開放面から定期券の短辺を差し入れて収納することができる 。また、排出口は末広がりのラッパ状に形成しているので、ここから定期券を差 し込んで収納することも可能な構造となっている。したがって、利用者は使い勝 手の良い方を選択できる利点がある。
【0047】 請求項3の携帯カードケースにおいては、本体の裏面を以下のように形成する ことにより、定期券等のカードを収納するだけにとどまらない多くの機能を具備 している。 (イ)透明なビニール等の袋ケースを付設したので、他の定期券等を収納するこ とができる。さらに、一方の短辺に手の指先が入る、四分の一半球状の窪みを設 けたことにより、収納した定期券の抜き出しが容易にできる。 (ロ)箱状に形成し、これに透明な蓋を設けたことにより、この中に別な定期券 、及び名刺、回数券等を収納できる収納スペースを付設することができるととも に、透明な蓋を透過して定期券を外から確認することができる。 (ハ)定期券等のカードより、いくらか大きな略長方形に浅く陥没して形成し、 これに隙間なく入り込む透明な樹脂で成形したカバーを装、着脱可能に設けた収 納スペースは、携帯カードケースの厚みを最小に抑えることができる。また、透 明な樹脂カバーを透過して、この中に収納した定期券を外から確認することがで きる。 (ニ)小銭等が入る皮等の袋にファスナーを付けた袋ケースを付設したことによ り、乗り越し時の料金の清算が容易にできる。
【0048】 請求項4の携帯カードケースにおいては、雄雌の開閉継ぎ手を設けて装、着脱 自在に構成しているので、装着して携帯することも、取り外して本体だけを携帯 することも自由自在である。また、透明な樹脂で成形したポケットには、定期券 、名刺、回数券等を収納することができるとともに、透明な蓋を透過して定期券 を外から確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】携帯カードケースの全体斜視図である。
【図2】左右の長辺リップの一部分を削除した全体斜視
図である。
【図3】定期券を自動改札装置に入券する動作を示す、
図1のX−X断面図である。
【図4】定期券を携帯カードケースに収納する動作を示
す、図1のY−Y断面図である。
【図5】2枚の定期券を収納できるよう2つの携帯カー
ドケースを背中合わせで一体成形した実施例を示す斜視
図である。
【図6】携帯カードケース裏面に透明な袋状のケースを
付設した実施例を示す、斜視図である。
【図7】携帯カードケース裏面を箱状に成形した実施例
を示す、斜視図である。
【図8】携帯カードケース裏面にファスナー付きの皮袋
ケースを付設した実施例を示す、斜視図である。
【図9】携帯カードケース裏面を略長方形に浅く陥没し
て、定期券等を収納できる収納スペースを設けた実施例
を示す、斜視図とそのA−A断面図である。
【図10】携帯カードケース本体とポケット付きケース
とを、装、着脱自在に構成した実施例を示す、斜視図と
その雄雌の開閉継ぎ手の部分詳細図である。
【符号の説明】
1 携帯カードケース 2 定期券 3 長辺リップ 7a 排出口 8 ブリッジ 9 窓 10 自動改札装置 11 入券口 12 定期券搬送機構 13 保護リング 15 四分の一半球状の窪み 16 箱形ケース 17 蓋 18 蓋止め具 19 ファスナー 20 皮袋ケース 21 引き具 27 硬貨 30 ポケット 35 名刺

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 本体は、定期券等のカードよりいくらか
    大きい長方形平板状であって、この左右の長辺をカード
    の厚み以上の隙間を保って内側に短く折り返し、前記長
    方形平板状の短辺の断面を略C字状に形成して、その上
    面を開放するとともに、この開放面をカードの短辺より
    いくらか狭く形成し、 上記長方形平板状の一方の短辺を閉塞して、ここにカー
    ドを挟んで保持するクランプを固設し、他方の短辺を開
    口しカードの排出口としたことを特徴とする携帯カード
    ケース。
  2. 【請求項2】 左右の長辺の一部分を削除して、その短
    辺の断面を凹状に形成し、この開放面の短辺をカードの
    短辺より極めて僅かに大きな寸法に形成するとともに、
    他方の短辺は左右の長辺を連絡してブリッジ状に形成
    し、その排出口を末広がりのラッパ状に形成した請求項
    1記載の携帯カードケース。
  3. 【請求項3】 本体裏面をつぎのように形成した、
    (イ)一方の短辺に手の指先が入る、四分の一半球状の
    窪みを設け、定期券等のカードよりいくらか大きい透明
    な樹脂で成形した袋状のケースを付設した、(ロ)本体
    四方の側面を僅かな厚みをもって延長し、ここを箱状に
    形成して開閉自在で透明な樹脂の蓋を設けた、(ハ)定
    期券等のカードよりいくらか大きな略長方形に浅く陥没
    して形成し、これに隙間なく入り込む透明な樹脂で成形
    したカバーを設け、このカバーの対面する両辺中央へ短
    く凸状に形成した舌を設けるとともに、本体側にこれと
    係止する凹状の窪みを設け、これらカバーの係止手段を
    構成して、上記一凹状の窪みの上部へ半月状の窪みを設
    け、硬貨等でカバーの係止手段を解除しうる装、着脱手
    段を構成した、(ニ)皮等の材料で略長方形立方体に成
    形したその一辺に、ファスナーを付けた袋ケースを付設
    した、請求項1記載の携帯カードケース。
  4. 【請求項4】 透明な樹脂で本体と相似な寸法で成形し
    たポケット付ケースは、その外側を蓋、その内側をポケ
    ットに形成し、本体と独立して構成され、上記ポケット
    付きケースと本体とに、それぞれ雄雌の開閉継ぎ手を設
    けるとともに、これらを結合してポケット付きケースと
    本体とを重合して携帯、あるいは切り離して携帯するこ
    とができる請求項1記載の携帯カードケース。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014532490A (ja) * 2011-11-03 2014-12-08 マイヤー,フランク・エフ・エー カードおよび/または紙幣用保持具
US11758993B2 (en) 2017-08-18 2023-09-19 Frank F. E. MAYER Holding device for cards and/or bank notes

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