JP3034367B2 - ガスレ−ザ装置 - Google Patents
ガスレ−ザ装置Info
- Publication number
- JP3034367B2 JP3034367B2 JP32752091A JP32752091A JP3034367B2 JP 3034367 B2 JP3034367 B2 JP 3034367B2 JP 32752091 A JP32752091 A JP 32752091A JP 32752091 A JP32752091 A JP 32752091A JP 3034367 B2 JP3034367 B2 JP 3034367B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- discharge tube
- discharge
- pair
- capacitor
- electrodes
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Lasers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は急峻な励起が必要な短
パルスのガスレ−ザ装置に関する。
パルスのガスレ−ザ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、窒素レ−ザなどのような封じ
切り型で、レ−ザ遷移にかかる上準位の寿命がきわめて
短いタイプのパルスガスレ−ザ装置においては、立上が
りがきわめて急峻な放電励起が必要となることがある。
このような急峻な放電を発生させるため、従来は、同軸
ケ−ブルや平行平板ブル−ムライン回路などの伝送路か
らなるパルス成形放電回路あるいはセラミックコンデン
サを用いて波形整形する容量移行型放電回路などが知ら
れている。
切り型で、レ−ザ遷移にかかる上準位の寿命がきわめて
短いタイプのパルスガスレ−ザ装置においては、立上が
りがきわめて急峻な放電励起が必要となることがある。
このような急峻な放電を発生させるため、従来は、同軸
ケ−ブルや平行平板ブル−ムライン回路などの伝送路か
らなるパルス成形放電回路あるいはセラミックコンデン
サを用いて波形整形する容量移行型放電回路などが知ら
れている。
【0003】しかしながら、同軸ケ−ブルや平行平板ブ
ル−ムライン回路などのパルス成形放電回路を用いた場
合には、装置が大型化するということがあるばかりか、
信頼性が乏しいということがあった。
ル−ムライン回路などのパルス成形放電回路を用いた場
合には、装置が大型化するということがあるばかりか、
信頼性が乏しいということがあった。
【0004】また、多数のセラミックコンデンサを用い
て波形成形する容量移行型放電回路も知られている。し
かしながら、容量移行型放電回路の場合には、各コンデ
ンサを放電管の外部に配設し、これらコンデンサに充電
された電荷を細い導電線を用いて電極に供給しなければ
ならないから、同軸ケ−ブルや平行平板ブル−ムライン
回路などに比べて残留インダクタンスが大きく、その結
果、放電の立上りがあまり速くないということがあっ
た。
て波形成形する容量移行型放電回路も知られている。し
かしながら、容量移行型放電回路の場合には、各コンデ
ンサを放電管の外部に配設し、これらコンデンサに充電
された電荷を細い導電線を用いて電極に供給しなければ
ならないから、同軸ケ−ブルや平行平板ブル−ムライン
回路などに比べて残留インダクタンスが大きく、その結
果、放電の立上りがあまり速くないということがあっ
た。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このように、急峻な放
電を発生させるために同軸ケ−ブルや平行平板ブル−ム
ライン回路を用いた場合には装置の大型化や信頼性の低
下を招くなどのことがあり、多数のセラミックコンデン
サを用いた場合には放電の立上りをあまり速くできない
ということがあった。
電を発生させるために同軸ケ−ブルや平行平板ブル−ム
ライン回路を用いた場合には装置の大型化や信頼性の低
下を招くなどのことがあり、多数のセラミックコンデン
サを用いた場合には放電の立上りをあまり速くできない
ということがあった。
【0006】この発明は上記事情にもとづきなされたも
ので、その目的とするところは、装置の大型化や信頼性
の低下を招くことなく、立上りの速い放電を発生させる
ことができるようにしたガスレ−ザ装置を提供すること
にある。
ので、その目的とするところは、装置の大型化や信頼性
の低下を招くことなく、立上りの速い放電を発生させる
ことができるようにしたガスレ−ザ装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
にこの発明は、誘電体によって形成された放電管と、こ
の放電管の内周面に設けられた一対の内側導電体と、上
記放電管内に対向して設けられているとともにそれぞれ
上記内側導電体に電気的に接続された一対の電極と、上
記放電管の外周面に設けられ上記放電管と内側導電体と
でコンデンサを形成した外側導電体と、上記内側導電体
と外側導電体との間に設けられ上記コンデンサに充電さ
れた電荷によって上記一対の電極間に放電を発生させる
スイッチとを具備したことを特徴とする。
にこの発明は、誘電体によって形成された放電管と、こ
の放電管の内周面に設けられた一対の内側導電体と、上
記放電管内に対向して設けられているとともにそれぞれ
上記内側導電体に電気的に接続された一対の電極と、上
記放電管の外周面に設けられ上記放電管と内側導電体と
でコンデンサを形成した外側導電体と、上記内側導電体
と外側導電体との間に設けられ上記コンデンサに充電さ
れた電荷によって上記一対の電極間に放電を発生させる
スイッチとを具備したことを特徴とする。
