JP3034443U - 洗剤供給装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 洗剤供給装置に物置き皿を備えることによ
り、スポンジ等の洗浄用品を設置可能にして洗浄作業の
効率化を図るとともに、複数の洗剤容器を簡易に取り付
けることができる洗剤供給装置を提供すること。 【解決手段】 この洗剤供給装置１は、台所の流し台に
用いられる食器用洗剤からなる液状洗剤２０ａとクレン
ザからなる液状洗剤２０ｂが各々収納され、且つ開口部
３を開閉するためのバルブ４が取付けられた２つの洗剤
容器２と、これら洗剤容器２の開口部３を下向きに配し
た状態で洗剤容器２間を着脱自在に係止する係止部５
と、この係止部５を所定の壁面１１に取付ける取付部６
を備えたホルダとから構成され、各洗剤容器の上面には
洗剤取入れ口が設けられており、各洗剤容器の洗剤取入
れ口に着脱自在に取付けられ、各洗剤容器を結束する蓋
状体からなる物置皿を備えている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、特に、浴室、台所等の液状洗剤を使用する箇所において、洗剤容 器を所定の壁面に設置して液状洗剤を取り出すことができる洗剤供給装置に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、周知の洗剤供給装置は、公共の洗面所等の水道の蛇口近傍に設置されて いるものがあり、このような洗剤供給装置はプラスチック製の洗剤容器の下側に バルブが一体に取り付けられており、そのバルブを上方に押し上げることにより 容器内の液状洗剤を適宜供給できるようしている。

【０００３】 また、本出願人が先に開示した実願平８−７０５３号公報の洗剤容器ホルダは 、液状洗剤の取出し口をなす開口部にバルブが取付けられた市販洗剤容器を、そ のバルブを下向きに配した状態で着脱自在に係止して所定の壁面に取り付けるこ とにより、液状洗剤を専用容器に詰め替える作業を不要にして家庭の浴室や台所 等においても広く適用できるようにしたのものである。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、このような従来の洗剤供給装置を家庭の台所の流し台や洗面台 に設置した場合には、洗剤供給装置とともに使用するスポンジ等の洗浄用品が流 し台の周囲の限られた場所に置いてあるので使用時にすばやく取り出すことがで きないという問題があった。

【０００５】 また、本出願人が先に開示した洗剤容器ホルダにあっては、用途の異なる複数 の洗剤を使用する場合には各洗剤ごとに洗剤容器ホルダを所定の壁面に取り付け なくてはならず、その取付け作業が煩雑化するという問題があった。

【０００６】 そこで、この考案は、このような従来の未解決の課題に着目してなされたもの であり、洗剤供給装置に物置き皿を備えることにより、スポンジ等の洗浄用品を 設置可能にして洗浄作業の効率化を図るとともに、複数の洗剤容器を簡易に取り 付けることができる洗剤供給装置を提供することを目的としている。

【０００７】

【課題を解決するための手段】

以上の諸問題を解決するために、請求項１に記載の考案は、開口部を開閉する ためのバルブが取付けられた洗剤容器と、この洗剤容器の底面を上向きに配した 状態で所定位置に取付けるためのホルダとからなる洗剤供給装置において、前記 洗剤容器の上端に物置き皿を設けたことを特徴とする洗剤供給装置を提供する。

【０００８】 これにより、洗剤容器の上面で液状洗剤とともに使用するスポンジ類や固形石 鹸その他の洗浄用品を支持するとともに、スポンジ類に含まれている水分によっ て流し台の周囲等を汚すことなく皿上で取り除かれる。

【０００９】 請求項２に記載の考案は、請求項１に記載の洗剤供給装置において、前記物置 き皿は前記洗剤容器の上端に着脱自在に取付けられる蓋状体からなることにより 、例えば、備え付きの洗剤容器の上端に形成された洗剤取入れ口の蓋として機能 させることができ、物置き皿のみを取り外して洗剤容器に液状洗剤を補充可能と し、市販の洗剤容器であっても底面に蓋状に物置き皿を取り付けて洗浄用品を支 持する。

【００１０】 請求項３に記載の考案は、前記洗剤容器の底面に前記洗剤容器と一体に物置き 皿を形成することもできる。 請求項４に記載の考案は、前記物置き皿に排水口を設けたことにより、洗浄用 品から除去された水が物置き皿に溜まることなく所定位置から排出される。

【００１１】 請求項５に記載の考案は、請求項１に記載の洗剤供給装置において、前記ホル ダは前記洗剤容器を着脱自在に係止するための係止部を備え、複数の前記洗剤容 器を前記物置き皿によって結束して前記洗剤容器間に前記係止部を配することに より、前記洗剤容器を前記ホルダに当接係止してあることを特徴とする洗剤供給 装置を提供する。

【００１２】 これにより、例えば、用途の異なる複数の洗剤を使用する場合において、複数 の洗剤容器を物置き皿によって一体に結束して各洗剤容器ごとに係止部を設ける ことなく一体に保持する。