【0008】
【作用】上記構成によれば、誘電体によって形成された
放電管がコンデンサを構成するから、立上りの速い放電
を発生させるために同軸ケ−ブルや平行平板ブル−ムラ
インなどを設けずにすむ。
放電管がコンデンサを構成するから、立上りの速い放電
を発生させるために同軸ケ−ブルや平行平板ブル−ムラ
インなどを設けずにすむ。
【0009】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図面を参照して
説明する。図1に示す封じ切り型のガスレ−ザ装置は窒
素ガスなどのガスレ−ザ媒質が封入された放電管1を備
えている。この放電管1はチタン酸バリウム、チタン酸
ストロンチウム、酸化アルミニウムなどの誘電体によっ
て円筒状に形成されている。この放電管1の軸方向両端
にはそれぞれブリュ−スタ角で傾斜した窓(図示せず)
が形成され、その窓から後述するごとく放電管1内で発
生したレ−ザ光が出射されるようになっている。
説明する。図1に示す封じ切り型のガスレ−ザ装置は窒
素ガスなどのガスレ−ザ媒質が封入された放電管1を備
えている。この放電管1はチタン酸バリウム、チタン酸
ストロンチウム、酸化アルミニウムなどの誘電体によっ
て円筒状に形成されている。この放電管1の軸方向両端
にはそれぞれブリュ−スタ角で傾斜した窓(図示せず)
が形成され、その窓から後述するごとく放電管1内で発
生したレ−ザ光が出射されるようになっている。
【0010】上記放電管1の内周面には一対の突起2が
周方向に180度の間隔で突設されている。これら突起
2によって隔別された一対の内面の一方には内側導電体
としての金属製の第1の内面板3aが接合され、他方に
は同じく内側導電体としての第2の内面板3bが接合さ
れている。
周方向に180度の間隔で突設されている。これら突起
2によって隔別された一対の内面の一方には内側導電体
としての金属製の第1の内面板3aが接合され、他方に
は同じく内側導電体としての第2の内面板3bが接合さ
れている。
【0011】上記第1の内面板3aと第2の内面板3b
との一端側はインダクタンス4によって接続されてい
る。また、各内面板3a、3bの中途部にはそれぞれ電
極4a、4bが接続されている。これら一対の電極4
a、4bは放電管1内において離間対向している。さら
に、第1の内面板3aの他端は上記放電管1の周壁に設
けられた充電用端子5に電気的に接続されている。この
充電用端子5には高圧電源6が接続されている。
との一端側はインダクタンス4によって接続されてい
る。また、各内面板3a、3bの中途部にはそれぞれ電
極4a、4bが接続されている。これら一対の電極4
a、4bは放電管1内において離間対向している。さら
に、第1の内面板3aの他端は上記放電管1の周壁に設
けられた充電用端子5に電気的に接続されている。この
充電用端子5には高圧電源6が接続されている。
【0012】上記放電管1の外周面には外側導電体とし
ての金属製の筒状体7が被嵌されている。この筒状体7
は切欠8によって周方向に不連続に形成されている。こ
の筒状体5の周方向一端と上記充電用端子5との間には
スイッチ9が設けられている。また、上記筒状体7の周
方向他端はア−スされている。
ての金属製の筒状体7が被嵌されている。この筒状体7
は切欠8によって周方向に不連続に形成されている。こ
の筒状体5の周方向一端と上記充電用端子5との間には
スイッチ9が設けられている。また、上記筒状体7の周
方向他端はア−スされている。
【0013】図2は、図1の構成の放電管1をトポロジ
カルに合同に展開した図を示し、図3はその等価回路1
1を示す。図2において、放電管1の周壁は第1、第2
の内面板3a、3bと筒状体7とによって挟持されてい
る。それによって、この放電管1は、図3に示すように
各電極4a、4bに対して直列に接続された第1のコン
デンサ12aと第2のコンデンサ12bを形成し、さら
に各第1、第2の内面板3a、3bと筒状体7とによっ
て放電回路13を形成している。
カルに合同に展開した図を示し、図3はその等価回路1
1を示す。図2において、放電管1の周壁は第1、第2
の内面板3a、3bと筒状体7とによって挟持されてい
る。それによって、この放電管1は、図3に示すように
各電極4a、4bに対して直列に接続された第1のコン
デンサ12aと第2のコンデンサ12bを形成し、さら
に各第1、第2の内面板3a、3bと筒状体7とによっ
て放電回路13を形成している。
【0014】上記構成のガスレ−ザ装置によれば、放電
回路13に高圧電源6からの高電圧が印加されると、一
対のコンデンサ12a、12bに電荷が充電される。コ
ンデンサ12a、12bに電荷が充電したのち、スイッ
チ9を閉じると、一対の電極4a、4b間に各コンデン
サ12a、12bに充電された電荷が供給されるから、
これら電極4a、4b間に放電が点弧される。
回路13に高圧電源6からの高電圧が印加されると、一
対のコンデンサ12a、12bに電荷が充電される。コ
ンデンサ12a、12bに電荷が充電したのち、スイッ
チ9を閉じると、一対の電極4a、4b間に各コンデン
サ12a、12bに充電された電荷が供給されるから、
これら電極4a、4b間に放電が点弧される。
【0015】電極4a、4b間に放電が点弧すれば、放
電管1に封入されたガスレ−ザ媒質が励起されるから、
それによってレ−ザ光が発生し、そのレ−ザ光は放電管
1の両端に形成された窓から出射される。
電管1に封入されたガスレ−ザ媒質が励起されるから、
それによってレ−ザ光が発生し、そのレ−ザ光は放電管
1の両端に形成された窓から出射される。
【0016】このように、放電管1によりコンデンサ1
2a、12bを形成する構成によれば、多数のセラミッ
クコンデンサを用いた従来のように、放電管1の外部か