【００１３】

【考案の実施の形態】

以下、この考案の実施の形態について説明する。 図１中１は洗剤供給装置を示しており、この洗剤供給装置１は、ここでは、台 所に用いられる食器用洗剤からなる液状洗剤２０ａとクレンザからなる液状洗剤 ２０ｂが各々収納され、且つ開口部３を開閉するためのバルブ４が取付けられた ２つの洗剤容器２と、これら洗剤容器２の開口部３を下向きに配した状態で着脱 自在に係止する係止部５と、この係止部５を所定の壁面１１に取付けるための取 付部６とを備えたホルダ９とから構成されている。

【００１４】 また、各洗剤容器２の上端には洗剤取入れ口７が設けられており、この洗剤取 入れ口７に着脱自在に設けられ、各洗剤容器２を結束する蓋状体からなる物置皿 ８を備えている。

【００１５】 ここで用いられる洗剤容器２は、１リットル程度の大容量のものが用いられて おり、下向きの開口部３に取付けられたバルブ４は、図示しないばねを介して操 作棒１０が下向きに付勢されており、この操作棒１０を上方に押し上げると開口 部３が開放されるように構成されている。

【００１６】 また、図１に示すように、ホルダ９は、全体が可撓性のある合成樹脂によって 構成されており、洗剤容器２を係止するための係止部５と、洗剤容器２を垂直な 壁面１１に取り付けるための取付け部６と、これら係止部５と取付け部６とを連 結する連結部１４とから構成されている。

【００１７】 ここで、係止部５は、物置き皿８によって結束された各洗剤容器２間に配され ており、対向する洗剤容器２の両側面に向けて付勢された２つの板ばねから構成 されており、洗剤容器２の内側面と直交する方向に弾性変形することにより当接 係止可能となっている。また、ここでは、係止部５に当接する洗剤容器２の両側 面に係合用の溝２ａが設けられ、洗剤容器２の脱落を防止している。

【００１８】 従って、２つの洗剤容器２を係止部５に装着する際には、前方から押し付ける ように係止部５を内側へ弾性変形させることにより装着し、逆に洗剤容器２を抜 き出すようにして取り外すことができる。

【００１９】 取付け部６は、所定の垂直な壁面１１に当接する平面矩形の平板からなり、こ の平板の隅部４箇所に取付け孔６ｂが設けられることにより所定の壁面１１にビ ス止めされている。

【００２０】 なお、上記取付け部６は必ずしもビス止めに限るものではなく取付け面に接着 剤を塗布することにより所定の壁面１１に接着固定することも可能である。 また、連結部１４は、図２に示すように、前記取付け部６から前方に延在して おり、その両側面が係止部５と係合して前後方向に案内するためのレールを備え ており、従って係止部５を前後方向に伸縮させる伸縮機構を構成している。

【００２１】 一方、各洗剤容器２の上面に取付けられた物置き皿８は、図３に示すように、 全体が平面矩形で各洗剤容器２の周縁部に沿って断面コの字形の下向きの凹部が 形成してあり、この凹部が各洗剤容器２の外側面に着脱自在に係合してある。

【００２２】 また、この物置き皿８の上面には、水切り用の凹凸８ｃが形成してあり、その 凸部上面で石鹸、スポンジその他の洗浄用品を支持し、その凹部で水を受けるよ うに構成してあり、前記凹部には、物置き皿８前方の周縁部８ｂに設けられた切 欠き状の排水口８ｄと連続している。

【００２３】 このような洗剤供給装置１は、洗剤容器２の下側のバルブ４の操作棒１０を上 方に押し上げることにより、洗剤容器２の開口部３が開放され、液状洗剤２０が 下方に流出し、操作棒１０を離すとばねの付勢力により操作棒１０が下がって開 口部３を閉塞し、必要量の液状洗剤２０を取り出すことができる。

【００２４】 また、洗剤供給装置１に液状洗剤２０とともに使用されるスポンジ類や固形石 鹸等の物置き皿８を備えたことにより、台所の流し台周りの限られたスペースを 有効に利用して液状洗剤２０とともに洗浄用品の使用時にすばやく取り出して作 業性を向上することができるとともに、スポンジ等に含まれた洗剤や汚水等を溜 めることなく前方の排水口８ｄから流し台に向けて除去することができる。

【００２５】 また、洗剤供給装置１に複数の洗剤容器２を備えたことにより、各区画された 物置き皿８に食器洗剤用の洗浄用品とクレンザ用の洗浄用品とを各々載置して使 用時の混同を防止することができる。

【００２６】 さらに、複数の洗剤容器２を物置き皿８によって一体に結束することにより、 係止部５を隣合う洗剤容器２間の一箇所のみに差し込んで簡易に着脱自在に保持 することができ、洗剤供給装置１の構成を簡易なものとすることができる。