ら細い導電線を用いて上記セラミックコンデンサに充電
された電荷を放電管1内の電極4a、4bに移行させる
ということをせずにすむから、平行平板ブルームライン
回路とトポロジカルに同等の放電回路を得ることができ
る。つまり、立ち上りの速い放電を発生させることがで
きる。しかも、放電管1を利用してコンデンサ12a、
12bを形成しているため、部品点数が減少し、装置の
小型化が計れる。なお、この葉つめは上記一実施例に限
定されず、たとえば放電管はガラスやエポキシ樹脂等の
他の誘電体を用いるようにしてもよい。
2a、12bを形成する構成によれば、多数のセラミッ
クコンデンサを用いた従来のように、放電管1の外部か
ら細い導電線を用いて上記セラミックコンデンサに充電
された電荷を放電管1内の電極4a、4bに移行させる
ということをせずにすむから、平行平板ブルームライン
回路とトポロジカルに同等の放電回路を得ることができ
る。つまり、立ち上りの速い放電を発生させることがで
きる。しかも、放電管1を利用してコンデンサ12a、
12bを形成しているため、部品点数が減少し、装置の
小型化が計れる。なお、この葉つめは上記一実施例に限
定されず、たとえば放電管はガラスやエポキシ樹脂等の
他の誘電体を用いるようにしてもよい。
【0017】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、誘電体に
よって形成された放電管の内周面と外周面とにそれぞれ
内側誘電体と外側誘電体とを設けることでコンデンサを
形成し、このコンデンサを利用して上記放電管内に設け
られた一対の電極間に放電を点弧させることができる放
電回路を構成した。
よって形成された放電管の内周面と外周面とにそれぞれ
内側誘電体と外側誘電体とを設けることでコンデンサを
形成し、このコンデンサを利用して上記放電管内に設け
られた一対の電極間に放電を点弧させることができる放
電回路を構成した。
【0018】そのため、従来の平行平板ブル−ムライン
回路とトポロジカルに同等の放電回路を得ることができ
るから、立上りの速い放電を発生させることができるば
かりか、装置の小形化を計ることができるなどのことが
ある。
回路とトポロジカルに同等の放電回路を得ることができ
るから、立上りの速い放電を発生させることができるば
かりか、装置の小形化を計ることができるなどのことが
ある。
【図1】この発明の一実施例を示す放電管の断面図。
【図2】同じく上記放電管のを展開図。
【図3】同じく上記放電管の等価回路図。
1…放電管、3a、3b…第1、第2の内面板(内側導
電体)、4a、4b…電極、7…筒状体(外側電極)、
9…スイッチ、12a、12b…コンデンサ。
電体)、4a、4b…電極、7…筒状体(外側電極)、
9…スイッチ、12a、12b…コンデンサ。
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01S 3/097 - 3/0977 H01S 3/03 - 3/038
Claims (1)
- 【請求項1】 誘電体によって形成された放電管と、こ
の放電管の内周面に設けられた一対の内側導電体と、上
記放電管内に対向して設けられているとともにそれぞれ
上記内側導電体に電気的に接続された一対の電極と、上
記放電管の外周面に設けられ上記放電管と内側導電体と
でコンデンサを形成した外側導電体と、上記内側導電体
と外側導電体との間に設けられ上記コンデンサに充電さ
れた電荷によって上記一対の電極間に放電を発生させる
スイッチとを具備したことを特徴とするガスレ−ザ装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32752091A JP3034367B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | ガスレ−ザ装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP32752091A JP3034367B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | ガスレ−ザ装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05167157A JPH05167157A (ja) | 1993-07-02 |
JP3034367B2 true JP3034367B2 (ja) | 2000-04-17 |
Family
ID=18200032
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP32752091A Expired - Lifetime JP3034367B2 (ja) | 1991-12-11 | 1991-12-11 | ガスレ−ザ装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3034367B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN1272232A (zh) * | 1998-05-20 | 2000-11-01 | 东芝株式会社 | 脉冲气体激光发生装置 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP32752091A patent/JP3034367B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05167157A (ja) | 1993-07-02 |
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