【００２７】 さらに、洗剤容器ホルダ１の連結部１４に伸縮機能を備えたことにより、台所 の流し台等の狭いスペースにおいて、液状洗剤２０を使用する場合には、洗剤容 器２を手元に引出し、洗剤容器２の取り出しを容易にするとともに、収納時には 連結部１４を収縮することにより、スペースを有効に利用することができる。

【００２８】 なお、上記実施の形態においては、洗剤容器２を着脱自在に係止する係止部５ を備えた洗剤供給装置１に物置き皿８を備える場合について説明したが、必ずし も、これに限るものではなく、公共の洗面所等に設置される洗剤容器２とホルダ ９が一体の洗剤供給装置１にも適用できるのは勿論である。

【００２９】 また、上記実施の形態においては、洗剤容器２上部に設けられた洗剤取入れ口 ７に物置き皿８を着脱可能に取付ける場合について説明したが、必ずしも洗剤容 器２に洗剤取入れ口７を備える必要はなく市販の容器を用いて、上向きに配され た底面に物置き皿８を蓋状に取付けることもできる。

【００３０】 さらに、上記実施の形態においては、洗剤容器２と物置き皿８とを別体に設け る場合について説明したが、図４に示すように、開口部３にパルブ４を着脱可能 に取り付ける等して開口部３から洗剤を取入れるように構成すれば洗剤容器２の 底面に物置き皿８を一体に形成することができるのは勿論である。

【００３１】

【考案の効果】

以上、説明したように、請求項１の考案によれば、洗剤容器の上面に物置き皿 を設けたことにより、洗剤供給装置に液状洗剤とともに使用するスポンジ類や石 鹸等を載置可能にして、流し台等の限られたスペースを有効利用できるとともに 洗浄時の作業性を向上することができる。

【００３２】 また、請求項２の考案によれば、前記物置き皿を前記洗剤容器の上面に蓋状に 取り付けることにより、専用の洗剤容器の洗剤取入れ口の蓋と兼用できるととも に市販の洗剤容器にも簡易に物置き皿を設けることができる。

【００３３】 請求項３の考案によれば、洗剤容器の底面に前記洗剤容器と一体に物置き皿を 形成することにより、洗剤容器の底面を利用して簡易に物置き皿を形成すること ができる。

【００３４】 請求項４に記載の考案によれば、スポンジ、石鹸その他の洗浄用品の水切り用 の凹凸を設けて水切りを促進でき、さらに物置き皿に排水口を設けたことにより 、除去された水を排出して物置き皿を衛生的に使用できる。

【００３５】 請求項５に記載の考案によれば、用途の異なる複数の洗剤容器を物置き皿によ って一体に結束することにより、結束された洗剤容器間の一箇所のみに係止部を 配して複数の洗剤容器を簡易に着脱可能に保持することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の実施の形態にかかる洗剤供給装置を
示しており、同図（ａ）は図３におけるＡ−Ａ断面図、
同図（ｂ）は側面図を示している。

【図２】図１におけるＢ−Ｂ断面図である。

【図３】この考案の実施の形態にかかる洗剤供給装置の
平面図である。

【図４】この考案の実施の形態にかかる洗剤容器の変形
例を示す側面図である。

【符号の説明】

１……洗剤供給装置 ２……洗剤容器 ３……開口部 ４……バルブ ５……係止部 ６……取付け部 ７……洗剤取入れ口 ８……物置き皿 ９……ホルダ １０……操作棒 １１……壁面 ２０……液状洗剤

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 開口部を開閉するためのバルブが取付け
   られた洗剤容器と、この洗剤容器の底面を上向きに配し
   た状態で所定位置に取付けるためのホルダとからなる洗
   剤供給装置であって、前記洗剤容器の上端に物置き皿を
   設けたことを特徴とする洗剤供給装置。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の洗剤供給装置におい
   て、前記物置き皿は前記洗剤容器の上端に着脱自在に取
   付けられる蓋状体からなる洗剤供給装置。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の洗剤供給装置におい
   て、前記洗剤容器の底面に前記洗剤容器と一体に物置き
   皿を形成してある洗剤供給装置。
4. 【請求項４】 請求項１乃至３のいずれかに記載の洗剤
   供給装置において、前記物置き皿には水切り用の凹凸を
   設け、その凸部上面で石鹸、スポンジその他の洗浄用品
   を支持し、その凹部で水を受けるように構成し、前記凹
   部は前記物置き皿の外部に向けた排水口に連続した洗剤
   供給装置。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の洗剤供給装置におい
   て、前記ホルダは前記洗剤容器を着脱自在に係止するた
   めの係止部を備え、複数の前記洗剤容器を前記物置き皿
   によって結束して前記洗剤容器間に前記係止部を配する
   ことにより、前記洗剤容器を前記ホルダに当接係止して
   あることを特徴とする洗剤供給装置。